JP3077983U - 圧縮機 - Google Patents

圧縮機

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JP3077983U JP2000008432U JP2000008432U JP3077983U JP 3077983 U JP3077983 U JP 3077983U JP 2000008432 U JP2000008432 U JP 2000008432U JP 2000008432 U JP2000008432 U JP 2000008432U JP 3077983 U JP3077983 U JP 3077983U
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 消音性能、圧縮性能、耐久性などに優れた圧
縮機の価格低減化を図る。 【解決手段】 マフラーカバー30の外周部に形成した
環状傾斜部31をボルト50の締付け力で上軸受40の
フランジ41の軸方向外端面44に押し付けて拡開させ
る。マフラーカバー30は膨出部33や平板部35を備
える。平板部30をマフラーカバー30の中心位置を挟
む両側の2箇所に設け、これらの平板部30をボルト5
0による締付け箇所として定める。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、圧縮機、詳しくは空調機などの冷凍サイクルに用いられる圧縮機に 関する。
【0002】
【従来の技術】
図7にこの種の従来の圧縮機の要部を概略的に示してある。同図のように、こ の圧縮機では、密閉容器1に、電動機要素2とこの電動機要素2によって駆動さ れる圧縮機要素3とが収容されている。圧縮機要素3は、シリンダ4やこのシリ ンダ4を挟む両側に配備された上軸受5及び下軸受6などを有し、シリンダ4の シリンダ室7に収容されたローリングピストン8に回転力を伝えるための回転軸 9が上記上軸受5や下軸受6によって回転可能に支えられている。また、上軸受 5にマフラーカバー10が取り付けられている。この圧縮機では、圧縮要素3の ローリングピストン8がシリンダ室7内で回転すると、シリンダ室7で圧縮され た流体が上軸受5のフランジ11に備わっている吐出口12からシリンダ室外、 すなわちマフラーカバー10によって形成されている吐出空間13に排出され、 さらにマフラーカバー10に形成されている開口(不図示)を通してその外側へ 排出される。
【0003】 この圧縮機では、シリンダ4と上軸受5のフランジ11とマフラーカバー10 とがこの順に軸方向で重なり状に配備されている。また、シリンダ4と下軸受6 のフランジ14とがこの順に軸方向で重なり状に配備されている。そして、上記 マフラーカバー10は、その外周部が円形の環状平板部15として形成されてい ると共に、環状平板部15の内側に上記吐出空間13を形成している膨出部16 が備わり、その環状平板部15の外側に上軸受5のフランジ11に嵌着された短 い円筒部17が備わっている。
【0004】 ところで、マフラーカバーと上軸受又は下軸受といった軸受との組付け部分の 構造として、特開平2−104999号公報に図8の構造が示され、実公平2− 10319号公報に図9及び図10に示した構造が示されている。
【0005】 図8の組付け構造では、片側の軸受5のフランジ11に嵌合したマフラーカバ ー10の円筒部17の端部17aを、フランジ11に形成されている環状凹部1 1a中に絞り込んである。また、図9や図10に示した組付け構造では、軸受5 のフランジ11とマフラーカバー10の環状平板部15との間に仕切り板18を 挾み込んである。しかも、図10のように、仕切り板18の外周部を表面側に少 し曲げ込んで環状傾斜部18aを形成してあり、マフラーカバー10をフランジ 11に結合しているボルト19の締付け力でマフラーカバー10の環状平板部1 5を上記環状傾斜部18aに押し付けるようにしている。
【0006】 なお、図7〜図10では、説明を簡略にするため相応する部分に同一符号を付 してある。
【0007】 このほか、特公平7−103862号公報や実開昭61−152793号公報 には、図7で説明した組付け構造に類似する組付け構造についての記載があり、 特開昭62−210284号公報には図8で説明した組付け構造に類似する組付 け構造についての記載があり、特開平11−166495号公報には図9や図1 0で説明した組付け構造に類似する組付け構造についての記載がある。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、上記した従来例や先行例として説明した圧縮機では、マフラーカバ ー10によって形成されている吐出空間13にシリンダ室7から吐き出されるこ とによって運転音の消音が図られており、消音作用を高めるためには、吐出空間 13に吐出されてきた流体がマフラーカバー10と上軸受11との重なり箇所か らできるだけ吹き出さないようにすることが役立つ。また、上記吐出空間13は その内圧が高くなるためにマフラーカバー10に優れた耐圧性といった高い機械 的強度が要求されている。
