JP3076906B1 - サーマルプリンタの記録用紙の搬送機構 - Google Patents
サーマルプリンタの記録用紙の搬送機構Info
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- JP3076906B1 JP3076906B1 JP11044706A JP4470699A JP3076906B1 JP 3076906 B1 JP3076906 B1 JP 3076906B1 JP 11044706 A JP11044706 A JP 11044706A JP 4470699 A JP4470699 A JP 4470699A JP 3076906 B1 JP3076906 B1 JP 3076906B1
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Abstract
【要約】
【課題】 記録用紙の搬送時における走行抵抗を低減し
て、記録用紙のスキューを補正し、紙ジャムの発生を防
止することのできるサーマルプリンタの記録用紙の搬送
機構を提供する。 【解決手段】 印字用サーマルヘッドと、記録用紙の搬
送手段と、これらを保持するフレーム（１）とを少なく
とも備え、上記フレームに形成された搬送経路に沿って
記録用紙（感熱紙Ｋ）を印刷部位に搬送し、前記フレー
ムに組み込まれたプラテンローラ（５）とサーマルヘッ
ドとの間で上記記録用紙に印刷を行うサーマルプリンタ
において、上記搬送経路上に形成される記録用紙の案内
面（４）に、前記記録用紙の搬送方向と直交する方向に
１列または２列以上の凸状部（４ｃ）が上記案内面の略
全幅にわたって形成され、上記凸状部のうち少なくとも
一つは、その略中央部（イ）が、当該凸状部の両端部
（ロ、ハ）よりも高くなるように湾曲形成した。
て、記録用紙のスキューを補正し、紙ジャムの発生を防
止することのできるサーマルプリンタの記録用紙の搬送
機構を提供する。 【解決手段】 印字用サーマルヘッドと、記録用紙の搬
送手段と、これらを保持するフレーム（１）とを少なく
とも備え、上記フレームに形成された搬送経路に沿って
記録用紙（感熱紙Ｋ）を印刷部位に搬送し、前記フレー
ムに組み込まれたプラテンローラ（５）とサーマルヘッ
ドとの間で上記記録用紙に印刷を行うサーマルプリンタ
において、上記搬送経路上に形成される記録用紙の案内
面（４）に、前記記録用紙の搬送方向と直交する方向に
１列または２列以上の凸状部（４ｃ）が上記案内面の略
全幅にわたって形成され、上記凸状部のうち少なくとも
一つは、その略中央部（イ）が、当該凸状部の両端部
（ロ、ハ）よりも高くなるように湾曲形成した。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、レジスタ等の卓上
型電子装置あるいは携帯型の各種情報機器などに搭載さ
れる小型のサーマルプリンタの記録用紙の搬送機構に関
し、特に記録用紙のスキュー（蛇行）を補正することが
できる構造に関するものである。
型電子装置あるいは携帯型の各種情報機器などに搭載さ
れる小型のサーマルプリンタの記録用紙の搬送機構に関
し、特に記録用紙のスキュー（蛇行）を補正することが
できる構造に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来一般のラインドット型サーマルプリ
ンタは、互いに対向してフレームに組み込まれるライン
サーマルヘッド及びプラテンローラとその駆動手段と、
当該フレームに形成される搬送経路等からなる記録用紙
の搬送機構を備えている。そして、記録用紙としての例
えば感熱紙は、上記搬送機構によって、上記搬送経路に
沿って印刷部位まで搬送され、上記プラテンローラとラ
インサーマルヘッドとの間に挟持されて、線順次で印字
が行われるとともに、プラテンローラが回転して所定量
の紙送りを行うようになっている。
ンタは、互いに対向してフレームに組み込まれるライン
