JP3076270B2 - レジスト膜の除去方法及び半導体装置の製造方法 - Google Patents

レジスト膜の除去方法及び半導体装置の製造方法

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JP3076270B2
JP3076270B2 JP09167038A JP16703897A JP3076270B2 JP 3076270 B2 JP3076270 B2 JP 3076270B2 JP 09167038 A JP09167038 A JP 09167038A JP 16703897 A JP16703897 A JP 16703897A JP 3076270 B2 JP3076270 B2 JP 3076270B2
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俊夫 加藤
徳 徳増
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キヤノン販売株式会社
株式会社半導体プロセス研究所
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    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/26Processing photosensitive materials; Apparatus therefor
    • G03F7/42Stripping or agents therefor
    • G03F7/422Stripping or agents therefor using liquids only
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  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レジスト膜の除去
方法に関し、より詳しくは、砒素(As)、リン(P)
又はボロン(B)その他の無機元素を含むレジスト膜を
除去する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体デバイスの製造方法では、
イオン注入のマスクとして、或いは、ドライエッチング
のマスクとしてフォトレジスト膜(以下、単にレジスト
膜と称する。)が広く用いられている。このような工程
を経たレジスト膜にはイオン注入元素である砒素(A
s)、リン(P)、ボロン(B)や、パターニングしよ
うとする電極材料であるアルミニウム(Al)又はチタ
ン(Ti)等の無機元素が混入し、レジスト膜の材料と
複雑な化合物を形成して固化する。このようなレジスト
膜は、良く知られている酸素プラズマやオゾンなどを用
いたレジスト膜の除去方法では、容易に除去できず、複
雑な処理を必要としている。
【0003】また、最近、無水硫酸(SO3 )を用いた
レジスト膜の除去方法が提案され、注目されている。図
6は、無水硫酸(SO3 )を用いたレジスト膜の除去に
用いることが可能な簡便な装置の構成を示す図である。
図6に示すように、SO3 液の供給具2からフラスコ1
にSO3 液を少量ずつ滴下し、加熱して気化させる。生
成したSO3 ガスを別の容器7に導いて、ヒータ11に
より加熱された或いは室温に保持された被処理基板12
上のレジスト膜と反応させる。容器7内で使用済のSO
3 ガスを別の容器14に導き、硫酸17に溶かす。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、被処理基板
12上にレジスト膜が形成された試料であって、レジス
ト膜中に無機元素を含むものと含まないものとを用い
て、上記方法を試したところ、無機元素を含まないレジ
スト膜の場合には簡単に除去できるが、無機元素を含む
レジスト膜の場合には容易に除去できないことが多かっ
た。
【0005】本発明は、上記の従来例の問題点に鑑みて
創作されたものであり、砒素(As)等無機元素が混入
したレジスト膜を簡単に除去することができるレジスト
膜の除去方法を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1記載の発明は、レジスト膜の除去方法に係
り、基板上に形成されたレジスト膜をクロロスルホン酸
(SO2Cl(OH))の液体又は気体に曝して反応させ、前記レ
ジスト膜を前記基板から除去させることを特徴とし、請
求項2記載の発明は、請求項1に記載のレジスト膜の除
去方法に係り、前記クロロスルホン酸の気体と前記レジ
スト膜との反応を60℃以下の温度下で行うことを特徴
とし、請求項3記載の発明は、請求項1に記載のレジス
