JP3077164B2 - 映像表示装置 - Google Patents

映像表示装置

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JP3077164B2
JP3077164B2 JP02128002A JP12800290A JP3077164B2 JP 3077164 B2 JP3077164 B2 JP 3077164B2 JP 02128002 A JP02128002 A JP 02128002A JP 12800290 A JP12800290 A JP 12800290A JP 3077164 B2 JP3077164 B2 JP 3077164B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、眼鏡型ディスプレー装置とすることがで
きる映像表示装置に関する。
[発明の概要] この発明は、装置本体内に、光源と、該光源により照
写される液晶パネルとを備え、上記装置本体を頭部に装
着して上記光源により上記液晶パネルと映像を眼球の網
膜に投影させるようにした映像表示装置において、上記
装置本体を顔面側に装着させる装着手段と、上記装置本
体を跳ね上げ自在に支持すると共にこの装置本体の跳ね
上げ状態を保持する保持手段と、音声を供給する音声供
給手段と、上記装置本体が跳ね上げられた状態を検出す
る検出手段と、上記検出手段に基づき上記音声供給手段
への音声供給を制限する音声供給制御手段とを備えたこ
とにより、装置本体の顔面装着時に鮮明な映像を見るこ
とができると共に、特に、非常時等に装置本体を上方に
跳ね上げると、外の様子が見えることは勿論のこと、音
声が制限されて、外音も聞いたりすることができるよう
にしたものである。
[従来の技術] 例えば、液晶パネルを用いた映像表示装置が開示され
ている。この映像表示装置は、装置本体を顔面に装着し
て装置本体内に設けられた一対の液晶パネルに映し出さ
れる映像を左右の目で見るようにしてある。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、上記映像表示装置の装置本体は不透明
な部材で構成されているため、装着本体を顔面に装着す
ると、使用者は液晶パネルの映像を見ることはできるが
外の様子は見えず、何か異常が感じられたときに、装置
本体を顔面から取り外さなければまわりの様子を見た
り、外音を聞くことができない欠点があった。
そこで、この発明は、装置本体を顔面から取り外すこ
となく外の様子を見たり、外音を聞くことができる映像
表示装置を提供するものである。
[課題を解決するための手段] 請求項1記載の発明は、装置本体内に、光源と、該光
源により照写される液晶パネルとを備え、上記装置本体
を頭部に装着して上記光源により上記液晶パネルの映像
を眼球の網膜に投影させるようにした映像表示装置にお
いて、上記装置本体を顔面側に装着させる装着手段と、
上記装置本体を跳ね上げ自在に支持すると共にこの装置
本体の跳ね上げ状態を保持する保持手段と、音声を供給
する音声供給手段と、上記装置本体が跳ね上げられた状
態を検出する検出手段と、上記検出手段に基づき上記音
声供給手段への音声供給を制限する音声供給制限手段と
を備えたことを特徴としている。
請求項2記載の発明にあっては、上記検出手段は、上
記装置本体が顔面に装着されている状態を検出する一
方、上記音声供給制限手段は、上記検出手段が検出した
装置本体が顔面に装着された情報に基づき音声供給の制
限を解除することを特徴としている。
[作用] 請求項1記載の発明によれば、装置本体を顔面に装着
した際には、鮮明な映像と音声が見聞できると共に、例
えば、異常時において装置本体を、保持手段を介して跳
ね上げると、この跳ね上げ状態を検出した検出手段に基
づいて音声供給手段が音声供給を制限するため、外音を
速やかかつクリーンに認識することが可能になる。
また、請求項2記載の発明によれば、前述のように装
置本体を跳ね上げた後に、該装置本体を再び顔面に装着
すると、これを検出した検出手段に基づいて音声供給制
限手段が音声供給の制限を解除するため、元の鮮明な映
像と音声を速やかに見聞することが可能になる。
[実施例] 以下、この発明の実施例を図面と共に詳述する。
第1図において、1は眼鏡型の映像表示装置であり、
その装置本体2は外部を透視することができない不透明
な部材により顔面側が開口した略直方体の筺型に形成し
てある。この装置本体2の上面の両側にはブラケット3,
3を突設してある。この一対のブラケット3,3とヘッドバ
ンド(装着手段)4の前部に突設した一対のブラケット
5,5とは各ピン6を介して回動自在に支持してある。ま
た、これら各ブラケット3,5の所定位置には略V字型の
各トグルバネ(保持手段)7の両端をそれぞれピン枢支
