JP3077735U - フラワースタンド - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 従来のフラワースタンドは、鉢をのせる受具
の高さ調節が面倒であり、高さや向きの微妙な調節もし
にくかった。 【解決手段】 ねじ込み部１を備えた脚２と、ねじ込み
部にねじ込み可能なねじ棒による支柱３と、支柱へ回転
可能にねじ嵌合できる嵌合部４に植木鉢を支持可能な受
部５が設けられた鉢受具６とを有し、鉢受具は支柱へね
じ嵌合された嵌合部を回転させることにより高さと向き
を調節可能としたものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は植木鉢をのせるフラワースタンドに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来より、フラワースタンドには各種構造、形状のものがあり、その一つとし て、支柱の外側に植木鉢をのせることができる鉢受具を設けたものがある。それ は夫々の鉢受具に個別に植木鉢をのせることができるため、一台に複数の植木鉢 をのせることができるという利点がある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、従来のフラワースタンドは、鉢受具を支柱にねじ止めしたり、 鉢受具を支柱の支持具に取り付けたりするものであるため、鉢受具の向きや高さ を変えるためには、一々ねじを緩めたり、締付けたりしなければならず、作業が 面倒であった。また、構造上、予め定められてた向きや高さにしか調節すること ができず、所望の向きや高さに調節することできない、という課題もあった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案の目的は、鉢受具の高さや向きを、鉢受具を回転させるだけの手軽な操 作で調節できるフラワースタンドを提供することにある。

【０００５】 本考案の第１のフラワースタンドは、ねじ込み部１を備えた脚２と、ねじ込み 部１にねじ込み可能なねじ棒による支柱３と、支柱３へ回転可能にねじ嵌合でき る嵌合部４に植木鉢１０を支持可能な受部５が設けられた鉢受具６とを有し、鉢 受具６は支柱３へねじ嵌合された嵌合部４を回転させることにより高さと向きを 調節可能なものである。

【０００６】 本考案の第２のフラワースタンドは、第１のフラワースタンドにおいて、受部 ５が植木鉢１０を差込んで支持可能なリング状としたものである。

【０００７】 本考案の第３のフラワースタンドは、第１又は第２のフラワースタンドにおい て、支柱３が脚２のねじ込み部１に脱着可能なものである。

【０００８】 本考案の第４のフラワースタンドは、第１乃至第３のいずれかのフラワースタ ンドにおいて、脚２のねじ込み部１、鉢受具６の嵌合部４がナットであり、それ らナットと支柱３にねじ嵌合された脚固定用ナット７と嵌合部固定用ナット８の 締付けにより、支柱３をねじ込み部１に、鉢受具６の嵌合部４を支柱３に固定可 能なものである。

【０００９】

【考案の実施の形態】

本考案のフラワースタンドの実施形態の一例を図１、図２に基づいて詳細に説 明する。このフラワースタンドはねじ込み部１を備えたリング状の脚２と、ねじ 込み部１にねじ込み可能なねじ棒による支柱３と、植木鉢１０を支持可能な鉢受 具６と、支柱３の上端へ被せるキャップ１１を備えている。

【００１０】 脚２は金属製の棒をリング状に曲げて外枠１２が形成され、その内側にく字状 に曲げた２本の金属製の補強棒１３を配置し、その両端部を溶接により外枠１２ の内側に固定してある。また、２本の補強棒１３の中央部に形成された空間部内 にナット１４を配置し、それを溶接により両補強棒１３に固定してねじ込み部１ としてある。

【００１１】 支柱３には外周面にねじが形成された金属製のねじ棒が使用され、その下端を 脚２のねじ込み部１へねじ込み可能としてある。支柱３はねじ込み部１にねじ込 んでから、支柱３にねじ嵌合した脚固定用ナット７をねじ込み部（ナット）１に 締付けると、ダブルナット式でねじ込み部１に固定され、脚固定用ナット７を緩 めてから、ねじ込み時と逆回転させるねじ込み部１から抜ける様にしてある。

