JP3075954B2 - 多段マトリクス配線方法 - Google Patents
多段マトリクス配線方法Info
- Publication number
- JP3075954B2 JP3075954B2 JP07106637A JP10663795A JP3075954B2 JP 3075954 B2 JP3075954 B2 JP 3075954B2 JP 07106637 A JP07106637 A JP 07106637A JP 10663795 A JP10663795 A JP 10663795A JP 3075954 B2 JP3075954 B2 JP 3075954B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- matrix
- stage
- small
- matrices
- connector
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Use Of Switch Circuits For Exchanges And Methods Of Control Of Multiplex Exchanges (AREA)
- Structure Of Telephone Exchanges (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多段マトリクスを活用
する自動MDF装置及び交換機等において、多段マトリ
クスの段間を配線する多段マトリクス配線方法に関する
ものである。
する自動MDF装置及び交換機等において、多段マトリ
クスの段間を配線する多段マトリクス配線方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】自動MDF装置或いは交換機等の回線形
成を行う通信装置では、多段マトリクス構成が採用され
ている。図2(a),(b)は、従来の通信装置の多段
マトリクス構成を説明する図である。図2(a)の例で
は、通信装置のマトリクスにおける入線と出線の数が、
それぞれ1000本の場合を示している。これを1段の
マトリクスAで構成すると、入線と出線の交差箇所が
1,000,000個となる。この1,000,000
個の交差箇所が選択されることで、選択された入力線
(入線)と所望の出力線(出線)とが接続されて回線が
形成される。一方、同条件の入線数と出線数に対して、
同図(b)のように3段のマトリクスで構成し、各段を
32個の32×64或いは64×64構成の小マトリク
スmで構築すると、交差箇所は262,144個とな
る。即ち、交差箇所が、1段の場合の約1/4となる。
この交差箇所数の差は、規模が大きくなる程拡大する。
交差箇所のコストが高いため、大規模の通信装置では多
段マトリクス構成が必要となってくる。このことは、一
般的によく知られている。
成を行う通信装置では、多段マトリクス構成が採用され
ている。図2(a),(b)は、従来の通信装置の多段
マトリクス構成を説明する図である。図2(a)の例で
は、通信装置のマトリクスにおける入線と出線の数が、
それぞれ1000本の場合を示している。これを1段の
マトリクスAで構成すると、入線と出線の交差箇所が
1,000,000個となる。この1,000,000
個の交差箇所が選択されることで、選択された入力線
(入線)と所望の出力線(出線)とが接続されて回線が
形成される。一方、同条件の入線数と出線数に対して、
同図(b)のように3段のマトリクスで構成し、各段を
32個の32×64或いは64×64構成の小マトリク
スmで構築すると、交差箇所は262,144個とな
る。即ち、交差箇所が、1段の場合の約1/4となる。
この交差箇所数の差は、規模が大きくなる程拡大する。
交差箇所のコストが高いため、大規模の通信装置では多
段マトリクス構成が必要となってくる。このことは、一
般的によく知られている。
【0003】図3は、従来の自動MDF装置等の多段マ
トリクス配線方法を示す図であり、図4は従来の自動M
DF装置の配線図である。多段マトリクス構成の段間を
接続する配線方法において、自動MDF装置等では、図
3のようにマトリクスmの端子盤間を直接ケーブルでワ
イヤリングして、マトリクス段間の接続を行っている。
図4の自動MDF装置は、多数の加入者を収容して各加
入者に対する所望の回線を形成するために、3段、つま
り1次マトリクスと2次マトリクスと3次マトリクスで
構成されている。1次マトリクスは、多対の加入者側ケ
ーブルに入線側が接続されたi個の小マトリクスm11〜
m1iで形成されている。2次マトリクスは、j個の小マ
トリクスm21〜m2jで形成され、3次マトリクスはk個
の小マトリクスm31〜m3kで形成されている。
トリクス配線方法を示す図であり、図4は従来の自動M
DF装置の配線図である。多段マトリクス構成の段間を
接続する配線方法において、自動MDF装置等では、図
3のようにマトリクスmの端子盤間を直接ケーブルでワ
イヤリングして、マトリクス段間の接続を行っている。
図4の自動MDF装置は、多数の加入者を収容して各加
入者に対する所望の回線を形成するために、3段、つま
り1次マトリクスと2次マトリクスと3次マトリクスで
構成されている。1次マトリクスは、多対の加入者側ケ
ーブルに入線側が接続されたi個の小マトリクスm11〜
m1iで形成されている。2次マトリクスは、j個の小マ
トリクスm21〜m2jで形成され、3次マトリクスはk個
の小マトリクスm31〜m3kで形成されている。
【0004】各小マトリクスm11〜m1i,m21〜m2j,
m31〜m3kは、入力用のコネクタaと出力用のコネクタ
bをそれぞれ有している。各1次マトリクスと2次マト
リクスの各小マトリクスm11〜m1i,m21〜m2jの間
は、各コネクタa,b間を接続するケーブルでリンク接
続され、各2次マトリクスと3次マトリクスの各小マト
リクスm21〜m2j,m31〜m3kの間も、各コネクタa,
b間を接続するケーブルでリンク接続されている。例え
ば、1次マトリクスにおける小マトリクスm11の出線
は、2次マトリクスの小マトリクスm21の入力用コネク
タaばかりでなく、他の小マトリクスm22〜m2jの入力
用コネクタaにも接続されて分配される。同様に、2次
マトリクスにおける小マトリクスm21の出線は、3次マ
トリクスの小マトリクスm31の入力用コネクタaばかり
