JP3078033B2 - 香味発生物品 - Google Patents
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- A24F40/10—Devices using liquid inhalable precursors
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- A24B15/18—Treatment of tobacco products or tobacco substitutes
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- A24F40/46—Shape or structure of electric heating means
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Description
【0001】本発明は香味を発生させるために、別個に
なった香味発生媒体の装填体を燃焼させる物品に関し、
さらに特には煙草の香味を発生させる電気的に加熱され
た物品に関する。
なった香味発生媒体の装填体を燃焼させる物品に関し、
さらに特には煙草の香味を発生させる電気的に加熱され
た物品に関する。
【0002】煙草または煙草から誘導した物質の香味を
もつベッドを加熱して、煙草の燃焼なしに煙草の香味を
放出させ、そのとき煙草の燃焼に伴う通常の生成物を一
切発生しない喫煙具が提供できることは周知である。た
とえば、煙草から誘導した物質のベッドと、燃焼性の熱
源付き喫煙具のあることも周知である。すなわち喫煙者
が熱源を通してか、またはこれのまわりを通して空気を
吸引加熱し、ついでこの加熱空気を香味ベッドへ通して
煙草の香味を放出させ、これを喫煙者が吸引する。熱源
の温度は喫煙者がこの物品をどう使用するかにかかって
いるために香味の放出速度は使用者毎に大きく変わる
し、特定の使用者向けの物品によっても変わってくる。
もつベッドを加熱して、煙草の燃焼なしに煙草の香味を
放出させ、そのとき煙草の燃焼に伴う通常の生成物を一
切発生しない喫煙具が提供できることは周知である。た
とえば、煙草から誘導した物質のベッドと、燃焼性の熱
源付き喫煙具のあることも周知である。すなわち喫煙者
が熱源を通してか、またはこれのまわりを通して空気を
吸引加熱し、ついでこの加熱空気を香味ベッドへ通して
煙草の香味を放出させ、これを喫煙者が吸引する。熱源
の温度は喫煙者がこの物品をどう使用するかにかかって
いるために香味の放出速度は使用者毎に大きく変わる
し、特定の使用者向けの物品によっても変わってくる。
【0003】煙草を電気的に加熱して、喫煙時の香味と
感覚を発生する物品も勿論周知である。しかし、ある種
の電気的加熱物品にあっては、電源の出力制御が不具合
なために温度が一定せず、従って香味の放出もまた一定
にならないものがある。これ以外の周知の電気的加熱物
品では、電源が物品の外部にあるために取扱いが不便で
ある。
感覚を発生する物品も勿論周知である。しかし、ある種
の電気的加熱物品にあっては、電源の出力制御が不具合
なために温度が一定せず、従って香味の放出もまた一定
にならないものがある。これ以外の周知の電気的加熱物
品では、電源が物品の外部にあるために取扱いが不便で
ある。
【0004】1989年12月1日出願の共同所有の同
時係属米国特許出願第444746号では、エーロゾル
を発生させるために、香味発生媒体の個別装填体を燃焼
させずに加熱することを教示している。個別の装填体を
加熱すると、サイドストリーム(副流)の煙を除くこと
ができる。香味発生媒体を燃焼させずに加熱すると、燃
焼に通常伴って発生する多くの生成物を除去することが
できる。しかし、燃焼させずに香味発生媒体を加熱する
ための制御回路は複雑になる場合が多い。
時係属米国特許出願第444746号では、エーロゾル
を発生させるために、香味発生媒体の個別装填体を燃焼
させずに加熱することを教示している。個別の装填体を
加熱すると、サイドストリーム(副流)の煙を除くこと
ができる。香味発生媒体を燃焼させずに加熱すると、燃
焼に通常伴って発生する多くの生成物を除去することが
できる。しかし、燃焼させずに香味発生媒体を加熱する
ための制御回路は複雑になる場合が多い。
【0005】本発明の目的は上述の欠点を伴わず、しか
も香味発生媒体を燃焼するまで加熱する改良物品を提供
するにある。
も香味発生媒体を燃焼するまで加熱する改良物品を提供
するにある。
【0006】本発明によれば、複数の香味発生媒体の所
定量の装填体と:複数の前記装填体のそれぞれを個別に
加熱するための電気的加熱手段と:前記電気的加熱手段
へ電力を供給するための電気エネルギー源と:複数の前
記装填体のうち、一度にこれら複数の前記装填体の全て
よりは少ないが、少なくとも1つを加熱して燃焼させる
ために前記電気的加熱手段へ電気エネルギーを供給する
ための制御手段を具備し、前記装填体の各々が燃焼する
と使用者へ或る量の香味含有物質を供給することを特徴
とする、吸引可能な香味含有物質を使用者へ供給する物
品が提供できる。
定量の装填体と:複数の前記装填体のそれぞれを個別に
加熱するための電気的加熱手段と:前記電気的加熱手段
へ電力を供給するための電気エネルギー源と:複数の前
記装填体のうち、一度にこれら複数の前記装填体の全て
よりは少ないが、少なくとも1つを加熱して燃焼させる
ために前記電気的加熱手段へ電気エネルギーを供給する
ための制御手段を具備し、前記装填体の各々が燃焼する
と使用者へ或る量の香味含有物質を供給することを特徴
とする、吸引可能な香味含有物質を使用者へ供給する物
品が提供できる。
【0007】本発明を具体化する物品は、一吹かし毎に
一定の香味を放出することができる。
一定の香味を放出することができる。
【0008】その上、一吹かし毎に本物品は迅速に香味
源をその作動温度に到達させると同時にエネルギーの消
費を低下させることができる。好ましい実施態様では、
内蔵式にできるという利点がある。
源をその作動温度に到達させると同時にエネルギーの消
費を低下させることができる。好ましい実施態様では、
内蔵式にできるという利点がある。
【0009】本発明を具体化する物品のもう一つの利点
は、従来のシガレットの外観を有しながら、サイドスト
リームの煙は発生せず、または吹かしと吹かしの間は熱
くならないことである。
は、従来のシガレットの外観を有しながら、サイドスト
リームの煙は発生せず、または吹かしと吹かしの間は熱
くならないことである。
【0010】本発明の実施態様を、添付図面を参照しな
がら例として以下に説明する。
がら例として以下に説明する。
【0011】図1は本発明を具体化する物品の第一の実
施態様を示す透視図である。
施態様を示す透視図である。
【0012】図2は図1の物品の一部分解図である。
【0013】図3は本発明を具体化する物品の好ましい
第二の実施態様を示す透視図である。
第二の実施態様を示す透視図である。
【0014】図4は図3の物品の一部分解図を示す。
【0015】図5は本発明を具体化する、さらに好まし
い物品の透視図である。
い物品の透視図である。
【0016】図6は図5の物品の一部分解図を示す。
【0017】図7〜図11は本発明の実施態様で使用す
るヒーターの各種態様を示す透視図である。
るヒーターの各種態様を示す透視図である。
【0018】図12は本発明の実施態様で使用するヒー
ターの特に好ましい態様を示す図面である。
ターの特に好ましい態様を示す図面である。
【0019】図13は本発明の実施態様で使用する好ま
しい電源の概要図である。
しい電源の概要図である。
【0020】図14は本発明の実施態様で使用する制御
回路の好ましい態様の概要図である。
回路の好ましい態様の概要図である。
【0021】本発明を具体化する基本物品には電気エネ
ルギー源と、1個あるいは複数の電気的ヒーターと、電
気エネルギー源から制御された方法で各ヒーターへ電気
エネルギーを供給するための電気的、あるいは電子的制
御装置と、ヒーターと接触するかまたはヒーターから作
用を受ける香味発生媒体とが含まれる。ヒーターが香味
発生媒体を加熱して燃焼させると、香味含有物質−すな
わち蒸気またはエーロゾル、または香味のある蒸気、エ
ーロゾル、あるいは他の蒸気、エーロゾル成分を含むこ
れらの混合物−が発生あるいは放出されて、使用者がこ
れを吸引する。(以下の論議で「発生する」または「放
出する」なる語のうちいずれかを単独で使用したときは
別の語の意味も含み、「生成する」なる語を「香味を含
有する物質」なる句とともに使用したときは、「発生す
る」または「放出する」を意味するものとする)。
ルギー源と、1個あるいは複数の電気的ヒーターと、電
気エネルギー源から制御された方法で各ヒーターへ電気
エネルギーを供給するための電気的、あるいは電子的制
御装置と、ヒーターと接触するかまたはヒーターから作
用を受ける香味発生媒体とが含まれる。ヒーターが香味
発生媒体を加熱して燃焼させると、香味含有物質−すな
わち蒸気またはエーロゾル、または香味のある蒸気、エ
ーロゾル、あるいは他の蒸気、エーロゾル成分を含むこ
れらの混合物−が発生あるいは放出されて、使用者がこ
れを吸引する。(以下の論議で「発生する」または「放
出する」なる語のうちいずれかを単独で使用したときは
別の語の意味も含み、「生成する」なる語を「香味を含
有する物質」なる句とともに使用したときは、「発生す
る」または「放出する」を意味するものとする)。
【0022】香味発生媒体は、燃焼するまで加熱したと
き香味含有物質を放出する物質であれば何でもよい。こ
の種の物質に含まれるものを挙げれば、煙草、煙草の凝
縮物または溜分(煙草の燃焼で生成する煙の凝縮成分
で、香味物質と、多分ニコチンを残している)、または
不活性基体上に沈着した煙草抽出物または溜分等があ
る。これらの物質は燃焼すると香味含有物質(これには
ニコチンが含まれる)を発生または放出し、これを使用
者が吸引する。これらの香味発生媒体はいずれもエーロ
ゾル生成物質、たとえばグリセリン、水などを含有する
ことができるので、その結果使用者は従来のシガレット
の場合と同じように「煙」の吸入と吐出を知覚できるこ
とになる。特に好ましい物質には1988年7月22日
に同時係属出願で共通譲渡の米国特許出願第22283
1号、ここにその全部を参考までに編入する、に記載さ
れたような組成物があって、これには(エーロゾル生成
成分としての)グリセリンと、(充填剤としての)炭酸
カルシウムを含有するペレット化した煙草が書いてあ
る。本発明で使用する場合には、本組成物をペレットに
成形するのではなく、柑橘類のペクチンのような接着剤
を用いてヒーター上、またはヒーターと接触した不活性
基体上へ被膜として沈着させる。
き香味含有物質を放出する物質であれば何でもよい。こ
の種の物質に含まれるものを挙げれば、煙草、煙草の凝
縮物または溜分(煙草の燃焼で生成する煙の凝縮成分
で、香味物質と、多分ニコチンを残している)、または
不活性基体上に沈着した煙草抽出物または溜分等があ
