JP3804863B2 - 熱転写プリンタおよび画像形成装置 - Google Patents

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この発明は、熱転写プリンタおよび画像形成装置に関し、特に、用紙を搬送するためのローラを備えた熱転写プリンタおよび画像形成装置に関する。
従来、用紙を搬送するためのローラを備えた画像形成装置(記録装置)が知られている(例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3および特許文献4参照)。
上記特許文献1には、記録時には、搬送ローラ(給紙ローラ)が、記録シート(用紙)を記録ヘッドに対して均等に押圧する一方、記録シートを記録開始位置に搬送する際には、搬送ローラの用紙に対する左右の押圧力を変化させることにより、記録シートを斜行させて搬送し、かつ、記録シートが傾く側に記録シートが幅方向にずれるのを抑制するための壁面(基準部)を設けることにより記録シートの傾きを一定にする記録装置が開示されている。
また、上記特許文献2には、用紙を搬送するときに、用紙が沿うように用紙の一方側にガイド板(基準部)を設け、用紙の他方側に用紙をガイド板に押圧するための移動ガイド部材を設けることによって、用紙が幅方向にずれるのを抑制するとともに用紙が斜行するのを抑制する記録装置の用紙反転装置が開示されている。
また、上記特許文献3には、媒体(通帳など)の搬送方向と平行な媒体の中心軸に対して、ローラ(給紙ローラ)が非対称に配置されている場合に、搬送力が小さくなる側にローラの径よりも大きな径を有する空転ローラを設けるとともに、その空転ローラを媒体の上側または下側のいずれか一方に接触させることによって、媒体が斜行することを抑制する記録装置の媒体搬送装置が開示されている。
また、上記特許文献4には、用紙を搬送するときに、ローラ軸(給紙ローラ軸)の左右に、それぞれ搬送方向の外側に向かって回転するローラを設けることにより、用紙を外側に延ばすことによって、用紙にしわが発生するのを抑制する記録装置の用紙繰出し機構が開示されている。
また、従来、画像形成装置の一例として、熱転写プリンタが知られている。図11は、従来の一例による熱転写プリンタの全体構成を示した斜視図である。図12は、図11に示した従来の熱転写プリンタにおける給紙ローラと分離部との位置関係を説明するための平面図である。図11および図12を参照して、従来の一例による熱転写プリンタの構造について説明する。
従来の熱転写プリンタ装置は、図11に示すように、金属製のフレーム101と、用紙114を給紙するためのゴム製の給紙ローラ102と、給紙ローラ102が取り付けられる給紙ローラ軸103と、用紙114を1枚ずつ分離するための分離部104および105と、用紙114を収納するための用紙カセット106と、給紙ローラ軸103を回転させるための給紙ローラギア107と、給紙ローラ軸103を回転可能に支持する軸受部材108と、モータ109と、金属製のモータブラケット110と、複数の中間ギア111と、インクシート巻取りギア112と、インクシートケース113とを備えている。
また、図11および図12に示すように、ゴム製の給紙ローラ102は、用紙114の幅方向の中心に位置するように、給紙ローラ軸103に取り付けられている。また、給紙
ローラ軸103は、両端部を軸受部材108に回転可能に支持されている。また、分離部104および105は、分離部104から給紙ローラ102の幅の中心までの距離(W1)と分離部105から給紙ローラ102の幅の中心までの距離(W2)とが同一になるように形成されている。また、分離部104および105には、それぞれ、用紙給紙時に用紙114に分離負荷を発生させるための傾斜面104aおよび105aが設けられている。また、用紙カセット106は、内部に用紙114を収納した状態で、フレーム101に着脱可能に装着されている。給紙ローラギア107は、給紙ローラ軸103の一方端に空回りしないように嵌め込まれるとともに、中間ギア111に係合するように取り付けられている。軸受部材108は、フレーム101の側面に取り付けられている。モータ109は、モータブラケット110に取り付けられており、複数の中間ギア111を介して給紙ローラギア107およびインクシート巻取りギア112を駆動させるための駆動源として機能する。インクシートケース113の内部には、インクシート巻取りギア112に取り付けられたインクシート巻取りローラ軸(図示せず)およびインクシート(図示せず)が収納されている。
