JP3077291U - 通電熱カシメ用電極 - Google Patents

通電熱カシメ用電極

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JP3077291U
JP3077291U JP2000007733U JP2000007733U JP3077291U JP 3077291 U JP3077291 U JP 3077291U JP 2000007733 U JP2000007733 U JP 2000007733U JP 2000007733 U JP2000007733 U JP 2000007733U JP 3077291 U JP3077291 U JP 3077291U
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JP2000007733U
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Inventor
秀雄 田原
洋二 船井
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株式会社電元社製作所
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】皮膜電線の通電熱カシメ用電極の寿命を延長さ
せることを課題とする。 【解決手段】 電線の表面を絶縁皮膜で被覆された複数
の皮膜線を結束して,その結束した前記皮膜線を接続端
子に挿入し,その挿入して形成された重ね接合部を正負
一対の電極で挟みつけて加圧・通電して加熱し,被接合
部の絶縁皮膜を溶融除去して皮膜線と端子とを結合する
装置であって,前記電極2の先端に電気抵抗値の高い,
高融点の性質を有する金属チップ1を嵌め合わせ,金属
チップを嵌め合わせた嵌合部に結合ピン5を挿入してこ
れを機械的に結合した。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する利用分野】
本考案は,モータ,リレーコイル,ソレノイド端末などのようにコイル状に巻 かれた絶縁皮膜電線(以下 皮膜線という)を複数本束ねた皮膜線と接続端子に 通電加熱しながら端子を押し潰して熱カシメする場合に有用な熱カシメ用電極構 造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来,エナメル線又は樹脂等の皮膜を有する絶縁皮膜電線Wと接続端子Sとを 結合する場合,たとえば特開平6−218552号公報,特開平7−14552 号公報,特開平7−256464号公報,特開平8−39264号公報,特開平 8−39264号公報,特開平8−132245号公報,特開平8−26425 6号公報に記載された接続方法及び装置が知られている。
【0003】 一般に,絶縁皮膜電線Wと接続端子Sは,図4に示すように複数本束ねた皮膜 線を接続端子の筒状フックに挿入し,そのフック部を通電加熱しながら押し潰し て熱カシメする。この抵抗発熱を利用して熱カシメする場合,その熱カシメ機に 抵抗溶接機が応用されている。
【0004】 従来の熱カシメ機に使用されている電極構造は,図3に示すように凸型の上電 極チップ31と凸型の下電極チップ32はそれぞれの電極ホルダ33と34とを 組み合わせた構造のものでる。また前記電極ホルダ33と34は円錐状の挿入部 が各チップホルダ35,36の嵌入部に嵌め込まれて支持されている。
【0005】 被接合材を抵抗発熱させるための電流は,上電極チップ31から被接合部を経 て下電極チップ32へダイレクトに流れる。またこの場合,極性を逆にすれば逆 方向に通電経路を流れ,この通電経路は電流供給源の熱カシメトランスの端子と 結合されている。
【0006】 従来より電気抵抗値の高い電極部分が発熱し,被接合部を加熱し,さらには被 接合部の温度上昇による抵抗値の上昇でこの部分の自己発熱も加わって最終的に は被接合部の相互結合が可能となるものであった。
【0007】 ワークに当接する上電極チップ31と下電極チップ32はタングステンに代表 される電気抵抗値の高い,高融点の性質を持つ焼結金属で作られているのが一般 的である。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら,従来の通電熱カシメ機は発熱体のタングステン電極チップ31 ,32と電極ホルダ33,34との相互結合間は主にロウ材で接合されているた め,通電―発熱の繰り返しにより,上電極と電極ホルダが400℃から500℃ の高温に加熱されると,焼結金属組織の脆性が起き,ロウ材の結合力が弱くなり ,結果として分離する。
【0009】 つまりロウ材が電極の発熱高温で溶けて接合部の耐久性が劣り,甚だしくは接 合部が分離し電極自体が離脱し上電極,下電極の早期消耗という致命的問題が発 生する。