る。これらの物質は燃焼すると香味含有物質(これには
ニコチンが含まれる)を発生または放出し、これを使用
者が吸引する。これらの香味発生媒体はいずれもエーロ
ゾル生成物質、たとえばグリセリン、水などを含有する
ことができるので、その結果使用者は従来のシガレット
の場合と同じように「煙」の吸入と吐出を知覚できるこ
とになる。特に好ましい物質には1988年7月22日
に同時係属出願で共通譲渡の米国特許出願第22283
1号、ここにその全部を参考までに編入する、に記載さ
れたような組成物があって、これには(エーロゾル生成
成分としての)グリセリンと、(充填剤としての)炭酸
カルシウムを含有するペレット化した煙草が書いてあ
る。本発明で使用する場合には、本組成物をペレットに
成形するのではなく、柑橘類のペクチンのような接着剤
を用いてヒーター上、またはヒーターと接触した不活性
基体上へ被膜として沈着させる。
【0023】香味発生媒体を一吹かし当りの物品に相当
する個々の装填体に分割する。そこでシガレット1本を
吹かすときの平均的な吹かし数、たとえば8〜10回の
吹かしに等しい香味発生媒体の装填体数を装填すること
で、従来のシガレットを模倣することができる。本物品
を吹かしたとき、従来のシガレットのように長さが短く
なることはないが、この物品の長さを可変にして、吹か
しの回数を変えることも可能である。各吹かし毎に個々
の装填体を設けることにより、数回の吹かしのそれぞれ
毎に一度ずつ電気的に加熱または再加熱する単一の大き
な装填体と比較したとき、準備する香味発生媒体の総量
は減量する。
する個々の装填体に分割する。そこでシガレット1本を
吹かすときの平均的な吹かし数、たとえば8〜10回の
吹かしに等しい香味発生媒体の装填体数を装填すること
で、従来のシガレットを模倣することができる。本物品
を吹かしたとき、従来のシガレットのように長さが短く
なることはないが、この物品の長さを可変にして、吹か
しの回数を変えることも可能である。各吹かし毎に個々
の装填体を設けることにより、数回の吹かしのそれぞれ
毎に一度ずつ電気的に加熱または再加熱する単一の大き
な装填体と比較したとき、準備する香味発生媒体の総量
は減量する。
【0024】ヒーターと香味発生媒体とを収容する、本
発明を具体化する物品の部分を差込み式ユニットの交換
可能に作って、装填体の全部が加熱、燃焼してしまった
ときには、使用済みの差込み式ユニットを捨てて、新品
が挿入できるようにするのが好ましい。このとき、制御
装置と電源はそのまま残しておくことができる。
発明を具体化する物品の部分を差込み式ユニットの交換
可能に作って、装填体の全部が加熱、燃焼してしまった
ときには、使用済みの差込み式ユニットを捨てて、新品
が挿入できるようにするのが好ましい。このとき、制御
装置と電源はそのまま残しておくことができる。
【0025】本発明に従った物品10の一実施態様を示
したのが図1、図2である。物品10にはヒーター/香
味体/吸口のセクション11と、電源と制御セクション
12とが含まれる。セクション11には複数のヒーター
110を内蔵し、この各々の表面に所定量の香味発生媒
体111を沈着させる。図2に示したヒーターの構成は
ただ例示目的で示したものである。これと異なるヒータ
ーの構成は後程検討しよう。好ましくは恐らく紙巻き煙
草の棒状部分と関連して従来から用いられている酢酸セ
ルローズまたはポリプロピレンシガレットフィルター物
質のような濾過用物質112のセグメントをセクション
11の口側端につけて、美的効果をはかるとともに適当
な濾過効果と、システムへ吸引抵抗を与えるようにす
る。さらに吸口113を希望によっては取付けてもよ
い。
したのが図1、図2である。物品10にはヒーター/香
味体/吸口のセクション11と、電源と制御セクション
12とが含まれる。セクション11には複数のヒーター
110を内蔵し、この各々の表面に所定量の香味発生媒
体111を沈着させる。図2に示したヒーターの構成は
ただ例示目的で示したものである。これと異なるヒータ
ーの構成は後程検討しよう。好ましくは恐らく紙巻き煙
草の棒状部分と関連して従来から用いられている酢酸セ
ルローズまたはポリプロピレンシガレットフィルター物
質のような濾過用物質112のセグメントをセクション
11の口側端につけて、美的効果をはかるとともに適当
な濾過効果と、システムへ吸引抵抗を与えるようにす
る。さらに吸口113を希望によっては取付けてもよ
い。
【0026】図2に示す通り、セクション11には10
個のヒーター110がついている。また11本の接触ピ
ン114をセクション11の口側端の反対端へ延ばして
−−1本は共通ピンであり、10本は個々のヒーター1
10と接続−−セクション12にある11本のソケット
120へ差込めるようにして、ヒーター110と電源1
21間に電気接点を作るが、これの詳細については、さ
らに以下に説明する。
個のヒーター110がついている。また11本の接触ピ
ン114をセクション11の口側端の反対端へ延ばして
−−1本は共通ピンであり、10本は個々のヒーター1
10と接続−−セクション12にある11本のソケット
120へ差込めるようにして、ヒーター110と電源1
21間に電気接点を作るが、これの詳細については、さ
らに以下に説明する。
【0027】ローレット付きのノブ122をセクション
12の端につけて、使用者がヒーター110のうちの一
つを選択できるようにする。ノブ122を回すと、ソケ
ット120へ線124で接続された1極10位置式回転
スイッチ123が調節できる。ノブ122上のマーク1
25と、セクション12の本体上に付けた目盛126と
によって、使用者はつぎのヒーター110の割り出しが
容易にできる。物品10を操作するには使用者はノブ1
22を用いてヒーター110を選定してから、押しボタ
ンスイッチ127を瞬時に押して回路を閉じて選択した
ヒーター110へエネルギーを送って加熱を開始する。
香味発生媒体111はこのようにして加熱されて燃焼を
開始し、香味含有物質を放出または発生する。使用者は
セクション11または12の外側カバーにある貫通孔1
15を通して吸引される空気とともに、香味含有物質を
吸引する。このとき、カバーは従来のシガレット紙また
は口付き紙でもかまわない。あるいはセクション12の
吸口端の反対端に、この目的のために作った間隙を通し
て、電源121の周囲またはセクション12のほかの内
部部品の周囲を通して空気を流すこともできる。ここで
重要なことは、空気がヒーター110を十分に掃気し
て、香味含有物質の最大量を使用者の口まで運べるよう
なセクション11の点から、空気が吸入されるようにす
ることである。いので1回以上使用できるように作る必
要はない。
12の端につけて、使用者がヒーター110のうちの一
つを選択できるようにする。ノブ122を回すと、ソケ
ット120へ線124で接続された1極10位置式回転
スイッチ123が調節できる。ノブ122上のマーク1
25と、セクション12の本体上に付けた目盛126と
によって、使用者はつぎのヒーター110の割り出しが
容易にできる。物品10を操作するには使用者はノブ1
22を用いてヒーター110を選定してから、押しボタ
ンスイッチ127を瞬時に押して回路を閉じて選択した
ヒーター110へエネルギーを送って加熱を開始する。
香味発生媒体111はこのようにして加熱されて燃焼を
開始し、香味含有物質を放出または発生する。使用者は
セクション11または12の外側カバーにある貫通孔1
15を通して吸引される空気とともに、香味含有物質を
吸引する。このとき、カバーは従来のシガレット紙また
は口付き紙でもかまわない。あるいはセクション12の
吸口端の反対端に、この目的のために作った間隙を通し
て、電源121の周囲またはセクション12のほかの内
部部品の周囲を通して空気を流すこともできる。ここで
重要なことは、空気がヒーター110を十分に掃気し
て、香味含有物質の最大量を使用者の口まで運べるよう
なセクション11の点から、空気が吸入されるようにす
ることである。いので1回以上使用できるように作る必
要はない。
【0028】セクション11の10個の装填体全部が加
熱、燃焼してしまったら、セクション11は使用済みに
なって、物品10から抜き出して新しいセクション11
を挿入することができる。これから分かるように、セク
ション12は再利用が可能である。
熱、燃焼してしまったら、セクション11は使用済みに
なって、物品10から抜き出して新しいセクション11
を挿入することができる。これから分かるように、セク
ション12は再利用が可能である。
【0029】ここで、ノブ122が一方向にだけ回転で
きて、しかも1回だけ完全に回転が可能なように設計さ
れていない場合には、使用者は物品10で特定のヒータ
ー110を1回以上選定して、前に燃焼した香味発生媒
体を再び吸引できるようにすることもできる。しかし、
この場合にはセクション11を取り替えたとき、ノブが
回転してもとへ戻る必要があるので、このことを機械的
に達成することは難しい。従って、図3、図4に示した
本発明の物品30のさらに好ましい実施態様では、どの
装填体を加熱、燃焼させるかを自動的に選択できる制御
装置が組み込んである。香味発生媒体は燃焼してしまう
ので、加熱期間を調節するための複雑な制御装置は不用
である。
きて、しかも1回だけ完全に回転が可能なように設計さ
れていない場合には、使用者は物品10で特定のヒータ
ー110を1回以上選定して、前に燃焼した香味発生媒
体を再び吸引できるようにすることもできる。しかし、
この場合にはセクション11を取り替えたとき、ノブが
回転してもとへ戻る必要があるので、このことを機械的
に達成することは難しい。従って、図3、図4に示した
本発明の物品30のさらに好ましい実施態様では、どの
装填体を加熱、燃焼させるかを自動的に選択できる制御
装置が組み込んである。香味発生媒体は燃焼してしまう
ので、加熱期間を調節するための複雑な制御装置は不用
である。
【0030】物品30にも物品10のセクション11と
同じヒーター/香味体/吸口セクション11が含まれ
る。しかし、電源と制御セクション31には、物品10
の電源と制御セクション12の機械的スイッチ123の
代りに、電子制御回路32(詳細は以下に記載する)が
付いている。そこで、押しボタン127を押すと制御回
路32が今までに使用されていない装填体111の一つ
を選択して、電源121からこれと関連するヒーター1
10へ通電する。制御回路32が、予め定めた期間だけ
ヒーターを作動させる。10個の全ての装填体111が
消費してしまったら、消費済みセクション11を新品ユ
ニットと置換するまでは、いずれのヒーターにも回路3
2は電流を流さない。また、ボタンを押す毎に、常に制
御回路32が押しボタン127を一定のロックアウト期
間ロックアウトして、ヒーター110へつぎつぎに早期
の通電が起こらないようにすることもできる。ヒーター
110を交換可能なヒーター/香味体/吸口セクション
11の一部に作るのが好ましいので1回以上使用できる
ように作る必要はない。
同じヒーター/香味体/吸口セクション11が含まれ
る。しかし、電源と制御セクション31には、物品10
