JP3077288B2 - 動力車輌における四輪操舵装置 - Google Patents
動力車輌における四輪操舵装置Info
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- JP3077288B2 JP3077288B2 JP21171891A JP21171891A JP3077288B2 JP 3077288 B2 JP3077288 B2 JP 3077288B2 JP 21171891 A JP21171891 A JP 21171891A JP 21171891 A JP21171891 A JP 21171891A JP 3077288 B2 JP3077288 B2 JP 3077288B2
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- Japan
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- steering
- rear wheel
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- steering mode
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- Steering-Linkage Mechanisms And Four-Wheel Steering (AREA)
- Steering Control In Accordance With Driving Conditions (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、前後輪が各々単独
で、あるいは相互に関連して操舵できる動力車輌の操舵
装置に関する。
で、あるいは相互に関連して操舵できる動力車輌の操舵
装置に関する。
【0002】
【従来技術】従来、この種の装置は、前後輪を夫々独立
的にあるいは相互に関連させて操舵可能できるように構
成し、オペレ−タが選択したモ−ドのうちの1つ、例え
ば前輪操舵モ−ド、後輪操舵モ−ド、あるいは前後輪が
逆方向を向く逆位相操舵モ−ドを選択できるようにして
いる。
的にあるいは相互に関連させて操舵可能できるように構
成し、オペレ−タが選択したモ−ドのうちの1つ、例え
ば前輪操舵モ−ド、後輪操舵モ−ド、あるいは前後輪が
逆方向を向く逆位相操舵モ−ドを選択できるようにして
いる。
【0003】そして、このような従来装置にあっては、
操舵車輪が略直進方向を向いたときに、各操舵モ−ドの
変更ができるように構成している。
操舵車輪が略直進方向を向いたときに、各操舵モ−ドの
変更ができるように構成している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、こうした従
来装置にあっては、傾斜地で作業を行うときに、機体が
横滑りを起こして谷側へずり落ちそうになることがあ
り、このような滑り落ちを防止するために、前後輪共同
じ方向を向くような操舵モ−ド、すなわち、前後輪同位
相操舵モ−ドにし、4つの操舵輪をすべて山側へ向かう
ように操舵することが望ましいとされている。しかしな
がら、このような使用頻度が少ない操舵モ−ドを前記3
つの操舵モ−ド以外に特別に設けることは、油路切換バ
ルブや配管の構成が複雑になる恐れがあり、コスト的に
も高くつく等の問題点を有していた。
来装置にあっては、傾斜地で作業を行うときに、機体が
横滑りを起こして谷側へずり落ちそうになることがあ
り、このような滑り落ちを防止するために、前後輪共同
じ方向を向くような操舵モ−ド、すなわち、前後輪同位
相操舵モ−ドにし、4つの操舵輪をすべて山側へ向かう
ように操舵することが望ましいとされている。しかしな
がら、このような使用頻度が少ない操舵モ−ドを前記3
つの操舵モ−ド以外に特別に設けることは、油路切換バ
ルブや配管の構成が複雑になる恐れがあり、コスト的に
も高くつく等の問題点を有していた。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記した問題点を解決す
るために、この発明は次のような技術的手段を講じた。
即ち、前輪操舵モードと後輪操舵モードと前後輪逆位相
