JPH05328256A - 頭部装着式ディスプレイ装置 - Google Patents

頭部装着式ディスプレイ装置

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JPH05328256A
JPH05328256A JP13384992A JP13384992A JPH05328256A JP H05328256 A JPH05328256 A JP H05328256A JP 13384992 A JP13384992 A JP 13384992A JP 13384992 A JP13384992 A JP 13384992A JP H05328256 A JPH05328256 A JP H05328256A
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JP
Japan
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image
dimensional display
display device
display element
head
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Pending
Application number
JP13384992A
Other languages
English (en)
Inventor
Satoshi Imai
聡 今井
Masato Yasugaki
安垣誠人
Osamu Konuma
修 小沼
Seiichiro Tabata
田端誠一郎
Akiyoshi Tochigi
栃木明義
Takumi Mori
工 毛利
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 外界像と電子映像を切り替えて観察できる頭
部装着式ディスプレイ装置において、一時的に外界像を
観察し、電子映像観察を再開した時に再生映像を不連続
に断続することなく連続した状態で観察でき、消費電力
を抑える。 【構成】 外界像と電子映像の切り替えスイッチ12が
設置され、この切り替えスイッチ12の信号に応じて照
明装置14及び2次元表示素子15の駆動電源18、2
1をオン・オフし、かつ、外部にある記録映像の再生装
置3も再生・一時停止させる制御装置22が付加されて
いる。この制御装置22により、電子映像の観察中は、
駆動電源18、21をオンにし、さらに、再生装置3を
再生状態にする。逆に、外界像の観察中は、駆動電源1
8、21をオフにし、さらに、再生装置3を一時停止状
態にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、頭部に装着した状態で
映像の観察ができる頭部装着式ディスプレイ装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】頭部装着式ディスプレイ装置の従来例と
しては、特開平4−23582号において提案されてい
る液晶表示装置がある。これは、以下のような構成をと
っている。すなわち、装置本体内に、光源と光源により
照らされる液晶パネルとを備え、装置本体を頭部に装着
して液晶パネルの映像を眼球に投影させるようにした映
像表示装置であって、装置本体に装着手段を取り付け、
この装着手段は装置本体を跳ね上げ自在にトグルバネで
支持するものである。さらに、装置本体を跳ね上げたと
きに、液晶パネルの映像あるいは音声の中少なくとも一
方を切るように構成している。特に、映像を切るとき
は、液晶パネル照明用の電源を切る構成になっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記特開平4−235
82号の映像表示装置では、外界像を一時的に観察する
ために装置本体を跳ね上げると、映像を表示する液晶パ
ネルを照らす照明用電源のみが切れる構成になってい
る。そのため、液晶パネルの駆動回路の電源が入った状
態にあり、かつ、外部にある記録映像再生装置からの映
像は制御されることなく流れ続ける状態にある。したが
って、前記の構成では、再び装置本体を下に戻しても、
再生される映像は不連続に断続した状態でしか得られな
いと共に、外界像観察中でも余分な電力が消費されてし
まう。
【0004】本発明はこのような状況に鑑みてなされた
