JP5838307B2 - 密閉型回転圧縮機 - Google Patents

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Description

本発明は、密閉容器内に電動要素と回転圧縮要素を収納して成る密閉型回転圧縮機に関する。
従来よりこの種密閉型回転圧縮機は、密閉容器内に電動要素(モータ)とこの電動要素の回転軸にて回転駆動される回転圧縮要素を収納して構成されている。この回転圧縮要素は、通常縦型の場合、内部に圧縮室を構成するシリンダと、回転軸に設けた偏心部に嵌合されてシリンダ内で偏心回転するローラと、ローラに当接してシリンダ内を低圧室側と高圧室側とに区画するベーンと、シリンダの上下開口面を閉塞して回転軸の軸受けを有する上部支持部材及び下部支持部材にて構成されている。
また、電動要素側となる上部支持部材の上面にはカップがボルトにて固定され、このカップと上部支持部材の上面間に吐出消音室(マフラ)が構成される。軸受けはカップを貫通して上部支持部材の上面から起立したかたちとなり、吐出消音室はこの軸受けの周囲に構成されることになる。そして、ローラの偏心回転とベーンの作用によりシリンダ内で圧縮された冷媒は吐出消音室に吐出される構成とされている(例えば、特許文献1参照)。
この場合、電動要素の運転と回転圧縮要素での冷媒の圧縮作用により密閉型回転圧縮機は高温となる。この温度が異常に上昇すると、電動要素の故障や摺動部の焼き付き等が発生する。そこで、吐出消音室に吐出された冷媒を外部で一旦冷却した後、密閉容器内に戻して密閉型回転圧縮機を冷却するデスーパーヒータが用いられる(例えば、特許文献2参照)。
特開平9−151889号公報 特開平8−159569号公報
このデスーパーヒータは密閉容器に取り付けられたデスーパーヒータ用の出口管及び戻り管に接続され、吐出消音室に吐出された高温の冷媒がこの出口管から流出し、デスーパーヒータにて空冷等された後、戻り管より密閉容器内に戻される。この密閉容器内に戻された冷媒は温度が低下しているため、電動要素や回転圧縮要素の温度を下げることができる。そして、最終的に密閉容器に取り付けられた冷媒吐出管より外部の凝縮器やガスクーラ等の熱交換器に吐出されるものであった。そのため、吐出消音室からデスーパーヒータに向かわずに密閉容器内に直接冷媒が漏れてしまい、その量が多くなると密閉容器内の冷却に支障を来すようになる。
一方、カップの内側縁部は上部支持部材の軸受けに当接しているが、この部分からの冷媒の漏れを防止するために、従来では軸受けに段差部を形成し、この段差部にシール用のリングを取り付け、このリングにカップを当接させていた。そのため、部品点数が多くなりコストが高騰すると共に、製造時にリングの挿入忘れが発生した場合には、不良品となって使用できなくなる問題があった。
本発明は、係る従来の技術的課題を解決するために成されたものであり、リング等を用いること無く、カップと軸受け間をシールできるようにした密閉型回転圧縮機を提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するために、本発明の密閉型回転圧縮機は、密閉容器内に電動要素と、この電動要素の回転軸にて駆動される回転圧縮要素とを収納し、この回転圧縮要素にて圧縮された冷媒を吐出消音室に吐出した後、外部のデスーパーヒータに流入させ、このデスーパーヒータにて冷却した後、密閉容器内に戻し、この密閉容器に取り付けられた冷媒吐出管より吐出するものであって、回転軸の軸受けを一面に有して回転圧縮要素を構成する支持部材と、軸受けが貫通するかたちで支持部材の一面にボルトにて固定され、軸受け周囲の支持部材の一面を覆って当該支持部材との間に吐出消音室を構成するカップとを備え、軸受けは段差部を有し、この段差部の角は面取りされて面取り部が構成され、カップの内側縁部は所定曲率で湾曲されて湾曲部が構成され、この湾曲部は段差部の面取り部に当接すると共に、湾曲部を段差部に当接させた状態で、ボルトにて支持部材に固定される以前のカップのボルト固定部は、支持部材より離間する寸法関係とされていることを特徴とする。