してある。この各トグルバネ7の不勢力により、ヘッド
バンド4のフック状及びループ状の面ファスナー8a,8b
を介して装置本体2を第4図に示すように頭部Aの顔面
B側に装着したときにはその装着状態を保持するように
してあると共に、装置本体2を第5図に示すように上方
に跳ね上げたときにはその跳ね上げ状態を保持するよう
になっている。また、上記ヘッドバンド4の上記装置本
体2の上縁左端部2aに対向する位置には肉厚部4aを形成
してある。この肉厚部4aの下側には、プッシュ式の検出
手段であるミュートスイッチ9を突設してある。このミ
ュートスイッチ9は、装置本体2が上方に跳ね上げられ
た時にオンになり、装置本体2が顔面を覆った装着状態
ではオフになっている。
また、上記装置本体2内の左右の各眼球17,17に対応
する位置にかけて映像を表示させる一対の光学系10,10
を配置してある。この各光学系10は、第2図に示すよう
に、上記装置本体2内の中央に配置された豆電球(点光
源)11と、この豆電球11の光線を装置本体2の両側面側
に集束させる小,大の左右各一対のレンズ12,13と、各
一対のレンズ12,13により集束された豆電球11の光線に
より照写される透過型の各液晶パネル14,14と、上記各
眼球17,17に対向する位置にそれぞれ配され、上記各液
晶パネル14,14の映像を反射(屈折)させる各ミラー15,
15と、この各ミラー15,15で反射された映像を上記各眼
球17,17に集束させる各短焦点凸レンズ16,16とで大略構
成されている。このミラー15,液晶パネル14は一体とな
って図示しない移動機構により左右に移動自在になって
いる。そして、左右の各眼球17の位置に上記ミラー15の
位置を合わせることによって、各液晶パネル14で映し出
された映像を、1個の豆電球11の点光源により直接左右
の各眼球17の網膜18にそれぞれ投影させるようになって
いる。尚、第3図中符号19aは目の水晶体、19bは瞳孔で
ある。また、上記各短焦点凸レンズ16の焦点距離は、例
えば2cmである。
さらに、上記ヘッドバンド4の両側には左右の耳にそ
れぞれ嵌め込まれる一対のヘッドホン20,20を備えてあ
る。また、上記ヘッドバンド4の厚肉部4aには、映像表
示回路30を内蔵してある。この映像表示回路30の構成を
第3図のブロック図に示す。この映像表示回路30は、液
晶パネル駆動用電源32,光源用電源33及びアンプ用電源3
4の電源元であるバッテリ31と、音声供給手段及び音声
供給制限手段であるヘッドホンアンプ35と、上記ヘッド
バンド4の肉厚部4aに突設されたパワー/音量調節スイ
ッチ21に連係されたヘッドホン可変抵抗器36と、上記肉
厚部4aに突設された液晶パネル明るさ調節つまみ22に連
係した液晶ブライト可変抵抗器37と、上記光源用電源33
及びヘッドホンアンプ35に接続された前記プッシュ式の
ミュートスイッチ9と、VTR等の外部からの映像信号をR
GBプロセス回路38に接続するための映像入力ジャック39
と、上記ヘッドアンプ35にそのVTR等の外部からの音声
信号を接続するための音声入力ジャック40と、上記ミュ
ートスイッチ9に連係したリモコン出力(VTRポーズ出
力)ジャック41と、上記RGBプロセス回路38に接続さ
れ、上記肉厚部4aに突設されたTVチューナつまみ23によ
りチューニングされるTVチューナ42を備えている。
そして、映像入力ジャック39からの映像信号、または
TVチューナ42からの映像信号は、上記RGBプロセス回路3
8に入力されて信号処理される。このRGBプロセス回路38
で信号処理されたR(赤),G(緑),B(青)信号は各コ
ントローラ回路44(44R,44L)に入力され、各Xドライ
バ回路45(45R,45L),各Yドライバ回路46(46R,46L
を介して上記各液晶パネル(14R,14L)を駆動するよう
になっている。
上記各液晶パネル14の点光源である1個の豆電球11は
光源用電源32によって点灯され、装置本体2が上方に跳
ね上げられてミュートスイッチ9がオンされたときには
一時的に消灯されて映像が切れると共に、各ヘッドホン
20の音声も同時に一時的に切れるようになっている。ま
た、第3図中符号43はTVチューナ42のアンテナであり、
第1図中符号50はVTR,ビデオカメラ等である。
以上実施例の映像表示装置1によれば、第4図に示す
ように、1個の豆電球11の点光源により照写される透過
型の一対の液晶パネル14,14と、該各液晶パネル14,14と
略一体に配された各短焦点凸レンズ16,16等を備えた装
置本体2を頭部Aに巻き付けられるヘッドバンド4を介
して顔面Bに装着すると、TVチューナ42等を介して各液
晶パネル14に映し出されるTVカラー画を使用者の各眼球
17の網膜18に直接投影されるので、視力に関係なく鮮明
なTVカラー画を見ることができる。装置本体2の各ジャ