ト膜の除去方法に係り、前記クロロスルホン酸の液体と
前記レジスト膜との反応を70℃以上の温度下で行うこ
とを特徴とし、請求項4記載の発明は、請求項1乃至請
求項3のいずれかに記載のレジスト膜の除去方法に係
り、前記レジスト膜中に無機元素を含むことを特徴と
し、請求項5記載の発明は、請求項4に記載のレジスト
膜の除去方法に係り、前記無機元素は、砒素、リン、ボ
ロン、アルミニウム又はチタンであることを特徴とし、
請求項6記載の発明は、半導体装置の製造方法に係り、
請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のレジスト膜の
除去方法を用いたことを特徴としている。
【0007】本発明においては、レジスト膜をクロロス
ルホン酸(SO2Cl(OH))の液体又は気体に曝している。実
験によれば、クロロスルホン酸(SO2Cl(OH))の液体を用
いた場合、表1に示すように、液温が70℃以上で、レ
ジスト膜中にAs、P及びBのいずれが混入していて
も、レジスト膜を基板から容易に除去させることができ
た。
【0008】また、クロロスルホン酸(SO2Cl(OH))の気
体の場合、表2に示すように、基板温度が60℃以下
で、レジスト膜中にAs、P及びBのいずれが混入して
いても、レジスト膜を基板から容易に除去させることが
できた。なお、表1及び表2において、△印は全ウエハ
面積に対してレジストが1〜数%剥離されずに残ってい
る状態を示す。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて図面を参照しながら説明する。 (1)第1乃至第4の実施の形態 図1は、本発明の実施の形態に係るレジスト膜の除去方
法に用いられる装置の構成について示す断面図である。
【0010】図1に示すように、ビーカ21中にクロロ
スルホン酸(SO2Cl(OH) )の液体を入れ、ヒータ23に
より所定の温度に加熱する。試料101は所定の温度に
保持されたクロロスルホン酸中に浸漬する。次に、図1
の装置を用いて、種々の作成条件で作成したレジスト膜
を、種々の処理条件で除去する実験を行った。その実験
結果について説明する。
【0011】試料101として、図3(a)に示すよう
に、シリコン基板(被処理基板)41上にレジスト膜4
2が形成されたものを用いる。レジスト膜42の材料と
してポジ型i線用フォトレジストを用いた。 (レジスト膜の作成)シリコン基板41上に形成したレ
ジスト膜42として、As、P及びBをイオン注入した
レジスト膜と、これらの無機元素をイオン注入しないレ
ジスト膜の4種類を用いた。
【0012】AsのドーパントとしてAsI2 を用い、
ドーズ量2×1015cm-2、加速電圧50keVの条件
でイオン注入した。Pは、ドーズ量2×1015cm-2
加速電圧50keVの条件でイオン注入した。Bは、ド
ーズ量2×1015cm-2、加速電圧50keVの条件で
イオン注入した。
【0013】(第1の実施の形態)凡そ100ccのク
ロロスルホン酸の液体をビーカ21に入れ、液温を室温
(23℃)に保持した状態でレジスト膜の形成された半
導体基板101をクロロスルホン酸の液体中に5分間浸
漬し、引き続き、引き上げて水洗いし、乾燥させた。
【0014】結果によれば、無機元素を含まないレジス
ト膜の場合、クロロスルホン酸に浸漬後すぐに溶けだ
し、液が薄く茶色になった。水洗・乾燥後、目視する
と、レジスト膜は完全に除去されていた。なお、レジス
ト膜はクロロスルホン酸に完全に溶解して除去されるの
ではなくて、一部溶解し、溶解せずに残ったレジスト膜
がシリコン基板41から剥離して除去されるものである
ことがわかった。
【0015】As及びBをイオン注入したレジスト膜
は、不完全ではあるが、除去された。一方、Pをイオン
注入したレジスト膜は少し剥離した部分もあるが、大部
分は反応せずに残っていた。 (第2の実施の形態)第1の実施の形態と異なるところ
は、クロロスルホン酸の液温を40〜45℃としたこと
である。
【0016】結果によれば、4種類の試料についてそれ
ぞれ第1の実施の形態とほぼ同じ結果となった。 (第3の実施の形態)第1の実施の形態と異なるところ
は、クロロスルホン酸の液温を70℃としたことであ
る。
【0017】結果によれば、As及びBをイオン注入し
たレジスト膜はともに第1及び第2の実施の形態と比べ
て一層完全に除去された。また、第1及び第2の実施の
形態と異なり、Pをイオン注入したレジスト膜も、不完
全ではあるが、除去された。 (第4の実施の形態)第1の実施の形態と異なるところ
は、クロロスルホン酸の液温を100℃としたことであ
る。
【0018】結果によれば、無機元素を含まないレジス
ト膜、As、P及びBをイオン注入したレジスト膜はす