請求項2の発明の密閉型回転圧縮機は、上記においてカップの湾曲部の曲率半径をR、カップの厚さ寸法をt、段差部の張り出し寸法をWとした場合、t<R<10*Wとしたことを特徴とする。
本発明によれば、密閉容器内に電動要素と、この電動要素の回転軸にて駆動される回転圧縮要素とを収納し、この回転圧縮要素にて圧縮された冷媒を吐出消音室に吐出した後、外部のデスーパーヒータに流入させ、このデスーパーヒータにて冷却した後、密閉容器内に戻し、この密閉容器に取り付けられた冷媒吐出管より吐出する密閉型回転圧縮機において、回転軸の軸受けを一面に有して回転圧縮要素を構成する支持部材と、軸受けが貫通するかたちで支持部材の一面にボルトにて固定され、軸受け周囲の支持部材の一面を覆って当該支持部材との間に吐出消音室を構成するカップとを設け、軸受けには段差部を設け、この段差部の角は面取りして面取り部を構成し、カップの内側縁部は所定曲率で湾曲させて湾曲部を構成し、この湾曲部を段差部の面取り部に当接させると共に、湾曲部を段差部に当接させた状態で、ボルトにて支持部材に固定される以前のカップのボルト固定部が、支持部材より離間する寸法関係としたので、ボルトにてカップのボルト固定部を支持部材に固定していくことにより、カップの湾曲部は軸受けの段差部の面取り部に圧接することになる。
このカップの湾曲部と段差部の面取り部との圧接により、軸受けとカップ間のシール性が著しく向上し、リング等の別部品を用いること無く、吐出消音室からの密閉容器内への冷媒の漏れを効果的に防止、若しくは、低減することができるようになる。これにより、信頼性を確保しつつ、コストの削減と生産時の不良率の低減を図ることが可能となる。
また、リング等の別部品を用いないことで、段差部の高さ方向の公差を軸受けのみとすることが可能となり、面取り部と湾曲部間から冷媒が漏れた場合の量のバラツキも小さくなる。更に、カップの湾曲部の面取り部に対する押し付け力もカップの内側縁部の全周において一定にすることが可能となるので、軸受けの端面の歪みのバラツキも小さくなる効果がある。
また、請求項2の発明のようにカップの湾曲部の曲率半径をR、カップの厚さ寸法をt、段差部の張り出し寸法をWとした場合に、t<R<10*Wとすれば段差部の面取り部とカップの湾曲部間のシール性を確実に維持することが可能となるものである。
本発明を適用した実施例としての密閉型回転圧縮機の縦断側面図である。 図1の密閉型回転圧縮機の上部支持部材にカップを固定した状態の縦断側面図である。 図1の密閉型回転圧縮機の上部支持部材の縦断側面図である。 図1の上部支持部材の軸受けの段差部部分の拡大縦断側面図である。 図1のカップの縦断側面図である。 図1の密閉型回転圧縮機の上部支持部材にカップを固定した状態の段差部部分の拡大縦断側面図である。 図1の密閉型回転圧縮機の上部支持部材にカップをボルトにて固定する以前の状態の縦断側面図である。 図1の密閉型回転圧縮機のカップの湾曲部の曲率半径の寸法について説明する図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。実施例の密閉型回転圧縮機1は、鋼板からなる縦型円筒状の密閉容器2の内部空間の上部に電動要素4を収納し、下部に電動要素4の回転軸8にて回転駆動される回転圧縮要素3を収納してなるロータリコンプレッサである。
密閉容器2は電動要素4と回転圧縮要素3を収納する容器本体2Aと、この容器本体2Aの上部開口を閉塞する略椀状のエンドキャップ(蓋体)2Bとで構成されている。このエンドキャップ2Bの上面には密閉容器2内の上方に位置する電動要素(モータ)4に電力を供給するためのターミナル(配線を省略)6が取り付けられている。更に、このエンドキャップ2Bには密閉容器2内に連通した冷媒吐出管7が取り付けられている。この冷媒吐出管7は外部の図示しない凝縮器やガスクーラ等の冷媒回路の熱交換器に接続される。また、密閉容器2内の底部の空間はオイル溜め9とされており、ここに回転圧縮要素3や電動要素4の回転軸8等の摺動部を潤滑するためのオイルが貯溜されている。