でなく、他の小マトリクスm32〜m3kの入力用コネクタ
aにも接続されて分配される。3次マトリクスの小マト
リクスm31〜m3kの出力用コネクタbが、交換機側のケ
ーブルに接続される。例えば、各1次マトリクスと2次
マトリクスと3次マトリクスにおける小マトリクス数を
それぞれ80,89,47、各小マトリクスm11〜m1i
の入線数を45、出線数を89、各小マトリクススm21
〜m2jの入線数を80、出線数を47、各小マトリクス
スm31〜m3kの入線数を89、出線数を45とすると、
3600の加入者に対して交換機が約2000の加入者
を収容することになる。
m31〜m3kは、入力用のコネクタaと出力用のコネクタ
bをそれぞれ有している。各1次マトリクスと2次マト
リクスの各小マトリクスm11〜m1i,m21〜m2jの間
は、各コネクタa,b間を接続するケーブルでリンク接
続され、各2次マトリクスと3次マトリクスの各小マト
リクスm21〜m2j,m31〜m3kの間も、各コネクタa,
b間を接続するケーブルでリンク接続されている。例え
ば、1次マトリクスにおける小マトリクスm11の出線
は、2次マトリクスの小マトリクスm21の入力用コネク
タaばかりでなく、他の小マトリクスm22〜m2jの入力
用コネクタaにも接続されて分配される。同様に、2次
マトリクスにおける小マトリクスm21の出線は、3次マ
トリクスの小マトリクスm31の入力用コネクタaばかり
でなく、他の小マトリクスm32〜m3kの入力用コネクタ
aにも接続されて分配される。3次マトリクスの小マト
リクスm31〜m3kの出力用コネクタbが、交換機側のケ
ーブルに接続される。例えば、各1次マトリクスと2次
マトリクスと3次マトリクスにおける小マトリクス数を
それぞれ80,89,47、各小マトリクスm11〜m1i
の入線数を45、出線数を89、各小マトリクススm21
〜m2jの入線数を80、出線数を47、各小マトリクス
スm31〜m3kの入線数を89、出線数を45とすると、
3600の加入者に対して交換機が約2000の加入者
を収容することになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
多段マトリクス配線方法では、次のような課題があっ
た。直接ワイヤリングを行う場合、各段のマトリクスサ
イズが大きくなるとケーブルによる配線量が膨大にな
る。例えば図2(b)において、段間を接続するケーブ
ルの対数は、4096対となる。また、各小マトリクス
間の接続が投網状に展開されるので交差配線が多く、複
雑で作業性が悪い。これらが、装置サイズの大型化、重
量増加、価格の増大等につながり、合理的な実用装置に
なり得なかった。
多段マトリクス配線方法では、次のような課題があっ
た。直接ワイヤリングを行う場合、各段のマトリクスサ
イズが大きくなるとケーブルによる配線量が膨大にな
る。例えば図2(b)において、段間を接続するケーブ
ルの対数は、4096対となる。また、各小マトリクス
間の接続が投網状に展開されるので交差配線が多く、複
雑で作業性が悪い。これらが、装置サイズの大型化、重
量増加、価格の増大等につながり、合理的な実用装置に
なり得なかった。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明のうちの第1の発明は、n(n;1以上の自
然数)段のマトリクスの出力面とn+1段のマトリクス
の入力面とが装置当り唯一の共通の接合面を介し、コネ
クタを用いて接続しかつ互いに直交配置される3段以上
からなる多段マトリクス配線方法であって、中間段のマ
トリクスの入力面及び出力面は、前記共通の接合面に形
成している。第2の発明は、第1の発明において、各段
のマトリクス群を構成する複数の小マトリクスを所望数
ずつ複数の同一の搭載面にそれぞれ搭載し、前記各搭載
面の端部にその搭載面に搭載された各小マトリクスの入
力線または出力線を分割して収容するコネクタを複数そ
れぞれ設け、前記n段のマトリクスの前記各小マトリク
スと前記n+1段のマトリクスの前記各小マトリクスと
を前記各搭載面の端部に設けられた複数のコネクタを用
いて接続している。
に、本発明のうちの第1の発明は、n(n;1以上の自
然数)段のマトリクスの出力面とn+1段のマトリクス
の入力面とが装置当り唯一の共通の接合面を介し、コネ
クタを用いて接続しかつ互いに直交配置される3段以上
からなる多段マトリクス配線方法であって、中間段のマ
トリクスの入力面及び出力面は、前記共通の接合面に形
成している。第2の発明は、第1の発明において、各段
のマトリクス群を構成する複数の小マトリクスを所望数
ずつ複数の同一の搭載面にそれぞれ搭載し、前記各搭載
面の端部にその搭載面に搭載された各小マトリクスの入
力線または出力線を分割して収容するコネクタを複数そ
れぞれ設け、前記n段のマトリクスの前記各小マトリク
スと前記n+1段のマトリクスの前記各小マトリクスと
を前記各搭載面の端部に設けられた複数のコネクタを用
いて接続している。
【0007】
【作用】第1の発明によれば、以上のように多段マトリ
クス配線方法を構成しているので、例えば、各段マトリ
クスの入線群と出線群の交差箇所を選択的に接続して所
望の回線を形成する通信装置を、3段以上のマトリクス
群の段間をリンク接続することで構成する。ここで、3
段以上のマトリクス群1,2,3,4…は、複数の小マ
トリクスでそれぞれ構成される。例えば、n段(奇数
段)のマトリクス群1を構成する各小マトリクスの出力
側が、共通の接合面に接するようにそれぞれ配置され、
n+1段(偶数段)のマトリクス群2を構成する各小マ
トリクスの入力側も、その接合面に接するようにそれぞ
れ配置される。ここで、マトリクス群1の小マトリクス
とマトリクス群2の小マトリクスは、互いに直交するよ
うに配置される。つまり、90°ひねられた状態で配置
される。それら小マトリクス間をコネクタで接続するこ
とで、マトリクス群1とマトリクス群2の間が、接合面
でリンク接続される。また、偶数段のマトリクス群2の
出力側も共通の接合面に接するように折り返されて配置
され、次段のマトリクス群3の入力側に接続される。マ
トリクス群3の小マトリクスも、マトリクス群2の小マ
トリクスに対して直交配置され、この状態でそれら小マ
トリクス間をコネクタで接続することで、マトリクス群
2とマトリクス群3の間がリンク接続される。以下同様