べて完全に除去された。但し、シリコン基板41の表面
の光沢はレジスト膜の形成前と比べて多少のくもりが観
察された。以上、第1乃至第4の実施の形態についての
実験結果を表1にまとめた。
【0019】
【表1】
【0020】表1に示すように、上記第1乃至第4の実
施の形態によれば、クロロスルホン酸の液体を用いた場
合、クロロスルホン酸の液温が室温でも、Pをイオン注
入したレジスト膜を除き、イオン注入しないレジスト
膜、As及びBをイオン注入したレジスト膜はすべて完
全に除去された。更に、液温を70℃以上とすれば、P
をイオン注入したレジスト膜も完全に除去されるように
なった。
【0021】(2)第5乃至第7の実施の形態 図2は、本発明の実施の形態に係るレジスト膜の除去方
法に用いられる装置の構成について示す断面図である。
図2に示すように、ヒータ34が内蔵された載置台35
に試料101を載せる。試料101の温度はヒータ34
により調整される。室温の場合は加熱を行わない。クロ
ロスルホン酸(SO2Cl(OH) )の気体は窒素ガスをキャリ
アガスとしてガス導入口32からチャンバ31内に入れ
る。使用済みのクロロスルホン酸は排気口33によりチ
ャンバ31内から排出する。
【0022】次に、図2の装置を用い、種々の作成条件
で作成されたレジスト膜を種々の除去条件で除去した結
果について、第5乃至第7の実施の形態により説明す
る。試料101として、図3(a)に示すように、シリ
コン基板41上にレジスト膜42が形成されたものを用
いた。レジスト膜としてAs、P及びBをイオン注入し
たレジスト膜と、無機元素を含まないレジスト膜の4種
類を用い、レジスト膜の作成条件は第1の実施の形態と
同じとした。
【0023】(第5の実施の形態)チャンバ31内にレ
ジスト膜の形成された試料101を入れて、基板温度を
室温(23℃)に保持した状態でチャンバ31内にクロ
ロスルホン酸の気体を導入し、30分間その状態を保持
した。結果によれば、無機元素を含まないレジスト膜を
はじめとして、As、P及びBをイオン注入したレジス
ト膜はすべて完全に除去された。シリコン基板41の表
面の光沢は完全な鏡面で、走査型電子顕微鏡で観察した
結果、表面には全くレジストが残っていなかった。
【0024】なお、無機元素をイオン注入したレジスト
膜において、クロロスルホン酸の液体に浸漬した場合と
同様に、レジスト膜はクロロスルホン酸に完全に溶解し
て除去されるのではなくて、無機元素を含まないレジス
ト膜の下部の方が溶解し、溶解せずに残ったレジスト膜
がシリコン基板41から剥離して除去されるものである
ことがわかった。
【0025】(第6の実施の形態)第5の実施の形態と
異なるところは、基板温度を60℃としたことである。
結果によれば、無機元素を含まないレジスト膜の場合、
ガスによる処理後に水洗・乾燥し、目視すると、レジス
ト膜は完全に除去されていた。As、P及びBをイオン
注入したレジスト膜は、不完全ではあるが、除去されて
いた。
【0026】(第7の実施の形態)第5の実施の形態と
異なるところは、基板温度を160℃としたことであ
る。結果によれば、無機元素を含まないレジスト膜の場
合、レジスト膜は完全に除去されていた。一方、As、
P及びBをイオン注入したレジスト膜はともに全く除去
されなかった。
【0027】以上、第5乃至第7の実施の形態の実験結
果を表2にまとめた。
【0028】
【表2】
【0029】表2に示す結果によれば、クロロスルホン
酸の気体を用いた場合、ウエハ温度が低いほどレジスト
膜は除去されやすくなり、ウエハ温度が60℃以下で、
イオン注入しないレジスト膜、As、P及びBをイオン
注入したレジスト膜はすべて完全に除去された。また、
クロロスルホン酸の気体を用いることができるので、取
り扱いが簡単で、流量調整などによりレジスト膜の除去
のためのエッチャントの制御がし易くなる。しかも、多
数の被処理体を一度に処理することが可能となり、半導
体装置の製造の量産性を向上させることができる。
【0030】なお、上記では、クロロスルホン酸の気体
を用いているが、無水硫酸のガスと塩酸のガスを適当な
割合でともに供給するようにしてもよい。この場合も、
クロロスルホン酸の気体を用いた場合と同様な効果が得
られた。塩酸のガスは市販のボンベに詰められたものを
用いてもよいし、他の方法で生成されたものを用いるこ
ともできる。
【0031】さらに、塩酸のガス単独でも、無機元素を
含まないレジスト膜をはじめ、無機元素を含むレジスト
膜の除去効果があることを見いだした。また、場合によ
り、クロロスルホン酸の気体に塩酸のガスを混入させて
もよい。 (3)第1〜第4の比較例 図6は、無水硫酸(スルホン酸,SO3 )を用いたレジ
スト膜の除去に用いることが可能な簡便な装置の構成を
示す図である。