次に、図11および図12を参照して、従来の一例による熱転写プリンタの給紙動作について説明する。従来のプリンタの給紙動作としては、図11に示すように、モータ109の駆動力が複数の中間ギア111を介して給紙ローラギア107およびインクシート巻取りギア112に伝達される。このとき、駆動力は、給紙ローラギア107から給紙ローラ軸103に伝達される。これにより、給紙ローラ軸103は、軸受部材108に支持されながら回転するので、給紙ローラ102が回転する。その結果、用紙114が給紙方向(図11の矢印Q方向)に搬送される。また、駆動力は、インクシート巻取りギア112からインクシート巻取りローラ軸(図示せず)にも伝達される。これにより、インクシート巻取りローラ軸(図示せず)が回転するので、記録時に使用した量だけインクシート(図示せず)が巻き取られる。
特開平5−186100号公報 特開平4−243763号公報 特開平11−310350号公報 実開平5−77137号公報
図11および図12に示した従来の熱転写プリンタでは、給紙ローラ102は、用紙114を給紙方向に搬送するときに、基準部に沿わせることなく、用紙を搬送するので、給紙時の用紙の幅方向の位置にバラツキが生じるという問題点があった。
また、上記特許文献1に開示された構造では、用紙が幅方向にずれるのを抑制することが可能である一方、用紙を記録開始位置まで搬送する時と記録時とで、搬送ローラの記録ヘッドに対する押圧力を変化させるために、圧力変化が可能な押圧機構が必要となる。このため、特許文献1では、構造が複雑になるとともに、部品点数が増加するという問題点がある。
また、上記特許文献2に開示された構造では、用紙が幅方向にずれるのを抑制することが可能である一方、用紙の搬送時に、用紙の側面をガイド板に沿わせるための移動ガイド部材および移動ガイド部材を用紙に押圧するための駆動手段を設ける必要がある。このため、特許文献2では、上記特許文献1と同様、構造が複雑になるとともに、部品点数が増加するという問題点がある。
また、上記特許文献3に開示された構造では、搬送力が小さくなる側にローラよりも大きな径を有する空転ローラを媒体の上側または下側のいずれか一方のみに接触させるので
、厚みが小さい媒体を搬送する場合には、媒体が折れ曲がりやすい。このため、媒体の厚みが小さい場合、空転ローラに十分接触しないので、厚みが小さい媒体では、媒体が斜行するのを抑制することが困難であるという問題点がある。また、空転ローラを設ける必要があるため、その分、部品点数が増加するという問題点もある。
また、上記特許文献4に開示された構造では、ローラ軸の左右に、それぞれ搬送方向の外側に向かって回転するローラを設けるために、左右のローラの搬送力に差が生じると、用紙が斜行しやすくなるという不都合がある。また、特許文献4では、用紙の幅方向の動きを規制する基準部がないので、用紙が幅方向にズレやすいという不都合もある。これらの結果、特許文献4では、図11および図12に示した従来の構造と同様、給紙位置にバラツキが生じるという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、部品点数を増加させることなく、用紙の給紙位置のバラツキを小さくすることが可能な熱転写プリンタおよび画像形成装置を提供することである。
課題を解決するための手段及び発明の効果
この発明の第1の局面による熱転写プリンタは、用紙を給紙するためのゴム製の給紙ローラと、給紙ローラにより搬送される用紙の給紙方向先端部に当接するように設けられ、用紙を1枚ずつ分離するための傾斜面を有する第1分離部および第2分離部と、用紙が収納されるとともに、用紙の位置基準となる基準部が設けられた一方の内側面部と、用紙の他方の側面側に設けられた他方の内側面部とを含む用紙カセットとを備えた熱転写プリンタにおいて、第1分離部は、給紙ローラの幅の中心に対して基準部側に配置され、第2分離部は、給紙ローラの幅の中心に対して基準部とは反対側に配置され、第2分離部から給紙ローラの幅の中心までの距離は、第1分離部から給紙ローラの幅の中心までの距離よりも大きいとともに、第2分離部の分離負荷は、第1分離部の分離負荷よりも大きく、用紙カセットの他方の内側面部には、用紙の他方の側面を基準部側に付勢するための付勢部が一体的に設けられ、基準部の用紙と接触する部分は、凸状の丸形形状を有する。
