JP3075929B2 - ジョブ管理方法 - Google Patents

ジョブ管理方法

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JP3075929B2 JP06229694A JP22969494A JP3075929B2 JP 3075929 B2 JP3075929 B2 JP 3075929B2 JP 06229694 A JP06229694 A JP 06229694A JP 22969494 A JP22969494 A JP 22969494A JP 3075929 B2 JP3075929 B2 JP 3075929B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はジョブ管理方法に関し、
更に詳しく言えば、コンピュータなどのシステムに入力
され、処理されるジョブを管理する方法の改善に関す
る。近年、半導体集積回路装置のレイアウト設計の検証
をするシステムが、ワークステーション程度の規模で用
いられており、入力されるジョブの効率良い管理が要求
されてきている。
【0002】
【従来の技術】以下で、一般的に用いられているレイア
ウト検証用システムについて図面を参照しながら説明す
る。これは、半導体集積回路装置のレイアウトパターン
の設計状態が適切であるかどうかを検証するためのシス
テムである。このレイアウト検証用システムは、図2に
示すように、入力部(1)、制御部(2)、表示部
(3)、検証ツール群(4)、出力部(5)及びデーモ
ン(6)からなるシステムであって、検証ツール群
(4)のLVS,DRC,ERC,LPEなど各種の検
証ツールを実行して、LSIのレイアウトパターンが適
切であるかどうかを検証するソフトウェアである。
【0003】上記のシステムはワークステーション程度
の規模であって、複数のユーザが端末機から入力するよ
うな状況を想定している。すなわち、複数の端末機から
入力部(1)に入力されるジョブが制御部(2)に入力
され、検証ツール群(4)のなかから目的に合致したツ
ールが選択されて、制御部(2)によって、複数のジョ
ブが処理される。
【0004】この際に、複数のジョブが他のジョブに無
関係に入力されるわけだが、その実行処理は、入力部
(1)に入力された順番で処理されており、処理の順番
や処理するジョブの数についての制限はなんら設けられ
ていなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の方法によると、複数のユーザ(例えば15人)がめ
いめいに無秩序にジョブを入力すると、実際にはシング
ルライセンスのソフトの場合にはコンピュータでは一つ
のソフトについて一つのジョブしか処理できないのであ
るから、一つのジョブが処理されている間に他のユーザ
はみな実行中のジョブの処理が全て終了するまで待って
いなければならない。
【0006】かりに、図11に示すように、ユーザが3
人いて、ユーザ1のジョブ1の実行時間が2時間、ユー
ザ2のジョブ2の実行時間が2時間半、ユーザ3のジョ
ブ3の実行時間が20分だとし、ジョブがジョブ1、ジ
ョブ2、ジョブ3の順に入力されたとすると、その順番
で実行されるので、一番実行時間が短いジョブ3のユー
ザ3は、ジョブ1とジョブ2とが終了した後にやっと処
理を開始できるので、20分の実行時間に対して計4時
間半も待たなくてはならず、処理時間が短いにも関わら
ず処理を開始するまでの待ち時間が長くなるなどの不合
理が生じるという問題が生じていた。
【0007】また、マルチライセンスのソフトの場合に
は、無制限で入力されるジョブによって、メモリがオー
バーフローしてしまったり、あるいは処理速度が低下し
てしまったりするといった問題が生じる。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記従来の欠点
に鑑み成されたもので、複数のステップを有するプログ
ラムにより、複数のジョブを実行するシステムにおける
ジョブの管理方法であって、前記複数のジョブが所定の
