JP3078380U - マウスカーソルコントローラ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンピュータのキーボードに設けられ、マウ
スカーソルの運動の方向及び速度変化の制御に用いられ
るマウスカーソルコントローラの提供。 【解決手段】 マウスカーソルコントローラが柱状体と
され、底縁が円弧面とされ、この円弧面に複数の凸柱形
接点が設けられ、各凸柱形接点が、マウスカーソルコン
トローラ底縁の円弧面に二つの同心円をなすよう配列さ
れ、並びにそのうちの四つの凸柱形接点が一組とされ、
上、上右、右、右下、下、下左、左、左上の８個のマウ
スカーソル運動方向を形成し、底縁の円弧面の各一つの
凸柱形接点の高低の位置差を利用し、操作者がこのコン
トローラに対して行う加圧の方向と大きさにより、異な
る方向と異なる数量の電気接点が導通してマウスカーソ
ルの方向とマウスカーソルの速度変化を改変する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は一種のマウスカーソルコントローラに係り、特に円弧形底縁面に対称 に二つの同心円状に配列された複数の凸柱形接点が設けられ、各一つの電気接点 の高低位置差を利用して、操作者の加圧の大きさによりマウスカーソルの方向及 び速度変化を改変し、実用性を具えた、マウスカーソルコントローラに関する。

【０００２】

【従来の技術】

コンピュータのマウスはコンピュータ操作に必要な設備であり、その基本構造 において、マウスのケース内部にトラックボールが設けられ、球面がケース内の 横向き回転軸と縦向き回転軸に接触し、必要なＸ−Ｙアレイ信号を取得し、トラ ックボールの底縁面がややケース底縁より突出し、適宜平面と接触させられる。 操作者が該平面においてマウスを押動させることにより、ディスプレイ上のマウ スカーソルを移動させてクリック選択制御の目的を達成する。

【０００３】 マウス操作時に、トラックボールの球面は対応する平面に接触しなればならず 、このため、マウスカーソルの方向と速度を制御する時は、適宜空間があって始 めて順調な操作が行え、並びに、マウスカーソル運動の速度の制御は、マウスを 快速移動させることによってのみ行われる。このため常に操作空間の不足とマウ スカーソル運動が順調に行えない問題が発生し、特にマウスカーソルを快速移動 させることが必要なゲームソフトを操作する時、この問題は特に発生しやすかっ た。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

上述の問題はその改善が非常に求められており、ゆえに本考案ではマウスカー ソルコントローラを提供し、キーボードにこのマウスカーソルコントローラを設 置することにより、簡単にマウス方向と運動速度の制御が行えるようにし、マウ スカーソル制御を更に完全に行える実用性を達成できるようにする。

【０００５】 即ち、本考案の主要な目的は、一種のマウスカーソルコントローラを提供する ことにあり、それは、マウスカーソルコントローラの円弧形底縁面に、対称に二 つの同心円状に配列された複数の凸柱形接点が設けられ、各一つの電気接点の高 低位置差を利用して、操作者の加圧の大きさによりマウスカーソルの方向及び速 度変化を改変し、実用性を具えた、マウスカーソルコントローラであるものとす る。

【０００６】 本考案の次の目的は、一種のマウスカーソルコントローラを提供することにあ り、それは固定位置に設置されて空間を占用せず、手指による加力操作によりマ ウスカーソル制御を簡単に行え便利であり、大幅にマウスカーソルの制御操作を 簡素化できる、マウスカーソルコントローラであるものとする。

【０００７】 本考案のもう一つの目的は、一種のマウスカーソルコントローラを提供するこ とにあり、それは、構造が簡単で、取付け位置によりその体積を改変可能であり 、ゆえに、その他の異なる周辺機器、例えばマウス、或いはノートパソコンに取 付け可能であり、実用価値を有する、マウスカーソルコントローラであるものと する。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