【００１２】 鉢受具６は支柱３にねじ嵌合できるナットを嵌合部４とし、その外周にほぼＶ 字状のアーム１５を溶接して固定し、アーム１５の先にリング１６を溶接により 固定して、植木鉢１０を上から差込んで支持可能な受部５としてある。この鉢受 具６はリング１６を手で回して嵌合部４を正回転（時計方向に回転）させると、 嵌合部４が支柱３のねじに添って降下し、逆回転（反時計方向に回転）させると 支柱３のねじに添って上昇し、これによって鉢受具６の高さと向きを調節可能と してある。また、支柱３にねじ嵌合してある嵌合部固定用ナット８を締付けて嵌 合部４の底面に密接させると、嵌合部４はその位置に固定されて不用意に下降し なくなる。嵌合部固定用ナット８を緩めると嵌合部４が支柱３のねじに添って正 ・逆回転可能となる。

【００１３】 図１、図２の支柱３には三個の鉢受具６が使用されており、それらのリング１ ６の内径は下のものを大きく、上のものを小さくしてある。リング１６の内径は 任意に選択することができ、全て同じ内径のものを使用することも、異なる各種 内径のものを取り混ぜて使用することもできる。鉢受具６のアーム１５の長さも 任意に選択することができ、例えば、下の鉢受具６のアームを長く、上の鉢受具 ６のアームを短くしたり、その逆にしたりすることもできる。アーム１５の長さ を変えることにより、上下の鉢受具６にのせた植木鉢が重ならないようにするこ とができる。

【００１４】 支柱３の上端にはキャップ１１を被せてある。キャップ１１は樹脂製である。 キャップ１１の形状は図示した以外のものであってもよい。キャップ１１は無く てもよい。

【００１５】 支柱３の長さ、太さ、ネジピッチ等は任意に選定することができる。脚２の形 状は図示した以外の形状や構造のものでもよく、例えば、折り畳み可能な三脚式 のものとか、図３の様に棒材を十字状に組合わせたもの等とすることができる。 また、脚を三脚式とか十字状にしたときは、図４の様に各脚２の先端部１９をや や下向きにすると安定性が向上する。先端部１９にはキャップを被せることもで きる。また、脚が三脚式とか十字状の場合は、各脚の先端部１９が最も径の大き な鉢受具６の先端よりも外側まで突出するようにすると安定性が向上し、図１の 様に脚２がリング状の場合はその外径を大きくして、全ての鉢受具６がその脚２ の内側に収まる様にすると安定性が特に向上する。脚２を十字状にする場合は、 図１のねじ込み部１をナットではなく、図５の様にダクタイルとか鋳鋼等で形成 した円形のブロック２０とし、その中心部に縦に途中までねじ孔２１をあけて、 それに支柱３の下端をねじ込み可能とし、更に、図５、図６の様にブロック２０ の裏面に収容溝２２を十字状に形成し、その収容溝２２に脚用の棒２３の上部を 収容して溶接できるようにすることもできる。ブロック２０や脚用の棒２３の形 状や寸法等は任意に選択可能である。

【００１６】 図１のフラワースタンドは図２のように分解して販売され、使用に先立って図 １の様に組立てる。組立ては例えば次のようにする。 １．図１の様に支柱３の下端に脚固定用ナット７をねじ嵌合する。 ２．支柱３の下端を脚２のねじ込み部１にねじ込む。 ３．前記脚固定用ナット７を正回転させてねじ込み部１に締付けて、支柱３の 下端を脚２のねじ込み部１に固定する。 ４．支柱３の上端から支柱３に、嵌合部固定用ナット８をねじ嵌合させる。そ の後に、支柱３の上端から支柱３に鉢受具６の嵌合部４をねじ嵌合し、支柱３の 所望位置に停止させる。その状態で嵌合部固定用ナット８を逆回転させて嵌合部 ４の底面に締付けて鉢受具６をその位置に固定し、不用意に下方に位置ずれしな いようにする。 ５．前記４の操作を繰返して、上方の２個の鉢受具６を支柱３に取付ける。 ６．支柱３の上端にキャップ１１を被せて安全性を高める。

