JP3076714U - 薄肉厚樹脂シート用熱成形装置 - Google Patents

薄肉厚樹脂シート用熱成形装置

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JP3076714U JP2000007085U JP2000007085U JP3076714U JP 3076714 U JP3076714 U JP 3076714U JP 2000007085 U JP2000007085 U JP 2000007085U JP 2000007085 U JP2000007085 U JP 2000007085U JP 3076714 U JP3076714 U JP 3076714U
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 薄肉厚の樹脂シートS’には腰がないことか
ら、搬送方向に対して蛇行することがある。 【解決手段】 樹脂シート供給部11の巻出ピンチロー
ル機構11bと搬入ピンチロール機構11dとの間にダ
ンサーロール機構11cを配置し、巻出ピンチロール機
構11bからの搬入ピンチロール機構11dへの樹脂シ
ートSの供給をこのダンサーロール機構11cを介して
行なうことによって、樹脂シートSが薄肉厚の場合に、
搬送経路に対して蛇行してしまうことを防止することが
可能になる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、薄肉厚樹脂シート用熱成形装置に関し、特に、加熱機構に薄肉厚樹 脂シートを搬入するに際して、ダンサーロールを利用して当該薄肉厚樹脂シート に所定の張力を形成する薄肉厚樹脂シート用熱成形装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の熱成形装置として、図15に示したものが知られている。同図 においては、熱成形装置100の樹脂シート供給側を示しており、当該樹脂シー ト供給側は、概略、ペイオフリール101と、このペイオフリール101に装着 された樹脂シートロール102と、第一ピンチロール103と、緩衝ループのル ープ状態を検出するリミットスイッチ104と、第二ピンチロール105と、樹 脂シートガイド106とを備える構成となっている。かかる構成において、ペイ オフリール101と第一ピンチロール103とを回転動作させて、樹脂シートロ ール102から樹脂シートS’を巻き出して熱成形機構側に供給する。
【0003】 かかる場合、樹脂シートS’は、第一ピンチロール103と第二ピンチロール 105間にて緩衝ループを形成されつつ、第二ピンチロール105によって樹脂 シートガイド106に搬入される。この樹脂シートガイド106において、樹脂 シートS’は、搬送方向を整備されて後工程である熱成形機構に搬入される。上 述した緩衝ループは、樹脂シートガイド106以降の後工程にて適切に処理を行 なうために、この樹脂シート供給側で樹脂シートS’の張力を調整するために形 成されている。このとき、リミットスイッチ104を利用して、上記緩衝ループ のループ形成は制御される。ここで、上述した樹脂シートガイド106の外観を 斜視した外観斜視図と、断面を示した断面図を図16に示す。同図において、樹 脂シートガイド106は、概略、樹脂シート受け106aと、樹脂シート押え1 06bとを有する構成になっている。かかる構成において、第二ピンチロール1 05から搬入された樹脂シートS’は、樹脂シート受け106aの上面にて樹脂 シート押え106bにて挟持されながら、図矢印方向に搬送される。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
上述した従来の熱成形装置においては、樹脂シートS’として薄肉厚の樹脂シ ートを採用した場合、樹脂シートS’の自重が軽いことから、緩衝ループが適切 に形成されないといった課題があった。また、薄肉厚の樹脂シートS’には腰が ないことから、搬送方向に対して蛇行することがあり、かかる場合、樹脂シート ガイド106では、この蛇行が原因となって、樹脂シートS’が樹脂シート受け 106aの側面側に入り込んで詰まってしまい樹脂シートS’が搬送されないと いった課題があった。
【0005】 本考案は、上記課題にかんがみてなされたもので、薄肉厚の樹脂シートを使用 して熱成形する場合においても、ペイオフリールから巻き出される樹脂シートを 蛇行させずに適切な張力を与えつつ熱成形機構側に搬入させることが可能な薄肉 厚樹脂シート用熱成形装置の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1にかかる考案は、薄肉厚樹脂シートの供給 ロールが装着されて加熱機構側に当該薄肉厚樹脂シートを供給可能なペイオフリ ールと、上記供給ロールから薄肉厚樹脂シートを所定の巻出速度にて巻き出す少 なくとも一つ以上のピンチロールにて構成される巻出ピンチロール機構と、上記 加熱機構側に薄肉厚樹脂シートを所定の搬入速度にて搬入する少なくとも一つ以 上のピンチロールにて構成される搬入ピンチロール機構と、上記巻出ピンチロー ル機構と搬入ピンチロール機構との間の薄肉厚樹脂シートに外周面を接触させつ つ回動し当該薄肉厚樹脂シートに所定の張力を形成するダンサーロール機構とを 具備する構成としてある。
