JPH0642451Y2 - 植木鉢スタンド - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は植木鉢スタンドに関するものである。

（従来の技術） 従来、植木鉢スタンドとして、例えば基台上に１本の支
柱が立設され、支柱に取付腕を介して鉢受が取付けら
れ、鉢受上に植木鉢が載置されるようになされたものが
ある。

（考案が解決しようとする課題） しかしながら、かかる従来の植木鉢スタンドは基台上に
１本の支柱が立設されているだけであるため、支柱に取
付けられる鉢受の数が少なく、植木鉢を多く載せること
ができない欠点がある。しかも１本の支柱に鉢受を取付
けることから、１本の支柱に負荷が集中し強度や安定性
の面で必ずしも十分とはいえない欠点がある。

本考案は上記の如き問題点を解消し、基台と支柱間のね
じれを防止した安定構造とすると共に、多くの鉢受が取
付けられるようになされた植木鉢スタンドを提供せんと
するものである。

（課題を解決するための手段） 上記目的を達成させるために、本考案は次のような構成
としている。

すなわちこの考案に係る植木鉢スタンドは、上面に平面
状台部が設けられた基台上に２本の支柱が並行に立設さ
れ、支柱の上部に上部鉢受が嵌合載置されて支柱どうし
が連結され、支柱のそれぞれに中間鉢受が適宜数取付け
られ、該中間鉢受は取付体を介して各支柱に沿って回動
可能かつ摺動自在となされていると共に任意位置で固定
可能となされ、上記支柱はそれぞれ下端部が基台に凹設
された嵌合孔に回転不能に嵌合され、上端部が上部鉢受
下面に突設された脚部に回転不能に嵌合されたことを特
徴とするものである。

（実施例） 以下、図面を参照しながら本考案について説明する。

図面において、（１）は基台であって、合成樹脂、金属
等から作製されている。基台（１）は一般に円盤状とな
されているが他の形状となされていてもよい。基台
（１）のほぼ中央部には２個の嵌合孔（11），（11）が
凹設されている。この嵌合孔（11）は一般に第１図や第
４図の如く丸孔となされ、孔内壁に縦方向に１又は複数
の溝条（12）が設けられている。又、基台（１）の上面
に第１図の如く植木鉢を載せるための平面状台部（13）
が設けられ、基台（１）上に植木鉢を載せることができ
ると共に該基台（１）に植木鉢を載せることにより基台
（１）の安定性の向上が図られるようになされている。
さらに、基台（１）の下面にキャスター等が設けられて
いると移動に便利である。

（２）は支柱であって、金属パイプ、合成樹脂被覆金属
パイプ等が使用される。支柱（２）は一般に断面円形状
となされ、下端部周面に基台（１）の嵌合孔（11）の溝
条（12）に対応する突条（21）が設けられている。一般
にこの突条（21）は第３図、第４図の如く支柱（２）の
下端に取付けられたキャップ（22）の外周面に突設され
ている。又、支柱（２）の上端部には第５図の如くキャ
ップ（23）が取付けられ、キャップ（23）の上面に角形
凹部（24）が設けられている。

（３）は上部鉢受であって、合成樹脂等から作製された
皿状となされている。上部鉢受（３）の下面には第１図
の如く基台（１）の嵌合孔（11），（11）に対応して２
個の脚部（31），（31）が突設されている。脚部（31）
は第５図の如く筒状となされ、筒状内には角形凸部（3
2）が突設されている。

（４）は前期支柱（２），（２）の中間にそれぞれ取付
けられた鉢受であって、合成樹脂等から作製された皿状
となされると共に、支柱（２）に取付けるための取付体
（41）と一体化されている。該中間鉢受（４）は前記取
付体（41）を介して各支柱（２）に沿って回動可能かつ
摺動自在となされていると共に任意位置で固定可能とな
されている。例えは第７図及び第８図の場合、取付体
（41）は支柱（２）に挿通される取付筒（42）を内方に
締付ける締付環（43）が嵌合され、取付筒（42）の上半
部に直接又は間接的に中間鉢受（４）が連結されるよう
になされている。