ものであり、その目的は、頭部装着式ディスプレイ装置
を装着した者が一時的に外界像を観察し、電子映像の観
察を再開した時に再生する記録映像を不連続に断続する
ことなく連続した状態で得られると共に、外界像観察状
態で装置が消費する電力を抑えることができ、かつ、電
子映像と外界像との切り替え操作及び切り替え状態の保
持が容易にできるようになっており、長期的に上記の切
り替え操作性が確保される頭部装着式ディスプレイ装置
を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の頭部装着式ディスプレイ装置は、外界像と電子映像
の切り替えスイッチが設置され、この切り替えスイッチ
の信号に応じて照明装置及び2次元表示素子の駆動電源
をオン・オフし、かつ、外部にある記録映像の再生装置
も再生・一時停止させる制御装置が付加されている。こ
の制御装置により、電子映像の観察中は、上記駆動電源
をオンにし、さらに、上記再生装置を再生状態にする。
逆に、外界像の観察中は、上記駆動電源をオフにし、さ
らに、上記再生装置を一時停止状態にする。
【0006】また、本発明の頭部装着式ディスプレイ装
置は、装着者の瞼の開閉を検出する検出器が設置され、
この検出器の信号に応じて照明装置及び2次元表示素子
の駆動電源をオン・オフし、かつ、外部にある記録映像
の再生装置も再生・一時停止させる制御装置が付加され
ている。この制御装置により、瞼を開けているときは、
上記駆動電源をオンにし、さらに、上記再生装置を再生
状態にする。逆に、瞼を一定時間以上閉じているとき
は、上記駆動電源をオフにし、さらに、上記再生装置を
一時停止状態にする。
【0007】さらに、本発明の頭部装着式ディスプレイ
装置は、外界像と電子映像の切り替えスイッチが設置さ
れ、この切り替えスイッチの信号に応じて照明装置及び
2次元表示素子の駆動電源をオン・オフし、かつ、外部
にある記録映像の再生装置も再生・一時停止させる制御
装置が付加されている。そして、装置本体には装置本体
の使用状態に応じて発光する発光素子が設けられてい
る。この発光素子は、装置本体で電子映像を再生してい
るときに発光し、そうでないときに消灯する。
【0008】すなわち、本発明の頭部装着式ディスプレ
イ装置は、照明装置と、前記照明装置により照射される
2次元表示素子と、前記2次元表示素子の表示映像を投
影する投影光学系と、前記照明装置と前記2次元表示素
子とを駆動させる駆動電源と、前記2次元表示素子に映
像信号を送信する再生手段とを備え、少なくとも前記照
明装置と前記2次元表示素子と前記投影光学系とを観察
者の頭部に装着可能なように装置本体内に配設し、前記
投影光学系によって前記2次元表示素子の表示映像を観
察者の眼球に投影させるようにした頭部装着式ディスプ
レイ装置において、前記2次元表示素子の表示映像又は
外界の視野像の何れか一方を選択することによって、観
察者が観察できる被写体を変更可能なように設けられた
視界切り替え手段と、前記視界切り替え手段によって切
り替わる被写体に合わせて、前記2次元表示素子の表示
映像を観察する時は、前記駆動電源を駆動させると共に
前記再生手段を駆動させ、前記外界の視野像を観察する
時は、前記駆動電源を停止させると共に前記再生手段を
停止させる制御手段と、を設けたことを特徴とするもの
である。
【0009】この場合、上記視界切り替え手段を電子光
学的シャッタによって構成し、さらに、この電子光学的
シャッタによる2次元表示素子の表示映像と外界の視野
像との切り替えを選択する切り替えスイッチと、上記切
り替えスイッチに連動して発光する発光素子とを設けて
構成することもできる。
【0010】また、本発明のもう1つの頭部装着式ディ
スプレイ装置は、照明装置と、前記照明装置により照射
される2次元表示素子と、前記2次元表示素子の表示映
像を投影する投影光学系と、前記照明装置と前記2次元
表示素子とを駆動させる駆動電源と、前記2次元表示素
子に映像信号を送信する再生手段とを備え、少なくとも
前記照明装置と前記2次元表示素子と前記投影光学系と
を観察者の頭部に装着し、前記投影光学系によって前記
2次元表示素子の表示映像を観察者の眼球に投影させる
ようにした頭部装着式ディスプレイ装置において、前記
眼球を覆う瞼の開閉を検出する検出器と、前記検出器か
らの出力信号により瞼が開いていると判断した場合は、