サーマルヘッド及びプラテンローラとその駆動手段と、
当該フレームに形成される搬送経路等からなる記録用紙
の搬送機構を備えている。そして、記録用紙としての例
えば感熱紙は、上記搬送機構によって、上記搬送経路に
沿って印刷部位まで搬送され、上記プラテンローラとラ
インサーマルヘッドとの間に挟持されて、線順次で印字
が行われるとともに、プラテンローラが回転して所定量
の紙送りを行うようになっている。
【０００３】ところで、上記搬送経路上には、記録用紙
を案内する案内面が例えばフレームを構成する樹脂によ
って一体的に形成されている。そして、この案内面と感
熱紙等が面で接触すると走行抵抗が大きいため、案内面
の幅方向に複数の凸状部が形成される場合がある。この
案内面の凸状部は、感熱紙等と案内面との摩擦を減らし
て搬送経路をスムーズに移動できるように設けられるも
のである。
を案内する案内面が例えばフレームを構成する樹脂によ
って一体的に形成されている。そして、この案内面と感
熱紙等が面で接触すると走行抵抗が大きいため、案内面
の幅方向に複数の凸状部が形成される場合がある。この
案内面の凸状部は、感熱紙等と案内面との摩擦を減らし
て搬送経路をスムーズに移動できるように設けられるも
のである。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
サーマルプリンタにおいては、案内面の凸状部の高さが
一定であったため、感熱紙等にスキュー（蛇行）を生じ
させ、印字位置がずれたり、紙ジャムを発生させる要因
ともなっていた。特に紙ジャムは、記録用紙が正規の搬
送経路から外れて紙詰まりが起こり始め、その紙送り抵
抗が増大して遂には紙送りできない状態に陥るという不
具合を生じるものである。
サーマルプリンタにおいては、案内面の凸状部の高さが
一定であったため、感熱紙等にスキュー（蛇行）を生じ
させ、印字位置がずれたり、紙ジャムを発生させる要因
ともなっていた。特に紙ジャムは、記録用紙が正規の搬
送経路から外れて紙詰まりが起こり始め、その紙送り抵
抗が増大して遂には紙送りできない状態に陥るという不
具合を生じるものである。
【０００５】また、スキュー等に起因して紙ジャムが発
生すると、プラテンローラ等が停止するまでの間、印字
や紙送り動作が継続されるため、サーマルヘッドや歯車
等の各機構の損傷や、正常に搬送されなかった記録用紙
に判読不能な印字がなされるなどの不都合を生じる。こ
の発明は、上記問題点を解決すべく案出されたものであ
り、記録用紙の搬送時における走行抵抗を低減して、記
録用紙のスキューを補正し、紙ジャムの発生を防止する
ことのできるサーマルプリンタの記録用紙の搬送機構を
提供することを目的とする。
生すると、プラテンローラ等が停止するまでの間、印字
や紙送り動作が継続されるため、サーマルヘッドや歯車
等の各機構の損傷や、正常に搬送されなかった記録用紙
に判読不能な印字がなされるなどの不都合を生じる。こ
の発明は、上記問題点を解決すべく案出されたものであ
り、記録用紙の搬送時における走行抵抗を低減して、記
録用紙のスキューを補正し、紙ジャムの発生を防止する
ことのできるサーマルプリンタの記録用紙の搬送機構を
提供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係るサーマルプリンタの記録用紙の搬送機
構は、印字用サーマルヘッドと、記録用紙の搬送手段
と、これらを保持するフレームとを少なくとも備え、上
記フレームに形成された搬送経路に沿って記録用紙を印
刷部位に搬送し、前記フレームに組み込まれたプラテン
ローラとサーマルヘッドとの間で上記記録用紙に印刷を
行うサーマルプリンタにおいて、上記搬送経路上に形成
される記録用紙の案内面に、前記記録用紙の搬送方向と
直交する方向に１列または２列以上の凸状部が上記案内
面の略全幅にわたって形成され、上記凸状部のうち少な
くとも一つは、その略中央部が、当該凸状部の両端部よ