次に本考案植木鉢スタンドの組立例について説明する
と、まず基台（１）の嵌合孔（11），（11）に支柱
（２），（２）の下端部を嵌合して支柱（２），（２）
を並べて立設する。このとき、第４部の如く嵌合孔（1
1）の溝条（12）と支柱（２）の突条（21）とが嵌合さ
れ、支柱（２）の下端部が回転不能となされる。次に、
中間鉢受（４）の取付体（41）の締付環（43）をゆるめ
て取付筒（42）を支柱（２）に挿通し、適宜位置に摺動
後第７図、第８図の如く締付環（43）を締付け固定する
ことにより適宜数の中間鉢受（４）を取付ける。次に、
支柱（２），（２）の上部に上部鉢受（３）の脚部（3
1），（31）を嵌合して上部鉢受（３）を支柱（２），
（２）の上部に載置する。このとき、第５図及び第６図
の如く支柱（２）の上端部が脚部（31）内に嵌挿される
と共に角形凹部（24）と角形凸部（32）が嵌合され、支
柱（２）の上端部が回転不能となされる。又、支柱
（２），（２）の上端部が上部鉢受（３）を介して連結
されるものである。

又、支柱（２）の上下端部を回転不能に嵌合する方法に
ついて、上記例以外の種々の方法が採用されてもよい。
例えば、支柱（２）の下端部の嵌合に関して、上記例の
基台（１）の嵌合孔（11）の溝条（12）を突条に、支柱
（２）の突条（21）を溝条にしてもよい。嵌合孔（11）
の形状を角孔、異形孔等丸孔以外とし、支柱（２）の下
端部断面をこの嵌合孔（11）に嵌合する形状としてもよ
い。又、支柱（２）の上端部の嵌合に関して、上記例の
支柱（２）の角形凹部（24）を角形凸部あるいは丸形以
外の凹部や凸部とし、上部鉢受（３）の角形凸部（32）
を角形凹部あるいは丸形以外の凸部や凹部とし、両者を
嵌合しうるようにしてもよい。支柱（２）の上端部の断
面形状を角形、異形等の丸形以外とし、上部鉢受（３）
の脚部（31）の内形をこの支柱（２）上端部に嵌合する
形状としてもよい。

（考案の効果） 以上詳述した如く、本考案植木鉢スタンドは、２本の支
柱の上端部と下端部がそれぞれ上部鉢受と基台とに回転
不能に嵌合されて２本の支柱が連結されているので、基
台と支柱間のねじれが防止されて強度、安定性の向上が
図られている。

また基台の上面には植木鉢を載せるための平面状台部が
設けられているので、基台上に植木鉢を載せることがで
きると共に該基台に植木鉢を載せることにより基台の安
定性の向上が図られるようになされている。

さらに２本の支柱のそれぞれには中間鉢受が適宜数取付
けられ、該中間鉢受は取付体を介して各支柱に沿って回
動可能かつ摺動自在となされていると共に任意位置で固
定可能となされているので、２本の支柱に沿って多くの
鉢受が隣接して取り付けられると共に、植木鉢の大きさ
や植木の丈に合わせて適宜鉢受を各支柱の周方向の任意
の位置に回動させたり各支柱に沿って上下の任意の位置
に摺動させたりして効率のよいレイアウトへの変更が容
易にできる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案植木鉢スタンドの一実施例を示す分解斜
視図、第２図は本考案植木鉢スタンドの一実施例を示す
斜視図、第３図は本考案植木鉢スタンドの基台と支柱の
嵌合部を示す一部切欠断面図、第４図は第３図IV-IV線
における断面図、第５図は本考案植木鉢スタンドの支柱
と上部鉢受の嵌合部を示す一部切欠断面図、第６図は第
５図VI-VI線における断面図、第７図は本考案植木鉢ス
タンドの鉢受と支柱の取付状態を示す一部切欠断面図、
第８図は第７図VIII-VIII線における断面図である。 １……基台、11……嵌合孔、12……溝条、13……平面状
台部、２……支柱、21……突条、22,23……キャップ、2
4……角形凹部、３……上部鉢受、31……脚部、32……
角形凸部、４……鉢受、41……取付体、42……取付筒、
43……締付環。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】上面に平面状台部（13）が設けられた基台
   （１）上に２本の支柱（２），（２）が並行に立設さ
   れ、支柱（２），（２）の上部に上部鉢受（３）が嵌合
   載置されて支柱（２），（２）どうしが連結され、支柱
   （２），（２）のそれぞれに中間鉢受（４）が適宜数取
   付けられ、該中間鉢受（４）は取付体（41）を介して各
   支柱（２）に沿って回動可能かつ摺動自在となされてい
   ると共に任意位置で固定可能となされ、上記支柱
   （２），（２）はそれぞれ下端部が基台（１）に凹設さ
   れた嵌合孔（11），（11）に回転不能に嵌合され、上端
   部が上部鉢受（３）下面に突設された脚部（31），（3
   1）に回転不能に嵌合されたことを特徴とする植木鉢ス
   タンド。