【0009】 ところが、図7や図8で説明したもののように、マフラーカバーに十分に大き な機械的強度を持たせた上で、マフラーカバー10の筒部17を上軸受5のフラ ンジ11に嵌め合わせる構造を採用して上記重なり箇所からの流体の吹出しを可 及的抑制しようとすると、マフラーカバー10に高い寸法精度が要求されるだけ でなく、両者を嵌合させるときの組立作業の困難性が高まってマフラーカバー1 0の製作コストが非常に高くつく。その反面で、マフラーカバー10の製作コス トを抑えるためにその機械的強度や寸法精度を低下させると、短期間の運転でマ フラーカバー10に亀裂や割れが発生したり、上記重なり箇所からの流体の吹出 しが顕著に生じて圧縮機の耐用性や性能が低下してしまう。
【0010】 これに対し、図9や図10で説明したものでは、マフラーカバー10の環状平 板部15をボルト19でフランジ11に締付け結合するようになっているので、 図7や図8で説明した筒部17をマフラーカバー10に形成する必要がなくなり 、それだけマフラーカバーの製作コストを安く抑えることができるとも考えられ る。
【0011】 しかしながら、このものは、仕切り板18を余分に必要とし、しかも、仕切り 板18と軸受5のフランジ11とは、ただ単にボルト19の締付け力で締め付け られているだけであるので、仕切り板18とフランジ11との重なり箇所に隙間 が生じてその隙間から高圧流体が吹き出すおそれが多分にある。さらに詳述する と、図9や図10で説明した圧縮機では、仕切り板18に設けられてその表面側 に曲げ込まれた環状傾斜部18aにマフラーカバー10の環状平板部15がボル ト19の締付け力で押し付けられているので、マフラーカバー10と仕切り板1 8との重なり箇所では高圧流体が吹き出すような隙間を生じにくくなるけれども 、仕切り板18とフランジ11との重なり箇所では、仕切り板18の反り変形な どによってその仕切り板18とフランジ11との間に生じた隙間から高圧流体が 吹き出すおそれが多分にあり、そのような高圧流体の吹出しによって消音性能が 低下してしまう。
【0012】 そこで、仕切り板18を省略し、マフラーカバー10の環状平板部15を直接 にフランジ11に重ね合わせてその重なり箇所の複数箇所をボルトで締め付ける ということが考えられる。ところが、そのようにしても、マフラーカバー10の 環状平板部15が、ボルトによる締付け箇所以外の箇所で反り変形してフランジ 11から浮き上がったりするので、環状平板部15とフランジ11との間に隙間 が生じ、その隙間から高圧流体が吹き出して消音性能を低下させるという事態が 起こる。
【0013】 本考案は以上の状況の下でなされたものであり、図7や図8で説明したマフラ ーカバーの筒部を省略したり、図9や図10で説明した仕切り板を用いる必要性 をなくして部品点数の増大を防いだりして、マフラーカバーの製作コストを大幅 に低下させることができ、それにもかかわらず、マフラーカバーと軸受のフラン ジとの重なり箇所に隙間が生じないようになる工夫を講じることによって、隙間 からの高圧流体の吹出しを可及的抑制して消音性能の低下を抑え、併せてマフラ ーカバーに安価に十分に大きな機械的強度を付与しておくことのできる圧縮機を 提供することを目的とする。
【0014】 また、本考案は、マフラーカバーを軸受のフランジに結合することに用いるボ ルトの必要数を最少限度に抑え得るものでありながら、消音性能が高くしかも十 分に大きな機械的強度を備えたマフラーカバーを備えた圧縮機を提供することを 目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本考案に係る圧縮機では、シリンダと、このシリンダのシリンダ室に収容され るローリングピストンの回転軸を支持する軸受のフランジと、このフランジに具 備された吐出口を通じて上記シリンダ室から流体が吐出される吐出空間を形成す るマフラーカバーとがこの順に軸方向で重なり状に配備されている。そして、上 記マフラーカバーの外周部に具備されてそのマフラーカバーの裏面側に曲げ込ま れてなる平面視円形の環状傾斜部が、このマフラーカバーを上記フランジに結合 しているボルトの締付け力で上記フランジの軸方向外端面に押し付けられている 。
