JP2002093478A - 絶縁皮膜電線の接合方法 - Google Patents

絶縁皮膜電線の接合方法

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JP2002093478A
JP2002093478A JP2000277472A JP2000277472A JP2002093478A JP 2002093478 A JP2002093478 A JP 2002093478A JP 2000277472 A JP2000277472 A JP 2000277472A JP 2000277472 A JP2000277472 A JP 2000277472A JP 2002093478 A JP2002093478 A JP 2002093478A
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Japan
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electrode
terminal
pressing force
bias cut
wire
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JP2000277472A
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English (en)
Inventor
Shoji Mihira
正二 三平
Yasuhiro Sugiyama
泰博 杉山
Sohei Taguchi
宗平 田口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dengensha Toa Co Ltd
Original Assignee
Dengensha Manufacturing Co Ltd
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  • Connections Effected By Soldering, Adhesion, Or Permanent Deformation (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】熱カシメにより電線が端子のスリットからはみ
出すような接合不良の原因となる欠陥を抜本的に解決す
ることを課題とする。 【解決手段】複数本束ねた絶縁皮膜電線Wを斜めスリッ
ト入りバイアスカット端子Sに直接セットし,前記端子
部を熱カシメする場合に,前記皮膜線の挿入された前記
バイアスカット端子は,一方の凹型電極2に挿入し,前
記凹型電極に対応する他方の凸型電極1により高加圧力
で加圧した後,前記凸型電極の加圧力を低加圧力に変化
させ,この間,前記電極間に加熱電流を段階的に流して
被接合部を結合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する利用分野】本発明は,モータ,リレーコ
イル,ソレノイド端末などのようにコイル状に巻かれた
絶縁皮膜電線(以下 皮膜線という)を複数本束ねた皮
膜線を,斜めスリット入りバイアスカット端子に直接熱
カシメする場合に有用な絶縁皮膜線の接合方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来,エナメル線又は樹脂等の皮膜を有
する絶縁皮膜電線と接続端子とを結合する場合,たとえ
ば特開平6−218552号公報,特開平7−2564
64号公報,特開平8−39264号公報,特開平8−
132245号公報,特開平8−264256号公報に
記載された接続方法が知られている。
【0003】上記の公知技術は図3に示すように絶縁皮
膜電線Wを接続端子Sその他金具類に重ねあわせ,その
重ね合わせた被接合部を,抵抗発熱を利用して接合する
場合,スポット溶接機が一般的に使用されてきた。
【0004】スポット溶接機は凸型の上電極41と凹型
の下電極42は電極ホルダ(図省略)と組み合わせた構
造を有し,上チップ,下チップと称される場合もある。
【0005】被接合材を抵抗発熱させるための電流は,
上チップ41から被接合部を経て下チップ42へダイレ
クトに流れる。またこの場合,極性を逆にすれば逆方向
に通電経路を流れ,この通電経路は電流供給元の溶接ト
ランスの端子と結合されている。
【0006】従来は上記のような通電方法が一般的であ
って,この結果,他の部分より電気抵抗値の高い電極チ
ップの部分が発熱し,被接合部を加熱し,さらには被接
合部の温度上昇による抵抗値の上昇でこの部分の自己発
熱も加わって最終的には被接合部の相互結合が可能とな
