JP3531348B2 - 光学部材 - Google Patents

光学部材

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JP3531348B2
JP3531348B2 JP09781496A JP9781496A JP3531348B2 JP 3531348 B2 JP3531348 B2 JP 3531348B2 JP 09781496 A JP09781496 A JP 09781496A JP 9781496 A JP9781496 A JP 9781496A JP 3531348 B2 JP3531348 B2 JP 3531348B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、液晶ビデオプロ
ジェクター等から成る映像投影装置のアダプター装置に
用いる光学部材に関するものである。 【0002】 【従来の技術】例えば、疑似立体効果などを得るため
に、一つの投影光を2つにわけ、互いに逆な投影光とし
て一つのスクリーン上にずらして投影する画像投影装置
を、本出願人は、特開平7−333557号公報で開示
した。尚、プリズム手段(エッジプリズム)を使って立
体画像を観察できるようにした立体画像撮像装置につい
ては、特開昭59−30390号公報に開示している。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の画像投影装置では、これを具現化する手段として、
平面鏡やハーフミラーからなる光学系を用いていたの
で、装置全体が大きくなり、また組立や調整も煩雑にな
る虞れがあり、高価なものになる不具合があった。 【0004】そこで、この発明は、大変コンパクトで、
かつ安価で臨場感のある大映像や立体映像を簡単に且つ
多人数でも楽しむことができる映像投影装置のアダプタ
ー装置に用いる光学部材を提供するものである。 【0005】 【課題を解決するための手段】投影手段からの一つの投
影光を2つに分ける分離手段により分離し、一つのスク
リーン上にずらして投影すると共に、この2つに分けた
投影光の直線偏光方向が互いに直交するか、または円偏
光方向が互いに逆方向になるようにしたアダプター装置
の角度可変型三角プリズム状の光学部材であって、上か
ら見て概略二等辺三角形の形状をした三角柱の形状をな
し、この三角形の3辺にあたる3面を透明な薄板で構成
し、これらの上面および下面の三角形の部分と3面の合
わさる部分を可撓性のあるもので結合密閉し、その内部
に透明な液体を封入するように配設することによって、
上記二等辺三角形の頂部の角度を可変自在にしてある。 【0006】この三角柱の形状をなした光学部材は、上
から見て概略二等辺三角形の形状をした三角柱の形状を
なし、この三角形の3辺にあたる3面を透明な薄板で構
成し、これらの上面および下面の三角形の部分と3面の
合わさる部分を可撓性のあるもので結合密閉し、その内
部に透明な液体を封入した構成となっているので、上記
二等辺三角形の頂部を前後方向に移動させることで、こ
の頂部の角度を変えてスクリーン上の左右の影像のズレ
量を調節することができる。 【0007】 【発明の実施の形態】以下、この発明の具体的な実施の
形態例について図面を参照して説明する。 【0008】〔第1の実施形態例〕図1〜図8は、この
発明の第1の実施形態例の映像投影装置を示す。この映
像投影装置1は、スクリーン2に対して、同一の画像で
あるがお互いに偏光方向が直交するように投影光をずら
して投影することができるようにしたものである。この
映像投影装置1は、図1,図2及び図5に示すように、
投影手段としての液晶ビデオプロジェクター10と、こ
の液晶ビデオプロジェクター10からの投影光を2分
し、お互いに直交する偏光方向にしてスクリーン2にず
らして投影させるアダプター装置20とから構成されて
いる。 【0009】液晶ビデオプロジェクター10の樹脂製で
筐型のキャビネット11には、後面側から前面側にかけ
て光源としての発光ランプ(ハロゲンランプ)12と反
射鏡12aと第1の偏光板13aと透過型の液晶表示板