にして、奇数段のマトリクス群の小マトリクスと偶数段
のマトリクス群の小マトリクスとが、共通の接合面を挟
みかつ互いに直交配置された状態でコネクタ接続され
る。第2の発明によれば、第1の発明における各段のマ
トリクス群を構成する複数の小マトリクスが所望数ずつ
複数の同一の搭載面に搭載され、該各搭載面の端部にそ
れぞれ設けられた複数のコネクタによって、例えば、前
記n段(奇数段)のマトリクス群の各小マトリクスと前
記n+1段(偶数段)のマトリクス群の前記各小マトリ
クスとが、接続される。従って、前記課題を解決できる
のである。
クス配線方法を構成しているので、例えば、各段マトリ
クスの入線群と出線群の交差箇所を選択的に接続して所
望の回線を形成する通信装置を、3段以上のマトリクス
群の段間をリンク接続することで構成する。ここで、3
段以上のマトリクス群1,2,3,4…は、複数の小マ
トリクスでそれぞれ構成される。例えば、n段(奇数
段)のマトリクス群1を構成する各小マトリクスの出力
側が、共通の接合面に接するようにそれぞれ配置され、
n+1段(偶数段)のマトリクス群2を構成する各小マ
トリクスの入力側も、その接合面に接するようにそれぞ
れ配置される。ここで、マトリクス群1の小マトリクス
とマトリクス群2の小マトリクスは、互いに直交するよ
うに配置される。つまり、90°ひねられた状態で配置
される。それら小マトリクス間をコネクタで接続するこ
とで、マトリクス群1とマトリクス群2の間が、接合面
でリンク接続される。また、偶数段のマトリクス群2の
出力側も共通の接合面に接するように折り返されて配置
され、次段のマトリクス群3の入力側に接続される。マ
トリクス群3の小マトリクスも、マトリクス群2の小マ
トリクスに対して直交配置され、この状態でそれら小マ
トリクス間をコネクタで接続することで、マトリクス群
2とマトリクス群3の間がリンク接続される。以下同様
にして、奇数段のマトリクス群の小マトリクスと偶数段
のマトリクス群の小マトリクスとが、共通の接合面を挟
みかつ互いに直交配置された状態でコネクタ接続され
る。第2の発明によれば、第1の発明における各段のマ
トリクス群を構成する複数の小マトリクスが所望数ずつ
複数の同一の搭載面に搭載され、該各搭載面の端部にそ
れぞれ設けられた複数のコネクタによって、例えば、前
記n段(奇数段)のマトリクス群の各小マトリクスと前
記n+1段(偶数段)のマトリクス群の前記各小マトリ
クスとが、接続される。従って、前記課題を解決できる
のである。
【0008】
【実施例】実施例を説明する前に、本発明の目的を説明
する。図5(a),(b)は、本発明の目的を説明する
ための3段マトリクスのリンク接続を示す図である。こ
の3段マトリクスの各段は、図5(a)のように、それ
ぞれ複数の小マトリクスM11〜M1f,M21〜M2s,M31
〜M3tで構成されている。図5(b)は、同図(a)に
おける各小マトリクスの表記方法を説明するものであ
る。複数の入線が例えば1〜k1 である場合、小マトリ
クスの左側に1とk1 を記し、複数の出線が例えば1〜
k3 である場合、小マトリクスの右側に1とk3 を記し
ている。各段のマトリクス間を接続する配線はリンク接
続のため、段間における各入力側と出力側とも投網上に
展開される。即ち、小マトリクスM11の出線1〜k
2 は、2段目の各小マトリクスM21〜M2sにいく。2段
目の小マトリクスM21から見ると、1段目の各小マトリ
クスM11〜M1fからの出線1がきている。結果として、
マトリクスの段間では配線の交差が多くなっている。一
般的に、交差の多い配線を印刷配線板等で実現すること
は、パターニングに難があって大変である。このこと
は、ケーブルで不揃いの距離をいちいち配線する場合も
同様である。上記段間の関係に着目すると、1段目の各
小マトリクスM11〜M1fの出線1を、2段目の小マトリ
クスM21は受けるので、90°ひねれば、配線が直線に
なることがわかる。
する。図5(a),(b)は、本発明の目的を説明する
ための3段マトリクスのリンク接続を示す図である。こ
の3段マトリクスの各段は、図5(a)のように、それ
ぞれ複数の小マトリクスM11〜M1f,M21〜M2s,M31
〜M3tで構成されている。図5(b)は、同図(a)に
おける各小マトリクスの表記方法を説明するものであ
る。複数の入線が例えば1〜k1 である場合、小マトリ
クスの左側に1とk1 を記し、複数の出線が例えば1〜
k3 である場合、小マトリクスの右側に1とk3 を記し
ている。各段のマトリクス間を接続する配線はリンク接
続のため、段間における各入力側と出力側とも投網上に
展開される。即ち、小マトリクスM11の出線1〜k
2 は、2段目の各小マトリクスM21〜M2sにいく。2段
目の小マトリクスM21から見ると、1段目の各小マトリ
クスM11〜M1fからの出線1がきている。結果として、
マトリクスの段間では配線の交差が多くなっている。一
般的に、交差の多い配線を印刷配線板等で実現すること
は、パターニングに難があって大変である。このこと
は、ケーブルで不揃いの距離をいちいち配線する場合も
同様である。上記段間の関係に着目すると、1段目の各
小マトリクスM11〜M1fの出線1を、2段目の小マトリ
クスM21は受けるので、90°ひねれば、配線が直線に
なることがわかる。
【0009】図6は、図5の3段マトリクスを直交配置
した状態を示す図であり、図5と共通する要素には共通
の符号が付されている。1段目の各小マトリクスM11〜
M1fを例えば縦にそれぞれ配置し、2段目の各小マトリ
クスM21〜M2sを横にそれぞれ配置し、さらに3段目の
小マトリクスM31〜M3tを1段目と同様に縦にそれぞれ
配置すると、各段間の配線における交差がなくなる。即
ち、各段のマトリクス間の配線を直結線群にすることが
でき、配線が大幅に簡素化される。しかし、このまま回
線形成用の通信装置を製品化するには問題がある。中間
段である2段目のマトリクスを構成する小マトリクスM
21〜M2sの両側が固定されてしまう。このことは、通信
装置の保守或いは故障修復等を極めて困難する。例え
ば、小マトリクスM21〜M2sのいずれかに故障が発生し
た場合、装置全体を解体する必要がある。即ち、図5の
構成の通信装置では、保守或いは故障修復等において、
通信装置の機能が停止しまうという構造欠陥を持ってい
る。従って、このままでは実用になり得ない。以下の実
