JP3078556B2 - ピロール殺虫剤 - Google Patents

ピロール殺虫剤

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JP3078556B2
JP3078556B2 JP01320383A JP32038389A JP3078556B2 JP 3078556 B2 JP3078556 B2 JP 3078556B2 JP 01320383 A JP01320383 A JP 01320383A JP 32038389 A JP32038389 A JP 32038389A JP 3078556 B2 JP3078556 B2 JP 3078556B2
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スーザン・クランプ
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アニバル・ロペス
デイビツド・シノデイス
ポール・ケイン
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ローヌ―プーラン・アグロシミ
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D207/00Heterocyclic compounds containing five-membered rings not condensed with other rings, with one nitrogen atom as the only ring hetero atom
    • C07D207/02Heterocyclic compounds containing five-membered rings not condensed with other rings, with one nitrogen atom as the only ring hetero atom with only hydrogen or carbon atoms directly attached to the ring nitrogen atom
    • C07D207/30Heterocyclic compounds containing five-membered rings not condensed with other rings, with one nitrogen atom as the only ring hetero atom with only hydrogen or carbon atoms directly attached to the ring nitrogen atom having two double bonds between ring members or between ring members and non-ring members
    • C07D207/34Heterocyclic compounds containing five-membered rings not condensed with other rings, with one nitrogen atom as the only ring hetero atom with only hydrogen or carbon atoms directly attached to the ring nitrogen atom having two double bonds between ring members or between ring members and non-ring members with hetero atoms or with carbon atoms having three bonds to hetero atoms with at the most one bond to halogen, e.g. ester or nitrile radicals, directly attached to ring carbon atoms
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01NPRESERVATION OF BODIES OF HUMANS OR ANIMALS OR PLANTS OR PARTS THEREOF; BIOCIDES, e.g. AS DISINFECTANTS, AS PESTICIDES OR AS HERBICIDES; PEST REPELLANTS OR ATTRACTANTS; PLANT GROWTH REGULATORS
    • A01N43/00Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing heterocyclic compounds
    • A01N43/34Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing heterocyclic compounds having rings with one nitrogen atom as the only ring hetero atom
    • A01N43/36Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing heterocyclic compounds having rings with one nitrogen atom as the only ring hetero atom five-membered rings
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
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    • A01N47/00Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing organic compounds containing a carbon atom not being member of a ring and having no bond to a carbon or hydrogen atom, e.g. derivatives of carbonic acid
    • A01N47/02Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing organic compounds containing a carbon atom not being member of a ring and having no bond to a carbon or hydrogen atom, e.g. derivatives of carbonic acid the carbon atom having no bond to a nitrogen atom

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、ピロール類に属する新規化合物ならびにこ
れらの化合物の製造用中間体、さらにこれらの化合物と
その中間体を調製するための方法に関するものである。
本発明はまた、かかる化合物の農業における応用、特に
節足動物の駆除のための農薬、好ましくは殺虫剤および
ダニ駆除剤としての応用にも関する。また本発明は、節
足動物、特に昆虫およびクモガタ類駆除に有用な農薬組
成物に関する。
数多くのピラゾール(2個の窒素原子を含む複素環式
構造)が殺虫薬として周知である。またピロール基(1
個の窒素原子を含む構造)を含む化合物もいくつかが殺
虫薬として知られている。しかしながら、それらは通
常、ピレスロイド基、カルバメート基、あるいはある種
の有機リン酸基のようにそれ自体が殺虫特性を持つこと
が知られているもう1つの化学基をその構造の中に含
む。簡単な置換ピロール誘導体が、たとえば英国特許第
2,189,242号に農薬化合物として記述されているが、殺
真菌用途ではない。
本発明の新規ピロール化合物は式[I]の構造を持
つ: ただし: Xはハロゲン原子、あるいはシアノ、シアナト、チオシ
アナト、ハロアルキル、アルコキシ、ハロアルコキシ、
アルキルチオ、アルキルスルフィニル、アルキルスルホ
ニル、ハロアルキルチオ、ハロアルキルスルフィニル、
ハロアルキルスルホニル、アルケニルチオ、アルケニル
スルフィニル、アルケニルスルホニル、ハロアルケニル
チオ、ハロアルケニルスルフィニル、ハロアルケニルス
ルホニル、ハロアルキルカルボニル、ハロアルキルチオ
カルボニル、フェニルチオ、フェニルスルフィニル、フ
ェニルスルホニル、ヘテロアリールチオ、ヘテロアリー
ルスルフィニル、またはヘテロアリールスルホニル基で
あり得る;ただし、フェニル基は任意にハロゲン、シア
ノまたはハロアルキル基で置換され、ヘテロアリール基
は酸素、硫黄または窒素のような1または2個のヘテロ
原子を各種の組合せで含む、単環の五または六員環であ
り、ハロゲン、ニトロ、シアノまたはハロアルキル基で
任意に置換される:ただし、前述の基すべてにおいてハ
ロ置換は、モノから完全なポリ置換までの同じかまたは
異なる1個以上のハロゲン原子から成り、アルキル、ハ
ロアルキル、アルケニル、ハロアルケニル、アルコキ
シ、およびハロアルコキシ基は分枝鎖または側鎖で、一
般に10個未満、好ましくは5個未満の炭素原子を持つ; R1、R2、およびR3はXについて述べたものと同じ置換
基;水素原子;アルキル基;および以下のものから選択
され得るが、:それら(R1,R2,R3)の多くとも1つはホ
ルミル、ヒドロキシイミノアルキリデニル、アルコキシ
イミノアルキリデニル、アジド、アミノ、アルキルアミ
ノ、ジアルキルアミノ、アルアルキルアミノ、アミノカ
ルボニルアミノ、アルキルカルボニルアミノ、ハロアル
キルカルボニルアミノ、アリールカルボニルアミノ、ア
ルキルスルホニルアミノ、ハロアルキルスルホニルアミ
ノ、アルキルアミノカルボニルアミノ、アリールアミノ
カルボニルアミノ、ベンジリデンイミノ、アルキリデン
イミノ、アルコキシアルキリデンイミノ、ジアルキルア
ミノアルキリデンイミノ、ビス(アルキルチオ)メチ
ル、ビス(アリールチオ)メチル、アルキルチオアルキ
リデンイミノ、アルコキシカルボニルアミノ、ハロアル
コキシカルボニルアミノ、およびハロゲン、シアノまた
はハロアルキルで任意に置換されるフェニル、および、
酸素、硫黄または窒素のような1または2個の同じかま
たは異なるヘテロ原子を含み、ハロゲン、ニトロ、シア
ノまたはハロアルキル基で任意に置換される単環の五ま
たは六員環のヘテロアリール基から成る群から選択され
得る;ただし、前述の基におけるハロ置換は、モノから
完全ポリ置換までの同じかまたは異なる1個以上のハロ
ゲン原子から成り、アルキル、ハロアルキル、アルケニ
ル、ハロアルケニル、アルコキシおよびハロアルコキシ
基は直鎖または分枝鎖で、一般に10個未満、好ましくは
5個未満の炭素原子を持つ; Yはハロゲン原子、あるいはシアノ、アルキル、ハロア
ルキル、アルコキシ、ハロアルコキシ、アルキルスルフ
ィニル、アルキルスルホニル、アルキルチオ、ハロアル
キルチオ、ハロアルキルスルフィニル、ハロアルキルス
ルホニル、アルキルカルボニル、ハロアルキルカルボニ
ル、アルケニル(特にアリル)、ハロアルケニル(特に
ハロアリル)、アルキニル(特にプロパルギル)、また
はハロアルキニル(特にハロプロパルギル)基であり得
る:ただしこれらの基のハロ置換は、モノから完全ポリ
置換までの同じかまたは異なる1個以上のハロゲン原子
から成り、アルキル、ハロアルキル、アルケニル、ハロ
アルケニル、アルキニル、ハロアルキニル、アルコキシ
およびハロアルコキシ基は直鎖または分枝鎖で、一般に
10個未満、好ましくは5個未満の炭素原子を持つ;ある
いは、Xがハロゲン原子あるいはR5S[O]基であ
り、ただしnは0,1または2で、R5はアルキル、ハロア
ルキル、アルケニルまたはハロアルケニルであり、ただ
しアルキルおよびアルケニルの炭素鎖およびハロ置換は
上に定義した通りであり、R1およびR3は各々水素原子で
あり、R2はシアノである時にはYは水素原子である;そ
して、X1,X2,X3およびX4は、Yについて述べたのと同じ
置換基あるいは水素原子から各々別々に選択される; ただし以下を条件とする: R1,R2およびR3のうち少なくとも1つがXについて述
べたのと同じ置換基から選択される; X4とX1がHで、Xがハロゲンまたはシアノであれば、R2
はXと異なる; X4とX1がHで、Yがメチルであれば、Xはブロモ以外で
ある。
より特定した本発明の構造式[I]の新規ピロール化合
物は、以下のような化合物である: Xはハロゲン原子、あるいはシアノ、シアナト、チオシ
アナト、ハロアルキル、アルコキシ、ハロアルコキシ、
アルキルチオ、アルキルスルフィニル、アルキルスルホ
ニル、ハロアルキルチオ、ハロアルキルスルフィニル、
ハロアルキルスルホニル、ハロアルキルカルボニル、ハ
ロアルキルチオカルボニル、フェニルチオ、フェニルス
ルフィニル、フェニルスルホニル、ヘテロアリールチ
オ、ヘテロアリールスルフィニル、またはヘテロアリー
ルスルホニル基である;ただし、フェニル基はハロゲ
ン、シアノまたはハロアルキル基で任意に置換され、ヘ
テロアリール基は酸素、硫黄または窒素のような1また
は2個のヘテロ原子を各種の組合せで含む単環の五また
は六員環であり、ハロゲン、ニトロ、シアノまたはハロ
アルキル基で任意に置換される;ただし、前述のすべて
の基におけるハロ置換は、モノ置換から完全ポリ置換ま
でであり、アルキル、ハロアルキル、アルコキシおよび
ハロアルコキシ基は直鎖または分枝鎖であり、一般に10
個未満、好ましくは5個未満の炭素原子を持つ;R1
R2、およびR3はXについて述べたものと同じ置換基;水
素原子;アルキル基;および以下のものから選択され得
るが、それら(R1,R2,R3)のうち多くとも1つはホルミ
ル、ヒドロキシイミノアルキリデニル、アルコキシイミ
ノアルキリデニル、アジド、アミノ、アルキルアミノ、
ジアルキルアミノ、アルアルキルアミノ、アミノカルボ
ニルアミノ、アルキルカルボニルアミノ、ハロアルキル
カルボニルアミノ、アリールカルボニルアミノ、アルキ
ルスルホニルアミノ、ハロアルキルスルホニルアミノ、
アルキルアミノカルボニルアミノ、アリールアミノカル
ボニルアミノ、ベンジリデンイミノ、アルキリデンイミ
ノ、アルコキシアルキリデンイミノ、ジアルキルアミノ
アルキリデンイミノ、およびハロゲン、シアノまたはハ
ロアルキルで任意に置換されるフェニル、および、酸
素、硫黄または窒素のような1または2個の同じかまた
は異なるヘテロ原子を含み、ハロゲン、ニトロ、シアノ
またはハロアルキル基で任意に置換される単環の五また
は六員環のヘテロアリール基から成る群から選択され得
る;ただし、前述の基におけるハロ置換は、モノ置換か
ら完全ポリ置換までであり、アルキル、ハロアルキル、
アルコキシおよびハロアルコキシ基は直鎖または分枝鎖
で、一般に10個未満、望ましくは5個未満の炭素原子を
持つ; Yはハロゲン原子、あるいはシアノ、アルキル、ハロア
ルキル、アルコキシ、ハロアルコキシ、アルキルスルフ
ィニル、アルキルスルホニル、アルキルチオ、ハロアル
キルチオ、ハロアルキルスルフィニル、ハロアルキルス
ルホニル、アルキルカルボニル、ハロアルキルカルボニ
ル、アルケニル(特にアリル)、ハロアルケニル(特に
ハロアリル)、アルキニル(特にプロパルギル)、また
はハロアルキニル(特にハロプロパルギル)基である;
ただしこれらの基におけるハロ置換は、モノ置換から完
全ポリ置換までであり、アルキル、ハロアルキル、アル
コキシ、ハロアルコキシ、アルキニルおよびハロアルキ
ニル基は直鎖または分枝鎖であり、一般に10個未満、好
ましくは5個未満の炭素原子を持つ;そして、 X1,X2,X3およびX4は上に定義した通りであり、前に定義
したものと同じ条件が適用される。
殺虫薬およびダニ駆除薬として興味のある、一般的に
好ましい構造式[I]の化合物は、以下のような構造式
[I]の化合物である: Xはハロゲン原子あるいはR5S[O]基、ただしnは
0,1または2で、R5はアルキル、ハロアルキル、アルケ
ニルまたはハロアルケニルである; R1は水素原子、ハロゲン原子またはアルキルチオであ
る; R2はシアノである; R3は水素原子またはハロゲン原子である; Yは水素原子、ハロゲン原子、ハロアルキルまたはハロ
アルコキシであるが、Yは構造式[I]において上のよ
うに定義されるような条件下では水素である;そして X1,X2,X3およびX4は、水素原子、ハロゲン原子、C
1〜3アルキル、C1〜3アルコキシ、およびC1〜3
アルキルチオから成る群から各々別々に選択される。
好ましく、かつ特に興味深い、より特定した一般式
[I]の化合物は、次の化合物である: A)高いレベルの殺虫活性を持つ、構造式 [II]の化合物: ただし: XはR5[O]で、nは0,1または2、R5はCH3、CF3、C
F2Cl、CFCl2、CF2Br、CHF2、CHCl2またはCHClFである; R2はシアノである; R1はH、F、ClまたはBrである; R3はH、F、ClまたはBrである; X1はHまたはClである;そして YはCF3またはCF3Oである。
これらの化合物の中で、好ましい化合物は次のもので
ある: 1−[2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニ
ル]−2−クロロ−3−シアノ−4−[トリフルオロメ
チルチオ]ピロール; 1−[2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメトキシフェ
ニル]−2−クロロ−3−シアノ−4−[トリフルオロ
メチルスルホニル]ピロール; 1−[2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニ
ル]−2−クロロ−3−シアノ−4−[ジクロロフルオ
ロメチルチオ]ピロール; 1−[2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニ
ル]−2−クロロ−3−シアノ−4−[ジクロロフルオ
ロメチルスルフィニル]ピロール; 1−[2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニ
ル]−2−クロロ−3−シアノ−4−[ジクロロフルオ
ロメチルスルホニル]ピロール; 1−[2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニ
ル]−2−クロロ−3−シアノ−4−[クロロジフルオ
ロメチルスルホニル]ピロール; 1−[2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニ
ル]−2−クロロ−3−シアノ−4−[クロロジフルオ
ロメチルスルフィニル]ピロール; 1−[2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニ
ル]−2−クロロ−3−シアノ−4−[クロロジフルオ
ロメチルチオ]ピロール; 1−[2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニ
ル]−2−ブロモ−3−シアノ−4−[トリフルオロメ
チルスルフィニル]ピロール; 1−[2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニ
ル]−2−ブロモ−3−シアノ−4−[トリフルオロメ
チルスルホニル]ピロール; 1−[2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニ
ル]−2−ブロモ−3−シアノ−4−[ジクロロフルオ
ロメチルチオ]ピロール; 1−[2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニ
ル]−2−ブロモ−3−シアノ−4−[ジクロロフルオ
ロメチルスルホニル]ピロール; 1−[2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニ
ル]−2−ブロモ−3−シアノ−4−[ジクロロフルオ
ロメチルスルフィニル]ピロール; 1−[2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニ
ル]−2−ブロモ−3−シアノ−4−[クロロジフルオ
ロメチルチオ]ピロール; 1−[2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニ
ル]−2−ブロモ−3−シアノ−4−[クロロジフルオ
ロメチルスルフィニル]ピロール; 1−[2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニ
ル]−2−クロロ−3−シアノ−4−[ジクロロフルオ
ロメチルスルホニル]−5−ブロモピロール; 1−[2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニ
ル]−2−ブロモ−3−シアノ−4−[クロロジフルオ
ロメチルスルホニル]ピロール; 1−[2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメトキシフェ
ニル]−2−クロロ−3−シアノ−4−[ジクロロフル
オロメチルスルフィニル]ピロール; 1−[2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメトキシフェ
ニル]−2−クロロ−3−シアノ−4−[ジクロロフル
オロメチルスルホニル]ピロール; 1−[2−クロロ−4−トリフルオロメチルフェニル]
−2−クロロ−3−シアノ−4−[ジクロロフルオロメ
チルスルホニル]ピロール; 1−[2−クロロ−4−トリフルオロメチルフェニル]
−2−クロロ−3−シアノ−4−[ジクロロフルオロメ
チルスルフィニル]ピロール; 1−[2−クロロ−4−トリフルオロメチルフェニル]
−2−ブロモ−3−シアノ−4−[ジクロロフルオロメ
チルスルホニル]ピロール; 1−[2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニ
ル]−2−クロロ−3−シアノ−4−[ジクロロフルオ
ロメチルチオ]−5−メチルチオピロール; 1−[2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニ
ル]−2−クロロ−3−シアノ−4−[ブロモジフルオ
ロメチルチオ]ピロール; 1−[2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニ
ル]−2−クロロ−3−シアノ−4−[ブロモジフルオ
ロメチルスルフィニル]ピロール; 1−[2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニ
ル]−2−クロロ−3−シアノ−4−[ブロモジフルオ
ロメチルスルホニル]ピロール; 1−[2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニ
ル]−2−クロロ−3−シアノ−4−[メチルスルフィ
ニル]ピロール;あるいは1−[2,6−ジクロロ−4−
トリフルオロメチルフェニル]−2−クロロ−3−シア
ノ−4−[メチルスルホニル]ピロール。
B)高い殺虫活性を持つ、構造式[II]のその他の化合
物、ただし: XはR5S[O]で、nは0,1または2、R5はCH3、CF3
CF2ClまたはCFCl2である; R2はシアノである; R1はH、F、Cl、BrまたはNH2である; R3はH、F、Cl、Br、CF3またはCNである; X1はHまたはClである;そして YはCF3またはCF3Oである。
殺虫活性に関して好ましい本発明の化合物は次のもの
である: 1−[2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニ
ル]−2−クロロ−3−シアノ−4−[トリフルオロメ
チルスルホニル]ピロール; 1−[2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニ
ル]−2−クロロ−3−シアノ−4−[トリフルオロメ
チルスルフィニル]ピロール; 1−[2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニ
ル]−2−クロロ−3−シアノ−4−トリフルオロメチ
ルスルフィニル−5−ブロモピロール; 1−[2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニ
ル]−2−クロロ−3−シアノ−4−トリフルオロメチ
ルスルホニル−5−ブロモピロール; 1−[2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニ
ル]−2−クロロ−3−シアノ−4−[トリフルオロメ
チルチオ]ピロール; 1−[2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニ
ル]−2−ブロモ−3−トリフルオロメチルチオ−4−
シアノ−5−クロロピロール; 1−[2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニ
ル]−2−[(トリフルオロメチル)カルボニルアミ
ノ]−3−トリフルオロメチルチオ−4−シアノ−5−
クロロピロール; 1−[2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニ
ル]−2−[メチルカルボニルアミノ]−3−トリフル
オロメチルチオ−4−シアノ−5−クロロピロール; 1−[2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニ
ル]−2−アミノ−3−トリフルオロメチルチオ−4−
シアノ−5−クロロピロール; 1−[2−クロロ−4−トリフルオロメチルフェニル]
−2−アミノ−3−トリフルオロメチルチオ−4−シア
ノ−5−クロロピロール; 1−[2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニ
ル]−2−アミノ−3−ジクロロフルオロメチルチオ−
4−シアノ−5−クロロピロール; 1−[2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニ
ル]−2,4−ビス[トリフルオロメチルチオ]−3−シ
アノ−5−アミノピロール; 1−[2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニ
ル]−2−アミノ−3−トリフルオロメチルチオ−4−
シアノ−5−ブロモピロール; 1−[2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニ
ル]−2−アミノ−3−トリフルオロメチルチオ−4−
シアノピロール; 1−[4−トリフルオロメチルフェニル]−2−アミノ
−3−トリフルオロメチルチオ−4−シアノ−5−ブロ
モピロール; 1−[2−クロロ−4−トリフルオロメチルフェニル]
−2−アミノ−3−トリフルオロメチルチオ−4−シア
ノ−5−ブロモピロール; 1−[2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニ
ル]−2−クロロ−3−シアノ−4−[ジクロロフルオ
ロメチルチオ]ピロール; 1−[2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニ
ル]−2−クロロ−3−シアノ−4−[ジクロロフルオ
ロメチルスルフィニル]ピロール; 1−[2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニ
ル]−2−クロロ−3−シアノ−4−[ジクロロフルオ
ロメチルスルホニル]ピロール; 1−[2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニ
ル]−3−シアノ−4−[ジクロロフルオロメチルチ
オ]ピロール; 1−[2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニ
ル]−3−シアノ−4−[ジクロロフルオロメチルスル
フィニル]ピロール;あるいは1−[2,6−ジクロロ−
4−トリフルオロメトキシフェニル]−2−クロロ−3
−シアノ−4−[トリフルオロメチルスルホニル]ピロ
ール。
C)驚くほど高いレベルのダニ駆除作用を持つ、構造式
[I]の化合物、ただし: Xはハロゲン原子あるいはR5S[O]で、nは0,1また
は2、R5は:アルキル、好ましくはC1〜4アルキル:
ハロアルキル、好ましくはトリハロメチル、さらに好ま
しくはハロがF、Cl、Brまたはそれらの組合せであるト
リハロメチル、たとえばCF3、CCl3、CF2Cl、CFCl2また
はCF2Br;アルケニル;またはハロアルケニルである;R1
およびR3は各々水素原子である; R2はシアノである; Yは水素原子あるいはハロゲン原子、望ましくはClまた
はBrである;そして X1、X2、X3およびX4は次のものから成る群から各々選択
される。
水素;ハロゲン;C1〜3アルキル;C1〜3アルコキ
シ;およびC1〜3アルキルチオ;そして望ましくは、
X1とX4が各々H、F、Cl、BrまたはCH3で、X2とX3が各
々水素である。
これらの化合物の中でより好ましい化合物は次のもの
である: 1−[4−ブロモ−2,6−ジクロロフェニル]−3−シ
アノ−4−[クロロジフルオロメチル−チオ]ピロー
ル; 1−[4−ブロモ−2,6−ジクロロフェニル]−3−シ
アノ−4−[トリフルオロメチルチオ]−ピロール; 1−[2,4,6−トリクロロフェニル]−3−シアノ−4
−[クロロジフルオロメチルチオ]−ピロール; 1−[2,4,6−トリクロロフェニル]−3−シアノ−4
−[クロロジフルオロメチルスルフィニル]−ピロー
ル; 1−[2,4,6−トリクロロフェニル]−3−シアノ−4
−[ジクロロフルオロメチルチオ]−ピロール; 1−[2,4,6−トリクロロフェニル]−3−シアノ−4
−[ジクロロフルオロメチルスルフィニル]−ピロー
ル; 1−[2,4,6−トリクロロフェニル]−3−シアノ−4
−[ジクロロフルオロメチルスルホニル]−ピロール; 1−[4−ブロモ−2,6−ジクロロフェニル]−3−シ
アノ−4−[ジクロロフルオロメチルチオ]ピロール; 1−[4−ブロモ−2,6−ジクロロフェニル]−3−シ
アノ−4−[ジクロロフルオロメチルスルフィニル]ピ
ロール; 1−[4−ブロモ−2,6−ジクロロフェニル]−3−シ
アノ−4−[ジクロロフルオロメチルスルホニル]ピロ
ール; 1−[2,4,6−トリクロロフェニル]−3−シアノ−4
−[トリフルオロメチルチオ]−ピロール; 1−[2,4,6−トリクロロフェニル]−3−シアノ−4
−[トリフルオロメチル−スルフィニル]−ピロール; 1−[2,4,6−トリクロロフェニル]−3−シアノ−4
−[トリフルオロメチルスルホニル]−ピロール; 1−[2,4,6−トリクロロフェニル]−3−シアノ−4
−[トリクロロメチルチオ]ピロール; 1−[2,4−ジクロロフェニル]−3−シアノ−4−
[ジクロロフルオロメチルチオ]−ピロール; 1−[2,4,6−トリクロロフェニル]−3−シアノ−4
−クロロピロール; 1−[2,4,6−トリクロロフェニル]−3−シアノ−4
−[クロロジフルオロメチルスルホニル]−ピロール; 1−[2,6−ジクロロフェニル]−3−シアノ−4−
[ジクロロフルオロメチルチオ]−ピロール; 1−[4−ブロモ−2,6−ジクロロフェニル]−3−シ
アノ−4−[トリフルオロメチルスルフィニル]ピロー
ル; 1−[4−ブロモ−2,6−ジクロロフェニル]−3−シ
アノ−4−[トリフルオロメチルスルホニル]ピロー
ル; 1−[4−ブロモ−2,6−ジクロロフェニル]−3−シ
アノ−4−[クロロジフルオロメチルスルフィニル]ピ
ロール; 1−[4−ブロモ−2,6−ジクロロフェニル]−3−シ
アノ−4−[クロロジフルオロメチルスルホニル]ピロ
ール; 1−[4−ブロモ−2,6−ジメチルフェニル]−3−シ
アノ−4−[トリフルオロメチルスルフィニル]ピロー
ル; 1−[4−ブロモ−2,6−ジメチルフェニル]−3−シ
アノ−4−[トリフルオロメチルスルホニル]ピロー
ル;あるいは 1−[4−ブロモ−2,6−ジフルオロフェニル]−3−
シアノ−4−[ジクロロフルオロメチルチオ]ピロー
ル。
D)その他の好ましい構造式[I]の化合物は、次のよ
うな構造式[I]の化合物である: R1は水素原子あるいは塩素または臭素のようなハロゲン
原子である; R2はシアノである; Xはハロアルキルチオ基あるいはハロアルキルスルフィ
ニルまたはハロアルキルスルホニル基で、好ましくはCF
3S[O]、ただしnは0、1または2である; X1およびX4は水素原子以外である; X2およびX3は各々水素原子である;そして Yはハロアルキルあるいはハロアルコキシである。
本発明の目的は、ピロール族の新しい殺虫薬およびダ
ニ駆除薬、ならびにそれらを製造するための中間化合物
を提供することにある。
本発明のもう1つの目的は極めて活性な化合物を提供
することである。本発明のこれらおよびその他の目的
は、全面的あるいは部分的に、以下に定義される新規化
合物によって達成される。
好ましい具体例の詳細な説明 合成方法 一般式[I]の化合物は、既知の方法(すなわち、こ
れまでに化学文献において使用あるいは記述された方
法)の適用あるいは応用によって調製することができ
る:一般的にはピロール環の形成と、必要であればその
あとに置換基の交換をする。また、以下の工程方法の説
明において、ピロール環への各種の基の導入のための一
連の操作は異なった順序でも実施することができ、また
当業者にとっては明白であるように適当な保護基を必要
とする場合があることも理解されたい。また、一般式
[I]の化合物は、既知の方法により一般式[I]のそ
の他の化合物に変換されうる。
以下の工程方法の説明において、構造式中に示される
記号が特に定義されていない時には、それらは、本明細
書の各記号の最初の定義に従い、「本文中前記に定義さ
れた通り」であると理解さたい。「保護」の語は、必要
な時には再転換されうる適当な非反応性の基への転換、
ならびに官能基を非反応性にする基の付加を含むものと
する。工程の定義の中で、特に言及がない限り、アミノ
は置換されていないアミノ基をさす。
本発明は、本文中で意図されている化合物の一部を製
造するために有用な特定の中間化合物を包含する。本文
中で述べるように調製される、好ましい中間化合物は式
[III a]の構造を持つ: ここで、YはH、Cl、Br、CF3またはOCF3、X1とX4は各
々H、Cl、F、CH3またはSCH3である。ただし、X1とX4
が各々Hであれば、YはHまたはCl以外である。このた
だし書きによって定義される化合物は本発明の特許請求
の範囲内ではないが、本発明の構造式[I]の化合物を
調製するための中間体として有用である。
中間体として特に好ましい構造式[III a]の化合物
は、YがCF3またはOCF3、X1がHまたはCl、X4がClであ
る化合物である。
方法1 本発明の特徴に従い、R1とR2が水素原子、Xがシアノ
基、R3がアミノ[NH2]基であり、X1、X2、X3、X4およ
びYは本発明の一般的定義に示されているものと同じ定
義を持つ構造式[I]の化合物、すなわち構造式[II
I]の化合物は、 塩基性物質、好ましくは第三アミンまたはアルカリ金属
の水酸化物または炭酸塩などのアルカリ性物質との反応
により、構造式[IV]のジシアノプロペン誘導体から調
製される [ただし各種の記号は本文中前記に定義されている通り
である]。反応は−80から150℃の間、好ましくは40〜1
00℃で都合よく実施される。液体アルコール、炭化水
素、ハロ炭化水素、エーテル、ケトン、N−メチルピロ
リドンのようなアミド、あるいは水などの溶媒を使用し
てもよい。
方法2 本発明のもう1つの特徴に従い、構造式[IV]の化合
物は、ホルミルスクシノ酸ニトリルまたはホルミルスク
シノ酸ニトリルのアルカリ金属塩との反応により、X1
X2、X3、X4およびYが本発明の一般的定義に示されてい
るものと同じ定義を有する構造式[V]のアニリン誘導
体から調製される。
この反応は、一般に10から120℃の間の温度、好まし
くは還流温度で、有機溶媒中または水中で実施する。
ホルミルスクシノ酸ニトリルは既知の化合物であり、
一般にK.Gewald,Z.Chem,1961,1,349に従い、アルカリ性
物質の存在下でギ酸低級アルキルとスクシノ酸ニトリル
の反応によって得られるアルカリ性の塩の酸性化によっ
て生成される。
方法3 Xがハロゲン、R1がアミノ、R2がシアノ、R3が水素で
あり、その他の置換基は本発明の一般的説明に述べられ
ている意味を有する、一般式[I]の化合物は、一般式
[III]の化合物を、塩化スルフリル、N−クロロスク
シンイミド、N−ブロモスクシンイミド、N−ヨードス
クシンイミド、臭化ピリジニウム、ペルブロミド、ある
いは分子状のフッ素、塩素、臭素またはヨウ素のような
ハロゲン化剤で処理することによって調製される。これ
らの転換のために適切な有機溶媒は、ジクロロメタンお
よびアセトニトリルを含む。反応は、−80℃〜+80℃、
好ましくは−30℃〜+25℃で実施する。元素状フッ素で
の処理の間、アミノ基をトリフルオロアセトアミド誘導
体として保護すると都合がよい。
方法4 A)Xがシアンノ、R1がアミノ、R2がシアノ、R3が水素
であり、その他の置換基は本発明の一般的説明に述べら
れている意味を持つ、一般式(I)の化合物は、XがC
=NOHである対応する化合物を、無水酢酸、塩化シアヌ
ルまたはP2O5のような物質で脱水剤することによって得
られる。これらの脱水剤の一部に関しては、アミノ基を
適当な保護基で保護する必要があり得る。
B)XがC=NOH基である上記の中間化合物は、Xがホ
ルミルである対応化合物とヒドロキシルアミンとの縮合
によって得られる。
C)(本文中以下に示す構造式(VI)の)Xがホルミル
基である中間化合物は、Xがビス(アルキルチオ)メチ
ルまたはビス(アリールチオ)メチル基である対応化合
物の加水分解、あるいはE.Fujita,K.IchikawaおよびK.F
uji,Tetrahedron Letters 1978,3561に従って適当な亜
硝酸アルキルで処理し、そのあと加水分解することによ
って得られる。亜硝酸アルキルとの反応の間、適当な保
護基でアミノ官能基を保護する必要があり得る。
D)Xがビス(アルキルチオ)メチルまたはビス(アリ
ールチオ)メチル基で、その他の基は上に定義した通り
である、一般式(I)の中間化合物は、ルイス酸、好ま
しくはジメチル(メチルチオ)スルホニウムテトラフル
オロボレートのようなスルホニウム塩の存在下で構造式
(III)の化合物をトリス(アルキルチオ)メタンまた
はトリス(アリールチオ)メタンと反応させることによ
って調製される。かかる転換の一般的条件は、Synthesi
s 1984,166に述べられている。
方法5 A)Xがヒドロキシ、R1が任意に保護されたアミノ基、
R2がシアノ基、R3が水素原子であり、X1、X2、X3、X4
よびYは本発明の一般的定義に示されている定義を有す
る、一般式(I)の有用な中間化合物は、Xがハロゲン
である対応化合物から、標準的方法によりグリニャール
試薬またはリチウム誘導体に転換し、次にN.J.Lewisら
がJ.Org.Chem.1977,42,1479において述べているのと同
様の方法によりオキソジペルオキシモリブデン[ピリジ
ン][ヘキサメチルホスホリックトリアミド(MoOPH]
で処理することによって調製される。グリニャール試薬
またはリチウム誘導体の生成の前に、Xがハロゲンであ
る上記化合物中のシアノ基を適切に保護された誘導体
(たとえばシアノ基がカルボン酸へと加水分解されてい
る対応化合物のオキサゾリン誘導体)に転換することが
必要であり得る。その代わりに、上述したグリニャール
試薬またはリチウム誘導体を、M.F.HawthorneがJ.Org.C
hem,1957,22,1001において、あるいはR.W.HoffmannとK.
