JP3077471B2 - 記録体の再生装置 - Google Patents

記録体の再生装置

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JP3077471B2
JP3077471B2 JP05271665A JP27166593A JP3077471B2 JP 3077471 B2 JP3077471 B2 JP 3077471B2 JP 05271665 A JP05271665 A JP 05271665A JP 27166593 A JP27166593 A JP 27166593A JP 3077471 B2 JP3077471 B2 JP 3077471B2
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昌純 吉田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子写真、プリンタある
いはファクシミリ等の印字装置により得られた記録体の
印字部分を除去し、記録体を再生する再生装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】資源保護の観点から、リサイクル技術が
地球に優しい技術として注目されている。今日、複写機
が会社、事務所等あらゆる分野に普及し、その複写用紙
の古紙に対しても再生の技術が研究され、資源の有効活
用が望まれている。
【0003】印字済み複写紙は、機密性を保持しなけれ
ばならない場合が多く、一般には、複写紙を一旦裁断し
てからパルプに再生する。この方法では、パルプ繊維が
短くなっているため、得られる再生紙は非常に破れやす
いという問題があった。さらに、再生装置も複雑且つ巨
大であり、古紙の再生を特定の専門業者に頼らざるを得
ない面があった。
【0004】かかる問題を解決する再生技術として、例
えば特開平4−89271号には、紙を裁断せずに印字
部を除去する印字除去装置が開示されている。この装置
は、古紙表面にクリーニング液をローラで塗布した後、
該古紙表面に物理的処理を加えて印字部を除去するもの
である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記装
置では、剥離したトナーがクリーニング液中を浮遊し、
これが古紙に再吸着して十分な印字除去が行われないと
いう問題点がある。
【0006】従って、本発明の目的は、上記問題点を解
消し、記録体を裁断することなく、簡単に且つ確実に再
生処理できる記録体の再生装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明の再生装置
は、記録体を供給する供給手段と、記録体を搬送する搬
送手段と、クリーニング液を収納し記録体を浸漬するた
めの浸漬槽と、記録体表面に物理的処理を加えて印字を
除去する印字除去手段と、浸漬槽内における記録体搬送
方向に対して対向する方向に上記クリーニング液を流動
させる流動手段とを備えたことを特徴とする。さらに、
本発明の再生装置は、上記クリーニング液が水を含むこ
とを特徴とする。
【0008】
【作用】本発明の再生装置は、記録体を予めクリーニン
グ液中で浸漬することにより記録体から浮き上がった印
字部分をブラシ等で掻き取るものであり、記録体表面を
傷付けることなく印字部分を確実に除去することができ
る。さらに、クリーニング液の流れの中で上記印字除去
処理を行うものであり、記録体表面に常に新鮮なクリー
ニング液が供給されて、十分再使用に耐える白色度の高
い再生紙を提供するものである。
【0009】
【実施例】以下に本発明の一実施例を図面にしたがって
説明する。
【0010】図1に示す再生装置(1)は、浸漬槽内のク
リーニング液中で記録体上の印字を掻き取る構成のもの
で、記録体を再生装置内部に給紙する給紙手段(2、2
1)、クリーニング液(30)を収納し記録体を所定時間
浸漬して予め印字部を膨潤させるための浸漬槽(3)、印
字部が浮き上がった状態の記録体表面に物理的処理を加
えて印字部を除去する印字除去手段(4)、浸漬槽内にお