りも高くなるように湾曲形成されたものである。
に、本発明に係るサーマルプリンタの記録用紙の搬送機
構は、印字用サーマルヘッドと、記録用紙の搬送手段
と、これらを保持するフレームとを少なくとも備え、上
記フレームに形成された搬送経路に沿って記録用紙を印
刷部位に搬送し、前記フレームに組み込まれたプラテン
ローラとサーマルヘッドとの間で上記記録用紙に印刷を
行うサーマルプリンタにおいて、上記搬送経路上に形成
される記録用紙の案内面に、前記記録用紙の搬送方向と
直交する方向に１列または２列以上の凸状部が上記案内
面の略全幅にわたって形成され、上記凸状部のうち少な
くとも一つは、その略中央部が、当該凸状部の両端部よ
りも高くなるように湾曲形成されたものである。
【０００７】これによれば、記録用紙の案内面に複数の
凸状部が形成され、記録用紙と案内面が線接触するよう
になるので、従来のように案内面と記録用紙が面接触し
ていた場合よりも摩擦が低減され、記録用紙搬送時の走
行抵抗が低下して、記録用紙をよりスムーズに搬送する
ことができる。しかも、記録用紙は、その記録用紙の自
重により、案内面の凸状部の中央が両端より高くなった
表面形状に沿って覆い被さり、案内面の略中央部を記録
用紙の中心線が通過するようなるので、記録用紙が搬送
経路からずれる事態を補正することができ、スキューの
発生や紙ジャムの発生を未然に防止することができる。
凸状部が形成され、記録用紙と案内面が線接触するよう
になるので、従来のように案内面と記録用紙が面接触し
ていた場合よりも摩擦が低減され、記録用紙搬送時の走
行抵抗が低下して、記録用紙をよりスムーズに搬送する
ことができる。しかも、記録用紙は、その記録用紙の自
重により、案内面の凸状部の中央が両端より高くなった
表面形状に沿って覆い被さり、案内面の略中央部を記録
用紙の中心線が通過するようなるので、記録用紙が搬送
経路からずれる事態を補正することができ、スキューの
発生や紙ジャムの発生を未然に防止することができる。
【０００８】なお、上記凸状部は、上記案内面の幅方向
に所定の曲率を有する円弧状とすることができる。この
場合に、上記曲率は、Ｒ１５０からＲ３００とすると効
果的にスキュー等の発生を防止することができる。ま
た、上記凸状部の略中央部の高さと、上記案内面の幅と
の比が１：２０から１：３０となるようにしても、同様
の作用効果を奏することができる。
に所定の曲率を有する円弧状とすることができる。この
場合に、上記曲率は、Ｒ１５０からＲ３００とすると効
果的にスキュー等の発生を防止することができる。ま
た、上記凸状部の略中央部の高さと、上記案内面の幅と
の比が１：２０から１：３０となるようにしても、同様
の作用効果を奏することができる。
【０００９】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態を
図面に基づいて説明する。図１は本発明に係る記録用紙
の搬送機構をラインドット型のサーマルプリンタに適用
した場合の一実施形態を示す概略平面図，図２はその斜
視図である。図１に示すように、ラインドット型のサー
マルプリンタＰは、ポリカーボネート等のプラスチック
の射出成形品からなるフレーム１に各種部品や構成部材
が組み込まれて構成されている。
図面に基づいて説明する。図１は本発明に係る記録用紙
の搬送機構をラインドット型のサーマルプリンタに適用
した場合の一実施形態を示す概略平面図，図２はその斜
視図である。図１に示すように、ラインドット型のサー
マルプリンタＰは、ポリカーボネート等のプラスチック
の射出成形品からなるフレーム１に各種部品や構成部材
が組み込まれて構成されている。
【００１０】フレーム１は、紙幅方向に所定の間隔を介
して対向配置された一対のフレーム側壁部２，３を有す
る。そして、詳細な構造については後述するが、このフ
レーム側壁部２，３の内側のフレーム１の搬入側には、
紙幅方向の全幅にわたる案内面４が上記一対のフレーム