施例に示す本発明は、この点についても解決を与えるも
のである。
した状態を示す図であり、図5と共通する要素には共通
の符号が付されている。1段目の各小マトリクスM11〜
M1fを例えば縦にそれぞれ配置し、2段目の各小マトリ
クスM21〜M2sを横にそれぞれ配置し、さらに3段目の
小マトリクスM31〜M3tを1段目と同様に縦にそれぞれ
配置すると、各段間の配線における交差がなくなる。即
ち、各段のマトリクス間の配線を直結線群にすることが
でき、配線が大幅に簡素化される。しかし、このまま回
線形成用の通信装置を製品化するには問題がある。中間
段である2段目のマトリクスを構成する小マトリクスM
21〜M2sの両側が固定されてしまう。このことは、通信
装置の保守或いは故障修復等を極めて困難する。例え
ば、小マトリクスM21〜M2sのいずれかに故障が発生し
た場合、装置全体を解体する必要がある。即ち、図5の
構成の通信装置では、保守或いは故障修復等において、
通信装置の機能が停止しまうという構造欠陥を持ってい
る。従って、このままでは実用になり得ない。以下の実
施例に示す本発明は、この点についても解決を与えるも
のである。
【0010】第1の実施例 図1は、本発明の第1の実施例を示す3段マトリクス配
線方法の説明図であり、図5及び図6と共通する要素に
は共通の符号が付されている。n段(例えば、奇数段)
のマトリクスである1段目のマトリクスを構成する複数
の小マトリクスM11〜M1fは、入線群と出線群をそれぞ
れ有している。n+1段(例えば、偶数段)のマトリク
スである2段目のマトリクスを構成する複数の小マトリ
クスM21〜M2sも、入線群と出線群をそれぞれ有してい
る。3段目のマトリクスを構成する複数の小マトリクス
M31〜M3tも入線群と出線群をそれぞれ有している。各
小マトリクスM11〜M1fは、例えば縦に平行に配列さ
れ、それら小マトリクスM11〜M1fの出力側が、接合面
CB側に来るようになっている。各小マトリクスM11〜
M1fに接続される小マトリクスM21〜M2sは、横に平行
に配列され、各小マトリクスM11〜M1fと各小マトリク
スM21〜M2sの間に接合面CBが来るようになってい
る。各小マトリクスM21〜M2sの入力側は、接合面CB
側にそれぞれ位置し、該各小マトリクスM21〜M2sの出
力側も接合面CB側にそれぞれ導かれている。複数の小
マトリクスM21〜M2sに接続される各小マトリクスM31
〜M3tも、接合面CBに対して各小マトリクスM11〜M
1fと同じ側に、縦に平行に配列されている。小マトリク
スM31〜M3tの入力側が、接合面CB側に来るようにな
っている。
線方法の説明図であり、図5及び図6と共通する要素に
は共通の符号が付されている。n段(例えば、奇数段)
のマトリクスである1段目のマトリクスを構成する複数
の小マトリクスM11〜M1fは、入線群と出線群をそれぞ
れ有している。n+1段(例えば、偶数段)のマトリク
スである2段目のマトリクスを構成する複数の小マトリ
クスM21〜M2sも、入線群と出線群をそれぞれ有してい
る。3段目のマトリクスを構成する複数の小マトリクス
M31〜M3tも入線群と出線群をそれぞれ有している。各
小マトリクスM11〜M1fは、例えば縦に平行に配列さ
れ、それら小マトリクスM11〜M1fの出力側が、接合面
CB側に来るようになっている。各小マトリクスM11〜
M1fに接続される小マトリクスM21〜M2sは、横に平行
に配列され、各小マトリクスM11〜M1fと各小マトリク
スM21〜M2sの間に接合面CBが来るようになってい
る。各小マトリクスM21〜M2sの入力側は、接合面CB
側にそれぞれ位置し、該各小マトリクスM21〜M2sの出
力側も接合面CB側にそれぞれ導かれている。複数の小
マトリクスM21〜M2sに接続される各小マトリクスM31
〜M3tも、接合面CBに対して各小マトリクスM11〜M
1fと同じ側に、縦に平行に配列されている。小マトリク
スM31〜M3tの入力側が、接合面CB側に来るようにな
っている。
【0011】図7は、図1の接続を行うコネクタを示す
図である。各小マトリクスM11〜M1fの出力側には、コ
ネクタC11〜C1fがそれぞれ設けられている。各コネク
タC11〜C1fは、小マトリクスM11〜M1fの出線群をそ
れぞれ収容している。各小マトリクスM21〜M2sの接合
面CB側には、コネクタC21〜C2sがそれぞれ備えられ
ている。各コネクタC21〜C2sは小マトリクスM21〜M
2sの入線群及び出線群をそれぞれ収容している。各小マ
トリクスM31〜M3tの入力側には、コネクタC31〜C3t
がそれぞれ設けられている。各コネクタC31〜C3tは、
小マトリクスM31〜M3tの入線群をそれぞれ収容してい
る。図7のように、接合面CBで各コネクタC11〜C1f
とコネクタC21〜C2sを直交して接続し、コネクタC21
〜C2sとコネクタC31〜C3tを直交して接続する。これ
により、3段マトリクス間の配線、即ち、小マトリクス
M11〜M1f,M21〜M2s,M31〜M3t間のリンク接続が
行われる。
図である。各小マトリクスM11〜M1fの出力側には、コ
ネクタC11〜C1fがそれぞれ設けられている。各コネク
タC11〜C1fは、小マトリクスM11〜M1fの出線群をそ
れぞれ収容している。各小マトリクスM21〜M2sの接合
面CB側には、コネクタC21〜C2sがそれぞれ備えられ
ている。各コネクタC21〜C2sは小マトリクスM21〜M
2sの入線群及び出線群をそれぞれ収容している。各小マ
トリクスM31〜M3tの入力側には、コネクタC31〜C3t
がそれぞれ設けられている。各コネクタC31〜C3tは、
小マトリクスM31〜M3tの入線群をそれぞれ収容してい
る。図7のように、接合面CBで各コネクタC11〜C1f
とコネクタC21〜C2sを直交して接続し、コネクタC21
〜C2sとコネクタC31〜C3tを直交して接続する。これ
により、3段マトリクス間の配線、即ち、小マトリクス
M11〜M1f,M21〜M2s,M31〜M3t間のリンク接続が
行われる。
【0012】以上のように、本実施例では、奇数段の1
段目と3段目のマトリクスの小マトリクスM11〜M1f,
M31〜M3tと偶数段の2段目のマトリクスの小マトリク
スM21〜M2sとが、直交配置されて接続されるので、コ
ネクタで接続が可能となっている。従来の例えばMDF
装置では、膨大量のケーブルが使用され、それが装置の
