JP3076509B2 - カーカスプライの端部接合装置 - Google Patents

カーカスプライの端部接合装置

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JP3076509B2
JP3076509B2 JP07226646A JP22664695A JP3076509B2 JP 3076509 B2 JP3076509 B2 JP 3076509B2 JP 07226646 A JP07226646 A JP 07226646A JP 22664695 A JP22664695 A JP 22664695A JP 3076509 B2 JP3076509 B2 JP 3076509B2
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直己 浅川
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、成形ドラム上で1
周巻きされるカーカスプライの向合う両端部を、精度良
く強固にしかもコードピッチを過度に乱すことなく接合
しうるカーカスプライの端部接合装置に関する。
【0002】
【従来の技術】高速走行に優れるタイヤとしてラジアル
構造のものが広く採用されている。しかしながら従来の
ラジアル構造のタイヤでは、タイヤ成形時、成形ドラム
上でカーカスプライを円筒状に巻回しその巻回の両端部
eを上下に重合わせて連結(ジョイント)するため、こ
の重なり部jは、仕上がりタイヤにおいては、図14に
示すように、カーカスコードと等しいラジアル方向に帯
状に延在する。その結果、タイヤに空気を充填した際、
タイヤ内面に作用する単位面積当たりの空気圧が均一で
あるにもかかわらず、重なり部jにおいてはそれを受持
つカーカスコードの本数が多いため1本当たりの張力が
小さくなり、この重なり部jに限り他の部分に比べて凹
む、所謂ジョイントデントが発生し、タイヤ外観を損ね
ていた。なおジョイントデントは、特にスチールコード
のカーカスプライを用いたとき、及びカーカスプライの
枚数が少ないタイヤほどより顕著に表われる。
【0003】従って、近年、このようなジョイントデン
トを低減するために、従来の重合わせに代えて、カーカ
スプライ両端部の端面を互いに接合することが提案され
ており、例えば、実開昭63−148417号公報は、
図15に示すように、平面視八字状に傾斜させた一対の
駆動ローラaと、その後方に位置する正面視逆八字状に
傾斜させた一対の寄せローラbとを用い、これらをカー
カスプライの両端部eに沿わせて転動させる装置を開示
している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこのもの
は、駆動ローラaが転動する際、プライの各端部eを向
合う側に付勢するとはいえ、この駆動ローラaが円筒状
をなすため、ローラaがプライと接する部分cとプライ
端縁e1との間に距離fが生じるなど付勢力がプライ端
縁e1にまで有効に作用せず、しかもローラ下のプライ
がドラムから浮上がっているため付勢力自体も不安定か
つ小となるなど接合力及び接合精度に劣ることとなる。
又図15に示すように、前記接する部分cにおいてプラ
イが急激に向合う側に付勢されるため、非接触の部分と
の間でコード配列に乱れが発生しやすい。又4つ以上の
ローラa、bの相互の取付けバランスが重要となるな
ど、セッティング時の作業効率にも劣ることとなる。
【0005】本発明は、カーカスプライの下面を受ける
受体と、2つの円錐状のコマ体を、そのコーン面の最大
径部を互いに近づけかつ1つの母線が前記受体と平行と
なる角度で配した接合具とを用いることを基本として、
カーカスプライの両端部を、高精度かつ高強度で能率良
く接合でき、前記問題点を解決しうるカーカスプライの
端部接合装置の提供を目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明ののちで請求項1記載の発明は、カーカスプ
ライの端部接合装置は、円筒状の成形ドラム上に巻始め
の端部と巻き終りの端部との間に一定の小間隙を保持し
て1周巻きされるカーカスプライの前記両端部を接合す
るカーカスプライの端部接合装置であって、前記小間隙
を通る支持片に、前記成形ドラムに面するカーカスプラ
イの下面で前記両端部を受ける受け面を有する板状の受
片を設けた略T字状の受体と、この受体の前記支持片の
後側で保持されるとともに支持片が通過した後方で前記
両端部を当接させ接合する接合手段とからなるととも
に、前記接合手段は、回転軸芯廻りのコーン面を有する
