JP3077774B2 - 光源装置およびそれを用いた光情報記録再生装置 - Google Patents

光源装置およびそれを用いた光情報記録再生装置

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JP3077774B2
JP3077774B2 JP04086007A JP8600792A JP3077774B2 JP 3077774 B2 JP3077774 B2 JP 3077774B2 JP 04086007 A JP04086007 A JP 04086007A JP 8600792 A JP8600792 A JP 8600792A JP 3077774 B2 JP3077774 B2 JP 3077774B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンパクトディスク,
光磁気ディスクなどへの情報の書込み,読出し等に利用
される光源およびそれを用いた光情報記録再生装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】一般に、例えば光磁気ディスク装置にお
いては、ディスク基板に0.8μm程度のトラッキング
用の案内溝が形成されており、この案内溝をなぞって信
号の記録,再生が行なわれるようになっている。従来、
光磁気ディスク用光学ヘッドのトラッキングサーボ方式
の1つとして、文献「NHK技研月報 昭和62年2月
第53頁〜62頁,著者 徳丸春樹」に開示されている
ように、3ビーム法が知られている。3ビーム法では、
LDから出射した光を回折格子によって、主ビーム(0
次光)と2本の副ビーム(±1次光)との合計3本のビ
ームに分ける。このうち、主ビームが記録再生用に利用
され、2本の副ビームは主ビームがトラックから逸れる
ことのないように制御するために,すなわちトラッキン
グ用に利用される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な光記録再生用の3本のマルチビームを発生させる光源
装置において、光磁気ディスク等により高密度の光記録
再生を実現するためには、マルチビームの短波長化が必
要不可欠となる。しかしながら、上記のようなマルチビ
ームを発生させる光源装置に用いられているLDの波長
は、現状において、赤外から近赤外域であり、短波長の
マルチビームを出射することができず、従って、光磁気
ディスク等により高密度の光記録再生を行なうには限度
があった。
【0004】本発明は、短波長のマルチビームを発生さ
せることができて、光磁気ディスク等により高密度の光
記録再生を行なうことの可能な光源装置およびそれを用
いた光情報記録再生装置を提供することを目的としてい
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、励起用光源と、該励起用光
源からの光の入射により所定波長のビームが励起される
レーザ媒質とを有し、前記励起用光源には高出力でかつ
細長いビーム断面形状の光を出射する型式の半導体レー
ザが用いられ、前記レーザ媒質の少なくとも一方の端面
には、前記半導体レーザの活性層と平行となるように複
数個のとつ球面形状部が形成されていることを特徴とし
ている。
【0006】また、請求項2記載の発明は、励起用光源
と、該励起用光源からの光の入射により所定波長のビー
ムが励起されるレーザ媒質と、該レーザ媒質により励起
された所定波長のビームに基づき、該ビームの波長より
も短かい波長の短波長ビームを発生する非線形光学媒質
とを有し、前記励起用光源には高出力でかつ細長いビー
ム断面形状の光を出射する型式の半導体レーザが用いら
れ、前記レーザ媒質の励起用光源側端面,前記非線形光
学媒質の出射側端面のうち少なくとも一方の端面には、
前記半導体レーザの活性層と平行となるように複数個の
とつ球面形状部が形成されていることを特徴としてい
る。
【0007】また、請求項3記載の発明では、上記励起
用光源に、ブロードエリアタイプの高出力LDが用いら
れるようになっていることを特徴としている。
【0008】また、請求項4記載の発明では、上記励起
用光源に、LDアレイが用いられるようになっているこ