(LCD)14及び第2の偏光板13bをそれぞれ内蔵
してある。また、筐体のキャビネット11の前面中央に
はレンズ鏡筒とフォーカスリングを兼ね備えた円筒部1
5を突設してあり、この円筒部15内に投影レンズ16
を有している。さらに、筐型のキャビネット11の右側
面の略中央にはスピーカ17を備えていると共に、その
上面には通風孔18及び各種操作釦19を有している。
そして、発光ランプ12および反射鏡12aから光が作
られ、2枚の偏光板13a,13bとこれに挾まれた液
晶表示板14を通過することにより、映像信号がここで
は縦方向の直線偏光を持った光となり、投影レンズ16
からスクリーン2に投影されるようになっている。ここ
で2枚の偏光板13a,13bの偏光方向を互いに直交
する方向に配置したが、これは液晶表示板14をいわゆ
るノーマリーホワイト(電界を印加しないとき光が通過
し、明るい状態が視認されるものがノーマリーホワイト
である)で駆動するからであり、液晶表示板14をノー
マリーブラックで駆動する場合は2枚の偏光板13a,
13bの偏光方向を互いに平行な方向に配置することに
なる。 【0010】図1〜図3に示すように、アダプター装置
20は、上から見て菱形をなす形状をして、上記液晶ビ
デオプロジェクター10からの投影光を2分させるよう
に水平方向の屈折方向の異なる2面(左,右側部21
L,21Rの面)を有したエッジプリズム(分離手段)
21と、このエッジプリズム4の両側に一体突出形成さ
れ、上記液晶ビデオプロジェクター10の円筒部15に
着脱自在に取り付けられる鉤形の一対の取付部(取付手
段)22と、上記エッジプリズム21の裏面の半面(右
側部21Rの裏面)に貼られた1/2波長板(偏光手
段)23とで構成されている。このエッジプリズム21
と一対の取付部22,22とは、いわゆるアクリル樹脂
(ポリメタクリル酸メチル)により一体成形してある。
また、1/2波長板23はエッジプリズム21の右側2
1Rの裏面に接着剤等を介して固着してあり、該1/2
波長板23を光が通過するとその光の偏光方向を90°
回転させることができるようになっている(すなわち、
エッジプリズム21により2つに分けられた投影光の直
線偏光方向が互いに直交する方向になるようになってい
る)。 【0011】次に、図4に示す映像投影装置1の光学系
について説明すると、まず、液晶ビデオプロジェクター
10の筐型のキャビネット11内の発光ランプ12が発
光した光が、反射鏡12a又は図示しないレンズ等によ
り集光され平行光となり、第1の偏光板13aとLCD
14と第2の偏光板13bを通過する。そして、通常は
投影レンズ16によりLCD14の画像がスクリーン2
に虚像として結像されるわけであるが、この映像投影装
置1の場合は、エッジプリズム21の左,右側部21
L,21Rにより左右に2分される。尚、図4に示すよ
うに、筐型のキャビネット11内の第2の偏光板13b
は縦の直線偏光板であるため、該第2の偏光板13bか
ら出た光は縦方向の直線偏光となって、投影レンズ16
からスクリーン2に投影される。 【0012】そして、図4に示すように、上記投影レン
ズ16から投影された投影光は、エッジプリズム21の
左,右側部21L,21Rにより2つに分けられる。即
ち、エッジプリズム21の半面(左側部21L)に入光
した投影光は縦方向の直線偏光をもったまま、光軸が内
側にエッジプリズム21により曲げられて投影される。
エッジプリズム21の右側部21R側の方は、まず1/
2波長板23により、投影光の偏光方向が縦方向から横
方向に90°回転させられ、そのあと光軸が内側にエッ
ジプリズム21により曲げられて投影される。ここで投
影光を半々にしてしまうので、スクリーン2の結像も右
または左半分になってしまうようにちょっと感じるが、
これはちょうど蝋燭を凸レンズを使ってスクリーン2に
結像させるときに凸レンズの半面を手で隠したとき、ス
クリーンの結像は明るさは半分になるが全体が映ってい
るのと同様、ここでも各半面による結像は明るさは半分
になるが全体は映っている。 【0013】尚、スクリーン2は立体視スクリーンと同
様な投影光を散乱せず同じ偏光方向のまま反射するよう