側壁部２，３の間に一体的に形成されている。
して対向配置された一対のフレーム側壁部２，３を有す
る。そして、詳細な構造については後述するが、このフ
レーム側壁部２，３の内側のフレーム１の搬入側には、
紙幅方向の全幅にわたる案内面４が上記一対のフレーム
側壁部２，３の間に一体的に形成されている。
【００１１】なお、図１において、矢印Ｈ１，Ｈ２は、
記録用紙としての感熱紙（図示せず）の搬入方向および
搬出方向を示す。上記一対のフレーム側壁部２，３に配
設される軸受（図示省略）によってプラテンローラ５が
回転自在に軸支されている。また、プラテンローラ５と
対向して、ヘッド支持体６が一対のフレーム側壁部２，
３によって回動可能に両端が支持されている。
記録用紙としての感熱紙（図示せず）の搬入方向および
搬出方向を示す。上記一対のフレーム側壁部２，３に配
設される軸受（図示省略）によってプラテンローラ５が
回転自在に軸支されている。また、プラテンローラ５と
対向して、ヘッド支持体６が一対のフレーム側壁部２，
３によって回動可能に両端が支持されている。
【００１２】上記ヘッド支持体６は、例えばアルミニウ
ム等からなる金属の成形加工品で構成され、下端側には
フレーム側壁部２，３によって回動可能に支持されるヘ
ッド回動軸（図示ぜず）が左右に一体に形成されてい
る。ヘッド支持体６の下面には、ラインサーマルヘッド
（図示せず）が装着され、プラテンローラ６の外周面に
接触可能となっている。
ム等からなる金属の成形加工品で構成され、下端側には
フレーム側壁部２，３によって回動可能に支持されるヘ
ッド回動軸（図示ぜず）が左右に一体に形成されてい
る。ヘッド支持体６の下面には、ラインサーマルヘッド
（図示せず）が装着され、プラテンローラ６の外周面に
接触可能となっている。
【００１３】また、ヘッド支持体６の上端側には、ヘッ
ドアップ軸６ａ，６ｂが一体的に形成され、フレーム側
壁部２，３に形成された切欠案内部７，７に移動可能に
挿入されている。ヘッドアップ軸６ａは、６ｂより若干
長目に（例えば３ｍｍ程長く）形成されており、ヘッド
アップローラ６ｃとしての機能を兼ねるようになってい
る。
ドアップ軸６ａ，６ｂが一体的に形成され、フレーム側
壁部２，３に形成された切欠案内部７，７に移動可能に
挿入されている。ヘッドアップ軸６ａは、６ｂより若干
長目に（例えば３ｍｍ程長く）形成されており、ヘッド
アップローラ６ｃとしての機能を兼ねるようになってい
る。
【００１４】一方のフレーム側壁部２の外側面には、上
記ヘッドアップ軸６ａ（ヘッドアップローラ６ｃ）と摺
接するヘッドアップ操作部材８が設けられており、この
ヘッドアップ操作部材８を上方または下方に手動で回動
させてヘッドアップ軸６ａを切欠案内部７に沿って移動
させることにより、ヘッド支持体６はヘッド回動軸を中
心とする揺動運動を行い、プラテンローラ５に対するヘ
ッド支持体６の開閉動作を行うように構成されている。
記ヘッドアップ軸６ａ（ヘッドアップローラ６ｃ）と摺
接するヘッドアップ操作部材８が設けられており、この
ヘッドアップ操作部材８を上方または下方に手動で回動
させてヘッドアップ軸６ａを切欠案内部７に沿って移動
させることにより、ヘッド支持体６はヘッド回動軸を中
心とする揺動運動を行い、プラテンローラ５に対するヘ
ッド支持体６の開閉動作を行うように構成されている。
【００１５】一方、ヘッド支持体６の裏面側には固定板
９が配置されており、この固定板９とヘッド支持体６と
の間にはコイルバネ等からなる弾性部材（図示せず）が
装着されており、押圧板１０を介してヘッド支持体６を
プラテンローラ５側に押圧するようになっている。ま
た、他方のフレーム側壁部２の外側面には、駆動ギア，
中間ギア等からなる歯車伝達機構１０が配設されてお
り、図示しない駆動モータの回転トルクを減速してプラ
テンローラ５の回動軸に伝達するようになっている。
９が配置されており、この固定板９とヘッド支持体６と