とを特徴としている。
【0009】また、請求項5記載の発明では、複数個の
とつ球面形状部が、励起用光源から出射された光のビー
ム形状に合致するようなものに設定されていることを特
徴としている。
【0010】また、請求項6記載の発明では、請求項2
記載の光源装置が光源として用いられ、該光源装置から
出射される短波長光により光記録再生を行なうようにな
っていることを特徴としている。
【0011】
【作用】本発明では、励起用光源からの光の入射により
レーザ媒質内では所定波長のビームが励起される。とこ
ろで、上記励起用光源には高出力でかつ細長いビーム断
面形状の光を出射する型式の半導体レーザが用いられ、
上記レーザ媒質の少なくとも一方の端面には、前記半導
体レーザの活性層と平行となるように複数個のとつ球面
形状部が形成されているので、レーザ媒質内で励起され
る所定波長のビームは高パワーのマルチビームとなる。
レーザ媒質により励起されたビームに基づきより短波長
のビームを発生する非線形光学媒質がさらに設けられて
いるときには、非線形光学媒質からは短波長かつ高パワ
ーのマルチビームが出力され、これを光情報記録再生に
利用するとき、短波長マルチビームによりさらに小さな
集光スポットが得られ、より高密度化された光記録再生
が実現できる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1,図2および図3は本発明に係る光源装置の
第1,第2および第3の実施例の構成図である。なお、
図1,図2,図3において同様の箇所には同じ符号を付
している。図1を参照すると、第1の実施例の光源装置
1は、励起用光源としてのブロードエリアタイプLD2
と、レーザ媒質3とから構成されている。また、第2,
第3の実施例の光源装置11,21は、ブロードエリア
タイプLD2と、レーザ媒質3と、これらの間に設けら
れたレンズあるいはレンズ効果を有する手段4とから構
成されている。
【0013】図4は、ブロードエリアタイプLD2の概
略構成図である。ブロードエリアタイプLD2は、数1
00mW級以上の高出力LDに代表される半導体レーザ
であるが、活性層30の厚さdが約1μm,幅wが約1
50μm程度であって、活性層30の幅wが厚さdに比
べて極めて大きく、このため、光ディスクに利用されて
いる通常のLDに比べて一般に出射光の空間分布が悪
く、従来、光記録再生用には使いにくいものとされてい
た。しかしながら、本発明では、ブロードエリアタイプ
LDの高出力性を利用するのみならず、従来使いにくい
とされていた細長いビーム断面形状(細長い近視野像,
すなわちニアフィールドパターンまたは細長いスポット
像)を逆に利用し、LD光のパワーを無駄なく利用する
マルチビームを得ることを意図している。すなわち、活
性層30から出射されるLD光は、図4に示すように、
活性層30に垂直な方向Vのビ−ム広がり角が平行方向
Hのビ−ム広がり角に比べて大きいため、活性層30か
らある程度離れると、符号ELで示すように、活性層3
0に垂直な方向Vに長い楕円となる。ところが、活性層
30から出射した直後のビ−ムパタ−ン(すなわちニア
フィ−ルドパタ−ン)は、図4にNH,NVで示すよう
に、活性層30に平行に細長い形状を示している。換言
すれば、活性層30の断面形状を反映したものとなって
いる。なお、NHは活性層30に平行な方向Hのニアフ
ィ−ルドパタ−ン成分,NVは活性層30と垂直な方向
Vのニアフィ−ルドパタ−ン成分を表わしている。図1
の第1の実施例,または、後述の第4の実施例では、レ
−ザ媒質3のLD側端面を活性層30に近接して配置す
ることで、上記のようなニアフィ−ルドパタ−ンをレ−
ザ媒質3に入射させ、活用するようにしている。また、
活性層30から出射されたLD光をレンズで集光した場
合にも、上記ニアフィ−ルドパタ−ンに似た活性層30
に平行に細長い楕円となる。従って、図2,図3に示す
第2,第3の実施例,または後述の第5,第6の実施例
では、レ−ザ媒質3のLD側端面を活性層30に近接し
て配置せずとも、活性層30とレ−ザ媒質3との間にレ
ンズあるいはレンズ効果を有する手段4を設けること
で、ニアフィ−ルドパタ−ンに似たパタ−ンをレ−ザ媒
質3に入射させ、活用するようにしている。