ける記録体の搬送方向に対向して上記クリーニング液を
流動させる流動手段(5、51〜55)、クリーニング液
の付着した記録体を乾燥させる乾燥手段(60)、乾燥し
た記録体を再生紙として排紙する排紙手段(7)、記録体
を搬送する搬送手段により構成されている。
【0011】図中(10)は記録体であり、少なくとも樹
脂成分を含むトナー像Taが記録された紙あるいはポリ
エステルフィルム等の所謂OHP用シート等を指すもの
である。これらの記録体は従来公知の複写機、プリンタ
ー、ファクシミリなどの所謂OA機器によって印字され
たものである。
【0012】図中再生装置の左上部に設けられた給紙手
段は、記録体(10)が導入される開口部(I)と、この開
口部(I)に記録体(10)を搬送するように設けられた
給紙トレイ(2)とから構成されている。給紙トレイ(2)
への記録体(10)の給紙は、オペレーターが手動で行な
ってもよく、また複写機等で原稿を自動送りするために
用いられている自動原稿送り装置(ADF)を用いて、
連続的に給紙を行なっても良い。
【0013】給紙ローラ(21)により給紙トレイ(2)か
ら引き出された記録体(10)は、その先端部が送りロー
ラ対(9a)と(9b)の間に挟み込まれて停止する。図
中、センサー(S1)は、給紙トレイ(20)に載置された
記録体(10)の一端部が、開口部(I)から装置(1)内
部に侵入された時点でスタート信号を出力し、この信号
に基づいて図示しない駆動手段(モーター等)により送り
ローラ(9a)〜(9e)が回転駆動するように設定されて
いる。この他、別途設けられたスイッチ(S2)に対す
るオペレーターの入力が検知された場合のみ、上記スタ
ート信号を出力するように制御してもよい。
【0014】上記送りローラ(9a)は後述する搬送ベル
ト(8a)を挟んで送りローラ(9b)に一定の圧力で押
し当てられている。本発明においては、上記送りローラ
対(9a)、(9b)のうち、少なくとも一方を弾性体、
例えば、表面が粗面化されたウレタンローラで構成する
ことが好ましい。
【0015】送りローラ(9b)、(9c)には搬送ベルト
(8a)が、また送りローラ(9d)、(9e)には搬送ベル
ト(8b)が掛け渡されている。搬送ベルト(8a)、(8
b)は、送りローラ(91b)〜(91e)の回転に伴って
図中矢印方向に所定速度で各々回転駆動する。搬送ベル
ト(8a)上には、抑えローラ(91a)、(91b)及び
(91c)が、また搬送ベルト(8b)上には、抑えローラ
(91d)及び(91e)が圧接されている。記録体は、浸
漬槽(3)に溜められたクリーニング液(30)中で搬送ベ
ルトと抑えローラの間を所定の速度で移送される途中
で、印字除去手段(4)により印字除去された後、乾燥手
段を経てカレンダーロール対(11a)、(11b)まで搬
送される。
【0016】送りローラ対(9a)、(9b)及び漬槽内に
おける送りローラ(9c)〜(9e)の回転駆動は、センサ
ー(S3)により制御し、記録体(10)がカレンダーロー
ル対(11a)、(11b)に確実に到達するまで駆動する
ように構成されている。また、センサー(S3)を設け
ず、予め定められた時間をタイマーによって管理して回
転駆動するように構成してもよい。
【0017】搬送ベルト(8a)の移動により浸漬槽(3)
内に移送された記録体(10)は、ここで一旦停止し、ク
リーニング液(30)中に所定時間浸漬される。記録体上
の定着トナー(Ta)は、クリーニング液の作用により膨
潤する。使用されるクリーニング液としては、トナー中
の荷電制御剤等の染料成分、顔染料等の着色剤成分は溶
解させないが、トナーを構成する樹脂成分を膨潤させて
トナーを可塑性として記録体内部から表面にトナー像を
浮き上がらせる特性のものを使用する。本発明で用いら
れるクリーニング液としては、例えば、水系洗浄剤とし
て市販されているトスクリーンD(長宗産業社製)が使
用可能である。トスクリーンDは、ト−ル油脂肪酸エス
テル、ト−ル油脂肪酸及び界面活性剤を含み、酸価:約
2.1mgKOH/g、比重:1.020(20℃)、pH:7
±0.5(15℃)の物性を有する淡黄色透明液体であ
