JP3076827U - コネクタ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 一体に設置された金属ケースに弾性片が形成
されて対応連接されるコネクタとの強固な連接が可能で
あるＵＳＢ式コネクタを提供すること。 【解決手段】 挿入口を具えた絶縁本体と、絶縁本体の
挿入口内に設置された複数の導電端子と、一体成形され
絶縁本体外を被覆する金属ケースとを包括し、該金属ケ
ースの前表面に絶縁本体の挿入口に対応して矩形開口が
開設され、矩形開口の対向する両側が挿入口に向けて内
向きに折り曲げられ延伸されて少なくとも一対の弾性片
が形成され、この両側の弾性片の位置が高さ方向におい
て落差を呈するように設置され、且つ該弾性片の延伸長
さがほぼ矩形開口の長辺の長さとされて、大きな弾性力
を提供可能とされ、これによりそれと対応連接されるコ
ネクタがしっかりと連接されて良好な電性連接効果を提
供することを特徴としている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、一種のコネクタに係り、特に、一体に設置された金属ケースに弾性 片が形成されて対応連接されるコネクタとの強固な連接が可能であるＵＳＢ式コ ネクタに関する。

【０００２】

【従来の技術】

各種のコネクタの差し込みに便利であるように通常、ソケットコネクタの対応 連接部分には弾性片が設けられ、プラグコネクタとの速やかでしっかりとした連 接効果を提供する。本考案に関係する周知の技術には、例えば米国パテント第５ ，６３７，０１５号があり、それは、コネクタの外部の一つの金属ケースで被覆 し、金属ケースに矩形開口が形成されて差し込みに供され、並びに矩形開口の傍 らに弾性片が設けられてプラグコネクタと強固な連接効果を形成する。この金属 ケース１’の構造は、図１に示されるように、前カバー１０’と後ろカバー２０ ’を包括し、前カバー１０’の前表面１１’が上下の二層構造とされ、矩形開口 １２’、１３’を具え、矩形開口１２’の水平両側の対称位置が内向きに折り曲 げられて弾性片１２１’及び１２２’が設けられ、該弾性片１２１’及び１２２ ’の設置によりプラグコネクタ（図示せず）を挿入する時にプラグコネクタを挟 持して位置決めを形成する。

【０００３】 上述の装置はプラグコネクタ挿入時に迅速便利な連接を行えるが、前表面１１ ’の開口１２’部分の弾性片１２１’及び１２２’が対称に設置されているため 、打ち抜き加工時にその寸法が開口１２’の長さの制限を受け、ゆえにこれら弾 性片１２１’及び１２２’の長さの和は矩形開口１２’の長辺の長さを超過でき なかった。強固な挟持効果を提供するためには弾性片の長さを増加する必要があ るため、いかに周知の技術のネックを突破して業界の必要とする製品を提供する かは、検討に値する課題である。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

本考案の目的は、差し込み用の開口の寸法に影響を与えずに弾性片の長さを増 加でき、それとプラグコネクタの強固な接合効果を増強できるコネクタを提供す ることにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

請求項１の考案は、 中部に挿入口が開設され、並びに複数の端子チャネルを具えた、絶縁本体と、 該絶縁本体の端子チャネル内に収容される、複数の導電端子と、 上述の絶縁本体の外部を被覆し、前表面を具え、該前表面に矩形開口があり、 該矩形開口の両側の短辺に弾性片が設置され、該弾性片の位置が高さ方向におい て落差を呈し、且つ該弾性片の延伸長さが矩形開口の長辺の長さにほぼ等しい、 金属ケースと、 を具えたことを特徴とする、コネクタとしている。 請求項２の考案は、前記絶縁本体の挿入口の両側に、それぞれ収容孔が開設さ れた１第１本体と第２本体が設けられたことを特徴とする、請求項１に記載のコ ネクタとしている。 請求項３の考案は、前記収容孔内にスリーブが設置され、絶縁本体の後部に固 定座が装着され、該固定座に固定柱が凸設されたことを特徴とする、請求項２に 記載のコネクタとしている。 請求項４の考案は、前記絶縁本体の挿入口部分に前向きに凸板が延伸され、複 数の端子チャネルが該凸板に開設されたことを特徴とする、請求項１に記載のコ ネクタとしている。 請求項５の考案は、前記金属ケースの前表面の両側に、前記収容孔の位置に対 応する案内孔が開設されたことを特徴とする、請求項２に記載のコネクタとして いる。