【0007】 上記のように構成した請求項1にかかる考案においては、薄肉厚樹脂シートを 熱成形するに際して、熱成形機構に搬送するときに、薄肉厚樹脂シートに所定の 張力を与えることによって、当該薄肉厚樹脂シートの搬送経路に対する蛇行を防 止する薄肉厚樹脂シート用熱成形装置を提供する。かかる場合、最初に、ペイオ フリールに薄肉厚樹脂シートの供給ロールを装着することにより、ペイオフリー ルから加熱機構側に当該薄肉厚樹脂シートを供給可能にする。ここで、巻出ピン チロール機構は、少なくとも一つ以上のピンチロールにて構成されており、この ピンチロールを適宜回転動作させることによって、ペイオフリールに装着された 供給ロールから薄肉厚樹脂シートを所定の巻出速度にて巻き出す。
【0008】 また、搬入ピンチロール機構は、少なくとも一つ以上のピンチロールにて構成 されており、このピンチロールを回転動作させることによって、加熱機構側に薄 肉厚樹脂シートを所定の搬入速度にて搬入する。また、ダンサーロール機構は、 巻出ピンチロール機構と搬入ピンチロール機構との間の薄肉厚樹脂シートに外周 面を接触させつつ回動し、当該薄肉厚樹脂シートに所定の張力を形成する。この ように、ダンサーロール機構にて巻出ピンチロール機構と搬入ピンチロール機構 との間の薄肉厚樹脂シートに所定の張力を形成するため、薄肉厚樹脂シートが供 給中に搬送経路に対して蛇行してしまうことを防止することが可能になる。
【0009】 上述したように、ダンサーロール機構は、その外周面を薄肉厚樹脂シートに接 触させつつ回動するため、ダンサーロール外周面の素材で薄肉厚樹脂シートのシ ート面を損傷させてしまうことがある。そこで、ダンサーロール外周面に薄肉厚 樹脂シートが接触しても損傷させることがない外周面を形成する素材の一例とし て、請求項2にかかる考案は、上記請求項1に記載の薄肉厚樹脂シート用熱成形 装置において、上記ダンサーロール機構は、ダンサーロール外周面をシリコンに て形成されている構成としてある。 上記のように構成した請求項2にかかる考案においては、ダンサーロール機構 のダンサーロール外周面をシリコンにて形成する。このように、ダンサーロール 外周面をシリコンにて形成することによって、外周面に接触する薄肉厚樹脂シー トのシート面が損傷することを防止する。
【0010】 ダンサーロール機構の構成を可変にして、このダンサーロール機構にて形成可 能な所定の張力を適宜変更することができると好適である。そこで、請求項3に かかる考案は、上記請求項1または請求項2のいずれかに記載の薄肉厚樹脂シー ト用熱成形装置において、上記ダンサーロール機構は、ダンサーロールの支軸を 有し、当該支軸の一方端に当該ダンサーロールを配置し略他方端にバランサーを 配置しこの一方端と他方端との間に支軸を回動可能にする回転軸を有する構成で あるとともに、この回転軸の軸心を可変な回転軸調整機構を有する構成としてあ る。 上記のように構成した請求項3にかかる考案においては、ダンサーロール機構 は、ダンサーロールの支軸を有するとともに、当該支軸の一方端に当該ダンサー ロールを配置し略他方端にバランサーを配置する。そして、この一方端と他方端 との間に支軸を回動可能にする回転軸を配置し、回転軸調整機構にて回転軸の軸 心を変更可能にする。このように、回転軸調整手段にて回転軸の位置を可変にす れば、ダンサーロールとバランサーとのバランスを変更することが可能になる。 従って、ダンサーロールにて形成する張力を変化させることが可能となり、適宜 薄肉厚樹脂シートのスペックに応じて張力を変化させることができるようになる 。
【0011】 また、ダンサーロール機構で形成する張力を可変にする他の態様として、請求 項4にかかる考案は、上記請求項1〜請求項3のいずれかに記載の薄肉厚樹脂シ ート用熱成形装置において、上記ダンサーロール機構は、上記支軸のダンサーロ ールが配置されている一方端は、ダンサーロールを着脱可能に形成される構成と してある。 上記のように構成した請求項4にかかる考案においては、ダンサーロール機構 にて支軸の一方端に配置されているダンサーロールを着脱可能に形成する。これ により、適宜適切な張力を形成可能な重量あるいはロール径を有するダンサーロ ールに変更することができる。
【0012】 このように、ダンサーロール機構は、巻出ピンチロール機構および搬入ピンチ ロール機構の間で適宜薄肉厚樹脂シートに所定の張力を形成することが可能にな っている。この巻出ピンチロール機構と搬入ピンチロール機構とは、熱成形のタ クトタイムに対応して相互に同期して回転動作する。このとき、搬入ピンチロー ル機構は、熱成形が行なわれるタイミングで回転動作を停止して、加熱機構への 薄肉厚樹脂シートの搬入を中断する。従って、ダンサーロール機構のダンサーロ ールは、巻出ピンチロール機構による薄肉厚樹脂シートの一定の巻き出しと、搬 入ピンチロール機構による薄肉厚樹脂シートの搬入動作および搬入停止動作とに よって、その位置を上昇下降させつつ、当該薄肉厚樹脂シートに所定の張力を形 成することになる。