この第1の局面による熱転写プリンタでは、上記のように、第2分離部から給紙ローラの幅の中心までの距離を、第1分離部から給紙ローラの幅の中心までの距離よりも大きくすることにより、第2分離部の分離負荷を、第1分離部の分離負荷よりも大きくすることによって、用紙給紙時に、用紙の位置基準となる基準部とは反対側の分離負荷が基準部側の分離負荷よりも大きくなるので、用紙には基準部側に向かう回動力が発生する。これにより、用紙の一方の側面を、基準部に接触させることができるので、用紙の一方の側面を基準部に沿った状態で搬送することができる。その結果、用紙の給紙位置のバラツキを小さくすることができる。また、第1分離部と第2分離部との位置関係を調整することのみにより用紙に基準部側に向かう回動力を発生させることができるので、用紙に基準部側に向かう回動力を発生させる機構を別途設ける必要がない。その結果、部品点数を実質的に増加させることなく、用紙の給紙位置のバラツキを小さくすることができる。また、用紙カセットの他方の内側面部に、用紙の他方の側面を基準部側に付勢するための付勢部を一体的に設けることによって、上記した第1および第2分離部のみならず、付勢部によっても、用紙を基準部側に移動させる方向の力が与えられるので、用紙の給紙位置のバラツキをより小さくすることができる。また、付勢部は、用紙カセットの他方の内側面部に一体的に設けられているので、付勢部を設けることによって部品点数が増加することがない。これによっても、部品点数を増加させることなく、用紙の給紙位置のバラツキをより小さくすることができる。また、基準部の用紙と接触する部分を、凸状の丸形形状を有するように構成することによって、基準部の用紙との接触部を面状に形成する場合に比べて、用紙の一方の側面と基準部との接触面積を小さくすることができるので、用紙の一方の側面と基準部との間で生じる摩擦抵抗を小さくすることができる。これにより、給紙ローラの
駆動源としてのモータの駆動力を小さくすることができるので、モータの小型化を図ることができる。
この発明の第2の局面による画像形成装置は、用紙を給紙するための給紙ローラと、給紙ローラにより搬送される用紙の給紙方向先端部に当接するように所定の間隔を隔てて設けられ、用紙を1枚ずつ分離するための傾斜面を有する複数の分離部と、用紙の一方の側面側に設けられ、用紙の給紙時の位置基準となる基準部とを備え、複数の分離部は、給紙ローラの幅の中心に対して、基準部とは反対側の分離負荷が基準部側の分離負荷よりも大きくなるように、非対称に配置されている。
この第2の局面による画像形成装置では、上記のように、複数の分離部を、給紙ローラの幅の中心に対して、用紙の位置基準となる基準部とは反対側の分離負荷が基準部側の分離負荷よりも大きくなるように、非対称に配置することによって、用紙給紙時に、用紙には基準部側に向かう回動力が発生する。これにより、用紙の一方の側面を、基準部に接触させることができるので、用紙の一方の側面を基準部に沿った状態で搬送することができる。その結果、用紙の給紙位置のバラツキを小さくすることができる。また、複数の分離部の位置関係を調整することのみにより用紙に基準部側に向かう回動力を発生させることができるので、用紙に基準部側に向かう回動力を発生させる機構を別途設ける必要がない。その結果、部品点数を実質的に増加させることなく、用紙の給紙位置のバラツキを小さくすることができる。
上記第2の局面による画像形成装置において、好ましくは、複数の分離部は、給紙ローラの幅の中心に対して基準部側に配置された第1分離部と、給紙ローラの幅の中心に対して基準部とは反対側に配置された第2分離部とを含み、第2分離部から給紙ローラの幅の中心までの距離は、第1分離部から給紙ローラの幅の中心までの距離よりも大きい。このように構成すれば、用紙給紙時に、基準部とは反対側の分離負荷が、基準部側の分離負荷よりも大きくなるので、用紙には基準部側に向かう回動力が発生する。これにより、用紙の一方の側面を、基準部に接触させることができるので、用紙の一方の側面を基準部に沿った状態で搬送することができる。その結果、容易に、用紙の給紙位置のバラツキを小さくすることができる。