の間にはコイルバネ等からなる弾性部材（図示せず）が
装着されており、押圧板１０を介してヘッド支持体６を
プラテンローラ５側に押圧するようになっている。ま
た、他方のフレーム側壁部２の外側面には、駆動ギア，
中間ギア等からなる歯車伝達機構１０が配設されてお
り、図示しない駆動モータの回転トルクを減速してプラ
テンローラ５の回動軸に伝達するようになっている。
【００１６】ここで、前出の図１，図２および図３から
図５を参照しつつ、本発明の主要な構成である記録用紙
の案内面４の構成について説明する。ここに、図３は上
記フレーム１の斜視図、図４はフレーム１の平面図
（ａ）およびＡ−Ａ線断面図（ｂ）、図５は案内面４の
紙幅方向の断面形状の例を示す概略図である。
図５を参照しつつ、本発明の主要な構成である記録用紙
の案内面４の構成について説明する。ここに、図３は上
記フレーム１の斜視図、図４はフレーム１の平面図
（ａ）およびＡ−Ａ線断面図（ｂ）、図５は案内面４の
紙幅方向の断面形状の例を示す概略図である。
【００１７】なお、先に説明した部分と同一の構成につ
いては同一符号を付して詳細な説明は省略する。この実
施形態では、記録用紙の案内面４は、図４（ｂ）に示す
ように、プラテンローラ５が配設される位置Ｒに向かっ
て直線的なスロープ部４ａと、記録用紙（図４（ｂ）に
おいて一点鎖線Ｋで示す）の搬入側において緩やかに湾
曲した湾曲部４ｂとから成る。
いては同一符号を付して詳細な説明は省略する。この実
施形態では、記録用紙の案内面４は、図４（ｂ）に示す
ように、プラテンローラ５が配設される位置Ｒに向かっ
て直線的なスロープ部４ａと、記録用紙（図４（ｂ）に
おいて一点鎖線Ｋで示す）の搬入側において緩やかに湾
曲した湾曲部４ｂとから成る。
【００１８】案内面４の湾曲部４ａの表面には、紙幅
（例えば６０ｍｍ）方向の全幅にわたって、感熱紙との
接触面積を減らすため中央が外側に膨出する形状の凸状
部４ｃが複数列（本実施形態では３列）形成されてい
る。この凸状部４ｃの紙幅方向における形状は、図５に
示すように、その略中央部イの高さが、その両端側ロ，
ハよりも例えば２〜３ｍｍ程度高くなるようになされて
いる。凸状部４ｃの形状の例としては、図５（ａ）に示
すように、例えば正の曲率がＲ１５０〜Ｒ２２０の円弧
状とするとよい。
（例えば６０ｍｍ）方向の全幅にわたって、感熱紙との
接触面積を減らすため中央が外側に膨出する形状の凸状
部４ｃが複数列（本実施形態では３列）形成されてい
る。この凸状部４ｃの紙幅方向における形状は、図５に
示すように、その略中央部イの高さが、その両端側ロ，
ハよりも例えば２〜３ｍｍ程度高くなるようになされて
いる。凸状部４ｃの形状の例としては、図５（ａ）に示
すように、例えば正の曲率がＲ１５０〜Ｒ２２０の円弧
状とするとよい。
【００１９】また、図５（ｂ）に示すように、凸状部４
ｃの略中央部の高さＨと、上記案内面の幅の長さＷとの
比が１：２０から１：３０となるような勾配を設けるよ
うにしてもよい。即ち、具体的には、案内面４の幅を６
０ｍｍとした場合に凸状部４ｃの略中央部の高さは、２
〜３ｍｍ程度とすることが好ましい。本実施形態におい
ては、上述のように、記録用紙の案内面４に、複数の凸
状部４ｃが形成されているため、記録紙と案内面とが線
接触し、従来のように案内面と記録用紙が面で接触して
いた場合よりも摩擦が低減され、感熱紙Ｋの搬送時の走
行抵抗が低下して、記録用紙が円滑に移動するようにな
る。
ｃの略中央部の高さＨと、上記案内面の幅の長さＷとの
比が１：２０から１：３０となるような勾配を設けるよ
うにしてもよい。即ち、具体的には、案内面４の幅を６
０ｍｍとした場合に凸状部４ｃの略中央部の高さは、２
〜３ｍｍ程度とすることが好ましい。本実施形態におい
ては、上述のように、記録用紙の案内面４に、複数の凸
状部４ｃが形成されているため、記録紙と案内面とが線
接触し、従来のように案内面と記録用紙が面で接触して
