JP3078283U - プッシュ式クリップ型留め具 - Google Patents

プッシュ式クリップ型留め具

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仁龍 徐
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 操作に便利で、動作が明確で逸脱しにくいプ
ッシュ式クリップ型留め具の提供。 【解決手段】 座体、スライドスリーブ、挟持手段及び
弾性体で組成され、挟持手段の限位部がスライドスリー
ブの貫通孔に通された後に下方のストッパ端が座体の収
容溝内のフック下方に係止され、弾性体の二端部がそれ
ぞれ座体内の位置決め柱及び挟持手段底側の逆Ｕ形開口
上端に当接し、挟持手段の当接面が外力による押圧を受
ける時に、挟持手段が下向きに弾性体を圧迫変形させ、
係合部の案内斜面が係合部内側のフックを開かせ、フッ
クが係合部上方に係合し、このとき、挟持手段のサスペ
ンションアームが収容溝側壁面の圧迫を受けて内向きに
変形し、末端の係合端が緊密な挟持状態を呈し、さらに
当接面が押圧されると、スライドスリーブが二つのフッ
ク間に当接し、並びに弾性体が上向きに弾性回復し、フ
ックがスライドスリーブの外径に沿って係合部を超過
し、フックが直接ストッパ端上方に係合し、二つのサス
ペンションアームが展開状に回復する。