回転圧縮要素3は、シリンダ12と、シリンダ12内を回転軸8に設けた偏心部13に嵌合されてシリンダ12内で偏心回転するローラ14と、ローラ14に当接してシリンダ12内を低圧室側と高圧室側に区画する図示しないベーンと、シリンダ12の上側の開口面及び下側の開口面を閉塞して回転軸8の上部軸受け16A、下部軸受け17Aをそれぞれ有する支持部材としての上部支持部材16及び下部支持部材17にて構成される。上部軸受け16Aは上部支持部材16の中心から上方の電動要素4方向に突出して起立しており、下部軸受け17Aは下部支持部材17の中心から下方に突出している。
シリンダ12には当該シリンダ12内部の圧縮室と連通する吸込通路18が形成されている。また、上部支持部材16の電動要素4側(上面)には、吐出消音室19が構成されている。上部支持部材16の上面の吐出消音室19は、中心に回転軸8及び上部支持部材16の上部軸受け16Aが貫通する中心孔21Aを有した略椀状のカップ21で上部支持部材16の上面(一面)を覆うことにより、上部軸受け16A周囲のカップ21と上部支持部材16間に構成されている。このカップ21、上部支持部材16、シリンダ12、下部支持部材17はそれらを貫通するボルト20にて一体化され、回転圧縮要素3が組み立てられる。
尚、カップ21は回転圧縮要素3を一体化するボルト20で上部支持部材16に固定しても、異なるボルトでカップ21のみ上部支持部材16に固定しても良い。このカップ21については後に詳述する。
また、この吐出消音室19とシリンダ12内の高圧室側とは、上部支持部材16に形成された吐出ポート22により連通されている。この吐出ポート22の吐出消音室19側には図示しない吐出弁が設けられると共に、吐出ポート22から最も離れた位置の上部支持部材16には、シリンダ12に形成された吐出通路23と吐出消音室19とを連通する連通路24が形成されている。
密閉容器2の容器本体2Aにはデスーパーヒータ用の出口管26と戻り管27が取り付けられており、シリンダ12の吐出通路23はこの出口管26に連通されている。出口管26と戻り管27には外部の図示しないデスーパーヒータが接続され、このデスーパーヒータは通風により空冷される。そして、戻り管27は回転圧縮要素3と電動要素4間において密閉容器12内に連通している。
一方、電動要素4は、密閉容器2の上部空間の内周面に沿って環状に溶接固定された固定子(ステータ)31と、この固定子31による磁界で回転可能に内挿された回転子(ロータ)32とから構成され、回転軸8はこの回転子32に固定されている。
密閉容器2の容器本体2Aにはシリンダ12に冷媒を導入するための冷媒導入管33が取り付けられ、この冷媒導入管33の一端はシリンダ12の吸込通路18に連通されている。そして、冷媒導入管33の他端はアキュムレータ34内の上部にて開口している。
以上の構成で、実施例の密閉型回転圧縮機1の動作を説明する。ターミナル6及び図示しない配線を介して電動要素4の固定子31のコイルに通電すると、電動要素4が起動して回転子32が回転する。この回転により回転軸8と一体に設けられた偏心部13に嵌合されたローラ14がシリンダ12内で偏心回転する。
これにより、低圧冷媒ガスがアキュムレータ34、冷媒導入管33、吸込通路18を経て、回転圧縮要素3のシリンダ12の低圧室側に吸入される。シリンダ12の低圧室側に吸入された冷媒ガスは、ローラ14と図示しないベーンの動作により圧縮され、高温高圧の冷媒ガスとなり、シリンダ12の高圧室側から吐出ポート22を通り吐出消音室19に吐出される。
この吐出消音室19に吐出された冷媒ガスは、内部を通過した後、連通路24に至り、吐出通路23を経て出口管26から図示しないデスーパーヒータに流入する。このデスーパーヒータにて高温高圧の冷媒ガスは空冷されて温度は低下する。このデスーパーヒータを通過した冷媒ガスは戻り管27から密閉型回転圧縮機1に戻り、密閉容器12内に流入する。そして、電動要素4の固定子31と容器本体2A間や固定子31と回転子32間、回転子32内を通過して上昇し、エンドキャップ2Bに取り付けられた冷媒吐出管7から外部に吐出される。このデスーパーヒータを経た冷媒ガスが密閉容器2内を通過することにより、密閉容器2内の電動要素4や回転圧縮要素3が冷却され、温度上昇が抑制される。