2つのコマ体が、前記コーン面の最大径部を近づけしか
も2つのコマ体の各1つの母線が前記受け面と平行とな
る角度で前記回転軸芯を交わらせて配された接合具を有
し、しかも前記2つのコマ体の前記最大径部の輪部円の
中間を通る中間面を前記小間隙がのびる方向かつ小間隙
の中央に位置させるとともに、2つの前記回転軸芯を含
む平面を、前記成形ドラムの軸芯と直交する直角面に対
して11〜13度の角度αで前傾斜させたことを特徴と
しています。
【0007】又請求項2記載の発明は、前記受片の成形
ドラムの円周方向の巾Wを32〜38mmに規制するこ
とを特徴としています。
【0008】母線を受け面と平行とした2つの円錐状の
コマ体は、回転軸廻りでの回転の際、コーン面と受け面
との間でカーカスプライの両端部を挟持しながら、この
両端部を中間面に向かって付勢しかつ押進する。すなわ
ち、このものは両端部の上下面をその全面に亘り挟持し
ているため、前記付勢力を端縁に至り確実に作用させる
ことができ、端部間の圧接力を安定かつ高めて接合強度
及び接合精度を大巾に向上できる。
【0009】又このためには、各回転軸芯を含む平面
を、成形ドラムの軸芯と直交する直角面に対して11〜
13の角度αで前傾斜させることが必要である。これ
は、前記最大径部間の接点の後方側では、コ−ン面は中
間面から離れる側に回転して、接合された端部間を逆に
引き離す作用をするからであり、従ってこの接点と母線
との相対位置、すなわち前記角度αは、端部間を引き寄
せる力及び量に大きく影響する。特に前記角度αが11
〜13度の範囲では、引き寄せる力及び量が適正化され
接合部分でのコードピッチを略均一に維持し、タイヤ側
面でのバルジ/デントの発生を抑制できる。
【0010】前記角度αが11度未満では、引き寄せる
力が不十分であり、接合力を損ねるとともに、接合面で
向き合うコードピッチが他のコードピッチより過大とな
って、タイヤ側面にバルジを誘発する。逆に前記角度α
が13度を越えると、引き寄せる力が急激に増加し、6
本以上のコードにピッチ間隔の減少を招く。なお、コー
ドが6本以上密集したときデントを誘発する。又このよ
うなコードピッチの乱れは受片の巾Wとも関係し、該巾
Wを32〜38mmとすることによって、前記バルジ・
デントの発生を抑制できる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例の形態を図
面とともに説明する。図1、2において、カーカスプラ
イの端部接合装置1(以下接合装置1という)は、成形
ドラム2に1周巻きされるカーカスプライ4の下面4S
を受ける受体5と、円錐状の2つのコマ体6、6を組合
わせた接合手段7とを具え、本例では前記受体5及び接
合手段7は、成形ドラム2の軸芯方向に移動する走行手
段3に保持される。
【0012】なお前記カーカスプライ4は、カーカスコ
ードCを等ピッチ間隔で互いに平行に巾方向に引き揃え
たコード配列体をトッピングゴムで被覆してなる長尺な
帯体からなり、タイヤ成形時、円筒状の成形ドラム2上
に巻始めの端部E1と巻き終りの端部E2との間に一定
の小間隙Gを保持して1周巻きされる。なおラジアルタ
イヤでは、カーカスコードCが成形ドラム2の軸芯方向
に配列するため、前記小間隙Gも軸芯方向に沿って形成
する。又成形ドラム2には、タイヤ内腔を気密に保持す
る空気透過性の低いブチル系のインナーライナゴム層A
が予め形成され、従って、本例ではカーカスプライ4
は、インナーライナゴム層Aを介して成形ドラム2上に
巻装される。
【0013】又接合装置1の前記走行手段3は、レール
9を有する案内具10と、このレール9を移動する走行
具11とを具え、該案内具10及び走行具11は、例え
ば前記成形ドラム2上を跨るフレーム12に支持され
る。
【0014】なおフレーム12は、本例では、図3に示
すように、枠材12Aを互いに連結してなる矩形枠組を
なし、前記案内具10は、前記成形ドラム2の軸芯方向
に沿いかつ1つの枠材12Aに敷設されるレール9と、
前記走行具11をこのレール9の後端位置Y1から前端
位置Y2までの間で前後に移動させる駆動器13とを具
える。
【0015】前記駆動器13は、前記枠材12Aの両端
で例えば内向きに枢支されたプーリー等の鎖車15A、
15Bと、この鎖車間に巻装されるタイミングベルト等
の無端連紐16Aとを有し、一方の鎖車15Aには入切
りクラッチ17を介して減速電動機等のモータM1が接
続するとともに、他方の鎖車15Bには例えばロータリ
エンコーダ等の回転角度測定器18が連係する。又前記