Description

【考案の詳細な説明】
【０００１】
【考案の属する技術分野】
本考案は一種のプッシュ式クリップ型留め具に係り、挟持手段、スライドスリ ーブ、弾性体を座体内で結合させ、並びにその挟持手段の当接面が押圧される時 に、挟持手段が座体内で往復移動するようにし、且つその上端の二つのサスペン ションアームが緊挟或いは開放状態を呈するようにし、これにより上方の二つの 係合端の物品の凹溝に対する挟持固定或いは釈放の動作を形成させるようにした 、プッシュ式クリップ型留め具に関する。
【０００２】
【従来の技術】
ペン先係止用のペン用留め具、ドア留め具或いは小物入れの留め具として市販 されているプッシュ式クリップ型留め具の構造は、図７に示されるようであり、 ケースＡに固定孔Ａ１と収容溝Ａ２が開設され、限位体Ｂが係止突起Ｂ１により 固定孔Ａ１に係合され、且つ限位体Ｂの底端が位置決め柱Ｂ２とされ、別に挟持 手段Ｃに案内溝Ｃ１が設けられ、並びにスプリングＤがケースＡの収容溝Ａ２中 に収容されている。図８、９、１０も共に参照されたい。このような周知のプッ シュ式クリップ型留め具において、挟持手段Ｃが外力による押動を受ける時、限 位体Ｂの位置決め柱Ｂ２が案内溝Ｃ１の位置決め点Ｃ１１に位置決めされ、並び に挟持手段Ｃがペン先を圧迫して挟持状態を形成し、再度圧力が加えられて挟持 手段Ｃが下向きに移動すると、位置決め柱Ｂ２が位置決め点Ｃ１１を離れてもと の位置に回復し、挟持手段Ｃがペン先を開放する。以上から分かるように、この ような構造設計は極めて良好な交差を必要とし、このため全体の型を形成する時 の費用が増加し、且つ長時間使用すると、位置決め柱と挟持手段の係止点の上下 の折り曲げ部分に磨損変形が発生し、これにより位置決め柱と案内溝が緊密に組 み合わされなくなったりぐらつき易くなる欠点を生じた。即ち位置決めが不明確 となり、ひっかかったり或いはぐらつく欠点を生じた。ゆえに、いかにこのよう な周知の技術の欠点を解決するかが、現在この技術に係る業者が努力を行う方向 とされている。
【０００３】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、動作が明確で且つゆるんで脱落しにくいプッシュ式クリップ型留め 具を提供することを課題としている。
【０００４】 具体的には、本考案は、プッシュ式クリップ型留め具において、挟持手段の限 位部に套設したスライドスリーブ、及び座体間の弾性体の設置により、挟持手段 の二側より延伸した係合部とストッパ端を、スライドスリーブの移動と係合部の 内側のフックの弾性変形を組み合わせ、挟持手段を座体内で往復移動させ、且つ 上端の二つのサスペンションアームに緊密挟持或いは釈放の状態を形成させるよ うにすることを主要な目的としている。
【０００５】 本考案はまた、プッシュ式クリップ型留め具において、挟持手段の上方の内向 きに突出した二つの係合端にペン先の凹溝に対する挟持固定と釈放の動作を行わ せるようにすることを次の目的としている。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
請求項１の考案は、座体、スライドスリーブ、挟持手段及び弾性体で組成され 、挟持手段の二側面に弾性を具えた係止部が設けられ、該係止部の内側に突出す るフックがあり、該座体の中央に一つの収容溝が設けられ、該収容溝内に挟持手 段、スライドスリーブ及び弾性体が設置され、 該スライドスリーブの中央が貫通孔とされ、この貫通孔が挟持手段の限位部に 套設され且つ二側の保持部と係合部の間に制限され、 該挟持手段の上方に外向きに傾斜する二つの弾性サスペンションアームが設け られ、下方が限位部とされ、並びに二側に外向きに突出する保持部が設けられ、 下方に傾斜面が凸設された係合部とストッパ端が設けられ、 該弾性体が挟持手段の限位部と収容溝底側に位置し、 以上が組み合わされて、挟持手段の二側に延設されたフックとストッパ端にス ライドスリーブの移動及び係止部の内側のフックの弾性変形が組み合わされて、 挟持手段が座体内で往復移動可能とされ、且つ上端の二つのサスペンションアー ムがこれにより緊密挟持と開放の状態を形成することを特徴とする、プッシュ式 クリップ型留め具としている。 請求項２の考案は、前記サスペンションアームが外より内に弯曲する対向する 円弧状を呈することを特徴とする、請求項１に記載のプッシュ式クリップ型留め 具としている。 請求項３の考案は、前記サスペンションアームの末端内側に係合端が対向する よう凸設され、この係合端が円形、方形、角錐形とされるか或いはその他の係合 機能を具えた構造が設置されることを特徴とする、請求項１又は請求項２に記載 のプッシュ式クリップ型留め具としている。 請求項４の考案は、前記弾性体の二端部がそれぞれ座体内の位置決め柱及び挟 持手段底側の逆Ｕ形開口上端に圧接されたことを特徴とする、請求項１に記載の プッシュ式クリップ型留め具としている。 請求項５の考案は、前記挟持手段の限位部の二側の係合部の幅がスライドスリ ーブの幅よりやや小さいことを特徴とする、請求項１に記載のプッシュ式クリッ プ型留め具としている。
【０００７】
【考案の実施の形態】
図１、２、３の本考案の分解斜視図、斜視図、及び断面図に示されるように、 本考案は、座体１、スライドスリーブ２、挟持手段３及び弾性体４で組成されて いる。そのうち、座体１の二側周縁部分に二つの対応する中空の係止部１１が設 けられ、且つその内側に突出するフック１１１が延設され、座体１の中央は中空 収容溝１３とされ、並びに底面に一つの位置決め柱１２が凸設されている。別に 、スライドスリーブ２の中央に挟持手段３の逆Ｕ形の限位部３２を貫通させる貫 通孔３２が設けられ、この挟持手段３は上向きに凸伸して外向きに傾斜する二つ のサスペンションアーム３１を具え、並びにその末端内側に対向して突出する係 合端３１１が設けられ、さらに二つのサスペンションアーム３１の中央底面に内 向きに凹んだ当接面３１２が形成されている。サスペンションアーム３１と下方 の限位部３２の連接部分の二つの外側に比較的広い保持部３２３が設けられ、別 に限位部の下方に傾斜面３２１１、３２２１を具えた係合部３２１とストッパ端 ３２２が設けられ、並びに一つの弾性体４の二端部分がそれぞれ座体１の位置決 め柱１２及び挟持手段３の底側の限位部３２の逆Ｕ形開口上端に圧接し、こうし て本考案の全体が構成されている。
【０００８】 本考案を組み合わせる時は、まず挟持手段３の限位部３２をスライドスリーブ ２の貫通孔２１中に通し、スライドスリーブ２を外向きに突出する保持部３２３ に当接させ、並びに弾性体４の二端部分をそれぞれ座体１内の位置決め柱１２及 び挟持手段３底側の限位部３２の逆Ｕ形開口上端に圧接させ、さらに挟持手段３ の下方のストッパ端３２２の斜面３２２１を係止部１１内側のフック１１１の傾 斜表面に沿って下向きに移動させ、それによりフック１１１をストッパ端３２２ 平面部分に係合させれば、本考案の全体の組合せが完成する。
【０００９】 さらに、図３に示されるように、挟持手段３の当接面３１２がペン先５による 押圧を受ける時、挟持手段３が下向きに弾性体４を押圧して下に移動させ、さら に係合部３２１の案内斜面３２１１が強制的にフック１１１を外向きに張開させ 、即ちフック１１１が係合部３２１及びストッパ端３２２の間隙間に位置決めさ れる。このとき、図４に示されるように、挟持手段３のサスペンションアーム３ １が収容溝１３の側壁面の圧迫を受けて内向きに圧縮されて変形し、末端の二つ の係合端３１１がペン先５に設けられた環状の凹溝５１に対する位置決めを形成 する。
【００１０】 しかし、ペン先５を釈放するときには、ただペン先５で下向きに当接面３１２ を押圧すると、挟持手段３の保持部３２３がスライドスリーブ２を牽引して下向 きに移動させ、並びに座体１の係止部１１を外向きに張開させ、スライドスリー ブ２が二つのフック１１１の間に当接し（図５参照）、ストッパ端３２２の下端 も収容溝１３の底面に当接し、さらにペン先５に対する押圧力が解除されると、 弾性体４が上向きに弾性回復し、フック１１１がスライドスリーブ２の外径に沿 って並びに係合部３２１を超過し（図６参照）、フック１１１もまた係合部３２ １及びストッパ端３２２の間隙中に係合し、上方の二つのサスペンションアーム ３１もまた展開状態に回復し（図３参照）、且つ凹溝５１が二つの係合端３１１ による係止より離脱し、ペン先５が容易に移動可能とされ、こうして本考案の動 作特性が形成される。
【００１１】
【考案の効果】
総合すると、本考案のプッシュ式クリップ型留め具は使用時に、確実に操作に 便利で、動作が明確で且つ脱出しにくい機能を達成し、ゆえに本考案は実用性に 優れた考案であり、確実に実用新案登録の要件に符合する。
【図面の簡単な説明】
【図１】本考案の分解斜視図である。
【図２】本考案の斜視図である。
【図３】本考案の断面図である。
【図４】本考案の押圧後の断面図である。
【図５】本考案の釈放時の動作表示図である。
【図６】本考案の釈放時の動作表示図である。
【図７】周知の技術の分解斜視図である。
【図８】周知の技術の断面図である。
【図９】周知の技術の押圧後の断面図である。
【図１０】周知の技術の釈放時の動作表示図である。
【符号の説明】
１ 座体 １１ 係止部 １２ 位置決め柱 １１１ フック １３ 収容溝 ２ スライドスリーブ ２１ 貫通孔 ３ 挟持手段 ３１ サスペンションアーム ３２１ 係合部 ３１１ 係合端 ３２１１ 斜面 ３１２ 当接面 ３２２ ストッパ端 ３２ 限位部 ３２２１ 斜面 ４ 弾性体 ５ ペン先 ５１ 凹溝