操舵モードとを備え、操舵輪が略直進方向を向いたとき
に、各モード間の切換ができるように構成された動力車
輌1において、略直進方向に相当する中点位置を検出す
る手段46と、この中点位置を変更する手段S4とを具
備させ、中点位置変更後の車輪はその変更状態角度を保
ったまま走行することを特徴とする動力車輌における四
輪操舵装置とするものである。
るために、この発明は次のような技術的手段を講じた。
即ち、前輪操舵モードと後輪操舵モードと前後輪逆位相
操舵モードとを備え、操舵輪が略直進方向を向いたとき
に、各モード間の切換ができるように構成された動力車
輌1において、略直進方向に相当する中点位置を検出す
る手段46と、この中点位置を変更する手段S4とを具
備させ、中点位置変更後の車輪はその変更状態角度を保
ったまま走行することを特徴とする動力車輌における四
輪操舵装置とするものである。
【0006】
【実施例】以下、図面に示す実施例に基づいて、この発
明の実施例を説明する。まず、構成から説明すると、1
は乗用管理用のトラクタ−で、機体の前後部に夫々前輪
2、2と後輪3、3とを備え、これらの前後輪2、3は
各々単独で、あるいは連動して操舵できるように構成さ
れている。
明の実施例を説明する。まず、構成から説明すると、1
は乗用管理用のトラクタ−で、機体の前後部に夫々前輪
2、2と後輪3、3とを備え、これらの前後輪2、3は
各々単独で、あるいは連動して操舵できるように構成さ
れている。
【0007】このトラクタ−1のボンネット4内には縦
軸タイプのエンジン5が設けられ、このエンジン5の回
転動力をプ−リ、ベルト等からなる動力伝達手段6を介
してミッションケ−ス7内の変速装置に伝えている。ミ
ッションケ−ス7の後部には2本の軸9、10が突設さ
れ、上部の軸9はユニバ−サルジョイント12を介して
伝動ケ−ス11の下部入力軸14に伝達される。伝動ケ
−ス11内のギヤ機構を介して減速された回転動力は上
部の出力軸15から取り出され、PTO軸として利用さ
れる。18は作業機を連結するリンク、21、21は連
結リンク18を昇降回動させるためのシリンダ、29は
変速レバ−である。
軸タイプのエンジン5が設けられ、このエンジン5の回
転動力をプ−リ、ベルト等からなる動力伝達手段6を介
してミッションケ−ス7内の変速装置に伝えている。ミ
ッションケ−ス7の後部には2本の軸9、10が突設さ
れ、上部の軸9はユニバ−サルジョイント12を介して
伝動ケ−ス11の下部入力軸14に伝達される。伝動ケ
−ス11内のギヤ機構を介して減速された回転動力は上
部の出力軸15から取り出され、PTO軸として利用さ
れる。18は作業機を連結するリンク、21、21は連
結リンク18を昇降回動させるためのシリンダ、29は
変速レバ−である。
【0008】図2は前輪操舵系Fと後輪操舵系Rの油圧
回路図であるが、以下その詳細を説明する。30、30
は前輪2、2のナックルア−ムで、両ナックルア−ム3
0、30はタイロッド31で連結されている。33、3
3は後輪3、3のナックルア−ム、35はナックルア−
ム33、33を連結するタイロッドである。右側前輪2
のナックルア−ム30の上部に設けたア−ム37と機体
下部の中央とは片ロッド式の油圧シリンダ−40で連結
され、右側後輪3のナックルア−ム33の前部と機体と
の間には油圧シリンダ−44が介装されている。
回路図であるが、以下その詳細を説明する。30、30
は前輪2、2のナックルア−ムで、両ナックルア−ム3
0、30はタイロッド31で連結されている。33、3
3は後輪3、3のナックルア−ム、35はナックルア−
ム33、33を連結するタイロッドである。右側前輪2
のナックルア−ム30の上部に設けたア−ム37と機体
下部の中央とは片ロッド式の油圧シリンダ−40で連結
され、右側後輪3のナックルア−ム33の前部と機体と
の間には油圧シリンダ−44が介装されている。
【0009】45、46は右側前輪2と後輪3の操舵角
を検出する操舵角センサ−である。50は前輪操舵系F
を制御する電磁バルブで、2位置4ポ−ト式の弁にて構
成され、常態では油圧ポンプ52側と油圧シリンダ−4
0側とが連通する状態となり、電磁バルブ50のソレノ
イド53が励磁されると、右側の室に切り換って油圧ポ