上記第2の局面による画像形成装置において、好ましくは、用紙が収納されるとともに、基準部が設けられた一方の内側面部と、用紙の他方の側面側に設けられた他方の内側面部とを含む用紙カセットをさらに備え、用紙カセットの他方の内側面部には、用紙の他方の側面を基準部側に付勢するための付勢部が一体的に設けられている。このように構成すれば、上記した分離部のみならず、付勢部によっても、用紙を基準部側に移動させる方向の力が与えられるので、用紙の給紙位置のバラツキをより小さくすることができる。また、付勢部は、用紙カセットの他方の内側面部に一体的に設けられているので、付勢部を設けることによって部品点数が増加することがない。これによっても、部品点数を増加させることなく、用紙の給紙位置のバラツキをより小さくすることができる。
上記第2の局面による画像形成装置において、好ましくは、基準部の用紙と接触する部分は、凸状の丸形形状を有する。このように構成すれば、基準部の用紙との接触部を面状に形成する場合に比べて、用紙の一方の側面と基準部との接触面積を小さくすることができるので、用紙の一方の側面と基準部との間で生じる摩擦抵抗を小さくすることができる。これにより、給紙ローラの駆動源としてのモータの駆動力を小さくすることができるので、モータの小型化を図ることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施形態による熱転写プリンタの全体構造を示した斜視図である。図2は、図1に示した熱転写プリンタのモータおよび各ギアを示した正面図である。図3〜図6は、図1に示した熱転写プリンタの給紙ローラと分離部との位置関係を説明するための図である。図7〜図10は、図1に示した本発明の一実施形態による熱転写プリンタの動作を説明するための図である。図1〜図6を参照して、本発明の一実施形態による熱転写プリンタの構造について説明する。
本発明の一実施形態による熱転写プリンタは、図1および図2に示すように、金属製のフレーム1と、用紙を給紙するためのゴム製の給紙ローラ2と、給紙ローラ2が取り付けられる給紙ローラ軸3と、用紙を1枚ずつ分離するための分離部4および5と、用紙を収納するための樹脂製の用紙カセット6と、用紙押し上げ部材7と、圧縮コイルバネ8(図4参照)と、給紙ローラ軸3を回転させるための給紙ローラギア9と、給紙ローラ軸3を回転可能に支持する軸受部材10と、モータ11と、金属製のモータブラケット12と、インクシート巻取りギア13と、インクシートケース14と、中間ギア15〜22とを備えている。なお、本実施形態の熱転写プリンタは、本発明の「画像形成装置」の一例である。また、分離部4および分離部5は、それぞれ、本発明の「第1分離部」および「第2分離部」の一例である。
フレーム1は、図1に示すように、一方側面1aおよび他方側面1bを有するコの字形状に形成されるとともに、用紙カセット6を着脱可能に装着している。
ここで、本実施形態では、用紙カセット6は、内側面部6aおよび6bを有している。この内側面部6aには、図3に示すように、用紙23の給紙時の位置基準となる凸状の丸形形状を有する基準部6cが所定の間隔を隔てて複数設けられている。また、樹脂製の用紙カセット6の内側面部6bには、用紙23の他方の側面を基準部側に付勢するための付勢部6dが一体的に設けられている。この付勢部6dの先端部は、凸状の丸形形状を有している。また、図1に示すように、付勢部6dが設けられている内側面部6bと用紙カセット6の底面との間には、切り欠き部6eが設けられている。また、付勢部6dの先端部と、対向する基準部6cとの間の用紙23の幅方向の距離は、用紙23の幅よりも小さくなるように設定されている。これにより、用紙23を用紙カセット6に収納した状態で、付勢部6dは、用紙23の他方の側面により押圧されて用紙23とは反対方向に撓むので、その付勢部6dの撓み力により、用紙23の側面は基準部6c側に付勢される。