いた場合よりも摩擦が低減され、感熱紙Ｋの搬送時の走
行抵抗が低下して、記録用紙が円滑に移動するようにな
る。
【００２０】しかも、感熱紙Ｋは、その自重により、案
内面４の凸状部４ｃの表面形状に沿って覆い被さるよう
になり、凸状部４ｃの略中央部イを感熱紙Ｋの中心線Ｃ
が通過するようなる（図６の参考図参照）ので、感熱紙
Ｋが搬送経路からずれることを補正することができ、感
熱紙Ｋが正常な搬送経路からはずれて蛇行するスキュー
の発生や紙ジャムの発生を未然に防止することができ
る。
内面４の凸状部４ｃの表面形状に沿って覆い被さるよう
になり、凸状部４ｃの略中央部イを感熱紙Ｋの中心線Ｃ
が通過するようなる（図６の参考図参照）ので、感熱紙
Ｋが搬送経路からずれることを補正することができ、感
熱紙Ｋが正常な搬送経路からはずれて蛇行するスキュー
の発生や紙ジャムの発生を未然に防止することができ
る。
【００２１】なお、本実施形態では、案内面４に凸状部
４ｃを３列形成する場合について述べたがこれに限定さ
れるものではなく、１列又は２列以上の任意の数とする
ことができる。また、凸状部４ｃを２列以上設ける場合
に、全ての凸状部４ｃの形状について略中央部イの高さ
が、その両端側ロ，ハよりも高くなるように構成されて
いる必要はなく、少なくとも何れかの凸状部４ｃが上記
形状となっていれば感熱紙のスキューを防止する効果を
得ることが可能である。
４ｃを３列形成する場合について述べたがこれに限定さ
れるものではなく、１列又は２列以上の任意の数とする
ことができる。また、凸状部４ｃを２列以上設ける場合
に、全ての凸状部４ｃの形状について略中央部イの高さ
が、その両端側ロ，ハよりも高くなるように構成されて
いる必要はなく、少なくとも何れかの凸状部４ｃが上記
形状となっていれば感熱紙のスキューを防止する効果を
得ることが可能である。
【００２２】また、本実施形態では、記録用紙として感
熱紙を用いる場合について説明したが、感熱インクリボ
ン等を用いる方式の場合には、普通紙やその他印刷専用
用紙等についても同様に適用して、スキューや紙ジャム
の発生を防止することに資することができる。また、本
実施形態では、ラインドット型のサーマルプリンタにつ
いて説明したが、これに限らずシリアル型のサーマルプ
リンタにも適用可能である。
熱紙を用いる場合について説明したが、感熱インクリボ
ン等を用いる方式の場合には、普通紙やその他印刷専用
用紙等についても同様に適用して、スキューや紙ジャム
の発生を防止することに資することができる。また、本
実施形態では、ラインドット型のサーマルプリンタにつ
いて説明したが、これに限らずシリアル型のサーマルプ
リンタにも適用可能である。
【００２３】また、本実施形態では、プラテンローラで
紙送りをしているが、プラテンローラとは別個の送りロ
ーラで紙送りをする構成としてもよい。
紙送りをしているが、プラテンローラとは別個の送りロ
ーラで紙送りをする構成としてもよい。
【００２４】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る本発
明に係るサーマルプリンタの記録用紙の搬送機構は、印
字用サーマルヘッドと、記録用紙の搬送手段と、これら
を保持するフレームとを少なくとも備え、上記フレーム
に形成された搬送経路に沿って記録用紙を印刷部位に搬
送し、前記フレームに組み込まれたプラテンローラとサ
ーマルヘッドとの間で上記記録用紙に印刷を行うサーマ
ルプリンタにおいて、上記搬送経路上に形成される記録
用紙の案内面に、前記記録用紙の搬送方向と直交する方
向に１列または２列以上の凸状部が上記案内面の略全幅
にわたって形成され、上記凸状部のうち少なくとも一つ
は、その略中央部が、当該凸状部の両端部よりも高くな
るように湾曲形成されているので、記録用紙の案内面に
複数の凸状部により記録用紙と案内面が線接触するよう
になるので、従来のように案内面と記録用紙が面接触し
ていた場合よりも摩擦が低減され、記録用紙搬送時の走