なもので出来ている。また、1/2波長板23は水晶や
位相差フィルム,雲母,TN液晶などの複屈折材で出来
ていて、入射光の偏光方向に対し位置を合わせることに
より、偏光方向を90°回転させることができるもので
ある。また、図5中Dは通常眼の間隔であり、D≒65
mm程度に設定してある。 【0014】以上第1の実施形態例の映像投影装置1か
ら投影された投影光がスクリーン2でどのように結像
し、これが観察者Aにどのように見えるかを図5により
説明する。映像投影装置1の液晶ビデオプロジェクター
10をスクリーン2側に向けて該スクリーン2に結像し
た映像を鑑賞する際に、図5に示すように、スクリーン
2より距離Lだけ離れたところにいてスクリーン2を見
ている観察者Aは、左眼に横方向の直線偏光フィルター
51、右眼に縦方向の直線偏光フィルター52の付いた
偏光眼鏡50をつけて見ており、結像7は横方向の偏光
が、結像8は縦方向の偏光が、それぞれかかっている。
そして、偏光眼鏡50の横方向の直線偏光フィルター5
1を通して左眼には結像7の虚像のみが、偏光眼鏡50
の縦方向の直線偏光フィルター52を通して右眼には結
像8の虚像のみが見えることになる。上記結像7,8の
結像ずれDが眼の幅より小さければ、眼からL′離れた
三角形の頂点の位置に虚像9が見えることになる。 【0015】即ち、エッジプリズム21の左側部4Lか
らは縦方向の偏光方向を持つ投射光として内側に曲げら
れ、スクリーン2上に右側にずれた像8として結像す
る。また、エッジプリズム21の右側部21Rからは横
方向の偏光方向をもつ投射光として内側に曲げられ、ス
クリーン2上に左側にずれた像7として結像する。ここ
で、スクリーン2は結像を反射するとき偏光方向を変え
たり、散乱させたりしない材質、例えばシルバーコート
されたもので出来ているので、偏光方向を変えず像を反
射する。図5で観察者Aは偏光眼鏡50をかけて見てい
るので、右眼には像8が、左眼には像7が見え、スクリ
ーン2上にDだけ離れた位置に見えることになる。する
と、観察者Aにとって、像の位置はスクリーン2のある
Lの位置でなく、L′の位置でスクリーン2よりずっと
奥の方に見えることになる。これは、ズレDが観察者A
の眼幅より小さい場合であるが、ズレDがほぼ眼幅と同
じになると、観察者Aにとって像9の位置は無限遠とな
る。この映像をずらすことにより、疑似的な立体感を得
ることができる(尚、実験によれば、Dは10mm程度
でも効果を感じることはできるが、眼幅(約65mm)
程度離すと、より多い立体感を感じることができ、さら
に眼をスクリーン2に近付けても違和感がなくなる)。 【0016】例えば図6のように、アルプス山脈の登山
鉄道の車窓から横に流れている景色Kを撮影したもの
を、本映像投影装置1で見れば、図7に示すように、ス
クリーン2の奥に広大な自然の景色をだれでも立体的に
見ることができる。しかも、図7のように、観察者50
は眼をスクリーン2に近付けても画面全体を見ることが
できる。この現象は図8に示すように、観察者Aが手B
を伸ばして該手Bのひらを見た場合、眼は寄り眼とな
り、手Bのひらははっきりと見ることができるが、回り
のものはぼやけてしまうことが判る。これと反対に、図
7のように視線が平行であると(ちょうど遠くの景色を
見るときに視線が平行であるように)広い範囲のものを
見ることができる。 【0017】図6に示す自然の景色Kのほかに、例えば
舞台をかけ回って歌う歌手を撮ったソフトウエアでは、
舞台近くの最高の席で見ている臨場感が得られる。ま
た、相撲の番組を見れば砂かぶりで見ている感じであ
り、さらに、水中ビデオカメラで泳ぐ熱帯魚を撮ったソ
フトウエアでは自分がまさに海の中にいる感じとなる。
このように、液晶ビデオプロジェクター10の円筒部1
5にエッジプリズム21に一体形成された一対の取付部
22,22を介してアダプター装置20を取り付けるだ
けの簡単な操作により、疑似立体効果を有する映像を簡
単かつ低コストで楽しむことができる(但し、この第1
の実施形態例では、エッジプリズム21によりズレの角
度は一義的に決まってしまうが、これはスクリーンサイ
ズを決めて推奨するなどすれば、実施するときには困ら