また、ゴム製の給紙ローラ2は、用紙23の幅方向の中心に位置するように、給紙ローラ軸3に取り付けられている。また、給紙ローラ軸3は、図4に示すように、一方端が給紙ローラギア9の挿入孔9aに空回りしないように嵌めこまれるとともに、両端部を軸受部材10に回転可能に支持されている。
また、本実施形態では、図3に示すように、分離部4は、給紙ローラ2の幅の中心(給紙力の中心)に対して、基準部6c側に配置され、分離部5は、給紙ローラの幅の中心に対して、基準部6cとは反対側に配置されている。また、分離部4および5は、分離部4から給紙ローラ2の幅の中心までの距離(W1)と分離部5から給紙ローラ2の幅の中心までの距離(W2)との比が3:4となるように配置されている。また、分離部4および5には、それぞれ、用紙給紙時に用紙23に負荷を発生させるための垂直面に対して約30度の傾斜角を有する傾斜面4aおよび5aが設けられている。
また、用紙押し上げ部材7は、図5および図6に示すように、支点部7aを中心に回動可能に用紙カセット6に取り付けられている。また、圧縮コイルバネ8は、図4〜図6に示すように、フレーム1の底面に固定されるとともに、用紙押し上げ部材7を給紙ローラ
2側に付勢するように取り付けられている。また、図2および図4に示すように、給紙ローラギア9は、給紙ローラ軸3の一方端に空回りしないように嵌め込まれるとともに、中間ギア19および21に係合するように取り付けられている。また、図4に示すように、軸受部材10は、フレーム1の一方側面1aおよび他方側面1bに取り付けられている。また、図2に示すように、モータ11は、モータブラケット12に取り付けられており、中間ギア15〜22を介して給紙ローラギア9およびインクシート巻取りギア13を駆動させるための駆動源として機能する。また、中間ギア15〜22は、回転の中心が固定された中間ギア15〜18および21と揺動可能な中間ギア19、20および22とにより構成されている。揺動可能な中間ギア19および20は、中間ギア18に係合しており、揺動可能な中間ギア22は、中間ギア16に係合している。また、インクシートケース14の内部には、インクシート巻取りギア13に取り付けられたインクシート巻取りローラ軸(図示せず)およびインクシート(図示せず)が収納されている。
次に、図2および図7〜図10を参照して、本実施形態による熱転写プリンタの給紙動作について説明する。まず、図2に示すように、駆動モータ11が矢印A方向に回転すると、2つの中間ギア15を介して、中間ギア16が矢印B方向に回転する。この中間ギア16の矢印B方向の回転により、中間ギア17を介して中間ギア18が矢印C方向に回転する。このとき、揺動可能な中間ギア19および20は中間ギア18に係合しているので、揺動可能な中間ギア19は矢印D方向に回転し、揺動可能な中間ギア20は矢印E方向に回転する。ここで、揺動可能な中間ギア19が給紙ローラギア9に係合している場合には、給紙ローラギア9は矢印F方向に回転し、揺動可能な中間ギア20が中間ギア21に係合している場合には、中間ギア21は矢印G方向に回転するとともに、給紙ローラギア9は矢印H方向に回転する。また、中間ギア16が矢印B方向に回転すれば、揺動可能な中間ギア22は中間ギア16に係合しているので、矢印I方向に回転する。このとき、揺動可能な中間ギア22がインクシート巻取りギア13に係合していれば、インクシート巻取りギア13は矢印J方向に回転する。また、駆動力は、インクシート巻取りギア13からインクシート巻取りローラ軸(図示せず)にも伝達される。これにより、インクシート巻取りローラ軸(図示せず)が回転するので、記録時に使用した量だけインクシート(図示せず)が巻き取られる。