【0032】図6に示すように、SO3 液3の供給具2
からフラスコ1内にSO3 液3を少量ずつ滴下し、ヒー
タ5により加熱して気化させる。生成したSO3 ガスは
ガスの出口4から配管6を通して別の容器7のガスの入
口8に導かれ、別の容器7に導入される。別の容器7内
にはヒータ11により加熱された、或いは加熱せずに室
温に保持された試料12が置かれており、導入されたS
3 ガスは試料12のレジスト膜と反応する。さらに容
器7内で使用したSO3 ガスは、パージガスの導入口1
0を通して導入されたパージガスによりガスの出口9か
ら配管13を通して別の容器14のガスの入口15に導
かれ、別の容器14内に入れられた硫酸17に溶解させ
られる。
【0033】試料12のレジスト膜としてAsをイオン
注入したレジスト膜と、無機元素を含まないレジスト膜
の2種類を用いた。 (第1の比較例)容器7内の試料12の温度を室温に保
持してスルホン酸の気体に2分間曝した。
【0034】結果によれば、無機元素を含まないレジス
ト膜の場合、完全に除去されていた。一方、Asをイオ
ン注入したレジスト膜の場合、スルホン酸のガスに曝し
て約20秒後レジスト膜の変色が見られた。スルホン酸
のガスを容器7内から十分にパージして試料を取り出し
た後、水洗を行い、目視した。レジスト膜は全く除去さ
れなかった。
【0035】(第2の比較例)第1の比較例と異なると
ころは、試料12の温度を数十℃とし、15分間曝した
ことである。結果によれば、無機元素を含まないレジス
ト膜も、Asをイオン注入したレジスト膜も、それぞれ
第1の比較例とほぼ同じ結果となった。
【0036】(第3の比較例)第1の比較例と異なると
ころは、図2の装置を用い、試料12の温度を140〜
171℃とし、7分間曝したことである。なお、この場
合、レジスト膜としてAsをイオン注入したレジスト膜
のみを用いた。結果によれば、レジスト膜は全く除去さ
れなかった。
【0037】(第4の比較例)第1の比較例と異なると
ころは、図2の装置を用い、試料101の温度を223
〜241℃とし、12分間曝したことである。なお、こ
の場合も、レジスト膜としてAsをイオン注入したレジ
スト膜のみを用いた。結果によれば、第3の比較例と同
じようにレジスト膜は全く除去されなかった。
【0038】
【表3】
【0039】以上、第1乃至第7の実施の形態、及び第
1乃至第4の比較例により説明したように、スルホン酸
(SO3 )によって除去されなかった無機元素を含むレ
ジスト膜は、クロロスルホン酸(SO2Cl(OH) )の液体又
は気体により、完全に除去された。特に、クロロスルホ
ン酸(SO2Cl(OH) )の液体の場合、70℃以上が好適で
あり、クロロスルホン酸(SO2Cl(OH) )の気体の場合、
60℃以下が好適であった。
【0040】(第8の実施の形態)次に、図5(a)〜
(d)を参照しながら、上記レジスト膜の除去方法を用
いた半導体装置の製造方法について簡単に説明する。こ
の場合、図2の装置を用い、図4に示す石英からなる基
板保持具61を用いる。基板保持具61に多数のウエハ
を載置することができるため、多数枚のウエハの処理が
可能となる。
【0041】まず、シリコン基板51上に回転塗布法に
よりレジストを塗布した後、加熱し、硬化させてレジス
ト膜52を形成する。続いて、シリコン基板51にイオ
ン注入すべき領域にレジスト膜52の開口部53を形成
する。この状態を図5(a)に示す。次に、図5(b)
に示すように、レジスト膜52をマスクとしてAsをイ
オン注入し、イオン注入層55を形成する。イオン注入
において、ドーパントとしてAsI2 を用い、ドーズ量
2×1015cm-2、加速電圧50keVの条件とする。
【0042】次いで、図4のウエハ保持具61に多数の
ウエハ101a〜101nを載置してチャンバ31内に
入れ、ヒータ34が内蔵された載置台35に載せる。い
まの場合、ヒータ34により加熱せずに、ウエハ101
a〜101nの温度を室温に保持する。続いて、チャン
バ31内にクロロスルホン酸(SO2Cl(OH) )の気体を導
入する。凡そ30分間保持した後、クロロスルホン酸
(SO2Cl(OH) )の気体を導入するのを止めて、チャンバ
31内から基板保持具61を引き出す。
【0043】次いで、水洗し、乾燥する。水洗中に、図
5(c)に示すように、溶解せずに残っているレジスト
膜52aはシリコン基板51から剥離し、除去される。
次に、シリコン基板51を加熱処理炉に入れてアニール
し、イオン注入層55中のAsを活性化してn型拡散層
55aを形成する。その後、必要な工程を経てLSI等
の半導体集積回路装置が作成される。
【0044】以上のように、本発明の第8の実施の形態
によれば、レジスト膜52中にAsを含んでいても、ク