前記駆動電源を駆動させると共に前記再生手段を駆動さ
せ、前記検出器からの出力信号により瞼が閉じていると
判断した場合は、前記駆動電源を停止させると共に前記
再生手段を停止させる制御手段と、を設けたことを特徴
とするものである。
【0011】
【作用】本発明においては、視界切り替え手段と、この
視界切り替え手段によって切り替わる被写体に合わせ
て、2次元表示素子の表示映像を観察する時は、駆動電
源を駆動させると共に再生手段を駆動させ、外界の視野
像を観察する時は、駆動電源を停止させると共に再生手
段を停止させる制御手段とを設けたので、ディスプレイ
装置の装着者は、装置を装着したまま電子映像と外界像
との切り替え操作が容易に実施でき、また、電子映像と
外界像との切り替えに際しては、再生する記録映像を不
連続に断続することなく連続した状態で得ることができ
る。さらに、外界像切り替え時には、駆動電源がオフ状
態になるため、装置の電力消費が抑えられる。また、電
子映像と外界像との切り替え操作及び切り替え状態の保
持が容易にできるようになっており、長期的にこの切り
替え操作性が確保される。
【0012】なお、眼球を覆う瞼の開閉を検出する検出
器を設け、瞼が開いている場合には、駆動電源を駆動さ
せると共に再生手段を駆動させ、瞼が閉じている場合に
は、駆動電源を停止させると共に再生手段を停止させる
ようにしても、同様に有効である。
【0013】
【実施例】以下、図面を参照にして本発明の頭部装着式
ディスプレイ装置のいくつかの実施例について説明す
る。図1は、本発明の第1実施例の全体の構成を示す図
であり、頭部装着式ディスプレイ装置1と、コントロー
ルボックス2と、記録した映像を再生する再生装置3と
が示されている。ディスプレイ装置1は、頭部に装着可
能な形状に構成されている。ディスプレイ装置1とコン
トロールボックス2とは、映像信号用ケーブル4aと音
声信号用ケーブル5aと出力信号伝送用としても使われ
る制御信号用ケーブル6aとで接続されている。また、
コントロールボックス2と再生装置3とは、映像信号用
ケーブル4bと音声信号用ケーブル5bと制御信号用ケ
ーブル6bとで接続されている。ここで、再生装置3
は、VTR、レーザディスクプレーヤ、CD−ROM等
である。ディスプレイ装置1の前面に、不透明あるいは
半透明のスライドケース7が取り付けられている。ディ
スプレイ装置1の外周部側面には、スライドケース7を
固定保持するためのロックレバー8が少なくとも1つ設
置され、水平方向にスライド可能となっている。ディス
プレイ装置1の内周部両側面にはスピーカ9が設置され
ている。
【0014】図2には、頭部装着式ディスプレイ装置1
のスライドケース7が上に移動した状態を示してある。
スライドケース7の内面には、スライドレール10aが
形成されている。同図の場合、スライドレール10aに
対応してディスプレイ装置本体1側にはレール溝10b
が形成されている。スライドレール10aの各上下端部
には、水平方向にロック用切り欠き11aが形成されて
いる。ロックレバー8の内側には、ロック用切り欠き1
1aに対応して嵌め込み可能な形状をしたロック板11
bが設けられている。また、レール溝10bの下側付近
に半球状の切り替えスイッチ12が設けられている。
【0015】図3には、本発明のディスプレイ装置にお
ける光学系の構成を示してある。図では、ディスプレイ
装置1が観察者の頭部に搭載され、顔面13と密着して
おり、光学系が左目用と右目用の対になって配置されて
いる。ディスプレイ装置1の内側側面に照明装置14が
配置され、そのすぐ前方に液晶板15が配置される。さ
らに、液晶板15の前方には収差補正用のレンズ16
a、16b、16cが配置される。また、スライドケー
ス7の中に凹面鏡17が固定されている。
【0016】図4には、本発明のディスプレイ装置の各
部品及び回路の接続状態と制御状態を示す概念図が示さ
れている。図において、左目用の部品又は回路は(L)
と、右目用の部品又は回路は(R)と図示して区別して
ある。照明装置14は照明用電源18と接続している。
液晶板15はドライバ回路19に接続し、ドライバ回路
19は映像制御用コントローラ20に接続している。さ
らに、液晶板15、ドライバ回路19、映像制御用コン
トローラ20は回路用電源21と接続している(図で
は、映像制御用コントローラ20にのみ接続するように