の電源と制御セクション12の機械的スイッチ123の
代りに、電子制御回路32(詳細は以下に記載する)が
付いている。そこで、押しボタン127を押すと制御回
路32が今までに使用されていない装填体111の一つ
を選択して、電源121からこれと関連するヒーター1
10へ通電する。制御回路32が、予め定めた期間だけ
ヒーターを作動させる。10個の全ての装填体111が
消費してしまったら、消費済みセクション11を新品ユ
ニットと置換するまでは、いずれのヒーターにも回路3
2は電流を流さない。また、ボタンを押す毎に、常に制
御回路32が押しボタン127を一定のロックアウト期
間ロックアウトして、ヒーター110へつぎつぎに早期
の通電が起こらないようにすることもできる。ヒーター
110を交換可能なヒーター/香味体/吸口セクション
11の一部に作るのが好ましいので1回以上使用できる
ように作る必要はない。
【0031】従来のシガレットは喫煙するにつれて短く
なるのに対して、香味発生媒体だけが燃焼する本発明の
物品は長さが短くなることはない。従って、物品30が
どれくらい消費されたか、またはどれくらい残っていて
使えるかを使用者に表示するために、10個の光を発す
るダイオード、棒グラフまたは類似の目に見える表示器
33を制御回路32の制御下に、装填体111のうちど
れだけが消費されたか、あるいはどれだけ残っているか
が一目で分かるように設けるのが好ましい。また、従来
のシガレットのように、今物品が使用中であることを使
用者に告げる真っ赤な炭素は存在しない。さらに、光を
発散するダイオード34または類似の表示器を回路32
の制御下に、ヒーター110の一つへ通電中であること
を示すように設けることもできる。さらに、表示器(単
数、複数)(図示せず)をつけて、現在ロックアウト期
間中なのか、またはこの期間が過ぎたのかを表示するこ
とも可能である。
なるのに対して、香味発生媒体だけが燃焼する本発明の
物品は長さが短くなることはない。従って、物品30が
どれくらい消費されたか、またはどれくらい残っていて
使えるかを使用者に表示するために、10個の光を発す
るダイオード、棒グラフまたは類似の目に見える表示器
33を制御回路32の制御下に、装填体111のうちど
れだけが消費されたか、あるいはどれだけ残っているか
が一目で分かるように設けるのが好ましい。また、従来
のシガレットのように、今物品が使用中であることを使
用者に告げる真っ赤な炭素は存在しない。さらに、光を
発散するダイオード34または類似の表示器を回路32
の制御下に、ヒーター110の一つへ通電中であること
を示すように設けることもできる。さらに、表示器(単
数、複数)(図示せず)をつけて、現在ロックアウト期
間中なのか、またはこの期間が過ぎたのかを表示するこ
とも可能である。
【0032】さらに好ましい実施態様では、本物品に押
しボタン127を付けないで、従来のシガレットのよう
に、使用者のこの物品への吸気に応答するようにするこ
ともできる。従って、セクション52には押しボタン1
27が付いていない以外は、図5、図6の物品50は物
品30と全く同一である。押しボタン127の代りに、
セクション52にスイッチ53を付けて、使用者が物品
50を吸引したときの圧力の変化、または空気流量の変
化のいずれかに応答するようにすることもできる。フリ
ーポート市(イリノイ州)所在のハネウェル(株)のマ
イクロスイッチ部門の製作になる163PC01D36
型シリコンセンサーを本発明の実施態様に使用すると、
使用者がこの物品50を吸引したとき生ずる圧力変化に
迅速に、有効に応答してヒーターに通電することができ
る。その上に、熱線式風速測定原理を応用する流量形を
使用することで、空気流の変動を感知して成功裡に所定
のヒーター110を迅速に作動できることも判明した。
しボタン127を付けないで、従来のシガレットのよう
に、使用者のこの物品への吸気に応答するようにするこ
ともできる。従って、セクション52には押しボタン1
27が付いていない以外は、図5、図6の物品50は物
品30と全く同一である。押しボタン127の代りに、
セクション52にスイッチ53を付けて、使用者が物品
50を吸引したときの圧力の変化、または空気流量の変
化のいずれかに応答するようにすることもできる。フリ
ーポート市(イリノイ州)所在のハネウェル(株)のマ
イクロスイッチ部門の製作になる163PC01D36
型シリコンセンサーを本発明の実施態様に使用すると、
使用者がこの物品50を吸引したとき生ずる圧力変化に
迅速に、有効に応答してヒーターに通電することができ
る。その上に、熱線式風速測定原理を応用する流量形を
使用することで、空気流の変動を感知して成功裡に所定
のヒーター110を迅速に作動できることも判明した。
【0033】本発明を具体化した喫煙具に使用するヒー
ターでは、ヒーターのほかの部分よりも高電気抵抗の
「高温スポット」が発生するように設計することができ
る。この高温スポットがヒーターのほかの部分より早く
加熱されて、高温スポットに隣接する香味発生媒体が燃
焼を始めるきっかけになる。そして、この燃焼を開始さ
せるためにヒーターに供給するエネルギーは比較的少量
ですむことになる。高温スポットに隣接する香味発生媒
体が燃焼を開始したあとは、燃焼が周囲の香味発生媒体
中を伝播する。この燃焼の伝播は香味発生媒体中、また
はこれに隣接して酸化剤の存在で助長させることができ
る(以下に詳述する)。ここで、ヒーターの設計時に高
温スポットを組込むと、燃焼温度に達するために必要な
エネルギーを減少させて、与えられたヒーター/香味発
生媒体の組合せの燃焼特性を変更する手段を提供するこ
とになる。
ターでは、ヒーターのほかの部分よりも高電気抵抗の
「高温スポット」が発生するように設計することができ
る。この高温スポットがヒーターのほかの部分より早く
加熱されて、高温スポットに隣接する香味発生媒体が燃
焼を始めるきっかけになる。そして、この燃焼を開始さ
せるためにヒーターに供給するエネルギーは比較的少量
ですむことになる。高温スポットに隣接する香味発生媒
体が燃焼を開始したあとは、燃焼が周囲の香味発生媒体
中を伝播する。この燃焼の伝播は香味発生媒体中、また
はこれに隣接して酸化剤の存在で助長させることができ
る(以下に詳述する)。ここで、ヒーターの設計時に高
温スポットを組込むと、燃焼温度に達するために必要な
エネルギーを減少させて、与えられたヒーター/香味発
生媒体の組合せの燃焼特性を変更する手段を提供するこ
とになる。
【0034】本発明の好ましい実施態様にあっては、香
味発生媒体、ヒーターまたはヒーター/香味発生媒体の
複合体のいずれかへ酸化剤を添加する。また、酸化剤を
ヒーターと、香味発生媒体の近くに存在させてもよい。
この酸化剤が燃焼を促進する。この酸化剤が香味発生媒
体の燃焼の開始に必要なエネルギー(と温度)を低下さ
せる。本発明で使用するのに最適な酸化剤は、燃焼した
とき無害なものでなければならない。
味発生媒体、ヒーターまたはヒーター/香味発生媒体の
複合体のいずれかへ酸化剤を添加する。また、酸化剤を
ヒーターと、香味発生媒体の近くに存在させてもよい。
この酸化剤が燃焼を促進する。この酸化剤が香味発生媒
体の燃焼の開始に必要なエネルギー(と温度)を低下さ
せる。本発明で使用するのに最適な酸化剤は、燃焼した
とき無害なものでなければならない。
【0035】図2、図4と図6に示したようにヒーター
110を線状に配置したのは単に見やすくするためだけ
であって、本発明に使用する好ましい実施態様を必ずし
も示しているわけではない。本発明で使用できるヒータ
ーは1989年12月1日に同時係属出願で共通譲渡の
米国特許出願第07/444569号に記載されている
が、ここにその全部を参考までに編入する。すなわち、
これ以外の各種のヒーターの構造を示したのが図7〜図
11である。この構造の違いは機械的考慮−−たとえば
製作の容易さ−−と材料上の考慮−−たとえば香味含有
物質の組成に及ぼすヒーター材料の影響の両方を反映す
るものである。
110を線状に配置したのは単に見やすくするためだけ
であって、本発明に使用する好ましい実施態様を必ずし
も示しているわけではない。本発明で使用できるヒータ
ーは1989年12月1日に同時係属出願で共通譲渡の
米国特許出願第07/444569号に記載されている
が、ここにその全部を参考までに編入する。すなわち、
これ以外の各種のヒーターの構造を示したのが図7〜図
11である。この構造の違いは機械的考慮−−たとえば
製作の容易さ−−と材料上の考慮−−たとえば香味含有
物質の組成に及ぼすヒーター材料の影響の両方を反映す
るものである。
【0036】たとえば、図2、図4と図6に示した線状
ヒーター110をステンレススチールあるいはほかの適
当な金属またはセラミックの棒またはメッシュで作るこ
とができるが、メッシュにすると香味発生媒体がよりた
やすく付着する。
ヒーター110をステンレススチールあるいはほかの適
当な金属またはセラミックの棒またはメッシュで作るこ
とができるが、メッシュにすると香味発生媒体がよりた
やすく付着する。
【0037】ヒーターに好ましい材質はグラファイトで
ある。電気抵抗を所望の値に保ち、従って所望する加熱
を行なう目的で、ほかの形態の炭素を配合したグラファ
イトヒーターは、安定なうえに成形、押出しまたは機械
加工で各種の形に成形できるうえに、適当な接続具を用
いて電源121へ接続できる。たとえば、図7のAに示
す筒状のグラファイト構造体70は、吹かしたい回数と
等しい数の内側を向いた羽根701から構成されてい
る。構造体70の内面702を香味発生媒体で被覆する
ことができる。電源121の一極を構造体70の外面7
03へ接続し、ほかの極を各羽根701の一番内側のエ
ッジ704へ順次接続すると、各羽根701を所望の温
度まで加熱することができる。各羽根(701)の一番
内側のエッジ704を、羽根701の本体より肉厚に作
って強度の増大をはかるとともに羽根を通る電流と加熱
の均一化を改善する電導通路を提供し、ヒーターの有効
面積の利用を最大とする。各羽根701の両面を香味発
生媒体で被覆すると、使用ヒーター面積の利用度が最大
になり、その結果ヒーターエネルギーの利用度も最大に
なる。香味発生媒体の濃度をたかめると、消費した単位
電気エネルギー当りに発生または放出される香味含有物
質量が増大する。
ある。電気抵抗を所望の値に保ち、従って所望する加熱
を行なう目的で、ほかの形態の炭素を配合したグラファ
イトヒーターは、安定なうえに成形、押出しまたは機械
加工で各種の形に成形できるうえに、適当な接続具を用
いて電源121へ接続できる。たとえば、図7のAに示
す筒状のグラファイト構造体70は、吹かしたい回数と
等しい数の内側を向いた羽根701から構成されてい
る。構造体70の内面702を香味発生媒体で被覆する
ことができる。電源121の一極を構造体70の外面7
03へ接続し、ほかの極を各羽根701の一番内側のエ
ッジ704へ順次接続すると、各羽根701を所望の温
度まで加熱することができる。各羽根(701)の一番
内側のエッジ704を、羽根701の本体より肉厚に作