無端連紐16Aの下走行線には前記走行具11からのび
る突出片19Aが固定される。従って、前記駆動器13
は、モータM1による無端連紐16Aの周回とともに走
行具11を前後に移動でき、かつクラッチ17の切り動
作によって前記後端位置Y1及び前端位置Y2で安定し
て停止するとともに、前記測定器18によって走行具1
1の現在位置を精度良く検出する。
【0016】前記走行具11は、前記レール9に係合す
る係合溝14を上端に設けた折曲り板状の走行体19
と、この走行体19に昇降具20を介して前記成形ドラ
ム2の軸芯Jに向かって昇降可能に支持される昇降台2
1とを具える。
【0017】なお前記走行体19は、本例では図2に示
すように、前記係合溝14を設けた上端部後縁から下方
に折れ曲がる基片19Bを有し、この基片19Bが前記
軸芯Jを通る垂直面K0と距離を隔ててのびることによ
って、前記昇降台21は、前記垂直面K0に対し20〜
40度の角度θで傾斜する傾斜面K1に沿って移動す
る。このように傾斜角度θを設けることによって、形成
ドラム2上でカーカスプライ4を巻付ける巻付け作業、
及び端部接合の接合作業、確認作業などを成形ドラム2
の側方から容易に行いうる。
【0018】前記昇降具20は、図4、5に示すよう
に、前記基片19Bの前面部に設ける昇降ガイド22
と、前記基片19Bの側縁近傍に取付け金具23を介し
て取付くとともにロッド部を下方に向けた空気式/油圧
式等のシリンダ25とを具え、又前記昇降台21は、ブ
ロック状の基台21A後面部に、前記昇降ガイド22に
係合して前記傾斜面K1に沿って案内される係合片21
Bを取付ける。又基台21A下縁には、前記シリンダ2
5のロッド端が連結する底片21Cが後方に向かって突
設する。又前記基台21Aの前面には、軸芯Jと直交す
る直角面S1に対して11〜13度の角度で前傾斜する
取付け面21Sが形成され、この取付け面21Sに、受
体5と接合手段7とが支持される。
【0019】前記受体5は、図5、6、7に示すよう
に、前記小間隙Gを通って上下に伸びる支持片26の下
端に、板状の受片27を設けたT字状をなし、該受片2
7が前記インナーライナゴム層Aとカーカスプライ4と
の間に介在することによって、受片27上面に、カーカ
スプライ4の両端部E1、E2をその下面4Sで受ける
平滑な受け面27Sを形成する。なお受片27は、その
後端部分が前記支持片26から後方に延出する軸芯方向
に縦長の矩形板状をなし、この延出部分Z上に前記接合
手段7を配設する。又受体5は、前記受片27下面に、
受片27を前記インナーライナゴム層A上で軸芯方向に
円滑に転動させる小径な転動ローラ29…を例えば3箇
所形成するとともに、前記支持片26の両側面には、前
記受け面27Sとの間でカーカスプライ4の各端部E
1、E2を案内する案内ローラ30を設けている。又支
持片26及び受片27の各前縁は、前方に向かって先細
状に傾斜し、受体5の前方移動を容易としている。又受
体5は、本例では、プライ挟持用昇降具32を介して前
記昇降台21に取付く。
【0020】前記プライ挟持用昇降具32は、前記取付
け面21Sに、ブロック状の台座33を介して支持され
る矩形板状の基片34を有し、この基片34前面には軸
芯Jに向かってのびるレール部34Aが形成される。又
台座33上端には取付板を介して空気式/油圧式等のシ
リンダ35が固定され、その伸縮するロッド端には、前
記レール部34Aに係合して摺動可能に案内される摺動
片36が取付く。又摺動片36には取付部36Aが前方
に突出し、この取付部36Aに前記受体5の支持片26
がボルト固定される。なお本例では、前記基片34に
は、その側面から下方にびるアーム37下端に、前記延
出部分Zにおける受け面27Sと平行に向き合う挟みロ
ーラ39が配設され、前記シリンダ35による受体5の
上昇移動によって、受け面27Sと挟みローラ39との
間でカーカスプライ4の各端部E1、E2を挟持してこ
の端部E1、E2が後方に設ける接合手段7のコマ体6
にうまく導かれるように案内する。
【0021】前記接合手段7は、前記走行具11が前方
移動するに際して、支持片26を通過する両端部E1、
E2を互いに当接させ接合する手段であって、前記挟み
ローラ39の後側で前記取付け面21Sに支持される接
合具41を有する。
【0022】前記接合具41は、図5、8、9に示すよ
うに、回転軸芯Nの廻りに円錐状のコーン面43を形成
した2つのコマ体6、6を具え、このコマ体6、6は、
前記コーン面43の最大径部43Aを互いに近づけ、し
かも各コーン面43の1つの母線44が前記受け面27
Sと平行に向合う角度、すなわち最下の母線44が前記