図示されている。)。また、映像制御用コントローラ2
0は再生装置3とも接続している。ディスプレイ装置1
に設置された切り替えスイッチ12は動作制御用コント
ローラ22と、動作制御用コントローラ22は制御用電
源23と接続している。本実施例の場合、動作制御用コ
ントローラ22は、コントロールボックス2の中に設置
されていることを想定しているが、ディスプレイ装置1
内に組み込むようにしてもよい。
【0017】このような構成において、この頭部接着式
ディスプレイ装置1は、映像を投影して表示する際、以
下のように作動する。記録媒体から映像を得る再生装置
3より、映像信号用ケーブル4a、4bを経て、映像信
号がディスプレイ装置1に伝送される。映像信号は、デ
ィスプレイ装置1の映像信号用コントローラ20に入
り、ドライバ回路19へ送られる。ドライバ回路19に
より液晶板15が駆動され、映像が液晶板15上に表示
される。さらに、液晶板15から表示された映像を取り
出すために、照明装置14が用いられる。液晶板15に
照明装置14からの白色光を照射し、変調透過させる。
変調透過光は、レンズ16a、16b、16cを経て、
凹面鏡17で反射され、眼球26に入射する。この透過
光の光路の一部を示す光線25が図3に示してある。こ
のようにして、液晶板15の映像が眼球に投影されるこ
とになる。ここで、液晶板15の駆動用の動力は回路用
電源21から、照明装置14の電力は照明用電源18か
らそれぞれ供給される。
【0018】電子映像を観察する場合、ディスプレイ装
置1のスライドケース7は下側に下げられ、閉ざされた
状態にある。スライドケース7を固定保持するには、ロ
ックレバー8をスライドさせ、ロック板11bを上端の
ロック用切り欠き11aに嵌め込む。この時、半球状の
切り替えスイッチ12はスライドケース7により押さ
れ、制御信号用ケーブル6aを経て、オン信号を動作制
御用コントローラ22に送り続ける。動作制御用コント
ローラ22は、切り替えスイッチ12がオンになってい
ることを検出し、再生装置3を再生させ、照明用電源1
8と回路用電源21をオンするように制御する。なお、
動作制御用コントローラ22の電力は制御用電源23か
ら供給される。
【0019】次に、ディスプレイ装置1を頭部に装着し
た状態で、外界像を観察する場合について説明する。ま
ず、スライドケース7を開けて固定保持するために、ロ
ックレバー8をスライドし、ロック状態を解除する。こ
の状態でスライドケース7をレール溝10bに沿って上
側に移動させる。その後、ロックレバー8をスライドし
て戻し、ロック板11bを下端のロック用切り欠き11
bに嵌め込んで固定する。スライドケース7が上側に移
動すると、切り替えスイッチ12が解放され、制御用ケ
ーブル6aを経て、オフ信号を動作制御用コントローラ
22に送り続ける。動作制御用コントローラ22は、切
り替えスイッチ12がオフになっていることを検出し、
再生装置3の再生を一時停止させ、照明用電源18と回
路用電源21をオフするように制御する。
【0020】再度、電子映像を観察する場合には、スラ
イドケース7を閉ざせば、再生装置3の一時停止が解除
され、照明用電源18と回路用電源21がオンされる。
この状態での電子映像の再生開始箇所は一時停止してい
た位置から始まることになる。しかし、液晶板15の動
作と照明装置14の輝度が安定するまでには多少の時間
がかかるため、映像の再生開始箇所を一時停止していた
位置より数秒前の位置から始めるようにしてもよい。
【0021】本実施例の構成と作用において、図示した
以外の手段を用いることも可能である。例えば、各信号
の伝送用にケーブルでなくワイヤレスで行ってもよい。
切り替えスイッチ12としては、他の機械的な方式、電
気的な接点、あるいは、受光センサーとリレー回路とを
併用したスイッチにしてもよい。また、光学系の構成に
ついても、上記構成に限定されることはなく、広く他の
ものを適用できる。
【0022】この実施例のような本発明の頭部装着式デ
ィスプレイ装置によれば、ディスプレイ装置の装着者
は、装置を装着したまま電子映像と外界像との切り替え
操作が容易に実施できる。電子映像と外界像との切り替
えに際しては、再生する記録映像を不連続に断続するこ
となく連続した状態で得ることができる。さらに、外界
像切り替え時には、各電源回路がオフ状態になるため、
装置の電力消費が抑えられる。また、ロック機構によ