って強度の増大をはかるとともに羽根を通る電流と加熱
の均一化を改善する電導通路を提供し、ヒーターの有効
面積の利用を最大とする。各羽根701の両面を香味発
生媒体で被覆すると、使用ヒーター面積の利用度が最大
になり、その結果ヒーターエネルギーの利用度も最大に
なる。香味発生媒体の濃度をたかめると、消費した単位
電気エネルギー当りに発生または放出される香味含有物
質量が増大する。
【0038】同様に、構造体70と同じ機能をもつグラ
ファイト構造体71も製作できるが、この場合は中央の
核713から羽根711を外方へ、図7のBの通り放射
状に延ばす。香味発生媒体を羽根711間の表面712
へ沈着させる。電力は核713と、適当な羽根711の
外側エッジ714間に付与される。各羽根の外側エッジ
714は羽根711本体よりも肉厚に作って、強度を高
めるとともに、上述した通りの電導通路を提供する役目
をする。
ファイト構造体71も製作できるが、この場合は中央の
核713から羽根711を外方へ、図7のBの通り放射
状に延ばす。香味発生媒体を羽根711間の表面712
へ沈着させる。電力は核713と、適当な羽根711の
外側エッジ714間に付与される。各羽根の外側エッジ
714は羽根711本体よりも肉厚に作って、強度を高
めるとともに、上述した通りの電導通路を提供する役目
をする。
【0039】構造体70と71のそれぞれには8枚の羽
根701,711が付いていて、8吹かし分に当る8装
填体の香味発生媒体を表わしている。これの次に示した
構造体は10吹かし分に相当するものである。
根701,711が付いていて、8吹かし分に当る8装
填体の香味発生媒体を表わしている。これの次に示した
構造体は10吹かし分に相当するものである。
【0040】図8のAに示した構造体72はグラファイ
ト製の中空円筒で、向い合った9対のスリット720,
721で向い合った10対のセグメント722,723
に分割されている。香味発生媒体で円筒72の内面また
は外面724を被覆する。電源121の一極を向い合っ
たセグメント722,723のそれぞれに接続すると、
この対だけが極端に発熱して、この対上を被覆する香味
発生媒体が加熱されて燃焼する。10個の対は全部中間
線725で相互に連結されているが、加熱されている対
以外の中間線725に沿ってはせいぜい低電流しか流れ
ない。円筒72を被覆する香味発生媒体をヒーターセグ
メントの数に相当する別々の区域(たとえば、図10の
A、図10のCと図11のA参照)に適用することもで
きて、そのときは好ましからざる燃焼の伝播を防止する
ために、各装填体間に「防火線」を挿入することが可能
になる。
ト製の中空円筒で、向い合った9対のスリット720,
721で向い合った10対のセグメント722,723
に分割されている。香味発生媒体で円筒72の内面また
は外面724を被覆する。電源121の一極を向い合っ
たセグメント722,723のそれぞれに接続すると、
この対だけが極端に発熱して、この対上を被覆する香味
発生媒体が加熱されて燃焼する。10個の対は全部中間
線725で相互に連結されているが、加熱されている対
以外の中間線725に沿ってはせいぜい低電流しか流れ
ない。円筒72を被覆する香味発生媒体をヒーターセグ
メントの数に相当する別々の区域(たとえば、図10の
A、図10のCと図11のA参照)に適用することもで
きて、そのときは好ましからざる燃焼の伝播を防止する
ために、各装填体間に「防火線」を挿入することが可能
になる。
【0041】図8のBに示した構造体73は中が詰まっ
ているか、または中空(図示せず)のグラファイト円筒
であって、表面に10個の溝を付けて、11個の領域7
31に区分する。溝は香味発生媒体732で被覆する。
2個の隣接する領域731間に電源121を接続する
と、これら2個の領域間にある構造体73が加熱され
て、その間にある溝内の香味発生媒体732が燃焼す
る。
ているか、または中空(図示せず)のグラファイト円筒
であって、表面に10個の溝を付けて、11個の領域7
31に区分する。溝は香味発生媒体732で被覆する。
2個の隣接する領域731間に電源121を接続する
と、これら2個の領域間にある構造体73が加熱され
て、その間にある溝内の香味発生媒体732が燃焼す
る。
【0042】図9のAに示した構造体74は上下2セッ
トの向い合って入れた10本ずつのスリットで分割され
たグラファイトリングで、1セットのスリット740が
リング片側741から、別のセットのスリット742が
リングの他の側743から延び、側端741に隣接して
内側または外側が香味発生媒体746で被覆された10
個のU字形フィンガー744を形成し、側端743には
隣接して未被覆のベース745が10個存在し、この各
ベース745が隣接する2個のフィンガー744のそれ
ぞれの1本の脚と接続しているために、隣接する2個の
ベース745が1個のフィンガー744の反対側端と接
触する結果になる。ここで電源121から2個の隣接す
るベース745に電力を付与すると、ベース745が共
通して接触するフィンガー744に主として熱が発生し
て、その上に存在する香味発生媒体を加熱、燃焼する。
トの向い合って入れた10本ずつのスリットで分割され
たグラファイトリングで、1セットのスリット740が
リング片側741から、別のセットのスリット742が
リングの他の側743から延び、側端741に隣接して
内側または外側が香味発生媒体746で被覆された10
個のU字形フィンガー744を形成し、側端743には
隣接して未被覆のベース745が10個存在し、この各
ベース745が隣接する2個のフィンガー744のそれ
ぞれの1本の脚と接続しているために、隣接する2個の
ベース745が1個のフィンガー744の反対側端と接
触する結果になる。ここで電源121から2個の隣接す
るベース745に電力を付与すると、ベース745が共
通して接触するフィンガー744に主として熱が発生し
て、その上に存在する香味発生媒体を加熱、燃焼する。
【0043】図9のBに示した構造体75は構造体74
と似ているが、異なる点はスリット740,742が5
本ずつしかなく、従って香味発生媒体750はスリット
740,742がオーバーラップするバンドにのみ局限
され、その結果煙草からの誘導物質750がついた10
個の別々になった領域と、5個のベース751と5個の
フィンガー752とから構成される。ベース751とフ
ィンガー752の配置は、電源121の一極を一方のベ
ース751へ接続したとき、電源121の他の極を隣接
する二つのフィンガー752のそれぞれへ順次接続する
ことで、二つの領域750が順次加熱されるように配置
する。さらに別の領域750を加熱するには、電源12
1の第二極をフィンガー752の2番目へ接続したまま
で、電源121の第1(あるいは第3)極を別のベース
751へ接続するなどの方法による。
と似ているが、異なる点はスリット740,742が5
本ずつしかなく、従って香味発生媒体750はスリット
740,742がオーバーラップするバンドにのみ局限
され、その結果煙草からの誘導物質750がついた10
個の別々になった領域と、5個のベース751と5個の
フィンガー752とから構成される。ベース751とフ
ィンガー752の配置は、電源121の一極を一方のベ
ース751へ接続したとき、電源121の他の極を隣接
する二つのフィンガー752のそれぞれへ順次接続する
ことで、二つの領域750が順次加熱されるように配置
する。さらに別の領域750を加熱するには、電源12
1の第二極をフィンガー752の2番目へ接続したまま
で、電源121の第1(あるいは第3)極を別のベース
751へ接続するなどの方法による。
【0044】図10のAに示した構造体76は、図8の
Aの構造体72と似ているが、異なる点は滑動自在のヒ
ーター760を付けて、これを矢印Aの方向へ動かした
とき、伝導、対流または輻射で向い合ったセグメント7
22,723の各対を順次加熱できるようにすることで
ある。またヒーターカラー760を固定して、中を通っ
て構造体76を割り出すこともできる。図10のBに示
した代案の構造体77は、全体が香味を発生する媒体単
独か、これに機械的強度を高めるための成分を加えて作
った押出しロッド77(中空または中実)に滑動自在の
ヒーター771を付けたものである。ヒーター771は
ヒーター760と似ている。ここでヒーターの矢印Aの
方向への移動を使用者の手動によるか、または押しボタ
ン127または吹かし中に使用者が発生する圧力または
空気流のいずれかで作動するスイッチによるヒーターの
使用者の操作とリンクさせた電磁的あるいは機械的手段
(図示せず)で自動的に行なえるようにする。たとえ
ば、押しボタン127を押すと電気接点が閉じるうえ
に、機械的ラチェット(図示せず)と連動させることも
できる。またその代りに、スイッチ127(またはこれ
に代る複数のスイッチ)を閉じると、ヒーターへ電流が
流れるうえに、ヒーターカラー760または771に付
けたスプリングが、ヒーターカラーを矢印Aの方向へ一
位置移動させるように歯止めを動かすようにすることも
できる。
Aの構造体72と似ているが、異なる点は滑動自在のヒ
ーター760を付けて、これを矢印Aの方向へ動かした
とき、伝導、対流または輻射で向い合ったセグメント7
22,723の各対を順次加熱できるようにすることで
ある。またヒーターカラー760を固定して、中を通っ
て構造体76を割り出すこともできる。図10のBに示
した代案の構造体77は、全体が香味を発生する媒体単
独か、これに機械的強度を高めるための成分を加えて作
った押出しロッド77(中空または中実)に滑動自在の
ヒーター771を付けたものである。ヒーター771は
ヒーター760と似ている。ここでヒーターの矢印Aの
方向への移動を使用者の手動によるか、または押しボタ
ン127または吹かし中に使用者が発生する圧力または
空気流のいずれかで作動するスイッチによるヒーターの
使用者の操作とリンクさせた電磁的あるいは機械的手段
(図示せず)で自動的に行なえるようにする。たとえ
ば、押しボタン127を押すと電気接点が閉じるうえ
に、機械的ラチェット(図示せず)と連動させることも
できる。またその代りに、スイッチ127(またはこれ
に代る複数のスイッチ)を閉じると、ヒーターへ電流が
流れるうえに、ヒーターカラー760または771に付
けたスプリングが、ヒーターカラーを矢印Aの方向へ一
位置移動させるように歯止めを動かすようにすることも
できる。
【0045】これと同じ原理を、図10のC、図11の
Aおよび図11のBに示した3種類のヒーターの構造体
のそれぞれに応用することもできる。図10のCの構造
体78は、スリット780,781でストリップ78
2,783に分割された熱伝導基体である。互いに向い
合って対になったストリップ782,783が規定する
幅広のストリップに熱をかけると、熱は主としてこれら
の幅広のストリップを流れて、基体78のその部分を加
熱して、その上にある香味発生媒体784を燃焼させ
る。基体78をヒーター785中へ通してストリップ7
82,783へ熱を与える。基体78を矢印Aの方向へ