【0013】 しかし、状況によっては、ダンサーロール機構が回転動作の略限界に移動して しまうことも有り得る。そこで、請求項5にかかる考案は、上記請求項1〜請求 項4のいずれかに記載の薄肉厚樹脂シート用熱成形装置において、上記ダンサー ロール機構は、上記支軸の回動における上限位置を検出する上限検出センサを有 し、上記巻出ピンチロール機構は、この上限検出センサが検出されると、上記巻 出速度を高速に制御する構成としてある。 上記のように構成した請求項5にかかる考案においては、ダンサーロール機構 に支軸の回動における上限位置を検出する上限検出センサを配置する。そして、 巻出ピンチロール機構は、この上限検出センサが検出されると、上記巻出速度を 高速に制御する。これにより、供給ロールから巻き出される薄肉厚樹脂シートの 供給量が多くなり、上限に達したダンサーロール機構を下降させることが可能に なる。
【0014】 上述したような構成でダンサーロール機構が上限に達した場合に対処可能とな る。ここで、ダンサーロール機構が下限に達した場合に対処可能な態様として、 請求項6にかかる考案は、上記請求項1〜請求項5のいずれかに記載の薄肉厚樹 脂シート用熱成形装置において、上記ダンサーロール機構は、上記支軸の回動に おける下限位置を検出する下限検出センサを有し、上記巻出ピンチロール機構は 、この下限検出センサが検出されると、上記巻出速度を低速に制御する構成とし てある。 上記のように構成した請求項6にかかる考案においては、ダンサーロール機構 に支軸の回動における下限位置を検出する下限検出センサを配置する。そして、 巻出ピンチロール機構は、この下限検出センサが検出されると、上記巻出速度を 高速に制御する。これにより、供給ロールから巻き出される薄肉厚樹脂シートの 供給量が少なくなり、下限に達したダンサーロール機構を上昇させることが可能 になる。
【0015】 ここで、搬入ピンチロール機構の構成の一例として、請求項7にかかる考案は 、上記請求項1〜請求項6のいずれかに記載の薄肉厚樹脂シート用熱成形装置に おいて、上記搬入ピンチロール機構は、第一〜第三のピンチロールを有し、これ ら第一〜第三のピンチロールを樹脂シートの搬送経路において軸平行に配設する とともに、軸位置を相互にずらして配設し、樹脂シートを交互に当該第一〜第三 のピンチロールの外周面に巻き回す構成としてある。 上記のように構成した請求項7にかかる考案においては、搬入ピンチロール機 構の構成として第一〜第三のピンチロールを備えさせる。かかる場合、第一〜第 三のピンチロールを樹脂シートの搬送経路において軸平行に配設するとともに、 軸位置を相互にずらして配設し、樹脂シートを交互に当該第一〜第三のピンチロ ールの外周面に巻き回すようにする。これによって、より薄肉厚樹脂シートの蛇 行を防止することが可能になる。
【0016】
【考案の効果】
以上説明したように本考案は、ダンサーロール機構にて巻出ピンチロール機構 と搬入ピンチロール機構との間の薄肉厚樹脂シートに所定の張力を形成するため 、薄肉厚樹脂シートが供給中に搬送経路に対して蛇行してしまうことを防止する ことが可能な薄肉厚樹脂シート用熱成形装置を提供することができる。 また、請求項2にかかる考案によれば、ダンサーロール外周面をシリコンにて 形成することによって、外周面に接触する薄肉厚樹脂シートのシート面が損傷す ることを防止することが可能になる。 さらに、請求項3にかかる考案によれば、回転軸調整手段にて回転軸の位置を 可変にすれば、ダンサーロールとバランサーとのバランスを変更することが可能 になることによって、ダンサーロールにて形成する張力を変化させることが可能 となる。 さらに、請求項4にかかる考案によれば、適宜適切な張力を形成可能な重量あ るいはロール径を有するダンサーロールに変更することが可能になる。 さらに、請求項5にかかる考案によれば、巻出ピンチロール機構の巻出速度を 高速にすることによって、供給ロールから巻き出される薄肉厚樹脂シートの供給 量が多くなり、上限に達したダンサーロール機構を下げることが可能になる。 さらに、請求項6にかかる考案によれば、巻出ピンチロール機構の巻出速度を 低速にすることによって、供給ロールから巻き出される薄肉厚樹脂シートの供給 量が少なくなり、下限に達したダンサーロール機構を上昇させることが可能にな る。 さらに、請求項7にかかる考案によれば、より薄肉厚樹脂シートの蛇行を防止 することが可能になる。
【0017】
【考案の実施の形態】
以下、図面にもとづいて本考案の実施形態を説明する。 図1は、本考案にかかる薄肉厚樹脂シートに対して熱成形を実施する熱成形装 置の概略構成を示した構成図である。 同図において、本熱成形装置10は、樹脂シート供給部11と、樹脂シート加 熱部12と、樹脂シート熱成形部13と、樹脂シートトリミング部14とから構 成されている。また、樹脂シート供給部11は、ペイオフリール11aと、巻出 ピンチロール機構11bと、ダンサーロール機構11cと、搬入ピンチロール機 構11dとを備えている。