る。トスクリーンは、オゾン層を破壊すると指摘されて
いるフッ素、塩素炭素の化合物を一切配合していない。
さらに人体に無害で、不燃性(引火点なし)であるた
め、本発明のような通常のオフィス環境内での紙の再生
装置に使用するには極めて適したものである。
【0018】クリーニング液への記録体の浸漬条件は、
記録体、印字材料(トナー)、クリーニング液等の種類を
考慮して適宜設定すればよいが、何れの場合において
も、記録体上の定着トナー(Ta)が、後述する印字除去
手段により記録体上から脱離しやすい状態となるように
する。浸漬時間は、記録体(10)、印字材料あるいはク
リーニング液等の種類によって異なるが、一般には数十
秒から数分浸漬することが好ましい。本実施例では、ク
リーニング液として後述するトスクリーンD(長宗産業
社製)を用いており、これを最適条件化で使用するため
30秒に固定している。30秒経過後、各送りローラを
駆動させ、記録体を印字除去処理する工程へと移送す
る。
【0019】続いて、印字除去手段(4)により記録体表
面に物理力を加えて、印字部分を掻き取る。本実施例で
は印字除去手段として、回転ブラシが設けられている。
図4に示すように、浸漬槽(3)内で、この回転ブラシの
ブラシ毛部分を記録体表面に摺り付けるように回転させ
ながら記録体の搬送方向(矢印a、b方向)、あるいは直
行する方向(矢印c,d方向)に沿って往復移動させる。
これにより記録体(10)表面を傷付けることなく印字
部分を効率良く掻き取ることができる。
【0020】回転ブラシのブラシ毛を構成する材料とし
ては、ナイロン、アクリル、ポリエステル等の高分子繊
維、あるいは羊毛等の繊維が好適に用いられる。
【0021】印字除去手段(4)の形態としては、上記回
転ブラシ形態に限定されるものではない。例えば、駆動
ローラー間に掛け渡された布製ベルト(ウェッブ)が挙
げられる。繊維を織り込んだ布製のものを使用したり、
ウェッブ表面にブレードを押し当てて、ウェッブに付着
した膨潤トナーあるいはその他の汚れを回収ボックス内
に掻き落とす構成とすることにより除去効果を一層高め
ることができる。また、印字除去手段として金属、ゴム
等の弾性体ブレードを用いることもできる。これらは圧
接手段(バネなど)を組み合わせて記録体(10)表面から
トナーを擦り取るように構成する。さらに、印字除去手
段としては上記のような固体摩擦方式に限らず、クリー
ニング液をスリット状ノズルから記録体にジェット流と
して強力に吹き付けてトナーを脱離させる方法でも良
い。以上の手段を適宜組み合わせて使用することもでき
る。
【0022】本実施例では、記録体を浸漬槽内で一旦停
止させて、クリーニング液に十分浸漬させた後、印字除
去手段による印字の除去処理を施しているが、記録体を
停止させることなく浸漬槽内を所定速度で搬送しながら
同時に印字除去手段により印字除去処理を行なっても良
い。浸漬槽内の記録体の移動速度は、印字除去効率と記
録体の再生速度のバランスから適宜決定される。
【0023】上記印字除去処理により記録体表面から剥
離されたトナー(Tb)は、クリーニング液中で浮遊懸濁
したり、大きな可塑性の粒状となって沈澱する。これら
をクリーニング液中に放置すると、クリーニングされた
記録体に再付着、再吸着して黒い斑点等の画像ノイズと
なる。従って、浸漬槽(3)の底部にクリーニング液を循
環させる流動手段設けて、浸漬槽中のクリーニング液を
常に清浄な状態に保つ必要がある。
【0024】図中(5)はクリーニング液を循環させるた
めの循環路で、クリーニング液(30)をインレット(5
1)から取り込み、アウトレット(52)から吐き出すよ
うにポンプ(53)が設けられている。クリーニング液の
循環方向に対してポンプ(53)の上流側にはフィルター
(54)が設けられている。このフィルターにより浸漬槽
(3)内に浮遊するトナー(Tb)、その他の不純物が回収
されるため、浸漬槽(3)内のクリーニング液は、常に一
定の清浄さに保たれる。フィルター物質(55)は、適宜
交換可能に構成されている。フィルター物質の材質とし
ては、例えば、ガラスウール、活性炭、天然繊維の布等
が使用可能である。