請求項１の考案は、コンピュータのキーボードの適宜位置に設けられてマウス カーソルの運動方向と運動速度を制御するマウスカーソルコントローラにおいて 、 実心の柱体とされ、該柱体の底部外縁に凸辺が環状に設けられ、この凸辺が延 伸部を具え、この延伸部によりこのマウスカーソルコントローラがキーボードの ケース内部に固定され、並びに柱体がキーボードのケースの表面より突出し、柱 体の底端が円弧形底縁面とされ、この円弧形底縁面が前述の凸辺と一定の間隙を 保持している、上記柱体と、 複数の凸柱形接点とされ、該円弧形底縁面設けられ、並びにそれぞれがキーボ ードのケース内部の基板表面の対応位置の電気接点に対応し、該凸柱形接点が円 弧形底縁面において、対称に二つの同心円状に配列され、並びにそのうち四つの 凸柱形接点が一組をなし、上、上右、右、右下、下、下左、左、左上の８個の運 動方向グループを組成し、各運動方向グループにおいて各一つの凸柱形接点の高 さの差を利用し、操作者がこのマウスカーソルコントローラに対して行う施圧方 向と施力の大きさにより、基板の異なる方向と異なる数量の電気接点を導通させ ることにより、マウスカーソルの運動方向と運動速度を制御する、上記複数の凸 柱形接点と、 を具えたことを特徴とする、マウスカーソルコントローラとしている。 請求項２の考案は、マウス或いはノートパソコンに取り付けられたことを特徴 とする、請求項１に記載のマウスカーソルコントローラとしている。

【０００９】

【考案の実施の形態】

本考案のマウスカーソルコントローラは、コンピュータのキーボードに設けら れ、マウスカーソルの運動の方向及び速度変化の制御に用いられるマウスカーソ ルコントローラにおいて、該マウスカーソルコントローラが柱状体とされ、底縁 が円弧面とされ、この円弧面に複数の凸柱形接点が設けられ、各凸柱形接点が、 マウスカーソルコントローラ底縁の円弧面に二つの同心円をなすよう配列され、 並びにそのうちの四つの凸柱形接点が一組とされ、上、上右、右、右下、下、下 左、左、左上の８個のマウスカーソル運動方向を形成し、底縁の円弧面の各一つ の凸柱形接点の高低の位置差を利用し、操作者がこのコントローラに対して行う 加圧の方向と大きさにより、異なる方向と異なる数量の電気接点が導通してマウ スカーソルの方向とマウスカーソルの速度変化を改変する。

【００１０】

【実施例】

図１に示されるように、本考案のマウスカーソルコントローラ２０は、コンピ ュータのキーボード１０の適宜位置に設けられ、マウスカーソルの運動方向及び 速度変化を制御するのに用いられる。

【００１１】 図２、３に示されるように、上述のマウスカーソルコントローラ２０は、略柱 状体とされ、実心の柱体２１を具え、該柱体２１の底部外縁に凸辺２２が環状に 設けられ、この凸辺２２が延伸部２３を具え、この延伸部２３によりこのマウス カーソルコントローラ２０がキーボード１０のケース内部に固定され、並びに柱 体２１がキーボード１０のケースの表面より突出する。これは図１に示されると おりである。

【００１２】 上述のマウスカーソルコントローラ２０は、別の柱体２１の底端に、円弧形底 縁面２４を具え、この円弧形底縁面２４が前述の凸辺２２との間に間隙を保持し 、円弧形底縁面２４に、多くの凸柱形接点２５が設けられ、並びに各凸柱形接点 ２５がそれぞれキーボード１０ケース内部の基板１１表面の対応位置にある電気 接点１２に対応する。これは、図３に示されるとおりである。このマウスカーソ ルコントローラ２０はキーボード１０内部に取り付けられ、ちょうど柱体２１の 外縁の凸辺２２が基板１１に接触し、円弧形底縁面２４と前述の凸辺２２の間の 間隙が、マウスカーソルコントローラ２０の押圧空間を提供している。

【００１３】 図４に示されるのは本考案の最も好ましい実施例であり、各一つの凸柱形接点 ２５がマウスカーソルコントローラ２０の円弧形底縁面２４に設けられ、対称に 、二つの同心円をなすように配列され、並びにそのうちの四つの凸柱形接点２５ が一組をなし、上、上右、右、右下、下、下左、左、左上の８個の運動方向グル ープを構成している。各運動方向グループの各一つの凸柱形接点２５の高さ方向 の位置差を利用し、操作者がこのコントローラに対して行う加圧の方向と大きさ により、異なる方向と異なる数量の電気接点が導通してマウスカーソルの方向と マウスカーソルの速度変化を改変する。