DitrichがSynthesis 1983,107において述べたものと類
似の方法により、ホウ酸トリアルキルと反応させ、次に
過酸化水素で酸化することもできる。
B)Xがシアナト、R1がアミノ、R2がシアノ基、R3が水
素原子であり、X1、X2、X3、X4およびYは本発明の一般
的定義に示されている定義を有する、一般式(I)の化
合物は、Xがヒドロキシ、R1は任意に保護されたアミノ
基、R3は水素原子であり、X1、X2、X3、X4およびYは本
発明の一般的定義に示されている定義を有する対応化合
物から、D.MartinとM.BauerがOrg.Synth,61,35において
述べているのと同様の方法により、塩基の存在下でハロ
ゲン化シアンで処理し、必要であればその後脱保護操作
することによって調製される。
C)Xがアルコキシ、R1がアミノ、R2がシアノ基、R3
水素原子であり、X1、X2、X3、X4およびYは本発明の一
般的定義に示された定義を有する、一般式[I]の化合
物は、Xがヒドロキシ、R1は任意に保護されたアミノ
基、R3は水素原子であり、X1、X2、X3、X4およびYは本
発明の一般的定義に示されている定義を有する対応化合
物から、アセトンまたはジメチルホルムアミドのような
溶媒中任意に塩基の存在下で、25℃から溶媒の還流温度
までの間の温度でハロゲン化アルキル、スルホン酸アル
キル、硫酸ジアルキル等で処理し、必要であればその後
脱保護操作することによって得られる。
D)Xがハロアルコキシ、R1がアミノ、R2がシアノ基、
R3が水素原子であり、X1、X2、X3、X4およびYは本発明
の一般的定義に示されている定義を有する、一般式
(I)の化合物は、Xがヒドロキシ、R1は任意に保護さ
れたアミノ基、R3は水素原子であり、X1、X2、X3、X4
よびYは本発明の一般的定義に示されている定義を有す
る対応化合物から、Syntheses of Fluoroorganic Compo
unds;Knunyants,I.L.とYakobson,G.G.,Ed.;Springer−V
erlag:Berlin,1985;p.263〜269に述べられている各種の
ハロアルキル化法により、また必要であればその後脱保
護操作することによって調製される。
方法6 Xがハロアルキル基、R1がアミノ基、R2がシアノ基、
R3が水素原子であり、X1、X2、X3、X4およびYは本発明
の一般的定義に示されている定義を持つ、一般式(I)
の化合物は、Xがホルミル基、カルボン酸官能基または
ハロゲンであって、アミノ基が任意に保護されている対
応化合物から調製される。たとえば、ホルミル化合物
を、W.J.MiddletonがJ.Org.Chem,1975,40,574において
述べているのと類似の方法で三フッ化ジエチルアミノ硫
黄によって処理すると、Xがジフルオロメチル基であ
り、その他の置換体は上に定義されている通りである一
般式(I)の化合物が得られる。Xがホルミルである一
般式(I)の上記中間化合物を、硫酸中三酸化クロム
(ジョーンズ試薬)のような酸化剤で酸化すると、Xが
カルボン酸官能基、R1がアミノ基、R2がシアノ基、R3
水素原子であり、X1、X2、X3、X4およびYは本発明の一
般的定義に示された定義を持つ、一般式(I)の中間化
合物が得られる。かかる酸化反応の間、アミノ官能基
を、たとえばトリフルオロアセトアミド誘導体として保
護すると都合がよいことがある。G.A.Boswellら、Org.R
eact.1974,21,1〜124に述べられているように、Xがカ
ルボン酸基である上記化合物を四フッ化硫黄と反応させ
ると、Xがトリフルオロメチル基で、その他の基は上に
定義されている通りである化合物が得られる。
その代りに、Xがトリフルオロメチル、R1がアミノ
基、R2がシアノ基、R3が水素原子であり、X1、X2、X3
X4およびYは本発明の一般的定義に示された定義を持
つ、一般式(I)の化合物は、Xがハロゲン、好ましく
はヨウ素であり、その他の置換基は上に定義されている
通りである一般式(I)の化合物から、D.J.BurtonとD.
M.WiemersがJ.Am.Chem.Soc.1986,108,832において述べ
ているのと同様の条件下でトリフルオロメチル銅と反応
させることによっても調製される。
方法7 Xがブロモメチルまたはクロロメチル基、R1がアミノ
基、R2がシアノ基、R3が水素原子であり、X1、X2、X3
X4およびYは本発明の一般的定義に示されている定義を
持つ、一般式(I)の化合物は、Xがメチル基で、アミ
ノ基が任意に保護されている対応中間化合物を、四塩化
炭素のような溶媒中、0℃から溶媒の還流温度までの間
の温度で、N−ブロモスクシンイミドまたはN−クロロ
スクシンイミドで処理することによって得られる。Xが
メチル基である上記化合物は、Xがホルミルで、その他
の置換体は上述の通りである一般式(I)の中間化合物
から、J.Am.Chem.Soc.1971,93,1793に述べられているの
と同様の方法に従って、p−トルエンスルホニルヒドラ
ジンおよび水素化シアノホウ素ナトリウムで連続的に処
理することによって得られる。
方法8 A)Xがハロアルキルカルボニル、R1がアミノ基、R2
シアノ基、R3が水素原子であり、X1、X2、X3、X4および
Yは本発明の一般的定義に示されている定義を有する一
般式(I)の化合物、すなわち構造式(VIII)の化合物
は、アミノ基が保護されていてもよい対応化合物(VI)
を、ハロアルキル金属誘導体で処理してXがハロアルキ
ルカルビノールである構造式(VII)の化合物を得、そ
の後Tetrahedron Lett.1987,28,4259に記載のR.J.Linde
rmanとD.M.Gravesの方法に従って酸化し、必要であれば
脱保護操作するという連続的処理によって得られる。適
当なハロアルキル金属誘導体としては、P.G.Gassmanと
N.J.O'Reilly,J.Org.Chem.1987,52,2481〜2490に従って
調製したペルフルオロアルキルリチウム誘導体、あるい
はG.A.Olahら、J.Am.Chem.Soc.1989,111,393に従って調
製し、使用するトリメチルトリフルオロメチルシランを
挙げうる。この文献中に、他のハロアルキル金属誘導体
の例も記載されている。トリメチルトリフルオロメチル
シランに関しては、この工程は次のように例示される: B)構造式(VIII)の化合物は、[2,4−ビス(4−メ
トキシフェニル)−1,3−ジチア−2,4−ジホスフェタン
−2,4−ジスルフィド][ローソン(Lawesson)試薬]
で処理することにより、Xがハロアルキルチオカルボニ
ル基、R1がアミノ基、R2がシアノ基、R3が水素原子であ
り、X1、X2、X3、X4およびYは本発明の一般的定義に示
されている定義を有する一般式(I)の化合物に変換さ
れる。
方法9 構造式(VII)の化合物は、塩化チオニルまたは臭化
水素のようなハロゲン化剤で処理することにより、Xが
α−ハロアルキル−α−ハロメチル基を表わす一般式
(I)の他の化合物に変換される。かかるハロゲン化に
おいては、ピロール環のハロゲン化を防ぐためにアミノ
官能基を、たとえばトリフルオロアセトアミド誘導体と
して保護すると都合がよい。
方法10 A)Xがチオシアナト、R1がアミノ基、R2がシアノ基、
R3が水素原子であって、X1、X2、X3、X4およびYは本発
明の定義に示されている定義を有する一般式(I)の化
合物は、メタノールのような溶媒中臭素の存在下で、M
がアルカリ金属であるMSCNで構造式(III)の化合物を
処理することによって調製される。
B)Xがアルキルチオ、ハロアルキルチオ、アルケニル
チオ、ハロアルケニルチオ、フェニルチオまたはヘテロ
アリールチオ基で、R1がアミノ基、R2がシアノ基、R3
水素原子であり、X1、X2、X3、X4およびYは本発明の一
般的定義に示されている定義を有し、フェニルおよびヘ
テロアリール基が本明細書中に述べるように構成および
/あるいは置換されている一般式(I)の化合物、すな
わち構造式(IX)の化合物(下記参照)は、構造式(II
I)の化合物を、液体反応媒質中で、Rが上に定義され
ているようなアルキル、ハロアルキル、アルケニル、ハ
ロアルケニル、フェニルまたはヘテロアリール基で、Ha
lがハロゲン原子であるハロゲン化スルフェニルRSHalで
処理することによって調製される。好ましくは、有機溶
媒、たとえばジクロロメタンを、−100℃〜+100℃、好
ましくは−80℃〜+25℃の温度で使用する。この反応
は、任意的に第三アミン、たとえばピリジンのような酸
受容体の存在下で実施できる。塩化アルキルスルフェニ
ルはS.TheaとG.Cevasco,Tetrahedron Letters,1988,286
5に従って調製される。塩化スルフェニルを使用する
時、その工程は以下の式で表わされる: 方法11 Xがチオシアナト、R1がアミノ基、R2がシアノ基、R3
が水素原子であり、X1、X2、X3、X4およびYは本発明の
一般的定義に示されている定義を有する一般式(I)の
化合物は、溶媒中、たとえばハロゲン化アルキルまたは
硫酸ジアルキルの存在下で、水酸化ナトリウムまたはカ
リウムのような塩基で処理することにより、Xがアルキ
ルチオ基、R1がアミノ基、R2がシアノ基、R3が水素原子
であり、X1、X2、X3、X4およびYは本発明の一般的定義
に示されている定義を有する一般式(I)の化合物へと
さらに変換される。
方法12 構造式(IX)の化合物を酸化すると、XがRS(O)
基(ただしnは1または2、Rは前記に定義されている
通り)である構造式(X)の化合物(下記参照)が得ら
れる。使用しうる酸化剤は、−40℃〜+80℃、好ましく
は0℃〜25℃の温度で用いる、ジクロロメタン、酢酸ま
たはトリフルオロ酢酸のような溶媒中での過酸化水素、
ペルオキシ酢酸、トリフルオロペルオキシ酢酸、および
m−クロロペルオキシ安息香酸を含む。適切な反応条
件、すなわち温度、反応時間、酸化剤の量は、目的に応
じてスルフィニル(n=1)またはスルホニル(n=
2)誘導体を生じるように変化させうる。当業者には明
白であるように、スルフィニル化合物からスルホニル誘
導体を調製することも可能である。一部のハロアルキル
チオ基、たとえばトリフルオロメチルチオに関しては、
アミノ官能基を、たとえばトリフルオロアセトアミド誘
導体として保護すると都合がよい。たとえばトリフルオ
ロペルオキシ酢酸を酸化剤として選択すれば、その工程
は以下の式によって表わされる: 方法13 R3がハロゲンであり、R1がアミノ、R2がシアノであ
り、X1、X2、X3、X4およびYは本発明の一般的定義に示
されている意味を有する一般式(I)の化合物は、R1
アミノ基、R2がシアノ、R3が水素で、X1、X2、X3、X4
よびYは本発明の一般的定義に示されている定義を持つ
一般式(I)の化合物、すなわち以下に示す構造式(X
I)の化合物を、方法3に述べられているのと同様の条
件下にハロゲン化剤で処理することによって調製され
る。一般的な変換は以下に示す通りである: 方法14 R3がビス(アルキルチオ)メチルまたはビス(アリー
ルチオ)メチル基、R1がアミノ、R2がシアノで、X、
X1、X2、X3、X4およびYは本発明の一般的定義に示され
ている定義を有する一般式(I)の化合物は、構造式
(XI)の化合物を、溶媒中、ルイス酸、好ましくはスル
ホニウム塩の存在下に、0℃から溶媒の還流温度までの
間の温度で、必要に応じてピリジンのような酸受容体の
存在下に、トリス(アルキルチオ)メタンまたはトリス
(アリールチオ)メタン、(RaS)3CH(ただしRaはアル
キルまたはアリール)と反応させることによって調製さ
れる。より好ましい工程は、25℃で溶媒としてアセトニ
トリルを使用し、トリス(アルキルチオ)メタンとして
トリス(メチルチオ)メタンを、また酸受容体なしでル
イス酸としてジメチル(メチルチオ)スルホニウムテト
ラフルオロボレートを使用するものである。この工程は
一般に以下に示すように表わされる: 方法15 R3がホルミル、R1がアミノ、R2がシアノで、X、X1
X2、X3、X4およびYは本発明の一般的定義に示されてい
る定義を有する一般式(I)の有用な中間化合物、すな
わち以下に示す構造式(XIV)の化合物は、構造式(XII
I)の化合物を加水分解することによって、あるいは方
法4Cに述べられているのと同様の条件下で亜硝酸アルキ
ルで処理することによって調製される。この工程は一般
に以下のように表わされる: 方法16 R3がヒドロキシイミノアルキリデニルまたはアルコキ
シイミノアルキリデニル、R1がアミノ、R2がシアノで、
X、X1、X2、X3、X4およびYは本発明の一般的定義に示
されている意味を持つ、中間体として有用な、一般式
(I)の中間化合物は、R3がアルキルカルボニルまたは
ホルミル、R1がアミノ、R2がシアノで、X、X1、X2
X3、X4およびYは本発明の一般的定義に示されている意
味を持つ一般式(I)の化合物を、エタノールのような
溶媒中で、ヒドロキシルアミンまたはO−アルキルヒド
ロキシルアミンまたはそれらの酸付加塩と縮合させるこ
とによって調製される。R3がアルキルカルボニルである
上記化合物は、基本的に1,1,1−トリス(アルキルチオ
またはアリールチオ)アルカンを出発物質として使用し
て、化合物(XIV)と同様の方法で調製する。
方法17 中間体として有用な、R3がアミノ、R1がアミノ、R2
シアノで、X、X1、X2、X3、X4およびYは本発明の一般
的定義に示されている意味を有する一般式(I)の有用
な中間化合物は、R3がニトロである対応する化合物を、
たとえば白金またはパラジウムのような貴金属触媒の存
在下に水素で、あるいはヒドラジンとラネーニッケルで
還元することによって調製される。R2とXの置換基の一
部の組合せに関して、R1とR2が同時にアミノである構造
式(I)の化合物は、安定性が限られていることがあ
り、この場合アミノ基の1つを適当な保護基で保護する
必要がある。R3がニトロ、R1がアミノ、R2がシアノで、
X、X1、X2、X3、X4およびYは本発明の一般的定義に示
されている意味を有する一般式(I)の化合物は、硝酸
と硫酸、または無水酢酸中硝酸、または他のニトロ化剤
の作用により、構造式(XI)の化合物をニトロ化するこ
とによって調製される。一部のニトロ化反応において
は、(XI)中のアミノ官能基をアセチルまたはトリフル
オロアセチルのような適当な保護基で保護すると都合が
よい。
方法18 構造式(XV)(下記参照)の化合物の、中間体として
有用な各種の誘導体は、以下の方法によって調製され
る: A)R3がアルキルアミノ、ジアルキルアミノまたはアラ
ルキルアミノ、R1がアミノ、R2がシアノで、X、X1
X2、X3、X4およびYは本発明の一般的定義に示されてい
る意味を有する一般式(I)の化合物は、R3がシアノ
で、その他の置換基は上に定義されている通りである対
応化合物から、エタノール、アセトニトリル、トルエン
のような有機溶媒中、ハロゲン化アルキルもしくはアラ
ルキルまたはスルホン酸アルキルもしくはアラルキルで
アルキル化することによって調製される。
モノ−あるいはジアルキル化物の生成は、化学量論比
あるいは反応条件を変えることにより制御されうる。そ
の他、モノアルキルアミン生成物を目的とする場合に
は、アミノ基をアルキルオルトエステルで処理してアル
コキシアルキリデンイミノ基に変換し、その後還元する
というようなその他の方法も使用できる。目的とする最
終生成物がR1として置換されていないアミノ基を含む場
合には、かかる処理の前に適当な保護基でアミノ基を保
護する必要がある。そのような場合には、R3がアミノ、
R1が適切に保護されたアミノ基で、その他の置換基は上
に定義されている通りである一般式(I)の化合物、す
なわち構造式(XV)の化合物を調製し、反応物質として
使用する。(XV)の中の保護基は、通常方法17に述べら
れているニトロ還元工程の前に付加する。R3のアミノ基
を目的とするその後の変換に応じて、以下の実施例に見
られるような各種の保護基が選択できる。
B)R3がアミノカルボニルアミノ、R1がアミノ、R2がシ
アノで、X、X1、X2、X3、X4およびYは本発明の一般的
定義に示されている意味を有する一般式(I)の化合物
は、構造式(XV)の化合物をホスゲン、次にアンモニア
で処理し、脱保護操作をすることによって調製される。
C)R3がアルキルカルボニルアミノ、ハロアルキルカル
ボニルアミノ、またはアリールカルボニルアミノ、R1
アミノ、R2がシアノで、X、X1、X2、X3、X4およびYは
本発明の一般的定義に示されている意味を有する一般式
(I)の化合物は、構造式(XV)の化合物を、Rbが一般
式(I)の最初の定義において定義されているようにア
ルキル、ハロアルキルまたはアリール基である、化学式
Rb(C=O)Clの酸塩化物または化学式[Rb(C=
O)]2Oの酸無水物と反応させ、次に脱保護操作を行な
うことによって調製される。アセトニトリルのような溶
媒を使用し、適当な条件下でピリジンのような酸受容体
を用いてもよい。
D)同様に、R3がアルキルスルホニルアミノまたはハロ
アルキルスルホニルアミノ、R1がアミノ、R2がシアノ
で、X、X1、X2、X3、X4およびYは本発明の一般的定義
に示されている意味を有する一般式(I)の化合物は、
構造式(XV)の保護されたアミノ化合物から、適当な条
件下でハロゲン化アルキルスルホニル、ハロゲン化ハロ
アルキルスルホニルまたはアルキルもしくはハロアルキ
ルスルホン酸無水物を反応させ、その後脱保護操作する
ことによって調製される。かかる反応における適当なア
ミノ保護基としては、アミノ化合物をアルキルオルソホ
ルマートで処理して得られるアルコキシアルキリデンイ
ミノ基をが挙げられる。かかる基の脱保護操作は、代表
的に水加水分解を含む。
E)R3がアルキルアミノカルボニルアミノまたはアリー
ルアミノカルボニルアミノ、R1がアミノ、R2がシアノ
で、X、X1、X2、X3、X4およびYは本発明の一般的定義
に示されている意味を有する一般式(I)の化合物は、
構造式(XV)の適切に保護されたアミノ化合物から、ア
ルキルまたはアリール基が本発明の最初の定義において
定義されている通りであるイソシアノ酸アルキルまたは
アリールと反応させ、その後脱保護することによって調
製される。尿素類の形成のための適当な条件は、“Adva
nced Organic Chemistry"McGraw−Hill publ.(1985)
p.802およびその中で引用されている文献においてJ.Mar
chが述べている。かかる反応における適切なアミノ保護
基は、前述したような脱保護を伴う、アルコキシアルキ
リデンイミノ基を含む。
F)R3がアルコキシカルボニルアミノまたはハロアルコ
キシカルボニルアミノ、R1がアミノ、R2がシアノで、
X、X1、X2、X3、X4およびYは本発明の一般的定義に示
されている意味を有する一般式(I)の化合物は、構造
式(XV)の適切に保護されたアミノ化合物から、アルキ
ルクロロホルマートまたはハロアルキルクロロホルマー
トと反応させ、その後脱保護操作することによって調製
される。
G)R3がアルキリデンイミノまたはベンジリデンイミ
ノ、R1がアミノ、R2がシアノで、X、X1、X2、X3、X4
よびYは本発明の一般的定義に示されている意味を有す
る一般式(I)の化合物は、構造式(XV)の適切に保護
されたアミノ化合物を、アルキルもしくはアリール基が
本発明の最初の定義において定義されている通りである
アルキルもしくはアリールアルデヒドと縮合し、その後
脱保護操作することによって調製される。縮合操作のた
めには、J.Marchが上記文献の1165頁およびその中で引
用されている文献中で述べているように、シッフ塩基の
形成のために適当な条件を選択する。適切なアミノ保護
基はアセチルまたはトリフルオロアセチルを含み、脱保
護はアルカリ加水分解あるいはT.W.Greeneが“Protecti
ve Groups in Organic Synthesis"J.Wiley publ.(198
1)p.254およびその中で引用されている文献において述
べているような他の方法によって実施される。
H)R3がアルコキシアルキリデンイミノ、R1がアミノ、
R2がシアノで、X、X1、X2、X3、X4およびYは本発明の
一般的定義に示されている意味を有する一般式(I)の
化合物は、構造式(XV)で表わされる適切に保護された
アミノ化合物から、アルキルオルトエステルと共に縮合
し、その後脱保護反応を行なうことによって調製され
る。適当な保護基としては、T.W.Greene、上記文献の23
3頁および249頁で述べているようなアミドまたはカルバ
メート誘導体が挙げられる。
I)R3がジアルキルアミノアルキリデンイミノ、R1がア
ミノ、R2がシアノで、X、X1、X2、X3、X4およびYは本
発明の一般的定義に示されている意味を有する一般式
(I)の化合物は、構造式(XV)の化合物を、T.W.Gree
ne、上記文献の275頁に記載されているようにN,N−ジア
ルキルホルムアミドのジアルキルアセタール誘導体と反
応させ、その後脱保護操作することによって調製され
る。その代わりに、フィルスマイヤー条件下で、オキシ
塩化リンのような反応剤存在下に(XV)をN,N−ジアル
キルホルムアミドと反応させてもよい。適当な保護基
は、アミドまたはカルバメート誘導体を含む。
J)R3がアルキルチオアルキリデンイミノ、R1がアミ
ノ、R2がシアノで、X、X1、X2、X3、X4およびYは本発
明の一般的定義に示されている意味を有する一般式
(I)の化合物は、構造式(XV)の化合物を、任意的に
適当な触媒、たとえばジメチル(メチルチオ)スルホニ
ウムテトラフルオロボレートの存在下で、溶媒としての
ピリジン中、トリス(アルキルチオ)メタンと反応させ
ることによって調製される。
K)R3がアジド、R1がアミノ、R2がシアノで、X、X1
X2、X3、X4およびYは本発明の一般的定義に示されてい
る意味を有する一般式(I)の化合物は、構造式(XV)
の化合物を、J.Marchが上記文献の573頁およびその中の
引用文献において述べている条件下でp−トルエンスル
ホニルアジドと反応させ、その後脱保護操作することに
よって調製される。その代わりに、R3がアジドである上
述の化合物は、構造式(XV)の化合物から、アミノ基を
ジアゾニウム塩に変換し、次にヒドラジノ基に還元し、
さらに亜硝酸で処理してアジドを生成し、その後脱保護
操作することによっても調製される。
方法19 A)R3が本発明の一般的定義に述べられているように置
換されていてもよいフェニルまたはヘテロアリールであ
り、R1がアミノ、R2がシアノで、X、X1、X2、X3、X4
よびYは本発明の一般的定義に示されている意味を有す
る一般式(I)で表わされる有用な中間化合物は、アミ
ノ基が適当な保護基で保護されていてもよい構造式(X
I)の化合物から、M.SwainsburyがTetrahedron 1980,3
6,3327〜3359およびその中の文献中で述べているよう
に、ゴンバーグ−バッハマン反応条件下で適切に置換さ
れたフェニルまたはヘテロアリールジアゾニウム塩で処
理することによって調製される。
B)別法として、R3が本発明の一般的定義に述べられて
いるように置換されていてもよいフェニルまたはヘテロ
アリールであり、R1がアミノ、R2がシアノで、X、X1
X2、X3、X4およびYは本発明の一般的定義に示されてい
る意味を有する一般式(I)の中間化合物は、アミノ基
が適当な保護基で任意に保護されている構造式(XII)
の化合物から、M.Swainsburyが上記文献で述べているよ
うにウルマン反応の条件下で銅の存在下に、適切に置換
されたハロゲン化フェニルもしくはヘテロアリール、好
ましくは臭化物またはヨウ化物で処理することによって
調製される。
C)その他に、R3が本発明の一般的定義に述べられてい
るように置換されていてもよいフェニルまたはヘテロア
リールであり、R1がアミノ、R2がシアノで、X、X1
X2、X3、X4およびYは本発明の一般的定義に示されてい
る意味を有する一般式(I)の中間化合物は、構造式
(XII)の化合物、好ましくは臭化物またはヨウ化物か
ら、V.SnieckusらがTetrahedron Letters 1988,29,2135
およびその中の文献中で述べているのと同様の条件下
で、パラジウム(0)の存在下に、適切に置換されたフ
ェニルまたはヘテロアリールボロン酸で処理することに
よって調製される。
方法20 R3がシアノ基、R1がアミノ、R2がシアノで、X、X1
X2、X3、X4およびYは本発明の一般的定義に示されてい
る意味を有する一般式(I)の化合物は、方法16に述べ
られているR3がヒドロキシイミノメチリデニルまたはア
ルコキシイミノメチリデニルである一般式(I)の化合
物から、方法4A)に述べられている方法に従って脱水す
ることにより調製される。
方法21 R3がハロアルキルカルボニルまたはハロアルキルチオ
カルボニル、R1がアミノ、R2がシアノで、X、X1、X2
X3、X4およびYは本発明の一般的定義に示されている意
味を有する一般式(I)の化合物は、構造式(XIV)の
アミノ保護されていてもよい化合物から、方法8に述べ
られている工程により、さらに必要に応じてその後脱保
護操作することによって調製される。
方法22 A)R3がハロアルキル、R1がアミノ、R2がシアノで、
X、X1、X2、X3、X4およびYは本発明の一般的定義に示
されている意味を有する一般式(I)の化合物は、アミ
ノ基が保護されていてもよい構造式(XII)または(XI
V)の化合物から、方法6,7および9に述べられている工
程により、必要に応じて脱保護を伴って調製される。
B)R3がアルキル、R1がアミノ、R2がシアノで、X、
X1、X2、X3、X4およびYは本発明の一般的定義に示され
ている意味を有する一般式(I)の化合物は、アミノ基
が保護されていてもよい構造式(XIV)の化合物から、
ハロゲン化アルキルから誘導したグリニヤール試薬また
はアルキルリチウムと反応させてカルビノールを得、次
に脱水操作してR3がアルケニルである化合物を生成し、
その後還元することによって調製される。R3がメチル
で、その他の置換基は上述の通りである一般式(I)の
化合物は、構造式(XIV)の化合物から方法7に述べら
れている工程によって調製される。
方法23 R3がチオシアナト、アルキルチオ、ハロアルキルチ
オ、アルケニルチオ、ハロアルケニルチオ、フェニルチ
オ、またはヘテロアリールチオで、R1がアミノ、R2がシ
アノであり、X、X1、X2、X3、X4およびYは本発明の一
般的定義に示されている意味を持ち、フェニルおよびヘ
テロアリール基が本明細書中に述べられているように構
成および/あるいは置換されている、一般式(I)の化
合物、すなわち構造式(XVI)の化合物(下記参照)
は、構造式(XI)の化合物から、方法10に述べられてい
るのと同様の条件下で調製される。全体の工程は以下の