【0018】 上述した樹脂シート供給部11のペイオフリール11aには、薄肉厚の樹脂シ ートからなる樹脂シートSが巻き回しされた樹脂シートロール11a1が備え付 けられている。本実施形態においては、この薄肉厚の樹脂シートSとして、「0 .01mm〜0.15mm」の樹脂シートSを使用する。このような薄肉厚の樹 脂シートSでは、従来の方式によって樹脂シートSを供給すると、樹脂シートS が蛇行したり、樹脂シートガイド内で、ガイド枠に樹脂シートSが入り込んでし まうという問題が発生し易いからである。この樹脂シートSは、樹脂シートロー ル11a1からペイオフリール11aおよび巻出ピンチロール機構11bの回転 駆動により巻き出され、ダンサーロール機構11cを介して、搬入ピンチロール 機構11dを通過して後工程に供給される。このダンサーロール機構11c、お よび、搬入ピンチロール機構11dについての詳細は後述する。
【0019】 樹脂シート供給部11の後工程である樹脂シート加熱部12は、樹脂シートガ イドロール12aと、上ヒータ12bと、下ヒータ12cと、樹脂シート送りロ ール12dとを備えている。樹脂シート供給部11から供給される樹脂シートS は、樹脂シートガイドロール12aによって上ヒータ12bおよび下ヒータ12 cの間隙に搬入される。そして、樹脂シートSは、この上ヒータ12bおよび下 ヒータ12cにて輻射加熱されることによって、熱可塑性を備えるようになる。 このように熱可塑性を備えた樹脂シートSは、樹脂シート送りロール12dにて 樹脂シート熱成形部13に搬送される。
【0020】 樹脂シート熱成形部13は、上テーブル13aと、成形型13bと、上テーブ ル駆動部13cと、真空発生部13dと、送りロール13eとを備えている。そ して、樹脂シート加熱部12によって、輻射加熱されて熱可塑性を帯びた樹脂シ ートSが樹脂シート熱成形部13に搬送されると、上テーブル13aが上テーブ ル駆動部13cの駆動動作によって、樹脂シートSに向かって下降する。この上 テーブル13aの樹脂シートSに対面する側には、雌型である成形型13bが型 面を樹脂シートSに向けて配設されており、各雌型の型間は、上テーブル13a の下降によって樹脂シートSに略当接する。
【0021】 これにより、樹脂シートSと成形型13bの内面は略密封された状態になる。 このとき、真空発生部13dを作動させることにより、この略密封状態の空間か ら空気を吸引すると、樹脂シートSは成形型13bの型内面に吸い付けられる。 これによって、樹脂シートSに対する熱成形が行なわれることになる。このよう に真空発生部13dの作動により熱成形品が樹脂シートSに形成されると、上テ ーブル駆動部13cの駆動動作によって、上テーブル13aが上昇し、熱成形が 終了する。熱成形が終了した樹脂シートSは、送りロール13eによって、樹脂 シートトリミング部14に搬送される。
【0022】 樹脂シートトリミング部14は、成形樹脂シート受け台14aと、上テーブル 14bと、トリミング刃型14cと、上テーブル駆動部14dとを備えている。 この樹脂シートトリミング部14は、樹脂シート熱成形部13の送りロール13 eによって熱成形品が形成されている樹脂シートSの供給を受ける。この樹脂シ ートSは、成形樹脂シート受け台14aに搬入され、この搬入を受けて、上テー ブル14bが上テーブル駆動部14dの駆動動作によって、樹脂シートSに向か って下降する。この上テーブル14bの樹脂シートSに対面する側には、トムソ ン刃にて構成されるトリミング刃型14cが刃型面を樹脂シートSに向けて配設 されており、各トリミング刃型14cは上テーブル14bの下降によって樹脂シ ートSに略当接する。これにより、樹脂シートSに形成されている熱成形品がト リミングされることになる。
【0023】 以上の一連の動作が本熱成形装置10にて実施される熱成形品形成サイクルに おける樹脂シート供給部11,樹脂シート加熱部12,樹脂シート熱成形部13 ,樹脂シートトリミング部14の動作であり、これらの動作は、樹脂シート熱成 形部13での熱成形インターバルに基づいて、適宜同期して動作する。
【0024】 図2は、当該熱成形装置にて考案の要部となるダンサーロール機構11c、お よび、搬入ピンチロール機構11dの詳細な構成を示した構成図である。また、 図3は、当該ダンサーロール機構11cを上面から見た上面構成図であり、図4 は、搬入ピンチロール機構11dを上面から見た上面構成図である。 図において、ダンサーロール機構11cは、ダンサーロール11c1と、ダン サーロール支軸11c2と、バランサー11c3と、支軸回転軸11c4とを備 える構成になっている。ダンサーロール11c1は、外周面がシリコンにて形成 されている。また、この外周面において樹脂シートSを接触させつつ回転動作す る。ダンサーロール支軸11c2は、ダンサーロール11c1両端に平行に配置 され、一方端にダンサーロール11c1が配設されるとともに、他方端にバラン サー11c3が配設されている。そして、ダンサーロール支軸11c2は、支軸 回転軸11c4を軸心にて、樹脂シートSの張力変動に従って、回転動作する。 すなわち、この回転動作に伴なって、ダンサーロール11c1が上昇あるいは下 降することになる。