大型化と重量化と高価格化の主要因となっていたが、本
実施例では、リンク接続を行うためのケーブルが不要と
なり、装置を小型で軽量にすることができると共に、コ
ストを低減できる。また、小マトリクスM11〜M1f,M
31〜M3tと小マトリクスM21〜M2sとの接続が共通の接
合面CBを挟んで行われるので、中間段である2段目の
マトリクスの小マトリクスM21〜M2sの両側が固定され
ない。よって、装置を解体することなく対象の小マトリ
クスを着脱でき、通信装置の機能を停止をしなくても保
守や故障補修を容易にできる。また、加入者数の増加で
設備の増設をする場合も、各段の小マトリクス数を増や
すだけで対応が可能である。即ち、増設性も優れてい
る。故に、将来の増設を見越した過剰の設備投資を、初
期投資の段階で行う必要がないというメリットを得るこ
とにもなる。
段目と3段目のマトリクスの小マトリクスM11〜M1f,
M31〜M3tと偶数段の2段目のマトリクスの小マトリク
スM21〜M2sとが、直交配置されて接続されるので、コ
ネクタで接続が可能となっている。従来の例えばMDF
装置では、膨大量のケーブルが使用され、それが装置の
大型化と重量化と高価格化の主要因となっていたが、本
実施例では、リンク接続を行うためのケーブルが不要と
なり、装置を小型で軽量にすることができると共に、コ
ストを低減できる。また、小マトリクスM11〜M1f,M
31〜M3tと小マトリクスM21〜M2sとの接続が共通の接
合面CBを挟んで行われるので、中間段である2段目の
マトリクスの小マトリクスM21〜M2sの両側が固定され
ない。よって、装置を解体することなく対象の小マトリ
クスを着脱でき、通信装置の機能を停止をしなくても保
守や故障補修を容易にできる。また、加入者数の増加で
設備の増設をする場合も、各段の小マトリクス数を増や
すだけで対応が可能である。即ち、増設性も優れてい
る。故に、将来の増設を見越した過剰の設備投資を、初
期投資の段階で行う必要がないというメリットを得るこ
とにもなる。
【0013】第2の実施例 図8は、本発明の第2の実施例を示す3段マトリクス配
線方法の説明図であり、図1及び図7と共通する要素に
は共通の符号が付されている。本実施例では、1段目の
マトリクスを構成する複数の小マトリクスM11〜M
1fを、8枚ずつ同一の印刷配線板PB1 にそれぞれ搭載
している。例えば、小マトリクスM11〜M18が、同一の
印刷配線板PB1 に搭載される。2段目のマトリクスを
構成する複数の小マトリクスM21〜M2sも、8枚ずつ同
一の印刷配線板PB2 にそれぞれ搭載している。3段目
のマトリクスを構成する複数の小マトリクスM31〜M3t
も同様に、8枚ずつ同一の印刷配線板PB3 にそれぞれ
搭載している。8枚の小マトリクスを搭載した各印刷配
線板PB1 と各印刷配線板PB2 は直交し、各印刷配線
板PB2 と各印刷配線板PB3 も直交して配置される。
それら印刷配線板PB1 及び印刷配線板PB3 と印刷配
線板PB2 との間には、共通の接合面CBとなるセンタ
ボードCBが設けられている。
線方法の説明図であり、図1及び図7と共通する要素に
は共通の符号が付されている。本実施例では、1段目の
マトリクスを構成する複数の小マトリクスM11〜M
1fを、8枚ずつ同一の印刷配線板PB1 にそれぞれ搭載
している。例えば、小マトリクスM11〜M18が、同一の
印刷配線板PB1 に搭載される。2段目のマトリクスを
構成する複数の小マトリクスM21〜M2sも、8枚ずつ同
一の印刷配線板PB2 にそれぞれ搭載している。3段目
のマトリクスを構成する複数の小マトリクスM31〜M3t
も同様に、8枚ずつ同一の印刷配線板PB3 にそれぞれ
搭載している。8枚の小マトリクスを搭載した各印刷配
線板PB1 と各印刷配線板PB2 は直交し、各印刷配線
板PB2 と各印刷配線板PB3 も直交して配置される。
それら印刷配線板PB1 及び印刷配線板PB3 と印刷配
線板PB2 との間には、共通の接合面CBとなるセンタ
ボードCBが設けられている。
【0014】各印刷配線板PB1 の端部には、複数の出
力用コネクタC1oがそれぞれ設けられ、各コネクタC1o
には該印刷配線板PB1に搭載した各小マトリクスの出
線が、それぞれ分散収容される。例えば、小マトリクス
M11〜M18を搭載した印刷配線板PB1の最上部のコネ
クタC1oには、各小マトリクスM11〜M18の上部の出線
1〜8がそれぞれ接続される。他の位置のコネクタC1o
も同様に、各小マトリクスM1(8n+1) 〜M1(8n+8) (n
=1,2,…)の出線が所定数接続されて収容される。
各印刷配線板PB2 の端部には、複数の入力用コネクタ
C2iと複数の出力用コネクタC2oとが、それぞれ設けら
れている。各コネクタC2iには該印刷配線板PB2 に搭
載した各小マトリクスの入線が、分散してそれぞれ収容
され、各コネクタC2oには該印刷配線板PB2 に搭載し
た各小マトリクスの出線が、分散してそれぞれ収容され
る。即ち、接続対象の各印刷配線板PB1 及びPB3 の
配置に対応して、入線と出線が各コネクタに分散収容さ
れる。各印刷配線板PB3 の端部には、複数の入力用コ
ネクタC3iがそれぞれ設けられている。各コネクタC3i
には、該印刷配線板PB3 に搭載した各小マトリクスの
入線が分散してそれぞれ収容されている。即ち、接続対
象の各印刷配線板PB2 の配置に対応して、入線が各コ
ネクタに分散収容される。
力用コネクタC1oがそれぞれ設けられ、各コネクタC1o
には該印刷配線板PB1に搭載した各小マトリクスの出
線が、それぞれ分散収容される。例えば、小マトリクス
M11〜M18を搭載した印刷配線板PB1の最上部のコネ
クタC1oには、各小マトリクスM11〜M18の上部の出線
1〜8がそれぞれ接続される。他の位置のコネクタC1o
も同様に、各小マトリクスM1(8n+1) 〜M1(8n+8) (n
=1,2,…)の出線が所定数接続されて収容される。
各印刷配線板PB2 の端部には、複数の入力用コネクタ
C2iと複数の出力用コネクタC2oとが、それぞれ設けら
れている。各コネクタC2iには該印刷配線板PB2 に搭
載した各小マトリクスの入線が、分散してそれぞれ収容
され、各コネクタC2oには該印刷配線板PB2 に搭載し
た各小マトリクスの出線が、分散してそれぞれ収容され
る。即ち、接続対象の各印刷配線板PB1 及びPB3 の