数を超える場合には、該所定の数以下に実行するジョブ
の数を制限し、所定の処理時間を予め与えておき、該処
理時間を目安にして前記実行するジョブを前記ステップ
ごとに処理し、前記処理時間が満了した時点で次に実行
すべきジョブの処理に移行し、前記処理時間が満了した
時点で前記実行ジョブのステップの処理が未了の時に
は、該ステップが終了した後に、次に実行するジョブの
処理に移行することにより、実行するジョブを順次切り
替えて処理することで、シングルライセンスのプログラ
ムを用いた場合にはユーザの待ち時間が不合理に長くな
り、マルチライセンスのプログラムを用いた場合にはメ
モリがオーバーフローしてしまい、処理速度が低下して
しまうことなどを極力抑止することが可能になるジョブ
管理方法を提供するものである。
【0009】
【作 用】本発明に係るジョブ管理方法によれば、図1
に示すように、複数のジョブが所定の数を超える場合に
は、該所定の数以下に実行するジョブの数を制限し、所
定の処理時間を予め与えておき、該処理時間を目安にし
て実行するジョブをステップごとに処理し、処理時間が
満了した時点で次に実行すべきジョブの処理に移行し、
処理時間が満了した時点で実行ジョブのステップの処理
が未了の時には、該ステップが終了した後に、次に実行
するジョブの処理に移行することにより、実行するジョ
ブを順次切り替えて処理している。
【0010】このため、順次実行するジョブを処理時間
ごとに切り替えて処理することにより、あたかも並列処
理をしているかのごとき処理をすることができるので、
特に、シングルライセンスのソフトウエアを用いてジョ
ブを処理している場合でも、あたかもマルチライセンス
のソフトウエアを用いているかのごとき操作性をユーザ
に与えることが可能になる。
【0011】また、シングルライセンスのソフトウエア
を用いているときに、処理時間の短いジョブが処理時間
の長いジョブのあとに入力されたような場合にも、従来
は1つのジョブが終了するまでは次のジョブに移行でき
なかったので、処理時間の短いジョブは処理時間の長い
ジョブが終了するまでは処理を開始できず、その間の待
ち時間が長くなっていたが、本発明では処理時間が長い
ジョブと短いジョブとを見かけ上並列処理することが出
来るので、待ち時間が不合理に長くなることを極力抑止
することが可能になる。
【0012】さらに、処理時間が長いジョブが終了する
までには処理時間が短いジョブの処理が終了してしまう
ので、短いジョブを早く終了させ、処理時間を有効に活
用することが可能になる。また、マルチライセンスのプ
ログラムを用いた場合には、無秩序にジョブがシステム
に入力されても、その数が所定の数を超える場合には、
それ以下に実行するジョブの数を制限しているので、従
来無秩序にジョブが入力されることによって生じていた
メモリのオーバーフローや、処理速度の低下を極力抑止
することが可能となる。
【0013】なお、本発明において、実行するジョブを
処理する時間は、直前に実行された実行ジョブの処理時
間に基づいて変更される。このため、当初設定していた
処理時間が、実行するジョブの処理の実情に合わないよ
うな場合(例えば当初設定の処理時間が短かすぎたり、
長すぎたりするような場合)であっても、直前に実行さ
れた実行ジョブの処理時間に基づいて処理時間を随時変
化させることにより、ジョブの処理状況の実情に即した
処理をすることが可能になる。
【0014】また、本発明において、所定の数以下の実
行ジョブのうち、いずれかの実行ジョブの処理が完全に
終了した後、待ちジョブのうち最先の待ちジョブを、終
了した実行ジョブに代えて実行している。これにより、
一つの実行ジョブが他の実行ジョブよりも早く終わった
場合には、最先の待ちジョブを終了した実行ジョブに代
えて実行して順次処理を続行することで、当初所定の数
以下に制限された実行するジョブが全部終了したのち
に、待ちジョブから所定の数だけのジョブを実行ジョブ
に移行させて実行するような場合に比して、待ちジョブ
の待ち時間が短縮されるので、ジョブの処理効率を向上
させることが可能となる。
【0015】