【0025】 一方、搬入ピンチロール機構は、第一ピンチロール11d1と、第二ピンチロ ール11d2と、第三ピンチロール11d3と、補助ロール11d4とを備える 構成となっている。また、図5は、この第一ピンチロール11d1および第二ピ ンチロール11d2の外観斜視を示した外観斜視図である。これらの第一〜第三 ピンチロール11d1〜11d3は、樹脂シートSの搬送経路において軸平行に 配設されている。そして、軸位置は、相互にずらして配設され、樹脂シートSを 交互に、当該第一〜第三ピンチロール11d1〜11d3の外周面に巻き回して いる。また、第一ピンチロール11d1および第二ピンチロール11d2は、そ の両端に樹脂シートずれ防止つば11d5が配置されており、外周面に巻き回さ れた樹脂シートSが搬送経路に対して蛇行することを防止している。
【0026】 本実施形態においては、薄肉厚の樹脂シートSを樹脂シート加熱部12に搬入 するに際して、搬送経路に対して蛇行してしまうことを防止するために、巻出ピ ンチロール機構11bと搬入ピンチロール機構11dとの間にダンサーロール機 構11cを配置する構成を採用しているが、むろん、この構成に限定されるもの ではなく、巻出ピンチロール機構11bと搬入ピンチロール機構11d間の張力 変動に従ってダンサーロールが変動することによって、所定の張力を形成可能な 構成であれば良い。
【0027】 ここで、図6は、ダンサーロール機構11cの他の態様にて構成した場合を示 した構成図である。 同図においては、ダンサーロール機構110cをダンサーロール補助台110 c1と、ダンサーロール110c2とを備える構成とする。ダンサーロール補助 台110c1は、ダンサーロール110c2が上昇下降動作可能に開口部110 c3が形成されている。そして、ダンサーロール110c2には、巻出ピンチロ ール機構11bから巻き出された樹脂シートSがその外周面に巻き回されて、搬 入ピンチロール機構11dに導入される。このとき、この巻出ピンチロール機構 11bと搬入ピンチロール機構11dとの間の樹脂シートSに張力変動が発生す ると、ダンサーロール110c2が開口部110c3を適宜上昇下降動作する。 この上昇下降動作によって、巻出ピンチロール機構11bと搬入ピンチロール機 構11dとの間にて所定の張力が形成されることになる。
【0028】 図7は、本熱成形装置10の制御系の構成を示すブロック図である。 同図においては、プログラマブルコントローラ20に、ペイオフリール駆動制 御部21と、巻出ピンチロール駆動制御部22と、搬入ピンチロール駆動制御部 23と、ヒータ制御部24と、熱成形制御部25と、トリミング部制御部26と が接続される。ペイオフリール駆動制御部21は、熱成形装置10の稼動に伴な ってペイオフリール11aを所定の速度にて回転動作させる。巻出ピンチロール 駆動制御部22は、同様に巻出ピンチロール機構11bを所定の巻出速度にて回 転動作させる。また、搬入ピンチロール駆動制御部23は、熱成形装置10の稼 動に伴なって搬入ピンチロール機構11dを所定の速度にて回転動作させる。
【0029】 ヒータ制御部24は、樹脂シート加熱部12の上ヒータ12bと下ヒータ12 cとの輻射熱の加熱状況を制御可能になっており、図示しない操作パネルにて設 定された所定の加熱温度に基づいて、当該上ヒータ12bおよび下ヒータ12c の温度制御を行なう。このとき、この上ヒータ12bおよび下ヒータ12cには 、温度計が配設されており、この温度計が計測したヒータ温度はヒータ制御部2 4にフィードバックされている。そして、このフィードバックされたヒータ温度 と設定された温度に基づいて各上下ヒータ12b,12cの温度制御を実行する 。
【0030】 熱成形制御部25は、樹脂シート熱成形部13の上テーブル駆動部13cを制 御し、上テーブル13aを下降させるとともに、熱成形後に、当該上テーブル1 3aを上昇させる。 そして、送りロール13eの動作を制御して、成形後の樹脂シートSを樹脂シ ートトリミング部14に搬送する制御を実行する。トリミング部制御部26は、 熱成形品が形成された樹脂シートSが搬送されたタイミングで上テーブル駆動部 14dを制御し、上テーブル14bを下降させるとともに、熱成形品のトリミン グ後に、当該上テーブル14bを上昇させる制御を実行する。
【0031】 本実施形態においては、ダンサーロール機構11cによって、巻出ピンチロー ル機構11bと搬入ピンチロール機構11dとの間の樹脂シートSに所定の張力 を形成させている。この所定の張力を形成は、この巻出ピンチロール機構11b と搬入ピンチロール機構11dとの間の樹脂シートSの張力変動に従ってダンサ ーロール11c1が上下動作する作用に基づいて行なわれる。通常は、巻出ピン チロール機構11bの巻出速度と搬入ピンチロール機構11dの搬入速度は、同 期するとともに、樹脂シート熱成形部13での熱成形時に、搬入ピンチロール機 構11dの回転動作は停止制御されるため、この搬入ピンチロール機構11dの 停止と、巻出ピンチロール機構11bの一定の巻き出しとにより、樹脂シートS が巻出ピンチロール機構11bおよび搬入ピンチロール機構11d間に定期的に 滞留し、この滞留する樹脂シートSの範囲で、ダンサーロール11c1は、所定 の定位置を基準にして上下に動作する。