るものであった。
【0007】ワークに当接する上電極41と下電極42
はタングステンに代表される電気抵抗値の高い,高融点
の性質を持つ金属で作られているのが一般的である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,従来の
溶接方法では次のような問題点があった。通常,モータ
コイル電線(別称 マグネットワイヤともいう)の熱カ
シメに用いるバイアスカット端子(別称 スリーブとも
いう)は市販の裸端子を用いる場合が多い。
【0009】この場合,巻線された電線の先端より挿入
させ,熱カシメ部にセットすることになる。モータの種
類によっては電線の途中(電線に切れ目がなくつながっ
ている部分)を熱カシメする場合が有り,この場合は市
販の裸端子が使用できない。
【0010】スリーブSのスリットU(すり割り部)を
スリーブの通し穴方向に入れたバイアスカット端子を接
合する場合,図3のように電線をスリットUの開口から
挿入した後,スリットの両端面を密着させてから前記端
子の熱カシメを行う。
【0011】しかし熱カシメした時にすり割り部Uが開
き,その開いた隙間から電線Wがはみ出す場合があり,
それは接合不良の原因となり,絶対に避けなければなら
なかった。
【0012】そこで,従来は図4に示すように,上下電
極41,42を使用してバイアスカット端子Sに皮膜線
Wを挿入し1段の高加圧力のみで通電し熱カシメする
と,スリット部Uに隙間が生じる。その理由は熱カシメ
時に前記端子の両端部に塑性変形した端子材がはみ出す
ために隙間が生じる。
【0013】このためにバイアスカット端子とエナメル
線の熱カシメ部の機械的性能(引張り強度・繰り返し曲
げ強度)の低下,電気的機能(抵抗値の増加)の低下や
機械的・電気的性能のばらつき量が増加し,これによっ
てモータの性能を低下させ,使用上に様々な問題を発生
させる。
【0014】また,発熱体のタングステン電極41,4
2と電極ホルダの相互間は主に銀ロウで接合されている
ため,上チップと電極ホルダが400℃から500℃の
高温に加熱されると,ロウ材が溶けて接合部の耐久性が
劣り,甚だしくは接合部が分離し電極自体が離脱し上チ
ップ,下チップの早期消耗という致命的問題が発生す
る。
【0015】
【目 的】本発明は上記の問題点を解決するために,斜
めすり割りを入れたバイアスカット端子に塑性変形によ
る隙間を生じさせないで電線途中の熱カシメを可能とす
る絶縁皮膜電線の接合方法を提供する。
【0016】
【課題を解決するための手段】すなわち,本発明の請求
項1は,電線の表面を絶縁皮膜で被覆された複数の皮膜
線を結束して,その結束した前記皮膜線を斜めスリット
入りバイアスカット端子に挿入し,その挿入して形成さ
れた接合部を正負一対の電極で挟みつけて加圧・通電し
て加熱し,それによって前記被接合部の絶縁皮膜を溶融
除去して前記皮膜線と前記端子とを結合する方法におい
て,前記皮膜線の挿入された前記バイアスカット端子
は,一方の凹型電極に挿入し,前記凹型電極に対応する
他方の凸型電極により高加圧力で加圧した後,前記凸型
電極の加圧力を低加圧力に変化させ,この間,前記電極
間に加熱電流を段階的に流して被接合部を結合すること
を条件とする。
【0017】
【発明の実施の形態】図1は本発明の溶接方法を実施す
るための溶接電極の実施例を示す断面図である。図2は
本発明溶接方法を実施するための可変加圧力と加熱電流
の動作原理図である。
【0018】電極ユニットは図1に示すように基本的構
造が正負一対の上電極1と下電極2とに構成されてい
る。上電極1と下電極2は相対向する位置に配置されて
おり,上電極1は電極先端が凸型3をなし,下電極はバ
イアスカット端子Sの外形寸法に適した断面凹型溝4が
形成されている。上電極1は可動側のフレームに配置さ
れて上下に動く。また下電極2は固定側のフレームに配
置されている。
【0019】なお,下電極の断面溝3はU字型,V字型
などバイアスカット端子Sの形状・大きさ等によって択
一的に任意の形状の端子溝3が選択されるものである。
【0020】次に本発明の動作を図1,図2に基づいて説
明する。まず上電極1は開放した状態である。皮膜線W
の途中の接合部にスリットUを開いた状態でバイアスカ
ット端子Sを挿入し,スリットの両側端面を密着させた
後,下電極2の電極先端の凹型溝4にセットする。次い
で,上電極1を下降し皮膜線と端子接合部に上電極1の
先端凸部3を当接する。
【0021】その後,図2に示すように,第一段目の加
圧力として凹型電極2と凸型電極1との間にたとえば5
kNから10kNの高加圧力をバイアスカット端子に5
から10サイクルの間で与えて機械的にカシメた後,第
二段目の加圧力として,たとえば第一段目に対応した3