次に、図2乃至図8を参照しながらカップ21の取付構造について説明する。上部支持部材16の中心から起立する上部軸受け16Aの周囲には、上部支持部材16の上面から所定の高さ寸法H1の位置に段差部41が形成されている(図3)。この段差部41の角は斜めに面取りされて面取り部41Aとされている(図4)。また、上部軸受け16Aより外側の所定箇所には前述したボルト20が挿通されるボルト孔42も貫通形成されている。
一方、カップ21は中心に前記中心孔21Aを備えて下方に開口した略椀状を呈しており、外側縁部には上部支持部材16の外周部に嵌合するためのフランジ部43が形成され、更に、上部支持部材16のボルト孔42に対応する位置は部分的に階段状に低く形成されて当該低位部にボルト固定部44が構成され、ボルト固定部44にはボルト20が挿通されるボルト孔46が穿設されている。
また、中心孔21Aの周囲を縁取る内側縁部は上側(上部軸受け16Aが起立する方向)に所定曲率で折曲され、そこに湾曲部47が形成されている。更に、ボルト固定部44の下面(上部支持部材16側の面)から湾曲部47の内面(湾曲する円弧の中心の反対側の面)が終わる下端までの高さ寸法H2は(図5)、前記段差部41の高さ寸法H1よりも小さく設定されている(H2<H1)。
そして、このようなカップ21の中心孔21Aに上部支持部材16の上部軸受け16Aを下から挿入するかたちで上部支持部材16にカップ21を被せると、やがてカップ21の内側縁部の湾曲部47の内面下端が上部軸受け16Aの段差部41の面取り部41Aに当接する(図6)。また、フランジ部43は上部支持部材16の外周部の外側に嵌合する(図7)。
このとき、ボルト固定部44の下面から湾曲部47の内面下端までの高さ寸法H2は、前記段差部41の高さ寸法H1よりも小さく設定されているので(H2<H1)、この状態ではカップ21のボルト固定部44の下面は上部支持部材16の上面上方にH1−H2の寸法で離間している(図7)。従って、ボルト20をボルト孔42、46に挿通して締め付け、固定していくと、カップ21はボルト固定部44が上部支持部材16に近づく方向で変形し、やがてボルト固定部44が図2の如く上部支持部材16の上面に押し当てられる。そのため、カップ21の湾曲部47は上部軸受け16Aの段差部41の面取り部41Aに押し付けられ、圧接した状態でカップ21と上部軸受け16A間をシールする。また、フランジ部43は上部支持部材16の外周部に嵌合してこの部分をシールする。
このように、ボルト20の締め付けにより湾曲部47が面取り部41Aに圧接され、それによってカップ21の中心孔21Aと上部軸受け16A間がシールされるが、次に、この湾曲部47の曲率半径Rの寸法について図8を参照して説明する。
この図において、(a)は湾曲部47の曲率半径Rを1.6mm、面取り部41Aの面取り寸法Cを0.3mmとした場合を示している。上記実施例ではこれを採用している。次に、(b)は湾曲部47の曲率半径Rを3mm、面取り部41Aの面取り寸法Cを1.1mmとした場合を示している。尚、(b)においてtはカップ21の厚さ寸法であり実施例では0.8mmの鋼板を使用している。また、φdは段差部41の内端の直径を示し、実施例ではφ26mmである。また、φDは段差部41の外端の直径を示し、実施例ではφ28.2mmである。従って、(φD−φd)/2が段差部41の張り出し寸法Wとなり、実施例では1.1mmとなっている。
図8の(c)は湾曲部47の曲率半径Rを5mm(面取り部41Aの面取り寸法は(b)と同じ)とした場合を示し、(d)は湾曲部47の曲率半径Rを10mm(面取り部41Aの面取り寸法は(b)と同じ)とした場合を示し、(e)は湾曲部47の曲率半径Rを20mm(面取り部41Aの面取り寸法は(b)と同じ)とした場合を示している。
この曲率半径Rはカップ21の厚さ寸法t以下にすることは難しい。また、曲率半径Rが大き過ぎれば湾曲部47と面取り部41Aとの密着度が維持できなくなる。従って、図8の(e)の如く曲率半径Rが大きくなると、カップ21の中心孔21Aと上部軸受け16A間のシールが保たれなくなる。
実験によれば、t<R<10*Wの範囲内でカップ21の湾曲部47の曲率半径Rを設定することにより、十分なシール性が確保できることが確かめられた。図8の(a)〜(d)はこの範囲に入っている。