ないものである)。 【0018】〔第2の実施形態例〕図9〜図11は第2
の実施形態例の映像投影装置1′を示す。この映像投影
装置1′は、投影手段としての液晶ビデオプロジェクタ
ー10とレンズキャップ型のアダプター装置20′とか
ら構成されている。この液晶ビデオプロジェクター10
の構成は前記第1の実施形態例と同様であり、円筒部1
5の内周面にアダプター装置20′を着脱自在に螺着す
る図示しないねじ部を形成してある。 【0019】アダプター装置20′は、エッジプリズム
(分離手段)21′と、このエッジプリズム21′を内
蔵した逆円錐環状のホルダー24と、エッジプリズム2
1′の左側部21Lの表面に貼られた1/2波長板(偏
光手段)23と、この1/2波長板23を覆う横向きの
直線偏光板25Lと、エッジプリズム21′の右側部2
1Rを覆う縦向きの直線偏光板25Rと、上記ホルダー
24の前側の円形開口部24aに嵌合され、上記各偏光
板25L,25Rを覆う円板状の保護ガラス26とで大
略構成されている。 【0020】エッジプリズム21′の半面(左側部21
L)は厚さが均一な板状に形成してあると共に、他の半
面(右側部21R)は中心(左側部21Lとの境目側)
にくるほど薄くなる楔形のプリズムの形をしている。ま
た、ホルダー24の後部の開口側にはリング22′を回
動自在に支持してある。このリング22′の外周面には
ねじ部(取付手段)22aが形成してあり、該ねじ部2
2aは上記液晶ビデオプロジェクター10の円筒部15
のねじ部に螺着自在になっている。また、ホルダー24
の外周部には、投影角調整手段としてのつまみ24bを
突設してある。このつまみ24bを持ってリング22′
に対してホルダー24を回すことにより該ホルダー24
内に収められた上記エッジプリズム21′等の角度(位
置)を自在に決めることができるようになっている。 【0021】図11に映像投影装置1′の投影する様子
を示す。エッジプリズム21′の左側部21Lに入った
投影光は、該エッジプリズム21′の左側部21Lが平
板なので直進し、1/2波長板23により偏光方向を9
0°変えられ、偏光板25Lで偏光方向を整えられる。
エッジプリズム21′の右側部21R側は外側に曲げら
れて投影される。この投影光は偏光板25Rによって偏
光方向をきちんと整えられる。もちろんこの場合2つの
偏光板25L,25Rは無くても機能上は問題ない。そ
して、第1の実施形態例の映像投影装置1と同様に偏光
眼鏡50を介してスクリーン2を見れば、立体映像を楽
しむことができる。 【0022】〔第3の実施形態例〕図12は第3の実施
形態例の映像投影装置1″を示す。この画像投影装置
1″は、投影手段としての液晶ビデオプロジェクター1
0とフード型のアダプター装置20″とから構成され、
前記各実施形態例ではエッジプリズム21,21′によ
る投影光の曲げ角が一定であったものを調節可能とした
ものである。即ち、アダプター装置20″は、分離手段
(光学部材)21″と、この分離手段21″を内蔵した
フード型のホルダー24″と、上記分離手段21″の右
側正面に貼られた1/2波長板(偏光手段)23と、上
記分離手段21″の正面中央の上下部に設けられた一対
の引っ掛け部27,27と、この一対の引っ掛け部2
7,27に嵌合する一対の突起28a,28aを有して
ホルダー24″内の左前側に上下一対のピン部28b,
28bを介して前後方向に揺動自在に支持された四角枠
状のアーム28とで大略構成されている。尚、液晶ビデ
オプロジェクター10の構造は前記第1の実施形態例と
同様であるので、詳細な説明は省略する。 【0023】図13,図14に示すように、分離手段2
1″は、角度可変型三角プリズム状の光学部材であっ
て、上から見て二等辺三角形のエッジプリズの形状をな
している。即ち、この分離手段21″は、左,右正面2
1L″,21R″及び背面21B″の3面を透明なガラ
ス板(透明な薄板)で構成し、これら各面の間は可撓性
の蛇腹部29になっている。この蛇腹部29と上記各ガ
ラス板21L″,21R″,21B″は密閉され、なか
に図示しない無色透明なシリコンオイルが封入されてい