【実施例】以下で、本発明の実施例に係るジョブ管理方
法について図面を参照しながら説明する。本実施例に係
るジョブ管理方法は、図2に示すように、半導体集積回
路装置のレイアウトパターンなどを検証するレイアウト
検証用システムにおいて、複数のユーザから入力される
ジョブを管理して処理する方法である。
【0016】本実施例に係るレイアウト検証システム
は、図2に示すように、入力部(1)、制御部(2)、
表示部(3)、検証ツール群(4)、出力部(5)及び
デーモン(6)からなるシステムであって、検証ツール
群(4)にあるLVS(LayoutVersus Schematic),D
RC,ERC,LPEなどの各種の検証ツールを実行し
て、LSIのレイアウトパターンが適切であるかどうか
を検証するシステムである。本実施例では、このうちL
VSを用いる場合について説明をする。
【0017】この検証ツールLVSは、コンピュータが
同時に1つのジョブしか処理できないシングルライセン
スのソフトウェアであって、図3のフローチャートに示
すように、まず入力されたジョブにあるネットリストを
読み込み、次に、予め設定されている諸条件が書き込ま
れているルールファイル(条件ファイル)を読み込ん
で、その後ネットリストとルールファイルとを照合する
ことによって、ユーザから入力されたネットリストの有
効性を検証するプログラムである。このときの照合のス
テップは、実際には数十ステップに分割されている。
【0018】以下で上記システムを構成する各部の詳細
について説明する。図2において、入力部(1)は、不
図示の複数のユーザの端末機に接続されており、ユーザ
が入力した複数のジョブを制御部(2)に出力するもの
である。制御部(2)は、当該システムの全ての制御を
統括して行い、検証結果を算出し、出力部(5)に出力
するものである。
【0019】表示部(3)は、検証結果その他のデータ
を画面に表示するディスプレイである。検証ツール群
(4)は、LVS,DRC,ERC,LPEなどの各種
の検証ツールからなるプログラム群である。出力部
(5)は、検証結果などのファイルの出力先となるもの
である。
【0020】デーモン(6)は、一定時間ごとに制御部
(2)内のジョブ管理プログラムを起動させるものであ
る。当該システムはワークステーション程度の規模であ
って、複数のユーザが端末機から入力するような状況で
ある。当該システムによれば、複数の端末機から入力部
(1)に入力されるジョブが制御部(2)に入力され、
検証ツール群(4)のなかから目的に合致したツールが
選択されて、制御部(2)によって入力された複数のジ
ョブが処理されることになる。
【0021】以上の実行処理を、以下に示すようなジョ
ブ管理方法が司る。以下で、本発明の実施例に係るジョ
ブ管理方法について説明する。本実施例に係るジョブ管
理方法は、デーモン(6)から一定時間ごとに指令され
る起動命令に基づいて以下に示す管理プログラムが実行
されることによって行われる。最初にこのジョブ管理方
法に用いられる3つのテーブルについて図4〜図6を参
照しながら説明する。図4は制約テーブルを示し、図5
は待ちジョブテーブルを示し、図6は実行ジョブテーブ
ルを示す。
【0022】図4に示す制約テーブルは、当該システム
の初期の設定条件を含み、以下の項目が書き込まれてい
る。なお、この項目は処理過程に応じて書き変わること
はなく、不変である。 ○最大ジョブ数 システムが見かけ上実行可能な最大のジョブ数、本実施
例では3になっている。 ○最大実行ジョブ数 システムが真に実行可能な最大のジョブ数、本実施例で
はシングルライセンスのソフトを用いているので、1に
なる。 ○時分割の時間 実行ジョブを切り替えるときの単位となる時間であっ
て、この時間が経過した後に次の実行ジョブの処理に切
り替わる。本実施例では3分としている。
【0023】また、図5に示す待ちジョブテーブルは、
当該システムにおける待ちジョブの状況を示すものであ
って、以下の項目を含む。これら各項目の内容はシステ