【0025】さらに、浸漬槽内におけるクリーニング液
の循環方向を、前記記録体の搬送方向に対向させること
により、記録体には常に清浄なクリーニング液(30c)
が供給されることとなる。従って、記録体上から一旦剥
離され、クリーニング液中で浮遊もしくは沈殿したトナ
ー等が記録体に再付着あるいは再吸着することを防ぐこ
とができ、白色度の高い再生記録体を得ることができ
る。また、クリーニング液は、その作用が低下するまで
繰り返し使用できるので非常に経済的である。
【0026】浸漬槽内で記録体を移送する搬送ベルト
(8a)、(8b)としては、例えば薄膜フィルム、弾性
体、不織布、繊維を編み込んだ布等、あるいは金属、高
分子、スチール製の板状のもの等が好適に用いられる
が、クリーニング液に腐蝕されにくい材質を選択する必
要がある。さらに、ベルト表面を粗面化あるいはメッシ
ュ状にすることにより記録体(10)の搬送力を向上させ
ることができる。
【0027】抑えローラ(91a)と抑えローラ(91b)
間の距離、抑えローラ(91b)と抑えローラ(91c)間
の距離、抑えローラ(91d)と印字除去手段(4)間の距
離、印字除去手段(4)と抑えローラ(91e)間の距離
が、再生処理する記録体(10)の長さより長い場合に
は、浸漬槽(3)内で記録体(10)が浮き上がるため印字
の除去が不十分となる。従って、各々の距離を記録体
(10)の搬送方向の長さより短く設定することが望まし
い。即ち、記録体の給紙サイズとしてB5サイズ縦送
り、A4サイズ縦送り、B4サイズ縦送り、A3サイズ
縦送りが随時選択可能であるような再生装置において
は、上記各抑えローラ間距離をB5サイズ縦の長さより
短く構成する。但し、記録体(10)がクリーニング液
(30)により湿潤し、搬送ベルト(8a)、(8b)に密着
しているような場合には、浮き上がり防止のために各抑
えローラ間距離を必ずしも上記のように設定する必要は
ない。
【0028】浸漬槽(3)内には、印字除去を高めるため
に超音波振動手段やヒーターを適宜設けてもよい。クリ
ーニング液はその温度によって印字除去効果に差を生じ
る場合が多く、ヒーターによりクリーニング液の温度を
適宜調節することが除去効果の向上につながる。最適温
度はクリーニング液(30)の種類によっても異なり一概
には規定できないが、一般的に30〜50℃程度に保つ
ことが好ましい。
【0029】上記の如く印字の除去処理が終了した記録
体は、搬送ガイド板(12)を経て乾燥手段へと移送さ
れ、ここで乾燥される。乾燥手段(6)は互いに圧接する
ゴムロ−ラ対(6a)と(6b)、このロ−ラ(6b)を内部
から加熱するヒーター(60)とから構成されている。
【0030】乾燥手段は必ずしも伝熱による加熱を行う
形態のものである必要はなく、温風を吹き付けたり、キ
セノンランプ等の放射熱等を利用する形態であっても良
い。加熱温度は、使用するクリーニング液(3)や、記録
体(10)の種類によって異なるが、概ね40〜90℃、
好ましくは50〜60℃とすることが望ましい。加熱温
度がこれより低い場合は乾燥時間が長くなり実用に適さ
ず、一方高すぎる場合には、OHPの変形を引き起こし
たり、紙の黄変等、記録体の損傷が生じたりする。
【0031】乾燥手段を経た記録体(10)は、カレンダ
ーロール対(11a)、(11b)に搬送される。カレンダ
ーロール対は互いに圧接された一対の金属製ロールであ
る。このロールの間に記録体(10)を通紙させることに
よって、印字処理の際に受けた記録体表面の微細な傷、
例えばホッチキス等による微細欠損の修復、折り曲げ等
のくせの除去がある程度行なわれる。さらに、紙の場合
にはこの処理により光沢出しを行なうこともできる。
【0032】尚、上記カレンダーロールにヒーターを含
ませて乾燥機能を兼用するように構成してもよい。これ
により乾燥手段を別に設ける必要がなくなり、工程の簡
略化が図られる。
【0033】カレンダーロール対(11a)、(11b)を
通過した記録体(10)は、再生紙(100)として排出部
(O)から排紙トレイ(7)上へ排出され、一連の再生処
理動作が終了する。
【0034】以上詳述したように、本実施例において