り、各切り替え状態の安定性が維持される。
【0023】次に、本発明の第2実施例について説明す
る。図5、図6にこの実施例のディスプレイ装置27の
開閉ケース28を閉じた状態と開いた状態を示す。基本
的な構成は第1実施例と同じである。相違点を示すと、
ディスプレイ装置27の前面に不透明あるいは半透明の
開閉ケース28が左右両開き可能に取り付けられてい
る。さらに、開閉ケース28にはピン支持部29が形成
されており、ピン支持部29にはピン30が設けられて
いる。また、図示していないが、開閉ケース28と接す
るディスプレイ装置27の側面には、切り替えスイッチ
12が設けられている。なお、左右両開きできる手段と
しては、この実施例で説明した手段に限定されるもので
はない。
【0024】この実施例の基本的な作用は第1実施例と
同じである。相違点を示すと、開閉ケース28はピン3
0を介してディスプレイ装置27と連結しており、開閉
ケース28が閉じているときと開いているときに、ロッ
クレバー8を用いた機構で固定、保持される。開閉ケー
ス28が閉じているときは、切り替えスイッチ12が押
され、オン信号を制御用コントローラ22に送り続け
る。
【0025】この実施例の効果についても第1実施例と
同じである。相違点は、装着状態での外界像観察時に、
上下方向の視界がよくなることである。
【0026】さらに、第3実施例について説明する。図
7にこの実施例のディスプレイ装置31の外観を示し、
図8にこの実施例の光学系の構成を示してある。この実
施例の基本的な構成は第1実施例と同じである。相違点
を以下に示す。ディスプレイ装置31の前面に透明ある
いは半透明のカバーケース32が固定されている。ディ
スプレイ装置31の側面には、電子映像と外界像との切
り替えスイッチ33が設置されている。なお、切り替え
スイッチ33は感圧式のものを用いてもよい。カバーケ
ース32の上面には、小型の発光素子34が取り付けら
れており、発光素子34としては、LED、小型ランプ
等が用いられる。さらに、カバーケース32内に、電子
シャッタ35が、各凹面型ハーフミラー36の前方にそ
れぞれ配置されている。電子シャッタ35としては、液
晶シャッタ、PLZTシャッタ等の電子光学的シャッタ
が使用でき、カバーケース32に固定される。また、切
り替えスイッチ33は動作制御用コントローラ22と接
続しており、発光素子34と電子シャッタ35とは映像
制御用コントローラ20と接続している。
【0027】この実施例の基本的な作用は第1実施例と
同じである。相違点を示すと、切り替えスイッチ33を
オンにすると、オン信号を動作制御用コントローラ22
に送り続ける。動作制御用コントローラ22は、切り替
えスイッチ33がオンになっていることを検出し、再生
装置3を再生させ、照明用電源18と回路用電源21を
オンにするよう制御する。発光素子34と電子シャッタ
35は、液晶板15と同様に駆動され、発光素子34は
発光し、電子シャッタ35は着色して暗状態になる。電
子シャッタ35が暗状態になると外部からの光を遮断す
るので、眼球26には液晶板15を透過した光だけが凹
面型ハーフミラー36で反射されて到達することにな
る。逆に、切り替えスイッチ33をオフにすると、オフ
信号を動作制御用コントローラ22に送り続ける。動作
制御用コントローラ22は、切り替えスイッチ33がオ
フになっていることを検出し、再生装置3を一時停止さ
せ、照明用電源18と回路用電源21をオフにするよう
制御する。発光素子34と電子シャッタ35は、液晶板
15と同様に停止され、発光素子34は発光を止め、電
子シャッタ35は明状態になる。電子シャッタ35が明
状態になると、外部からの光が電子シャッタ35と凹面
型ハーフミラー36を透過できるようになるので、眼球
26には外部からの光が到達することになり、外界像を
観察することができる。
【0028】この実施例の場合も第1実施例と同じ効果
を有するが、相違点は、前方のケースを開閉することな
く、スイッチを押してオン・オフ操作するだけで、電子
映像と外界像との切り替えができることである。さら
に、外部の者が装着者の装置使用状態を発光素子の発光
状態を見ることにより確認できるため、使用時の安全性
が向上する。また、機械的な構成が簡単になり、構成部
品点数を削減できる。
【0029】次に、本発明の第4実施例について説明す