ムの処理状況に応じて随時書き変わる。 ○ユーザ名 ジョブを入力するユーザの氏名 ○命令をいれた時間 オペレータ(ユーザ)がジョブ入力に要した時間 ○開始したい時間 日中、夜間など、ジョブの実行を開始したい時間 ○ワークディレクトリ名 ○各参照ファイル名 ○ジョブの時間 図6に示す実行ジョブテーブルは、当該システムにおけ
る実行ジョブの状況を示すものであって、以下の項目を
含む。これら各項目の内容はシステムの処理状況に応じ
て随時書き変わる。 ○現在の時分割の時間 現在実行中のジョブの処理に係る時分割時間 ○親プロセスのID 処理中のジョブの親プロセスを識別するID ○現在のCPU時間 現在CPUが稼働している時間 ○前回のCPU時間 前回のジョブ処理の際にCPUが稼働していた時間 ○現在のステップ数 現在処理しているステップの数 以上の3つのテーブルを用いることによって以下に示す
ジョブ管理方法が実行される。
【0024】本発明の実施例に係るジョブ管理方法は、
(1)入力段階での処理,(2)実行段階での処理の2
つの段階に分けられる。以下でこの2つの段階について
図8〜図10のフローチャートを参照しながら順次説明
する。なお、図8はジョブの入力段階での管理プログラ
ムのフローチャートであり、図9は待ちジョブの処理を
制御するフローチャートである。さらに、図10は実行
段階での管理プログラムのフローチャートである。
【0025】(1)入力段階での処理 まず、複数のユーザが各々操作する不図示の端末機を介
して、入力部(1)に複数のユーザの各々が処理すべき
ジョブがそれぞれ他のジョブには無関係に入力される。
まず、ジョブが入力されると、現在システム中で実行中
のジョブの本数が調べられ、それが最大ジョブ数の3を
超えていれば新たに入力されたジョブは実行できないの
で待ちジョブとして待ちジョブテーブルにそのジョブの
特徴が書き込まれる。
【0026】ジョブが入力された段階で実行中のジョブ
が最大ジョブ数の3を超えていない場合には実行ジョブ
テーブルにそのジョブの特徴が書き込まれ、実行過程に
移行する。このとき、図8のフローチャートのステップ
P1でジョブが入力されたのちに、ステップP2で制約
テーブルが読み込まれ、この制約テーブルに基づいてス
テップP3で実行状態が制限されるジョブであるか否か
の判定処理がなされる。
【0027】また、入力されたジョブが、例えばシステ
ムの実行ジョブ数が最大実行ジョブ数に達していたり、
処理の開始時間がかなり先に設定されているなどの理由
により、実行状態が制限されるジョブ(以下待ちジョブ
と称する)である場合には、待ちジョブファイルへその
ジョブのプロフィール(ユーザ名,ジョブの種類,命令
を入れた時間,開始したい時間,・・・ ,などの諸条件)
が書き込まれ、入力段階での処理は一応終了する。実行
状態が制限されないジョブの場合にはステップP5に移
行してこのジョブを実行段階に移し、入力段階での処理
は終了する。
【0028】待ちジョブファイルに書き込まれたジョブ
は、後述する図9の待ちジョブファイルからの実行フロ
ーチャートによって実行される。 (2)実行段階での処理 まず、デーモン(6)からの起動命令により管理プログ
ラムが起動する。すなわち、図10に示すような実行段
階でのフローチャートのステップP1で制約テーブルの
読み込みがなされ、次にステップP2で実行ジョブテー
ブルの読み込みがなされる。
【0029】次いでステップP3で現在のプロセス状態
のチェックがなされ、ステップP4で制約テーブルの条
件にあてはまるプロセスがあるかどうかの判定処理がな
される。以下では、この制約テーブルの条件にあてはま
る状況、すなわち実行ジョブ数が最大ジョブ数の3に達
しており、これらを順次処理する状況について図7を参
照しながら説明する。
【0030】この場合において、図7に示すように、ユ
ーザ1,ユーザ2,ユーザ3の3人のユーザから入力さ
れた3つのジョブ1,ジョブ2,ジョブ3が処理される
場合について考える。各ジョブの入力の順番はジョブ
1,ジョブ2,ジョブ3の順であるとする。以下の処理
では、時分割時間を目安にしてこのジョブ1,ジョブ
2,ジョブ3の処理を順次切り換えて、実行ジョブの処
理をする。
【0031】すなわち、当初の時分割の時間は制約テー