は、記録体を浸漬槽内のクリーニング液中に予め浸漬さ
せトナーを十分膨潤させた後、印字除去手段でトナーを
剥離するように構成されている。従って、印字除去手段
(4)によって記録体表面に与えられる物理力を極力小さ
くすることができ、記録体(10)を傷めることなく、確
実に印字処理を行なうことができる。また、印字の除去
処理をクリーニング液の流れの中で行うものであり、記
録体表面に常に新鮮なクリーニング液が供給されるた
め、再使用に十分耐え得る白色度の高い再生紙を提供す
ることができる。さらに、本発明の再生装置において
は、クリーニング液を適宜選択することにより、出力さ
れた印字だけでなく記録体に書きこまれたボールペン、
蛍光ペン、マジックインキ、朱肉印や鉛筆などのインキ
等についても、同時に除去することが可能である。
【0035】図2は、本発明の再生装置の第2実施例を
示すものである。
【0036】図2は、給紙手段により給紙された記録体
(10)を浸漬槽(3)内のクリーニング液(30)中に浸漬
させ、印字除去手段(4)により印字の除去処理を行なっ
た後、搬送ベルト(8c)によりクリーニング液中から斜
め上方へ引き上げ乾燥工程に搬送する途中で記録体表面
にノズル(52a)から清浄なクリ−ニング液のリンスを
施す構成の再生装置である。尚、搬送ベルト(8c)は、
送りローラ(9f)及び(9g)の回転駆動に伴い移動する
ものである。
【0037】ノズル(52a)から吐出された清浄なクリ
−ニング液は、浸漬槽(3)中に流れ込んだ後、記録体
(10)の移動方向とは逆の流れを形成して、インレット
(31)からフィルター部(54)へと循環される。この作
用により印字除去部分では、浮遊トナ−粒子(Tb)を
含む汚れたクリ−ニング液(30b)が、記録体の移動方
向とは反対方向へ向かって速やかに流れて行く。他方ク
リ−ニングの済んだ記録体の部分は、清浄なクリ−ニン
グ液(30c)の流出口であるノズル(52a)に移動して
行くため浮遊トナ−粒子(Tb)に触れることは殆どな
い。従って、記録体上にこれらトナ−粒子が再付着する
ことが極力防止される。
【0038】また仮に、浸漬槽中で記録体に浮遊トナ−
粒子(Tb)が再付着した場合でも、記録体(10)が斜
め上方へ引き上げられる途中で清浄なクリ−ニング液の
強力なリンスを受けて、再付着トナ−は十分に洗い流さ
れる。このため記録体(10)上にこれらトナ−粒子(T
b)が乗ったまま次工程の乾燥へ進むことが防止され
る。
【0039】図3は、本発明の再生装置の第3実施例を
示すものである。
【0040】本実施例は、給紙手段により給紙された記
録体(10)を浸漬槽(3)中のクリーニング液(30)に浸
漬した後、クリーニング液から一旦引き出して印字の除
去処理を行うように構成された再生装置である。
【0041】図中(8d)は記録体を搬送する搬送ベルト
である。搬送ベルトは図示しない駆動手段によるローラ
(9b)及び(9h)の回転駆動にともない移動する。記録
体は浸漬槽内に溜められたクリーニング液中で、搬送ベ
ルトと抑えローラ(91f)、(91g)及び(91h)の間
を所定の速度で移送される。浸漬槽(3)でトナー(Ta)
を十分膨潤させた後、記録体は搬送ベルト(8d)により
浸漬槽(3)から斜め上方へ引き上げられる。ここで、印
字除去手段(4)により記録体上のトナーを剥離する。印
字除去部分の上方から記録体表面に向けてノズル(52
a)よりクリ−ニング液が吐出される。クリ−ニング液
の流量は記録体の表面を洗い流す程度に調節する。印字
除去手段により記録体上から剥離されたトナーは、ノズ
ル(52a)より吐出されるクリ−ニング液により洗い流
され、浸漬槽へと流れ込み浮遊あるいは沈殿する。これ
ら不純物は、別途設けられたフィルター(54)により回
収される。清浄化されたクリーニング液は再びノズル
(52a)から吐出される。
【0042】上記構成により、仮に印字の除去処理終了
後に浮遊トナ−粒子(Tb)が記録体に触れて再付着し
た場合でも、記録体(10)が斜め上方へ引き上げられる
途中で清浄なクリ−ニング液のリンスを受けるので再付
着トナ−は十分に洗い流されることになる。従って、記