ヒーター785内を移動させる方法は、ヒーターカラー
760,771の移動について先に説明した方法のいず
れでも実行できる。ヒーター785をセクション11の
一部として使い捨てに作るか、セクション12,31ま
たは52の一部として作りつけにして、基体78だけを
セクション11の一部として交換できるようにすること
もできる。
Aおよび図11のBに示した3種類のヒーターの構造体
のそれぞれに応用することもできる。図10のCの構造
体78は、スリット780,781でストリップ78
2,783に分割された熱伝導基体である。互いに向い
合って対になったストリップ782,783が規定する
幅広のストリップに熱をかけると、熱は主としてこれら
の幅広のストリップを流れて、基体78のその部分を加
熱して、その上にある香味発生媒体784を燃焼させ
る。基体78をヒーター785中へ通してストリップ7
82,783へ熱を与える。基体78を矢印Aの方向へ
ヒーター785内を移動させる方法は、ヒーターカラー
760,771の移動について先に説明した方法のいず
れでも実行できる。ヒーター785をセクション11の
一部として使い捨てに作るか、セクション12,31ま
たは52の一部として作りつけにして、基体78だけを
セクション11の一部として交換できるようにすること
もできる。
【0046】図11のAの構造体79も78と似ている
が、基体79をグラファイトで作って、これ自体でヒー
ターの役目をさせてヒーター785を省略し、その代り
に基体79のストリップ782,783に電力を付与す
るための電気接点(図示せず)を付ける点が異なってい
る。
が、基体79をグラファイトで作って、これ自体でヒー
ターの役目をさせてヒーター785を省略し、その代り
に基体79のストリップ782,783に電力を付与す
るための電気接点(図示せず)を付ける点が異なってい
る。
【0047】図11のBの構造体790は不活性の基体
791上に、香味発生媒体を電導性にするためにグラフ
ァイトまたは類似物質を混合した香味発生媒体のライン
792がつけてある。構造体79に用いたのと類似の接
点を用いてライン792に電力を付与するが、ラインが
電導性のために、香味発生媒体と一体になってそれ自体
ヒーターを形成する。
791上に、香味発生媒体を電導性にするためにグラフ
ァイトまたは類似物質を混合した香味発生媒体のライン
792がつけてある。構造体79に用いたのと類似の接
点を用いてライン792に電力を付与するが、ラインが
電導性のために、香味発生媒体と一体になってそれ自体
ヒーターを形成する。
【0048】図12のA〜Cは、本発明とともに使用す
るヒーター構造体80の、特に好ましい実施態様を示
す。構造体80は中心のハブ82に接続した10個のU
字形ヒーターエレメント81を含む。ヒーターエレメン
ト81をグラファイトで作るのが好ましい。ハブ82は
各ヒーターエレメント81へ電力を付与する一接点の役
目を果し、各ヒーターエレメント81の外側エッジ83
は、この個々のヒーター用の第二の接点の役目を果す。
ハブ82を一つの接点へ、エッジ83を一連の10の接
点へ接続し、順次通電してそれぞれのヒーターエレメン
ト81を順次加熱する。(ここに使用した「順次」とは
必ずしも空間的順序を意味せず、ただ個々のあるエレメ
ントが、ほかの個々のエレメントのあとで加熱されるこ
とを意味する)
るヒーター構造体80の、特に好ましい実施態様を示
す。構造体80は中心のハブ82に接続した10個のU
字形ヒーターエレメント81を含む。ヒーターエレメン
ト81をグラファイトで作るのが好ましい。ハブ82は
各ヒーターエレメント81へ電力を付与する一接点の役
目を果し、各ヒーターエレメント81の外側エッジ83
は、この個々のヒーター用の第二の接点の役目を果す。
ハブ82を一つの接点へ、エッジ83を一連の10の接
点へ接続し、順次通電してそれぞれのヒーターエレメン
ト81を順次加熱する。(ここに使用した「順次」とは
必ずしも空間的順序を意味せず、ただ個々のあるエレメ
ントが、ほかの個々のエレメントのあとで加熱されるこ
とを意味する)
【0049】どのようなデザインのヒーターを使用する
にしても、設計上若干の基準が存在する。第一に、ヒー
ターの電気抵抗を電源121の電圧にマッチさせて、所
望の加熱速度が達成できるようにすることである。それ
と同時に内部抵抗に起因する過剰ロスを防止するため
に、電源121の内部抵抗と比べて抵抗を大きくとるこ
とである。第二に、適当な厚みの香味発生媒体を支持し
て迅速にこれを加熱できるとともに、燃焼の伝播に十分
な表面を提供することである。第三に、発生した熱が香
味発生媒体へ有効に伝達されて、ヒーターから周囲へ逃
げず、その上ヒーター自体の加熱に過剰エネルギーがい
らないように、熱伝導度、熱容量およびヒーター質量を
適当に選定することが必要である。
にしても、設計上若干の基準が存在する。第一に、ヒー
ターの電気抵抗を電源121の電圧にマッチさせて、所
望の加熱速度が達成できるようにすることである。それ
と同時に内部抵抗に起因する過剰ロスを防止するため
に、電源121の内部抵抗と比べて抵抗を大きくとるこ
とである。第二に、適当な厚みの香味発生媒体を支持し
て迅速にこれを加熱できるとともに、燃焼の伝播に十分
な表面を提供することである。第三に、発生した熱が香
味発生媒体へ有効に伝達されて、ヒーターから周囲へ逃
げず、その上ヒーター自体の加熱に過剰エネルギーがい
らないように、熱伝導度、熱容量およびヒーター質量を
適当に選定することが必要である。
【0050】ヒーター材質と接点間の接触抵抗は低くと
る必要がある。もし必要ならば、タンタルのような適当
な物質を接点に配合させるかまたは被覆させて接触抵抗
を低下させる。ただし、添加物質が作動温度で反応しな
いような物質を採用する。
る必要がある。もし必要ならば、タンタルのような適当
な物質を接点に配合させるかまたは被覆させて接触抵抗
を低下させる。ただし、添加物質が作動温度で反応しな
いような物質を採用する。
【0051】ヒーター/香味体/吸口セクション11
は、上述した通りヒーターエレメントを香味発生媒体で
被覆し、全体を厚紙の管で包み、これを使用者がセクシ
ョン12,31または52へ挿入できるように作るのが
好ましい。
は、上述した通りヒーターエレメントを香味発生媒体で
被覆し、全体を厚紙の管で包み、これを使用者がセクシ
ョン12,31または52へ挿入できるように作るのが
好ましい。
【0052】電源121は香味発生媒体の10個分の装
填体を燃焼させるのに十分なエネルギーが供給できると
ともに、物品内へ簡便に納める必要がある。しかし、供
給されるエネルギーのみが唯一の基準ではなく、そのエ
ネルギーが供給される速度−−すなわち出力−−もまた
重要である。たとえば、従来のAAAサイズのアルカリ
電池は数百個の装填体の香味発生媒体を燃焼させるのに
十分なエネルギーをもっているが、高速度で所要のエネ
ルギーが供給できる設計になっていない。一方、ニッケ
ル・カドミウム(Ni−Cd)の再充電可能な電池は、
放電時にこれよりは大量の電力を放出する。好ましい電
源は三洋電機(日本)が生産しているN50−AAA
CADNICA ニッケル・カドミウム電池4個を使用
することである。これらの電池は1個で1.2V、4個
を直列に接続すると、4.8Vになる。また、この電池
4個で264mW時の電力を供給し、これを用いると再
充電せずに少なくとも一度に10吹かし分の物品用電力
を供給するのに十分である。再充電が可能なこれ以外の
電源、たとえばリチウム・二酸化マンガン電池も使用で
きる。これらのどんな型の電池も電源121に使用でき
るが、使い捨て電池はコストが高くつくことと、使用済
み電池の処分上の問題からみて再充電のできる電池の方
が好ましい。その上、使い捨て電池を使用するとなる
と、電池交換のためのセクション12,31または52
を開放できるように作る必要がある。
填体を燃焼させるのに十分なエネルギーが供給できると
ともに、物品内へ簡便に納める必要がある。しかし、供
給されるエネルギーのみが唯一の基準ではなく、そのエ
ネルギーが供給される速度−−すなわち出力−−もまた
重要である。たとえば、従来のAAAサイズのアルカリ
電池は数百個の装填体の香味発生媒体を燃焼させるのに
十分なエネルギーをもっているが、高速度で所要のエネ
ルギーが供給できる設計になっていない。一方、ニッケ
ル・カドミウム(Ni−Cd)の再充電可能な電池は、
放電時にこれよりは大量の電力を放出する。好ましい電
源は三洋電機(日本)が生産しているN50−AAA
CADNICA ニッケル・カドミウム電池4個を使用
することである。これらの電池は1個で1.2V、4個
を直列に接続すると、4.8Vになる。また、この電池
4個で264mW時の電力を供給し、これを用いると再
充電せずに少なくとも一度に10吹かし分の物品用電力
を供給するのに十分である。再充電が可能なこれ以外の
電源、たとえばリチウム・二酸化マンガン電池も使用で
きる。これらのどんな型の電池も電源121に使用でき
るが、使い捨て電池はコストが高くつくことと、使用済
み電池の処分上の問題からみて再充電のできる電池の方
が好ましい。その上、使い捨て電池を使用するとなる
と、電池交換のためのセクション12,31または52
を開放できるように作る必要がある。
【0053】好ましいとした再充電可能な電池を使用す
ると、再充電方法を講じておく必要がある。従来の再充
電ユニット(図示せず)を用いて、標準の120V交流
電源の壁コンセントからとるか、自動車の電気システム
または別の可搬電源のような他の電源を用いることもで
きる。この場合は再充電を最適化するために、特定の電
池システム向けに充電速度と制御器回路を調整しておく
必要がある。再充電ユニットには物品、または少なくと
もセクション12,31または52が挿入できるソケッ
トを取付ける必要がある。電源121へ接続されたセク
ション12,31または52上の接点128が充電ユニ
ットの相当する接点と接触するようにする。
ると、再充電方法を講じておく必要がある。従来の再充
電ユニット(図示せず)を用いて、標準の120V交流
電源の壁コンセントからとるか、自動車の電気システム
または別の可搬電源のような他の電源を用いることもで
きる。この場合は再充電を最適化するために、特定の電
池システム向けに充電速度と制御器回路を調整しておく
必要がある。再充電ユニットには物品、または少なくと
もセクション12,31または52が挿入できるソケッ
トを取付ける必要がある。電源121へ接続されたセク
ション12,31または52上の接点128が充電ユニ
ットの相当する接点と接触するようにする。
【0054】電源121における電池のエネルギー含量
は電源121にコンデンサーが存在すると、電池に電
力、電流の制限があっても十分に利用しつくすことがで
きる。すなわち、コンデンサーの放電をヒーター110
への電力供給に利用できる。コンデンサーは電池より迅
速に放電が可能で、しかも吹かしと吹かしの間に充電が
可能であるので、その結果ヒーター110への電力供給
に直接電池を使うときよりもより遅い速度で電池からコ