ブルによって3分と決まっているので、最初の時分割時
間である3分間はまず最先のユーザであるユーザ1のジ
ョブ1が実行される。この間ユーザ2,3のジョブ2,
3は実行を停止している。このとき、ちょうどジョブ1
のステップS3まで処理が終了したとする。こうしてジ
ョブ1のステップS3までの処理が3分後に終了したの
ちに、実行ジョブが切り替わり、次の時分割時間ではユ
ーザ2のジョブ2が実行され、ジョブ1,ジョブ3は実
行を停止する。
【0032】こうしてジョブ2が実行されてから3分が
経過し、その時点でジョブ2のステップS2の処理がま
だ終了せずに実行途中であったとする。このとき、定期
的に起動される管理プログラムにより、図10のフロー
チャートのステップP5で時分割の時間を超えたプロセ
スがあるかどうかの判定処理がなされ、ある場合にはス
テップP6に移行し、無い場合には終了する。この場合
は、時分割時間の3分を過ぎても実行途中であるため、
時分割の時間を超えたプロセスがある場合に該当する。
【0033】このように時分割でステップ単位での処理
が終了せずに実行の途中の場合には、実行途中のステッ
プS2の処理が終了するまで、ジョブ2のステップS2
の処理を続け、ステップS2が終了した時点で次の処理
に入る。このとき、定期的に起動される管理プログラム
により、図10のステップP6で停止ジョブがあるかど
うかの判定処理がなされる。ここでは、実行ジョブの中
に停止しているジョブがあるかどうかの判定がなされ、
無い場合にはステップP8に移行し、ある場合にはステ
ップP7に移行する。次いでステップP7で継続シグナ
ルが発せられ、実行ジョブテーブルの書き換えがなされ
る。この時点で実行ジョブテーブルの時分割時間などの
項目が書き変えられる。
【0034】次にステップP8で最大実行ジョブ数を超
えたかどうかの判定処理がなされる。ここでの判定処理
では、最大実行ジョブ数を超えたジョブが処理されるこ
とで、システムが暴走してしまうような事態を抑止する
ためのチェックをしている。その後処理開始から5分経
過した時点でジョブ2のステップS2の処理が終了した
とすると、図10のフローチャートのステップP5〜ス
テップP9を経て,ステップP10で停止シグナルが発
せられてジョブ2のステップS2の処理が停止し、その
段階で実行ジョブテーブルの一項目である時分割時間が
初期条件の3分から、実際に要した時間である5分に書
き変わる。
【0035】次いで、以上のようにして新たに書き変わ
った時分割時間(5分)に基づいて、次の処理であるユ
ーザ3のジョブ3が処理される。このときにはジョブ
1、ジョブ2は停止している。次いで、ジョブ3の処理
開始から、新たな時分割時間である5分間が経過した時
点でジョブ3のステップS5の実行途中であったような
場合には、同様にしてこのステップS5が終了するまで
処理を継続し、またこの処理が終了した時点で停止シグ
ナルを発し、この総計時間がかりに6分であれば次の時
分割時間を新たに6分として実行ジョブテーブルを順次
書換え、その後はこの6分の時分割時間に基づいてジョ
ブ1のステップS4から処理を再開し、ジョブ2、ジョ
ブ3の実行を停止する。
【0036】こうして次の時分割時間である6分間のう
ちにジョブ1のステップS4からS6が終了したのちに
も、順にジョブ2,ジョブ3,ジョブ1,…という順で
各実行ジョブを切り替えながら処理する。以上の段階を
経て実行ジョブを順次切り替えながら処理すると、従来
ではシングルライセンスの場合にはジョブ1が終了する
まではジョブ2、ジョブ3の処理は全く不可能であっ
て、ユーザ2、ユーザ3はジョブ1が完全に終了するま
でひたすら待っていなければならなかったが、本実施例
によれば時分割時間によって実行するジョブを順次切り
換えて処理することにより、あたかも並列処理をしてい
るように操作することができる。
【0037】したがって、シングルライセンスのソフト
ウエアを用いても、あたかもマルチライセンスのソフト
ウエアを用いているかのごとき操作性で各ジョブを処理
することが可能になる。その後、かりにユーザ3のジョ