kNから6kNの低い加圧力に切替えて,たとえば10
0から300サイクルの間にたとえば12kAから17
kAの加熱電流を少なくとも一回以上たとえば二回通電
する。
【0022】これによって,上下電極によって形成され
た各通電回路に加熱電流が供給されると,電流は正負間
の電極の接触点を通りワークへ流れ,ワークと接する電
極面が加速的に加熱され,この熱が接続端子S及び皮膜
線Wに伝わって絶縁皮膜を熱破壊する。
【0023】このようにして皮膜線の絶縁被覆が溶解さ
れた後,第一段目の通電を遮断し,第二段目の加熱電流
を上下電極間にダイレクトに供給して被接合部を直接加
熱し圧接することができる。
【0024】かくして接合が完了すると,上電極1が開
放し所定位置で新しいワークの出し入れが行われて,以
下同様に溶接サイクルが繰り返される。
【0025】
【発明の効果】以上で説明したように,本発明の方法に
よれば,モータ,リレーコイル,ソレノイド端末などの
ようにコイル状に巻かれた絶縁皮膜電線を複数本束ねた
端末又は電線途中を,バイアスカット端子に直接セット
し熱カシメ又はスポット溶接で結合する場合に,前記皮
膜線の挿入された前記バイアスカット端子は,一方の凹
型電極に挿入し,前記凹型電極に対応する他方の凸型電
極により高加圧力で加圧した後,前記凸型電極の加圧力
を低加圧力に変化させて前記電極間に加熱電流を流して
被接合部を結合することで,従来の電線/端子の接合方
法と対比し,熱カシメした時にすり割り部に塑性変形が
生じても,あらかじめ第一段目の高加圧力で機械的にカ
シメて固定されているため端子スリットの開きが抑制さ
れ,電線がはみ出すような接合不良の原因となる欠陥は
生じない。また熱カシメの接合タクト短縮を可能とす
る。
【0026】したがって,本発明はバイアスカット端子
とエナメル線の熱カシメ部の引張り強度・繰り返し曲げ
強度を高め,抵抗値の増加をなくことが可能となり,こ
れによってモータなどの性能向上に寄与する。
【0027】また本発明によれば,段階的な高低の加圧
力と,段階的な低加圧時での二回通電を行うため,高加
圧力のみで熱カシメを行う従来の一般的な方法に比べ,
高温度に晒される電極部の亀裂・破損を防止することが
できる。つまり本発明は高加圧力で機械的にカシメた
後,加熱しやすいように低加圧力に可変させた状態で通
電するので,適切な発熱温度が維持でき,従来のように
過熱高温による電極接合部のロウ材が溶けて電極自体が
離脱するようなことがなく,繰り返し使用する消耗電極
としても電極寿命を各段に延長することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法を実施するための実施例を示す上
下電極の概略図である。
【図2】本発明の動作例を示す可変加圧力と通電パター
ンの波形図である。
【図3】従来の電極装置の構造例を示す断面図である。
【図4】絶縁皮膜電線との接合部を示すワーク外観図で
ある。
【符号の説明】
1 上電極(凸型電極) 2 下電極(凹型電極) S 斜めスリット入りバイアスカット端子 W 絶縁皮膜電線

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電線の表面を絶縁皮膜で被覆された複数
    の皮膜線を結束して,その結束した前記皮膜線を斜めス
    リット入りバイアスカット端子に挿入し,その挿入して
    形成された重ね接合部を正負一対の電極で挟みつけて加
    圧・通電して加熱し,それによって前記被接合部の絶縁
    皮膜を溶融除去して前記皮膜線と前記端子とを結合する
    方法において,前記皮膜線の挿入された前記バイアスカ
    ット端子は,一方の凹型電極に挿入し,前記凹型電極に
    対応する他方の凸型電極により高加圧力で加圧した後,
    前記凸型電極の加圧力を低加圧力に変化させ,この間,
    前記電極間に加熱電流を段階的に流して被接合部を結合
    することを条件とする絶縁皮膜電線の接合方法。
JP2000277472A 2000-09-13 2000-09-13 絶縁皮膜電線の接合方法 Pending JP2002093478A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010003439A (ja) * 2008-06-18 2010-01-07 Hitachi Ltd 導線接続法ならびに接続端子、固定子および回転電機
CN104646907A (zh) * 2015-01-30 2015-05-27 苏州圣利线缆有限公司 一种漆包线焊接用夹持机构

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