【0016】 この構成であると、マフラーカバーの環状傾斜部の全体にボルトの締付け力が 及ぶ。このため、マフラーカバーに反り変形が生じにくくなり、環状傾斜部の全 体がフランジの軸方向外端面に圧接して、マフラーカバーとフランジとの重なり 箇所に隙間が生じにくくなって、高圧流体が重なり箇所の隙間から吹き出すとい った事態が抑制される。
【0017】 このような作用は、上記環状傾斜部が、上記フランジの軸方向外端面に押し付 けられて拡開していることによって顕著に発揮される。すなわち、環状傾斜部が フランジの軸方向外端面に押し付けられることによって、その環状傾斜部が拡開 すると、その環状傾斜部を元の形状に復帰させようとする反力が働くので、その 反力で環状傾斜部がフランジの軸方向外端面に押し付けられるようになって上記 したような隙間が生じにくくなり、重なり箇所からの高圧流体の吹出しがほとん どなくなる。
【0018】 上記環状傾斜部は、その幅が周方向の各部位で同一であることが望ましく、そ のようになっていると、ボルトの締付け力がマフラーカバーの環状傾斜部の全体 に一様に及びやすくなって、重なり箇所からの高圧流体の吹出しがいっそう生じ にくくなる。
【0019】 また、上記マフラーカバーは、上記環状傾斜部の内側に、上記吐出空間を形成 する膨出部と、上記ボルトが挿通されるボルト挿通孔を有する平板部とを備えて いることが望ましい。この構成であると、高い機械的強度を持つマフラーカバー を安価に製作することが可能になる。この作用は、上記平板部が上記マフラーカ バーの中心位置を挟む両側の2箇所に形成されていると共に、それらの平板部と 上記環状傾斜部とがその環状傾斜部の曲込み箇所を介して連設されている、とい う構成を採用することによっていっそう顕著に発揮されるようになる。
【0020】 さらに、上記軸受のフランジと上記シリンダとが上記フランジの中心位置を挟 む両側の2箇所で頭付きボルトを用いて締付け結合されており、それらの頭付き ボルトの頭部が、上記マフラーカバーの膨出部の内部空間に収容されていること が望ましい。これによると、シリンダに対して軸受のフランジを位置合わせして 頭付きボルトで締付け結合した後、そのフランジに対してマフラーカバーを位置 合わせしてボルトで締付け結合するという手順を採用することができるようにな り、そのことが、組立作業性を高め、組立精度を向上させて圧縮機の性能を安定 させることに役立つ。また、シリンダと軸受とマフラーカバーとを結合すること に用いる頭付きボルトやボルトの数を最少限度に抑えて部品点数を少なくするこ とに役立つ。
【0021】
【考案の実施の形態】
図1は本考案に係る圧縮機の圧縮機要素の要部の概略平面図、図2は図1のI I−II線に沿う部分の概略断面図、図3はマフラーカバー30の断面図、図4 は図3のIV部拡大図、図5は上軸受40のフランジ41とマフラーカバー30 とを重ね合わせた状態の要部拡大断面図、図6は上軸受40のフランジ41とマ フラーカバー30とを結合した状態の要部拡大断面図である。
【0022】 図1及び図2で判るように、この実施形態の圧縮機では、シリンダ20の軸方 向端面21に上軸受40のフランジ41が重ね合わされ、そのフランジ41にマ フラーカバー30が重ね合わされている。シリンダ20は図示していないローリ ングピストンを収容するシリンダ室22を有し、そのシリンダ室22の外側にね じ孔23を有している。また、上軸受40は、そのフランジ41に形成された吐 出口42やボルト挿通孔43を有している。
【0023】 図3にも示したように、マフラーカバー30は、その裏面側に曲げ込まれた平 面視円形の環状傾斜部31を外周部に備えていると共に、その環状傾斜部31の 内側に、吐出空間32(図2参照)を形成する膨出部33と、ボルト挿通孔34 を有する平板部35とを備えている。図1のように、平板部35がマフラーカバ ー30の中心位置を挟む両側の2箇所だけに形成されている。また、それらの平 板部35,35と環状傾斜部31とがその環状傾斜部31の曲込み箇所36を介 して連設されている。平板部35に対する環状傾斜部31の曲込み角度は非常に 小さい角度でよい。たとえば、図4に示したように、平板部35の裏面と環状傾 斜部31の外縁との間隔αが0.2mm程度になるように曲込み角度を定めるこ とができる。また、環状傾斜部31は、その周方向のどの部位でも同一寸法の幅 を有している。