式で表わされる: 同様にRがアルキルを表わす構造式(XVI)の化合物
は、R3がチオシアナトで、その他の置換体は(XVI)に
定義されている通りである一般式(I)の化合物から、
方法11に述べられているのと同様の工程により、ハロゲ
ン化アルキル等で処理することによって調製される。
方法24 R3がアルキルスルフィニル、アルキルスルホニル、ア
ルケニルスルフィニル、アルケニルスルホニル、ハロア
ルキルスルフィニル、ハロアルキルスルホニル、ハロア
ルケニルスルフィニル、ハロアルケニルスルホニル、フ
ェニルスルフィニル、フェニルスルホニル、ヘテロアリ
ールスルフィニル、またはヘテロアリールスルホニルで
あり、R1がアミノ、R2がシアノで、X、X1、X2、X3、X4
およびYは本発明の一般的定義に示されている意味を持
ち、フェニルおよびヘテロアリール基は本明細書中に述
べられているように構成および/あるいは置換されてい
る一般式(I)の化合物は、構造式(XVI)の化合物
を、方法12に述べられているのと同様の方法に従って酸
化することにより調製される。Xが好ましくない競合的
酸化を被りうるRS基である場合には、Xがハロゲン、好
ましくは臭素またはヨウ素で、R1がアミノ、R2がシア
ノ、R3が水素で、その他の置換基は本発明の一般的説明
に示されている意味を持つ一般式(I)の化合物に関し
て、上記の工程に従ってスルフェニル化を実施し、次に
酸化し、その後C.KruseらがHeterocycles 1989,29,79に
おいて述べているのと同様の工程によってアルキルリチ
ウムで処理し、次に水で処理すると、構造式(XVII)の
化合物が得られる。その後化合物(XVII)をスルフェニ
ル化すると構造式(XVIII)の化合物が得られる。全体
の工程は次のように表わされる: 方法25 R3がシアナト、アルコキシまたはハロアルコキシ、R1
がアミノ、R2がシアノで、X、X1、X2、X3、X4およびY
は本発明の一般的定義に示されている意味を有する一般
式(I)の化合物は、アミノ基が保護されていてもよい
構造式(XII)の化合物から、方法5に述べられている
のと同様の工程により、さらに必要に応じてその後脱保
護することによって調製される。
方法26 A)R1が水素、R2がシアノで、R3、X、X1、X2、X3、X4
およびYは本発明の一般的定義に示されている意味を持
つ一般式(I)の化合物、すなわち構造式(XX)の化合
物(下記参照)は、R1がアミノ、R2がシアノで、X、
X1、X2、X3、X4およびYは本発明の一般的定義に示され
ている意味を持つ一般式(I)の化合物、すなわち構造
式(XIX)の化合物(下記参照)から、好ましくはテト
ラヒドロフランまたはアセトニトリルのような不活性溶
媒中、亜硝酸t−ブチルのような亜硝酸アルキルでジア
ゾ化することによって調製される。この反応は、−80℃
から溶媒の還流温度までの間の温度、好ましくは0℃〜
25℃で実施される。
B)R1がハロゲン、R2がシアノで、R3、X、X1、X2
X3、X4およびYは本発明の一般的定義に示されている意
味を持つ一般式(I)の化合物、すなわち構造式(XX
I)の化合物(下記参照)は、構造式(XIX)の化合物か
ら、ブロモホルム、四塩化炭素、無水塩化第二銅または
ヨウ素のようなハロゲン原子供与体の存在下に、亜硝酸
アルキル、たとえば亜硝酸t−ブチルによるジアゾ化に
よって調製される。
C)R1がチオシアナト、アルキルチオ、ハロアルキルチ
オ、アルケニルチオ、ハロアルケニルチオ、フェニルチ
オまたはヘテロアリールチオで、R2がシアノであり、
R3、X、X1、X2、X3、X4およびYは本発明の一般的定義
に示されている意味を持ち、フェニルおよびヘテロアリ
ール基は本明細書中に述べられているように構成および
/あるいは置換されている一般式(I)の化合物、すな
わち構造式(XXII)の化合物(下記参照)は、構造式
(XIX)の化合物から、(SCN)あるいはRが上に定義
されているようなアルキル、ハロアルキル、アルケニ
ル、ハロアルケニル、フェニルまたはヘテロアリール基
である化学式RSSRのジスルフィドの存在下に亜硝酸アル
キルで処理することによって調製される。この反応は、
代表的に1〜5当量の亜硝酸アルキルと2〜5当量のジ
スルフィドを用いて、0℃でクロロホルムのような溶媒
中で実施する。
全体の工程は以下に示すように例示される: 方法27 その他に、構造式(XXII)の多くの化合物が、R3がア
ミノである一般式(XX)の化合物から、方法10に述べら
れているのと同様の工程によって調製される。その後、
アミノ基から本発明の他の官能基への転換は、前述した
工程の1つによって実施できる。
方法28 R1がアルキルスルフィニル、アルキルスルホニル、ア
ルケニルスルフィニル、アルケニルスルホニル、ハロア
ルキルスルフィニル、ハロアルキルスルホニル、ハロア
ルケニルスルフィニル、ハロアルケニルスルホニル、フ
ェニルスルフィニル、フェニルスルホニル、ヘテロアリ
ールスルフィニル、またはヘテロアリールスルホニルで
あり、R2がシアノで、R3、X、X1、X2、X3、X4およびY
は本発明の一般的定義に示されている意味を持ち、フェ
ニルおよびヘテロアリール基は本明細書中に述べられて
いるように構成および/あるいは置換されている一般式
(I)の化合物は、方法24に述べられている方法に従
い、構造式(XXII)の化合物の酸化によって調製され
る。XまたはR3基がスルフィドの酸化レベルに保持され
るSR基である場合には、方法24に述べられているのと同
じ工程を用いて目的とする化合物を得ることができる。
方法29 R1がアルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アラルキル
アミノ、アミノカルボニルアミノ、アルキルカルボニル
アミノ、ハロアルキルカルボニルアミノ、アリールカル
ボニルアミノ、アルキルスルホニルアミノ、ハロアルキ
ルスルホニルアミノ、アルキルアミノカルボニルアミ
ノ、アリールアミノカルボニルアミノ、アルコキシカル
ボニルアミノ、ハロアルコキシカルボニルアミノ、アル
キリデンイミノ、ベンジリデンイミノ、アルコキシアル
キリデンイミノ、ジアルキルアミノアルキリデンイミ
ノ、アルキルチオアルキリデンイミノ、またはアジドで
あり、R2がシアノで、R3、X、X1、X2、X3、X4およびY
は本発明の一般的定義に示されている意味を有する一般
式(I)の化合物は、一般式(XIX)の化合物から、方
法18に述べられているのと同様の工程によって調製され
る。
方法30 A)R1がホルミル、R2がシアノで、R3、X、X1、X2
X3、X4およびYは本発明の一般的定義に示されている意
味を有する一般式(I)の化合物は、一般式(XIX)の
化合物から、W.F.Beech,J.Chem.Soc.1954,1297に述べら
れているのと類似の方法により、亜硝酸ナトリウム、HC
=NOH、硫酸銅およびHClで処理することによって調製さ
れる。(XIX)においてR3がアミノ基であれば、適当な
保護を行なう。R1がホルミルである上記化合物は、T.W.
Greene,前出文献の130頁およびその中の文献に述べられ
ているようにチオアセタール化の標準的方法により、R1
がビス(アルキルチオ)メチルまたはビス(アリールチ
オ)メチル基である化合物に変換される。その他に、R1
がビス(アルキルチオ)メチルまたはビス(アリールチ
オ)メチル、R2がシアノ、R3がアミノで、X、X1、X2
X3、X4およびYは本発明の一般的定義に示されている意
味を有する一般式(I)の化合物は、R3がアミノである
一般式(XX)の化合物から、方法14に述べられているの
と同様の工程によって調製される。ビス(アルキルチ
オ)メチルまたはビス(アリールチオ)メチル基のホル
ミルへの変換は、方法15に述べられているのと類似の工
程によって実施される。アミノ基から本発明の他の官能
基への変換は、前述した工程の1つによって実施され
る。
B)R1がヒドロキシイミノアルキリデニルまたはアルコ
キシイミノアルキリデニル、R2がシアノで、R3、X、
X1、X2、X3、X4およびYは本発明の一般的定義に示され
ている意味を持つ一般式(I)の化合物は、R1がアルキ
ルカルボニルまたはホルミルで、その他の置換基は上に
定義されている通りである一般式(I)の化合物から、
方法16に述べられているのと同様の工程によって調製さ
れる。R1がアルキルカルボニルである上記化合物は、R1
がハロゲンである対応する化合物から、方法5に述べら
れているようにシアノ基を場合により保護したのち、グ
リニヤール試薬またはリチウム誘導体に変換し、次に脂
肪酸クロリドもしくは無水物と反応させるか、もしくは
その代わりに脂肪族アルデヒドと縮合し、その後酸化す
ることによって調製される。その他に、R1がアルキルカ
ルボニルである化合物は、R1がホルミルである対応化合
物から、アルキルグリニヤール試薬と反応させ、その後
酸化することによって調製される。
C)R1がシアノ、R2がシアノで、R3、X、X1、X2、X3
X4およびYは本発明の一般的定義に示されている意味を
有する一般式(I)の化合物は、R1がヒドロキシイミノ
メチリデニルまたはアルコキシイミノメチリデニルであ
る対応化合物から、方法4A)に述べられているのと同様
の工程によって調製される。
D)R1がハロアルキルカルボニルまたはハロアルキルチ
オカルボニル、R2がシアノで、R3、X、X1、X2、X3、X4
およびYは本発明の一般的定義に示されている意味を有
する一般式(I)の化合物は、R1がホルミルで、その他
の置換基は上記のように定義される一般式(I)の化合
物から、方法8に述べられているのと同様の条件下での
処理によって調製される。
E)R1がハロアルキルまたはアルキル、R2がシアノで、
R3、X、X1、X2、X3、X4およびYは本発明の一般的定義
に示されている意味を有する一般式(I)の化合物は、
R1がホルミルまたはハロゲンで、その他の置換基は上記
のように定義される一般式(I)の化合物から、方法22
に述べられているのと同様の条件下での処理によって調
製される。
方法31 R1が本発明の一般的定義に述べられているように置換
されていてもよいフェニルまたはヘテロアリールで、R2
がシアノであり、R3、X、X1、X2、X3、X4およびYは本
発明の一般的定義に示されている意味を有する一般式
(I)の化合物は、R1がハロゲンで、その他の置換基は
上に定義されている通りである一般式(I)の化合物か
ら、方法19B)および19C)に述べられているのと同様の
工程によって調製される。
方法32 R1がシアナト、アルコキシまたはハロアルコキシ、R2
がシアノで、R3、X、X1、X2、X3、X4およびYは本発明
の一般的定義に示されている意味を有する一般式(I)
の化合物は、構造式(XXI)の化合物から、方法5に述
べられているのと同様の工程によって調製される。
方法33 R2がホルミル、R1、R3、X、X1、X2、X3、X4およびY
は本発明の一般的定義に示されている意味を持つ一般式
(I)の化合物、すなわち構造式(XXIV)の化合物(下
記参照)は、R2がシアノ、R1、R3、X、X1、X2、X3、X4
およびYは本発明の一般的定義に示されている意味を持
つ一般式(I)の化合物、すなわち構造式(XXIII)の
化合物(下記参照)から、S.TrofimenkoがJ.Org.Chem.1
964,29,3046に述べているのと同様の工程により、溶媒
中、好ましくはトルエンとヘキサンの1:1混合物中で、
還元剤、好ましくは水素化ジイソブチルアルミニウムで
処理することによって調製される。全体の工程は以下に
示す通りである: 方法34 R2がカルボキシル酸官能基、R1、R3、X、X1、X2
X3、X4およびYは本発明の一般的定義に示されている意
味を有する一般式(I)の有用な中間化合物、すなわち
構造式(XXV)の化合物(下記参照)は、ジョーンズ試
薬による構造式(XXIV)の化合物の酸化によって調製さ
れる。全体の工程は次の通りである: 方法35 R2がヒドロキシイミノアルキリデニル、アルコキシイ
ミノアルキリデニル、ハロアルキルカルボニル、ハロア
ルキルチオカルボニル、アルキル、ビス(アルキルチ
オ)メチル、ビス(アリールチオ)メチル、またはハロ
アルキルで、R1、R3、X、X1、X2、X3、X4およびYは本
発明の一般的定義に示されている意味を有する一般式
(I)の化合物は、構造式(XXIV)の化合物あるいはR2
がハロゲンで、その他の置換基は上に定義されている通
りであり、方法38にその調製方法が述べられている一般
式(I)の化合物から、方法30A),B),D)およびE)
に述べられているのと同様の工程によって調製される。
方法36 R2がアミノ、R1、R3、X、X1、X2、X3、X4およびYは
本発明の一般的定義に示されている意味を持つ一般式
(I)の化合物、すなわち式(XXVII)の化合物(下記
参照)は、式(XXV)の化合物から、第三級ブタノール
のようなアルコール溶媒中、トリエチルアミンのような
有機塩基の存在下にジフェニルホスホリルアジドで処理
してカルバメート(XXVI)を得、その後加水分解するこ
とによって製造される。Curtius転位を通して(XXV)か
ら(XXVII)を生成するその他の方法は、J.Marchが“Ad
vanced Organic Chemistry"(McGraw−Hill出版,(198
5),p.984)において述べているように、酸塩化物に変
換し、次にアジドイオンと反応させ、アルコールで処理
する方法を含む。全体的な変換は次の通りである: 方法37 R2がアルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アルアルキ
ルアミノ、アミノカルボニルアミノ、アルキルカルボニ
ルアミノ、ハロアルキルカルボニルアミノ、アリールカ
ルボニルアミノ、アルキルスルホニルアミノ、ハロアル
キルスルホニルアミノ、アルキルアミノカルボニルアミ
ノ、アリールアミノカルボニルアミノ、アルコキシカル
ボニルアミノ、ハロアルコキシカルボニルアミノ、アル
キリデンイミノ、ベンジリデンイミノ、アルコキシアル
キリデンイミノ、ジアルキルアミノアルキリデンイミ
ノ、アルキルチオアルキリデンイミノまたはアジドであ
り、R1、R3、X、X1、X2、X3、X4およびYは本発明の一
般的定義に示されている意味を持つ、一般式(I)の化
合物は、式(XXVII)の化合物から、方法18に述べられ
ているものと同様の方法によって製造される。
方法38 R2が水素、ハロゲン、チオシアネート、アルキルチ
オ、ハロアルキルチオ、アルケニルチオ、ハロアルケニ
ルチオ、フェニルチオまたはヘテロアリールチオであ
り、R1、R3、X、X1、X2、X3、X4およびYが本発明の一
般的定義に示されている意味を持つ、一般式(I)の化
合物は、式(XXVII)の化合物から、方法26に述べられ
ているのと同様の方法によって製造される。さらに、R2
が水素であり、R1、R3、X、X1、X2、X3、X4およびYが
本発明の一般的定義に示されている意味を持つ一般式
(I)の化合物は、式(XXV)の化合物から、銅の存在
下にデカリンまたはキノリンのような高沸点溶媒中、還
流または加熱氷酢酸中48%HBrと共に加熱することによ
って製造される。
方法39 R2がアルキルスルフィニル、アルキルスルホニル、ア
ルケニルスルフィニル、アルケニルスルホニル、ハロア
ルキルスルフィニル、ハロアルキルスルホニル、ハロア
ルケニルスルフィニル、ハロアルケニルスルホニル、フ
ェニルスルフィニル、フェニルスルホニル、ヘテロアリ
ールスルフィニル、またはヘテロアリールスルホニルで
あり、R1、R3、X、X1、X2、X3、X4およびYが本発明の
一般的定義に示されている意味を持つ、一般式(I)の
化合物は、R2がアルキルチオ、ハロアルキルチオ、アル
ケニルチオ、ハロアルケニルチオ、フェニルチオまたは
ヘテロアリールチオである一般式(I)の化合物を、方
法24に述べられているのと同様の方法によって酸化する
ことにより製造される。
方法40 R2が本発明の一般的定義に述べられているような置換
されたフェニルまたはヘテロアリールであり、R1、R3
X、X1、X2、X3、X4およびYが本発明の一般的定義に示
されている意味を持つ、一般式(I)の化合物は、R2
ハロゲンであり、その他の置換基が上に定義されている
通りである一般式(I)の化合物から、方法19Bおよび1
9Cに述べられているのと同様の方法によって製造され
る。
方法41 R2がシアネート、アルコキシまたはハロアルコキシで
あり、R1、R3、X、X1、X2、X3、X4およびYが本発明の
一般的定義に示されている意味を持つ、一般式(I)の
化合物は、R2がハロゲンであり、その他の置換基が上に
定義されている通りである一般式(I)の化合物から、
方法5に述べられているのと同様の方法によって製造さ
れる。
全体的に、本発明方法を以下に述べるように定義す
る: P1.下記の式の: 式中、X1、X2、X3、X4およびYは方法1におけると同じ
意味を持ち、Xはハロゲン、トリフルオロメチル、シア
ノ、チオシアネート、アルキルチオ、アルキルスルフィ
ニル、アルキルスルホニル、ハロアルキルチオ、ハロア
ルキルスルフィニル、ハロアルキルスルホニル、アルケ
ニルチオ、ハロアルケニルチオ、ハロアルケニルスルフ
ィニル、ハロアルケニルスルホニル、フェニルチオ、フ
ェニルスルフィニル、フェニルスルホニル、ヘテロアリ
ールチオ、ヘテロアリールスルフィニルまたはヘテロア
リールスルホニルである化合物の製造方法であって、 下記の式: の、但し場合によりアミノが保護されている化合物: (a)場合により溶媒の存在下でハロゲン化剤と反応さ
せて、Xがハロゲンである式(I a)の化合物を得、次
の場合によりかかる化合物を既知の方法でトリフルオロ
メチル銅と反応させてXがトリフルオロメチルである式
(I a)の化合物を得る; (b)ルイス酸の存在下でトリス(アルキルチオ)メタ
ンまたはトリス(アリールチオ)メタンと反応させ、次
に、得られたXがビス(アルキルチオ)メチルまたはビ
ス(アリールチオ)メチルである式(XXXVI)の化合物
を適当な亜硝酸アルキルと反応させ、その後加水分解し
てXがホルミルである式(XXXVII)の化合物を得、次に
かかる化合物をヒドロキシルアミンと接触させ、その後
既知の方法によりP2O5のような適当な物質で脱水して、
Xがシアノ基である式(I a)の化合物を得る; (c)メタノールのような溶媒中、臭素の存在下に、M
がアルカリ金属である式MSCNの化合物を反応させて、X
がチオシアネート基である式(I a)の化合物を得、次
の場合によりかかる化合物を、溶媒中NaOHまたはKOHの
ような塩基の存在下にハロゲン化アルキルまたは硫酸ジ
アルキルと反応させて、Xがアルキルチオである式(I
a)の化合物を得る;あるいは (d)有機液体反応媒質中で、場合により第三級アミン
のような酸受容体の存在下に、Rがアルキル、ハロアル
キル、フェニルまたはヘテロアリール基であり、Halが
ハロゲン原子である式RSHalのハロゲン化スルフェニル
と反応させて、Xがアルキルチオ、ハロアルキルチオ、
アルケニルチオ、ハロアルケニルチオ、フェニルチオま
たはヘテロアリールチオである式(I a)の化合物を
得、次の場合により得られた化合物を既知の方法で酸化
して、XがRS(O)、nは反応条件に応じて1または
2である式(I a)の化合物を得る。
P2.X1、X2、X3、X4およびYが方法1におけると同じ意
味を持ち、Xがシアネート、アルコキシ、またはハロア
ルコキシである式(I a)の化合物の製造方法であっ
て、 下記の式: の、但しアミノおよびシアノ基は必要に応じて適切に保
護されている化合物を: (a)酸受容体の存在下にハロゲン化シアンと反応させ
て、Xがシアネートである式(I a)の化合物を得る; (b)場合により塩基の存在下でアルキル化剤と反応さ
せ、Xがアルコキシである式(I a)の化合物を得る;
あるいは (c)Syntheses of Fluoroorganic Compounds;Knuyant
s,I.L.とYakobson,G.G.編;Springer−Verlag:Berlin,19
85;pp263〜269に従って既知の方法によりハロアルキル
化し、Xがハロアルコキシである式(I a)の化合物を
得る。
P3.X1、X2、X3、X4およびYが方法1におけると同じ意
味を持ち、Xがハロアルキル[CF2H,CF3,BrCH2,ClC
H2]、ハロアルキルカルボニル、ハロアルキルチオカル
ボニルまたはα−ハロアルキル−α−ハロメチルである
式(I a)の化合物の製造方法であって、 下記の式: の、但しアミノおよびシアノ基は必要に応じて適切に保
護されている化合物を: (a)既知の方法により三フッ化ジエチルアミノ硫黄の
ようなフッ化剤と反応させて、Xがジフルオロメチル基
である式(I a)の化合物を得る; (b)硫酸中、三酸化クロムのような適当な酸化剤と反
応させ、Xがカルボン酸基である化合物を得、次にかか
る化合物を既知の方法により四フッ化硫黄のようなフッ
化剤に作用し、Xがトリフルオロメチルである式(I
a)の化合物を得る; (c)ヴォルフ−キシュナー条件下で、あるいは例えば
p−トルエンスルホニルヒドラジドで処理し、次に水素
化シアノホウ素ナトリウムで処理するという別法条件下
で反応させ、Xがメチル基である化合物を得、次にかか
る化合物を適当な溶媒中N−ブロモコハク酸イミドまた
はN−クロロコハク酸イミドのようなハロゲン化剤に作
用し、Xがブロモメチルまたはクロロメチルである式
(I a)の化合物を得る;あるいは (d)ハロアルキル金属誘導体またはトリフルオロメチ
ルトリメチルシランと反応させてXがハロアルキルカル
ビノールである式(I a)の化合物を得、次に既知の方
法で酸化してXがハロアルキルカルボニルである式(I
a)の化合物を得、その後場合によりかかる化合物をLaw
esson試薬に作用してXがハロアルキル(チオカルボニ
ル)である式(I a)の化合物を得るか、あるいはXが
ハロアルキルカルビノールである化合物を塩化チオニル
または臭化水素のようなハロゲン化剤と反応させて、X
がα−ハロアルキル−α−ハロメチルである式(I a)
の化合物を得る。以上のすべての処理の後に必要に応じ
て脱保護操作を行なう。
P4.下記の式((I b): 式中、X、X1、X2、X3、X4およびYが方法1におけると
同じ意味を持ち、R3がハロゲン、ホルミル、ビス(アル
キルチオまたはアリルチオ)メチル、ハロアルキル、ア
ルキル、場合により置換されたフェニルまたはヘテロア
リール、チオシアネート、アルキルチオ、ハロアルキル
チオ、アルケニルチオ、ハロアルケニルチオ、フェニル
チオ、ヘテロアリールチオ、アルキルスルフィニル、ア
ルキルスルホニル、アルケニルスルフィニル、アルケニ
ルスルホニル、ハロアルキルスルフィニル、ハロアルキ
ルスルホニル、ハロアルケニルスルフィニル、ハロアル
ケニルスルホニル、フェニルスルフィニル、フェニルス
ルホニル、ヘテロアリールスルフィニルまたはヘテロア
リールスルホニルである化合物の製造方法であって、場
合によりX、シアノおよびアミノが必要に応じて適切な
方法で保護されている式(I a)の化合物を: (a)P1(a)の方法に従って反応させてR3がハロゲン
である式(I b)の化合物を得、次の場合によりかかる
化合物を既知の方法で銅の存在下に、場合により置換さ
れたハロゲン化ヘテロアリールまたはハロゲン化フェニ
ル、好ましくは臭化物またはヨウ化物と反応させるか、
あるいは次の場合によりR3が好ましくは臭化物またはヨ
ウ化物であるかかる化合物を、既知の方法でパラジウム
の存在下に場合により置換されたフェニルまたはヘテロ
アリールボロン酸と反応させ、R3が場合により置換され
たフェニルまたはヘテロアリール基である式(I b)の
化合物を得るか、あるいは次にR3がハロゲンである式
(I a)の化合物をP1(a)の方法に従って反応させ、R
3がトリフルオロメチルである式(I b)の化合物を得
る; (b)P1(b)の方法に従って反応させ、最初にR3がビ
ス(アルキルチオ)メチル基またはビス(アリールチ
オ)メチル基である式(I b)の化合物を得、次に場合
によりR3がホルミルである構造式(I b)の化合物を得
る; (c)既知の方法により場合により置換されたフェニル
またはヘテロアリールジアゾニウム塩と反応させ、R3
場合により置換されたフェニルまたはヘテロアリールで
ある式(I b)の化合物を得る;あるいは (d)P1(c,d)の方法に従って反応させて、R3がチオ
シアネート、アルキルチオ、ハロアルキルチオ、アルケ
ニルチオ、ハロアルケニルチオ、フェニルチオまたはヘ
テロアリールチオである式(I b)の化合物を得、次の
場合によりP1(d)の方法に従って酸化して、R3がアル
キルスルフィニル、アルキルスルホニル、アルケニルス
ルフィニル、アルケニルスルホニル、ハロアルキルスル
フィニル、ハロアルキルスルホニル、ハロアルケニルス
ルフィニル、ハロアルケニルスルホニル、フェニルスル
フィニル、フェニルスルホニル、ヘテロアリールスルフ
ィニルまたはヘテロアリールスルホニルであり、ただし
Xは好ましくない酸化を生起せしめる可能性のあるRS基
ではないものとする、式(I b)の化合物を得、そして
Xがハロゲンである時には、場合により既知の方法によ
りアルキルリチウムで処理し、次に水でクエンチング
し、P1(c,d)の方法に従ってスルフェニル化して、X
がチオシアネート、アルキルチオ、ハロアルキルチオ、
アルケニルチオ、ハロアルケニルチオ、フェニルチオま
たはヘテロアリールチオである構造式(I b)の化合物
を得る。
P5.X、X1、X2、X3、X4およびYが方法1におけると同じ
意味を持ち、R3がヒドロキシイミノアルキリデニル、ア
ルコキシイミノアルキリデニル、シアノ、ハロアルキル
カルボニルまたはハロアルキルチオカルボニルまたはア
ルキルである、式(I b)の化合物の製造方法であっ
て、以下の式: の、但しR3はホルミルまたはアルキルカルボニルであ
り、X、シアノおよびアミノは必要に応じて適切な方法
で保護されている化合物を: (a)エタノールのような溶媒中、ヒドロキシルアミン
またはO−アルキルヒドロキシルアミンまたはそれらの
付加塩を用いて縮合して、R3がヒドロキシイミノアルキ
リデニルまたはアルコキシイミノアルキリデニルである
式(I b)の化合物を得、そしてR3がヒドロキシイミノ
メチリデニルまたはアルコキシイミノメチリデニルであ
る時には、場合により水またはアルコールをP1(b)の
方法に従って脱離させて、R3がシアノ基である式(I
b)の化合物を得る; (b)R3がホルミルである時には、P3(a,b,c,d)の方
法に従って反応させ、R3がメチル、ハロアルキル、ハロ
アルキルカルボニルまたはハロアルキルチオカルボニル
基である式(I b)の化合物を得る;あるいは (c)R3がホルミルである時には、ハロゲン化アルキル
またはアルキルリチウムから誘導したグリニヤール試薬