【００１７】 支柱３に固定した鉢受具６の高さと向きをを調節するには次の様にする。 １．嵌合部固定用ナット８を緩めてから鉢受具６を正回転させて、鉢受具６を 降下させてその位置を低くするか、逆回転させて鉢受具６を上昇させてその位置 を高くする。このとき鉢受具６の回転を止めた位置が鉢受具６の向きとなり、高 さとなる。 ２．嵌合部固定用ナット８を逆回転させて上昇させ、その上面を鉢受具６の嵌 合部４の底面に密接させることにより、鉢受具６の位置を固定する。 ３．高さ調節したい鉢受具６毎に前記１、２の手順で操作をする。

【００１８】 前記の様にして組立て、鉢受具６の高さと方向を調節してから、所望位置の鉢 受具６の受部５に図１の様に花や草花を植えた植木鉢１０を差込む。

【００１９】

【考案の効果】

本考案の請求項１のフラワースタンドは、支柱３をねじ棒とし、それに鉢受具 ６の嵌合部４を回転可能にねじ嵌合したので、鉢受具６を回転させるだけでその 高さと向きを手軽に調節することができる。また、鉢受具６の回転を所望位置で 止めれば止めた箇所が鉢受具６の向きと高さとなるので、鉢受具６の向きと高さ の微妙な調節も可能となる。

【００２０】 請求項２記載のフラワースタンドは、受部５が植木鉢１０を差込んで支持可能 なリング状であるため、受部５への植木鉢１０の出し入れが容易になる。

【００２１】 請求項３記載のフラワースタンドは、支柱３が脚２に脱着可能であるため、支 柱３と脚２を分解すればコンパクトに包装することができ、持ち運びや出荷に便 利である。

【００２２】 請求項４記載のフラワースタンドは、脚２のねじ込み部１、鉢受具６の嵌合部 ４をナットとしたので、それらナットと脚固定用ナット７、嵌合部固定用ナット ８との締付けにより、支柱３をねじ込み部１に、鉢受具６の嵌合部４を支柱３に 固定することができ、固定のための操作も容易になる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のフラワースタンドの使用例を示す斜視
図。

【図２】図１のフラワースタンドの分解斜視図。

【図３】本考案のフラワースタンドの脚の平面図。

【図４】本考案のフラワースタンドの脚の側面図。

【図５】本考案のフラワースタンドのブロック部分の側
面図。

【図６】本考案のフラワースタンドのブロックの底面
図。

【符号の説明】

１ ねじ込み部 ２ 脚 ３ 支柱 ４ 嵌合部 ５ 受部 ６ 鉢受具 ７ 脚固定用ナット ８ 嵌合部固定用ナット 10 植木鉢

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】ねじ込み部（１）を備えた脚（２）と、ね
   じ込み部（１）にねじ込み可能なねじ棒による支柱
   （３）と、支柱（３）へ回転可能にねじ嵌合できる嵌合
   部（４）と植木鉢（１０）を支持可能な受部（５）とが
   設けられた鉢受具（６）とを有し、鉢受具（６）は支柱
   （３）にねじ嵌合された嵌合部（４）を回転させること
   により高さと向きが調節可能であることを特徴とするフ
   ラワースタンド。
2. 【請求項２】請求項１記載のフラワースタンドにおい
   て、受部（５）が植木鉢（１０）を差込んで支持可能な
   リング状であることを特徴とするフラワースタンド。
3. 【請求項３】請求項１又は請求項２記載のフラワースタ
   ンドにおいて、支柱（３）が脚（２）のねじ込み部
   （１）に脱着可能であることを特徴とするフラワースタ
   ンド。
4. 【請求項４】請求項１乃至請求項３のいずれかに記載の
   フラワースタンドにおいて、脚（２）のねじ込み部
   （１）及び鉢受具（６）の嵌合部（４）がナットであ
   り、それらナットと支柱（３）にねじ嵌合された脚固定
   用ナット（７）と嵌合部固定用ナット（８）の締付けに
   より、支柱（３）をねじ込み部（１）に、鉢受具（６）
   の嵌合部（４）を支柱（３）に固定可能であることを特
   徴とするフラワースタンド。