ンデンサーへの放電が可能となる。
は電源121にコンデンサーが存在すると、電池に電
力、電流の制限があっても十分に利用しつくすことがで
きる。すなわち、コンデンサーの放電をヒーター110
への電力供給に利用できる。コンデンサーは電池より迅
速に放電が可能で、しかも吹かしと吹かしの間に充電が
可能であるので、その結果ヒーター110への電力供給
に直接電池を使うときよりもより遅い速度で電池からコ
ンデンサーへの放電が可能となる。
【0055】コンデンサーを含む電源121の理想化し
た系統図を図13に示す。コンデンサー90は抵抗92
を含む直列R−C回路91の一部であって、吹かしと吹
かしの間に時間定数RCで電池93によって充電され、
ここにRは抵抗器92の抵抗であり、Cはコンデンサー
90のキャパシタンスを示す。(理想的でない実際の回
路では、抵抗Rには回路91の線あるいは導体の抵抗だ
けでなく、電池93の内部抵抗やコンデンサーCのイン
ピーダンスも含まれる)。本実施態様では、押しボタン
(あるいは感圧装置または空気流感知装置)127は、
通常は充電のためにコンデンサー90をR−C回路91
へ接続する単極双投式瞬間スイッチの作用をする。押し
ボタン127を押して接触させると(あるいは上述の装
置が作動すると)、コンデンサー90が充電回路91か
ら切断されて、ヒーター抵抗110を通して放電するよ
うに接続される。
た系統図を図13に示す。コンデンサー90は抵抗92
を含む直列R−C回路91の一部であって、吹かしと吹
かしの間に時間定数RCで電池93によって充電され、
ここにRは抵抗器92の抵抗であり、Cはコンデンサー
90のキャパシタンスを示す。(理想的でない実際の回
路では、抵抗Rには回路91の線あるいは導体の抵抗だ
けでなく、電池93の内部抵抗やコンデンサーCのイン
ピーダンスも含まれる)。本実施態様では、押しボタン
(あるいは感圧装置または空気流感知装置)127は、
通常は充電のためにコンデンサー90をR−C回路91
へ接続する単極双投式瞬間スイッチの作用をする。押し
ボタン127を押して接触させると(あるいは上述の装
置が作動すると)、コンデンサー90が充電回路91か
ら切断されて、ヒーター抵抗110を通して放電するよ
うに接続される。
【0056】代りに、電源121にコンデンサー90だ
けを入れて、電池なしにすることもできる。このような
実施態様にあっては、コンデンサー90へ充電するため
に、接点128を外部電源へ接続する必要がある。この
ような場合には、コンデンサー90を一吹かし毎に充電
を必要とする大きさにとるか、多数回吹かす分だけ充電
可能な大きさに作る(たとえば、物品中の香味発生媒体
の充填体の数と同じにとる)。外部電源は特別設計の灰
皿またはほかの器具(図示せず)にして、接点128と
組合う電源接点をつけることもできる。灰皿そのものを
電池電源にするか120Vの交流電源の壁コンセントに
接続する電源を含むようにすることもできる。これ以外
の外部電源は今日の自動車に備えられているシガレット
ライターと同様な、自動車の計器板上に設けられた、自
動車の電気システムに接続されたソケットでもよい。
けを入れて、電池なしにすることもできる。このような
実施態様にあっては、コンデンサー90へ充電するため
に、接点128を外部電源へ接続する必要がある。この
ような場合には、コンデンサー90を一吹かし毎に充電
を必要とする大きさにとるか、多数回吹かす分だけ充電
可能な大きさに作る(たとえば、物品中の香味発生媒体
の充填体の数と同じにとる)。外部電源は特別設計の灰
皿またはほかの器具(図示せず)にして、接点128と
組合う電源接点をつけることもできる。灰皿そのものを
電池電源にするか120Vの交流電源の壁コンセントに
接続する電源を含むようにすることもできる。これ以外
の外部電源は今日の自動車に備えられているシガレット
ライターと同様な、自動車の計器板上に設けられた、自
動車の電気システムに接続されたソケットでもよい。
【0057】別の可能な実施態様にあっては、エネルギ
ーを磁気または電磁誘導で物品と結合させ、続いてコン
デンサーへ充電する前に適当な整流と調整を行なうこと
もできる。たとえば、上述の特別に設計した灰皿には、
物品と磁気的または電磁的エネルギー結合するための適
当な回路を持たせることもできる。
ーを磁気または電磁誘導で物品と結合させ、続いてコン
デンサーへ充電する前に適当な整流と調整を行なうこと
もできる。たとえば、上述の特別に設計した灰皿には、
物品と磁気的または電磁的エネルギー結合するための適
当な回路を持たせることもできる。
【0058】コンデンサーを物品に用いるならば、必要
なキャパシタンスは充電用に利用できる電圧と、蓄電す
べきエネルギーの最大量できまる。たとえば、使用電圧
が6Vで、一吹かしに要するエネルギーが10ジュール
とすれば、所要キャパシタンスは0.56ファラッドに
なる。ここでもし多数回吹かすのに必要なエネルギーを
貯蔵しておきたいなら、必要なキャパシタンスはそれに
比例して増大する。コンデンサーの内部抵抗は極めて低
いことが好ましいので、ヒーター110への放電の時間
定数はもっぱらヒーター抵抗とキャパシタンスとから決
まってくる。
なキャパシタンスは充電用に利用できる電圧と、蓄電す
べきエネルギーの最大量できまる。たとえば、使用電圧
が6Vで、一吹かしに要するエネルギーが10ジュール
とすれば、所要キャパシタンスは0.56ファラッドに
なる。ここでもし多数回吹かすのに必要なエネルギーを
貯蔵しておきたいなら、必要なキャパシタンスはそれに
比例して増大する。コンデンサーの内部抵抗は極めて低
いことが好ましいので、ヒーター110への放電の時間
定数はもっぱらヒーター抵抗とキャパシタンスとから決
まってくる。
【0059】本発明の最も好ましい実施態様には、図1
4の制御回路32が含まれる。制御回路32は多数の機
能を遂行するように作るのが好ましい。すなわち、スイ
ッチ127が閉じる毎に、回路32が10個の(または
これ以外の数の)ヒーター110を次々に経由して、つ
ぎの利用可能なヒーター110を選択するようにするの
が好ましい。回路によって、香味発生媒体の装填体を燃
焼しはじめるのに十分な長さの一定期間、選択したヒー
ターへ電流を供給するのが好ましい。また、それによっ
て、物品のどれだけが残っているかあるいは消費された
かそしてヒーターの一つが作動しているかを示す表示器
33,34を制御することが好ましい。その上、電源1
21内のコンデンサー90を充電するための時間を置く
ためと、つぎのヒーター110を不注意に活性化するの
を避けるために、各作動のあと、一定時間の間この回路
がスイッチ127をロックアウトするようにするのが好
ましい。
4の制御回路32が含まれる。制御回路32は多数の機
能を遂行するように作るのが好ましい。すなわち、スイ
ッチ127が閉じる毎に、回路32が10個の(または
これ以外の数の)ヒーター110を次々に経由して、つ
ぎの利用可能なヒーター110を選択するようにするの
が好ましい。回路によって、香味発生媒体の装填体を燃
焼しはじめるのに十分な長さの一定期間、選択したヒー
ターへ電流を供給するのが好ましい。また、それによっ
て、物品のどれだけが残っているかあるいは消費された
かそしてヒーターの一つが作動しているかを示す表示器
33,34を制御することが好ましい。その上、電源1
21内のコンデンサー90を充電するための時間を置く
ためと、つぎのヒーター110を不注意に活性化するの
を避けるために、各作動のあと、一定時間の間この回路
がスイッチ127をロックアウトするようにするのが好
ましい。
【0060】制御回路32の好ましい実施態様を示した
のが図14である。図14でV+のマークを付けた全て
の点は電源121の正端子に接続され、接地とマークし
た全ての点は電源121の負端子に接続されていること
を示す。
のが図14である。図14でV+のマークを付けた全て
の点は電源121の正端子に接続され、接地とマークし
た全ての点は電源121の負端子に接続されていること
を示す。
【0061】各ヒーター110は直接V+へ接続され、
それぞれ電界効果トランジスタ(FET)900経由で
接地する。特殊なFET900が、標準の4028型C
MOSBCD−十進符号解読器901(ピン3,14,
2,15,1,6,7,4経由で)の制御下に作動す
る。解読器901はまた(ピン11経由で)4047型
CMOSタイマー902の出力へ(これまたピン11経
由で)補足的に接続する。タイマー902(ピン10)
の出力が低いときは、解読器901のピン11は高い。
1001より大きいか、または等しいBCDコードが入
力に適用されると、解読器901の全出力は低いままで
ある。従って、解読器901の出力は、4024型CM
OSカウンター903へ正クロックパルスを与える間の
み継続する。解読器901はカウンター903からの標
準BCD4ビットコード入力を解読して1−OF−10
出力へ入れる。解読器901は(ピン16で)供給電圧
V+を供給するためと、(ピン8での)接地用に接続さ
れている。解読器901はカウンター903から(ピン
10,13,12で)BCD入力を受ける。
それぞれ電界効果トランジスタ(FET)900経由で
接地する。特殊なFET900が、標準の4028型C
MOSBCD−十進符号解読器901(ピン3,14,
2,15,1,6,7,4経由で)の制御下に作動す
る。解読器901はまた(ピン11経由で)4047型
CMOSタイマー902の出力へ(これまたピン11経
由で)補足的に接続する。タイマー902(ピン10)
の出力が低いときは、解読器901のピン11は高い。
1001より大きいか、または等しいBCDコードが入
力に適用されると、解読器901の全出力は低いままで
ある。従って、解読器901の出力は、4024型CM
OSカウンター903へ正クロックパルスを与える間の
み継続する。解読器901はカウンター903からの標
準BCD4ビットコード入力を解読して1−OF−10
出力へ入れる。解読器901は(ピン16で)供給電圧
V+を供給するためと、(ピン8での)接地用に接続さ
れている。解読器901はカウンター903から(ピン
10,13,12で)BCD入力を受ける。
【0062】ヒーターの作動を示す表示器33(光を発
するダイオード(LEDS)またはほかの表示装置)
は、Norwood(マサチュセッツ)のAnalog Devicesが供
給するADG508−型マルチプレクサ904(ピン
4,5,6,7,12,11,10,9経由)でV+へ
接続される。LEDS33は2KΩの電流制限抵抗器9
05経由で接地する。マルチプレクサ904は(ピン
2,13,8経由で)V+と接続され、(ピン14,3
経由)で接地する。マルチプレクサ904は(ピン1,
16,15経由で)カウンター903からBCD入力を
受ける。マルチプレクサ904の作動は、カウンター9
03からBCD入力を受けて、これをV+で選定された
個々の出力が、この場合にはヒーター110へよりも、
むしろLEDS33へ供給されると解読する点が解読器
901の作動に類似している。
するダイオード(LEDS)またはほかの表示装置)