配置に対応して、入線と出線が各コネクタに分散収容さ
れる。各印刷配線板PB3 の端部には、複数の入力用コ
ネクタC3iがそれぞれ設けられている。各コネクタC3i
には、該印刷配線板PB3 に搭載した各小マトリクスの
入線が分散してそれぞれ収容されている。即ち、接続対
象の各印刷配線板PB2 の配置に対応して、入線が各コ
ネクタに分散収容される。
【0015】センタボードCBの各印刷配線板PB1 ,
PB2 ,PB3 の直交点に対応する位置には、プレスフ
ィットピンが打ってある。センタボードCBに複数の各
印刷配線板PB1 ,PB2 ,PB3 上の各コネクタ
C1o,C2i,C2o,C3iを圧接することで、3段マトリ
クス間の配線、即ち、小マトリクスM11〜M1f,M21〜
M2s,M31〜M3t間のリンク接続が行われる。以上のよ
うに、本実施例では、第1の実施例と同様、奇数段の1
段目と3段目のマトリクスの小マトリクスM11〜M1f,
M31〜M3tと偶数段の2段目のマトリクスの小マトリク
スM21〜M2sとが、直交配置されて共通のセンタボード
CBで接続されるので、リンク接続用のケーブルが不要
となり、装置の小型化と軽量化と低コスト化を実現でき
ると共に、保守性や増設性に優れた装置を提供できる。
また、複数の小マトリクスを同一の各印刷配線板P
B1 ,PB2 ,PB3 に搭載し、コネクタC1o,C2i,
C2o,C3iで接続するので、コネクタの収容密度が向上
できると共に、例えば、装置の大きさを第1の実施例よ
りも、小型化できる。また、増設単位を第1の実施例よ
りも大きくすることが可能である。
PB2 ,PB3 の直交点に対応する位置には、プレスフ
ィットピンが打ってある。センタボードCBに複数の各
印刷配線板PB1 ,PB2 ,PB3 上の各コネクタ
C1o,C2i,C2o,C3iを圧接することで、3段マトリ
クス間の配線、即ち、小マトリクスM11〜M1f,M21〜
M2s,M31〜M3t間のリンク接続が行われる。以上のよ
うに、本実施例では、第1の実施例と同様、奇数段の1
段目と3段目のマトリクスの小マトリクスM11〜M1f,
M31〜M3tと偶数段の2段目のマトリクスの小マトリク
スM21〜M2sとが、直交配置されて共通のセンタボード
CBで接続されるので、リンク接続用のケーブルが不要
となり、装置の小型化と軽量化と低コスト化を実現でき
ると共に、保守性や増設性に優れた装置を提供できる。
また、複数の小マトリクスを同一の各印刷配線板P
B1 ,PB2 ,PB3 に搭載し、コネクタC1o,C2i,
C2o,C3iで接続するので、コネクタの収容密度が向上
できると共に、例えば、装置の大きさを第1の実施例よ
りも、小型化できる。また、増設単位を第1の実施例よ
りも大きくすることが可能である。
【0016】なお、本発明は、上記実施例に限定されず
種々の変形が可能である。その変形例としては、例えば
次のようなものがある。 (1) 本発明は、n段のマトリクスの小マトリクスと
n+1段のマトリクスの小マトリクスとが共通の接合面
を挟みかつ互いに直交配置された状態で、コネクタで接
続すればよい。第1、第2の実施例では、それぞれ3段
のマトリクスの場合を説明しているが、その段数を制限
するものではなく、3段以上の任意の段数のマトリクス
に適用できる。 (2) 図9は、図1の変形例を示す図である。図1で
は、各小マトリクスM21〜M2sに接続される小マトリク
スM11〜M1fをまとめて配列し、小マトリクスM31〜M
3tもまとめて配列しているが、これらを図9のように、
交互に配列した場合も、第1の実施例と同様の効果が得
られる。
種々の変形が可能である。その変形例としては、例えば
次のようなものがある。 (1) 本発明は、n段のマトリクスの小マトリクスと
n+1段のマトリクスの小マトリクスとが共通の接合面
を挟みかつ互いに直交配置された状態で、コネクタで接
続すればよい。第1、第2の実施例では、それぞれ3段
のマトリクスの場合を説明しているが、その段数を制限
するものではなく、3段以上の任意の段数のマトリクス
に適用できる。 (2) 図9は、図1の変形例を示す図である。図1で
は、各小マトリクスM21〜M2sに接続される小マトリク
スM11〜M1fをまとめて配列し、小マトリクスM31〜M
3tもまとめて配列しているが、これらを図9のように、
交互に配列した場合も、第1の実施例と同様の効果が得
られる。
【0017】(3) 第2の実施例では、各印刷配線板
PB1 に1段目のマトリクスの小マトリクス、印刷配線
板PB2 に2段目のマトリクスの小マトリクス、印刷配
線板PB3 に3段目のマトリクスの小マトリクスをそれ
ぞれ複数搭載しているが、各印刷配線板に異なる段の小
マトリクスを共通に搭載すると、増設投資の削減をする
ことができる。図10は、図8の変形例を示す図であ
る。図8では、同一の印刷配線板に1段目、2段目また
は3段目のマトリクスの小マトリクスを8枚ずつ搭載し
ているが、図10のように、例えば、1段目のマトリク
スの小マトリクスと3段目のマトリクスの小マトリクス
を4枚ずつ同一の印刷配線板に搭載する。そして、その
印刷配線板の端部に設けられた複数のコネクタC1o,3i
に1段目のマトリクスの各小マトリクスの出線と、3段
目のマトリクスの小マトリクスの入線をそれぞれ収容し
て、それを2段目のマトリクスの入出力用コネクタC
2i0 に接続するようにすれば、例えば、1段目のマトリ
クスと3段目のマトリクスを同規模で増設する場合に、
増設する印刷配線板の数が少なくて済むと共に、増設単
位を適切にすることができる。
PB1 に1段目のマトリクスの小マトリクス、印刷配線
板PB2 に2段目のマトリクスの小マトリクス、印刷配
線板PB3 に3段目のマトリクスの小マトリクスをそれ
ぞれ複数搭載しているが、各印刷配線板に異なる段の小
マトリクスを共通に搭載すると、増設投資の削減をする
ことができる。図10は、図8の変形例を示す図であ
る。図8では、同一の印刷配線板に1段目、2段目また
は3段目のマトリクスの小マトリクスを8枚ずつ搭載し
ているが、図10のように、例えば、1段目のマトリク
スの小マトリクスと3段目のマトリクスの小マトリクス
を4枚ずつ同一の印刷配線板に搭載する。そして、その
印刷配線板の端部に設けられた複数のコネクタC1o,3i
に1段目のマトリクスの各小マトリクスの出線と、3段