行抵抗が低下して、記録用紙をよりスムーズに搬送する
ことができるという効果がある。
明に係るサーマルプリンタの記録用紙の搬送機構は、印
字用サーマルヘッドと、記録用紙の搬送手段と、これら
を保持するフレームとを少なくとも備え、上記フレーム
に形成された搬送経路に沿って記録用紙を印刷部位に搬
送し、前記フレームに組み込まれたプラテンローラとサ
ーマルヘッドとの間で上記記録用紙に印刷を行うサーマ
ルプリンタにおいて、上記搬送経路上に形成される記録
用紙の案内面に、前記記録用紙の搬送方向と直交する方
向に１列または２列以上の凸状部が上記案内面の略全幅
にわたって形成され、上記凸状部のうち少なくとも一つ
は、その略中央部が、当該凸状部の両端部よりも高くな
るように湾曲形成されているので、記録用紙の案内面に
複数の凸状部により記録用紙と案内面が線接触するよう
になるので、従来のように案内面と記録用紙が面接触し
ていた場合よりも摩擦が低減され、記録用紙搬送時の走
行抵抗が低下して、記録用紙をよりスムーズに搬送する
ことができるという効果がある。
【００２５】しかも、記録用紙は、その記録用紙の自重
により、案内面の凸状部の中央が両端より高くなった表
面形状に沿って覆い被さり、案内面の略中央部を記録用
紙の中心線が通過するようなるので、記録用紙が搬送経
路からずれる事態を補正することができ、スキューの発
生や紙ジャムの発生を未然に防止することができるとい
う効果がある。
により、案内面の凸状部の中央が両端より高くなった表
面形状に沿って覆い被さり、案内面の略中央部を記録用
紙の中心線が通過するようなるので、記録用紙が搬送経
路からずれる事態を補正することができ、スキューの発
生や紙ジャムの発生を未然に防止することができるとい
う効果がある。
【００２６】なお、上記凸状部は、上記案内面の幅方向
に所定の曲率を有する円弧状とすることができ、この場
合に、上記曲率は、Ｒ１５０からＲ３００とすると効果
的にスキュー等の発生を防止することができるという効
果がある。また、上記凸状部の略中央部の高さと、上記
案内面の幅との比が１：２０から１：３０となるように
しても、同様の効果を奏することができる。
に所定の曲率を有する円弧状とすることができ、この場
合に、上記曲率は、Ｒ１５０からＲ３００とすると効果
的にスキュー等の発生を防止することができるという効
果がある。また、上記凸状部の略中央部の高さと、上記
案内面の幅との比が１：２０から１：３０となるように
しても、同様の効果を奏することができる。
【図１】本発明を適用したサーマルプリンタの一実施形
態を示す概略平面図である。
態を示す概略平面図である。
【図２】本発明を適用したサーマルプリンタの一実施形
態を示す斜視図である。
態を示す斜視図である。
【図３】上記実施形態のサーマルプリンタのフレームの
構成を示す斜視図である。
構成を示す斜視図である。
【図４】上記実施形態のサーマルプリンタのフレームの
平面図（ａ）およびＡ−Ａ線断面図（ｂ）である。
平面図（ａ）およびＡ−Ａ線断面図（ｂ）である。
【図５】記録用紙の案内面の紙幅方向の断面形状の例を
示す概略図である。
示す概略図である。
【図６】記録用紙の案内面上を感熱紙が通過する状態を
示す参考図である。
示す参考図である。
Ｐ サーマルプリンタ １ フレーム ２，３ フレーム側壁部 ４ 記録用紙の案内面 ４ａ スロープ部 ４ｂ 湾曲部 ４ｃ 凸状部 イ 凸状部の略中央部 ロ，ハ 凸状部の端部 ５ プラテンローラ ６ ヘッド支持体 ７ 切欠案内部 ８ ヘッドアップ操作部材 ９ 固定板 １０ 押圧板 Ｈ１ 記録用紙の搬入方向 Ｈ２ 記録用紙の搬出方向
Claims (4)
- 【請求項１】 印字用サーマルヘッドと、記録用紙の搬
送手段と、これらを保持するフレームとを少なくとも備
え、 上記フレームに形成された搬送経路に沿って記録用紙を
印刷部位に搬送し、前記フレームに組み込まれたプラテ