ンプ52側と油圧シリンダ−40側とは油路が遮断され
る。
を検出する操舵角センサ−である。50は前輪操舵系F
を制御する電磁バルブで、2位置4ポ−ト式の弁にて構
成され、常態では油圧ポンプ52側と油圧シリンダ−4
0側とが連通する状態となり、電磁バルブ50のソレノ
イド53が励磁されると、右側の室に切り換って油圧ポ
ンプ52側と油圧シリンダ−40側とは油路が遮断され
る。
【0010】55は後輪操舵系Rを制御する電磁バルブ
であって、2位置4ポ−ト式の弁で構成され、常態では
油圧ポンプ52側と油圧シリンダ−44側とは連通を絶
たれた状態であり、ソレノイド58が励磁されると右側
の室に切り換り、油圧ポンプ52側と油圧シリンダ−4
4側の油路が連通する。60は全油圧方式の操舵機構を
示し、ステアリングハンドル61を回すと油路と油量が
制御される。
であって、2位置4ポ−ト式の弁で構成され、常態では
油圧ポンプ52側と油圧シリンダ−44側とは連通を絶
たれた状態であり、ソレノイド58が励磁されると右側
の室に切り換り、油圧ポンプ52側と油圧シリンダ−4
4側の油路が連通する。60は全油圧方式の操舵機構を
示し、ステアリングハンドル61を回すと油路と油量が
制御される。
【0011】例えば、同図において、ステアリングハン
ドル61を右に回すと、油圧ポンプ52から送られた作
動圧油は油路(イ)を通って電磁バルブ50の左側の室
に入り、油圧シリンダ−40のピストンロッドを押し出
して前輪2、2を右に切り、戻りの作動圧油は電磁バル
ブ55の左側の室を通ってタンク63に戻る。逆にステ
アリングハンドル61を左側に回動すると、油圧ポンプ
52から送られた作動圧油は油路(ロ)を通過して電磁
バルブ55の左側室に入り、油圧シリンダ−40のピス
トンロッドを引っ込めて前輪2、2を左に切り、その戻
りの圧油はタンク63に回収される。
ドル61を右に回すと、油圧ポンプ52から送られた作
動圧油は油路(イ)を通って電磁バルブ50の左側の室
に入り、油圧シリンダ−40のピストンロッドを押し出
して前輪2、2を右に切り、戻りの作動圧油は電磁バル
ブ55の左側の室を通ってタンク63に戻る。逆にステ
アリングハンドル61を左側に回動すると、油圧ポンプ
52から送られた作動圧油は油路(ロ)を通過して電磁
バルブ55の左側室に入り、油圧シリンダ−40のピス
トンロッドを引っ込めて前輪2、2を左に切り、その戻
りの圧油はタンク63に回収される。
【0012】65はトラクタ−1後部に連結される作業
機を昇降制御するメインコントロ−ルバルブであって、
「中立位置」、「上げ位置」、「下げ位置」の切換が可
能である。作業者が油圧操作レバ−66を握ってこれを
「上げ位置」に保てば、リフトシリンダ−21、21内
に作動圧油が流入し、連結リンク18を上昇回動させ
る。前記した電磁バルブ50、55の各ソレノイド5
3、58のオン、オフを次のように組み合わせて制御す
ることにより、3つの操舵モ−ドが選択できるものであ
る。
機を昇降制御するメインコントロ−ルバルブであって、
「中立位置」、「上げ位置」、「下げ位置」の切換が可
能である。作業者が油圧操作レバ−66を握ってこれを
「上げ位置」に保てば、リフトシリンダ−21、21内
に作動圧油が流入し、連結リンク18を上昇回動させ
る。前記した電磁バルブ50、55の各ソレノイド5
3、58のオン、オフを次のように組み合わせて制御す
ることにより、3つの操舵モ−ドが選択できるものであ
る。
【0013】即ち、いずれのソレノイド53、58も励
磁しないオフの状態では、前輪操舵モ−ドとなり、両ソ
レノイド53、58を共にオンにすると後輪操舵モ−ド
になり、ソレノイド53はオフで他方のソレノイド58
をオンにすると前後輪2、3が逆方向を向く前後輪逆位
相操舵モ−ドに切り換る。これらのモ−ド切換は操縦席
近傍に設けたモ−ド切換スイッチ68にて行なわれ、ま
た、各モ−ド間の切換は前輪2、2と後輪3、3が直進
状態(以下、中点位置という)となったときに切換が可
能となるように構成している。
磁しないオフの状態では、前輪操舵モ−ドとなり、両ソ
レノイド53、58を共にオンにすると後輪操舵モ−ド
になり、ソレノイド53はオフで他方のソレノイド58
をオンにすると前後輪2、3が逆方向を向く前後輪逆位
相操舵モ−ドに切り換る。これらのモ−ド切換は操縦席
