JPS5849092Y2 - ウエキバチヨウタナ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、多数の植木鉢を立体的に載置し得る棚に関す
る。

従来、植木の観賞のために多数の植木鉢を立体的に並べ
るには、第１図Ａに示すようなヒナ段形式の棚か、ある
いは第１図Ｂに示すような放射状棚が使用されていた。

前者によれば、棚を設置するために広い面積を必要とし
、特に屋内向きではなかった。

また、後者によれば、台座１に突設されている支柱２の
側方に突出する腕木３が溶接で支柱２に固着されている
場合には、不使用時の収納の場合に不便であり、また、
収納に便利なように、腕木３を支柱２に着脱可能に取り
付けることとする場合には、腕木３を支柱２に確実に固
定することが困難であった。

本考案は前記した事情に鑑み、腕木３を支柱２に容易に
着脱でき、しかも、腕木３を支柱２に取り付ける場合に
確実に固定することができる植木鉢用棚を提供すること
を目的とする。

以下、図示の本考案の実施例に基づいて説明する。

第２図に示すように本考案による植木鉢用棚は、台座１
と、この台座１に垂直に突設された支柱２と、この支柱
２に後端を固着されて側力に突出する複数の腕木３と、
この腕木３の先端に嵌着された鉢受皿４とからなる。

上記台座１は、第３図に示すように鋳鉄等の重量の大き
い材料からなり、中央上面から下方に向けて穿設された
垂直孔５を有している。

この垂直孔５には、上記支柱２の下端部が着脱自在に挿
入されている。

上記支柱２は、鋼管等の円筒からなり、中間部に高さ方
向に適宜間隔を有して散点的に多数の取付用孔６を有し
ている。

この取付用孔６は、支柱２の管壁を水平に貫通し腕木３
をきつく挿通させる大径の孔６ａと、線孔６ａに対向し
て管壁を貫通し頭付ネジ７の軸部を挿通させる小径の孔
６ｂとからなっている。

上記腕木３は、鋼棒等の丸棒体からなり、その後端部が
上記孔６ａにきつく挿通されており、さらに、軸芯に沿
って形成された雌ネジ８を後端に有して支柱２の内周面
に突き当っている。

上記雌ネジ８には、支柱２の外側から孔６ｂを経て頭付
ネジ７が捻じ込まれ、腕木３を支柱２に着脱可能に固着
させている。

その際、雌ネジ８に頭付ネジ７を強く捻じ込み、腕木３
の後端が支柱２の内周面に喰い込むように固定する。

これにより、腕木３にこれを捻じるような力が働いても
、腕木３は取付孔６内で回転しない。

このようにして複数の腕木３が支柱２を中心として放射
状に、また、着脱自在に支柱２に固着される。

−力、上記腕木３の先端部には、長手方向の適宜区間に
亘って平旦に切欠いた平頭部９を有している。

上記鉢受器４は、プラスチック等の合成樹脂材料からな
りその下面に上記腕木３の先端平頭部９と同一断面で適
宜深さを有して、先端平頭部９をきつく受は入れるよう
に形成された横向きの受孔１０を有している。

従って、該受孔１０に先端平頭部９を差し込んで、鉢受
器４上に偏った力が作用しても、鉢受器４が回転しない
ように取付けることができる。

なお、鉢受器４を腕木３に嵌着した場合に、受孔１０か
ら平頭部９が抜は出ないようにするために、腕木３と針
受器４とをネジ１１で固定しておくことが望ましい。

また、上記鉢受器４の上面には適宜深さで凹陥部１２が
形成されており、該凹陥部１２には植木鉢１３が置かれ
、また、そこに水を溜め得るようになっている。

本考案による植木鉢用棚は、次のように組立て使用され
る。

先ず、支柱２の下端を台座１の垂直孔５に差し込んで支
柱２を垂直に突設する。

支柱２はこれを上方に引けば簡単に台座１から取り外せ
る。

次に、支柱２の取付孔６のうち大径の孔６ａに腕木３の
後端を差し込み、小径の孔６ｂから頭付ネジ７を後端の
雌ネジ８に捻じ込んで腕木３を支柱２に固着する。

腕木３は、後端の雌ネジ８から頭付ネジ７を取り除けば
簡単に支柱２から取り外せる。

次に、上記腕木３の先端に鉢受器４を上記のように嵌着
する。

なお、広い場所では長い腕木３を用い、又は部屋の隅や
狭い場所では短い腕木３を用いたり、一部の取付孔６に
腕木３を取り付ける等、腕木３の長さ、支柱２の取付孔
６は適宜選択して用いることができる。

また、受孔１０に予め先端平頭部９を差し込んでおき、
その腕木３を支柱２に固着するようにすれば鉢受器４を
水平に取り付けることができる。

また、上記鉢受器４は腕木３の先端から引き抜き植木鉢
１３の大きさあるいは観賞者の好みに応じて別種の鉢受
器４と適宜に交換できる。

前記したように本考案によれば、鉢受器を嵌着した腕木
を確実に支柱に固着できるので、植木鉢を安全に載置す
ることができる。

また、腕木は頭付ネジで簡単に支柱２から着脱できるの
で、所望の取付孔を利用して任意に腕木を支柱に固着で
き、しかも各部品が直線的あるいは平面的に作成されて
いるので、不使用時に収納する場合にもコンパクト化で
きて便利である。

また腕木３の端部は支柱２を貫通することがないので、
支柱２の強度がほとんど損われず、支柱２の軽量化とい
う大きなメリットが得られる。

更に腕木３の先端に平頭部を形成し、この平頭部に鉢受
器を嵌着するようにしているので、鉢受器がほとんど傾
くことがなく、鉢を水平にかつ安定して載置することが
できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の植木鉢用棚を示す立面図、第２図は本考
案の実施例による植木鉢用棚を示す斜視図、第３図は植
木鉢用棚の縦断面図である。 １・・・台座、２・・・支柱、３・・・腕木、４・・・
受皿、６・・・取付孔、７・・・頭付ネジ、８・・・雌
ネジ、９・・・平頭部、１０・・・受孔。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 台座１に下端部を支持され、垂直上方に突出する円筒状
   の支柱２の管壁を半径方向に貫通する大小径の孔６ａ、
   ６ｂを穿設して支柱２に取付孔６を形成する一方、後端
   部軸芯に沿って雌ネジ８を形成した腕立３の後端を上記
   大径の孔６ａに挿入するとともに小径の孔６ｂに外側か
   ら頭付ネジ７を挿入し雌ネジ８に強くねじ込んで腕木３
   を支柱２に固着し、上記腕木３の先端には平旦な切欠き
   を有した平頭部９を形成し、この腕木３の先端部と適合
   する受孔１０を下面に形成した鉢受皿４を嵌着してなる
   植木鉢用棚。