【0032】 しかし、何らかの原因で、ダンサーロール11c1が大きく上下動作してしま うと、その状態から回復しないまま、樹脂シートSが樹脂シート加熱部12に搬 入されてしまうことがある。このとき、樹脂シートSに大きな張力がかかり、当 該樹脂シートSを損傷させてしまうことがある。また、反対に樹脂シートSにか かる張力が小さくなってしまい、搬送経路に対して樹脂シートSが蛇行してしま うことがある。そこで、本実施形態においては、ダンサーロール支軸11c2の 動作についての上限を検出する上限検出センサーおよび下限検出センサーをダン サーロール機構11c本体に配設して、この上限検出センサーおよび下限検出セ ンサーの作動に応じて所定の処理を実行し、ダンサーロール11c1の上下動作 が適正なものになるようにする。
【0033】 図8は、上述した上限検出センサー11c5および下限検出センサー11c6 をダンサーロール機構11c本体に配設したセンサー配置図である。 同図においては、上限検出センサー11c5および下限検出センサー11c6 をダンサーロール機構11c本体に配設し、ダンサーロール11c1が上昇し、 上限まで動作した状態Aとなったときに、上限検出センサー11c5にてダンサ ーロール支軸11c2を検出し、かかる場合にダンサーロール11c1が上限に 達したと判別可能にする。一方、ダンサーロール11c1が下降し、下限まで動 作した状態Bとなったときに、下限検出センサー11c6にてダンサーロール支 軸11c2を検出し、かかる場合にダンサーロール11c1が下限に達したと判 別可能にする。
【0034】 図9は、本熱成形装置10の制御系を構成するプログラマブルコントローラ2 0が、上記上限検出センサー11c5および下限検出センサー11c6の検出状 況を入力し、この検出状況に応じて、巻出ピンチロール機構11bと搬入ピンチ ロール機構11dとの間の樹脂シートSに張力制御を行なう際の張力制御処理の 処理内容を示したフローチャートである。 同図において、図示しない操作パネルからオペレーターにより熱成形の運転開 始操作が行なわれると、熱成形装置10の樹脂シート供給部11〜樹脂シート加 熱部12〜樹脂シート熱成形部13〜樹脂シートトリミング部14がそれぞれの 制御部によって同期して制御され、順次熱成形品が樹脂シートSに形成されると ともに、樹脂シートSからトリミングされる(ステップS100)。このとき、 樹脂シート供給部11の巻出ピンチロール機構11bは、所定の設定速度Vp1 で回転動作する。
【0035】 そして、搬入ピンチロール機構11dは、この設定速度Vp1と同期した設定 速度Vp2で回転動作する。(ステップS105)。このとき、ペイオフリール 11aは、トルク制御が実行され、巻出ピンチロール機構11bによる巻き出し 方向とは逆回転方向に回転動作させる。すなわち、ペイオフリール11aは回生 動作することになる。この設定速度Vp1,Vp2により樹脂シートSが樹脂シ ート供給部11から樹脂シート加熱部12に搬入されているときに、上限検出セ ンサー11c5が検出されるか否かを判別する(ステップS110)。上限検出 センサー11c5が検出されない場合は、下限検出センサー11c6が検出され るか否かを判別する(ステップS115)。ステップS110およびステップS 115にて上限検出センサー11c5および下限検出センサー11c6が検出さ れない場合は、ステップS105での設定速度Vp1,Vp2を維持して熱成形 装置10を稼動させる(ステップS120)。
【0036】 一方、ステップS110にて上限検出センサー11c5が検出された場合は、 巻出ピンチロール機構11bの設定速度Vp1を微増させるためにΔvを加算し て、速度(Vp1+Δv)にて巻出ピンチロール機構11bを回転動作させる( ステップS125)。そして、この速度(Vp1+Δv)での回転動作を所定の タイマーT時間実行し(ステップS130)、ステップS120で設定速度Vp 1に戻す。また、ステップS115にて下限検出センサー11c6が検出された 場合は、巻出ピンチロール機構11bの設定速度Vp1を微減させるためにΔv を減算して、速度(Vp1−Δv)にて巻出ピンチロール機構11bを回転動作 させる(ステップS135)。
【0037】 そして、この速度(Vp1−Δv)での回転動作を所定のタイマーT時間実行 し(ステップS140)、ステップS120で設定速度Vp1に戻す。上述して きた上限検出センサー11c5,下限検出センサー11c6に基づく張力制御処 理を熱成形稼動が終了するまで実行する(ステップS145)。図10は、かか る張力制御処理が実行された場合のピンチロール11a,巻出ピンチロール機構 11b,搬入ピンチロール機構11dの動作タイミングを示したタイミングチャ ート図である。 同図において、ペイオフリール11aは、熱成形装置10の運転開始により上 述したように回生動作する。このとき、ペイオフリール11aと巻出ピンチロー ル機構11bとの間の樹脂シートSの張力を略一定に保つため、一定電流Ipに よるトルク制御が行なわれる。巻出ピンチロール機構11bは、熱成形装置10 の運転開始により設定速度Vp1により回転動作する。