【００１４】 図４中、Ｕ１、Ｕ２、Ｕ３の四つの凸柱形接点２５の構成する上向きの運動方 向グループを例として以下に説明を行う。 １．操作者がマウスカーソルコントローラ２０の上端を前向きに押すと、マウ スカーソルコントローラ２０の円弧形底縁面２４の凸柱形接点Ｕ１が先に基板１ １の対応位置にある電気接点１２に接触し、ディスプレイのマウスカーソルを上 向きに運動させる。 ２．操作者がマウスカーソルコントローラ２０の上端を前向きに押す力を増加 すると、円弧形底縁面２４の凸柱形接点Ｕ２が基板１１の対応位置の電気接点に 接触し、上向きに運動するマウスカーソルの運動速度を速める制御を行う。 ３．操作者が重さを加えてマウスカーソルコントローラ２０の上端を前向きに 押す時、円弧形底縁面２４の凸柱形接点Ｕ３も基板１１の対応位置の電気接点に 接触し、上向きに運動するマウスカーソルの運動速度を速める制御を行う。 ４．手指の力を使用して該マウスカーソルコントローラ２０を制御すれば、流 暢にマウスカーソル制御操作を行うことができ、且つ加力が大きくなるほどマウ スカーソル運動の速度が速くなる。

【００１５】 上述のマウスカーソル運動速度はシステムに予め設定され、例えば、凸柱形接 点Ｕ１が電気接点に導通する時、設定されたマウスカーソル運動速度は１ｍｍ／ 秒で、凸柱形接点Ｕ２が電気接点に導通する時、設定されたマウスカーソル運動 速度は２．５ｍｍ／秒で、凸柱形接点Ｕ３が電気接点に導通する時、設定された マウスカーソル運動速度は５ｍｍ／秒とされる。

【００１６】 本考案のマウスカーソルコントローラ２０は、好ましくは弾性材料、例えばゴ ムで製造される。

【００１７】 上述の実施例は一例であり、実際の使用時には、本考案のマウスカーソルコン トローラ２０は異なる要求に応じてその全体体積を改変可能であり、これにより 異なる場所、例えばマウス、或いはノートパソコンに設置可能である。

【００１８】

【考案の効果】

本考案は、柱形のコントローラの円弧形底縁面に、対称に二つの同心円状に配 列された複数の凸柱形接点が設けられ、各一つの電気接点の高さの差を利用し、 操作者の施圧の大きさによりマウスの方向とマウスの運動速度変化を制御でき、 この構造は周知の技術にはなく、新規性を有する。また本考案のマウスカーソル コントローラは周知のマウスの欠点を改善し、マウスコントロール操作を簡単と し、大幅にその実用機能を増進する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のキーボードに取り付けた実施例図であ
る。

【図２】本考案のマウスカーソルコントローラの斜視図
であり、図中、すでにマウスカーソルコントローラは逆
に置かれている。

【図３】本考案のマウスカーソルコントローラと底部基
板断面図である。

【図４】本考案のマウスカーソルコントローラの底面図
であり、図中、円弧形底縁面に設けられた各一つの凸柱
形接点の配列位置が示されている。

【符号の説明】

１０ キーボード １１ 基板 １２ 電気接点 ２０ マウスカーソルコントローラ ２１ 柱体 ２２ 凸辺 ２３ 延伸部 ２４ 円弧形底縁面 ２５ 凸柱形接点

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 コンピュータのキーボードの適宜位置に
   設けられてマウスカーソルの運動方向と運動速度を制御
   するマウスカーソルコントローラにおいて、 実心の柱体とされ、該柱体の底部外縁に凸辺が環状に設
   けられ、この凸辺が延伸部を具え、この延伸部によりこ
   のマウスカーソルコントローラがキーボードのケース内
   部に固定され、並びに柱体がキーボードのケースの表面
   より突出し、柱体の底端が円弧形底縁面とされ、この円
   弧形底縁面が前述の凸辺と一定の間隙を保持している、
   上記柱体と、 複数の凸柱形接点とされ、該円弧形底縁面設けられ、並
   びにそれぞれがキーボードのケース内部の基板表面の対
   応位置の電気接点に対応し、該凸柱形接点が円弧形底縁
   面において、対称に二つの同心円状に配列され、並びに
   そのうち四つの凸柱形接点が一組をなし、上、上右、
   右、右下、下、下左、左、左上の８個の運動方向グルー
   プを組成し、各運動方向グループにおいて各一つの凸柱
   形接点の高さの差を利用し、操作者がこのマウスカーソ
   ルコントローラに対して行う施圧方向と施力の大きさに
   より、基板の異なる方向と異なる数量の電気接点を導通
   させることにより、マウスカーソルの運動方向と運動速
   度を制御する、上記複数の凸柱形接点と、 を具えたことを特徴とする、マウスカーソルコントロー
   ラ。
2. 【請求項２】 マウス或いはノートパソコンに取り付け
   られたことを特徴とする、請求項１に記載のマウスカー
   ソルコントローラ。