と反応させてカルビノールを生成し、次に脱水操作して
R3がアルケニルである化合物を生成し、その後還元して
R3がアルキルである式(I b)の化合物を得、その後場
合により脱保護操作を行なう。
P6.中間化合物として有用な下記の式: 式中、X、X1、X2、X3、X4およびYが方法1に定義され
ている通りであり、R3がアミノ、アルキルアミノ、ジア
ルキルアミノ、アルアルキルアミノ、アミノカルボニル
アミノ、アルキルカルボニルアミノ、ハロアルキルカル
ボニルアミノ、アリールカルボニルアミノ、アルキルス
ルホニルアミノ、ハロアルキルスルホニルアミノ、アル
キルアミノカルボニルアミノ、アリールアミノカルボニ
ルアミノ、アルコキシカルボニルアミノ、ハロアルコキ
シカルボニルアミノ、アルキリデンイミノ、ベンジリデ
ンイミノ、アルコキシアルキリデンイミノ、ジアルキル
アミノアルキリデンイミノ、アルキルチオアルキリデン
イミノまたはアジドである化合物の製造方法であって、
アミノ基が適切な方法で保護されている下記の式: の化合物を還元してR3がアミノである式(XXXIV)の化
合物を得、かかる化合物を: (a)有機溶媒中適当なアルキル化剤と反応させ、化学
量論比あるいは反応条件に依存してモノまたはジ置換ア
ミノ基を得るか、あるいはアミノ基のアルコキシアルキ
リデンイミノへの転換とその後の還元を通して、R3がア
ルキルアミノ、ジアルキルアミノまたはアルアルキルア
ミノである式(XXXIV)の化合物を得る; (b)ホスゲン、次にアンモニアと反応させ、R3がアミ
ノカルボニルアミノである式(XXXIV)の化合物を得
る; (c)場合により溶媒および/または有機酸受容体の存
在下で、アルキル酸塩化物またはハロアルキル酸塩化物
またはアリール酸塩化物またはそれらの無水物と反応さ
せ、R3がアルキルカルボニルアミノ、ハロアルキルカル
ボニルアミノまたはアリールカルボニルアミノである式
(XXXIV)の化合物を得る; (d)適当な条件下でハロゲン化アルキルまたはハロゲ
ン化ハロアルキルスルホニルまたはそれらの無水物と反
応させ、R3がアルキルスルホニルアミノまたはハロアル
キルスルホニルアミノである式(XXXIV)の化合物を得
る; (e)既知の方法によりアルキルイソシアネートまたは
アリールイソシアネートと反応させ、R3が(アルキルア
ミノまたはアリールアミノ)カルボニルアミノである式
(XXXIV)の化合物を得る; (f)既知の方法によりアルキルクロロホルメートまた
はハロアルキルクロロホルメートと反応させ、R3がアル
コキシカルボニルアミノまたはハロアルコキシカルボニ
ルアミノである式(XXXIV)の化合物を得る; (g)既知の方法によりアルキルアルデヒドまたはアリ
ールアルデヒドと反応させ、R3がアルキリデンイミノま
たはベンジリデンイミノである構造式(XXXIV)の化合
物を得る; (h)アルキルオルトエステルと反応させ、R3がアルコ
キシアルキリデンイミノである式(XXXIV)の化合物を
得る; (i)N,N−ジアルキルホルムアミドまたはそのジアル
キルアセタール誘導体と反応させ、R3がジアルキルアミ
ノアルキリデンイミノである式(XXXIV)の化合物を得
る; (j)有機溶媒中トリス(アルキルチオ)メタンと反応
させ、R3がアルキルチオアルキリデンイミノである式
(XXXIV)の化合物を得る; (k)既知の方法によりp−トルエンスルホニルアジド
と反応させるか、あるいはジアゾニウム塩に変換し、次
に還元してヒドラジノ基とし、その後硝酸で処理するこ
とにより、R3がアジド基である式(XXXIV)の化合物を
得、その後必要に応じて脱保護操作を行なう。
P7.X、X1、X2、X3、X4およびYが方法1におけると同じ
意味を持ち、R3がシアネート、アルコキシまたはハロア
ルコキシである式(I b)の化合物の製造方法であっ
て、場合によりアミノ、シアノおよびXが適当な方法に
より保護されている下記の式: の化合物をP2(a),(b),(c)の方法に従って反
応させ、R3がシアネート、アルコキシまたはハロアルコ
キシである式(I b)の化合物を得る。
P8.下記の式: 式中、X、R3、X1、X2、X3、X4およびYが方法1におけ
ると同じ意味を持ち、R1が水素、ハロゲン、チオシアネ
ート、アルキルチオ、ハロアルキルチオ、アルケニルチ
オ、ハロアルニルチオ、フェニルチオ、ヘテロアリール
チオ、アルキルスルフィニル、アルキルスルホニル、ア
ルケニルスルフィニル、アルケニルスルホニル、ハロア
ルケキルスルフィニル、ハロアルキルスルホニル、ハロ
アルケニルスルフィニル、ハロアルケニルスルホニル、
フェニルスルフィニル、フェニルスルホニル、ヘテロア
リールスルフィニル、ヘテロアリールスルホニル、場合
により置換されたフェニルまたはヘテロアリール、アル
キルカルボニル、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、
アルアルキルアミノ、アミノカルボニルアミノ、アルキ
ルカルボニルアミノ、ハロアルキルカルボニルアミノ、
アリールカルボニルアミノ、アルキルスルホニルアミ
ノ、ハロアルキルスルホニルアミノ、アルキルアミノカ
ルボニルアミノ、アリールアミノカルボニルアミノ、ア
ルコキシカルボニルアミノ、ハロアルコキシカルボニル
アミノ、アルキリデンイミノ、ベンジリデンイミノ、ア
ルコキシアルキリデンイミノ、ジアルキルアミノアルキ
リデンイミノ、アルキルチオアルキリデンイミノ、アジ
ド、ビス(アルキルチオもしくはアリールチオ)メチ
ル、ホルミル、ハロアルキルカルボニル、ハロアルキル
チオカルボニル、ハロアルキルまたはアルキルである化
合物の製造方法であって、P4〜P7の方法に従って製造さ
れ、必要に応じてX、R3またはシアノ基を保護した後、
アミノ基を脱保護した下記の式: の化合物を: (a)不活性溶媒中ジアゾ化剤、好ましくは亜硝酸アル
キルと反応させ、R1がHである式(I c)の化合物を得
る; (b)ハロゲン供与体の存在下でジアゾ化剤、好ましく
は亜硝酸アルキルと反応させてR1がハロゲンである式
(I c)の化合物を得、次の場合によりかかる化合物を
グリニヤール試薬またはリチウム誘導体と反応させ、そ
の後脂肪酸塩化物またはその無水物と反応させて、R1
アルキルカルボニルである式(I c)の化合物に変換す
るか、あるいはかかる化合物をP4(a)の方法に従って
反応させて、R1がフェニルまたはヘテロアリールである
式(I c)の化合物を得る; (c)クロロホルムのような溶媒中、(SCN)または
二硫化物の存在下にジアゾ化剤、好ましくは亜硝酸アル
キルと反応させ、R1がチオシアネート、アルキルチオ、
ハロアルキルチオ、アルケニルチオ、ハロアルケニルチ
オ、フェニルチオまたはヘテロアリールチオである式
(I c)の化合物を得、次に場合によりP1(d)の方法
に従って酸化し、R1がアルキルスルフィニル、アルキル
スルホニル、アルケニルスルフィニル、アルケニルスル
ホニル、ハロアルキルスルフィニル、ハロアルキルスル
ホニル、ハロアルケニルスルフィニル、ハロアルケニル
スルホニル、フェニルスルフィニル、フェニスルホニ
ル、ヘテロアリールスルフィニルまたはヘテロアリール
スルホニルである式(I c)の化合物を得る; (d)P6(a〜k)の方法に従って反応させ、R1がアル
キルアミノ、ジアルキルアミノ、アルアルキルアミノ、
アミノカルボニルアミノ、アルキルカルボニルアミノ、
ハロアルキルカルボニルアミノ、アリールカルボニルア
ミノ、アルキルスルホニルアミノ、ハロアルキルスルホ
ニルアミノ、アルキルアミノカルボニルアミノ、アリー
ルアミノカルボニルアミノ、アルコキシカルボニルアミ
ノ、ハロアルコキシカルボニルアミノ、アルキリデンイ
ミノ、ベンジリデンイミノ、アルコキシアルキリデンイ
ミノ、ジアルキルアミノアルキリデンイミノ、アルキル
チオアルキリデンイミノまたはアジドである式(I c)
の化合物を得る;あるいは (e)既知の方法により亜硝酸ナトリウムおよびホルム
アルドキシム、硫酸銅およびHClと反応させてR1がホル
ミルである式(I c)の化合物を得、次に場合により
(i)アルキルゲルニヤール試薬と反応させ、その後酸
化してR1がアルキルカルボニルである式(I c)の化合
物に変換するか、(ii)P5の方法に従って反応させ、R1
がヒドロキシイミノアルキリデニル、アルコキシイミノ
アルキリデニルまたはシアノである式(I c)の化合物
を得るか、あるいは(iii)P3(a〜d)の方法に従っ
て反応させ、R1がハロアルキルカルボニル、ハロアルキ
ルチオカルボニル、ハロアルキルまたはアルキルである
式(I c)の化合物を得、その後必要に応じて脱保護操
作を行なう;あるいはR1がホルミルである上記化合物
を、既知の方法によりR1がビス(アルキルチオもしくは
アリールチオ)メチルである式(I c)の化合物に変換
する。
P9.X、R3、X1、X2、X3、X4およびYが方法1におけると
同じ意味を持ち、R1がシアネート、アルコキシまたはハ
ロアルコキシである式(I c)の化合物の製造方法であ
って、場合によりX、シアノまたはR3が既知の方法によ
り保護されている下記の式: の化合物をP2(a,b,c)の方法に従って反応させ、R1
シアネート、アルコキシまたはハロアルコキシである式
(I c)の化合物を得、その後場合により脱保護操作を
行なう。
P10.X、R1、R3、X1、X2、X3、X4およびYが方法1にお
けると同じ意味を持ち、R2がCHOである式(I)の化合
物をの製造方法であって、 式(I c)の化合物を溶媒中還元剤、好ましくは水素化
ジイソブチルアルミニウムで処理して、R2がCHOである
化合物を得、場合によりかかる化合物を既知の方法で酸
化して、式(XXXV): の対応化合物を得る。
P11.X、R1、R3、X1、X2、X3、X4およびYが方法1にお
けると同じ意味を持ち、R2がヒドロキシイミノアルキリ
デニル、アルコキシイミノアルキリデニル、ハロアルキ
ルカルボニル、ハロアルキルチオカルボニル、アルキ
ル、ハロアルキル、ビス(アルキルチオもしくはアリー
ルチオ)メチルまたはシアノである式(I)の化合物の
製造方法であって、 R2がCHOである式(I)の化合物を、必要に応じて既知
の方法によりX、R1またはR3を任意に保護した後、P
3(a,b,c,d)、P5(a,b,)またはP8(e)の方法に従っ
て反応させ、その後必要に応じて脱保護操作を行なう。
P12.X、R1、R3、X1、X2、X3、X4およびYが方法1にお
けると同じ意味を持ち、R2がアミノ、アルキルアミノ、
ジアルキルアミノ、アルアルキルアミノ、アミノカルボ
ニルアミノ、アルキルカルボニルアミノ、ハロアルキル
カルボニルアミノ、アリールカルボニルアミノ、アルキ
ルスルホニルアミノ、ハロアルキルスルホニルアミノ、
アルキルアミノカルボニルアミノ、アリールアミノカル
ボニルアミノ、アルコキシカルボニルアミノ、ハロアル
コキシカルボニルアミノ、アルキリデンイミノ、ベンジ
リデンイミノ、アルコキシアルキリデンイミノ、ジアル
キルアミノアルキリデンイミノ、アルキルチオアルキリ
デンイミノ、アジド、水素、ハロゲン、チオシアネー
ト、アルキルチオ、ハロアルキルチオ、アルケニルチ
オ、ハロアルケニルチオ、フェニルチオ、ヘテロアリー
ルチオ、アルキルスルフィニル、アルキルスルホニル、
アルケニルスルフィニル、アルケニルスルホニル、ハロ
アルキルスルフィニル、ハロアルキルスルホニル、ハロ
アルケニルスルフィニル、ハロアルケニルスルホニル、
フェニルスルフィニル、フェニルスルホニル、ヘテロア
リールスルフィニル、ヘテロアリールスルホニル、場合
により置換されたフェニルまたはヘテロアリール、また
はトリフルオロメチルである式(I)の化合物の製造方
法であって、 式(XXXV)の化合物を、必要に応じて既知の方法により
X、R1またはR3を任意に保護した後、Curtius転位のた
めの条件下で、たとえば酸塩化物に変換し、その後アル
コール溶媒中トリエチルアミンのような有機塩基の存在
下にアルカリ金属アジドまたはジフェニルホスホリルア
ジドと反応させてカルバメートを生成し、次に加水分解
して、R2がアミノである対応化合物を得、その後場合に
よりかかる化合物をP6(a〜k)またはP8(a〜c)の
方法に従って反応させ、さらにR2がハロゲンである時に
は、場合によりP4(a)の方法に従って反応させ、その
後必要に応じて脱保護操作を行なう。
P13.X、R1、R3、X1、X2、X3、X4およびYが方法1にお
けると同じ意味を持ち、R2がシアネート、アルコキシま
たはハロアルコキシである式(I)の化合物の製造方法
であって、下記の式: の化合物を必要に応じてX、R1またはR3基を任意に保護
した後、P7の方法に従って反応させ、その後必要に応じ
て脱保護操作を行なう。
P14.P2、P7、P10またはP13の方法に従って式(XXVII
I)、(XXXI)、(XXXVI)および(XXXVII)の化合物の
製造方法であって、 P1(a)、P4(a)、P8(b)またはP12に従ってハロ
ゲン化した対応化合物を、アミノ基が存在する場合には
これを保護した後、グリニャール試薬またはリチウム誘
導体に変換して、次にホウ酸トリアルキルと反応させて
既知の方法で酸化し、その後必要に応じて脱保護操作を
行なう。
P15.X1、X2、X3、X4およびYが式(I)におけると同じ
意味を持つ下記の式: の化合物の製造方法であって、 下記の式: のジシアノプロペンの誘導体を塩基性物質と反応させ
る。
P16.本発明はまた、各種の置換基が前述の方法における
と同じ意味を持ち、特にP1〜P15の方法に従って式
(I)の化合物を製造するための中間化合物として有用
な、式(III)および(XXVIII)の化合物にも関する。
その他の方法 Xがペルハロアルキルチオ基である式(I)の化合物
は、その他の次のような、クロルスルホン化、二硫化物
への還元、そして最後に遊離基により促進される還元と
いう方法によっても製造される。その方法は次の通りで
ある: A)R1、R2、R3、Y、X1、X2、X3およびX4の定義は式
(I)において本文中上部に定義されている通りである
一般式(XXXIX)の化合物(下記参照)は、Xが水素で
ある一般式(XXXVIII)の化合物(下記参照)から、0
〜150℃の反応温度で、希釈していないか、あるいはク
ロロホルホルム、ジクロロメタン、四塩化炭素、もしく
はジメチルホルムアミドのような有機溶媒存在下での、
クロルスルホン酸で処理することによって製造できる。
より特定の具体例は、R1がアミノ、アルキルカルボニル
アミノ、またはハロアルキルカルボニルアミノであり、
R2がシアノであり、R3が水素である一般式(XXXIX)の
化合物(下記参照)を、R1がアミノ、アルキルカルボニ
ルアミノ、またはハロアルキルカルボニルアミノであ
り、R2がシアノであり、R3が水素であり、Xが水素であ
る一般式(XXXVIII)の化合物から、クロルスルホン酸
での処理によって製造するものである。芳香族化合物の
クロルスルホン化に関する代表的な手順は、J.March,
“Advanced Organic Chemistry."[McGraw−Hill出版,
(1968),p.402]に示されている。
R1、R2、Y、X1、X2、X3およびX4の定義は式(I)に
おいて本文中上部に定義されている通りである一般式
(X L)の化合物(下記参照)は、R3が水素である一般
式(XXXIX)の化合物から、ジエチルエーテル、アセト
ニトリルまたはジクロロメタンのような有機溶媒中、−
70℃〜25℃の反応温度で、塩素、N−クロロコハク酸イ
ミドまたは塩化スルフリルのような塩素化剤で処理する
ことによって製造できる。より特定の具体例は、R1がア
ミノ、アルキルアミドまたはハロアルキルアミドであ
り、R2がシアノである一般式(X L)の化合物を、R1
アミノ、アルキルカルボニルアミノまたはハロアルキル
カルボニルアミノであり、R2がシアノであり、R3が水素
である一般式(XXXIX)の化合物から、ジエチルエーテ
ル中−40℃で、塩化スルフリルで処理することによって
製造するものである。
B)R1、R2、Y、X1、X2、X3およびX4の定義は式(I)
において本文中上に定義されている通りである一般式
(X L I)の化合物(下記参照)は、一般式(XXXIX)の
化合物から、0℃〜110℃の反応温度で、テトラヒドロ
フラン、トルエンまたはジクロロメタンのような有機溶
媒の存在下に、トリフェニルホスフィンのような還元剤
で処理することによって製造できる。より特定の具体例
は、R1が水素、アミノ、アルキルカルボニルアミノまた
はハロアルキルカルボニルアミノであり、R2がシアノで
あり、R3が水素またはClである一般式(X L I)の化合
物を、R1が水素、アミノ、アルキルカルボニルアミノま
たはハロアルキルカルボニルアミノであり、R2がシアノ
であり、R3が水素またはClである一般式(XXXIX)の化
合物から、25℃でテトラヒドロフラン中、トリフェニル
ホスフィンで処理することによって製造するものであ
る。トルエンからp−トリルジスルフィドへの還元方法
の代表的な具体例は、G.A.Olahら、J.Org.Chem.1980,4
5,4792に示されている。
C)R1、R2、Y、X1、X2、X3およびX4の定義は式(I)
において本文中上部に定義されている通りであり、Xが
ペルハロアルキルチオ基、R6S、ただしR6はCFR7R8で、R
7はF、ClもしくはBr、R8はF、Cl、Brもしくはペルフ
ルオロアルキル基である一般式(I)の化合物は、一般
式(X L I)の化合物と、一般式(X L II)、すなわちZ
CFR7R8(ただしZがCl、BrもしくはIであり、R7がF、
ClもしくはBrであり、R8がF、Cl、Brもしくはペルフル
オロアルキル基である)であるペルハロアルカン化合物
とを、ZCFR7R8から遊離基CFR7R8の形成を促進しうる還
元剤、好ましくは亜鉛、カドミウム、アルミニウム、マ
ンガンのような金属または硫黄の酸化物を含む化合物
(たとえばジチオナイトもしくはヒドロキシメチルスル
フィネート)から選択される還元剤を用いて、反応させ
ることによって製造できる。金属ジチオナイト、たとえ
ばアルカリジチオナイトもしくはアルカリ土類ジチオナ
イトは、一般式(X L III)、すなわちMn(S2O4)、た
だしnは金属Mの原子価に依存して1または2であるも
のに相当する。一般式(X L III)のジチオナイトまた
はヒドロキシメチルスルフィネートを使用する時には、
塩基、たとえば水酸化アルカリ、水酸化アルカリ土類、
アンモニア、トリエチルベンジルアンモニウム、または
リン酸二ナトリウム、メタ亜硫酸水素ナトリウム、亜硫
酸水素ナトリウムまたはホウ酸ナトリウムのような弱酸
の塩の中から選択される塩基を添加する必要がある。こ
の反応は一般に、20℃〜85℃の反応温度で、アセトニト
リル、ホルムアミド、ジメチルホルムアミド、ジメチル
アセトアミド、ヘキサメチルホスフォルアミド、N−メ
チルピロリドン、ジメチルスルホキシド、またはスルホ
ランのような溶媒(ジチオナイトまたはヒドロキシメチ
ルスルフィネートおよび化合物(X L II)、ZCFR7R8
溶解しうる)中で実施する。アルカリジチオナイトは、
水またはホルムアミドの飽和溶液として反応混合物に添
加することができる。またジチオナイトを固体として添
加することも可能である。反応溶媒中にごくわずかだけ
可溶である気体を使用する時には、反応圧を、たとえば
1気圧から50気圧に上昇させることができる。より特定
の具体例は、R1が水素、アミノ、アルキルカルボニルア
ミノまたはハロアルキルカルボニルアミノであり、R2
シアノであり、R3が水素またはClであり、Xがペルハロ
アルキルチオ基、R6S(ただしR6はCFR7R8であり、R7
F、ClもしくはBrであり、R8はF、Cl、Brもしくはペル
フルオロアルキル基である)である一般式(I)の化合
物を、R1が水素、アミノ、アルキルアミドまたはハロア
ルキルアミドであり、R2がシアノであり、R3が水素また
はClである一般式(X L I)の化合物と、一般式(X L I
I)、すなわちZCFR7R8(ただしZはCl、BrもしくはIで
あり、R7がF、ClもしくはBrであり、R8がF、Cl、Brも
しくはペルフルオロアルキル基である)である化合物と
から、ジメチルホルムアミド中25℃で、ナトリウムジチ
オナイトおよびリン酸二ナトリウムを用いて反応させる
ことによって製造するものである。この反応は次の式で
表わされる: 式(XXXIX)の中間体クロルスルホニル化合物および式
(X L I)の中間体ジスルフィド化合物は、本発明の追
加部分である。
本発明の代表的化合物 本発明において想定される特定の代表的ピロール化合
物(RPC)は、R2がシアノであり、その他の置換基が表
1に述べられている意味を持つ式(I)の化合物である
(RPC−No.1〜389)。
本発明に含まれるその他の特定の代表的ピロール化合
物(RPC)は、X2とX3が水素であり、X1とX4が塩素であ
り、YがCF3であり、並びにX、R1、R2およびR3が表2
に述べられている意味を持つ式(I)の化合物である
(RPC−No.390〜491)。
化合物合成の詳細な実施例 以下の実施例1から実施例22は、この発明による殺虫
剤化合物(とそれらの化学的中間体)の合成方法と物理
的性質についてさらに説明している。
実施例 1 1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェ
ニル)−2−クロロ−3−シアノ−4−トリフルオロメ
チルチオピロール(実施例4に記述された方法によって
生成されたもの)910mg(2.07mmol)と80%のメタクロ
ロ過安息香酸(394mg,2.28mmol)をクロロホルム25mlに
加えた溶液を室温で1.5時間攪拌後、一晩還流させ乍ら
加熱した。さらに45mg(0.21mmol)のm−クロロ過安息
香酸を加え、一時間還流を続けた。そこで加熱を止め、
反応混合物をジクロロメタンで稀釈、重炭酸ナトリウム
水溶液で洗浄した。有機物の層は無水MgSO4上で乾燥さ
せ減圧下で濃縮させると無色の固体残渣を生じた。この
過程を全量950mgを得るまで繰り返し、容積比2:1のジク
ロロメタン−ヘキサンで溶出しながらシリカゲルクロマ
トグラフィーにかけた。初期のフラクションが310mg(2
4%)の1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチル
フェニル)−2−クロロ−3−シアノ−4−トリフルオ
ロメチルスルフォニルピロール(実施例1)を無色固体
として含んでいた。ヘキサン−酢酸エチルで再結晶をす
ると融点198℃の無色針状結晶として240mgのスルフォン
が得られた。
実施例 2 実施例1の終りのクロマトグラフィーを続けた。クロ
マトグラフィーの後半のフラクションからは600mg(48
%)の1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチル
フェニル)−2−クロロ−3−シアノ−4−トリフルオ
ロメチルスルフィニルピロール(実施例2)が無色固体
として得られた。トルエン−ヘキサンで再結晶すると融
点152〜154.5℃の無色の粉体として390mgのスルフォキ
サイドが得られた。
実施例3Aと3B 出発物質として実施例5の方法に従って作られた1−
(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニル)
−2−クロロ−3−シアノ−4−トリフルオロメチルチ
オ−5−ブロモピロールを用いて実施例1と実施例2を
繰り返した。実施例3Aの化合物は1−(2,6−ジクロロ
−4−トリフルオロメチルフェニル)−2−クロロ−3
−シアノ−4−トリフルオロメチルスルフィニル−5−
ブロモピロールである。実施例2と同様の手順で作られ
たこの化合物は約123℃の融点をもつ。実施例3Bの化合
物は1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフ
ェニル)−2−クロロ−3−シアノ−4−トリフルオロ
メチルスルフォニル−5−ブロモピロールである。実施
例1と同様の手順で作られたこの化合物は約113℃の融
点をもつ。
実施例 4 1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェ
ニル)−2−アミノ−3−トリフルオロメチルチオ−4
−シアノ−5−クロロピロール(実施例8に記述されて
いる方法に従って作られたもの)3g(6.6mmol)を50ml
の乾燥テトラヒドロフランに溶かした溶液を窒素雰囲気
下で攪拌し3.9ml(3.4g,33mmol)の亜硝酸t−ブチルを
加えた。30分後この反応混合物を約1時間還流しながら
加熱し、それから減圧下で濃縮すると3.69gの固体残渣
が得られた。この過程を固体残渣の全量が4.07gになる
まで繰り返し、その残渣をシリカゲル上で容積比1:1の
ジクロルメタン−ヘキサンで溶出するクロマトグラフィ
ーにかけると2.9g(91%)の1−(2−ジクロロ−4−
トリフルオロメチルフェニル)−2−クロロ−3−シア
ノ−4−トリフルオロメチルチオピロール(実施例4)
が無色の固体として得られた。ヘキサン−酢酸エチルで
再結晶すると生成物が無色の粉末として1.87g得られ
た。その融点は約137℃である。
実施例 5 1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェ
ニル)−2−アミノ−3−トリフルオロメチルチオ−4
−シアノ−5−クロロピロール(実施例8に記述されて
いる方法に従って作られたもの)の2.4g(5.28mmol)の
不均質混合物をブロモフォルム40mlに溶かしたものに不
活性雰囲気下で0.94ml(820mg,7.92mmol)の亜硝酸t−
ブチルを加えた。15分間周囲温度で攪拌して後、この反
応混合物を減圧下で濃縮して3.9gの残渣を得た。これは
同じピロール出発物質300mgの前述反応の生成物と一緒
にした。粗生成物は容積比4:1のヘキサン−ジクロルメ
タンで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにかけ
た。これは1.72g(56%)の1−(2,6−ジクロロ−4−
トリフルオロメチルフェニル)−2−ブロモ−3−トリ
フルオロメチルチオ−4−シアノ−5−クロロピロール
(実施例5)を分離したがこれをヘキサンで再結晶する
と780mgの無色固体の生成物が得られた。この融点は約9
2℃であった。
実施例 6 1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェ
ニル)−2−アミノ−3−トリフルオロメチルチオ−4
−シアノ−5−クロロピロール(実施例8に記述された
方法によって作られたもの)1.91g(4.21mmol)と4−
ジメチルアミノピリジン77mg(0.63mmol)とピリジン20
mlの溶液を不活性雰囲気下で0℃で冷却し、1.01ml(1.
50g,7.14mmol)の無水トリフルオロ酢酸を加えた。反応
混合物を0℃で1時間,20℃で4時間攪拌し、そこで無
水トリフルオロ酢酸をさらに0.30mg(2.1mmol)加え
た。全反応時間が24時間になった後、その反応混合物を
ジクロルメタンで稀釈し、濃縮した。残渣をHCl水溶液
で、次に水で洗浄し、ヘキサン−酢酸エチルから再結晶
すると860mg(37%)の1−(2,6−ジクロロ−4−トリ
フルオロメチルフェニル)−2−〔(トリフルオロメチ
ル)カルボニルアミノ〕−3−トリフルオロメチルチオ
−4−シアノ−5−クロロピロール(実施例6)がわず
かに緑がかった固体として得られた。融点は約190℃で
ある。
実施例 7 1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェ
ニル)−2−アミノ−3−トリフルオロメチルチオ−4
−シアノ−5−クロロピロール(実施例8に記述された
方法で作られたもの)1.50g(3.3mmol)と4−ジメチル
アミノピリジン0.10gとピリジン0.33ml(0.32g,4.1mmo
l)とアセチルクロライド0.31ml(0.34g,4.3mmol)とア
セトニトリル10mlの混合物を20℃で4日間攪拌し、1日
間還流した。さらにアセチルクロライド0.03mlを加え、
1日還流を続け、反応が静まった時ジクロルメタンで稀
釈し、1N−HCl水溶液と飽和重炭酸ナトリウム水溶液で
逐次分配した。有機物層を無水硫酸マグネシウム上で乾
燥,蒸発させると1.42gのベージュ色の固体が得られ
た。容積比4:1のヘキサン−酢酸エチルで溶出するシリ
カゲルクロマトグラフィーにかけ、エタノール−水から
再結晶すると480mg(29%)の1−(2,6−ジクロロ−4
−トリフルオロメチルフェニル)−2−メチルカルボニ
ルアミノ−3−トリフルオロメチルチオ−4−シアノ−
5−クロロピロール(実施例7)が無色の針状結晶とし
て得られた。その融点は約216℃である。
実施例 8 1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェ
ニル)−2−アミノ−3−トリフルオロメチルチオ−4
−シアノピロール(実施例13に記述されている方法に従
って作られたもの)1.50g(3.57mmol)をエチルエーテ
ル15mlに溶かした溶液を攪拌し不活性雰囲気下で−20℃
に冷却し、塩化スルフリル0.29ml(0.48g,3.6mmol)を1
5mlの無水エチルエーテルに加えた溶液を滴下した。そ
の反応混合物を20℃に温め、2.5日間攪拌した。そこで
さらに0.03ml(0.4mmol)の塩化スルフリルを加えたあ
と1日攪拌し続けた。塩化スルフリルをあと0.03ml加え
て1日放置後28mlの炭酸カリウム10%水溶液で反応を止
めた。層が分離し、水溶液層をエーテルで抽出した。エ
ーテル層を合わせて水で洗浄し、無水硫酸マグネシウム
上で乾燥させ濃縮させると1.56gの黄褐色の固体が得ら
れた。その粗生成物を容積比2:1のジクロルメタン−ヘ
キサン溶出剤を用いてシリカゲルクロマトグラフィーに
かけると1.30g(80%)の1−(2,6−ジクロロ−4−ト
リフルオロメチルフェニル)−2−アミノ−3−トリフ
ルオロメチルチオ−4−シアノ−5−クロロピロール
(実施例8)がわずかにバラ色がかった固体として得ら
れた。シクロヘキサンから再結晶すると810mgの生成物
がオフホワイトの針状結晶として得られた。融点は約17
6℃である。
実施例 9 反応剤を1−(2−クロロ−4−トリフルオロメチル
フェニル)−2−アミノ−3−トリフルオロメチルチオ
−4−シアノピロール(mp169℃)に換えたことを除け
ば実施例8に類似した方法を用いた。その反応剤は実施
例13に記述されている方法に従って作られた。最終生成
物は1−(2−クロロ−4−トリフルオロメチルフェニ
ル)−2−アミノ−3−トリフルオロメチルチオ−4−
シアノ−5−クロロピロール(実施例9)であり、融点
は約148℃であった。
実施例 10 反応剤を1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメ
チルフェニル)−2−アミノ−3−ジクロロフルオロメ
チルチオ−4−シアノピロール(mp202℃)に換えたこ
と以外は実施例8に類似した方法を用いた。その反応剤
は実施例13に記述されている方法に従って作られた。最
終生成物は1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメ
チルフェニル)−2−アミノ−3−ジクロロフルオロメ
チルチオ−4−シアノ−5−クロロピロール(実施例1
0)であり融点は約207℃であった。
実施例 11 融点161℃を有する化合物1−(2,6−ジクロロ−4−
トリフルオロメチルフェニル)−2,4−ビス(トリフル
オロメチルチオ)−3−シアノ−5−アミノピロール
(実施例11)は実施例13(第一の化合物)の方法に従っ
て過剰のトリフルオロメタンスルフェニルクロライドを
用いて作られる。
実施例 12 1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェ
ニル)−2−アミノ−3−トリフルオロメチルチオ−4
−シアノピロール(実施例13に記述された方法に従って
作られたもので融点は約182℃)1.53g(3.60mmol)を15
mlのピリジンに溶かした0℃の冷溶液に、不活性雰囲気
下で80%ピリジニウムブロマイドパーブロマイド1.46g
(3.6mmol)を15mlのピリジンに溶かした溶液を加え
た。30分後、その反応混合物を冷エチルエーテル(0
℃)中にそそぎ入れ、生じた沈澱をろ過で除去した。ろ
液はHCl水溶液、NaOH水溶液、水で洗浄した。有機物層
を無水硫酸マグネシウム上で乾燥させ蒸発させると1.34
gの褐色の固体が得られた。これは300mg(0.7mmol)の
1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニ
ル)−2−アミノ−3−トリフルオロメチルチオ−4−
シアノピロールと0.29gの80%ピリジニウムブロマイド
パーブロマイドとの初期反応の生成物230mgとあわせ
た。その統合生成物を容積比4:1のヘキサン−酢酸エチ
ルで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにかけると
1.31g(73%)の1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオ
ロメチルフェニル)−2−アミノ−3−トリフルオロメ
チルチオ−4−シアノ−5−ブロモピロール(実施例1
2)が白色固体として得られた。ヘキサン/酢酸エチル
から再結晶するとこの生成物910mgが針状結晶として得
られ、その融点は約160℃であった。
実施例 13 1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェ
ニル)−2−アミノ−4−シアノピロール2.00g(6.25m
mol)をジクロルメタン60mlに溶かした撹拌溶液(後述
のようにして作った)を氷浴で冷却し0.55ml(0.85g,6.
2mmol)のトリフルオロメタンスルフェニルクロライド
を含む10mlの冷ジクロルメタン溶液(−78℃)をゆっく
りな流れで加えた。0℃で2時間攪拌後1時間窒素流を
反応混合物に通じた。飽和重炭酸ナトリウム水溶液と水
で分配し無水硫酸マグネシウム上で乾燥させ真空で濃縮
させると3.14gの薄褐色の固体が得られた。これを容積
比3:2のジクロロメタン−ヘキサン溶出剤でシリカゲル
クロマトグラフィーにかけると二つの無色の固体試料が
得られそれらの重量は900mgと950mgであった。これらを
クロロホルムから再結晶すると夫々680mgと630mgの1−
(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニル)
−2−アミノ−3−トリフルオロメチルチオ−4−シア
ノピロール(実施例13)が得られ、融点は約182℃であ
った。
この方法に用いられた反応剤は以下の方法によって作
られた。1−〔(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメ
チルフェニル)アミノ〕−2,3−ジシアノプロペン4.64g
(14.5mmol)とトリエチルアミン2.02ml(1.47g,14.5mm
ol)を30mlのベンゼンに加えた溶液を一晩還流しながら
加熱し、真空で濃縮させた。残渣をエチルエーテルと水
との間で分配しエーテル層は無水硫酸マグネシウムで乾
燥させ濃縮すると3.79gの薄褐色の固体が得られた。エ
タノール−水で再結晶すると2.79g(60%)の1−(2,6
−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニル)−2−
アミノ−4−シアノピロールが得られ、融点は176℃で
あった。
出発物質の1−アリールアミノ−2,3−ジシアノプロ
ペンは次の方法で作られた。ホルミルスクシノニトリル
のカリウム塩の試料20.5g(0.140mol)を約30mlの水に
溶かして濃塩酸で酸性にした。これをエチルエーテルで
抽出しそのエーテル抽出液を無水硫酸マグネシウムで乾
燥させ蒸発させると褐色の液体が3.87g得られた。これ
を5.04g(22mmol)の2,6−ジヒドロ−4−トリフルオロ
メチルアニリンと40mgのパラトルエンスルホン酸一水和
物を含んだ50mのベンゼンに加えた。その不均質反応混
合物を一晩還流させながら加熱して水を分離した。それ
からその反応混合物を冷却すると7.66gの黄色い液体が
得られた。ヘキサンで粉砕すると黄色い固体として1−
〔(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニ
ル)アミノ〕−2,3−ジシアノプロペンが6.68g(95%)
沈澱した。エタノール/水から再結晶すると融点が約10
1℃の試料が得られた。
実施例14Aと14B 1−(4−トリフルオロメチルフェニル)−2−アミ
ノ−3−トリフルオロメチルチオ−4−シアノピロール
1.17g(3.30mmol)とトリエチルアミン0.46ml(0.34g,
3.3mmol)を含んだ20mlのクロロホルム−20℃に冷却し
た懸濁液に臭素0.19ml(0.59g,3.7mmol)を含んだ5mlの
クロロホルム溶液を加えた。その反応混合物を−20℃で
1時間攪拌してから0℃まで温めた。さらに0.04ml(0.
13g,0.8mmol)の臭素を加え15分間攪拌した。反応混合
物をジクロルメタンで稀釈し水と飽和重炭酸ナトリウム
水溶液で分配した。有機物層を無水硫酸マグネシウム上
で乾燥させ濃縮すると1.11gの褐色固体が得られた。こ
の物質を1.00g(2.8mmol)の1−(4−トリフルオロメ
チルフェニル)−2−アミノ−3−トリフルオロメチル
チオ−4−シアノピロールと0.15mlの臭素による前述の
反応生成物とあわせた。容積比3:1のジクロルメタン−
ヘキサンで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにか
けると1.40g(52%)の1−(4−トリフルオロメチル
フェニル)2−アミノ−3−トリフルオロメチルチオ−
4−シアノ−5−ブロモピロール(実施例14A)が黄色
い固体として得られた。ヘキサン−酢酸エチルから再結
晶すると薄黄色の小板として生成物が得られ、その融点
は約175℃であった。
融点約152℃の1−(4−トリフルオロメチルフェニ
ル)−2−アミノ−3−トリフルオロメチルチオ−4−
シアノピロール(実施例14B)は実施例13に記述されて
いるのと類似の方法で1−〔(4−トリフルオロメチル
フェニル)アミノ〕−2,3−ジシアノプロペンから作る
ことができる。
実施例15Aと15B 1−〔(2−クロロ−4−トリフルオロメチルフェニ
ル)アミノ〕−2,3−ジシアノプロペンは実施例13に記
述されているのと類似の方法で作ることができた。この
ジシアノ−プロペンは実施例13に記述されているのと類
似の方法で作られた融点約169℃の1−(2−クロロ−
4−トリフルオロメチルフェニル)−2−アミノ−3−
トリフルオロメチルチオ−4−シアノピロール(実施例
15A)を生成するのに用いられた。このピロールは実施
例14の方法で作られた融点約157℃の1−(2−クロロ
−4−トリフルオロメチルフェニル)−2−アミノ−3
−トリフルオロメチルチオ−4−シアノ−5−ブロモピ
ロール(実施例15B)を作るのに用いられた。
実施例16Aと16B 実施例13に従って作られた1−(2,6−ジクロロ−4
−トリフルオロメチルフェニル)−2−アミノ−4−シ
アノピロールは実施例13の方法(この場合はCF3SClを使
った)に従ってCFCl2−SClで処理され、1−(2,6−ジ
クロロ−4−トリフルオロメチルフェニル)−2−アミ
ノ−3−ジクロロフルオロメチルチオ−4−シアノピロ
ール(実施例16A)を生成した。その融点は約202℃であ
る。
この化合物は実施例4の方法に従って亜硝酸t−ブチ
ルで処理され1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロ
メチルフェニル)−2−クロロ−3−シアノ−4−(ジ
クロロフルオロメチルチオ)ピロール(実施例16B)を
生成した。その融点は約158℃である。
実施例 17 実施例16の最終化合物は実施例1と2の方法によって
トリフルオロメチル過酢酸(m−クロロ過安息香酸の代
わりに)中に過酸化水素を加えたものを用いて反応させ
1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニ
ル)−2−クロロ−3−シアノ−4−(ジクロロフルオ
ロメチルスルフォニル)ピロール(実施例17)を生成し
た。その融点は約119℃である。
実施例 18 実施例17の方法に従って過酸化水素の量を二倍にして
実施例16の最終化合物を1−(2,6−ジクロロ−4−ト
リフルオロメチルフェニル)−2−クロロ−3−シアノ
−4−(ジクロロフルオロメチルスルフォニル)ピロー
ル(実施例18)に変換させた。その融点は約179℃であ
る。
実施例 19 実施例16の最初の化合物を実施例4の方法に従って亜
硝酸t−ブチルで処理し1−(2,6−ジクロロ−4−ト
リフルオロメチルフェニル)−3−シアノ−4−(ジク
ロロフルオロメチルチオ)ピロール(実施例19)を生成
した。融点は約120℃であった。
実施例 20 実施例19の化合物を実施例17の方法に従って酸化し1
−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニ
ル)−3−シアノ−4−(ジクロロフルオロメチルスル
フィニル)ピロール(実施例20)mp150〜152℃を生成し
た。
実施例21A,21Bと21C 1−[(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメトキシ
フェニル)アミノ]−2,3−ジシアノプロペンが、実施
例13の最終化合物の生成法に従って2,6−ジクロロ−4
−トリフルオロメチルアニリンの代りに2,6−ジクロロ
−4−トリフルオロメトキシアニリンを使用して生成さ
れた。
この化合物は実施例13の第二の化合物の生成法に従っ
て1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメトキシフ
ェニル)−2−アミノ−4−シアノピロールに変えられ
た。
この化合物は実施例13の最初の化合物の生成法に従っ
て1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメトキシフ
ェニル)−2−アミノ−3−トリフルオロメチルチオ−
4−シアノピロールに変えられた。
この化合物は実施例8の方法によって融点196〜197℃
の1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメトキシフ
ェニル)−2−アミノ−3−(トリフルオロメチルチ
オ)−4−シアノ−5−クロロピロール(実施例21A)
に変えられた。
この化合物は実施例4の方法によって融点172℃の1
−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメトキシフェニ
ル)−2−クロロ−3−シアノ−4−トリフルオロメチ
ルチオピロール(実施例21B)に変えられた。この化合
物は実施例18の方法に従って融点187℃の1−(2,6−ジ
クロロ−4−トリフルオロメトキシフェニル)−2−ク
ロロ−3−シアノ−4−トリフルオロメチルスルフォニ
ルピロール(実施例21C)に変えられた。
実施例22A,22Bと22C 2−クロロ−4−クロロスルフェニル−3−シアノ−
1−(2′,6′−ジクロロ−4′−トリフルオロメチル
フェニル)−ピロールと2−クロロ−3−シアノ−4−
ジクロロフルオロメチルスルフェニル−1−(2′,6′
−ジクロロ−4′−トリフルオロメチルフェニル)−ピ
ロールの混合物47.77g(0.101mol,1.0eq)をトリフルオ
ロ酢酸(190ml)に0℃に於て溶かし、30%のH2O2(10.
8ml,0.106mol,1.05eq)を滴下した。反応物を0℃で7
時間15分攪拌し、冷蔵庫(10℃)内に一晩置いた。翌朝
0℃に於て30%H2O2をさらに加え(10.8ml,0.106mol,1.
05eq)、0℃で9時間攪拌し冷蔵庫に一晩置いた。翌朝
0℃で30%H2O2をさらに加え(10.8ml,0.106mol,1.05e
q)、3.5時間後反応物は2の氷水の中にそそぎ込みは
げしく攪拌してろ過した。
同様に2−クロロ−4−クロロスルフェニル−3−シ
アノ−1−(2′,6′−ジクロロ−4′−トリフルオロ
メチルフェニル)−ピロールと2−クロロ−3−シアノ
−4−ジクロロフルオロメチルスルフェニル−1−
(2′,6′−ジクロロ−4′−トリフルオロメチルフェ
ニル)ピロールの混合物(40.77g,0.0848mol,1.0eq)を
0℃に於てトリフルオロ酢酸(188ml)に溶かし30%H2O
2(17.7ml,0.173mol,2.05eq)を滴下した。反応物を0
℃で2時間45分攪拌し一晩冷蔵庫内(10℃)に置いた。
0℃で8時間攪拌した後でその反応混合物を再び一晩冷
蔵庫に置き、それから室温まで温ため、室温で一晩攪拌
した。翌朝0℃に於て30%H2O2(9.05ml,0.0886mol,1.0
5eq)をさらに加え反応物を6時間40分0℃に保持し
た。それから室温まで温め週明けまで攪拌し、2の氷
水の中へそそぎ込み激しく攪拌しろ過した。
再反応から生成した沈澱は一緒にして500mlのジクロ
ルメタンに溶かし500mlの水、500mlのNaHSO310%水溶
液、500mlの飽和NaClで洗浄した。有機物層はNa2SO4
乾燥ろ過して溶媒を蒸発させると74.96g(収量79.9%)
の固体が得られた。これを690mlのヘキサン:ジクロル
メタン(2:1)から再結晶しそれに20mlのジクロルメタ
ンを加えると2−クロロ−4−クロロスルフォニル−3
−シアノ−1−(2′,6′−ジクロロ−4′−トリフル
オロメチルフェニル)−ピロール(実施例22A)と同定
される固体6.98gが得られた。これを103mlのイソプロパ
ノールから再結晶するとmp187〜188.5℃の試料3.97gが
得られた。
2−クロロ−4−クロロスルフォニル−3−シアノ−
1−(2′,6′−ジクロロ−4′−トリフルオロメチル
フェニル)−ピロール(3.97g,9.06mmol,1.0eq)を0℃
でTHF(15.8ml)に溶かした。トリフェニルフォスフィ
ン(2.41g,1.0eq)を固体で加えると溶液は黄色に変っ
た。2.5時間後氷浴を除去し反応物を室温で一晩攪拌し
た。トリフェニルフォスフィンをさらに加え(2.55g,9.