【0038】 そして、上限検出センサー11c5の検出により、速度(Vp1+Δv)によ りタイマーT間回転動作する。これにより、ダンサーロール11c1は上限位置 から下降することになる。また、巻出ピンチロール機構11bは、下限検出セン サー11c6の検出により、速度(Vp1−Δv)によりタイマーT間回転動作 する。これにより、ダンサーロール11c1は下限位置から上昇することになる 。搬入ピンチロール機構11dは、熱成形装置10の運転開始により設定速度V p2により回転動作するとともに、樹脂シート熱成形部13にて熱成形が行なわ れるタイミングで回転動作を停止し、樹脂シート加熱部12および樹脂シート熱 成形部13への樹脂シートSの搬入を中断する。
【0039】 本実施形態においては、上限検出センサー11c5および下限検出センサー1 1c6を採用してプログラマブルコントローラ20において張力制御処理を実行 する態様を説明してきたが、むろん、張力制御処理を上限検出センサー11c5 ,下限検出センサー11c6を利用して実行する態様に限定されるものではなく 、ダンサーロール11c1の適正な位置範囲に所定のセンサーを配置して、ダン サーロール11c1がこの範囲に収まるように制御することによって、張力制御 処理を実現してもよい。また、素材に適した張力を適正にかける手法として、ダ ンサーロール11c1を適宜取り替える手法を採用しても良い。
【0040】 ここで、樹脂シート加熱部12および樹脂シート熱成形部13には、図11に 示す樹脂シート搬送部15が配置されており、当該樹脂シート搬送部15は、樹 脂シート供給部11から供給された樹脂シートSの搬送方向の略周縁を保持しつ つ、当該樹脂シートSを樹脂シート加熱部12および樹脂シート熱成形部13に 搬送する。図12は、樹脂シート搬送部15を樹脂シートSの搬送方向から見た 場合の概略構成を示した構成図である。また、図13は、当該樹脂シート搬送部 15の要部を側面から見た場合の要部構成図であるとともに、図14は、当該樹 脂シート搬送部15の要部を外観斜視した要部外観斜視図である。
【0041】 図において、樹脂シート搬送部15は搬送チェーン部15aと、樹脂シートク ランプ部15bと、チェーン回転用円板15cと、樹脂シートカバー部15dと 、搬送チェーン駆動部15eとから構成されている。また、樹脂シートクランプ 部15bは、搬送チェーン部15aのそれぞれのチェーンに適宜配設されるとと もに、樹脂シートクランプピン15b1と、クランプピンカバー15b2とを有 している。この樹脂シートクランプピン15b1は、樹脂シートクランプ部15 bに樹脂シートSの搬送面に対して垂直に配設されている。
【0042】 また、樹脂シートクランプ部15bは、上述したように搬送チェーン部15a と併設されており、搬送チェーン駆動部15eの駆動動作によってチェーン回転 用円板15cが回転し、搬送チェーン15aが樹脂シートSの搬送方向に回転動 作すると、この回転動作に対応して回転動作する。かかる構成において、樹脂シ ート供給部11から供給される樹脂シートSは、搬送方向の略周縁部位を樹脂シ ートクランプピン15b1が突き刺さるとともに、クランプピンカバー15b2 とに挟持されることによって保持される。
【0043】 しかし、本実施形態のように、薄肉厚の樹脂シートSを使用する場合、樹脂シ ートSが搬送方向に垂直となる方向に引っ張られると、樹脂シートクランプピン 15b1が突き刺さっている部分で樹脂シートSが突き刺さり穴が伸長して樹脂 シートSが樹脂シートクランプピン15b1から脱落してしまうことがある。そ こで、本実施形態においては、さらに、断面が略L字形状に形成され、その一面 をクランプピンカバー15b2の上面に当接させるとともに、他方の一面を樹脂 シートS略垂直にその端部が当該樹脂シートSに略当接するような樹脂シートカ バー部15dを設けることによって、樹脂シートSの樹脂シートクランプピン1 5b1からの脱落を防止している。
【0044】 このように、樹脂シート供給部11の巻出ピンチロール機構11bと搬入ピン チロール機構11dとの間にダンサーロール機構11cを配置し、巻出ピンチロ ール機構11bからの搬入ピンチロール機構11dへの樹脂シートSの供給をこ のダンサーロール機構11cを介して行なうことによって、樹脂シートSが薄肉 厚の場合に、搬送経路に対して蛇行してしまうことを防止することが可能になる 。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案にかかる薄肉厚樹脂シートに対して熱成
形を実施する熱成形装置の概略構成を示した構成図であ
る。
【図2】ダンサーロール機構および搬入ピンチロール機
構の詳細な構成を示した構成図である。
【図3】ダンサーロール機構を上面から見た上面構成図
である。
【図4】搬入ピンチロール機構を上面から見た上面構成
図である。
【図5】第一ピンチロールおよび第二ピンチロールの外
観斜視を示した外観斜視図である。
【図6】ダンサーロール機構の他の態様にて構成した場