ここで、本実施形態では、給紙ローラギア9が矢印F方向(図2参照)に回転すると、図8および図9に示すように、給紙ローラ2が用紙23を搬送する方向に回転し、用紙23には、給紙力Lが伝達される。この給紙力Lの中心位置は、給紙ローラ2の幅の中心位置である。この給紙力Lにより、用紙23の搬送方向の先端部23aは、分離部4および5に接触する。このとき、分離部4および分離部5は、分離部4から給紙ローラ2の幅の中心(給紙力の中心位置)までの距離(W1)と分離部5から給紙ローラ2の幅の中心までの距離(W2)との比が3:4となるように配置されているので、分離部5の傾斜面5aによって用紙23に発生する負荷(N2)が、傾斜面4aによって用紙23に発生する負荷(N1)よりも大きくなる。これにより、用紙23には、給紙力の中心位置(給紙ローラ2の幅の中心位置)を中心として、用紙23の一方の側面が用紙カセット6の基準部6c側に向かう図9の矢印M方向の回動力が発生するので、用紙23は、一方の側面が用紙カセット6の基準部6cに接触する方向に移動される。そして、図10に示すように、給紙ローラ2が矢印O方向に回転することによって、用紙23の最上部の1枚だけが分離部4(および5)の傾斜面4a(および5a)により分離されるので、分離された用紙23は、用紙23の一方の側面が基準部6c(図9参照)に沿った状態で矢印P方向に給紙される。
本実施形態では、上記のように、分離部5から給紙ローラ2の幅の中心までの距離(W2)を、分離部4から給紙ローラ2の幅の中心までの距離(W1)よりも大きくすることにより、分離部5の分離負荷を、分離部4の分離負荷よりも大きくすることによって、用
紙給紙時に、用紙23の位置基準となる基準部6cとは反対側の分離負荷が基準部6c側の分離負荷よりも大きくなるので、用紙23には基準部6c側に向かう回動力が発生する。これにより、用紙23の一方の側面を、基準部6cに接触させることができるので、用紙23の一方の側面を基準部6cに沿った状態で搬送することができる。その結果、用紙23の給紙位置のバラツキを小さくすることができる。また、分離部4と分離部5との位置関係を調整することのみにより用紙23に基準部6c側に向かう回動力を発生させることができるので、用紙23に基準部6c側に向かう回動力を発生させる機構を別途設ける必要がない。その結果、部品点数を実質的に増加させることなく、用紙23の給紙位置のバラツキを小さくすることができる。
また、本実施形態では、用紙カセット6の他方の内側面部6bに、用紙23の他方の側面を基準部6c側に付勢するための付勢部6dを一体的に設けることによって、上記した分離部4および分離部5のみならず、付勢部6dによっても、用紙23を基準部6c側に移動させる方向の力(図8のK)が与えられるので、用紙23の給紙位置のバラツキをより小さくすることができる。また、付勢部6dは、用紙カセット6の他方の内側面部6bに一体的に設けられているので、付勢部6dを設けることによって部品点数が増加することがない。これによっても、部品点数を増加させることなく、用紙23の給紙位置のバラツキをより小さくすることができる。
また、本実施形態では、基準部6cの用紙23と接触する部分を、凸状の丸形形状を有するように構成することによって、基準部6cの用紙23との接触部を面状に形成する場合に比べて、用紙23の一方の側面と基準部6cとの接触面積を小さくすることができるので、用紙23の一方の側面と基準部6cとの間で生じる摩擦抵抗を小さくすることができる。これにより、給紙ローラ2の駆動源としてのモータ11の駆動力を小さくすることができるので、モータ11の小型化を図ることができる。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
たとえば、上記実施形態では、画像形成装置の一例として熱転写プリンタを示したが、本発明はこれに限らず、傾斜面により用紙の分離を行う複数の分離部を有する画像形成装置であれば、熱転写プリンタ以外のインクジェットプリンタやレーザプリンタなどの他の画像形成装置にも適用可能である。
また、上記実施形態では、傾斜面により用紙の分離を行う分離部を2つ設けた例を示したが、本発明はこれに限らず、3つ以上の分離部を設けてもよい。なお、3つ以上の分離部を設ける場合には、給紙ローラの幅の中心(給紙力の中心)に対して、基準部とは反対側の分離負荷が基準部側の分離負荷よりも大きくなるように3つ以上の分離部を非対称に配置すればよい。
また、上記実施形態では、基準部の用紙と接触する部分を、凸状の丸形形状にした例を示したが、本発明はこれに限らず、基準部の用紙と接触する部分を、平面状に形成してもよい。
また、上記実施形態では、用紙カセットの基準部とは反対側の内側面部に、用紙を基準部側に付勢するための付勢部を設けるようにしたが、本発明はこれに限らず、付勢部を設けなくてもよい。この場合にも、給紙ローラの幅の中心(給紙力の中心)に対して非対称に配置された複数の分離部により、用紙を基準部に沿わせることができるので、問題は生