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項１】 座体、スライドスリーブ、挟持手段及び
    弾性体で組成され、挟持手段の二側面に弾性を具えた係
    止部が設けられ、該係止部の内側に突出するフックがあ
    り、該座体の中央に一つの収容溝が設けられ、該収容溝
    内に挟持手段、スライドスリーブ及び弾性体が設置さ
    れ、 該スライドスリーブの中央が貫通孔とされ、この貫通孔
    が挟持手段の限位部に套設され且つ二側の保持部と係合
    部の間に制限され、 該挟持手段の上方に外向きに傾斜する二つの弾性サスペ
    ンションアームが設けられ、下方が限位部とされ、並び
    に二側に外向きに突出する保持部が設けられ、下方に傾
    斜面が凸設された係合部とストッパ端が設けられ、 該弾性体が挟持手段の限位部と収容溝底側に位置し、 以上が組み合わされて、挟持手段の二側に延設されたフ
    ックとストッパ端にスライドスリーブの移動及び係止部
    の内側のフックの弾性変形が組み合わされて、挟持手段
    が座体内で往復移動可能とされ、且つ上端の二つのサス
    ペンションアームがこれにより緊密挟持と開放の状態を
    形成することを特徴とする、プッシュ式クリップ型留め
    具。
  2. 【請求項２】 前記サスペンションアームが外より内に
    弯曲する対向する円弧状を呈することを特徴とする、請
    求項１に記載のプッシュ式クリップ型留め具。
  3. 【請求項３】 前記サスペンションアームの末端内側に
    係合端が対向するよう凸設され、この係合端が円形、方
    形、角錐形とされるか或いはその他の係合機能を具えた
    構造が設置されることを特徴とする、請求項１又は請求
    項２に記載のプッシュ式クリップ型留め具。
  4. 【請求項４】 前記弾性体の二端部がそれぞれ座体内の
    位置決め柱及び挟持手段底側の逆Ｕ形開口上端に圧接さ
    れたことを特徴とする、請求項１に記載のプッシュ式ク
    リップ型留め具。
  5. 【請求項５】 前記挟持手段の限位部の二側の係合部の
    幅がスライドスリーブの幅よりやや小さいことを特徴と
    する、請求項１に記載のプッシュ式クリップ型留め具。
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