合を示した構成図である。
【図7】熱成形装置の制御系の構成を示すブロック図で
ある。
【図8】上限検出センサーおよび下限検出センサーをダ
ンサーロール機構本体に配設したセンサー配置図であ
る。
【図9】プログラマブルコントローラが実行する張力制
御処理の処理内容を示したフローチャートである。
【図10】張力制御処理が実行された場合の動作タイミ
ングを示したタイミングチャート図である。
【図11】樹脂シート搬送部の概略側面を示した図であ
る。
【図12】樹脂シート搬送部を樹脂シートの搬送方向か
ら見た場合の構成図である。
【図13】樹脂シート搬送部の要部を示した要部構成図
である。
【図14】樹脂シート搬送部の要部の外観斜視を示した
外観斜視図である。
【図15】従来の熱成形装置における樹脂シート供給側
の構成を示した構成図である。
【図16】従来の熱成形装置における樹脂シート供給側
に配置される樹脂シート受けの構成を示した構成図であ
る。
【符号の説明】
10…熱成形装置 11…樹脂シート搬入部 11a…ペイオフリール 11a1…樹脂シートロール 11b…ピンチロール 11c…樹脂シートガイド 12…樹脂シート予備加熱部 12a…樹脂シートガイドロール 12b…プレヒータロール 13…樹脂シート熱成形部 13a…上テーブル 13b…成形型 13c…上テーブル駆動部 13d…真空発生部 13e…送りロール 14…樹脂シートトリミング部 14a…成形樹脂シート受け台 14b…上テーブル 14c…トリミング刃型 14d…上テーブル駆動部 15…樹脂シート搬送部

Claims (7)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薄肉厚樹脂シートの供給ロールが装着さ
    れて加熱機構側に当該薄肉厚樹脂シートを供給可能なペ
    イオフリールと、 上記供給ロールから薄肉厚樹脂シートを所定の巻出速度
    にて巻き出す少なくとも一つ以上のピンチロールにて構
    成される巻出ピンチロール機構と、 上記加熱機構側に薄肉厚樹脂シートを所定の搬入速度に
    て搬入する少なくとも一つ以上のピンチロールにて構成
    される搬入ピンチロール機構と、 上記巻出ピンチロール機構と搬入ピンチロール機構との
    間の薄肉厚樹脂シートに外周面を接触させつつ回動し当
    該薄肉厚樹脂シートに所定の張力を形成するダンサーロ
    ール機構とを具備することを特徴とする薄肉厚樹脂シー
    ト用熱成形装置。
  2. 【請求項2】 上記請求項1に記載の薄肉厚樹脂シート
    用熱成形装置において、 上記ダンサーロール機構は、ダンサーロール外周面をシ
    リコンにて形成されていることを特徴とする薄肉厚樹脂
    シート用熱成形装置。
  3. 【請求項3】 上記請求項1または請求項2のいずれか
    に記載の薄肉厚樹脂シート用熱成形装置において、 上記ダンサーロール機構は、ダンサーロールの支軸を有
    し、当該支軸の一方端に当該ダンサーロールを配置し略
    他方端にバランサーを配置しこの一方端と他方端との間
    に支軸を回動可能にする回転軸を有する構成であるとと
    もに、この回転軸の軸心を可変な回転軸調整機構を有す
    ることを特徴とする薄肉厚樹脂シート用熱成形装置。
  4. 【請求項4】 上記請求項3に記載の薄肉厚樹脂シート
    用熱成形装置において、 上記ダンサーロール機構は、上記支軸のダンサーロール
    が配置されている一方端は、ダンサーロールを着脱可能
    に形成されることを特徴とする薄肉厚樹脂シート用熱成
    形装置。
  5. 【請求項5】 上記請求項1〜請求項4のいずれかに記
    載の薄肉厚樹脂シート用熱成形装置において、 上記ダンサーロール機構は、上記支軸の回動における上
    限位置を検出する上限検出センサを有し、上記巻出ピン
    チロール機構は、この上限検出センサが検出されると、
    上記巻出速度を高速に制御することを特徴とする薄肉厚
    樹脂シート用熱成形装置。
  6. 【請求項6】 上記請求項1〜請求項5のいずれかに記
    載の薄肉厚樹脂シート用熱成形装置において、 上記ダンサーロール機構は、上記支軸の回動における下
    限位置を検出する下限検出センサを有し、上記巻出ピン
    チロール機構は、この下限検出センサが検出されると、
    上記巻出速度を低速に制御することを特徴とする薄肉厚
    樹脂シート用熱成形装置。
  7. 【請求項7】 上記請求項1〜請求項6のいずれかに記
    載の薄肉厚樹脂シート用熱成形装置において、 上記搬入ピンチロール機構は、第一〜第三のピンチロー
    ルを有し、これら第一〜第三のピンチロールを樹脂シー
    トの搬送経路において軸平行に配設するとともに、軸位
    置を相互にずらして配設し、樹脂シートを交互に当該第
    一〜第三のピンチロールの外周面に巻き回すことを特徴
    とする薄肉厚樹脂シート用熱成形装置。
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