じない。
本発明の一実施形態による熱転写プリンタの全体構成を示した斜視図である。 図1に示した一実施形態による熱転写プリンタのモータおよび各ギアを示した正面図である。 図1に示した一実施形態による熱転写プリンタの給紙ローラと分離部との位置関係を説明するための平面図である。 図3の100−100の線に沿った断面図である。 図3の200−200の線に沿った断面図である。 図3の300−300の線に沿った断面図である。 図1に示した一実施形態による熱転写プリンタの動作を説明するための図である。 図1に示した一実施形態による熱転写プリンタの動作を説明するための図である。 図1に示した一実施形態による熱転写プリンタの動作を説明するための図である。 図8の400−400の線に沿った断面図である。 従来の一例による熱転写プリンタの全体構成を示した斜視図である。 図11に示した従来の熱転写プリンタにおける給紙ローラと分離部との位置関係を説明するための平面図である。
符号の説明
2 給紙ローラ
4 分離部(第1分離部)
4a、5a 傾斜面
5 分離部(第2分離部)
6 用紙カセット
6a、6b 内側面部
6c 基準部
6d 付勢部
23 用紙

Claims (5)

  1. 用紙を給紙するためのゴム製の給紙ローラと、前記給紙ローラにより搬送される前記用紙の給紙方向先端部に当接するように設けられ、前記用紙を1枚ずつ分離するための傾斜面を有する第1分離部および第2分離部と、前記用紙が収納されるとともに、前記用紙の位置基準となる基準部が設けられた一方の内側面部と、前記用紙の他方の側面側に設けられた他方の内側面部とを含む用紙カセットとを備えた熱転写プリンタにおいて、
    前記第1分離部は、前記給紙ローラの幅の中心に対して前記基準部側に配置され、
    前記第2分離部は、前記給紙ローラの幅の中心に対して前記基準部とは反対側に配置され、
    前記第2分離部から前記給紙ローラの幅の中心までの距離は、前記第1分離部から前記給紙ローラの幅の中心までの距離よりも大きいとともに、前記第2分離部の分離負荷は、前記第1分離部の分離負荷よりも大きく、
    前記用紙カセットの他方の内側面部には、前記用紙の他方の側面を前記基準部側に付勢するための付勢部が一体的に設けられ、
    前記基準部の前記用紙と接触する部分は、凸状の丸形形状を有する、熱転写プリンタ。
  2. 用紙を給紙するための給紙ローラと、
    前記給紙ローラにより搬送される前記用紙の給紙方向先端部に当接するように所定の間隔を隔てて設けられ、前記用紙を1枚ずつ分離するための傾斜面を有する複数の分離部と、
    前記用紙の一方の側面側に設けられ、前記用紙の給紙時の位置基準となる基準部とを備え、
    前記複数の分離部は、前記給紙ローラの幅の中心に対して、前記基準部とは反対側の分離負荷が前記基準部側の分離負荷よりも大きくなるように、非対称に配置されている、画像形成装置。
  3. 前記複数の分離部は、前記給紙ローラの幅の中心に対して前記基準部側に配置された第1分離部と、前記給紙ローラの幅の中心に対して前記基準部とは反対側に配置された第2分離部とを含み、
    前記第2分離部から前記給紙ローラの幅の中心までの距離は、前記第1分離部から前記給紙ローラの幅の中心までの距離よりも大きい、請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記用紙が収納されるとともに、前記基準部が設けられた一方の内側面部と、前記用紙の他方の側面側に設けられた他方の内側面部とを含む用紙カセットをさらに備え、
    前記用紙カセットの他方の内側面部には、前記用紙の他方の側面を前記基準部側に付勢するための付勢部が一体的に設けられている、請求項2または3に記載の画像形成装置。
  5. 前記基準部の前記用紙と接触する部分は、凸状の丸形形状を有する、請求項2〜4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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