以上詳述した如く本発明では回転軸8の上部軸受け16Aを上面に有して回転圧縮要素3を構成する上部支持部材16と、上部軸受け16Aが貫通するかたちで上部支持部材16の上面にボルト20にて固定され、上部軸受け16Aの周囲の上部支持部材16の上面を覆って当該上部支持部材16との間に吐出消音室19を構成するカップ21を設け、上部軸受け16Aには段差部41を設け、この段差部41の角は面取りして面取り部41Aを構成し、カップ21の内側縁部は所定曲率で湾曲させて湾曲部47を構成し、この湾曲部47を段差部41の面取り部41Aに当接させると共に、湾曲部47を段差部41に当接させた状態で、ボルト20にて上部支持部材16に固定される以前のカップ21のボルト固定部44が、上部支持部材16より離間する寸法関係としたので、ボルト20にてカップ21のボルト固定部44を上部支持部材16に固定していくことにより、カップ21の湾曲部47は上部軸受け16の段差部41の面取り部41Aに圧接する。
このカップ21の湾曲部47と段差部41の面取り部41Aとの圧接により、上部軸受け16Aとカップ21間のシール性が著しく向上し、従来の如くリング等の別部品を用いること無く、吐出消音室19からの密閉容器2内への冷媒の漏れを効果的に防止、若しくは、低減することができるようになる。これにより、信頼性を確保しつつ、コストの削減と生産時の不良率の低減を図ることが可能となる。
また、リング等の別部品を用いないことで、段差部41の高さ方向の公差を上部軸受け16Aのみとすることが可能となり、面取り部41Aと湾曲部47間から冷媒が漏れた場合の量のバラツキも小さくなる。更に、カップ21の湾曲部47の面取り部41Aに対する押し付け力もカップ21の内側縁部の全周において一定にすることが可能となるので、上部軸受け16Aの端面の歪みのバラツキも小さくなる効果がある。
また、カップ21の湾曲部47の曲率半径Rと、カップ21の厚さ寸法tと、段差部41の張り出し寸法Wとの関係を、t<R<10*Wとしたことで、段差部41の面取り部41Aとカップ21の湾曲部47間のシール性を確実に維持することが可能となる。
尚、実施例では単一の回転圧縮要素を備えた密閉型回転圧縮機を用いて説明したが、それに限らず、複数の回転圧縮要素を有する多気筒、或いは、多段式の密閉型回転圧縮機であっても本発明は有効である。
1 密閉型回転圧縮機
2 密閉容器
3 回転圧縮要素
4 電動要素
7 冷媒吐出管
8 回転軸
12 シリンダ
16 上部支持部材(支持部材)
16A 上部軸受け(軸受け)
19 吐出消音室
21 カップ
21A 中心孔
26 デスーパーヒータ用の出口管
27 デスーパーヒータ用の戻り管
41 段差部
41A 面取り部
42、46 ボルト孔
44 ボルト固定部
47 湾曲部

Claims (2)

  1. 密閉容器内に電動要素と、該電動要素の回転軸にて駆動される回転圧縮要素とを収納し、該回転圧縮要素にて圧縮された冷媒を吐出消音室に吐出した後、外部のデスーパーヒータに流入させ、該デスーパーヒータにて冷却した後、前記密閉容器内に戻し、該密閉容器に取り付けられた冷媒吐出管より吐出する密閉型回転圧縮機において、
    前記回転軸の軸受けを一面に有して前記回転圧縮要素を構成する支持部材と、
    前記軸受けが貫通するかたちで前記支持部材の一面にボルトにて固定され、前記軸受け周囲の前記支持部材の一面を覆って当該支持部材との間に前記吐出消音室を構成するカップとを備え、
    前記軸受けは段差部を有し、該段差部の角は面取りされて面取り部が構成され、前記カップの内側縁部は所定曲率で湾曲されて湾曲部が構成され、該湾曲部は前記段差部の面取り部に当接すると共に、前記湾曲部を前記段差部に当接させた状態で、前記ボルトにて前記支持部材に固定される以前の前記カップのボルト固定部は、前記支持部材より離間する寸法関係とされていることを特徴とする密閉型回転圧縮機。
  2. 前記カップの湾曲部の曲率半径をR、前記カップの厚さ寸法をt、前記段差部の張り出し寸法をWとした場合、t<R<10*Wとしたことを特徴とする請求項1に記載の密閉型回転圧縮機。
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