【０００６】

【考案の実施の形態】

本考案は、挿入口を具えた絶縁本体と、絶縁本体の挿入口内に設置された複数 の導電端子と、一体成形され絶縁本体外を被覆する金属ケースとを包括し、該金 属ケースの前表面に絶縁本体の挿入口に対応して矩形開口が開設され、矩形開口 の対向する両側が挿入口に向けて内向きに折り曲げられ延伸されて少なくとも一 対の弾性片が形成され、この両側の弾性片の位置が高さ方向において落差を呈す るように設置され、且つ該弾性片の延伸長さがほぼ矩形開口の長辺の長さとされ て、大きな弾性力を提供可能とされ、これによりそれと対応連接されるコネクタ がしっかりと連接されて良好な電性連接効果を提供することを特徴としている。

【０００７】

【実施例】

図２に示されるように、本考案のコネクタ１は、絶縁本体１０、複数の導電端 子２０、二つの円形スリーブ３０、固定座４０及び一体成形され並びに絶縁本体 １０の外部を被覆する金属ケース５０を包括する。そのうち絶縁本体１０中部に 内向きに凹む挿入口１０１が形成され、挿入口１０１より前方へと凸板１１が延 伸され、該凸板１１に複数の端子チャネル１１１が形成されて前述の導電端子２ ０を収容する。凸板１１の両側は第１本体１２と第２本体１３とされ、その辺縁 が後方に延伸されて凸伸部１２２、１３２が形成されて固定座４０を係止する。 上述の第１本体１２と第２本体１３にそれぞれ収容孔１２１、１３１が開設され 、前端に比較的大きな階段部１２３、１３３が形成されている。円形のスリーブ ３０の一端が外向きに拡張されて上述の階段部１２３、１３３に組み合わされ、 該スリーブ３０のもう一端が僅かに内向きに収縮して収斂部３１が形成されてい る。固定座４０は平板構造とされ、上述の二つのスリーブ３０に対応する位置に 固定柱４１が凸設され、スリーブ３０の収斂部３１に収容され、固定座４０と絶 縁本体１０の位置決めを形成する。固定柱４１の間に凹部４２が設けられ、前述 の導電端子２０（図４参照）に当接し、挿入後の導電端子２０が上述の端子チャ ネル１１１より退出するのを防止し、並びに端子の溶接ピンを凹部４２より外向 きに延伸させる。

【０００８】 図２、４に示されるように、金属ケース５０は一体成形され、上カバー面５１ 、前表面５２、側面５３、後端面５４及び底面５５を包括し、上カバー面５１の 後方に延伸された部分が前述の凸伸部１２２、１３２に当接し内向きに折り曲げ られ、底面５５より延伸された部分が凸伸部１２２、１３２と一定の距離を置い て折り曲げられ、共同で後端面５４を形成し、後端面５４が上述の固定座４０を 包囲並びに固定し、それと絶縁本体１０をしっかりと位置決めしている。両側面 ５３は上カバー面５１の両側より下向きに折り曲げられて形成され、その前端に 位置決め部５３１が形成されてコネクタ１をプリント基板（図示せず）に位置決 めするのに供される。位置決め部５３１に接近する部分が横向きに延伸されて固 定片５３２が形成され、それに固定孔５３２１が開設され、基板上の補助装置（ 図示せず）との連接に供され、且つ固定片５３２の折り曲げ部分に突出する強化 板５３３がプレス加工されて、固定片５３２の強度が増強されている。前表面５ ２は上カバー面５１と底面５５の間に設置され、その凸板１１との連接位置に矩 形開口５２１が開設され、両側の前述の収容孔１２１、１３１に対応する位置に 案内孔５２２、５２３が設置されて、プラグコネクタ（図示せず）の補助位置決 め手段を収容する。

【０００９】 図５及び図６に示されるように、矩形開口５２１内に弾性片５２４、５２４’ が設置され、それは高さ方向において上下の落差を有するよう設置され、且つ矩 形の短辺に形成され、ゆえにその長さは比較的大きく比較的大きな弾性力を提供 することができ、しっかりとプラグコネクタ（図示せず）を挟持できる。この二 つの弾性片５２４、５２４’が内向きに折り曲げられ並びに弯曲設置され、開口 ５２１内に位置し並びに上述の凸板１１（図２参照）と一定の距離離れている。 開口５２１の上方に延伸片５２５があり、それは上向きに円弧形に折り曲げられ て案内面５２５１が形成され、プラグコネクタ（図示せず）の導入に便利とされ ている。

【００１０】

【考案の効果】

本考案は、挿入口を具えた絶縁本体と、絶縁本体の挿入口内に設置された複数 の導電端子と、一体成形され絶縁本体外を被覆する金属ケースとを包括し、該金 属ケースの前表面に絶縁本体の挿入口に対応して矩形開口が開設され、矩形開口 の対向する両側が挿入口に向けて内向きに折り曲げられ延伸されて少なくとも一 対の弾性片が形成され、この両側の弾性片の位置が高さ方向において落差を呈す るように設置され、且つ該弾性片の延伸長さがほぼ矩形開口の長辺の長さとされ て、大きな弾性力を提供可能とされ、これによりそれと対応連接されるコネクタ がしっかりと連接されて良好な電性連接効果を提供する。ゆえに本考案の実用性 、新規性、進歩性及び産業上の利用価値を有する考案である。なお以上の説明は 本考案の実施例の説明に過ぎず、本考案の請求範囲を限定するものではなく、本 考案に基づきなしうる細部の修飾或いは改変は、いずれも本考案の請求範囲に属 するものとする。

【図面の簡単な説明】

【図１】周知の技術のコネクタの金属ケースの斜視図で
ある。

【図２】本考案のコネクタの分解斜視図である。

【図３】本考案のコネクタの斜視図である。

【図４】本考案のコネクタの別角度から見た斜視図であ
る。

【図５】本考案のコネクタの正面図である。

【図６】図５のＶＩ−ＶＩ断面図である。

【符号の説明】

１ コネクタ １０ 絶縁本体 １０１ 挿入口 １１ 凸板 １１１ 端子チャネル １２ 第１本体 １２１、１３１ 収容孔 １２２、１３２ 凸
伸部 １２３、１３３ 階段部 １３ 第２本体 ２０ 導電端子 ３０ スリーブ ３１ 収斂部 ４０ 固定座 ４１ 固定柱 ４２ 凹部 ５０ 金属ケース ５１ 上カバー面 ５２ 前表面 ５２１ 開口 ５２２、５２３ 案内孔 ５２４、５２４’
弾性片 ５２５ 延伸片 ５２５１ 案内面 ５３ 側面 ５３１ 位置決め部 ５３２ 固定片 ５３２１ 固定孔 ５３３ 強化板 ５４ 後端面 ５５ 底面

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 中部に挿入口が開設され、並びに複数の
   端子チャネルを具えた、絶縁本体と、 該絶縁本体の端子チャネル内に収容される、複数の導電
   端子と、 上述の絶縁本体の外部を被覆し、前表面を具え、該前表
   面に矩形開口があり、該矩形開口の両側の短辺に弾性片
   が設置され、該弾性片の位置が高さ方向において落差を
   呈し、且つ該弾性片の延伸長さが矩形開口の長辺の長さ
   にほぼ等しい、金属ケースと、 を具えたことを特徴とする、コネクタ。
2. 【請求項２】 前記絶縁本体の挿入口の両側に、それぞ
   れ収容孔が開設された１第１本体と第２本体が設けられ
   たことを特徴とする、請求項１に記載のコネクタ。
3. 【請求項３】 前記収容孔内にスリーブが設置され、絶
   縁本体の後部に固定座が装着され、該固定座に固定柱が
   凸設されたことを特徴とする、請求項２に記載のコネク
   タ。
4. 【請求項４】 前記絶縁本体の挿入口部分に前向きに凸
   板が延伸され、複数の端子チャネルが該凸板に開設され
   たことを特徴とする、請求項１に記載のコネクタ。
5. 【請求項５】 前記金属ケースの前表面の両側に、前記
   収容孔の位置に対応する案内孔が開設されたことを特徴
   とする、請求項２に記載のコネクタ。