【0014】また、レーザ媒質3は、例えばNd:YA
GやNd:YVO4から形成されており、これに励起用
光源としてのブロードエリアタイプLD2からの光が入
射することにより所定波長の光を励起して出力するよう
になっている。例えば、ブロードエリアタイプLD2が
中心波長810nm程度の光を出射するものである場合
には、レーザ媒質3内ではこの波長の光が入射すること
により、1064nm程度の光が励起されるようになっ
ている。
【0015】また、第1および第3の実施例において
は、レーザ媒質3の出力側端面Bには、ブロードエリア
タイプLD2の活性層30と平行に(すなわち紙面と平
行な面に)、複数個のとつ球面形状部31a〜31nが
直線上に形成されている。この際、第1の実施例では、
前述のように、レーザ媒質3のLD側端面Aは、活性層
30に近接して配置されている。また、第2の実施例に
おいては、レーザ媒質3のLD側端面Aに活性層30と
平行に複数個のとつ球面形状部32a〜32nが直線上
に形成されている。
【0016】第1乃至第3の実施例の光源装置1,1
1,21のいずれの場合でも、ブロードエリアタイプL
D2の活性層30直後の細長い形状のビーム(すなわ
ち,ニアフィ−ルドパタ−ン)がマルチビームを発生さ
せるのに効果的に機能し、光源装置1,11,21の動
作はいずれも基本的に同じであるので、例えば第3の実
施例に基づき本発明の光源装置の動作を説明する。図5
(a)は図3に示す第3の実施例の光源装置21の部分
拡大図であり、図5(a)には特にレーザ媒質3の部分
が拡大されて示されている。この光源装置21では、ブ
ロードエリアタイプLD2からの出射光(LD光)をレ
ンズもしくはレンズ効果を有する手段4によりレーザ媒
質3に絞り込んで入射させる。図3においてブロードエ
リアタイプLD2の活性層30は紙面と平行な面内にあ
るので、レーザ媒質3のLD側端面AでのLD光のビー
ム形状は、紙面と平行な方向に細長い形(すなわち、こ
の第3の実施例では、レンズもしくはレンズ効果を有す
る手段4によって、ニアフィ−ルドパタ−ンNH,NV
と似た形のビ−ムプロファイル)となっている。図5
(b)はレーザ媒質3のLD側端面AでのLD光のビー
ム形状を表わしており、このようなビーム形状のLD光
が入射すると、レーザ媒質3内では、このLD光に基づ
き所定波長のビームが励起されるが、この所定波長のビ
ームもレーザ媒質3内でLD光のビーム形状を反映した
ビーム形状のものとなる。
【0017】ところで、この第3の実施例の光源装置2
1では、レーザ媒質3の出力側端面Bには、複数個のと
つ球面形状部31a〜31nが紙面と平行に直線上に形
成されており、とつ球面形状部31a〜31nの形状
(例えばピッチ等)が図5(b)に示すようなLD光の
ビーム形状(あるいはレーザ媒質3内でこのLD光によ
り励起されたビームの形状)に合致するようなものに設
定されている場合には、レーザ媒質3内で励起されたビ
ーム(例えば波長1064nmのビーム)を出力側端面
Bから図5(c)に示すようなプロファイルで出射させ
ることができる。図5(c)のプロファイルからわかる
ように、レーザ媒質3の出力側端面Bから出射されるビ
ームは複数本のビーム,すなわちマルチビームとなり、
これにより、光源装置21からマルチビームを出射させ
ることができる。本発明では、LDにブロードエリアタ
イプLD2を用いており、その高出力性,並びに細長い
ビーム形状のLD光を無駄なく(利用効率良く)利用す
ることにより、1つのLD2と1つのレーザ媒質3とだ
けで極めて高いパワーのマルチビームを効率良く出射さ
せることが可能となる。
【0018】さらに本願の発明者は、上記のような高パ
ワーのマルチビームを効率良く出射する光源装置を利用
しこれを発展させて、実用化に適した高パワーかつ短波
長(例えば532nmの波長)のマルチビームを効率良
く出射する光源装置を案出した。図6,図7,図8は本
発明の光源装置の第4,第5,第6の実施例の構成図で
あり、この第4,第5,第6の実施例では、第1,第
2,第3の各光源装置1,11,21をそれぞれさらに
発展させて、短波長のマルチビームを出射させるように
構成されている。なお、図6,図7,図8において同様
の箇所には同じ符号を付している。すなわち、図6,図