る。そして、各引っ掛け部27を持って手前に引けば、
左右の部分が縮まり、より鋭角の二等辺三角形の形を作
ることになる。また、分離手段21″は、図13に示す
ように、ホルダー24″内に収められており、後ろ側の
ガラス板21B″がホルダー24″内に固着されてい
る。また、ホルダー24″内に各ピン28bを介して前
後方向に移動自在(揺動自在)にされたアーム28はホ
ルダー24″の右側面の外側にスライド自在にされた投
影角調整手段としてのつまみ28Aにより前後移動する
ようになっている。このつまみ28Aを前後することに
より、エッジプリズム状の分離手段21″の鋭角度を変
えることができるようになっている。この角度によっ
て、スクリーン2上の左右の映像のズレ量が決まるの
で、つまみ28Aによりズレ量Dを調節することができ
るようになっている。 【0024】また、ホルダー24″の後部の開口側に
は、前記第2の実施形態例と同様に、リング22′を回
動自在に支持してある。このリング22′の外周面には
ねじ部(取付手段)22aが形成してあり、該ねじ部2
2aは上記液晶ビデオプロジェクター10の円筒部15
のねじ部に螺着自在になっている。そして、第1,2の
実施形態例の映像投影装置1,1′と同様に偏光眼鏡5
0を介してスクリーン2を見れば、立体映像を楽しむこ
とができる。 【0025】〔第4の実施形態例〕図15は第4の実施
形態例の映像投影装置1Aを示す。この映像投影装置1
Aは、投影手段としての偏光がかかっていない射出光を
持つスライドプロジェクター(映写装置,フィルム映写
機,オーバーヘッドプロジェクター(OHP),管球式
ビデオプロジェクター等の投射機でもよい)10Aとア
ダプター装置20Aとで構成されており、スライドフィ
ルムFをスクリーン2上に投影するものである。図15
と図16に示すように、アダプター装置20Aは、二等
辺三角形の形をしたエッジプリズム(分離手段)21A
と、このエッジプリズム21Aの左,右正面に貼り付け
られた偏光方向の直交する偏光板(偏光手段)25L,
25Rと、上記エッジプリズム21Aをスライドプロジ
ェクター10Aに着脱自在に取り付ける一対の取付板
(取付手段)22A,22Aで構成されている。そし
て、スライドプロジェクター10Aから出た投射光は、
エッジプリズム21Aで2分されたあと、それぞれ偏光
方向が付けられたスクリーンに投影される。 【0026】尚、前記各実施形態例によれば、概略二等
辺三角形のエッジプリズム等からなる分離手段を用いた
が、この分離手段の形状は二等辺三角形等に限らず、図
17(A)〜図17(D)に示す各形状のものでもよ
い。即ち、図17(A)は、くの字形のエッジプリズム
21Bであり、図17(B)に示すエッジプリズム21
Cは、楔形のプリズムを上下に並べたものであり、図1
7(C)に示すエッジプリズム21Dは、プリズムと平
板を市松模様に並べたものであり、図17(D)に示す
エッジプリズム21Eは、凹レンズと兼ねるようにした
ものであり、各プリズムにおいて、1/2波長板や偏光
板は省略したが、これは取り付ける投影手段により適宜
付けるようにする。 【0027】また、スクリーンに投影される2つの投影
光は、互いに直交する直線偏光であったが、互いに回転
方向が逆の円偏光をもつ投影光にするようにしてもよ
い。この円偏光の場合、偏光眼鏡をかけた観察者が顔を
ななめにしても大丈夫(直線偏光では顔を斜めにすると
偏光方向が合わなくなる。)というメリットはあるが、
偏光眼鏡の値段が多少高くなってしまうということがあ
ることが知られている。さらに、2つのプリズムまたは
平板について、一体成形するかたちで説明したが、別々
に作り、あとで合わせるようにしてもよい。さらにま
た、既存のプロジェクターの投影レンズに光学ブロック
としてのアダプター装置を装着するかたちになっている
が、これを始めから一体にしたり、または光路上に入れ
たり出したり切り替えられるかたちに構成してもよい。
また、偏光手段として1/4波長板等を用いてもよい。 【0028】さらに、前記第3の実施形態例では、分離
手段(光学部材)を二等辺三角形のかたちにして、左右
とも動くようにしたが、片面は直角三角形型の固体のプ