る。図9にこの実施例の光学系の構成を、図10にこの
実施例の各部品及び回路の接続状態と制御状態の概念図
を示す。この実施例の基本的な構成は第3実施例と同じ
である。相違点を示すと、ディスプレイ装置31のカバ
ーケース32の中央部に、赤外線発光素子37を各眼球
26に向けて少なくとも1つ以上配置する。また、カバ
ーケース32の側面部に受光センサー38を取り付け
る。受光センサー38は検出器39と接続しており、検
出器39は切り替えスイッチ12と同様に動作制御用コ
ントローラ22と接続している。
【0030】この実施例の基本的作用は第3実施例と同
じであるが、赤外線発光素子37から出る赤外線は眼球
26に向けられているため、瞼を開けているとき散乱光
が多く、瞼を閉じているとき散乱光が少なくなる。受光
センサー38はこの散乱光を拾い出し、その光強度信号
を検出器39に送る。検出器39は、光強度変化を監視
し、散乱光の強度が一定値以上であれば、動作制御用コ
ントローラ22にオン信号を送り続ける。しかし、検出
器39は、散乱光強度が一定時間以上一定値を下回れ
ば、オフ信号を動作制御用コントローラ22に送り続け
るようにする。動作制御用コントローラ22は、検出器
39からの信号を判別し、以下のように処理する。オン
信号の時は、再生装置3を再生させ、照明用電源18と
回路用電源21をオンするように制御する。オフ信号の
時は、再生装置3の再生を一時停止し、照明用電源18
と回路用電源21をオフするように制御する。
【0031】なお、本実施例で用いられている赤外線発
光素子37、受光センサー38、検出器39を第1、第
2実施例の構成に付加して利用することも可能である。
また、赤外線発光素子37に光学系を組み合わせて、赤
外光が眼球26の角膜近傍に集光するようにすれば、散
乱光の光強度関係を上記と逆にできる。この場合、検出
器39の信号処理を上記と逆に設定すれば、同様な作用
を得られる。
【0032】この実施例の効果は第3実施例と同じであ
るが、装着者が無意識の中に寝てしまったり、あるい
は、装置使用中に疲労して長時間瞼を閉じているとき
に、装置が消費する電力を抑えることができる。また、
装着者は、再度瞼を開いたとき、電子映像の観察を止め
た位置から観察を再開できるため、再生する記録映像を
不連続に断続することなく連続した状態で得ることがで
きる。
【0033】以上、本発明の頭部装着式ディスプレイ装
置のいくつかの実施例について説明してきたが、本発明
はこれら実施例に限定されず種々の変形が可能である。
【0034】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の頭部装着式ディスプレイ装置によれば、視界切り替え
手段と、この視界切り替え手段によって切り替わる被写
体に合わせて、2次元表示素子の表示映像を観察する時
は、駆動電源を駆動させると共に再生手段を駆動させ、
外界の視野像を観察する時は、駆動電源を停止させると
共に再生手段を停止させる制御手段とを設けたので、デ
ィスプレイ装置の装着者は、装置を装着したまま電子映
像と外界像との切り替え操作が容易に実施でき、また、
電子映像と外界像との切り替えに際しては、再生する記
録映像を不連続に断続することなく連続した状態で得る
ことができる。さらに、外界像切り替え時には、駆動電
源がオフ状態になるため、装置の電力消費が抑えられ
る。また、電子映像と外界像との切り替え操作及び切り
替え状態の保持が容易にできるようになっており、長期
的にこの切り替え操作性が確保される。
【0035】なお、眼球を覆う瞼の開閉を検出する検出
器を設け、瞼が開いている場合には、駆動電源を駆動さ
せると共に再生手段を駆動させ、瞼が閉じている場合に
は、駆動電源を停止させると共に再生手段を停止させる
ようにしても、同様に有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の頭部装着式ディスプレイ装置の第1実
施例の全体の構成を示す図である。
【図2】第1実施例のスライドケースを上に移動した状
態を示す図である。
【図3】第1実施例の光学系の構成を示す図である。
【図4】第1実施例の各部品及び回路の接続状態と制御
状態を示す概念図である。
【図5】第2実施例の開閉ケースを閉じた状態を示す図
である。
【図6】第2実施例の開閉ケースを開いた状態を示す図
である。
【図7】第3実施例の外観を示す図である。
【図8】第3実施例の光学系の構成を示す図である。
【図9】第4実施例の光学系の構成を示す図である。
【図10】第4実施例の各部品及び回路の接続状態と制
御状態を示す概念図である。
【符号の説明】
1…頭部装着式ディスプレイ装置 2…コントロールボックス 3…再生装置 4a、4b…映像信号用ケーブル 5a、5b…音声信号用ケーブル 6a、6b…制御信号用ケーブル 7…スライドケース 8…ロックレバー 9…スピーカ 10a…スライドレール 10b…レール溝 11a…ロック用切り欠き 11b…ロック板 12…切り替えスイッチ 13…顔面 14…照明装置 15…液晶板 16a、16b、16c…レンズ 17…凹面鏡 18…照明用電源 19…ドライバ回路 20…映像制御用コントローラ 21…回路用電源 22…動作制御用コントローラ 23…制御用電源 25…光線 26…眼球
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田端誠一郎 東京都渋谷区幡ケ谷2丁目43番2号オリン パス光学工業株式会社内 (72)発明者 栃木明義 東京都渋谷区幡ケ谷2丁目43番2号オリン パス光学工業株式会社内 (72)発明者 毛利 工 東京都渋谷区幡ケ谷2丁目43番2号オリン パス光学工業株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 照明装置と、前記照明装置により照射さ
    れる2次元表示素子と、前記2次元表示素子の表示映像
    を投影する投影光学系と、前記照明装置と前記2次元表
    示素子とを駆動させる駆動電源と、前記2次元表示素子
    に映像信号を送信する再生手段とを備え、少なくとも前
    記照明装置と前記2次元表示素子と前記投影光学系とを
    観察者の頭部に装着可能なように装置本体内に配設し、
    前記投影光学系によって前記2次元表示素子の表示映像
    を観察者の眼球に投影させるようにした頭部装着式ディ
    スプレイ装置において、 前記2次元表示素子の表示映像又は外界の視野像の何れ
    か一方を選択することによって、観察者が観察できる被
    写体を変更可能なように設けられた視界切り替え手段
    と、 前記視界切り替え手段によって切り替わる被写体に合わ
    せて、前記2次元表示素子の表示映像を観察する時は、
    前記駆動電源を駆動させると共に前記再生手段を駆動さ
    せ、前記外界の視野像を観察する時は、前記駆動電源を
    停止させると共に前記再生手段を停止させる制御手段
    と、 を設けたことを特徴とする頭部装着式ディスプレイ装
    置。
  2. 【請求項2】 前記視界切り替え手段が電子光学的シャ
    ッタによって構成されていることを特徴とする請求項1
    記載の頭部装着式ディスプレイ装置。
  3. 【請求項3】 前記電子光学的シャッタによる前記2次
    元表示素子の表示映像と外界の視野像との切り替えを選
    択する切り替えスイッチと、 前記切り替えスイッチに連動して発光する発光素子と、 を設けたことを特徴とする請求項2記載の頭部装着式デ
    ィスプレイ装置。
  4. 【請求項4】 照明装置と、前記照明装置により照射さ
    れる2次元表示素子と、前記2次元表示素子の表示映像
    を投影する投影光学系と、前記照明装置と前記2次元表
    示素子とを駆動させる駆動電源と、前記2次元表示素子
    に映像信号を送信する再生手段とを備え、少なくとも前
    記照明装置と前記2次元表示素子と前記投影光学系とを
    観察者の頭部に装着し、前記投影光学系によって前記2
    次元表示素子の表示映像を観察者の眼球に投影させるよ
    うにした頭部装着式ディスプレイ装置において、 前記眼球を覆う瞼の開閉を検出する検出器と、 前記検出器からの出力信号により瞼が開いていると判断
    した場合は、前記駆動電源を駆動させると共に前記再生
    手段を駆動させ、前記検出器からの出力信号により瞼が
    閉じていると判断した場合は、前記駆動電源を停止させ
    ると共に前記再生手段を停止させる制御手段と、 を設けたことを特徴とする頭部装着式ディスプレイ装
    置。
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