7,図8の光源装置41,51,61では、図1,図
2,図3の光源装置1,11,21の構成に、さらに非
線形光学媒質7が設けられており、レーザ媒質3からの
所定波長(例えば1064nm)のマルチビームを非線
形光学媒質7に入射させ、非線形光学媒質7で短波長の
マルチビームに変換し出射させるようになっている。こ
こで、第4,第6の実施例の光源装置41,61におい
て非線形光学媒質7の出力側端面Dには、ブロードエリ
アタイプLD2の活性層30と平行に(すなわち、紙面
と平行な面に)、とつ球面形状部71a〜71nが直線
上に形成されている。また、第5の実施例の光源装置5
1では、レーザ媒質3のLD側端面Aに、活性層30と
平行にとつ球面形状部72a〜72nが直線上に形成さ
れている。
【0019】また、各実施例において、レーザ媒質3に
は、前述と同様に、Nd:YAGやNd:YVO4を用
いることができ、また非線形光学媒質7としては、KT
P結晶(KTiOPO4)などを用いることができる。ま
た、レーザ媒質3と非線形光学媒質7の各端面A,B,
C,Dには、例えば次表のようなコーティングが施され
ている。ここで、ARは無反射コーティング,HRは高
反射コーティングを表わし、“−”はコーティングの必
要のないことを表わしている。
【0020】
【表1】
【0021】第4乃至第6の実施例の光源装置41,5
1,61の動作は、いずれも基本的には同じであるの
で、ここでは第4の実施例を用いて本発明の光源装置の
動作を詳細に説明する。図9は図6に示す第4の実施例
の光源装置41の部分拡大図であり、図9にはレーザ媒
質3と非線形光学媒質7の部分が拡大されて示されてい
る。第4の実施例においては、レーザ媒質3がブロード
エリアタイプLD2の活性層30に接近して位置決めさ
れている。ブロードエリアタイプLD2からのLD光
(中心波長が例えば810nm)がレーザ媒質3(例え
ばNd:YVO4)のLD側端面Aに入射すると、レー
ザ媒質3内では、このLD光に基づき例えば波長106
4nmのビーム(Nd:YVO4の共振モード)が励起
されて、これが非線形光学媒質7の入射側端面Cに入射
する。非線形光学媒質7内では、波長1064nmのビ
ームに基づき、これの半分の波長532nmのSH光が
励起され、このSH光は非線形光学媒質7の出力側端面
Dから出射される。なお、レーザ媒質3,非線形光学媒
質7の各端面A,B,C,Dのコーティングが表1のよ
うになっているときには、レーザ媒質3の端面Aと非線
形光学媒質7の端面Dとの間が1064nmのビーム
(Nd:YVO4共振モード)に対する共振器として機
能する。
【0022】ところで、ブロードエリアタイプLDの活
性層30は紙面と平行な面内にあるので、レーザ媒質3
のLD側端面AでのLD光のビーム形状は、図9に示す
ように、図5(b)と同様、紙面と平行な方向に細長い
形となり、レーザ媒質3内で励起される波長1064n
mのビームもこの細長いビーム形状のLD光を反映した
細長いビーム形状のものとなる。この細長い形状の波長
1064nmのビームは、レーザ媒質3の端面Aと非線
形光学媒質7の端面Dとの間で共振し、共振モードとな
るが、非線形光学媒質7の端面Dに紙面と平行に直線状
に形成されている複数個のとつ球面形状部71a〜71
nによって、この共振モードは、とつ球面形状部71a
〜71nに応じて複数本のビーム,すなわちマルチビー
ムとなる。具体的には、複数の共振モード(図9の破
線)は、とつ球面形状部71a〜71nの個数まで存在
できる。ここで、とつ球面形状部71a〜71nが図5
(b)に示すようなLD光のビーム形状(あるいはレー
ザ媒質3内でこのLD光により励起された波長1064
nmのビームの形状)に合致するように形成されている
ときには、LD光のビーム形状(ビ−ムプロファイル)
と複数個の共振モードとが効果的にマッチングし、共振
器内で複数の共振モードのパワーが高められる。
【0023】このようにパワーの高められたマルチビー
ムとしての複数の共振モードに基づき、非線形光学媒質
7内では上記複数の共振モードのビーム形状(ビ−ムプ
ロファイル)を反映した波長532nmの複数のSH光
が高パワーで発生し、短波長(グリーン光)のマルチビ
ームとして出力される。換言すれば、図6の光源装置4
1では、1つのレーザ媒質3,1つの非線形光学媒質7
で複数個の短波長光を同時に発振し高パワーで出射する
ことができる。図7,図8の光源装置51,61におい
ても、図6の光源装置41と基本的には同様の原理に基
づき、1つのレーザ媒質3,1つの非線形光学媒質7で
複数個の短波長光を同時に発振し高パワーで出射するこ
とができる。図7の光源装置51のように、レーザ媒質
3のLD側端面Aにとつ球面72a〜72nが施されて
いる場合には、ブロードエリアタイプLD2からのLD
光をレンズ4などにより、レーザ媒質3に向かい集光さ
せるのが望ましく、これにより、LD光と共振モードと
の良好なマッチングをとることができる。
【0024】図10は第4,第5または第6の実施例の
光源装置41,51または61を光情報記録再生装置に
適用した場合の例を示す図である。図10の光情報記録
再生装置では、光源装置41,51または61から出射
した複数個の短波長光をコリメートレンズ31,プリズ
ム32,ビームスプリッタ33を介し、対物レンズ34
により光磁気ディスク,相変化光ディスク,ライトワン
ス,レーザディスク,コンパクトディスク等の光記憶媒
体35上に回折限界まで絞って書込用,消去用,または
読取用の光ビームとして入射させるようになっている。
また、光記憶媒体35からの反射光をビームスプリッタ
33,1/2波長板36,偏光ビームスプリッタ37か
らトラッキング検出器38に、また円筒レンズ39を介
しフォーカス検出器40に入射させるよう構成されてい
る。なお、この例では、フォーカス検出の仕方として、
円筒レンズ39を用いた非点収差法が示されている。
【0025】このような光情報記録再生装置において、
光源装置41,51または61からは、従来の近赤外光
よりも波長の短かい高出力の短波長光(すなわち波長5
32nmの第二高調波)が複数個,例えば3本出射され
る。また、内部共振器型SHGは、ビームパターンが良
好で安定したグリーン光が得られる。従って、光記憶媒
体35での3本のビームの集光スポット径を従来よりも
小さくすることができ、高密度記録された情報を読み出
すことができる。
【0026】なお、上述の第1乃至第6の実施例では、
励起用光源2としてブロードエリアタイプLDを用いた
が、これのかわりに高出力LDアレイを用いることもで
き、高出力LDアレイを用いる場合には、活性層方向に
複数のビ−ムの各ピ−クパワーが均一となるため、レー
ザ媒質3において励起される複数個の各共振モードのパ
ワーをより均一なものにすることができる。これによ
り、第4乃至第6の実施例において、励起用光源2に高
出力LDアレイを用いれば、光出力強度が場所ごとでほ
ぼ均一な短波長のマルチビームを得ることができる。
【0027】また、上述の各実施例では、非線形光学媒
質7にKTP結晶を用いたが、他の材料を用いることも
できる。但し、KTP結晶は角度特性,温度特性が良好
であるので、これを非線形光学媒質7に用いることによ
り、安定した出力が得られる。
【0028】
【発明の効果】以上に説明したように、請求項1記載の
発明によれば、励起用光源には高出力でかつ細長いビー
ム断面形状の光を出射する型式の半導体レーザが用いら
れ、レーザ媒質の少なくとも一方の端面には、前記半導
体レーザの活性層と平行となるように複数個のとつ球面
形状部が形成されているので、励起用光源から出射され
る光のパワーを無駄なく利用することができ、高パワー
のマルチビームを出力することができる。
【0029】また請求項2記載の発明によれば、レーザ
媒質により励起されたビームに基づきより短波長のビー
ムを発生する非線形光学媒質がさらに設けられているの
で、高パワーかつ短波長のマルチビームを出力すること
ができる。
【0030】また、請求項3,4記載の発明によれば、
高出力なマルチビ−ム、短波長マルチビームが得られ、
特に請求項4記載のようにLDアレイを用いれば、出力
される複数のビ−ムの各ピ−クパワ−が均一なマルチビ
ーム,短波長マルチビームを得ることができる。
【0031】また、請求項5記載の発明によれば、複数
個のとつ球面形状部が、励起用光源から出射された光の
ビーム形状に合致するようなものに設定されているの
で、励起用光源からの光のビーム形状とマルチビームと
が効果的にマッチングし、マルチビームのパワーをより
高めることができる。
【0032】また、請求項6記載の発明によれば、請求
項2記載の光源装置が光源として用いられ、該光源装置
から出射される短波長マルチビームにより光記録再生を
行なうようになっているので、短波長マルチビームによ
りさらに小さな集光スポットが得られ、より高密度化さ
れた光記録再生が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光源装置の第1の実施例の構成図
である。
【図2】本発明に係る光源装置の第2の実施例の構成図
である。
【図3】本発明に係る光源装置の第3の実施例の構成図
である。
【図4】ブロードエリアタイプLDの概略構成図であ
る。
【図5】(a)は図3に示す第3の実施例の光源装置の
部分拡大図、(b)はレーザ媒質のLD側断面でのLD
光のビーム形状を示す図、(c)はレーザ媒質の出力側
端面から出射されるマルチビームのプロファイルを示す
図である。
【図6】本発明に係る光源装置の第4の実施例の構成図
である。
【図7】本発明に係る光源装置の第5の実施例の構成図
である。
【図8】本発明に係る光源装置の第6の実施例の構成図
である。
【図9】図6に示す第4の実施例の光源装置の部分拡大
図である。
【図10】本発明に係る光情報記録再生装置の構成例を
示す図である。
【符号の説明】
1,11,21,41,51,61 光源装置 2 励起用光源 3 レーザ媒質 4 レンズ 7 非線形光学媒質 31a〜31n,32a〜32n,71a〜71n,7
2a〜72n とつ球面形状部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 7/12 - 7/22 H01S 3/00 - 4/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 励起用光源と、該励起用光源からの光の
    入射により所定波長のビームが励起されるレーザ媒質と
    を有し、前記励起用光源には高出力でかつ細長いビーム
    断面形状の光を出射する型式の半導体レーザが用いら
    れ、前記レーザ媒質の少なくとも一方の端面には、前記
    半導体レーザの活性層と平行となるように複数個のとつ
    球面形状部が形成されていることを特徴とする光源装
    置。
  2. 【請求項2】 励起用光源と、該励起用光源からの光の
    入射により所定波長のビームが励起されるレーザ媒質
    と、該レーザ媒質により励起された所定波長のビームに
    基づき、該ビームの波長よりも短かい波長の短波長ビー
    ムを発生する非線形光学媒質とを有し、前記励起用光源
    には高出力でかつ細長いビーム断面形状の光を出射する
    型式の半導体レーザが用いられ、前記レーザ媒質の励起
    用光源側端面,前記非線形光学媒質の出射側端面のうち
    少なくとも一方の端面には、前記半導体レーザの活性層
    と平行となるように複数個のとつ球面形状部が形成され
    ていることを特徴とする光源装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の光源装置におい
    て、前記励起用光源には、ブロードエリアタイプの高出
    力LDが用いられるようになっていることを特徴とする
    光源装置。
  4. 【請求項4】 請求項1または2記載の光源装置におい
    て、前記励起用光源には、LDアレイが用いられるよう
    になっていることを特徴とする光源装置。
  5. 【請求項5】 請求項1または2記載の光源装置におい
    て、前記複数個のとつ球面形状部は、励起用光源から出
    射された光のビーム形状に合致するようなものに設定さ
    れていることを特徴とする光源装置。
  6. 【請求項6】 請求項2記載の光源装置が光源として用
    いられ、該光源装置から出射される短波長光により光記
    録再生を行なうようになっていることを特徴とする光情
    報記録再生装置。
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