72mmol,1.06eq)反応物を一晩室温で攪拌した。沈澱が
生じ3mlのTHFを加えた。反応混合物は飽和NaClで二度洗
浄して逆抽出した。有機物層をMgSO4上で乾燥し、ろ過
し、溶媒を真空蒸発させるとろう状固体9.44gが得られ
た。これをシリカゲルクロマトグラフィーにかけるとろ
う状固体3.39gが得られた。これは次に140mlのイソプロ
パノールで再結晶すると、2.54g(74.9%)のビス(2
−クロロ−3−シアノ−1−(2′,6′−ジクロロ−
4′−トリフルオロメチルフェニル)−ピロール−4−
イル)−ジスルフィド(実施例22B)mp218.8〜220.3℃
が得られた。
ビス−〔2−クロロ−3−シアノ−1−(2′,6′−
ジクロロ−4′−トリフルオロメチルフェニル)−ピロ
ール−4−イル〕ジスルフィド(0.80g,1.08mmol,1.0e
q)をDMF(10ml)に溶かし0℃に冷却した。Na2HPO
4(0.46g,3.24mmol,3.0eq)を5mlの水に溶かしDMF溶液
に加えた。沈澱が生じたので15mlのDMFと10mlの水と加
えると反応物の色が青味をおびた黄色に変った。ジブロ
モジフルオロメタン(0.65g,3.1mmol,2.87eq)を冷たい
風袋バイアル(tared vial)に入れ反応物の方へ移し
た。反応混合物は白色沈澱を生じ無色になった。1時間
50分後10mlのDMFを加えさらに0.93gのCBr2F2を加えて反
応容器を密閉し一晩室温で攪拌した。0℃に冷却した
後、反応混合物は200mlの水の中に入れ4回150mlのエチ
ルエーテルで抽出した。有機物層を100mlの5%HCl水溶
液で2回、100mlの飽和NaHCO3で2回、100mlの飽和NaCl
で1回洗浄し、MgSO4上で乾燥してろ過し、溶媒を真空
蒸発させると80.7mgの白い固体が得られた。最初の水層
をろ過して一晩で沈澱した白い固体を集めた。これをジ
クロルメタンに溶解し溶媒を真空で蒸発させ乾燥させる
と0.348g(全収量0.429g,40%)の白い固体が得られ
た。これは80.7mgの試料と一緒にしてシリカゲルクロマ
トグラフィーにかけると4−ブロモジフルオロメチルス
ルフェニル−2−クロロ−3−シアノ−1−(2′,6′
−ジクロロ−4′−トリフルオロメチルフェニル)−ピ
ロール(実施例22C)mp128.3〜133.7℃と同定される白
い固体0.362gが得られる。
追加の合成例 実施例1から実施例22までの化合物の合成に関して上
に詳述された手順あるいはここに一般的に記された他の
合成例や合成過程に従って式(I)のピロール化合物の
追加合成例(ASE)がたくさんできた。これらの化合物
の構造、対応する融点は表3(ASE No.1〜9:式(I)の
化合物:式中X2とX3は水素又は定義どおりの他の置換
基)、表4(ASE No.92〜195:式(I)の化合物、式中X
2とX3は水素、X1とX4はクロロ、Yはトリフルオロメチ
ルと定義された他の置換基)に示す。
殺虫剤使用法と組成物 本発明の特徴によると、節足動物(特に昆虫やクモ形
類動物)、植物線虫、蠕(ぜん)虫または原生動物のう
ちの害虫を局部で制御する方法が与えられる。それは、
一般式(I)の化合物を効果量使用する局部処置(たと
えば、塗布または投与による方法)から成る。尚、一般
式(I)において種々の記号は前に定義した通りであ
る。一般式(I)の化合物は、特に獣医学や畜産学の分
野で及び節足動物、蠕虫、原生動物に対する公衆衛生の
維持に使われる。ここで、これらの動物は脊椎動物(特
に温血動物−ヒトや家畜例えばウシ、ヒツジ、ヤギ、ウ
マ、ブタ、家禽、イヌ、ネコ)の外部的又は内部的寄生
生物である。その例は以下の通りである。まず、Acarin
a(ダニ目)。それにはマダニ(ticks)とダニ(mite
s)があり、マダニにはIxodes種、Boophilus種(例,Boo
philus microplus)、Amblyomma種、Hyalomma種、Rhipi
cephalus種(例,Rhipicephalus appendiculatus)、Hae
maphysalis種、Dermacentor種、Ornithodorus種(例,Or
nithodorus moubata)、ダニにはDamalinia種、Dermahy
ssus gallinae、Sarcoptes種(例,Sarcoptes scabie
i)、Psoroptes種、Chorioptes種、Demodex種、Eutromb
icula種がある。その他、Diptera(双翅目)(例,Aedes
種、Anopheles種、Musca種、Hypoderma種、Gasterophil
us種、Simulium種);Hemiptera(半翅目)(例,Triatom
a種);Phthirapter(例,Damalinia種、Linognathus
種);Siphonaptera(ノミ目)(例,Ctenocephalides
種);Dictyoptera(例,Periplaneta種、Blatella種)Hy
menoptera(膜翅目)(例,Monomorium pharaonis)があ
る。例としては、寄生虫である線虫によって起こる胃腸
管感染に対する場合。〔例,この場合の線虫にはTricho
strongylidae(毛様線虫科)に属するものNippostrongy
lus brasiliensis、Trichinella spiralis、Haemonchus
contortus、Trichostrongylus colubriformis、Nemato
dirus battus、Ostertagia circumcincta、Trichostron
gylus axei、Cooperia種、Hymenolepis nanaがある〕;
以下に示す寄生虫によって起こる原生動物疾患の制御と
処置の場合。〔例、Eimeria種(Eimeria tenella、Eime
ria acervulina、Eimeria brunetti、Eimeria maxima、
Eimeria necatrix)、Trypanosoma cruzi、Leishamania
種、Plasmodium種、Babesia種、Trichomonadidae種、Hi
stomonas種、Giardia種、Toxoplasma種、Entamoeba his
tolytica、Theileria種〕;貯蔵産物(例,穀物や小麦
粉を含む穀類、落花生、動物飼料、材木、カーペットや
織物などの家財)を節足動物〔とりわけ、ゾウムシを含
む甲虫、ガ、ダニ−たとえばEphestia種(小麦粉ガ)、
Anthrenus種(カーペット甲虫)、Tribolium種(小麦粉
甲虫)、Sitophilus種(コクゾウムシ)、Acarus種(ダ
ニ)〕の攻撃から保護する場合や侵入された家屋と工場
におけるアブラムシ、アリ、シロアリやそれに類似した
節足動物のうちの害虫の制御、及び水路、井戸、貯水
池、あるいはその他の流水かたまり水の中の蚊の幼虫を
制御する場合;シロアリ(例,Reticulitermes種、Heter
otermes種、Coptotermes種)による建物への攻撃を予防
する際の基礎、構造、土壌の処理に対して使用可能であ
る;農業においては、Lepidoptera(鱗翅目)(チョウ
やガ)の成虫、幼虫、卵に対して使用可能である。尚、
Lepidopteraの例としては、Heliothis種〔例,Heliothis
virescens(タバコバットワーム)、Heliothis armige
ra、Heliothis zea〕、Spodoptera種〔例,S.exempta、
S.littoralis(エジプトコットンワーム)、S.eridania
(サザンアワヨトウ)、Mamestra configurata(バーサ
アワヨトウ)〕;Earias種〔例,E.insulana(エジプトワ
タキバガ)〕、Pectinophora種〔例,Pectinophora goss
ypiella(ワタキバガ)〕、Ostrinia種〔例,O.nubilali
s(ヨーロッパアワノメイガ)、Trichoplusiani(キャ
ベツシャクトリムシ)〕、Pieris種(アオムシ)、Laph
ygma種(アワヨトウ)、AgrotisとAmathes種(ネキリム
シ)、Wiseana種(ポリナガ)、Chilo種(ライスステム
穿孔虫)、Tryporyza種とDiatraea種(サトウキビ穿孔
虫とコメ穿孔虫)、Sparganothis pilleriana(ブドウ
の実のガ)、Cydia pomonella(シンクイガ)、Archips
種(果樹トートリックスガ)、Plutella xylostella
(コナガ)がある;また、以下に示す様なColeoptera
(鞘翅目)(甲虫)の成虫や幼虫に対しても使用可能で
ある。即ち、Hypothenemus hampei(コーヒーの実の穿
孔虫)、Hylesinus種(キクイムシ)、Anthonomus gran
dis(メキシコ=ワタノミゾウムシ)、Acalymma種(ウ
リハムシ)、Lema種、Psylliodes種、Leptinotarsa dec
emlineata(コロラドポテトビートル)、Diabrotica種
(トウモロコシ根食い線虫)、Gonocephalum種(コメツ
キムシモドキの幼虫)、Agriotes種(コメツキムシの幼
虫)、DermolepidaとHeteronychus種(シロジムシ)、P
haedon cochleariae(マスタードビートル)、Lissorho
ptrus oryzophilus(コメミズゾウムシ)、Meligethes
種(ポーレンビートル)、Ceutorhynchus種、Rhynchoph
orusとCosmopolites種(ネゾウムシ)である;さらに、
Hemiptera(半翅目)〔例,Psylla種、Bemisia種、Trial
eurodes種、Aphis種、Myzus種、Megoura viciae、Phyll
oxera種、Adelges種、Phorodon humuli(ホップダムソ
ン=スモモアリマキ)、Aeneolamia種、Nephotettix種
(コメヨコバイ)、Empoasca種、Nilaparvata種、Perki
nsiella種、Pyrilla種、Aonidiella種(レッドスケー
ル)、Coccus種、Pseucoccus種、Helopeltis種(モスキ
ートバグ)、Lygus種、Dysdercus種、Oxycarenus種、Ne
zara種〕、Hymenoptera(膜翅目)〔例,Athalia種やCep
hus種(ハバチ)、Atta種(ハキリアリ)〕;Diptera
(双翅目)〔例,Hylemyia種(ネバエ)、Atherigona種
とChlorops種(シュートフライ)、Phytomyza種(ハモ
グリムシ)、Ceratitis種(ミバエ);Thysanoptera(総
翅目)〔例,Thripstabaci〕;Orthoptera(直翅目)
〔例,LocustaとSchistocerca種(バッタ)およびコオロ
ギ〔例,Gryllus種、Acheta種〕;Collembola(粘管目)
〔例,Sminthurus種、Onychiurus種(トビムシ)〕、Iso
ptera(等翅目)〔例,Odontotermes種(シロアリ)〕、
Dermaptera(革翅目)〔例,Forficula種(ハサミム
シ)〕やAcari(ダニ)〔例,Tetranychus種;Panonychus
種やBryobia種(クモダニ)、Eriophyes種(コブダ
ニ)、Polyphagotarsonemus種;Blaniulus種(ヤス
デ)、Scutigerella種(symphilids)、Oniscus種(キ
ジラミ)やTriops種(甲殻綱)〕のような農業上重要な
他の節足動物;直接かまたは植物のバクテリア性、ウイ
ルス性、マイコプラスマ性、真菌類性疾患を蔓延させる
ことによって農業、林業、園芸に重要な植物や木々を攻
撃する線虫、ネコブ線虫〔例,Meloidogyne種(たとえば
M.incognita);胞状線虫〔例,Globodera種(たとえば
G.rostochiensis)〕;Heterodera種(例,H.avenae);Ra
dopholus種(例,R.similis);病巣線虫〔例,Pratylenc
hus種(たとえばP.pratensis)〕;Belonolaimus種(例,
B.gracilis);Tylenchulus種(例,T.semipenetrans);R
otylenchulus種(例,R.reniformis);Rotylenchus種
(例,R.rubustus);Helicotylenchus種(例,H.multicin
ctus);Hemicycliophora種(例,H.gracilis);Criconem
oides種(例,C.similis);Trichodorus種(例,T.primit
ivus);短刀線虫〔例,Xiphinema種(たとえばX.divers
icaudatum)、Longidorus種(例,L.elongatus);Hoplol
aimus種(例,H.coronatus);Aphelenchoides種(例,A.r
itzema−bosi、A.besseyi)〕;茎や球根線虫〔例,Dity
lenchus種(たとえばD.dipsaci)〕に使用可能である。
発明の化合物で制御できるさらに詳しい害虫が含まれ
ている。即ち、Isopodaの目からはたとえばOniseus ase
llus、Armadillidium vulgare、Porcellio scaber。Dip
lopoda(倍脚綱)の目からはたとえばBlaniulus guttul
atus。Chilopoda(唇脚綱)の目からはたとえばGeophil
us carpophagusとScutigera spex。Symphylaの目からは
たとえばScutigerella immaculata。Thysanura(シミ
綱)の目からはたとえばLepisma saccharian。Collembo
la(粘管目)の目からはOnychiurus armatus。Orthopte
raの目からはBlatta orientalis、Periplaneta america
na、Leucophaea maderae、Blatellagermanica、Acheta
domesticus、Gryllotalpa種、Locustamigratoria migra
torioides、Melanoplus differentialis、Schistocerca
gregaria。Dermaptera(革翅目)の目からはForficula
auricularia。Isoptera(等翅目)の目からはReticuli
termes種。Anoplura(シラミ目)の目からはPhylloxera
vastatrix,Pemphigus種、Pediculus humanus corpori
s、Haematopinus種やLinognathus種。Mallophagaの目か
らはTrichodectes種、Damalinea種。Thysanoptera(総
翅目)の目からはHercinothrips femoralisとThrips ta
baci。Heteroptera(異翅目)の目からはEurygaster
種、Dysdercus intermedius、Piesma quadrata、Cimex
lectularius、Rhodnius prolixusとTriatoma種。Coleop
tera(鞘翅目)の目からはAnobium punctatum、Rhizope
rtha dominica、Bruchidius obtectus、Acanthoscelide
s obtectus、Hylotrupesbajulus、Agelasticaalni、Lep
tinotarsa decemlineata、Phaedon cochleariae、Diabr
otica種、Psylliodes chrysocephala、Epilachna variv
estis、Atomaria種、Oryzaephilus surinamensis、Anth
onomus種、Sitophilus種、Otiorrhynchus sulcatus、Co
smoplites sordidus、Ceuthorrhynchus assimilis、Hyp
era postica、Dermestes種、Trogoderma種、Anthrenus
種、Attagenus種、Lyctus種、Maligethes aeneus、Ptin
us種、Niptus hololeucrus Gibbium psylloides、Tribo
lium種、Tenebrio molitor、Agriotes種、Conoderus
種、Melolontha melolontha、Amphimallon solstitiali
sとCostelytra zealandica。Hymenoptera(膜翅目)の
目からはたとえばDiprion種、Hoplocampa種、Lasius
種、Monomorium pharaonisとVaspa種。Diptera(双翅
目)の目からはたとえばAedes種、Anopheles種、Culex
種、Drosophila melanogaster、Musca種、Fannia種、Ca
lliphora erythrocephala、Lucilla種、Chrysomyia種、
Cuterebra種、Gastrophilus種、Hyppobosca種、Stomoxy
s種、Oestrus種、Hypoderma種、Tabanus種、Tannia種、
Bibio hortulanus Oscinella frit、Phorbia種、Pegomy
ia hyoscyani、Ceratitis capitata、Dacus oleaeとTip
ulapaludosa。Siphonaptera(ノミ目)の目からはたと
えばXenopsylla cheopisとCeratophyllus種。Arachnida
(クモ形綱)の目からはたとえばScorpio maurusとLatr
odectus mactans。Homoptera(同翅目)の目からはたと
えばAleurodes brassicae、Bemisia tabaci、Trialeuro
des vaporariorum、Aphis gossypii、Brevicoryne bras
sicae、Cyptomyzus ribis、Doralis fabae、Doralis po
mi、Eriosoma lanigerum、Hyalopterus arundinis、Mac
rosiphum avenae、Myzus種、Phorodon humuli、Rhopalo
siphum padi、Empoasca種、Euscelis bilobatus、Nepho
tettix cincticeps、Lecanium corni、Saissetia olea
e、Laodelphax striatellus、Nilaparvate lugens、Aon
idiella aurantii、Aspidiotus hederae、Pseudococcus
種とPsylla種。Lepidoptera(鱗翅目)の目からはたと
えばPectinophora gossypiella、Bupalus piniarius、C
heimatobia brumata、Lithocolletis blancardella、Hy
ponomeuta padella、Plutella maculipennis、Malacoso
ma neustria、Euproctis chrysorrhoea、Lymantria種、
Bucculatrix thurberiella、Phyllocnistis citrella、
Agrotis種、Euxoa種、Feltia種、Earias insulana、Hel
iothis種、Laphygma exigua、Mamestra brassicae、Pan
olis flammea、Prodenia Litura、Spodoptera種、Trich
oplusiani、Carpocapsa pomonella、Pieris種、Chilo
種、Pyrausta nubilalis、Ephestiakuehniella、Galler
ia mellonella、Tineola bisselliella、Tinea pellion
ella、Hofmannophila pseudospretella、Cacoeciapodan
a、Capua reticulana、Choristoneura fumiferana、Cly
sia ambiguells、Homona magnanimeとTortix viridan
a。
また、発明は節足動物あるいは植物線虫害虫を制御す
る方法を提供する。この方法は一般式(I)の化合物の
効果的な量の植物又は培地(ここでそれらが成長する)
への適用からなる。
一般的には活性化合物を節足動物や線虫を制御する場
所に適用する。その場所では節足動物又は線虫侵入が処
理された場所の1ヘクタール当り活性化合物の約0.005K
gから約15Kgの割合(好ましくは0.02Kg/ha〜2Kg/ha)で
制御されることになる。理想的条件下では制御される害
虫によってさらに低い割合で十分保護されるだろう。他
方、反対の気象条件、害虫の耐性、他の要因からさらに
高比率で活性成分を使用することが必要となるかもしれ
ない。葉の適用では0.01Kg/haから1Kg/haの割合で使用
可能である。最適割合は、侵入された植物のタイプや成
長段階、列間隔やまた適用方法によると同様に制御され
る害虫のタイプにも通常依存する。
害虫が土壌生来(soil−borne)の時、活性化合物を
含むフォーミュレーションを何か便利な方法で処理され
る場所全域にわたって均一に散布する。必要ならば、一
般的に野原が作物が生えている地域に対して又は攻撃か
ら保護される種か植物にきわめて近接して適用可能であ
る。活性成分は、水でその地域を噴霧することによって
土壌中に洗い落とすか降雨の自然作用のままにすること
もできる。必要ならば、適用中又は適用後、フォーミュ
レーションは土壌中に機械的に〔例,すいたり(ploghi
ng)あるいは耕したり(disking)することによって〕
散布できる。植え付け前、植え付け時、植え付け後に適
用できる。ただし、発芽しはじめる前または発芽後は除
く。
一般式(I)の化合物は、そこで述べたそれらの線虫
を制御する為に個体又は液体組成物中主として土壌に適
用できるが、植物の空気の部分を攻撃するそれらの線虫
を制御する為には主として葉にも適用できる(たとえ
ば、上でリストアップしたAphelenchoides種とDitylenc
hus種である)。
一般式(I)の化合物は、適用点から離れた植物部位
で生長する害虫を制御する際に価値がある(たとえば、
葉で生長している昆虫は根に適用した主題の化合物によ
って殺される)。さらに、その化合物は抗飼養または駆
散効果によって植物への攻撃を減らす。
一般式(I)の化合物は以下のものの保護に特に価値
がある。即ち、野原、まぐさ、農園、温室、果樹園、ぶ
どう畑の作物、および観賞植物や農園・森の木々であ
る。たとえば、穀類(例,トウモロコシ、小麦、米、サ
トウモロコシ)、綿、タバコ、野菜、サラダ(例,豆、
菜類、ウリ、レタス、タマネギ、トマト、コショウ)、
畑の作物(例,ジャガイモ、テンサイ、落花生、大豆、
なたね油のセイヨウアブラナ)、サトウキビ、牧草地や
まぐさ(例,トウモロコシ、サトウモロコシ、ムラサキ
ウマゴヤシ)、農園(例,紅茶、コーヒー、ココア、バ
ナナ、ヤシ油、ココナッツ、ゴム、スパイス)、果樹園
や木立ち(例,果物の内果皮や種、かんきつ類の植物、
キウィフルーツ、アボガド、マンゴ、オリーヴ、クル
ミ)、ぶどう畑、観賞植物、温室内や庭・公園内の花・
野菜、低木、森・農園・養樹場の木立ち(落葉樹と常緑
樹の両方)である。
それらはまた、ハバチ(例,Urocerus)あるいは甲虫
(例,scolytids,platypodids,lyctids,bostrychids,cer
ambycids,anobiids)あるいはシロアリ(例,Reticulite
rmes種、Heterotermes種、Coptotermes種)による攻撃
から樹木(立ったままの、切り倒された、改造された、
貯蔵された、あるいた建築物のもの)を保護するのに価
値がある。
それらは、そのままであろうと粉砕されようと生産物
に混ぜ合わされようと貯蔵生産物(例,穀類、果物、木
の実、スパイス、タバコ)をガ、甲虫、ダニ、コクゾウ
ムシ(Sitophilus granarius)の攻撃から保護する際に
適用される。また、自然のままあるいは変形して(例,
カーペット又は織物)貯蔵された動物生産物(例,皮
フ、毛、ウール、レザー)もガや甲虫の攻撃から保護さ
れる。さらに貯蔵された肉や魚も甲虫、ダニ、ハエの攻
撃から保護される。
一般式(I)の化合物は、ヒトや家畜において有害で
あったり病気を蔓延させたり病気のベクター(病毒運搬
昆虫)として働く節足動物・蠕虫・原生動物の制御に特
に価値があるだろう。即ち、例として上文で名を挙げた
もの、特にマダニ、ダニ、シラミ、ノミ、小虫(midge
s)、バイティング(biting)、ニューサンス(nuisanc
e)、ハウエジ病のハエ(myiasis flies)の制御に価値
がある。一般式(I)の化合物は、宿主の家畜の内側に
存在したりあるいは皮フの中か上で生長したりあるいは
動物の血液を吸う節足動物・蠕虫・原生動物を制御する
際に有用である。それは、それらを経口的、非経口的、
経皮的、局所的に投与する目的の為である。コクシジウ
ム症(Eimeria属の原生動物の寄生虫が感染することに
よって起こる病気)は、家畜や鳥(特にきびしい条件下
で飼養されたり保たれたもの)において経済損失の重要
な潜在的原因である。たとえば、ウシ、ヒツジ、ブタ、
ウサギはこの病気に冒されるが、家禽(特にニワトリ)
には特に重要である。
一般的に家禽の病気は、汚染されたわら又は地面に降
りて感染生物を拾い上げる鳥、あるいは食物・飲料水を
経由して広がる。その病気は、出血、盲腸での血液の蓄
積、糞への血液経過、虚弱、消化障害によって証明され
る。しばしば、病気は動物の死という形で終わるが、ひ
どい感染の中で生き残った家禽は感染の結果として市場
価値がかなり減ってしまった。
家禽の餌との組合せによって一般式(I)の化合物の
少量投与は好都合にもコクシジウム症を予防するか出現
率を大きく減少させるのに効果的であろう。この化合物
は、盲腸形成(E.tenellaによって起こる)や腸管形成
(主としてE.acervulina、E.brunetti、E.maxima、E.ne
catrixによって起こる)の両方に対して効果的である。
また、一般式(I)の化合物は生成されたものの数と
芽胞形成の両方かどちらか一方をかなり減らすことによ
って卵母細胞に阻害効果を及ぼすだろう。
ヒトや動物への局所的適用、および貯蔵生産物・家財
・所有地・一般環境の場所の保護における局所的適用に
ついて下文で述べる組成物は、大概、生育する作物・作
物生育場所への適用の為および種の肥料(seed dressin
g)として選択的に使えるだろう。一般式(I)の化合
物を適用する適当な手段には以下のものがある。即ち、
節足動物・蠕虫・原生動物によって感染したか感染する
危険のあるヒト又は動物への適用。その方法としては、
組成物の非経口的・経口的又は局所的適用による(尚、
活性成分は、節足動物・蠕虫・原生動物に対して直接作
用又は期間中延長された作用を示す)。例としては、飼
料への取り込み、適当な経口摂取可能な製薬学的フォー
ミュレーション、食用餌、ソルトリック(saitlicks農
耕用の動物がなめに行く大きな塩のかたまり)、規定食
補給、多量注入フォーミュレーション(pour−onformul
ation)、噴霧、沐浴、ひと浴び(dips)、シャワー、
噴射、ちり、グリース、シャンプー、クリーム、ワック
ス塗布(wax−smears)、家畜自動処理システムがあ
る;大抵は環境への適用、あるいは害虫が潜伏する特殊
な場所(貯蔵生産物、材木、家財、家屋、工場)への適
用。その方法としては、噴霧、霧、ちり、煙、ワックス
塗布、ラッカー、顆粒や餌として、さらに水路、井戸、
貯水池、その他の流動水かたまり水への少量の飼料(tr
icklefeeds)の中である;糞便中で生育するハエの幼虫
を制御する為に飼料虫で家畜に適用;葉の噴霧、ちり、
顆粒、霧、泡として生育する作物に適用;また、液体飲
薬、ちり、顆粒、煙、泡による土壌や根処理の様に微細
に分割されカプセルに包まれた一般式(I)の化合物の
懸濁液として適用;さらに、液体スラリーとしてちりに
よる種の肥料(seed dressing)として適用。
一般式(I)の化合物は、脊椎動物への内部又は外部
投与に対して、あるいは何れかの家屋又は屋内か戸外で
節足動物を制御する為の適用にふさわしい習熟されたあ
るタイプの組成物において節足動物・蠕虫・原生動物を
制御する為に適用される。尚、それは、予定された使用
に対して適当な1種以上の融和可能な希釈剤又は補助薬
に関連して一般的(I)の化合物を少なくとも1種類活
性成分として含む。そのような組成物はすべて当業者に
公知の任意の方法で調製され得る。
脊椎動物又はヒトへの投与に適する組成物には、経
口、非経口、経皮的(例,多量注入)又は局所的投与に
適する調剤がある。
経口投与の為の組成物は、製薬学的に許容可能なキャ
リヤ又はコーティング(剤皮)と共に一般式(I)の化
合物を1種以上含むものであり、たとえば、錠剤・丸薬
・カプセル・ペースト・ゲル・水薬・薬用飼料・薬用飲
料水・薬用規定食補給・徐放性丸薬又は徐放性デバイス
(胃腸管内で保持される様に意図した)が含まれる。こ
れらのどれでも、マイクロカプセル内に含まれている又
は酸に不安定かアルカリに不安定か又はその他の製薬学
的に許容可能な腸のコーティングを使ってコートしてあ
る活性成分を取り込む可能性がある。また薬用規定食・
飲料水あるいは動物が消費する為の他の材料を調製する
時に使う本発明化合物を含むフィードプレミックス(fe
edpremixes)と濃縮物も使われる。
非経口投与の為の組成物には、ある適当で製薬学的に
許容可能な媒介物における溶液、乳剤・懸濁液や長期間
活性成分を遊離する様にくふうされた固体が半固体の皮
下移植物又はペレットがある。そしてこれ等は、当業者
に公知の適当な方法で調製され殺菌される。
経皮的および局所的投与の為の組成物には、噴霧、ち
り、沐浴、ひと浴び(dips)、シャワー、噴射、グリー
ス、シャンプー、クリーム、ワックス塗布、あるいは、
多量注入用の調製物と装置(例,局所的又は全身的な節
足動物制御を与える様な方法で外部的に動物に付着させ
る耳札)がある。
節足動物制御に適する固体が液体の餌には、一般式
(I)の化合物が1種以上含まれ、節足動物による消費
を誘う食物か何か他の物質を含むキャリアあるいは希釈
剤も含まれる。実際に農業で使用する場合、発明による
化合物はめったに単体では使わない。最も頻繁にはこれ
らの化合物が組成物の要素となる。これらの化合物は、
殺虫剤として使用できるが、活性成分として前で述べた
発明による化合物を含んでいる。尚、それは農業的に許
容可能な固体又は液体キャリアと、同じく農業的に許容
可能な界面活性剤を組合せている。不活性な通常のキャ
リアと通常の界面活性剤が特に使用できる。これらの組