は、Norwood(マサチュセッツ)のAnalog Devicesが供
給するADG508−型マルチプレクサ904(ピン
4,5,6,7,12,11,10,9経由)でV+へ
接続される。LEDS33は2KΩの電流制限抵抗器9
05経由で接地する。マルチプレクサ904は(ピン
2,13,8経由で)V+と接続され、(ピン14,3
経由)で接地する。マルチプレクサ904は(ピン1,
16,15経由で)カウンター903からBCD入力を
受ける。マルチプレクサ904の作動は、カウンター9
03からBCD入力を受けて、これをV+で選定された
個々の出力が、この場合にはヒーター110へよりも、
むしろLEDS33へ供給されると解読する点が解読器
901の作動に類似している。
【0063】カウンター903は(ピン14経由で)V
+と接続され、(ピン8,7経由で)接地され、(ピン
1経由で)タイマー902から正クロックパルスをうけ
る。カウンター903は(ピン2で)正パルス経由で零
へリセットされる。BCD出力はピン12,11,9,
6で供給される。(ピン1で受けた)クロックパルスが
正から接地へ変わる毎に、カウンター903は1カウン
ト進む。カウンター903は正クロックパルスを数え
て、カウントをBCDへ変換する。ピン6の出力はタイ
マー902のピン6と接続する。
+と接続され、(ピン8,7経由で)接地され、(ピン
1経由で)タイマー902から正クロックパルスをうけ
る。カウンター903は(ピン2で)正パルス経由で零
へリセットされる。BCD出力はピン12,11,9,
6で供給される。(ピン1で受けた)クロックパルスが
正から接地へ変わる毎に、カウンター903は1カウン
ト進む。カウンター903は正クロックパルスを数え
て、カウントをBCDへ変換する。ピン6の出力はタイ
マー902のピン6と接続する。
【0064】タイマー902は単安定の構造で、(ピン
4,8,14経由で)V+と接続され(ピン6を通し
て)負トリガー用に、(ピン5,7,12,9経由で)
接地する。負トリガーはピン6を正に保ち、つぎに時間
の経過を置くために、一方接地することで達成できる。
引き金で引かれると、抵抗器906の抵抗値R、好まし
くは2MΩ(ピン2,3間に接続)と、コンデンサー9
07のキャパシタンス値C、好ましくは1μF(ピン
1,3間に接続)できまる期間だけ、補助的な出力が
(ピン10,11経由で)変化する。
4,8,14経由で)V+と接続され(ピン6を通し
て)負トリガー用に、(ピン5,7,12,9経由で)
接地する。負トリガーはピン6を正に保ち、つぎに時間
の経過を置くために、一方接地することで達成できる。
引き金で引かれると、抵抗器906の抵抗値R、好まし
くは2MΩ(ピン2,3間に接続)と、コンデンサー9
07のキャパシタンス値C、好ましくは1μF(ピン
1,3間に接続)できまる期間だけ、補助的な出力が
(ピン10,11経由で)変化する。
【0065】一吹かししたときの作動器908は、タイ
マー902のピン6での負トリガー源である。作動器9
08には2個の入力端(V+用と接地用)と、1個の出
力端がある。この出力がMOSFETスイッチ909の
ゲートを作動する。MOSFETスイッチ909の源は
(ピン6で)カウンター903と接続してある。MOS
FETスイッチ909のドレーンは(ピン6で)タイマ
ー902に接続する。一吹かししたときの作動器908
には上述のシリコンをベースにした感圧センサー163
PC01D36型、あるいは熱線型風速計のホイートス
トンブリッジ・セミコンダクター変型のようなガス流変
換器が使用できる。
マー902のピン6での負トリガー源である。作動器9
08には2個の入力端(V+用と接地用)と、1個の出
力端がある。この出力がMOSFETスイッチ909の
ゲートを作動する。MOSFETスイッチ909の源は
(ピン6で)カウンター903と接続してある。MOS
FETスイッチ909のドレーンは(ピン6で)タイマ
ー902に接続する。一吹かししたときの作動器908
には上述のシリコンをベースにした感圧センサー163
PC01D36型、あるいは熱線型風速計のホイートス
トンブリッジ・セミコンダクター変型のようなガス流変
換器が使用できる。
【0066】抵抗器910は1MΩの値をもつのが好ま
しく、一方抵抗器911,912,913は全て100
KΩの値をもつのが好ましい。コンデンサー914,9
15,916は0.1μFの値をもつのが好ましい。
しく、一方抵抗器911,912,913は全て100
KΩの値をもつのが好ましい。コンデンサー914,9
15,916は0.1μFの値をもつのが好ましい。
【0067】使用者が最初の一吹かしをやる前に、開/
閉スイッチ917または類似の装置で制御回路を入れ
る。ヒーターの作動を示す表示器LED33が最初のヒ
ーター110のために点灯する。従って、ヒーター番号
1が解読器901で選択されて点火を待つことになる。
計数を開始するようにカウンター903がリセットされ
る。タイマー902のピン10での補助的な出力は低く
(これがカウンター903、ピン1へのクロック)、ピ
ン11になると高い(これが解読器901のピン11経
由で、ヒーターに点火しないように保つ)。使用者が一
吹かしすると、作動器908がタイマー902の引き金
を引く。時間定数RCを抵抗器910コンデンサー91
4でセットして、所望期間のパルスが、タイマー902
のピン10,11での補助的な出力になるようにする。
解読器901のピン11に接続した、タイマー902の
ピン11からの出力は低くなり、これが最初のヒーター
を加熱する。タイマー902のピン10の出力は、RC
でセットした期間中は高く保たれるが、つぎに低下して
カウンター903を1カウント進める。ピン11での出
力はつぎに高くなって、ヒーターの作動を切断する。カ
ウンター903のカウントはすでに一つ進んでいるの
で、マルチプレクサ904経由で点灯されたヒーター作
動LEDも従って進んでいて、順次点火されるつぎのヒ
ーターが解読器901で選択済みになる。このサイクル
は、最終のヒーターが加熱するまで反復する。そのと
き、カウンター903のピン6は高くなって、タイマー
902のトリガーを作動しないようにする。このような
場合には、回路を一度切断し、つぎに接続してリセット
するまで、ヒーター点火の連鎖は中止される。
閉スイッチ917または類似の装置で制御回路を入れ
る。ヒーターの作動を示す表示器LED33が最初のヒ
ーター110のために点灯する。従って、ヒーター番号
1が解読器901で選択されて点火を待つことになる。
計数を開始するようにカウンター903がリセットされ
る。タイマー902のピン10での補助的な出力は低く
(これがカウンター903、ピン1へのクロック)、ピ
ン11になると高い(これが解読器901のピン11経
由で、ヒーターに点火しないように保つ)。使用者が一
吹かしすると、作動器908がタイマー902の引き金
を引く。時間定数RCを抵抗器910コンデンサー91
4でセットして、所望期間のパルスが、タイマー902
のピン10,11での補助的な出力になるようにする。
解読器901のピン11に接続した、タイマー902の
ピン11からの出力は低くなり、これが最初のヒーター
を加熱する。タイマー902のピン10の出力は、RC
でセットした期間中は高く保たれるが、つぎに低下して
カウンター903を1カウント進める。ピン11での出
力はつぎに高くなって、ヒーターの作動を切断する。カ
ウンター903のカウントはすでに一つ進んでいるの
で、マルチプレクサ904経由で点灯されたヒーター作
動LEDも従って進んでいて、順次点火されるつぎのヒ
ーターが解読器901で選択済みになる。このサイクル
は、最終のヒーターが加熱するまで反復する。そのと
き、カウンター903のピン6は高くなって、タイマー
902のトリガーを作動しないようにする。このような
場合には、回路を一度切断し、つぎに接続してリセット
するまで、ヒーター点火の連鎖は中止される。
【0068】図14に示す通り、回路32には付いてい
ないが、上述のロックアウト機能を付けることもでき
る。この種のロックアウト機能を備えた回路の一例が1
989年12月1日に同時係属出願で共通譲渡の米国特
許出願番号第07/444818号に記載してあり、こ
こにその全文を参考までに編入する。
ないが、上述のロックアウト機能を付けることもでき
る。この種のロックアウト機能を備えた回路の一例が1
989年12月1日に同時係属出願で共通譲渡の米国特
許出願番号第07/444818号に記載してあり、こ
こにその全文を参考までに編入する。
【0069】以上で一吹かし毎に香味発生媒体を電気加
熱によって燃焼させて香味含有物質を一定して発生さ
せ、しかも燃焼温度に達するのが迅速なうえ内蔵式で、
従来のシガレットに外観が似た香味発生物品が提供でき
ることがわかる。
熱によって燃焼させて香味含有物質を一定して発生さ
せ、しかも燃焼温度に達するのが迅速なうえ内蔵式で、
従来のシガレットに外観が似た香味発生物品が提供でき
ることがわかる。
【図1】本発明を具体化する物品の第1の実施態様を示
す透視図である。
す透視図である。
【図2】図1の物品の一部分解図である。
【図3】本発明を具体化する物品の好ましい第2の実施
態様を示す透視図である。
態様を示す透視図である。
【図4】図3の物品の一部分解図である。
【図5】本発明を具体化するさらに好ましい物品の透視
図である。
図である。
【図6】図5の物品の一部分解図である。
【図7】本発明の実施態様で使用するヒーターの各種態
様を示す透視図である。
様を示す透視図である。
【図8】本発明の実施態様で使用するヒーターの各種態
様を示す透視図である。
様を示す透視図である。
【図9】本発明の実施態様で使用するヒーターの各種態
様を示す透視図である。
様を示す透視図である。
【図10】本発明の実施態様で使用するヒーターの各種
態様を示す透視図である。
態様を示す透視図である。
【図11】本発明の実施態様で使用するヒーターの各種
態様を示す透視図である。
態様を示す透視図である。
【図12】本発明の実施態様で使用するヒーターの特に
好ましい態様を示す図面である。
好ましい態様を示す図面である。
【図13】本発明の実施態様で使用する好ましい電源の
概要図である。
概要図である。
【図14】本発明の実施態様で使用する制御回路の好ま
しい態様の概要図である。
しい態様の概要図である。
10 物品 11 ヒーター/香味体/吸口の第1セクション 12 電源と制御の第2セクション 110 ヒーター 111 香味発生媒体装填体 114 接触ピン 120 孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 エフ・マーフィー・スプリンケル アメリカ合衆国ヴァージニア州23060、 グレン、アレン、ボックス 347、ルー ト 4 (72)発明者 ディ・ブルース・ロージー アメリカ合衆国ヴァージニア州23221、 リッチモンド、パーク、アヴェニュー 3912 (56)参考文献 特開 平2−124082(JP,A) 特開 平3−277265(JP,A) 特開 平3−192677(JP,A) 米国特許3200819(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A24F 47/00