受け面27Sと平行となる角度で前記回転軸芯Nを交わ
らせて配している。
【0023】本例では、前記コマ体6は、前記最大径部
43Aに、互いに噛合する歯部45を刻設した歯車であ
って、一方のコマ体6は、図8、9に示すように、前記
取付け面21Sに例えばL字状の金具46を介して固定
されるエアーモータ等のモータM2の出力軸に支持され
るとともに、他方のコマ体6は、取付け面21S上の例
えばコ字状の金具47を介して支持される。前記金具4
7は、モータM2の出力軸との当接を避ける溝部47A
を凹設したブロック状をなし、その一端から突出する支
軸49に可回転に支持される。又前記コマ体6は、図1
0に示すように、前記各最大径部43Aの輪部円50の
中間を通る中間面S2を前記小間隙Gがのびる方向かつ
小間隙Gの中央に位置させて配している。
【0024】従って、各コマ体6は、前記モータM2の
駆動によって、回転軸芯N回りで互いに噛み合って同速
度で回転するとともに、回転の際、コーン面43と受け
面27との間で挟持する前記端部E1、E2を中間面S
2に向かって付勢しかつ押進する。このものは端部E
1、E2の上下面を全面に亘り挟持しているため、前記
付勢力を端縁に至り確実に作用させることができ端部E
1、E2間の圧接力を高めて接合強度を大巾に向上でき
る。
【0025】又コマ体6のコーン面43がカーカスプラ
イ4と接する扇型の接触形状51を図11に示すよう
に、中間面S2に向かって寄せられるカーカスコードC
1〜Cnの変位距離L1〜Lnは、端部E1、E2から
離れるコードほど小であり、従って、コマ体6と接触す
る部分と非接触の部分との間のコードの乱れも緩和でき
る。
【0026】又前記接合具41は、各回転軸芯N、Nを
含む平面S3を、前記直角面S1に対して11〜13度
の角度αで前傾斜させる。これは、前記最大径部43A
の接点Pの後方側では、コ−ン面43は中間面S2から
離れる側に回転し、その結果、接合された端部E1、E
2間を逆に引き離す作用をするからであり、従ってこの
接点Pと母線44との相対位置、すなわち前記角度α
は、端部E1、E2間を引き寄せる力及び量に大きく影
響する。
【0027】特に前記角度αが11〜13度の範囲で
は、引き寄せる力及び量が適正化され、接合部分でのコ
ードピッチを略均一に維持し、タイヤ側面でのバルジ/
デントの発生を抑制できる。なお前記角度αが11度未
満では、引き寄せる力が不十分であり、接合力を損ねる
とともに、図12に示すように接合面52で向き合うコ
ードピッチH1が他のコードピッチH0より過大となっ
て、タイヤ側面においてこの部分が凸る、所謂ジョイン
トバルジを誘発する。逆に前記角度αが13度を越える
と、引き寄せる力が急激に増加し、図13に示すように
接合部分においてコードピッチH2を他のコードピッチ
H0より小とするコードが6本以上発生しやすく、タイ
ヤ側面においてこの部分が凹る、所謂ジョイントデント
を誘発する。又このようなカーカスコードCの配列の乱
れは、前記受片27の成形ドラムの円周方向の巾Wとも
関係し、該巾Wを32〜38mmとすることによって、
前記バルジ・デントの発生を抑制しうる。なお本例の如
く、前記取付け面21Sを前記角度αに合わせて前傾斜
で形成することによって、コマ体6の角度αの設定を容
易かつ精度良く行いうる。
【0028】なお前記受片27の巾Wを35mm(一
定)とし、前記角度αを12度に設定した本願の接合具
を用いて接合したカーカスプライのコード配列性と、角
度αを15度に設定した時のコード配列性とを、仕上が
りタイヤの側面に生じる凹凸(バルジ・デント)の発生
状態によって比較した。凹凸状態は目視によって4段階
(1〜4級)で評価し、級数が小なほど優れている。
【0029】測定の結果、 ・α=12度の時:1級=46%,2級=42%,3級
=12%,4級=0%; ・α=15度の時:1級= 4%,2級=34%,3級
=62%,4級=0%;となり角度αを12度のとき、
接合部分でのコードピッチが略均一に維持されるのが確
認できた。
【0030】又前記接合手段7には、本例では、前記昇
降台21の底片21C側面から下方にのびるアーム片5
3の下端間に架け渡される、ドラム周方向の圧縮バネ5
4が付設され、前記接合具41によって前記端部E1、
E2が接合されたカーカスプライ4を、その張力によて
前記インナーライナゴム層A上に均一に密着する。
【0031】然して、予め定寸切したカーカスプライ4
を成形ドラム4上に巻付ける。走行具11がプライ巾に
対応した後端位置Y1に帰還した後、昇降具20のシリ
ンダ25伸長により、受片27が成形ドラム4に近接す