【0024】 以上において、上軸受40のフランジ41は、シリンダ20の軸方向端面21 に同心状に重ね合わされ、図1に示したフランジ41側のボルト挿通孔43に挿 通した頭付きボルト(不図示)をシリンダ20側のねじ孔にねじ込んで締めつけ ることによってシリンダ20に結合される。この場合、頭付きボルトによる締付 け箇所は、フランジ41の中心位置を挟む両側の2箇所に定めておけばよく、そ うすることによって、頭付きボルトの必要本数を2本という最小限度の本数に抑 えられる。
【0025】 こうしてシリンダ20に結合された上軸受40のフランジ41に、マフラーカ バー30が図5のように同心状に重ね合わされる。このとき、マフラーカバー3 0の膨出部33の内部空間に、上記した頭付きボルトの頭部(不図示)を収容し ておく。こうしてフランジ41にマフラーカバー30を同心状に重ね合わせた状 態では、マフラーカバー30の環状傾斜部31の外周縁だけがフランジ41の軸 方向外端面44に当たるので、フランジ41の軸方向外端面44と環状傾斜部3 1との間には、図4で説明した間隔αが形成される。そして、図2及び図6のよ うに、マフラーカバー30の平板部35のボルト挿通孔34と上記フランジ41 のボルト挿通孔43とに頭付きボルト50を挿通し、その頭付きボルト50を図 2のようにシリンダ20側のねじ孔23にねじ込んで締め付けることにより、フ ランジ41にマフラーカバー30を結合すると、膨出部33の内部空間がフラン ジ41の吐出口42に連通して吐出空間32の機能を発揮するようになる。
【0026】 このように構成された圧縮機では、マフラーカバー30の環状傾斜部31によ る保形作用によってその環状傾斜部31の全体に頭付きボルト50の締付け力が 及び、頭付きボルト50の締付け箇所がマフラーカバー30に局部に形成されて いるとしてもマフラーカバー30が反り変形しにくくなる。そのため、環状傾斜 部31の全体がフランジ41の軸方向外端面44に圧接して、マフラーカバー3 0とフランジ41との重なり箇所に隙間が生じなくなる。また、図5で説明した 間隔αが頭付きボルト50の締付け代として役立つので、頭付きボルト50を締 めつけた状態では、図6のように環状傾斜部31がフランジ41の軸方向外端面 44に押し付けられて拡開する。このため、環状傾斜部31を元の形状に復帰さ せようとする反力が働き、その反力で環状傾斜部31がフランジ41の軸方向外 端面44に強く押し付けられるようになってフランジ41と環状傾斜面31との 間に隙間が生じなくなる。したがって、図1で説明した吐出空間32に吐出され た高圧流体がフランジ41と環状傾斜面31との重なり箇所から吹き出して昇温 性能を低下させるという事態が起こらない。
【0027】 特にこの実施形態では、環状傾斜部31は、その幅が周方向の各部位で同一に なっているので、頭付きボルト50の締付け力が環状傾斜部31の全体に一様に 及びようになり、上記重なり箇所からの高圧流体の吹出しがいっそう生じにくく なる。しかも、マフラーカバー30が、図7や図8で説明したような円筒部17 を備えていないので、高い機械的強度を持つマフラーカバー30を安価に製作す ることができる。
【0028】 さらに、この実施形態では、上記のようにマフラーカバー30に環状傾斜部3 1が設けられているため、頭付きボルト50の締付け力が環状傾斜部31の全体 に一様に及びやすくなる。このため、図1で類推できるように、マフラーカバー 30の平板部35,35をマフラーカバー30の中心位置を挟む両側の2箇所に 形成しておき、それらの平板部35,35のボルト挿通孔34,34に挿通した 2本の頭付きボルト50,50によってマフラーカバー30をフランジ41に結 合しておいても、環状傾斜部31とフランジ41との間に隙間が生じにくくなっ て高圧流体の吹出しが防止される。そのため、マフラーカバー30を取り付ける ための頭付きボルト50の必要本数を2本という最小限度の本数に抑えることが できる。
【0029】 この実施形態において、シリンダ20のシリンダ室22にローリングピストン が収容される点、ローリングピストンを回転させるための回転軸が軸受40によ って支持される点、などは、図7〜図10で説明した従来例の場合と同様である 。
【0030】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案に係る圧縮機は、仕切り板を介さずにマフラーカ バーを軸受のフランジに結合してあるので仕切り板が不要になり、また、フラー カバーがフランジに嵌着される筒部を有していないので機械的強度に優れたマフ ラーカバーを安価に製作することができる。それにもかかわらず、マフラーカバ ーの環状傾斜部の全体がフランジの軸方向端面に圧接して環状傾斜部とフランジ との重なり箇所からの高圧流体の吹出しが防止される。したがって、本考案によ れば、マフラーカバーによる消音性能やマフラーカバーの耐久性に優れ、しかも 圧縮性能の安定した圧縮機を安価に提供することが可能になる。その上、マフラ ーカバーを軸受のフランジに結合したりフランジをシリンダに結合したりするこ とに用いるボルトの必要数が最少限度に抑えられるので、それによっても価格低 減化が促進される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る圧縮機の圧縮機要素の要部の概略