ロロスルホン酸(SO2Cl(OH))の気体によりレジスト膜5
2をシリコン基板51から容易に除去させることができ
る。また、クロロスルホン酸の気体を用いているので、
取り扱いが簡単で、流量調整などによりレジスト膜の除
去のためのエッチャントの制御がし易い。しかも、多数
の被処理体を一度に処理することが可能となり、半導体
装置の製造の量産性を向上させることができる。
【0045】なお、上記では、イオン注入のマスクとし
て用いる場合に適用しているが、他の用途、例えばドラ
イエッチングのマスクとして用いる場合にも適用するこ
とができる。この場合、配線等の材料の金属(AlやT
i等)がレジスト膜に混入する。
【0046】
【発明の効果】以上のように、本発明においては、レジ
スト膜をクロロスルホン酸(SO2Cl(OH))の液体又は気体
に曝している。従って、クロロスルホン酸(SO2Cl(OH))
の液体を用いた場合、特に液温が70℃以上で、レジス
ト膜中にAs、P及びBのいずれが混入していても、レ
ジスト膜を基板から容易に除去させることができる。
【0047】また、クロロスルホン酸(SO2Cl(OH))の気
体の場合、特に基板温度が60℃以下で、レジスト膜中
にAs、P及びBのいずれが混入していても、レジスト
膜を基板から容易に除去させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の第1〜第4の実施の形態に係
るレジスト膜の除去方法に用いる装置について示す側面
図である。
【図2】図2は、本発明の第5〜第7の実施の形態に係
るレジスト膜の除去方法に用いる装置について示す側面
図である。
【図3】図3(a)〜(c)は、本発明の第1〜第7の
実施の形態に係るレジスト膜の除去方法について示す断
面図である。
【図4】図4は、本発明の実施の形態に係る半導体装置
の製造方法に用いる基板保持具について示す断面図であ
る。
【図5】図5(a)〜(d)は、本発明の第8の実施の
形態に係る半導体装置の製造方法について示す断面図で
ある。
【図6】図6は、比較例に係るレジスト膜の除去方法に
用いる装置について示す側面図である。
【符号の説明】
21 ビーカ、 22 クロロスルホン酸の液体、 23,34 ヒータ、 31 チャンバ、 32 ガス導入口、 33 排気口、 35 載置台、 41,51 シリコン基板(基板)、 42,42a,52 レジスト膜、 43,54 イオン注入層(無機元素含有層)、 53 開口部、 55 イオン注入層、 55a n型拡散層、 101,101a〜101n 試料(ウエハ)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−75323(JP,A) 特開 平5−304089(JP,A) 特開 平8−162403(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/027,21/306,21/308 G03F 7/42

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に形成されたレジスト膜をクロロ
    スルホン酸(SO2Cl(OH)) の液体又は気体に曝して反応
    させ、前記レジスト膜を前記基板から除去させることを
    特徴とするレジスト膜の除去方法。
  2. 【請求項2】 前記クロロスルホン酸の気体と前記レジ
    スト膜との反応を60℃以下の温度下で行うことを特徴
    とする請求項1に記載のレジスト膜の除去方法。
  3. 【請求項3】 前記クロロスルホン酸の液体と前記レジ
    スト膜との反応を70℃以上の温度下で行うことを特徴
    とする請求項1に記載のレジスト膜の除去方法。
  4. 【請求項4】 前記レジスト膜中に無機元素を含むこと
    を特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の
    レジスト膜の除去方法。
  5. 【請求項5】 前記無機元素は、砒素、リン、ボロン、
    アルミニウム又はチタンであることを特徴とする請求項
    4に記載のレジスト膜の除去方法。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至請求項5のいずれかに記載
    のレジスト膜の除去方法を用いたことを特徴とする半導
    体装置の製造方法。
JP09167038A 1997-06-24 1997-06-24 レジスト膜の除去方法及び半導体装置の製造方法 Expired - Lifetime JP3076270B2 (ja)

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