近傍に設けたモ−ド切換スイッチ68にて行なわれ、ま
た、各モ−ド間の切換は前輪2、2と後輪3、3が直進
状態(以下、中点位置という)となったときに切換が可
能となるように構成している。
【0014】図3はこの制御装置のブロック回路を示す
ものであり、操作パネル70に設けたモ−ド切換スイッ
チ68を適宜選択して所望のモ−ドを得る。即ち、モ−
ド切換スイッチ68を操作すると入力インタ−フェ−ス
71を介してその状態がCPU72に読み込まれ、出力
インタ−フエ−ス74を介して該当するソレノイド5
3、58を励磁し、操舵モ−ドを切り換える。このと
き、前輪2と後輪3に設けた操舵角センサ−45、46
の値はA/D変換器75、入力インタ−フェ−ス71を
介してCPU72に常時読み込まれており、操舵車輪2
(あるいは3)が直進を向いたときに操舵モ−ドが切り
換わる。78は制御プログラムを記憶しているROM、
79は操舵車輪の中点位置を一時的に記憶するRAMで
ある。80は電気的に書替え可能なEEPROMで、前
記中点値として基準になる値、すなわち、前輪2、2と
後輪3、3が直進を向いているとされる基準値が記憶さ
れている。この実施例ではそのときの前輪2の値をθ1
とし、後輪3の値をθ2とする。なお、モ−ド切換スイ
ッチ68は3つのスイッチS1、S2、S3からなり、
前輪操舵設定スイッチS1を押すと前輪2、2のみが操
舵可能となり、前後輪逆位相操舵設定スイッチS2を押
すと前輪2、2と後輪3、3が逆方向を向く操舵モ−ド
になり、後輪操舵設定スイッチS3を押すと後輪3、3
のみが操舵できるモ−ドになる。これらのスイッチS
1,S2,S3は所謂モ−メンタリ型と云われるもの
で、一度押すとその状態を保持し、再度押すと解除され
るようにしてある。S4は後輪3の中点位置を変更する
ためのスイッチであり、このスイッチS4は後輪操舵モ
−ド時においてのみ有効に働く。後輪操舵モ−ド時にこ
の中点変更スイッチS4を一度押すと、そのときの後輪
3の操舵角θ2’が中点位置となり、再度押すとリセッ
トされ、再びθ2が中点位置になるように構成される。
また、出力インタ−フエ−ス74には前輪操舵表示ラン
プL1、後輪操舵表示ランプL2、前後輪逆位相操舵表
示ランプL3が接続されている。
ものであり、操作パネル70に設けたモ−ド切換スイッ
チ68を適宜選択して所望のモ−ドを得る。即ち、モ−
ド切換スイッチ68を操作すると入力インタ−フェ−ス
71を介してその状態がCPU72に読み込まれ、出力
インタ−フエ−ス74を介して該当するソレノイド5
3、58を励磁し、操舵モ−ドを切り換える。このと
き、前輪2と後輪3に設けた操舵角センサ−45、46
の値はA/D変換器75、入力インタ−フェ−ス71を
介してCPU72に常時読み込まれており、操舵車輪2
(あるいは3)が直進を向いたときに操舵モ−ドが切り
換わる。78は制御プログラムを記憶しているROM、
79は操舵車輪の中点位置を一時的に記憶するRAMで
ある。80は電気的に書替え可能なEEPROMで、前
記中点値として基準になる値、すなわち、前輪2、2と
後輪3、3が直進を向いているとされる基準値が記憶さ
れている。この実施例ではそのときの前輪2の値をθ1
とし、後輪3の値をθ2とする。なお、モ−ド切換スイ
ッチ68は3つのスイッチS1、S2、S3からなり、
前輪操舵設定スイッチS1を押すと前輪2、2のみが操
舵可能となり、前後輪逆位相操舵設定スイッチS2を押
すと前輪2、2と後輪3、3が逆方向を向く操舵モ−ド
になり、後輪操舵設定スイッチS3を押すと後輪3、3
のみが操舵できるモ−ドになる。これらのスイッチS
1,S2,S3は所謂モ−メンタリ型と云われるもの
で、一度押すとその状態を保持し、再度押すと解除され
るようにしてある。S4は後輪3の中点位置を変更する
ためのスイッチであり、このスイッチS4は後輪操舵モ
−ド時においてのみ有効に働く。後輪操舵モ−ド時にこ
の中点変更スイッチS4を一度押すと、そのときの後輪
3の操舵角θ2’が中点位置となり、再度押すとリセッ
トされ、再びθ2が中点位置になるように構成される。
また、出力インタ−フエ−ス74には前輪操舵表示ラン
プL1、後輪操舵表示ランプL2、前後輪逆位相操舵表
示ランプL3が接続されている。
【0015】図4のプログラムの内容は操舵車輪の中点