る位置まで下降させる。この時作業者は、カーカスプラ
イ4の両端部E1、E2を受け面27Sと案内ローラ3
0との間に通すとともにその後方の挟みローラ39の下
に誘導する。又シリンダ35を作動し受け面27Sと挟
みローラ39との間で両端部E1、E2を挟込む。又走
行手段3による走行具11の前方移動に際して、前記両
端部E1、E2は、モータM2に駆動されたコマ体2に
よって噛み込まれて接合される。又接合具41後方の圧
縮バネ54が接合部分周辺を下方に押付け、インナーラ
イナゴム層A上に均一に密着させる。走行体11は、接
合が終了する前端位置Y2まで移動するとシリンダ25
が戻り、後端位置Y1まで帰還する。
【0032】
【発明の効果】本発明のカーカスプライの端部接合装置
は叙上の如く構成しているため、円筒状に巻かれたカー
カスプライの向合う両端部を、精度良くかつ強固にしか
も自動的に突合わせて接合しうる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す装置の正面面図であ
る。
【図2】その部分側面図である。
【図3】案内具を示す斜視図である。
【図4】走行具を示す斜視図である。
【図5】走行具を受体及び接合手段とともに示す正面図
である。
【図6】プライ挟持用昇降具を示す斜視図である。
【図7】受け体を示す斜視図である。
【図8】プライ挟持用昇降具及び接合手段を示す側面図
である。
【図9】コマ体の取付き状態を示す斜視図である。
【図10】コマ体の噛合状態を示す側面図である。
【図11】コマ体のカーカスプライとの接触形状を模式
的に示す略図である。
【図12】カーカスプライの接合状態を示す断面図であ
る。
【図13】カーカスプライの接合状態を示す断面図であ
る。
【図14】ジョイントデントを説明するタイヤの斜視図
である。
【図15】従来技術を説明する略図である。
【符号の説明】
2 成形ドラム 4 カーカスプライ 5 受体 6 コマ体 7 接合手段 9 レール 26 支持片 27 受片 27S 受け面 41 接合具 43 コーン面 43A 最大径部 44 母線 50 輪部円 E1、E2 カーカスプライの端部 G 小間隙 N 回転軸芯 S1 直角面 S2 中間面 S3 2つの回転軸芯Nを含む平面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−31628(JP,A) 特開 昭48−70781(JP,A) 特開 平6−896(JP,A) 特開 平7−276530(JP,A) 特開 平8−238686(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29D 30/30,30/16

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】円筒状の成形ドラム上に巻始めの端部と巻
    き終りの端部との間に一定の小間隙を保持して1周巻き
    されるカーカスプライの前記両端部を接合するカーカス
    プライの端部接合装置であって、 前記小間隙を通る支持片に、前記成形ドラムに面するカ
    ーカスプライの下面で前記両端部を受ける受け面を有す
    る板状の受片を設けた略T字状の受体と、 この受体の前記支持片の後側で保持されるとともに支持
    片が通過した後方で前記両端部を当接させ接合する接合
    手段とからなるとともに、 前記接合手段は、回転軸芯廻りのコーン面を有する2つ
    のコマ体が、前記コーン面の最大径部を近づけしかも2
    つのコマ体の各1つの母線が前記受け面と平行となる角
    度で前記回転軸芯を交わらせて配された接合具を有し、
    しかも前記2つのコマ体の前記最大径部の輪部円の中間
    を通る中間面を前記小間隙がのびる方向かつ小間隙の中
    央に位置させるとともに、2つの前記回転軸芯を含む平
    面を、前記成形ドラムの軸芯と直交する直角面に対して
    11〜13度の角度αで前傾斜させたことを特徴とする
    カーカスプライの端部接合装置。
  2. 【請求項2】前記受片は、前記成形ドラムの円周方向の
    巾Wを32〜38mmとしたことを特徴とする請求項1
    記載のカーカスプライの端部接合装置。
JP07226646A 1995-09-04 1995-09-04 カーカスプライの端部接合装置 Expired - Lifetime JP3076509B2 (ja)

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