ブ3が完全に終了したのちに、待ちジョブファイルの先
頭にあって次に実行されるべきジョブであるジョブ4が
ユーザ3のジョブ3に変わって実行ジョブに入り、同様
の処理作業を繰り返す。
【0038】また、このように小さいジョブが他の実行
ジョブに比して早く終了してしまったような場合には、
残りのジョブ1,2が終了するまで待たずに、待ちジョ
ブファイルの先頭に書き込まれており、次に処理すべき
待ちジョブをジョブ3に変わる新たな実行ジョブとし
て、以降の処理を継続する。以上の処理では、定期的に
実行される管理プログラムにより、図9の待ちジョブフ
ローチャートF2のフローチャートF2のステップP1
で、待ちジョブファイルを読み込むことで待ちジョブが
あるかどうかがチェックされ、ある場合にはステップP
2に移行する。
【0039】その後ステップP2で待ちジョブが実行条
件を満たしたかどうかの判定処理がなされる。それを満
たした場合にはステップP3に移行して実行段階に移行
し、満たさない場合には終了する。上述のように、実行
ジョブの一つであるジョブ3が終了した時点では、事実
上実行ジョブの数が最大ジョブ数より少ない数の2にな
っているので、待ちジョブファイルの先頭にあるジョブ
4は実行段階に移行可能であるとみなされる。よって図
9のフローチャートのステップP1〜P3を経てこのジ
ョブ4はジョブ3にとって替わり、新たに実行ジョブと
なる。
【0040】以後、上述の実行処理を繰り返すことによ
り、待ちジョブを含む入力された全てのジョブの処理が
完了するまで処理を継続し、処理が完了した時点で終了
する。以上説明したように、本発明の実施例に係るジョ
ブ管理方法によれば、複数のジョブが最大ジョブ数3を
超える場合には、3本以下に実行するジョブの本数を制
限し、当初3分間に与えてある時分割時間を目安にして
実行するジョブを順次切り換えてステップごとに処理し
ている。
【0041】このため、順次実行するジョブを処理時間
ごとに切り替えて処理することにより、あたかも並列処
理をしているかのごとき処理をすることができるので、
特に、本実施例のようにシングルライセンスのソフトウ
エアをジョブを処理するプログラムとして用いている場
合には、あたかもマルチライセンスのソフトウエアを用
いているかのごとき操作性をユーザに与えることが可能
になる。
【0042】また、処理時間の短いジョブが処理時間の
長いジョブのあとに入力されたような場合にも、従来は
1つのジョブが終了するまでは次のジョブに移行できな
かったので処理時間の短いジョブは処理時間の長いジョ
ブが終了するまでは処理出来ず、待ち時間が長くなって
いたが、本実施例の管理方法を用いれば、処理時間が長
いジョブと短いジョブとを見かけ上並列処理することが
出来るので、待ち時間は少なくとも長いジョブが終了す
るまでの長時間にわたるようなことはありえず、待ち時
間が不合理に長くなることを極力抑止することが可能に
なる。
【0043】さらに、時分割時間でほぼ均等に各ジョブ
を処理することにより、処理時間が長いジョブが終了す
るまでには処理時間が短いジョブの処理が終了してしま
うので、短いジョブを早く終了させ、処理時間を有効に
活用し、システムの資源や処理時間を有効に活用するこ
とが可能になる。なお、本実施例では、時分割時間は、
直前に実行された実行ジョブの時分割時間に追従するよ
うに随時変更される。
【0044】このため、当初設定していた処理時間が、
実行するジョブの処理の実情に合わないような場合(例
えば当初設定の処理時間が短かすぎたり、長すぎたりす
るような場合)に於いても、実際の処理にかかった時間
を時分割時間とすることにより、実行するジョブの実情
に即した処理をすることが可能になる。また、本発明に
おいて、所定の数以下の実行ジョブのうち、いずれかの
実行ジョブの処理が完全に終了したのちに、待ちジョブ
のうち最先の待ちジョブを、終了した実行ジョブに代え
て実行しているので、一つの実行ジョブが他の実行ジョ
ブよりも早く終わった場合には、最先の待ちジョブを終
了した実行ジョブに代えて実行して順次処理を続行する
ことで、待ちジョブの待ち時間が短縮されるので、ジョ