ック39,40にVTR,ビデオカメラ50等を接続することによ
り、VTR,ビデオカメラ50等の鮮明なカラー映像を見るこ
とができる。
この装置本体2の各液晶パネル14に映し出されるカラ
ー映像を見ている際に、外に異常が発生した場合、装置
本体2を上方に持ち上げて第5図に示すように跳ね上げ
る。この装置本体2を跳ね上げる際に、ミュートスイッ
チ9がオンされ、点光源である豆電球11は一時的に消灯
されて各液晶パネル14の映像が切れると共に、同時に各
ヘッドホン20の音声も一時的に切れる。これにより、何
かまわりで異常があっても、直ちに外のまわり様子を見
ることができると共に、まわりの外音を聞くことができ
る。この時、上方に跳ね上げられた装置本体2はトグル
バネ7によりその跳ね上げ状態が維持されるので、装置
本体2が下方に落ちることがない。また、再度、各液晶
パネル14のカラー映像を見ると共に各ヘッドホン20の音
声を聞く場合には、装置本体2を第4図に示すように顔
面装着位置に戻すことにより、ミュートスイッチ9がオ
フされて映像及び音声が再生される。
第8図は他の実施例の映像表示装置1′を示す。この
映像表示装置1′の装置本体2′は眼鏡タイプのフレー
ム(装着手段)4′に跳ね上げ自在に支持してある。そ
して、上記装置本体2′の両側部とフレーム4′の両側
前部との間に略V字型の各トグルバネ(保持手段)7の
両端をそれぞれピン枢支してあることにより、前記実施
例と同様の作用効果を奏するようになっている。他の構
成は前記実施例と同様であるので、同一部分は同一符号
を付して詳細な説明を省略する。
尚、前記各実施例によれば、保持手段としてトグルバ
ネを用いたが、保持手段はトグルバネに限らず、他のト
グル機構等を用いても良い。
[発明の効果] 以上のように、請求項1記載の発明によれば、装置本
体を顔面に装着した際には、鮮明な映像と音声が見聞で
きると共に、例えば、異常時において装置本体を、保持
手段を介して跳ね上げると、この跳ね上げ状態を検出し
た検出手段に基づいて音声供給手段が音声供給を制限す
るため、外音を速やかかつクリーンに認識することが可
能になる。
また、請求項2記載の発明によれば、前述のように装
置本体を跳ね上げた後に、該装置本体を再び顔面に装着
すると、これを検出した検出手段に基づいて音声供給制
限手段が音声供給の制限を解除するため、元の鮮明な映
像と音声を速やかに見聞することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の実施例を示す映像表示装置の斜視
図、第2図は同装置の光学系の説明図、第3図は同装置
に用いられる映像表示回路のブロック図、第4図は同装
置を顔面に装着した状態を示す斜視図、第5図は顔面に
装着した同装置を跳ね上げた状態を示す斜視図、第6図
は同装置の側面図、第7図は同装置を跳ね上げた状態の
側面図、第8図は他の実施例の映像表示装置の斜視図で
ある。 1,1′……映像表示装置、2,2′……装置本体、4……ヘ
ッドバンド(装着手段)、4′……フレーム(装着手
段)、7……トグルバネ(保持手段)、9……ミュート
スイッチ(検出手段)、11……豆電球(点光源)、14…
…液晶パネル、17……眼球、18……網膜、35……ヘッド
ホンアンプ(音声供給手段及び音声供給制限手段)、A
……頭部、B……顔面。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】装置本体内に、光源と、該光源により照写
    される液晶パネルとを備え、上記装置本体を頭部に装着
    して上記光源により上記液晶パネルの映像を眼球の網膜
    に投影させるようにした映像表示装置において、 上記装置本体を顔面側に装着させる装着手段と、 上記装置本体を跳ね上げ自在に支持すると共にこの装置
    本体の跳ね上げ状態を保持する保持手段と、 音声を供給する音声供給手段と、 上記装置本体が跳ね上げられた状態を検出する検出手段
    と、 上記検出手段に基づき上記音声供給手段への音声供給を
    制限する音声供給制限手段とを備えたことを特徴とする
    映像表示装置。
  2. 【請求項2】上記検出手段は、上記装置本体が顔面に装
    着されている状態を検出する一方、上記音声供給制限手
    段は、上記検出手段が検出した装置本体が顔面に装着さ
    れた情報に基づき音声供給の制限を解除することを特徴
    とする請求項1に記載の映像表示装置。
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JP5341054B2 (ja) * 2010-11-25 2013-11-13 シャープ株式会社 電子メガネ

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