平面図である。
【図2】図1のII−II線に沿う部分の概略断面図で
ある。
【図3】マフラーカバーの断面図である。
【図4】図3のIV部拡大図である。
【図5】シリンダとマフラーカバーとを重ね合わせた状
態の要部拡大断面図である。
【図6】シリンダとマフラーカバーとを結合した状態の
要部拡大断面図である。
【図7】従来の圧縮機の要部断面図である。
【図8】従来の別の圧縮機の要部断面図である。
【図9】従来のさらに別の圧縮機の要部断面図である。
【図10】図9の要部を拡大して示した説明図である。
【符号の説明】
20 シリンダ 22 シリンダ室 30 マフラーカバー 31 環状傾斜部 32 吐出空間 33 膨出部 34 ボルト挿通孔 35 平板部 36 曲込み箇所 40 上軸受(軸受) 41 フランジ 42 吐出口 44 フランジの軸方向外端面 50 頭付きボルト(ボルト)

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダと、このシリンダのシリンダ室
    に収容されるローリングピストンの回転軸を支持する軸
    受のフランジと、このフランジに具備された吐出口を通
    じて上記シリンダ室から流体が吐出される吐出空間を形
    成するマフラーカバーとがこの順に軸方向で重なり状に
    配備されていると共に、上記マフラーカバーの外周部に
    具備されてそのマフラーカバーの裏面側に曲げ込まれて
    なる平面視円形でかつ周方向の各部位の幅が同一である
    環状傾斜部が、このマフラーカバーを上記フランジに結
    合しているボルトの締付け力で上記フランジの軸方向外
    端面に押し付けられて拡開しており、 上記マフラーカバーは、上記環状傾斜部の内側に、上記
    吐出空間を形成する膨出部と、上記ボルトが挿通される
    ボルト挿通孔を有する平板部とを備え、その平板部が上
    記マフラーカバーの中心位置を挟む両側の2箇所に形成
    されていると共に、それらの平板部と上記環状傾斜部と
    がその環状傾斜部の曲込み箇所を介して連設され、 上記軸受のフランジと上記シリンダとが上記フランジの
    中心位置を挟む両側の2箇所で頭付きボルトを用いて締
    付け結合されており、それらの頭付きボルトの頭部が、
    上記マフラーカバーの膨出部の内部空間に収容されてい
    ることを特徴とする圧縮機。
  2. 【請求項2】 シリンダと、このシリンダのシリンダ室
    に収容されるローリングピストンの回転軸を支持する軸
    受のフランジと、このフランジに具備された吐出口を通
    じて上記シリンダ室から流体が吐出される吐出空間を形
    成するマフラーカバーとがこの順に軸方向で重なり状に
    配備されていると共に、上記マフラーカバーの外周部に
    具備されてそのマフラーカバーの裏面側に曲げ込まれて
    なる平面視円形の環状傾斜部が、このマフラーカバーを
    上記フランジに結合しているボルトの締付け力で上記フ
    ランジの軸方向外端面に押し付けられていることを特徴
    とする圧縮機。
  3. 【請求項3】 上記環状傾斜部が、上記フランジの軸方
    向外端面に押し付けられて拡開している請求項2に記載
    した圧縮機。
  4. 【請求項4】 上記環状傾斜部は、その幅が周方向の各
    部位で同一である請求項2又は請求項3に記載した圧縮
    機。
  5. 【請求項5】 上記マフラーカバーは、上記環状傾斜部
    の内側に、上記吐出空間を形成する膨出部と、上記ボル
    トが挿通されるボルト挿通孔を有する平板部とを備え、
    その平板部が上記マフラーカバーの中心位置を挟む両側
    の2箇所に形成されていると共に、それらの平板部と上
    記環状傾斜部とがその環状傾斜部の曲込み箇所を介して
    連設されている請求項2ないし請求項4のいずれかに記
    載した圧縮機。
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