JP3075877B2 - 熱式空気流量計の異常判断装置 - Google Patents

熱式空気流量計の異常判断装置

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JP3075877B2 JP05007799A JP779993A JP3075877B2 JP 3075877 B2 JP3075877 B2 JP 3075877B2 JP 05007799 A JP05007799 A JP 05007799A JP 779993 A JP779993 A JP 779993A JP 3075877 B2 JP3075877 B2 JP 3075877B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エンジンが吸い込む吸
入空気の流量を測定する熱式空気流量計の異常判断装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に、熱線式空気流量計は、空気流
路中にワイヤが配され、このワイヤに電力を供給してワ
イヤを発熱させ、ワイヤに供給する電流を測定して、こ
の値から質量空気流量を求めるものである。すなわち、
空気流路中を空気が流れると、このワイヤと接触した空
気により奪われる熱を補うために、ワイヤに電流が供給
される。熱式空気流量計は、この電流を空気流路中を流
れる空気の質量流量として、出力する。
【0003】従来、この熱線式空気流量計の異常判断装
置としては、熱線式空気流量計からの出力電圧に対し
て、正常な出力であると考えられる電圧範囲を予め設定
しておき、熱線式空気流量計からの出力電圧がこの範囲
外の電圧であるときには、この熱線式空気流量計は異常
と判定するものがある。
【0004】熱線式空気流量計が異常である判定された
場合には、異常である旨を表示する一方で、例えば、吸
気管に設けられているスロットルバルブ開度から概略の
吸入空気量を求めるなどして対応している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】熱線式空気流量計に電
源が投入された場合、具体的には、イグニッションスイ
ッチがONになった場合、流れている空気により奪われ
る熱を補うための電流の他に、冷えているワイヤを所定
の温度まで温めるための電流も必要になり、ワイヤには
通常よりも多くの電流が供給されることになる。また、
一般的に、熱線式空気流量計の電源は、スタータと同一
の電源を使用しているために、例えば、スタータを駆動
するときなど、電源電圧が変動して、熱線式空気流量計
にかかる電圧も変動する。この結果、熱線式空気流量計
を通過する空気流量が一定である場合でも、ワイヤに供
給される電流が変動してしまう。
【0006】すなわち、熱線式空気流量計においては、
自身が故障していないにもかかわらず、一時的に、流れ
ている空気の量に対応しない電流がワイヤに流れること
がある。このため、従来技術では、このような現象時
に、異常と判定しないように、判断基準となる電圧範囲
を広めにして対応している。従って、従来技術では、熱
線式空気流量計自体の異常判定性能が低下してしまうと
いう問題点がある。
【0007】本発明は、このような従来の問題点に着目
してなされたもので、異常判定能力の高い熱式空気流量
計の異常判断装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の熱式空気流量計の異常判断装置は、熱式空気流量計か
らの出力が予め定められた出力レベル範囲内であるか否
かにより、該熱式空気流量計が正常であるか異常である
かを判断する判断手段と、電源から前記熱式空気流量計
に印加される電圧変動を把握する電圧変動把握手段と、
該電圧変動が把握されると、予め定められた条件を満た
したか否かを判断し、該条件を満たしたと判断した際
に、前記判断手段に前記熱式空気流量計が正常であるか
異常であるかの判断を開始するよう指示する判断制御手
段と、を備えていることを特徴とするものである。な
お、予め定められた条件とは、前記電圧変動がある程度
おさまったと想定することができる基準値である。
【0009】
【作用】従来技術において述べたように、熱式空気流量
計は、自身が故障していないにもかかわらず、空気流量
に対応しない出力値を出力することがある。このような
現象は、例えば、熱式空気流量計のワイヤに電圧が印加
された際や、スタータが駆動している際等、熱式空気流
量計に印加される電圧が変動した際に生じる。
【0010】そこで、本発明では、まず、熱線式空気流
量計に印加される電圧変動を把握し、この電圧変動が把
握されると、判断制御手段が、予め定められた条件を満
たしたか否かを判断し、この条件を満たしたと判断した
ときに、判断手段に対して判断を開始するよう指示する
ことにしている。このため、熱式空気流量計が空気流量
に対応しない出力値を出力する際には、熱式空気流量計
の異常判断を実行しないので、異常判断の基準となる熱
式空気流量計の出力範囲レベルを狭めることができ、異
常判定能力を高めることができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明に係る熱式空気流量計の異常判
断装置の各種実施例について図面を用いて説明する。ま
ず、図1〜図4及び図11を用いて、本発明に係る第1
の実施例について説明する。
【0012】図1は、エンジン7回りの構成を示してい
る。吸入空気は、エアクリーナ1の吸気口2から入り、
エアーフローセンサ3に導かれる。このエアーフローセ
ンサ3は、熱線式のセンサである。吸気口2から入った
空気は、エアクリーナ1に接続されている吸気ダクト
4、吸入空気流量を調節するスロットルバルブ5aを有
するスロットルチャンバ5を通り、コレクタ6に入る。
ここで、空気は、エンジン7と直結するインテークマニ
ホールド8に分配され、シリンダ内に吸入される。吸気
ダクト4には、ここを通ってきた空気をコレクタ6へバ
イパスさせるバイパス管22が接続されている。このバ