録体(10)上にトナ−粒子が乗ったまま次工程の乾燥へ
進むことがなくなり、黒斑点等の画像ノイズの発生を抑
えることができる。
【0043】以下に、上述した本発明の再生装置に用い
られるクリーニング液について説明するものとする。
【0044】紙をパルプ化せずに印字部分を除去する場
合には、界面活性剤を単独で記録体に直接作用させても
印字除去効果は非常に低く、紙表面からトナーを浮き上
がらせるためにトナーを膨潤させる作用を有する物質を
併用する。従って、クリーニング液としては少なくとも
高級脂肪酸エステル、界面活性剤及び水を含有するもの
を使用することが好ましい。
【0045】具体的には以下のものが挙げられる。
【0046】高級脂肪酸エステルの脂肪酸としては、飽
和または不飽和脂肪酸であって例えばラウリン酸、ミリ
スチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、
リノール酸、エルカ酸、リシノール酸、アビエチン酸、
ロジン酸、ヤシ油、アマニ油、牛脂、鯨油等が例示され
る。高級脂肪酸エステルとは上記脂肪酸とヒドロキシ化
合物、例えばエタノール、n−ブタノール等のアルコー
ル類、エチレングリコール、グリセリンペンタエリスリ
トールソルビトール等の多価アルコール類、ジエチレン
グリコール、ジプロピレングリコール、ポリエチレング
リコール等のグリコール類、およびエチルセロソルブ、
ブチルセロソルブ等のセロソルブ類とのエステルをいう
が、この中でも、オレイン酸とリノール酸が約6:4で
含有されており、その他にパルミチン酸、ステアリン酸
ならびに不ケン化物が若干含まれたトール油脂肪酸エス
テルが特に好ましい。トール油脂肪酸をエステル化する
アルコールとしてはエチレングリコール、ポリエチレン
グリコール、エトキシエタノール、ブトキシエタノール
等、好ましくはブトキシエタノール、エチレングリコー
ル、エトキシエタノールを用いる。
【0047】クリーニング液中の上記高級脂肪酸エステ
ルの含有量は、クリーニング液全量の60〜5重量%、
好ましくは40〜20重量%の範囲で使用することが望
ましい。60重量%より多く使用するとトナーの溶解性
が高くなりすぎて、溶解されたトナ−が紙へ再付着しや
すくなる。また5重量%より少ない場合には範囲で使用
するとトナーへの膨潤性が劣り、印字除去効果が低くな
る。
【0048】また、界面活性剤としては、陰イオン性界
面活性剤、非イオン性界面活性剤、陽イオン性界面活性
剤および両性界面活性剤等が使用できる。界面活性剤の
添加は、印字除去後のトナ−が紙表面に再付着しないよ
うにこれを囲む作用を奏する。
【0049】界面活性剤を具体的に例示すると、陰イオ
ン界面活性剤としては脂肪酸塩類、アルキル硫酸エステ
ル塩類、アルキルベンゼンスルフォン酸塩類、アルキル
ナフタレンスルフォン酸塩類、アルキルスルホコハク酸
塩類、アルキルジフェニルエーテルジスルフォン酸塩
類、アルキルスルホコハク酸塩類、ナフタリンスルフォ
ン酸ホルマリン縮合物、ポリカルボン酸高分子界面活性
剤等が挙げられる。非イオン性界面活性剤としては、ポ
リオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレ
ンアルキルアリルエーテル、オキシエチレン−オキシプ
ロピレンコポリマー、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリ
オキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシ
エチレンアルキルアミン等が挙げられる。陽イオン性界
面活性剤および両性界面活性剤としては、アルキルアミ
ン塩、第四級アンモニウム塩、アルキルベタイン、アミ
ンオキサイド等が挙げられる。これら界面活性剤は単独
または2種以上混合して使用する。
【0050】特に好ましい界面活性剤は、化学式;RO
(CH2CH2O)nH(式中、Rはアルキル基またはアル
キルフェニル基、nは1〜10の整数を表す)で示され
るエチレンオキサイド付加型の非イオン界面活性剤であ
る。
【0051】クリーニング液中での界面活性剤の使用量
は、クリーニング液全量の0.1〜10重量%、好まし
くは約1〜3重量%の範囲で使用する。10重量%より
多く使用すると泡などが多くなり取り扱いが困難とな
る。また、0.1重量%より少ないと一旦記録体表面か
ら除去されたトナーが紙へ再付着する恐れがある。
【0052】また、本発明のクリーニング物質には水を
添加することが好ましい。紙とはパルプ繊維が水素結合
して成り立っているが、水の添加はこの結合を寸断する
作用を奏し、このため繊維間に絡まっていたトナ−が除
去され易くなる。
【0053】クリーニング物質中、水はクリーニング物
質全体の1〜80重量%、好ましくは20〜70重量
%、より好ましくは30〜60重量%含有させる。水の
使用量が多すぎる場合には、紙線維間の結合力を弱め、
回転ブラシ、ウエッブ、ブレード等で紙表面をこする際
に紙表面にダメージを与えたり、紙の繊維を破壊してし
まう。また、印字除去後の乾燥に労力がかかりすぎるた
め好ましくない。水の使用量が1重量%より少ない場合
には、紙の繊維を広げる効果が得られず、クリーニング
物質の紙内部への浸透が適当に行われない。
【0054】さらに、クリーニング物質中に有機酸を含
有させることでトナー及び紙等への浸透性を向上させる
ことができる。このような有機酸としては、先に高級脂
肪酸エステルを合成するのに使用可能な高級脂肪酸が挙
げられる。この他、ギ酸、酢酸、安息香酸等が例示され
る。
【0055】さらに、クリーニング物質には本発明の効
果を損なわない範囲で、例えばメタノール、エタノー
ル、n−ブタノール、イソプロパノール、エトキシエタ
ノール等およびこれらにキシレン、トルエン、アセト
ン、THF、ジオキサン、ジクロルメタン等を混合した
もの等のトナーを膨潤させる有機系溶剤を含有させても
よい。
【0056】
【発明の効果】本発明の再生装置によれば、記録体を細
断することなく簡単な操作で再生処理を行なうことがで
きる。さらに、印字部分を記録体から浮き上がらせてか
ら掻き取ることにより、記録体表面を傷つけることなく
確実に印字処理を行なうことができる。さらにまた、流
水中で印字除去処理を行なうことにより、クリ−ニング
液中の浮遊、沈殿トナーの記録体への再付着を極力防止
し、黒斑点等の画像ノイズの無い白色度の高い再生記録
体を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の再生装置の一実施例の概略構成を示
す図である。
【図2】 本発明の再生装置の第2実施例の概略構成を
示す図である。
【図3】 本発明の再生装置の第3実施例の概略構成を
示す図である。
【図4】 本発明の再生装置の印字除去手段の一例を示
す図である。
【符号の説明】
1 再生装置 2 給紙手段 4 印字除去手段 5 搬送路 51 インレット 52 アウトレット 55 ポンプ 9a 搬送ベルト 9b 搬送ベルト 10 記録体
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−89271(JP,A) 特開 平5−173454(JP,A) 特開 平7−84489(JP,A) 特開 平7−121067(JP,A) 特開 平1−101576(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 21/00 570 - 578 B41J 29/26 - 29/48

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録体を供給する供給手段と、記録体を
    搬送する搬送手段と、クリーニング液を収納し記録体を
    浸漬するための浸漬槽と、記録体表面に物理的処理を加
    えて印字を除去する印字除去手段と、浸漬槽内における
    記録体搬送方向に対して対向する方向に上記クリーニン
    グ液を流動させる流動手段とを備えたことを特徴とする
    記録体の再生装置。
  2. 【請求項2】 上記クリーニング液が水を含むことを特
    徴とする請求項1記載の再生装置。
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