Claims (39)
- 【請求項1】 吸引可能な香味含有物質を使用者へ供給
するための物品であって、該物品が香味発生媒体(11
1)、電気的加熱手段(110;70−80)、この電
気的加熱手段に電力を供給するための電気エネルギー源
(121)および制御手段(122,123)を含むも
のにおいて、 前記香味発生媒体が香味発生媒体の所定量の装填体を複
数含むこと、 前記加熱手段が前記複数の装填体のそれぞれを個別に加
熱すること、および前記制御手段(122,123)が
前記複数の装填体の全てよりは少ないが少なくとも一つ
を一度に加熱して燃焼させる前記電気的加熱手段に電気
エネルギーを付与すること、そして装填体の各々が燃焼
すると使用者へ或る量の香味含有物質を供給することを
特徴とする吸引可能な香味含有物質を使用者に供給する
ための物品。 - 【請求項2】 香味発生媒体が煙草を含み:煙草成分を
含む香味含有物質と燃焼生成物とが、香味発生媒体を燃
焼したときに生成することを特徴とする請求項1の物
品。 - 【請求項3】 香味発生媒体がエーロゾル生成物質を含
み:これが燃焼したときエーロゾルを生成することを特
徴とする請求項1または2の物品。 - 【請求項4】 香味発生媒体が、粉砕した煙草と前記エ
ーロゾル生成物質とを含むスラリー乾燥物であることを
特徴とする請求項2又は3の物品。 - 【請求項5】 前記香味発生媒体が煙草抽出物を含むこ
とを特徴とする請求項1〜4のいずれか一の物品。 - 【請求項6】 前記香味発生媒体が、煙草の燃焼で生成
する煙の凝縮成分を含むことを特徴とする請求項1〜5
のいずれか一の物品。 - 【請求項7】 香味発生媒体の複数の装填体が基体ある
いはメッシュ上に沈着し、かつ電気的加熱手段が前記基
体あるいはメッシュと接触していることを特徴とする請
求項1〜6のいずれか一の物品。 - 【請求項8】 香味発生媒体を前記基体あるいはメッシ
ュに接着するための接着剤を含むことを特徴とする請求
項7の物品。 - 【請求項9】 前記香味発生媒体が濃縮されていて、そ
のために前記香味発生媒体を燃焼させるのに必要な電気
エネルギーの量が減少することを特徴とする請求項1〜
8のいずれか一の物品。 - 【請求項10】 前記電気的加熱手段(111)が、装
填体の数に対応する数の加熱エレメントを具備すること
を特徴とする請求項7の物品。 - 【請求項11】 前記電気的加熱手段(111)が、加
熱エレメントと、この加熱エレメントを通過して前記基
体を割り出す手段(122)とを具備することを特徴と
する請求項7の物品。 - 【請求項12】 香味発生媒体の複数の装填体を基体上
に沈着させ、かつ電気的加熱手段を前記基体から間隔を
置いて配置することを特徴とする請求項1から6のいず
れか一の物品。 - 【請求項13】 前記香味発生媒体が、ある一定の抵抗
をもつ導電性物質を含み、それにより前記電気的加熱手
段が前記香味発生媒体と一体になっていることを特徴と
する請求項1から6のいずれか一の物品。 - 【請求項14】 電気的加熱手段が、電気エネルギー源
から導電性の香味発生媒体へ電気エネルギーを導く手段
を具備することを特徴とする請求項13の物品。 - 【請求項15】 電気的加熱手段が、装填体の数に対応
する数の導電手段を具備し、各導電手段が1個の装填体
と接触していることを特徴とする請求項14の物品。 - 【請求項16】 香味発生媒体の複数の装填体が基体上
に沈着され、かつ電気的加熱手段が、前記装填体の数に
対応する数の導電手段を具備し、前記導電手段のそれぞ
れが前記装填体の一つと接触していることを特徴とする
請求項13,14または15の物品。 - 【請求項17】 香味発生媒体の複数の装填体が基体上
に沈着され、かつ電気的加熱手段が、装填体と接触する
導電手段と前記導電手段を通過して基体を割り出す手段
とを具備し、それにより前記導電手段が順次前記の各装
填体と接触することを特徴とする請求項13から16の
いずれか一の物品。 - 【請求項18】 前記電気的加熱手段がグラファイトを
含むことを特徴とする請求項1〜17のいずれか一の物
品。 - 【請求項19】 前記グラファイトが他の形態の炭素と
配合されていることを特徴とする請求項18の物品。 - 【請求項20】 加熱手段(70,71)がグラファイ
ト製で、複数の放射状に延びた羽根(701,711)
をもつ円筒状の構造体を具備し、各羽根の少なくとも一
面(702,712)を香味発生媒体で被覆して、各羽
根の上に複数の装填体の一つを存在させ、羽根の内側エ
ッジ(704,713)と外側エッジ(703,71
4)のうちの一方(703,713)を全て共通の電気
エネルギー源と接続し、羽根の内側エッジ(704、7
13)と外側エッジ(703,714)のうちの他方
(704,714)を個々に電気エネルギー源(12
1)に接続することを特徴とする請求項18または19
の物品。 - 【請求項21】 加熱手段がグラファイト製で、連続す
る円筒状の外面(703)をもつ円筒(70)を具備
し、羽根(701)が外面から内方へ円筒の軸の手前の
点の各内側エッジ(704)まで延び、外面(703)
は電気エネルギー源への共通接続を構成し、各前記内側
エッジ(704)は電気エネルギー源への個々の接続を
構成することを特徴とする請求項20の物品。 - 【請求項22】 加熱手段が円筒状の内部核(713)
をもつグラファイト円筒(71)を具備し、羽根(71
1)は核から外方へ前記円筒の軸から離れた点の各外側
エッジ(714)まで延び、内部核は電気エネルギー源
への共通接続を構成し、各前記外側エッジは電気エネル
ギー源への個々の接続を構成することを特徴とする請求
項20の物品。 - 【請求項23】 加熱手段が香味発生媒体を被覆した中
空グラファイト円筒(72)を具備し、円筒が少なくと
も一対(720,721)の向きあって周囲の一部にあ
けたスリットで複数の向きあった円周ストリップ(72
2,723)に分割され、向きあって対になったストリ
ップのそれぞれを、前記電気エネルギー源の一極へ接続
してリング様の加熱セグメントを作り、各リング様の前
記セグメントの内側上の香味発生媒体が複数の装填体の
一つを形成することを特徴とする請求項18または19
の物品。 - 【請求項24】 加熱手段が、領域(731)で区分さ
れた複数の溝のある外面を有するグラファイト円筒(7
3)を具備し、各溝を香味発生媒体(732)で被覆し
て個々の装填体の一つを形成し、前記電気エネルギー源
から前記溝の両側にある領域へ電力を付与することによ
り各溝が加熱されることを特徴とする請求項18または
19の物品。 - 【請求項25】 加熱手段がグラファイト製のリング
(74,75)を具備し、このリングはそれぞれの端
(741,743)から反対端へ向けて半分以上の長さ
まで延びている第一セットのスリットとこれらの間にさ
しはさまれた第二セットのスリット(740,742)
によって、第一端に隣接した複数のベース(745,7
51)と前記第二端に隣接したフィンガー(744,7
52)に分割されており、このフィンガーが前記香味発
生媒体で被覆されており、更に電気エネルギー源からの
電力をベースの一つとフィンガーの一つの間か、あるい
は隣接するベース間に付与するかのいずれかにより香味
発生媒体の個々の装填体が加熱されて燃焼することを特
徴とする請求項18または19の物品。 - 【請求項26】 第一と第二セットのスリットの両方が
オーバーラップした領域の円周バンド内のリング上に香
味発生媒体が被覆されており、電気エネルギー源からの
電力を隣接するベースに付与して香味発生媒体の個々の
装填体が加熱されることを特徴とする請求項25の物
品。 - 【請求項27】 第二端から始まって前記第二端から延
びているセットになったスリットが延びる距離より短い
距離だけ第一端の方へ向けて延びている領域の円周バン
ド内のリング上に香味発生媒体が被覆されており、電気
エネルギー源からの電力をベースおよびフィンガーへ付
与して、香味発生媒体の個々の装填体が加熱されること
を特徴とする請求項25の物品。 - 【請求項28】 加熱手段がグラファイト製の長手シー
ト(79)を具備し、このシートはこのシートの縦方向
のエッジから内側へ延びるスリットで、向いあって対に
なったストリップ(782,783)に横方向に分割さ
れており、縦方向の両エッジから間隔を保たれた縦方向
のバンド内のシート上に香味発生媒体が被覆されてお
り、電気エネルギー源からの電力を対向する両ストリッ
プへ付与することにより前記香味発生媒体の個々の装填
体が加熱されて燃焼することを特徴とする請求項18ま
たは19の物品。 - 【請求項29】 加熱手段が複数のU字形羽根(81)
を具備し、各羽根は長さの異なる2本の脚を有し、これ
らの脚はその近接端がベースによって接続され、各羽根
は長脚の遠位端を導電性のハブ(82)に接続して長脚
が互いに隣接する状態で羽根を放射状に配置し、前記ベ
ースは半径方向に外方へ延び、短脚は長脚に平行にかつ
長脚から半径方向に外方に間隔を置いて延びており、更
に前記羽根が前記香味発生媒体で被覆されており、電気
エネルギー源からの電力をハブと、それぞれの短脚とに
付与することにより香味発生媒体の個々の装填体が加熱
されて燃焼することを特徴とする請求項18,19,2
0または21の物品。 - 【請求項30】 電気エネルギー源が電池(93)を含
むことを特徴とする請求項1〜29のいずれか一の物
品。 - 【請求項31】 電気エネルギー源がコンデンサー(9
0)を含むことを特徴とする請求項1〜30のいずれか
一の物品。 - 【請求項32】 電気エネルギー源がさらにコンデンサ
ーを充電する手段を具備することを特徴とする請求項3
1の物品。 - 【請求項33】 電池がコンデンサー充電手段を具備す
ることを特徴とする請求項32の物品。 - 【請求項34】 制御手段が、香味発生媒体の複数の前
記装填体の全てよりは少ないが、少なくとも1個を選択
する手段と、使用者がその物品で吹かした時に、選択し
た香味発生媒体を燃焼させる加熱手段へ電気エネルギー
のパルスを付与する手段とを具備することを特徴とする
請求項1〜33のいずれか一の物品。 - 【請求項35】 パルス付与手段が、予め決定した期間
のパルスを付与することを特徴とする請求項34の物
品。 - 【請求項36】 制御手段が、パルスが与えられている
時を示す表示手段をさらに具備することを特徴とする請
求項35の物品。 - 【請求項37】 制御手段が加熱手段をして約4秒以内
に、香味発生媒体の装填体を加熱して燃焼させることを
特徴とする請求項1〜36のいずれか一の物品。 - 【請求項38】 電気的加熱手段に高温スポットが含ま
れることを特徴とする請求項1〜37のいずれか一の物
品。 - 【請求項39】 香味発生媒体は酸化剤を含むことを特
徴とする請求項1〜 38のいずれか一の物品。
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