リズムとし、片だけ蛇腹対応として調節可能とし、片面
だけでズレ量を調節できるようにしてもよい。 【0029】 【発明の効果】以上のように、この発明によれば、投影
手段からの一つの投影光を2つに分離して一つのスクリ
ーン上にずらして投影するアダプター装置の三角プリズ
ム状の光学部材が、上から見て概略二等辺三角形の形状
をした三角柱の形状をなし、この三角形の3辺にあたる
3面を透明な薄板で構成し、これらの上面および下面の
三角形の部分と3面の合わさる部分を可撓性のあるもの
で結合密閉し、その内部に透明な液体を封入するように
配設した構成となっているので、上記二等辺三角形の頂
部を前後方向に移動させることで、この頂部の角度を変
えてスクリーン上の左右の影像のズレ量を調節すること
ができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】この発明の第1の実施形態例の映像投影装置を
示す斜視図。 【図2】上記第1の実施形態例の映像投影装置の液晶プ
ロジェクターとアダプター装置とを分離した状態を示す
斜視図。 【図3】上記第1の実施形態例の映像投影装置のアダプ
ター装置の拡大斜視図。 【図4】上記第1の実施形態例の映像投影装置の光学系
の要部の斜視図。 【図5】上記第1の実施形態例の映像投影装置の使用状
態を示す平面図。 【図6】車窓の景色の説明図。 【図7】上記第1の実施形態例の映像投影装置により上
記車窓の景色を疑似立体視している説明図。 【図8】上記疑似立体視における現象の説明図。 【図9】この発明の第2の実施形態例の映像投影装置を
示す斜視図。 【図10】上記第2の実施形態例の映像投影装置のアダ
プター装置の拡大斜視図。 【図11】上記第2の実施形態例の映像投影装置の光学
系の要部の斜視図。 【図12】この発明の第3の実施形態例の映像投影装置
を示す斜視図。 【図13】上記第3の実施形態例の映像投影装置のアダ
プター装置の斜視図。 【図14】上記第3の実施形態例の映像投影装置のアダ
プター装置の要部の斜視図。 【図15】この発明の第4の実施形態例の映像投影装置
を示す斜視図。 【図16】上記第4の実施形態例の映像投影装置のアダ
プター装置の斜視図。 【図17】(A)〜(D)は上記各アダプター装置に用
いられる光学系の各種の態様例を示す斜視図。 【符号の説明】 1,1′,1″,1A…映像投影装置、2…スクリー
ン、10,10A…投影手段、20,20′,20″,
20A…アダプター装置、21,21′…分離手段、2
1″…分離手段(光学部材)、22…取付手段、23…
1/2波長板(偏光手段)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−333557(JP,A) 特開 昭64−21437(JP,A) 特開 昭62−49240(JP,A) 特開 平7−325355(JP,A) 特開 平5−323236(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03B 35/26 G03B 21/00 H04N 5/74

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 投影手段からの一つの投影光を2つに分
    ける分離手段により分離し、一つのスクリーン上にずら
    して投影すると共に、この2つに分けた投影光の直線偏
    光方向が互いに直交するか、または円偏光方向が互いに
    逆方向になるようにしたアダプター装置の角度可変型三
    角プリズム状の光学部材であって、上から見て概略二等
    辺三角形の形状をした三角柱の形状をなし、この三角形
    の3辺にあたる3面を透明な薄板で構成し、これらの上
    面および下面の三角形の部分と3面の合わさる部分を可
    撓性のあるもので結合密閉し、その内部に透明な液体を
    封入するように配設することによって、上記二等辺三角
    形の頂部の角度を可変自在にしたことを特徴とする光学
    部材。
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