ブの処理効率を向上させることが可能となる。
【0045】なお、本実施例ではレイアウト検証用のシ
ステムに用いられるシングルライセンスのソフトウエア
について説明しているが、本発明はこれに限らず、ソフ
トウエアが複数のステップ(ジョブ)に分割されている
ソフトウエアであれば、いかようなソフトウエアを用い
てもよく、マルチライセンスのソフトウエアを用いても
よい。
【0046】この場合には、かりに3本のジョブが並列
処理できるマルチライセンスのソフトウエアであれば、
3本のジョブが入っているときには実行中の3本のジョ
ブが終了するまでは4本目のジョブの処理をすることは
まったくできず、4本目のジョブのユーザはこれらが終
了するまで待っていなければならなかったが、本実施例
のように、時分割してジョブを平行して作業することに
より、4本のジョブを並列処理することが出来るので、
4本目のジョブのユーザの待ち時間が過剰に長くなるこ
とを極力抑止することが可能になる。
【0047】また、マルチライセンスのプログラムを用
いた場合には、無秩序にジョブがシステムに入力されて
も、その数がマルチライセンスのプログラムに許可され
ている最大実行ジョブ数(例えば3本)を超える場合に
は、実行ジョブがそれ以下になるようにジョブの数を制
限しているので、従来無秩序にジョブが入力されること
によって生じていたメモリのオーバーフローや、処理速
度の低下を極力抑止することが可能となる。
【0048】
【発明の効果】本発明に係るジョブ管理方法によれば、
複数のジョブが所定の数を超える場合には、該所定の数
以下に実行するジョブの数を制限し、所定の処理時間を
予め与えておき、該処理時間を目安にして実行するジョ
ブをステップごとに処理し、処理時間が満了した時点で
次に実行すべきジョブの処理に移行し、処理時間が満了
した時点で実行ジョブのステップの処理が未了の時に
は、該ステップが終了した後に、次に実行するジョブの
処理に移行することにより、実行するジョブを順次切り
替えて処理している。
【0049】このため、あたかも並列処理をしているか
のごとき処理をすることができるので、特に、シングル
ライセンスのソフトウエアをジョブを処理するプログラ
ムとして用いている場合には、あたかもマルチライセン
スのソフトウエアを用いているかのごとき操作性をユー
ザに与えることが可能になる。また、シングルライセン
スのソフトウエアを用いているときに、処理時間の短い
ジョブが処理時間の長いジョブのあとに入力されたよう
な場合にも、待ち時間が不合理に長くなることを極力抑
止することが可能になる。
【0050】さらに、処理時間が長いジョブが終了する
までには処理時間が短いジョブの処理が終了してしまう
ので、短いジョブを早く終了させ、処理時間を有効に活
用することが可能になる。また、マルチライセンスのプ
ログラムを用いた場合には、無秩序にジョブがシステム
に入力されても、その数が所定の数を超える場合には、
それ以下に実行するジョブの数を制限しているので、従
来無秩序にジョブが入力されることによって生じていた
メモリのオーバーフローや、処理速度の低下を極力抑止
することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るジョブ管理方法を説明す
る原理図である。
【図2】半導体集積回路装置のレイアウト検証に用いら
れるシステムの構成図である。
【図3】LVSの内容を説明するフローチャートであ
る。
【図4】本発明の実施例に係るジョブ管理方法に用いら
れる制約テーブルを説明する図である。
【図5】本発明の実施例に係るジョブ管理方法に用いら
れる待ちジョブテーブルを説明する図である。
【図6】本発明の実施例に係るジョブ管理方法に用いら
れる実行ジョブテーブルを説明する図である。
【図7】本発明の実施例に係るジョブ管理方法を説明す
る図面である。
【図8】本発明の実施例に係るジョブ管理方法における
入力段階でのプログラム内容を説明するフローチャート
である。
【図9】本発明の実施例に係るジョブ管理方法における
待ちジョブの処理を制御するプログラム内容を説明する
フローチャートである。
【図10】本発明の実施例に係るジョブ管理方法におけ
る実行段階でのプログラム内容を説明するフローチャー
トである。
【図11】従来例に係るジョブの処理の問題点を説明す
る図面である。
【符号の説明】
(1) 入力部 (2) 制御部 (3) 表示部 (4) 検証ツール群 (5) 出力部 (6) デーモン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−19034(JP,A) 特開 平3−19035(JP,A) 特開 平3−252824(JP,A) 特開 平4−199232(JP,A) 特開 平3−19036(JP,A) 特開 平4−336334(JP,A) 特開 平4−134534(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 9/46 JICSTファイル(JOIS)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のステップを有するプログラムによ
    り、複数のジョブを実行するシステムにおけるジョブの
    管理方法であって、 前記複数のジョブが所定の数を超える場合には、該所定
    の数以下に実行するジョブの数を制限し、 所定の処理時間を予め与えておき、該処理時間を目安に
    して前記実行するジョブを前記ステップごとに処理し、
    前記処理時間が満了した時点で次に実行すべきジョブの
    処理に移行し、 前記処理時間が満了した時点で前記実行ジョブのステッ
    プの処理が未了の時には、該ステップが終了した後に、
    次に実行するジョブの処理に移行することにより、実行
    するジョブを順次切り替えて処理することを特徴とする
    ジョブ管理方法。
  2. 【請求項2】 複数のステップを有するプログラムによ
    り、複数のジョブを実行するシステムにおけるジョブの
    管理方法であって、 前記複数のジョブが所定の数を超える場合には、該所定
    の数以下に実行するジョブの数を制限し、 所定の処理時間を予め与えておき、該処理時間を目安に
    して前記実行するジョブを前記ステップごとに処理し、
    前記処理時間が満了した時点で次に実行すべきジョブの
    処理に移行し、 前記処理時間が満了した時点で前記実行ジョブのステッ
    プの処理が未了の時には、該ステップが終了した後に、
    次に実行するジョブの処理に移行することにより、実行
    するジョブを順次切り替えて処理し、 かつ前記実行するジョブを処理する時間を、直前に実行
    された実行ジョブの処理に実際に費やされた時間に基づ
    いて変更することを特徴とするジョブ管理方法。
  3. 【請求項3】 複数のステップを有するプログラムによ
    り、複数のジョブを実行するシステムにおけるジョブの
    管理方法であって、 前記複数のジョブが所定の数を超える場合には、該所定
    の数以下に実行するジョブの数を制限して残余のジョブ
    を待ちジョブとし、 所定の処理時間を予め与えておき、該処理時間を目安に
    して前記実行するジョブを前記ステップごとに処理し、
    前記処理時間が満了した時点で次に実行すべきジョブの
    処理に移行し、 前記処理時間が満了した時点で前記実行ジョブのステッ
    プの処理が未了の時には、該ステップが終了した後に、
    次に実行するジョブの処理に移行することにより、実行
    するジョブを順次切り替えて処理し、 かつ前記実行するジョブを処理する時間を、直前に実行
    された実行ジョブの処理に実際に費やされた時間に基づ
    いて変更し、 前記所定の数以下の実行ジョブのうち、いずれかの実行
    ジョブの処理が完全に終了したのちに、前記待ちジョブ
    のうち最先の待ちジョブを、前記完全に終了した実行ジ
    ョブに代えて実行ジョブとすることを特徴とするジョブ
    管理方法。
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