位置を変更する際の制御プログラムを示すものであり、
以下、これを説明する。図示外のキ−スイッチを回して
電源をオンすると、前輪操舵モ−ドが優先されているた
めに、操舵モ−ドは前輪操舵になる。この状態で、次の
操舵モ−ドが選択されるのを待ち、オペレ−タが前後輪
逆位相操舵スイッチS2を押せば前輪2、2と後輪3、
3が逆方向となる前後輪逆位相操舵モ−ド、所謂4WS
モ−ドに切り換えられる(ステップ4、12)。
位置を変更する際の制御プログラムを示すものであり、
以下、これを説明する。図示外のキ−スイッチを回して
電源をオンすると、前輪操舵モ−ドが優先されているた
めに、操舵モ−ドは前輪操舵になる。この状態で、次の
操舵モ−ドが選択されるのを待ち、オペレ−タが前後輪
逆位相操舵スイッチS2を押せば前輪2、2と後輪3、
3が逆方向となる前後輪逆位相操舵モ−ド、所謂4WS
モ−ドに切り換えられる(ステップ4、12)。
【0016】オペレ−タが後輪操舵スイッチS3を押す
と後輪操舵モ−ドに切り換えられ、このときには、前輪
2、2が直進を向いた方向で固定されて後輪3、3のみ
が操舵できる後輪操舵モ−ドに切り換わる(ステップ
5、6)。この操舵モ−ドは、機体を後退させながら防
除作業を行うような場合に使用する。一方、傾斜地で等
高線に沿って前進しながら管理作業を行うような場合で
あって、前輪操舵モ−ドで前輪2、2を山側に向けて進
行させても機体が谷側へ滑り落ちそうなときには、前後
輪が同方向を向く操舵モ−ドが有効となるが、このよう
に一種の前後輪同位相操舵モ−ドを現出させようとする
場合には、前輪操舵モ−ドから一度後輪操舵モ−ドの状
態にし、同時に後輪3の中点位置の書替を行う。すなわ
ち、後輪操舵モ−ドで後輪3、3を僅かに山側に向け、
その状態て中点変更スイッチS4を押す。後輪3には操
舵角センサ−46が取り付けられているので、そのとき
の操舵角θ2’がCPUに読み込まれ、中点変更スイッ
チS4を押したときに基準となる中点値の値がθ2から
θ2’に書替えられる。
と後輪操舵モ−ドに切り換えられ、このときには、前輪
2、2が直進を向いた方向で固定されて後輪3、3のみ
が操舵できる後輪操舵モ−ドに切り換わる(ステップ
5、6)。この操舵モ−ドは、機体を後退させながら防
除作業を行うような場合に使用する。一方、傾斜地で等
高線に沿って前進しながら管理作業を行うような場合で
あって、前輪操舵モ−ドで前輪2、2を山側に向けて進
行させても機体が谷側へ滑り落ちそうなときには、前後
輪が同方向を向く操舵モ−ドが有効となるが、このよう
に一種の前後輪同位相操舵モ−ドを現出させようとする
場合には、前輪操舵モ−ドから一度後輪操舵モ−ドの状
態にし、同時に後輪3の中点位置の書替を行う。すなわ
ち、後輪操舵モ−ドで後輪3、3を僅かに山側に向け、
その状態て中点変更スイッチS4を押す。後輪3には操
舵角センサ−46が取り付けられているので、そのとき
の操舵角θ2’がCPUに読み込まれ、中点変更スイッ
チS4を押したときに基準となる中点値の値がθ2から
θ2’に書替えられる。
【0017】この状態で再び前輪操舵モ−ドに移行させ
る(ステップ7、8、9)。傾斜地での耕耘管理作業で
は、このように前後輪2、3ともに山側を向くようにし
て機体を前進させる。このとき、後輪3、3は向きが斜
めになった状態で固定されていて、後輪3、3の操舵を
直接に行うことができないが、前輪2、2の舵取り操作
で機体の谷側への滑り落ちを防止することができる。な
お、後輪2の中点値の書替は任意にできるので、土壌の
硬軟あるいは傾斜度合に応じてオペレ−タが作業中にそ
の中点値(θ2’)を決定すれば良い。
る(ステップ7、8、9)。傾斜地での耕耘管理作業で
は、このように前後輪2、3ともに山側を向くようにし
て機体を前進させる。このとき、後輪3、3は向きが斜
めになった状態で固定されていて、後輪3、3の操舵を
直接に行うことができないが、前輪2、2の舵取り操作
で機体の谷側への滑り落ちを防止することができる。な
お、後輪2の中点値の書替は任意にできるので、土壌の
硬軟あるいは傾斜度合に応じてオペレ−タが作業中にそ
の中点値(θ2’)を決定すれば良い。
【0018】そして、傾斜地での作業を終えて平地で作
業を行う場合には再び中点変更スイッチS4を押す。す