目のマトリクスの小マトリクスの入線をそれぞれ収容し
て、それを2段目のマトリクスの入出力用コネクタC
2i0 に接続するようにすれば、例えば、1段目のマトリ
クスと3段目のマトリクスを同規模で増設する場合に、
増設する印刷配線板の数が少なくて済むと共に、増設単
位を適切にすることができる。
【0018】(4) 上記実施例は、一般的なMDF等
ばかりでなく、光交換機等にも適用が可能である。光交
換機の場合、マトリクスの規模は小さいが、光ファイバ
を用いて各マトリクス間を接続すると、光ファイバの有
する曲げに対する反発力で配線領域が盛り上がり、装置
のスリム化が困難であったが、本発明を用いることで光
ファイバが不要となり、合理的な光交換機を実現でき
る。図11は、光交換機の構成例を示す図である。例え
ば、1段目のマトリクスに対応する光スイッチ10の出
力側と、2段目のマトリクスに対応する光スイッチ20
の入力側を接合面CBで直交配置して接続し、2段目の
マトリクスに対応する光スイッチ20の出力側と3段目
のマトリクスに対応する光スイッチ30の入力側を接合
面CBで直交配置して接続する。このような構成を取る
ことで、リンク接続用の光ファイバが不要となり、合理
的な光交換機を実現できる。
ばかりでなく、光交換機等にも適用が可能である。光交
換機の場合、マトリクスの規模は小さいが、光ファイバ
を用いて各マトリクス間を接続すると、光ファイバの有
する曲げに対する反発力で配線領域が盛り上がり、装置
のスリム化が困難であったが、本発明を用いることで光
ファイバが不要となり、合理的な光交換機を実現でき
る。図11は、光交換機の構成例を示す図である。例え
ば、1段目のマトリクスに対応する光スイッチ10の出
力側と、2段目のマトリクスに対応する光スイッチ20
の入力側を接合面CBで直交配置して接続し、2段目の
マトリクスに対応する光スイッチ20の出力側と3段目
のマトリクスに対応する光スイッチ30の入力側を接合
面CBで直交配置して接続する。このような構成を取る
ことで、リンク接続用の光ファイバが不要となり、合理
的な光交換機を実現できる。
【0019】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、第1の発明
によれば、n段のマトリクスの出力面とn+1段のマト
リクスの入力面とが装置当り唯一の共通の接合面を介
し、コネクタを用いて接続しかつ互いに直交配置され、
中間段のマトリクスの入力面及び出力面が、共通の接合
面に形成されるので、各段のマトリクス間のリンク接続
をするケーブルが不要となり、通信装置の小型化と軽量
化と低コスト化が可能になると共に、該通信装置を保守
性と増設性に優れたものとすることができる。第2の発
明によれば、同一の搭載面に各段のマトリクスを構成す
る小マトリクスを任意数搭載して、各段のマトリクス間
の接続を行う構成となるので、さらなる通信装置の小型
化が実現できる。
によれば、n段のマトリクスの出力面とn+1段のマト
リクスの入力面とが装置当り唯一の共通の接合面を介
し、コネクタを用いて接続しかつ互いに直交配置され、
中間段のマトリクスの入力面及び出力面が、共通の接合
面に形成されるので、各段のマトリクス間のリンク接続
をするケーブルが不要となり、通信装置の小型化と軽量
化と低コスト化が可能になると共に、該通信装置を保守
性と増設性に優れたものとすることができる。第2の発
明によれば、同一の搭載面に各段のマトリクスを構成す
る小マトリクスを任意数搭載して、各段のマトリクス間
の接続を行う構成となるので、さらなる通信装置の小型
化が実現できる。
【図1】本発明の第1の実施例を示す3段マトリクス配
線方法の説明図である。
線方法の説明図である。
【図2】従来の通信装置の多段マトリクス構成を説明す
る図である。
る図である。
【図3】従来の多段マトリクス配線方法を示す図であ
る。
る。
【図4】従来の自動MDF装置の配線図である。
【図5】本発明の目的を説明するための3段マトリクス
のリンク接続を示す図である。
のリンク接続を示す図である。
【図6】図5の3段マトリクスを直交配置した状態を示
す図である。
す図である。
【図7】図1の接続を行うコネクタを示す図である。
【図8】本発明の第2の実施例を示す3段マトリクス配
線方法の説明図である。
線方法の説明図である。
【図9】図1の変形例を示す図である。
【図10】図8の変形例を示す図である。
【図11】光交換機の構成例を示す図である。
M11〜M1f,M21〜M2s,M31〜M3t 1〜3段目のマトリクスを構成する小マトリクス CB センタボード(接合面) C11〜C1f,C21〜C2s,C31〜C3t,C1o,C2i,C
2o,C3i コネクタ PB1 ,PB2 ,PB3 印刷配線板
2o,C3i コネクタ PB1 ,PB2 ,PB3 印刷配線板
Claims (2)
- 【請求項1】 n(n;1以上の自然数)段のマトリク
スの出力面とn+1段のマトリクスの入力面とが装置当
り唯一の共通の接合面を介し、コネクタを用いて接続し
かつ互いに直交配置される3段以上からなる多段マトリ
クス配線方法であって、 中間段のマトリクスの入力面及び出力面は、前記共通の
接合面に形成することを特徴とする多段マトリクス配線
方法。 - 【請求項2】 前記各段のマトリクスを構成する複数の
小マトリクスを所望数ずつ複数の同一の搭載面にそれぞ
れ搭載し、前記各搭載面の端部にその搭載面に搭載され
た各小マトリクスの入力線または出力線を分割して収容
するコネクタを複数それぞれ設け、前記n段のマトリク
スの前記各小マトリクスと前記n+1段のマトリクスの
前記各小マトリクスとを前記各搭載面の端部に設けられ
た複数のコネクタを用いて接続することを特徴とする請
求項1記載の多段マトリクス配線方法。
Priority Applications (7)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07106637A JP3075954B2 (ja) | 1995-04-28 | 1995-04-28 | 多段マトリクス配線方法 |
KR1019960707091A KR970704306A (ko) | 1995-04-27 | 1996-04-26 | 자동 mdf 장치 |
US08/737,794 US5870528A (en) | 1995-04-27 | 1996-04-26 | Automatic MDF apparatus |