【0010】 また,タングステン自身の硬度が高いため取り付けベース側,つまり電極ホル ダに対し絞り嵌めによる結合が難しく,また発熱と冷却の繰り返しにより結合部 が外れ易い。
【0011】
【目 的】
本考案は上記の問題点を解決するために開発されたもので,タングステン系等 の金属チップと取り付けベースとを機械的に結合し,ロウ材の溶融や嵌合公差に 左右されない通電熱カシメ電極構造を提供する。
【0012】
【課題を解決するための手段】
そこで,本考案は前記の目的を達成するために次のような技術的手段を講じて ある。すなわち請求項1は,電線の表面を絶縁皮膜で被覆された複数の皮膜線を 結束して,その結束した前記皮膜線を接続端子に挿入し,その挿入して形成され た重ね接合部を正負一対の電極で挟みつけて加圧・通電して加熱し,前記被接合 部の絶縁皮膜を溶融除去して前記皮膜線と前記端子とを結合する装置であって, 少なくとも一方の電極の先端に電気抵抗値の高い,高融点の性質を有する金属チ ップを嵌め合わせ,前記チップの嵌合部に結合ピンを挿入して前記金属チップを 機械的に結合した通電熱カシメ用電極を提供する。
【0013】 次に,本考案は前記電極先端に嵌め込まれた金属チップはタングステン系又は モリブデン系金属である絶縁皮膜電線の通電熱カシメ電極を提供する。
【0014】
【考案の実施の形態】
図1は本考案の通電熱カシメ用電極の構造例を示す断面図で,上電極と下電極 は基本的には同一構成であるため,一方の電極を代表して示す。図2は図1のA 矢視図である。
【0015】 本考案の電極構造はたとえばタングステン系焼結金属からなる断面凸型の電極 チップ1(消耗品である金属チップ)と,前記凸型チップを嵌め込むための凹型 溝3が加工された電極ホルダ2とを有し,前記電極チップ1の嵌合部と前記電極 ホルダ2の凹型溝3には前記電極チップと電極ホルダが結合した状態で一致する 位置に貫通した穴加工が施され,その貫通穴4に電導性の良い金属材料からなる 結合ピン5を押し込んで組み付けられる構造になっている。前記電極ホルダ2は 円錐状の挿入部6が二点鎖線で示すチップホルダ7の嵌入部に嵌め込まれて支持 される。この場合,前記結合ピン5は1本で左右側面からカシメて抜けないよう にしてある。前記結合ピンは嵌合部の左右から複数本差込む構造としてもよい。
【0016】 なお,前記金属チップ1の断面形状は凸型に限定されるものではなく,フック 部の断面形状,フック部への加圧面積,接合部の角度などによって任意の形状変 更が可能である。
【0017】
【考案の効果】
以上,本考案によると,従来の熱カシメ機は発熱体のタングステン電極と電極 ホルダの相互間は主にロウ材で接合されているため,上電極と電極ホルダが40 0℃から500℃の高温に加熱されると,ロウ材が溶けて接合部の耐久性が劣り ,甚だしくは接合部が分離し電極自体が離脱し上電極,下電極の早期消耗という 致命的問題が発生するのに対し,通電熱カシメ機の電極先端に電気抵抗値の高い ,高融点の性質を有する金属チップを嵌め込み,前記嵌合部に結合ピンを挿入し ,機械的に結合したことによって,前記ロウ材の溶融や嵌合公差に左右されない から電極の耐熱・耐久性を得ることができる。
【0018】 また結合ピンを取り外すことで消耗品である金属チップのみを交換することが でき,ロウ材及びテーパ嵌合に頼ることなく結合するもので,通電熱カシメに適 切な発熱温度が維持でき,繰り返し使用する消耗電極としても電極寿命を各段に 延長することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の電極構造の実施例を示す断面図であ
る。
【図2】図1のA矢視図である。
【図3】従来の一般的な電極構造を示す断面図である。
【図4】皮膜電線と端子部との通電熱カシメによる結合
部外観を示す図である。 1 金属チップ 2 電極ホルダ 3 凹型溝 4 貫通穴 5 結合ピン 6 挿入部 7 チップホルダ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電線の表面を絶縁皮膜で被覆された複数
    の皮膜線を結束して,その結束した前記皮膜線を接続端
    子に挿入し,その挿入して形成された重ね接合部を正負
    一対の電極で挟みつけて加圧・通電して加熱し,前記被
    接合部の絶縁皮膜を溶融除去して前記皮膜線と前記端子
    とを結合する装置であって,前記電極の先端に電気抵抗
    値の高い,高融点の性質を有する金属チップを嵌め合わ
    せ,前記チップを嵌め合わせた嵌合部に結合ピンを挿入
    して前記金属チップを機械的に結合した通電熱カシメ用
    電極。
JP2000007733U 2000-10-27 2000-10-27 通電熱カシメ用電極 Expired - Lifetime JP3077291U (ja)

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