ンローラとサーマルヘッドとの間で上記記録用紙に印刷
を行うサーマルプリンタにおいて、 上記搬送経路上に形成される記録用紙の案内面に、前記
記録用紙の搬送方向と直交する方向に１列または２列以
上の凸状部が上記案内面の略全幅にわたって形成され、搬送される上記記録用紙の自重により当該記録用紙が覆
い被さるように、 上記凸状部のうち少なくとも一つは、
その略中央部が当該凸状部の両端部よりも高くなるよう
に形成されていることを特徴とするサーマルプリンタの
記録用紙の搬送機構。 - 【請求項２】 上記凸状部は、搬送される上記記録用紙
の自重により当該記録用紙が当該凸状部の表面形状に沿
って覆い被さるように、上記案内面の幅方向に所定の曲
率を有する円弧状とされていることを特徴とする請求項
１記載のサーマルプリンタの記録用紙の搬送機構。 - 【請求項３】 上記曲率は、Ｒ１５０からＲ３００であ
ることを特徴とする請求項２記載のサーマルプリンタの
記録用紙の搬送機構。 - 【請求項４】 上記凸状部の略中央部の高さと、上記案
内面の幅との比は１：２０から１：３０であることを特
徴とする請求項１記載のサーマルプリンタの記録用紙の
搬送機構。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11044706A JP3076906B1 (ja) | 1999-02-23 | 1999-02-23 | サーマルプリンタの記録用紙の搬送機構 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11044706A JP3076906B1 (ja) | 1999-02-23 | 1999-02-23 | サーマルプリンタの記録用紙の搬送機構 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP3076906B1 true JP3076906B1 (ja) | 2000-08-14 |
| JP2000247494A JP2000247494A (ja) | 2000-09-12 |
Family
ID=12698871
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11044706A Expired - Fee Related JP3076906B1 (ja) | 1999-02-23 | 1999-02-23 | サーマルプリンタの記録用紙の搬送機構 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3076906B1 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2019218184A (ja) * | 2018-06-20 | 2019-12-26 | シャープ株式会社 | シート搬送装置及びそれを備えた画像形成装置 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS62205956A (ja) * | 1986-03-06 | 1987-09-10 | Tokyo Electric Co Ltd | 用紙案内装置 |
| JPH0243850U (ja) * | 1988-09-19 | 1990-03-27 |
-
1999
- 1999-02-23 JP JP11044706A patent/JP3076906B1/ja not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Publication date |
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| JP2000247494A (ja) | 2000-09-12 |
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