ると、これまでのθ2’がクリアされ、元の基準値θ2
が選択され、以後の操舵モ−ドを設定する際に、後輪
3、3の中点値がこのθ2になったことを操舵角センサ
−46が検出した時点で、所望の操舵モ−ドの変更が行
われるのである。
業を行う場合には再び中点変更スイッチS4を押す。す
ると、これまでのθ2’がクリアされ、元の基準値θ2
が選択され、以後の操舵モ−ドを設定する際に、後輪
3、3の中点値がこのθ2になったことを操舵角センサ
−46が検出した時点で、所望の操舵モ−ドの変更が行
われるのである。
【0019】
【発明の効果】この発明は前記の如く、前輪操舵モード
と後輪操舵モードと前後輪逆位相操舵モードとを備え、
操舵輪が略直進方向を向いたときに、各モード間の切換
ができるように構成された動力車輌において、略直進方
向に相当する中点位置を検出する手段と、この中点位置
を変更する手段とを具備させ、中点位置変更後の車輪は
その変更状態角度を保ったまま走行することを特徴とす
る動力車輌における四輪操舵装置であるから、傾斜地を
等高線に沿って走行する場合に、後輪操舵状態で後車輪
を適宜の角度山側に操舵し、この操舵角度を後輪の中点
値として書き替え次に前輪操舵状態で走行することによ
って、前輪と後輪が共に山側を向いて進行する前後輪同
位相操舵モードに近い操舵を安価で簡単な構成で現出で
きるのであり、乗用管理用トラクターの傾斜地での有効
性を高めることができたのである。
と後輪操舵モードと前後輪逆位相操舵モードとを備え、
操舵輪が略直進方向を向いたときに、各モード間の切換
ができるように構成された動力車輌において、略直進方
向に相当する中点位置を検出する手段と、この中点位置
を変更する手段とを具備させ、中点位置変更後の車輪は
その変更状態角度を保ったまま走行することを特徴とす
る動力車輌における四輪操舵装置であるから、傾斜地を
等高線に沿って走行する場合に、後輪操舵状態で後車輪
を適宜の角度山側に操舵し、この操舵角度を後輪の中点
値として書き替え次に前輪操舵状態で走行することによ
って、前輪と後輪が共に山側を向いて進行する前後輪同
位相操舵モードに近い操舵を安価で簡単な構成で現出で
きるのであり、乗用管理用トラクターの傾斜地での有効
性を高めることができたのである。
【図1】乗用管理用のトラクタ−の側面図である。
【図2】動作原理を説明するための油圧回路図である。
【図3】制御系を示すブロック図である。
【図4】プログラムの内容を説明するフロ−チャ−トで
ある。
ある。
1 トラクタ− 2 前輪 3 後輪 4 ボンネット 5 エンジン 40 油圧シリンダ− 44 油圧シリンダ− 45 操舵角センサ− 46 操舵角センサ− 68 モ−ド切換スイッチ S1 前輪操舵スイッチ S2 前後輪逆位相操舵スイッチ S3 後輪操舵スイッチ S4 中点変更スイッチ
Claims (1)
- 【請求項1】 前輪操舵モードと後輪操舵モードと前後
輪逆位相操舵モードとを備え、操舵輪が略直進方向を向
いたときに、各モード間の切換ができるように構成され
た動力車輌において、略直進方向に相当する中点位置を
検出する手段と、この中点位置を変更する手段とを具備
させ、中点位置変更後の車輪はその変更状態角度を保っ
たまま走行することを特徴とする動力車輌における四輪
操舵装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21171891A JP3077288B2 (ja) | 1991-08-23 | 1991-08-23 | 動力車輌における四輪操舵装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21171891A JP3077288B2 (ja) | 1991-08-23 | 1991-08-23 | 動力車輌における四輪操舵装置 |
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- 1991-08-23 JP JP21171891A patent/JP3077288B2/ja not_active Expired - Fee Related
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