PCT/JP1996/001165 WO1996034497A1 (fr) | 1995-04-27 | 1996-04-26 | Repartiteur general automatique |
CN96190411A CN1152389A (zh) | 1995-04-27 | 1996-04-26 | 自动mfd装置 |
EP96912268A EP0768802A4 (en) | 1995-04-27 | 1996-04-26 | AUTOMATIC MAIN DISTRIBUTION DEVICE |
TW085106146A TW309668B (ja) | 1995-04-27 | 1996-05-23 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07106637A JP3075954B2 (ja) | 1995-04-28 | 1995-04-28 | 多段マトリクス配線方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08307910A JPH08307910A (ja) | 1996-11-22 |
JP3075954B2 true JP3075954B2 (ja) | 2000-08-14 |
Family
ID=14438638
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP07106637A Expired - Fee Related JP3075954B2 (ja) | 1995-04-27 | 1995-04-28 | 多段マトリクス配線方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3075954B2 (ja) |
-
1995
- 1995-04-28 JP JP07106637A patent/JP3075954B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08307910A (ja) | 1996-11-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7450795B2 (en) | Signal interconnect incorporating multiple modular units | |
US20090148116A1 (en) | Communication apparatus for communication between housing slots, wiring change unit and wiring method | |
US5535036A (en) | Input/output module providing mixed optical and electrical signal connectivity in data communications equipment | |
EP1065544A2 (en) | Optical harness and cross-connect method | |
AU742543B2 (en) | Interconnection system for optical networks | |
CA2007693C (en) | Optical fiber wiring apparatus | |
US6567576B2 (en) | Optical switch matrix with failure protection | |
WO2001092927A2 (en) | Optical assembly | |
JPH04230141A (ja) | コーダルリングネットワークとその形成方法 | |
JP3075954B2 (ja) | 多段マトリクス配線方法 | |
US20140270634A1 (en) | Multi- purpose apparatus for switching, amplifying, replicating, and monitoring optical signals on a multiplicity of optical fibers | |
US6741766B2 (en) | Optical switch device | |
US6493481B2 (en) | Optical switch unit | |
JP2000236591A (ja) | 交換モジュール、そのような交換モジュールを含む交換マトリクス、およびそのような交換マトリクスを含む非ブロックブロッキングモジュール型通信交換ネットワーク | |
CN100352187C (zh) | 波长变换器及利用波长变换器的光交叉连接系统 | |
CN201138412Y (zh) | 2×2波长选择交叉连接器 | |
JP2823023B2 (ja) | リンク配線用マトリクスプリント板におけるコネクタ接続方法 | |
JP2948460B2 (ja) | 光相互接続装置 | |
WO2021219085A1 (zh) | 一种光互连系统 | |
KR101389587B1 (ko) | 계층적인 수동형 네트워크 | |
JP2774630B2 (ja) | 光信号路の切換装置 | |
JP2871996B2 (ja) | 光スイッチ回路網 | |
JPH03104397A (ja) | 配線盤 | |
JP2897025B2 (ja) | 光インタコネクション方式 | |
CN117075267A (zh) | 基于波导交叉优化的piloss网络架构及通信网络 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20000530 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090609 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090609 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100609 Year of fee payment: 10 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |