JP3077741B2 - 鉄道車両用台車のリニアモータ装架装置 - Google Patents

鉄道車両用台車のリニアモータ装架装置

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JP3077741B2 JP08220714A JP22071496A JP3077741B2 JP 3077741 B2 JP3077741 B2 JP 3077741B2 JP 08220714 A JP08220714 A JP 08220714A JP 22071496 A JP22071496 A JP 22071496A JP 3077741 B2 JP3077741 B2 JP 3077741B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リニアモータ駆動
方式を用いた鉄道車両用台車におけるリニアモータ装架
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】鉄道車両におけるリニアモータ駆動台車
は、偏平なリニアモータを用いることにより、低床化が
可能となり、車内の天井高さなど居住性を確保しながら
小断面地下鉄に対応することができる。
【0003】前記駆動装置として用いられるリニアモー
タは、地上側に設置されたリアクションプレートに近接
して、その間の空隙を一定に維持する必要がある。その
ため、リニアモータは台車のなかで軌道面との間の間隔
が不変な箇所に装着される。その間隔が不変な箇所とし
て従来から車軸が利用されている。ところが、車軸は台
車に対し許容範囲内において水平及び上下方向に変位で
きるように構成されているため、リニアモータの装着は
車軸が舵取り変位した場合でも安定した状態を保つ必要
があり、また軌道からの衝撃を緩和するための装置が必
要で、そのため、車軸装架方式は構造が複雑であった。
【0004】前記リニアモータ車軸装架方式の欠点を除
くため、本出願人は先に、2軸台車の前後2つの横はり
との間に、前後方向の変位を許容するようにピン支持し
た吊りリンクによりリニアモータを3点支持した装架装
置を提案した(実開平1−128453号公報参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記吊りリンクにより
台車枠に3点支持したリニアモータ装架装置は、リニア
モータと軌道面との空隙を一定に保つため、リニアモー
タの上下高さ調整が必要で、図4に示すようにリニアモ
ータ1と台車の横はり3にピン支持した吊りリンク28
の中間にターンバックル29からなる調整装置が設けら
れている。また、ピン支持の代わりに吊りリンクの横は
りへの取付けをねじ式とし、ナットの締め付けにより高
さ調整を行なう方法がある。
【0006】前記のごとく、リニアモータ装架に用いら
れている、ねじ締結機構をそのまま高さ調整に用いた場
合、固定する際に大きなトルクで締め付けるため、ねじ
に過大な荷重が負荷され、固渋の発生が考えられる。ま
た、1年ごとに行われる車輪踏面の修理の際には、ねじ
の締め付け・緩め作業を、大きなトルクを加えて行う
が、台車内にはそのための十分なスペースを確保するこ
とが困難で、狭いスペース内で作業せざるを得ず、作業
性が非常に悪い。
【0007】本発明は、前記吊りリンクにより台車枠に
3点支持したリニアモータ装架装置に見られる欠点を排
除し、高さ調整を容易化した鉄道車両用台車のリニアモ
ータ装架装置を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明の鉄道車両用台車のリニアモータ装架装置
は、2軸台車の前後2つの横はりとの間に、前後方向の
変位を許容するように吊りリンクによりリニアモータを
3点支持する装置において、リニアモータ側に軸支した
吊りリンクの上端部寄りに係止フランジを設け、横はり
の側面に突設した吊り枠の中に前記係止フランジを納め
て吊りリンクを貫通し、係止フランジと吊り枠底面との
間に金属製の加減板を挿入し高さ調節をして係止フラン
ジにより吊支することを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】リニアモータは、片方の横はりと
の間に1つの吊りリンクを、また他方の横はりとの間に
2つの吊りリンクを設けて、台車の前後方向の変位を許
容するように3点吊支される。
【0010】そして、横はりに対しては、横はりの側面
に突設した吊り枠の底面との間に金属製の加減板を挿入
し係止フランジにより吊支する。したがって、吊り枠の
天板より上方に突出したねじ部にナットを螺合して吊り
リンクを引上げ、係止フランジと吊り枠の底面との間の
隙間を大きくしておいて、その隙間に挿入する加減板の
数を増減してリニアモータの吊り高さ調整をする。
【0011】また、吊りリンクの吊り枠への組み込み
は、吊り枠の押え金具を開いて吊りリンクの係止フラン
ジ部分を横から吊り枠の天板と底板との空間にはめるだ
けの動作により簡単にできる。
【0012】前記のごとく、リニアモータの吊支手段
は、吊りリンクの上部に嵌着した係止フランジが、横は
りの側面に突設した吊り枠の底面上に加減板を介在して
係止することにより行われる。したがって、ねじ部にナ
ットを螺合するのは、吊り高さ調整を行なうときだけで
あり、調整後はナットを外しねじ部には保護キャップを
かぶせておくため、吊りリンクの横はりへの取付けをね
じ式とし、ナットの締めつけにより高さ調整を行なう方
法に見られるような、ねじの固渋により吊りリンクのメ
ンテナンスが困難になるなどの問題は起こらない。
【0013】
【実施例】本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1に示すように、リニアモータ1は、横はり2との間
に吊りリンク4を、また横はり3との間に吊りリンク
5、6を設けて、台車の前後方向の変位を規制し、側は
り11とリニアモータ1の側面との間にターンバックル
9を有する規制棒8を、取付け部に球面ブッシュを介し
て設け、左右方向の動きを許容するように吊支する。そ
して、横はり2とリニアモータ1に、それぞれ弾性部材
を介在した取付け部26、27を設け、その間を牽引棒
7により連結し、車両が走行する際の推進力を受けるよ
うにする。図中の2点鎖線12は揺れ枕である。
【0014】吊りリンク5、6は、図2、図3に示すよ
うに、下端にピン孔13が穿設され、上方に嵌着した係
止フランジ14より上端まではねじ部15が設けられて
いる。吊りリンクのリニアモータ1への取付けは、リニ
アモータ1に設けた取付け金具24に吊りリンクの下端
部分をはめ、ピン孔13に軸ピン25を通して軸支す
る。また、吊りリンクの横はり3への取付けは、横はり
3に突設した吊り枠17の中に係止フランジ14を納め
て吊りリンクを貫通し、係止フランジ14と吊り枠の底
面との間に金属製の加減板23を挿入し高さ調節をして
係止フランジ14により吊支する。
【0015】前記吊り枠17は、方形枠の天板と底板に
U字型の切り欠き18を設け前面の下半部に押え金具2
1が一方は止めボルト19により開閉自在に取着され、
前記止めボルト19に対設した係合ボルト20に係止切
り欠き22を係合して閉じるように設ける。図3に示す
押え金具21の解放状態で、係止フランジ14を吊り枠
17の底板の上方に位置させて吊りリンクを上下切り欠
き18にはめ、図2の右側の吊りリンク6で示すよう
に、天板より上方に突出したねじ端にナット16を螺合
し、ナットの締め付けを加減してリニアモータ1の吊支
高さ調整を行なう。そして、底板と係止フランジとの間
に生じた隙間30に金属製の加減板23の複数枚を挿入
して隙間を埋める。そして、高さ調整作業を終わった後
は、図2の左側に示す吊りリンク5に示すように、ナッ
ト16を取り外し、代わりにねじ部15に保護キャップ
26をかぶせ、また押え金具21を回して係止切り欠き
22を係合ボルト20に引っ掛けて閉じる。
【0016】吊りリンクの解体や高さ調整を行なう際
は、先ず保護キャップ26を外しナット16をねじ部1
5に螺合し、押え金具21を開いてのち作業する。
【0017】なお、横はり2に吊支する吊りリンク4の
リニアモータ1への取付けは、球面ブッシュを介在する
か、弾性部材を介在して左右方向の動きを吸収し得るよ
うに構成することが望ましい。
【0018】
【発明の効果】本発明の実施によれば、リニアモータを
台車枠に装架することにより、軌道からの外乱を吸収
し、リニアモータの故障をなくすることができる。ま
た、リニアモータの吊り高さ調整機構は、吊りリンクの
吊支機構と切り離して別個に構成されており、メンテナ
ンスの作業性の向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の装架装置を装備した台車の平面図であ
る。
【図2】本発明の装架装置の詳細を示す正面図で、右半
部は横はりへの取付け途中の状態、左半部は吊支状態で
ある。
【図3】本発明の装架装置の1つの吊支機構を展開して
示す説明図である。
【図4】上下をピン支持し、中間にターンバックルを有
する吊りリンクによる従来の装架装置の一例を示す正面
図である。
【符号の説明】
1 リニアモータ 2、3 横はり 4、5、6 吊りリンク 7 牽引棒 8 規制棒 9、29 ターンバックル 10 台車 11 側はり 12 揺れ枕 13 ピン孔 14 係止フランジ 15 ねじ部 16 ナット 17 つり枠 18 U字型切り欠き 19 止めボルト 20 係合ボルト 21 押え金具 22 係止切り欠き 23 加減板 24 取付け金具 25 軸ピン 26、27 取付け部 28 吊りリンク 30 隙間 31 キャップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−106360(JP,A) 特開 昭60−222366(JP,A) 実開 平1−128453(JP,U) 実開 昭62−26102(JP,U) 実開 平3−45002(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B61F 3/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2軸台車の前後2つの横はりとの間に、
    前後方向の変位を許容するように吊りリンクによりリニ
    アモータを3点支持する装置において、リニアモータ側
    に軸支した吊りリンクの上端部寄りに係止フランジを設
    け、横はりの側面に突設した吊り枠の中に前記係止フラ
    ンジを納めて吊りリンクを貫通し、係止フランジと吊り
    枠底面との間に複数の金属製加減板を挿入し高さ調節を
    して係止フランジにより吊支することを特徴とする鉄道
    車両用台車のリニアモータ装架装置。
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