成物は本発明の一部である。
これらの組成物には、以下に示す様なあらゆる他成分
を含んでいてもよく、他の既知の活性成分〔殺虫剤特性
(特に殺虫薬又は防カビ薬)あるいは植物の成長調節特
性をもつもの〕も同様に含んでいてもよい。他成分の例
としては、保護コロイド、接着剤、シックナー、チキソ
トロピー剤、浸透剤、スプレーオイル(特にダニ駆除剤
使用の為)、安定剤、防腐剤(特にカビ防腐剤)、金属
イオン封鎖剤、その他のものである。より一般的には本
発明で使用する化合物は、フォーミュレーションの通常
の技術に一致する固体か液体添加物のすべてと結合し得
る。
本発明で用いる化合物の使用量は、広範囲に変えるこ
とができ、特に排除する害虫の性質やこれらの害虫を用
いた通常の作物侵入程度に依存する。
一般に本発明の組成物は、通常、本発明の1種以上の
活性成分約0.05〜95%(重量で)、1種以上の固体か液
体キャリア約1〜95%を含み、随意には1種以上の界面
活性剤約0.1〜50%も含む。
すでに述べた事に一致して発明で使用する化合物は一
般にキャリアと合せられ、随意に界面活性剤と合せられ
る。
本記述において用語“キャリア”は有機か無機成分、
天然か合成成分を示す。活性成分はこれと合せられ、植
物・種・土壌への適用を容易にする。従ってこのキャリ
アは一般に不活性であり、農業上(特に処理される植物
には)許容可能でなければならない。キャリアは固体で
あり、それには次のものがる。即ち、陶土、天然又は合
成珪酸塩、シリカ、樹脂、ワックス、固形肥料(例,ア
ンモニウム塩)、粉にした天然鉱物(例,カオリン、陶
土、タルク、白亜、石英、アタパルジャイト、モンモリ
ロ石、ペントナイト、珪藻土)、粉にした合成材料
〔例,シリカ、アルミナ、珪酸塩(特に珪酸アルミニウ
ムか珪酸マグネシウム)〕である。顆粒に対する固体キ
ャリアとして適当なものを次に示す。即ち、粉砕し分画
した天然岩(例,方解石、大理石、軽石、海泡石、苦灰
石)であり、同様に無機および有機粉の合成顆粒や有機
材料の顆粒(例,おがくず、ココナッツの外皮、トウモ
ロコシの穂軸、タバコの茎;珪藻土、トウモロコシの
皮、リン酸トリカルシウム、粉末コルク、吸収性カーボ
ンブラック、水溶性ポリマー、樹脂、ワックス、固形肥
料)も適当である。さらに必要ならば、その様な固体組
成物は1種以上の融和可能な湿潤剤、分散剤、乳化剤、
着色剤(尚、固体の時これらは希釈剤としても役立つ)
を含む。キャリアはまた液体であってもよい。それはア
ルコール(特にブタノールとグリコール)であり得、以
下のものも同様に可能である。即ち、エーテル又はエス
テル(特に酢酸メチルグリコール);ケトン(特にアセ
トン、シクロヘキサノン、メチルエチルケトン、メチル
イソブチルケトン、イソホロン;石油画分;パラフィン
系炭化水素又は芳香族炭化水素(特にキシレン、アルキ
ルナフタレン、石油画分、鉱物油、植物油);脂肪族の
塩素化された炭化水素(特にトリクロロエタン、塩化メ
チレン)、芳香族の塩素化された炭化水素(特にクロロ
ベンゼン);水溶性又は強い極性溶媒(例,ジメチルホ
ルムアミド、ジメチルスルフォキシド、N−メチルピロ
リドン)並びに水;液化ガスやそれに類似するもの、さ
らにはそれらの混合物である。
界面活性剤は、イオンタイプか非イオンタイプの乳化
剤、分散剤、湿潤剤、あるいはそのような界面活性剤の
混合物である。それには以下に示す様なものがある。た
とえば、ポリアクリル酸の塩、リグノスルホン酸の塩、
フェノールスルホン酸またはナフタレンスルホン酸の
塩、脂肪アルコールか脂肪酸か脂肪エステルか脂肪アミ
ンと酸化エチレンの縮重合物、置換フェノール(特にア
ルキルフェノール、アリルフェノール)、スルフォコハ
ク酸エステルの塩、タウリン誘導体(特にアルキルタウ
レート)、アルコールのリン酸エステルまたは酸化エチ
レンとフェノールの縮重合物のリン酸エステル、脂肪酸
とポリオールのエステル、上記化合物の硫酸、スルホン
酸、リン酸官能誘導体である。活性成分と不活性キャリ
アの両方かどちらか一方がほんのわずかしか水溶性でな
い場合又は全く水溶性でない場合、そして適用のキャリ
ア剤が水の場合、一般的には少なくとも1種の界面活性
剤の存在が必須である。
本発明の組成物はさらに異なった添加物(例,粘着材
や着色剤)を含み得る。次に示す様な粘着材がフォーミ
ュレーション中で使用できる。即ち、カルボキシメチル
セルロースと天然や合成ポリマーである。それらは粉
末、顆粒、ラテックス状であり、例としてはアラビアゴ
ム、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ポリビニルがあ
る。同様に天然リン脂質(例,セファリン、レシチン)
と合成リン脂質も使用できる。さらに粘着剤には鉱物油
と植物油も使用できる。無機色素(例,酸化鉄、酸化チ
タン、プルシアンブルー)や有機染料(例,アリザリン
染料、アゾ染料、金属フタロシアニン染料)の様な着色
剤、および微量栄養素(例,鉄、マンガン、ホウ素、
銅、コバルト、モリブデン、亜鉛)を使用することもで
きる。
節足動物、植物線虫、蠕虫、原生動物の害虫を制御す
るのに適用する、一般式(I)の化合物を含む組成物は
また以下のものを含むことができる。即ち、相乗薬
(例,ピペロニルブトキシド、セサメックス(sesame
x))、安定化物質、他の殺虫剤、ダニ駆虫剤、植物線
虫撲滅剤、駆虫剤か抗球虫剤、殺菌剤(適当に農業又は
獣医学用のもの(例,ベノミル、イプロジオン))、殺
菌薬、節足動物又は脊椎動物誘引剤、駆散剤、フェロモ
ン、芳香剤(reodorants)、香味剤、染料、補給治療剤
(例,微量元素)である。これらは、効力、存続、安全
性、必要な所での取り込み、制御された害虫のスペクト
ル、を改善する為にあるいは処理された同じ様な動物か
場所においてその組成物が他の有用な機能を果せる様に
計画される。
本発明の組成物中に含まれるかまたは合せて使われる
殺虫剤的に活性な他の化合物の例は次のとおりである。
即ち、アセフェート、クロルピリフォス、デメトン−S
−メチル、ジサルフォトン、エトプロフォス、フェニト
ロチオン、マラチオン、モノクロトフォス、パラチオ
ン、フォサロン、ピリミフォス−メチル、トリアゾフォ
ス、シフルトリン、シペルメトリン、デルタメトリン、
フェンプロパトリン、フュンバレート、ペルメトリン、
アルジカーボ、カーボサルファン、メトミル、オキサミ
ル、ピリミカーボ、ベンジオカーボ、テフルベンズロ
ン、ジコフォール、エンドサルファン、リンダーン、ベ
ンゾキシメート、カルタップ、シヘキサチン、テトラジ
フォン、アベルメクチン、イベルメクチン、ミルベマイ
シン、チオファネート、トリクロルフォン、ジクロルボ
ス、ジアベリジン、ジメトリアダゾールである。
従って、農業に適用する為に式(I)の化合物は一般
に組成物の形であり、組成物は種々の固体か液体の形で
ある。液体組成物は、基質、あるいは節足動物が侵入し
たか侵入し易い場所(以下に示す)を処理する為に使わ
れる。その場所は、家屋、戸外か屋内の倉庫か加工場
所、コンテナか設備、たまり水あるいは流水である。
一般式(I)の化合物を1種以上含む固体の均質か不
均質組成物(例,顆粒、ペレット(小丸薬)、練炭状、
カプセル)は一定期間中たまり水又は流水を処理する為
に用いることができる。明細書中に記載した水分散可能
な濃縮物のしずく又は断続的供給を使って同様の効果を
果せる。
噴霧したり霧にしたり低容積又は超容積噴霧を行なう
為に適当なエアロゾルと水溶性か非水溶性溶液あるいは
分散物の形でもまたこの組成物を使用できる。
言及できる組成物の固体形は、ちり状粉末(式(I)
化合物の含量は80%範囲まで可能である)又は湿潤性粉
末又は顆粒であり、特にこれらは、押出し、圧縮、顆粒
状キャリアの含浸、あるいは粉末から開始する顆粒化処
理によって得たもの(これらの湿潤性粉末又は顆粒中の
式(I)化合物の含量は0.5〜80%)である。
溶液、特に乳化可能な濃縮物、乳剤、流れ易くなった
もの(flowables)、エアロゾル、湿潤性粉末(又は噴
霧用の粉末)、乾燥して流れ易くなったもの(dry flow
ables)、ペーストを、液体であるか又は適用するとき
に液体組成物とすることを意図する組成物の形状として
挙げることができる。
また、乳化可能なあるいは可溶性の濃縮物は、最も頻
繁には活性成分を5〜80%を含み、適用の用意ができて
いる乳剤又は溶液は、それらの場合、活性成分を0.01〜
20%を含む。溶媒の他に乳化可能な濃縮物は、必要に時
に次に示す適当な添加物の2〜50%を含む。即ち、安定
剤、界面活性剤、浸透剤、腐食防止剤、着色剤、接着剤
等である。
特に植物への適用に適する任意の濃度の乳剤は、水で
希釈することによってこれらの濃縮物から得られる。
濃縮された懸濁液は、噴霧によって適用できるが、沈
降しない(細かく粉砕されている)安定な流体生成物を
生成する様に調製する。尚、これは通常、活性成分10〜
75%、界面活性剤0.5〜30%、チクソトロピー剤0.1〜10
%、適当な添加物(例,消泡剤、腐食防止剤、安定剤、
浸透剤、接着剤)0〜30%、さらにキャリアとして水又
は有機液体を含む。ただし、有機液体中では活性成分は
ほとんど溶けないか又は不可溶である。ある種の有機固
体又は無機塩をキャリヤ中に溶かし、沈降予防を助けた
り水に対する不凍剤とすることができる。
湿潤性粉末(又は噴霧用の粉末)は、通常、活性成分
の10〜80%を含む様に調製する。さらにそれらは、通
常、固体キャリアに加えて湿潤剤0〜5%、分散剤3〜
10%を含み、必要に応じて1種以上の安定剤と添加物の
両方か又はどちらか一方を0〜80%含む。尚、添加物に
は浸透剤、粘着剤、抗粘結剤、着色剤やそれに類似した
ものがある。
これらの湿潤性粉末を得る為、1種以上の活性成分を
適当なブレンダー(配合機)中で1種以上の添加物質と
充分に混合する。尚、これ等は多孔性の賦形剤上に浸透
させ、ミルか他の適当なグラインダーで粉砕することが
できる。これによって湿潤性粉末(有利な湿潤性と懸濁
性を有する)が生成される。即ち、ある必要濃度を得る
為、それらを水中に懸濁することができる。この懸濁液
は特に植物の葉への適用に大変便利に使用できる。
“水に分散可能な顆粒(WG)”(水中で容易に分散で
きる顆粒)は、湿潤性粉末の組成と本質的に近い組成で
ある。それらは、湿潤性粉末に対して述べたフォーミュ
レーションの顆粒化によって調製する。それには、湿潤
経路(wet route)か乾燥経路(dry route)がある。湿
潤経路は、微細に粉砕した活性成分を不活性充填剤およ
び少量の水(例,1〜20%)と接触させるか又は分散剤か
結合剤の水溶液と接触させた後、乾燥させスクリーニン
グする経路である。乾燥経路は、圧縮した後、粉末にひ
いてスクリーニングする経路である。
すでに述べた様に水溶性分散や乳剤(例,本発明の湿
潤性粉末又は乳化可能な濃縮物を水で希釈することによ
って得た組成物)は、本発明で使われる組成物の一般的
範囲に含まれる。乳剤は、油中水又は水中油タイプのも
のであり、それらは高いコンシステンシーを有していて
もよい。
これらの水溶性分散又は乳剤又は噴霧混合物はすべ
て、何か適当な手段によって(主に噴霧によって)1ヘ
クタール(ha)当り噴霧混合物100〜1200のオーダー
の割合で作物に適用できる。
本発明による生成物と組成物は、排除される害虫のい
る植物(特に根又は葉)に都合良く適用される。
本発明による化合物又は組成物の他の適用方法は、ケ
ミゲーション(chemigation)によるものである。これ
は、活性成分を含むフォーミュレーションを潅漑水に添
加することを言うのである。この潅漑は、葉の殺虫剤に
対するスプリンクラー潅漑であってもよく、またそれは
全体的殺虫剤の地上潅漑か地下潅漑であってもよい。一
般的に活性成分の適用量は、0.1〜10Kg/ha(好ましくは
0.5〜4Kg/ha)である。より特定的には割合や濃度は、
適用方法や使用する組成物の性質によって変えることが
できる。
概して言えば、節足動物、植物線虫、蠕虫、原生動物
の害虫を制御する為に適用に使用する組成物は、通常、
1種以上の一般式(I)の化合物又は総活性成分を重量
で0.00001%〜95%(特に0.0005〜50%)含む。尚、総
活性成分とは、節足動物と植物線虫に有害な他の物質、
駆虫剤、抗球虫剤、共働薬、微量元素、安定剤と共に一
般式(I)の化合物を言う。使用する実際の組成物とそ
れらの適用割合は、農夫、家畜生産者、医者か獣医、害
虫制御作業をする者か技術に熟練した他の人間が必要な
効果を果す為に選択することができる。動物、材木、貯
蔵生産物、家財に局所的に適用する際の固体と液体組成
物は、通常、一種以上の一般式(I)の化合物を重量で
0.00005%〜90%(特に0.001%〜10%)含む。動物への
経口又は非経口投与(経皮的投与も含む)のための固体
や液体組成物は、標準的に1種以上の一般式(I)の化
合物を重量で0.1%〜90%含む。薬用飼料は、1種以上
の一般式(I)の化合物を重量で標準的に0.001〜3%
含む。飼料と混合する濃縮物や補給物は、1種以上の一
般式(I)の化合物を重量で標準的に5〜90%(好まし
くは5〜50%)含む。ミネラルソルトリックスは、1種
以上の一般式(I)の化合物を重量で標準的に0.1〜10
%含む。
家畜、ヒト、家財、家屋、戸外の場所に適用する際の
ダストと液体組成物は、1種以上の一般式(I)の化合
物を重量で0.0001%〜15%、もっと特別には0.005〜2.0
%含む。処理水中の適当な濃度は、1種以上の一般式
(I)の化合物の0.0001ppm〜20ppmであり、もっと特別
には0.001ppm〜5.0ppmである。また、これは適当な曝露
時間を用いて魚の養殖で治療上使用することができる。
食用餌は、1種以上の一般式(I)の化合物の重量で0.
01%〜5%、好ましくは0.01%〜1.0%含む。
脊椎動物へ非経口、経口、経皮、あるいは他の手段で
投与する時、一般式(I)の化合物の適量は、脊椎動物
の種、年齢、健康と節足動物、蠕虫、原生動物の害虫に
よる実際の又は潜在的侵入の性質や程度に依存するだろ
う。次に示す投与量は一般的に経口又は非経口投与によ
って適当である。即ち、動物体重1Kg当り0.1〜100mg
(好ましくは2.0〜20.0mg)の単一投与、あるいは持続
した投薬の場合、1日につき0.01〜20.0mg(好ましくは
0.1〜5.0mg)の投与である。持続的放出を行うフォーミ
ュレーションあるいはデバイスの使用によって、数カ月
にわたって必要な毎日の投与量を合せて動物に1回で投
与することができる。
次の特定例は本発明の化合物を含む農業化学的組成物
を例示し、さらに、いくつかの化合物の殺虫剤やダニ駆
虫剤の適用および特性を例示するものである。
組成物(フォーミュレーション)使用例 次の組成物例23〜28は節足動物(特に昆虫とクモ形類
動物)や植物線虫や蠕虫、あるいは原生動物の害虫に対
して使用する組成物を例証している。尚、これは、活性
成分として一般式(I)の化合物(特に、調製例1〜22
と表3,4で記述した様な化合物)を含んでいる。組成例2
3〜28で記述した組成物は水で各々希釈し、野原で使用
するのに適当な濃度の散布可能な組成物を得ることがで
きる。以下に例示した組成物例23〜28で使用した成分の
一般的化学記述(次の%はすべて重量%である)は次の
通りである。
エチランBCP:ノニルフェノール酸化エチレン縮合物。
ソプロフォアBSU:トリスチリルフェノールと酸化エチ
レンの縮合物。
アリソランCA:ドデシルベンゼンスルホン酸カルシウ
ムの70%w/v溶液 ソルベッソ150:軽C10−芳香族溶媒 アリランS:ドテシルベンゼンスルホン酸ナトリウム ダーバン:リグノスルホン酸ナトリウム セライトPF:合成ケイ酸マグネシウムキャリア(担
体) ソプロポンT36:ポリカルボン酸のナトリウム塩 ロディゲル23:多糖類キサンタンゴム ベントン38:マグネシウムモンモリナイトの有機誘導
体 エアロシル:微細粒子サイズの二酸化シリコン 例23 水溶性濃縮物を以下の様に調製する。
即ち、 活性成分 7% エチランBCP 10% N−メチルピロリドン 83% 上記の組成でN−メチルピロリドンの一部にエチランBC
Pを溶かした後、活性成分を加えて溶けるまで加熱攪拌
を続ける。その結果得られた溶液に溶媒の残りを加えて
必要な容積にする。
例24 乳化可能な濃縮物を以下の様に調製する。
即ち、 活性成分 7% ソプロフォアBSU 4% アリランCA 4% N−メチルピロリドン 50% ソルベッソ150 35% 上記の組成でN−メチルピロリドンにソプロフォアBS
U、アリランCA、活性成分を溶かした後、ソルベッソ150
を加えて必要な容積にする。
例25 湿潤性粉末を以下の様に調製する。
即ち、 活性成分 40% アリランS 2% ターバンNo.2 5% セライトPF 53% 上記の組成で成分を混合した後、その混合物を50μより
小さな粒子サイズまでハンマーミル中で粉砕する。
例26 水溶性で流出可能なフォーミュレーションを以下の様
に調製する。
即ち、 活性成分 40.00% エチランBCP 1.00% ソプロポンT36 0.20% エチレングリコール 5.00% ロディゲル23 0.15% 水 53.65% 上記の組成で成分を密に混合した後、中間の粒子サイズ
が3μより小さくなるまでビーズミル中で粉砕する。
例27 乳化可能な懸濁濃縮液を以下の様に調製する。
即ち、 活性成分 30.0% エチランBCP 10.0% ベントン38 0.5% ソルベッソ150 59.5% 上記の組成で成分を密に混合した後、中間の粒子サイズ
が3μより小さくなるまでビーズミル中で粉砕する。
例28 水分散可能な顆粒を以下の様に調製する。
即ち、 活性成分 30% ターバンNo.2 15% アリランS 8% セライトPF 47% 上記の組成で成分を混合し、流体−エネルギーミル中で
微細にした後、十分な水(10%w/v)上に噴霧すること
によってロータリーペレタイザー中で顆粒にする。その
結果生じた顆粒は流動床乾燥器中で乾燥し、過剰の水分
を除去する。
例29 散布剤は以下の成分を密に混合することによって調製
できる。
即ち、 活性成分 1〜10% 微粉末タルク 99〜90% この粉末は、経口摂取によって節足動物を制御する為に
節足動物侵入場所(例,廃棄物の端又はくず、節足動物
が侵入したかあるいは侵入の危険がある貯蔵生産物又は
家財又は動物)に適用可能である。節足動物侵入場所に
散布剤をまく適当な方法には、機械送風機、ハンドシェ
ーカー、家畜自動処理装置がある。
例30 食用餌は、以下の成分を密に混合することによって調
製できる。
即ち、 活性成分 0.1〜 1.0% 小麦粉 80.0% 糖蜜 19.9〜19.0% この食用餌は、経口摂取によって節足動物を制御する
為、節足動物(例,アリ、バッタ、ゴキブリ、ハエ)が
侵入した場所〔例,家屋や工場(たとえば、台所、病
院、店、又は戸外)〕で散布できる。
例31 溶液は以下の成分を含んで調製できる。
即ち、 活性成分 15% ジメチルスルホキシド 85% 上記の組成でジメチルスルホキシドの一部にピロール誘
導体を溶かした後、さらにジメチルスルホキシドを加え
て必要な容積にする。この溶液は、多量注入適用(pour
−on application)として経皮的に行なうか、又はポリ
テトラフルオロエチレン膜(0.22μmポアサイズ)のろ
過による殺菌後、非経口接種によって原生動物が侵入し
た家畜に適用できる。その際、適用割合は動物体重100K
g当り溶液1.2〜12mlである。
例32 湿潤性粉末は以下の様に形成できる。
即ち、 活性成分 50% エチランBCP 5% (フェノール1モル当り酸化物9モル) エアロシル 5% セライトPF 40% 上記の組成でエアロシルにエチランBCPを吸着させ、他
の成分と混合した後、ハンマーミルでその混合物を粉砕
すると湿潤性粉末が得られる。それを活性化合物0.001
%〜2%w/v濃度まで水で希釈し、節足動物侵入場所に
適用できる。たとえば、双翅目の幼虫や植物線虫は噴霧
によって、あるいは節足動物、蠕虫、原生動物が侵入し
たか侵入する危険のある家畜は噴霧するか浸すことによ
って、あるいは飲料水での経口投与によって適用でき、
それによって節足動物、蠕虫、原生動物を制御できる。
例33 徐放性丸薬は、密度剤、結合剤、徐放剤、活性成分
(例27に従って種々の%組成で作られた)を含む顆粒か
ら形成できる。混合物を圧縮することによって2以上の
比重をもつ丸薬が形成できる。これを反芻動物の家畜に
経口投与し、第2胃に保持させて、長期間ピロール化合
物が連続してゆっくりと放出されるようにし、反芻動物
の家畜に節足動物、蠕虫、原生動物が侵入するのを制御
することができる。
例34 徐放性組成物は以下の様に調製できる。
即ち、 活性成分 0.5〜25 % ポリ塩化ビニルベース 75〜99.5% 上記の組成で活性化合物と適当な可塑剤(例,フタル酸
ジオクチル)をポリ塩化ビニルベースに混和する。その
後、均質組成物を適当な形(例,顆粒、小粒、れんが状
塊(brickettes)、細片、たとえばたまり水に加えるの
に適当な形)に融解押出し又は融解成形するか、細形の
場合には家畜に付着させる為にくび輪か耳札に製作す
る。こうして、活性化合物のゆっくりとした放出によっ
て害虫を制御できる。
同様の組成物は、組成物中の活性成分を一般式(I)
の他の化合物の適当量で置きかえることによって調製で
きる。
殺虫法の使用例 次の使用例35〜47では本発明による化合物を種々の濃
度で適用する。葉の溶液又は懸濁液又は乳剤1ppm(適用
される試験溶液の百万部当りの部で表した化合物濃度)
の使用は、活性成分1g/haの適用にほぼ対応している。
尚、1g/haの適用はおよその噴霧容積1000/ha(流出さ
せるのに十分である)に基づく。こうして、以下の適用
において約6.25〜500ppmからの葉の噴霧は約6〜500g/h
aに対応するだろう。土壌に適用する場合は、土壌深さ
約7.5cmを基準にして土壌濃度1ppmはおよそ1000g/haの
散布する野原への適用に対応する。
例35 アブラムシ(Aphid)に関する活性 混合物は以下の成分から成る。
−0.01g活性成分 −0.16gジメチルホルムアミド −0.838gアセトン −0.002g界面活性剤混合物 (アルキルアリール−ポリエーテルアルコールとアリ
ール部位にスルホン基をもつアルキルアリールポリエー
テルアルコールの両方を含む。) −98.99g水 この希釈した水溶性混合物を鉢植えされた矮性キンレ
ンカに噴霧した。その上でクロウメモドキアブラムシ
(Aphis nasturtii)の成虫および若虫期を飼養した。
鉢当りのアブラムシ数は100〜150であった。噴霧した水
溶性混合物の容積は植物を湿らせた後流出するに十分な
ものであった。噴霧後、その鉢を1日中20℃に保ち、生
存アブラムシを測定した。得られた死亡率の%は100ppm
濃度の時、次に示すものの化合物について100%であっ
た。即ち、例1,2,3A,4,5,16C,17,18,19,20とASE No.12,
24,33,34,38,39,42,44,45,54,57,60,62,98〜100,102〜1
04,125,128,130,131,135,137,141,142,144,157,158,16
2,165,166,174である。
例36 ダニ(Mite)に関する活性 例35の場合と同様の配合方法を使用した。しかしなが
ら、この場合は150〜200の2カ所スポットしたダニ(Te
tranychus urticae)をテンダーグリーンビーンズ上で
飼養した。噴霧後、その植物を5日間30℃に保った。濃
度100ppmの時、ダニの死亡率%は次に示すものの化合物
について100%であった。即ち、例2,3A,16C,17,18とASE
No.9,20,25,41,44,46,52,53,58,59,63,64,70,74,77〜8
1,83,90,98,99,102,124,141である。
例37〜39 サザンアワヨトウに関する活性 37:例35の場合と同様の配合方法を使用した。この場
合はサザンアワヨトウ(Spodopteraeridania)の第2齢
幼虫を高さ約15cmのシーバビーンズ(Sieva beans)上
で飼養した。次に示す死亡率%は5日後に得られた。即
ち、濃度1000ppmの時、100%死亡率は例3A,3B,5,6,7,8,
9,11,12,15B,16C,17,18,20,21B,21CとASE No.42,44,60,
62,64,98〜100,102,103,121,124,125,131,141,142,144,
162,166,174の化合物で得られた。また、濃度500ppmの
時、80%死亡率は例13の化合物で得られた。
38:例35の場合と同様の配合方法を使用した。ただ
し、この場合は次に示す組成である。
−2.5g活性成分 −0.05gジメチルホルムアミド −9.9228gアセトン −0.0247g界面活性剤(例35の場合と同様) −90g水 例4の化合物は、濃度25ppmの時、サザンアワヨトウ
に関して100%死亡率を与えた。
39:例38の場合と同様の配合方法を使用した。ただ
し、この場合は次に示す組成である。
−0.625mg活性成分 −12.5mgジメチルホルムアミド −9.9621gアセトン −0.0247g界面活性剤(例35の場合と同様) −90g水 例1と2の化合物は、濃度6.25ppmの時、サザンアワ
ヨトウに関して100%死亡率を与えた。
例40〜43 テントウムシ(Mexican Bean Beetle)に関する活性 40:例37の場合と同様の配合方法を使用した。ただ
し、この場合は次に示す組成である。
−12.5mg活性成分 −0.25gジメチルホルムアミド −9.726gアセトン −24.1mg界面活性剤(例35の場合と同様) −89.988g水 テントウムシ〔mexican bean beetle(Epilachna var
ivestis,muls)〕の第2齢幼虫を高さ約15cmのシーバビ
ーンズ(Sieva beans)上で飼養した。次に示す死亡率
%は5日後に得られた。濃度125ppmの時、100%死亡率
は例13の化合物によって得られた。
41:例38の場合と同様の配合方法を使用するが、活性
成分として例8の化合物を含む時、濃度25ppmでテント
ウムシ(Mexican bean beetle)の100%死亡率が得られ
た。
42:例35の場合と同様の配合方法を使用するが、活性
成分として例15Aの非臭素化化合物を含む時、濃度100pp
mでテントウムシ(Mexican bean beetle)の100%死亡
率が得られた。
43:例40の場合と同様の配合方法を使用した。ただ
し、この場合は次に示す組成である。
−10mg活性成分 −0.2gジメチルホルムアミド −9.7657gアセトン −0.0243g界面活性剤(例35の場合と同様) −90g水 テントウムシ(Mexican bean beetle)に関して次に
示す%死亡率が得られた。即ち、濃度100ppmの時、例15
Aと15Bの化合物によって80%死亡率が得られ、例1,2,9,
17,18とASE No.42,44,60,62,64,98,99,124,125,141,14
2,144の化合物によって100%死亡率が得られた。
例44〜46 イエバエに関する活性 毒薬(糖10%w/wと化学毒薬100ppmを含む水溶性糖溶
液10mlの形で)は例35の場合と同様の方法で配合した。
さらに必要に応じて連続希釈を行なった。次に示す3つ
の異なったフォーミュレーションを試験する為調製し
た。
25匹のハエ(Musca domestica)の成虫を二酸化炭素
で麻酔した後、毒性formulationを含むえさ入れ(bait
cup)に移した。27℃で1日後、ハエの100%死亡率を測
定した所、次の結果が得られた。
例44の場合: 濃度100ppmで例1,2,3B,4〜6,8,9,16C,17〜20,21B,21C
とASE No.42,44,60,62,64,98,99,100,102,103,121,124,
125,131,141,142,144,162,166,174の化合物によって100
%死亡率が得られた。
例45の場合: 濃度100ppmの時、例12の化合物によって100%死亡率
が得られた。
例46の場合: 濃度12.5ppmの時、例1,2,5の化合物によって100%死
亡率が得られた。
例47 サザンコーンルートワームに関する活性 フォーミュレーションは、例35で使用したのと同様の
方法で調製した。ただし、この場合水は48.99gしか使用
せず、試験化合物の初期濃度を200ppmとした。その後、
このフォーミュレーションの部分標本を試験濃度〔重量
ppm(part per million)〕に従って使用した。その
際、次に示す試験方法を用いた。
砂質のローム(sandy loam soil)60gを含んだ広口び
んに試験化合物フォーミュレーション200ppmの部分標本
(試験化合物の最終土壌濃度に対して適当な様に)、水
3.2ml、発芽させる前のトウモロコシの苗木5本を加え
た。テストフォーミュレーションが一様に分布するよう
に、広口びんを徹底的に振った。続いて、サザンコーン
ルートワームの卵20コを空洞(土壌中に作製した)中に
入れた後、バーミキュライト(1ml)と水(1.7ml)をこ
の空洞に加えた。同様にして、未処理の対照を、同サイ
ズの部分標本〔水−アセトン−DMF乳化剤溶液(試験化
合物は含んでいない)〕の適用によって調製した。さら
に市販の工業化合物を用いて処理された対照(同様の方
法で形成した)を、試験標準として使用した。7日後、
生存しているルートワーム幼虫は公知の“バーレス(Be
rlese)”漏斗抽出法を使ってカウントした。
次の化合物はすべて、土壌濃度1.45,0.72,0.36ppmで1
00%制御を与えた。即ち、例3B,4,17〜19とASE No.98,9
9,101,105,113,119,121,124,125,130,173の化合物であ
る。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C07D 409/12 C07D 409/12 (72)発明者 スーザン・クランプ イギリス国、エセツクス・アール・エ ム・10‐7・エツクス・エス、ダゲンハ ム、レインハム・ロード・サウス、ロー ヌ‐プーラン・リミテツド(番地なし) (72)発明者 パトリシア・クワイアトコウスキー アメリカ合衆国、ノース・カロライナ・ 27614、ローリー、アンデイロン・レー ン・1020 (72)発明者 アニバル・ロペス アメリカ合衆国、ノース・カロライナ・ 27604、ローリー、イースト・ジエイム ソン・ロード・3500 (72)発明者 デイビツド・シノデイス アメリカ合衆国、ノース・カロライナ・ 27511、ケアリー、ノツテインガム・ド ライブ・1212 (72)発明者 ポール・ケイン アメリカ合衆国、ノース・カロライナ・ 27511、ケアリー、ウイロウブルツク・ ドライブ・1224 (56)参考文献 特開 昭62−258344(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07D 207/00 - 207/50 A01N 43/36 C07D 403/12 C07D 405/12 C07D 409/12 CA(STN) CAOLD(STN) REGISTRY(STN)

Claims (38)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式(I): [式中、 Xは、Cl、Br、SCN、又はR5S(O)(式中、nは0、
    1又は2であり、R5はCH3、CF3、CF2Cl、CFCl2、CCl3
    CF2Br、CF3CCl2、CFCl2CF2及びCFHClからなる群から選
    択される)であり; R1は、H、Cl、Br、NH2、CH3S、CH3SO、CH3SO2、CF3CON
    H又はCH3SCH=Nであり; R2は、CNであり; R3は、H、F、Cl、Br、I、CF3S、CF2ClS、CFCl2S、SC
    N、CH(SCH3又はCH3S(O)(式中、nは0、1
    又は2である)であり; X1は、H、F、Cl、CH3、CH3S又はCH3SOであり; X2は、Hであり; X3は、Hであり; X4は、H、F、Cl又はCH3であり; Yは、Cl、Br、CF3又はCF3Oであるか、あるいは、XがC
    l、Br又はR5S(O)であってR1及びR3が共にHである
    ときYはHであり得る。] で表される化合物。
  2. 【請求項2】式(II): [式中、 Xは、R5S(O)(式中、nは0、1又は2であり、R
    5はCH3、CF3、CF2Cl、CFCl2、CF2Br及びCFHClからなる
    群から選択される)であり; R1は、H、Cl又はBrであり; R2は、CNであり; R3は、H、F、Cl又はBrであり; X1は、H又はClであり; Yは、CF3又はCF3Oである] で表される請求項1に記載の化合物。
  3. 【請求項3】1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロ
    メチルフェニル)−2−クロロ−3−シアノ−4−(ト
    リフルオロメチルチオ)ピロール; 1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメトキシフェ
    ニル)−2−クロロ−3−シアノ−4−(トリフルオロ
    メチルスルホニル)ピロール; 1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニ
    ル)−2−クロロ−3−シアノ−4−(ジクロロフルオ
    ロメチルチオ)ピロール; 1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニ
    ル)−2−クロロ−3−シアノ−4−(ジクロロフルオ
    ロメチルスルフィニル)ピロール; 1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニ
    ル)−2−クロロ−3−シアノ−4−(ジクロロフルオ
    ロメチルスルホニル)ピロール; 1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニ
    ル)−2−クロロ−3−シアノ−4−(クロロジフルオ
    ロメチルスルホニル)ピロール; 1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニ
    ル)−2−クロロ−3−シアノ−4−(クロロジフルオ
    ロメチルスルフィニル)ピロール; 1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニ
    ル)−2−クロロ−3−シアノ−4−(クロロジフルオ
    ロメチルチオ)ピロール; 1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニ
    ル)−2−ブロモ−3−シアノ−4−(トリフルオロメ
    チルスルフィニル)ピロール; 1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニ
    ル)−2−ブロモ−3−シアノ−4−(トリフルオロメ
    チルスルホニル)ピロール; 1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニ
    ル)−2−ブロモ−3−シアノ−4−(ジクロロフルオ
    ロメチルチオ)ピロール; 1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニ
    ル)−2−ブロモ−3−シアノ−4−(ジクロロフルオ
    ロメチルスルホニル)ピロール; 1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニ
    ル)−2−ブロモ−3−シアノ−4−(ジクロロフルオ
    ロメチルスルフィニル)ピロール; 1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニ
    ル)−2−ブロモ−3−シアノ−4−(クロロジフルオ
    ロメチルチオ)ピロール; 1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニ
    ル)−2−ブロモ−3−シアノ−4−(クロロジフルオ
    ロメチルスルフィニル)ピロール; 1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニ
    ル)−2−クロロ−3−シアノ−4−(ジクロロフルオ
    ロメチルスルホニル)−5−ブロモピロール; 1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニ
    ル)−2−ブロモ−3−シアノ−4−(クロロジフルオ
    ロメチルスルホニル)ピロール; 1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメトキシフェ
    ニル)−2−クロロ−3−シアノ−4−(ジクロロフル
    オロメチルスルフィニル)ピロール; 1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメトキシフェ
    ニル)−2−クロロ−3−シアノ−4−(ジクロロフル
    オロメチルスルホニル)ピロール; 1−(2−クロロ−4−トリフルオロメチルフェニル)
    −2−クロロ−3−シアノ−4−(ジクロロフルオロメ
    チルスルホニル)ピロール; 1−(2−クロロ−4−トリフルオロメチルフェニル)
    −2−クロロ−3−シアノ−4−(ジクロロフルオロメ
    チルスルフィニル)ピロール; 1−(2−クロロ−4−トリフルオロメチルフェニル)
    −2−ブロモ−3−シアノ−4−(ジクロロフルオロメ
    チルスルホニル)ピロール; 1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニ
    ル)−2−クロロ−3−シアノ−4−(ブロモジフルオ
    ロメチルチオ)ピロール; 1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニ
    ル)−2−クロロ−3−シアノ−4−(ブロモジフルオ
    ロメチルスルフィニル)ピロール; 1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニ
    ル)−2−クロロ−3−シアノ−4−(ブロモジフルオ
    ロメチルスルホニル)ピロール; 1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニ
    ル)−2−クロロ−3−シアノ−4−(メチルスルフィ
    ニル)ピロール;又は 1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニ
    ル)−2−クロロ−3−シアノ−4−(メチルスルホニ
    ル)ピロール; から選択される請求項2に記載の化合物。
  4. 【請求項4】XがCl、Br、又はR5S(O)(式中、n
    は0、1又は2であり、R5はCF3、CF2Cl、CFCl2、CCl3
    及びCF2Brからなる群から選択される)であり;R1はHで
    あり;R2はCNであり;R3はHであり;X1はH、F、Cl、CH3
    又はCH3Sであり;X4はH、F、Cl又はCH3であり;YはH、
    Cl又はBrであることを特徴とする請求項1に記載の化合
    物。
  5. 【請求項5】1−(4−ブロモ−2,6−ジクロロフェニ
    ル)−3−シアノ−4−(クロロジフルオロメチルチ
    オ)ピロール; 1−(4−ブロモ−2,6−ジクロロフェニル)−3−シ
    アノ−4−(トリフルオロメチルチオ)ピロール; 1−(2,4,6−トリクロロフェニル)−3−シアノ−4
    −(クロロジフルオロメチルチオ)ピロール; 1−(2,4,6−トリクロロフェニル)−3−シアノ−4
    −(クロロジフルオロメチルスルフィニル)ピロール; 1−(2,4,6−トリクロロフェニル)−3−シアノ−4
    −(ジクロロフルオロメチルチオ)ピロール; 1−(2,4,6−トリクロロフェニル)−3−シアノ−4
    −(ジクロロフルオロメチルスルフィニル)ピロール; 1−(2,4,6−トリクロロフェニル)−3−シアノ−4
    −(ジクロロフルオロメチルスルホニル)ピロール; 1−(4−ブロモ−2,6−ジクロロフェニル)−3−シ
    アノ−4−(ジクロロフルオロメチルチオ)ピロール; 1−(4−ブロモ−2,6−ジクロロフェニル)−3−シ
    アノ−4−(ジクロロフルオロメチルスルフィニル)ピ
    ロール; 1−(4−ブロモ−2,6−ジクロロフェニル)−3−シ
    アノ−4−(ジクロロフルオロメチルスルホニル)ピロ
    ール; 1−(2,4,6−トリクロロフェニル)−3−シアノ−4
    −(トリフルオロメチルチオ)ピロール; 1−(2,4,6−トリクロロフェニル)−3−シアノ−4
    −(トリフルオロメチルスルフィニル)ピロール; 1−(2,4,6−トリクロロフェニル)−3−シアノ−4
    −(トリフルオロメチルスルホニル)ピロール; 1−(2,4,6−トリクロロフェニル)−3−シアノ−4
    −(トリクロロメチルチオ)ピロール; 1−(2,4−ジクロロフェニル)−3−シアノ−4−
    (ジクロロフルオロメチルチオ)ピロール; 1−(2,4,6−トリクロロフェニル)−3−シアノ−4
    −クロロピロール; 1−(2,4,6−トリクロロフェニル)−3−シアノ−4
    −(クロロジフルオロメチルスルホニル)ピロール; 1−(2,6−ジクロロフェニル)−3−シアノ−4−
    (ジクロロフルオロメチルチオ)ピロール; 1−(4−ブロモ−2,6−ジクロロフェニル)−3−シ
    アノ−4−(トリフルオロメチルスルフィニル)ピロー
    ル; 1−(4−ブロモ−2,6−ジクロロフェニル)−3−シ
    アノ−4−(トリフルオロメチルスルホニル)ピロー
    ル; 1−(4−ブロモ−2,6−ジクロロフェニル)−3−シ
    アノ−4−(クロロジフルオロメチルスルフィニル)ピ
    ロール; 1−(4−ブロモ−2,6−ジクロロフェニル)−3−シ
    アノ−4−(クロロジフルオロメチルスルホニル)ピロ
    ール; 1−(4−ブロモ−2,6−ジメチルフェニル)−3−シ
    アノ−4−(トリフルオロメチルスルフィニル)ピロー
    ル; 1−(4−ブロモ−2,6−ジメチルフェニル)−3−シ
    アノ−4−(トリフルオロメチルスルホニル)ピロー
    ル;又は 1−(4−ブロモ−2,6−ジフルオロフェニル)−3−
    シアノ−4−(ジクロロフルオロメチルチオ)ピロー
    ル; から選択される請求項4に記載の化合物。
  6. 【請求項6】式(II): [式中、 Xは、R5S(O)(式中、nは0、1又は2であり、R
    5はCH3、CF3、CF2Cl及びCFCl2からなる群から選択され
    る)であり; R1は、H、Cl、Br又はNH2であり; R2は、CNであり; R3は、H、F、Cl又はBrであり; X1は、H又はClであり; Yは、CF3又はCF3Oである。] で表される請求項1に記載の化合物。
  7. 【請求項7】1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロ
    メチルフェニル)−2−クロロ−3−シアノ−4−(ト
    リフルオロメチルスルホニル)ピロール; 1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニ
    ル)−2−クロロ−3−シアノ−4−(トリフルオロメ
    チルスルフィニル)ピロール; 1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニ
    ル)−2−クロロ−3−シアノ−4−トリフルオロメチ
    ルスルフィニル−5−ブロモピロール; 1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニ
    ル)−2−クロロ−3−シアノ−4−トリフルオロメチ
    ルスルホニル−5−ブロモピロール; 1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニ
    ル)−2−クロロ−3−シアノ−4−(トリフルオロメ
    チルチオ)ピロール; 1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニ
    ル)−2−ブロモ−3−トリフルオロメチルチオ−4−
    シアノ−5−クロロピロール; 1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニ
    ル)−2−[(トリフルオロメチル)カルボニルアミ
    ノ]−3−トリフルオロメチルチオ−4−シアノ−5−
    クロロピロール; 1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニ
    ル)−2−(メチルカルボニルアミノ)−3−トリフル
    オロメチルチオ−4−シアノ−5−クロロピロール; 1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニ
    ル)−2−アミノ−3−トリフルオロメチルチオ−4−
    シアノ−5−クロロピロール; 1−(2−クロロ−4−トリフルオロメチルフェニル)
    −2−アミノ−3−トリフルオロメチルチオ−4−シア
    ノ−5−クロロピロール; 1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニ
    ル)−2−アミノ−3−ジクロロフルオロメチルチオ−
    4−シアノ−5−クロロピロール; 1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニ
    ル)−2,4−ビス(トリフルオロメチルチオ)−3−シ
    アノ−5−アミノピロール; 1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニ
    ル)−2−アミノ−3−トリフルオロメチルチオ−4−
    シアノ−5−ブロモピロール; 1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニ
    ル)−2−アミノ−3−トリフルオロメチルチオ−4−
    シアノピロール; 1−(4−トリフルオロメチルフェニル)−2−アミノ
    −3−トリフルオロメチルチオ−4−シアノ−5−ブロ
    モピロール; 1−(2−クロロ−4−トリフルオロメチルフェニル)
    −2−アミノ−3−トリフルオロメチルチオ−4−シア
    ノ−5−ブロモピロール; 1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニ
    ル)−2−クロロ−3−シアノ−4−(ジクロロフルオ
    ロメチルチオ)ピロール; 1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニ
    ル)−2−クロロ−3−シアノ−4−(ジクロロフルオ
    ロメチルスルフィニル)ピロール; 1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニ
    ル)−2−クロロ−3−シアノ−4−(ジクロロフルオ
    ロメチルスルホニル)ピロール; 1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニ
    ル)−3−シアノ−4−(ジクロロフルオロメチルチ
    オ)ピロール; 1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニ
    ル)−3−シアノ−4−(ジクロロフルオロメチルスル
    フィニル)ピロール;又は 1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメトキシフェ
    ニル)−2−クロロ−3−シアノ−4−(トリフルオロ
    メチルスルホニル)ピロール; から選択される請求項1に記載の化合物。
  8. 【請求項8】式(III a): [式中、YはH、Cl、Br、CF3又はCF3Oであり;X1及びX4
    は別個にH、Cl、F、CH3又はCH3Sであるが、但しX1とX
    4が各々Hの場合YはH又はClではない]で表される化
    合物。
  9. 【請求項9】X1がH又はClであり、YがCF3又はCF3Oで
    あることを特徴とする請求項8に記載の化合物。
  10. 【請求項10】式(I a): [式中、X1、X2、X3、X4及びYは請求項1における意味
    と同じであり、XはCl、Br又はCF3である。]で表され
    る化合物の製造方法であって; 式(III): [式中、各記号は請求項1における定義と同じであり、
    アミノ基は場合によって保護されている]で表される化
    合物を、適宜溶媒中、ハロゲン化剤と反応させてXがCl
    又はBrである式(I a)の化合物を得、次いで得られた
    化合物をトリフルオロメチル銅と反応させてXがCF3
    ある式(I a)の化合物を得ることを特徴とする方法。
  11. 【請求項11】式(I a): [式中、X1、X2、X3、X4及びYは請求項1における意味
    と同じであり、XはSCN又はCH3Sである。]で表される
    化合物の製造方法であって; 式(III): [式中、各記号は請求項1における定義と同じであり、
    アミノ基は場合によって保護されている]で表される化
    合物を、溶媒中、臭素の存在下で式MSCN(式中、Mはア
    ルカリ金属である)の化合物と反応させて、XがSCNで
    ある式(I a)の化合物を得、次いで得られた化合物
    を、溶媒中、塩基の存在下でハロゲン化メチル又は硫酸
    ジメチルと反応させて、XがCH3Sである式(I a)の化
    合物を得ることを特徴とする方法。
  12. 【請求項12】式(I a): [式中、X1、X2、X3、X4及びYは請求項1における意味
    と同じであり、XはR5S(O)(式中、nは0、1又
    は2であり、R5はCH3、CF3、CF2Cl、CFCl2、CCl3、CF2B
    r、CF3CCl2、CFCl2CF2及びCFHClからなる群から選択さ
    れる)である。]で表される化合物の製造方法であっ
    て; 式(III): [式中、各記号は請求項1における定義と同じであり、
    アミノ基は場合によって保護されている]で表される化
    合物を、有機液体反応媒体中、場合によって酸受容体の
    存在下で、式RSHal(式中Rは、CH3、CF3、CF2Cl、CFCl
    2、CCl3、CF2Br、CF3CCl2、CFCl2CF2及びCFHClからなる
    酸から選択され、Halはハロゲン原子である)で表され
    るハロゲン化スルフェニルと反応させて、XがR5S(式
    中、R5はCH3、CF3、CF2Cl、CFCl2、CCl3、CF2Br、CF3CC
    l2、CFCl2CF2及びCFHClからなる群から選択される)で
    ある式(I a)の化合物を得、次いで得られた化合物を
    酸化して、XがR5S(O)(式中、nは1又は2であ
    り、R5はCH3、CF3、CF2Cl、CFCl2、CCl3、CF2Br、CF3CC
    l2、CFCl2CF2及びCFHClからなる群から選択される)で
    ある式(I a)の化合物を得ることを特徴とする方法。
  13. 【請求項13】式(I b): [式中、X、X1、X2、X3、X4及びYは請求項1における
    意味と同じであり、R3はF、Cl、Br又はIである。]で
    表される化合物の製造方法であって; 式(I a): [式中、X、X1、X2、X3、X4及びYは請求項1における
    意味と同じであり、シアノ及びアミノ基は必要に応じて
    保護されている。]の化合物を、適宜溶媒中、ハロゲン
    化剤と反応させることを特徴とする方法。
  14. 【請求項14】式(I b): [式中、X、X1、X2、X3、X4及びYは請求項1における
    意味と同じであり、R3はCH(SCH3である。]で表さ
    れる化合物の製造方法であって; 式(I a): [式中、X、X1、X2、X3、X4及びYは請求項1における
    意味と同じであり、シアノ及びアミノ基は必要に応じて
    保護されている。]の化合物を、ルイス酸の存在下トリ
    ス(メチルチオ)メタンと反応させることを特徴とする
    方法。
  15. 【請求項15】式(I b): [式中、X、X1、X2、X3、X4及びYは請求項1における
    意味と同じであり、R3はSCN又はCH3S(O)(式中、
    nは0、1又は2である)である。]で表される化合物
    の製造方法であって; 式(I a): [式中、X、X1、X2、X3、X4及びYは請求項1における
    意味と同じであり、シアノ及びアミノ基は必要に応じて
    保護されている。]の化合物を、溶媒中臭素の存在下式
    MSCN(式中、Mはアルカリ金属である)の化合物と反応
    させてXがSCNである式(I b)の化合物を得、次いで得
    られた化合物を、溶媒中、塩基の存在下ハロゲン化メチ
    ル又は硫酸ジメチルと反応させてXがCH3Sである式(I
    b)の化合物を得、次いで得られた化合物を酸化してX
    がCH3S(O)(式中、nは1又は2である)である式
    (I b)の化合物を得ることを特徴とする方法。
  16. 【請求項16】式(I b): [式中、X、X1、X2、X3、X4及びYは請求項1における
    意味と同じであり、R3はCF3S、CF2ClS又はCFCl2Sであ
    る。]で表される化合物の製造方法であって; 式(I a): [式中、X、X1、X2、X3、X4及びYは請求項1における
    意味と同じであり、シアノ及びアミノ基は必要に応じて
    保護されている。]の化合物を、有機液体反応媒体中、
    場合によって酸受容体の存在下で、式RSHal(式中R
    は、CF3、CF2Cl及びCFCl2からなる群から選択され、Hal
    はハロゲン原子である)で表されるハロゲン化スルフェ
    ニルと反応させることを特徴とする方法。
  17. 【請求項17】式(I c): [式中、X、R3、X1、X2、X3、X4及びYは請求項1にお
    ける意味と同じであり、R1はHである。]で表される化
    合物の製造方法であって; 式(I b): [式中、X、R3、X1、X2、X3、X4及びYは請求項1にお
    ける意味と同じであり、アミノ基は、必要に応じてX、
    R3又はシアノ基を保護した後脱保護されている。]で表
    される化合物を、不活性溶媒中ジアゾ化剤と反応させる
    ことを特徴とする方法。
  18. 【請求項18】式(I c): [式中、X、R3、X1、X2、X3、X4及びYは請求項1にお
    ける意味と同じであり、R1はCl又はBrである。]で表さ
    れる化合物の製造方法であって; 式(I b): [式中、X、R3、X1、X2、X3、X4及びYは請求項1にお
    ける意味と同じであり、アミノ基は、必要に応じてX、
    R3又はシアノ基を保護した後脱保護されている。]で表
    される化合物を、ハロゲン供与体の存在下でジアゾ化剤
    と反応させることを特徴とする方法。
  19. 【請求項19】式(I c): [式中、X、R3、X1、X2、X3、X4及びYは請求項1にお
    ける意味と同じであり、R1はCH3S、CH3SO又はCH3SO2
    ある。]で表される化合物の製造方法であって; 式(I b): [式中、X、R3、X1、X2、X3、X4及びYは請求項1にお
    ける意味と同じであり、アミノ基は、必要に応じてX、
    R3又はシアノ基を保護した後脱保護されている。]で表
    される化合物を、溶媒中、ジスルフィドの存在下でジア
    ゾ化剤と反応させてR1がCH3Sである式(I c)の化合物
    を得、次いで得られた化合物を酸化してR1がCH3SO又はC
    H3SO2である式(I c)の化合物を得ることを特徴とする
    方法。
  20. 【請求項20】式(III) [式中、X1、X2、X3、X4及びYは請求項1と同じ意味で
    ある。]で表される化合物の製造方法であって; 式(IV): で表されるジシアノプロペン誘導体を塩基性試薬と反応
    させることを特徴とする方法。
  21. 【請求項21】R1、R2、R3、Y、X1、X2、X3及びX4が請
    求項1の定義と同じであり、XがCF3S、CF2ClS、CFCl
    2S、CCl3S、CF2BrS、CF3CCl2S及びCFCl2CF2Sからなる群
    から選択されるペルハロアルキルチオ基である式(I)
    の化合物の製造方法であって; (a)式(XXXVIII): [式中、Xは水素原子であり、他の記号は請求項1の定
    義と同じである。]で表される化合物を、場合によって
    有機溶媒中で、0℃〜150℃の温度でクロロスルホン酸
    (ClSO3H)と反応させて、式(XXXIX): [式中、各記号は請求項1の定義と同じである。]で表
    される化合物を製造し; (b)得られた式(XXXIX)の化合物を、有機溶媒中、
    0℃〜110℃の温度で還元剤と反応させて、式(X L
    I): [式中、各記号は請求項1における定義と同じであ
    る。]で表されるジスルフィド化合物を生成させ;次い
    で (c)生成した式(X L I)のジスルフィド化合物を、
    式ZCFR7R8(式中、ZはCl、Br又はIであり、R7はF、C
    l又はBrであり、R8はF、Cl、Br又はペルフルオロアル
    キル基である)で表されるペルハロアルカンと遊離基促
    進還元剤の存在下、及び場合によって塩基の存在下で、
    有機溶媒中、20℃〜85℃の温度で、場合によって加圧下
    で反応させて、XがCF3S、CF2ClS、CFCl2S、CCl3S、CF2
    BrS、CF3CCl2S及びCFCl2CF2Sからなる群から選択される
    ペルハロアルキルチオ基であり且つ他の記号は請求項1
    の定義と同じである式(I)の化合物を製造することを
    特徴とする方法。
  22. 【請求項22】請求項10〜21のいずれか1項に記載の方
    法によって製造される請求項1に定義された式(I)の
    化合物。
  23. 【請求項23】請求項1〜9及び22のいずれか1項に定
    義された式(I)の化合物と1種以上の相溶性の希釈剤
    又は担体とを含んでなる、殺節足動物、殺植物線虫、駆
    虫又は抗原生動物組成物。
  24. 【請求項24】請求項1〜9及び22のいずれか1項に記
    載の式(I)の化合物の有効量を含んでなる、殺虫、殺
    ダニ又は殺線虫組成物。
  25. 【請求項25】0.05〜95重量%の1種以上の活性成分、
    1〜95重量%の1種以上の農業上許容される担体及び0.
    1〜50重量%の1種以上の農業上許容される界面活性剤
    を含んでなる請求項24に記載の組成物。
  26. 【請求項26】保護コロイド,接着剤,増粘剤,チキソ
    トロープ剤,浸透剤,噴霧油,安定剤,防腐剤.防かび
    剤,金属イオン封鎖剤及び他の農薬活性成分からなる群
    から選択される1つ以上の成分をさらに含有することを
    特徴とする請求項24又は25に記載の組成物。
  27. 【請求項27】担体が液体又は固体であることを特徴と
    する請求項24、25又は26に記載の組成物。
  28. 【請求項28】請求項1〜9及び22のいずれか1項に記
    載の式(I)の化合物の有効量を、節足動物,植物線
    虫,寄生虫又は原生動物が存在する場所に適用すること
    を含んでなる、その場所における前記生物を防除する方
    法。
  29. 【請求項29】温血脊椎動物の内部又は外部に寄生する
    節足動物,寄生虫又は原生動物を防除するための、獣医
    学上及び家畜学上の又は公衆衛生を維持するための請求
    項28に記載の方法。
  30. 【請求項30】式(I)の化合物の有効量を、節足動物
    又は線虫が生育する植物又は媒体に適用することを含ん
    でなる、節足動物又は植物の線虫を防除するための請求
    項28に記載の方法。
  31. 【請求項31】節足動物又は線虫の侵入を防除したい場
    合に、処理される場所1ヘクタール当り0.005〜15kgの
    量の請求項1〜9及び22のいずれか1項に記載の式
    (I)の化合物を適用することを特徴とする、請求項28
    に記載の節足動物と線虫の防除方法。
  32. 【請求項32】当該化合物を、1ヘクタール当り0.02〜
    2kgの量適用することを特徴とする、請求項31に記載の
    方法。
  33. 【請求項33】当該化合物を、1ヘクタール当り0.01〜
    1kgの量適用することを特徴とする、請求項31に記載の
    方法。
  34. 【請求項34】式(I)の化合物が請求項4又は5に記
    載の化合物であることを特徴とする、請求項30〜33のい
    ずれか1項に記載のダニ防除方法。
  35. 【請求項35】式(III): [式中、X1、X2、X3、X4及びYは請求項1と同じ意味で
    ある。]で表される化合物。
  36. 【請求項36】(XXXVIII): [式中、XはHであり、他の記号は請求項1の定義と同
    じである。]で表される化合物。
  37. 【請求項37】式(XXXIX): [式中、各記号は請求項1の定義と同じである。]で表
    される化合物。
  38. 【請求項38】式(X L I): [式中、各記号は請求項1における定義と同じであ
    る。]で表される化合物。
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