イパス管22には、ISC(アイドル・スピード・コント
ロール)バルブ22aが設けられている。
【0013】一方、燃料は、フューエルタンク9からフ
ューエルポンプ10で吸引、加圧され、フューエルダン
パ11、フューエルフィルタ12、インジェクタ13、
プレッシャレギュレータ14が配管されている燃料系に
供給される。燃料は、プレッシャレギュレータ14によ
り一定圧力に調圧され、インジェクタ13からインテー
クマニホールド8内に噴射される。また、熱線式空気流
量計3からは、吸入空気量を示す信号が出力され、この
出力がコントロールユニット15に入力されるようにな
っている。スロットルチャンバ5には、スロットルバル
ブ5aの開度を検出するスロットル開度センサ18が取
付けられており、このセンサ18からの信号も、コント
ロールユニット15に入力されるようなっている。
【0014】エンジン7の本体には、冷却水温を検出す
る水温センサ21が取り付けられており、このセンサ2
1からの信号も、同様にコントロールユニット15に入
力されるようなっている。ディストリビュータ16に
は、クランク角センサ16aが内蔵されており、このセ
ンサ16aから噴射時期や点火時期の基準信号および回
転数を示す信号が出力され、コントロールユニット15
に入力されるようなっている。O2センサ20は、エン
ジン7から排出される酸素濃度に応じた信号を出力し、
この信号も同様にコントロールユニット15に入力され
るようなっている。 エンジン7には、スタータ26が
接続されている。このスタータ26やコントロールユニ
ット15や熱線式空気流量計3等に電力を供給する電源
25は、スタータスイッチ24を介してスタータ26と
電気的に接続されている。また、この電源25と、コン
トロールユニット15や熱線式空気流量計3等とは、イ
グニッションスイッチ23を介して電気的に接続されて
いる。
【0015】コントロールユニット15は、図2に示す
ように、CPU31と、EP−ROM32と、RAM3
3、I/O回路34と有して構成されている。ここで、
このコントロールユニット15に入力する信号等につい
て、同図を用いて整理すると、エアーフローセンサ3、
クランク角センサ16a、スロットル開度センサ18、
2センサ20、及び水温センサ21からの信号と、イ
グニッションスイッチ23及びスタータスイッチ24を
介してバッテリー25からの電力とが入力する。また、
コントロールユニット15からの信号は、インジェクタ
13、フューエルポンプ10、点火プラグ27の点火ス
イッチであるパワートランジスタ19、及びモニター4
0に出力される。
【0016】コントロールユニット15は、図3に示す
ように、エアーフローセンサ3からの出力電圧が予め定
められた電圧範囲内であるか否かにより、エアーフロー
センサ3が正常であるか否かを判断する判断機能37
と、バッテリー25からエアーフローセンサ3に印加さ
れる電圧の変動を把握する電圧変動機能35と、電圧変
動機能35により電圧変動が把握されると、予め定めら
れた条件を満たしたか否かを判断し、この条件を満たし
た際に判断機能37に対して判断を開始するよう指示す
る判断制御機能36とを有している。なお、これらの機
能は、EP−ROM32又はRAM33に記憶されてい
るプログラム等をCPU31が実行することにより達成
される。また、本実施例における熱式空気流量計の異常
判断装置は、コントロールユニット15により構成され
ている。
【0017】次に、本実施例の異常判断装置の動作につ
いて、図11に示すフローチャートに従って説明する。
まず、本実施例の動作を説明する前に、コントロールユ
ニット15の詳細な機能構成について説明する。
【0018】この実施例において、前述した電圧変動把
握機能35は、イグニッションスイッチ23がONにな
ったことを検出するイグニッションON検出機能により
行われる。また、判断制御機能36は、時間計測機能
と、イグニッションONが検出されると時間計測機能に
計測を開始させる計測開始指示機能と、予め定められた
時間が経過したことが計測されると、エアーフローセン
サ3が正常か否かの判断を開始するよう指示する判断開
始指示機能とを有している。
【0019】通常、イグニッションスイッチ23がON
になると、冷えていたフローセンサ3のワイヤを温める
べく、バッテリー25からワイヤへ大量の電流が流れ
る。このため、図4に示すように、エアーフローセンサ
3からコントロールユニット15への出力電圧は一時的
に高まる。そこで、本実施例では、イグニッションスイ
ッチ23がONになると、冷えていたワイヤが定常温度
になるまでの所定時間、エアーフローセンサ3の異常判
断を行わないようにしている。
【0020】具体的には、図11に示すように、まず、
イグニッションON検出機能により、イグニッションス
イッチ23のONが検出されると(ステップ11)、計
測開始指示機能からの指示により、時間計測機能が作動
する(ステップ12)。時間計測され、この時間が予め
定められた時間に達すると(ステップ13)、判断開始
指示機能により、判断機能37に対して判断を開始する
よう指示される(ステップ14)。判断機能37は、こ
の指示を受けると、エアーフローセンサ3からの出力電
圧が予め定めた電圧範囲であるか否かにより、正常か否
かについて判断する(ステップ15)。なお、エアーフ
ローセンサ3が異常であると判断された場合には、その
旨がモニター40に表示されることになる。
【0021】以上のように、本実施例では、イグニッシ
ョンONの際には、冷えていたワイヤが定常温度になる
までの所定時間、エアーフローセンサ3の異常判断を行
わないようにしているので、この所定時間中におけるエ
アーフローセンサ3からの出力電圧よりも低い電圧値を
判断基準電圧値とすることができ、つまり、予め定めて
おく電圧範囲を狭めることができる。したがって、エア
ーフローセンサ3の異常判定をより正確に行うことがで
きる。
【0022】次に、本発明に係る第2の実施例につい
て、図5及び図12を用いて説明する。本実施例の基本
構成は、第1の実施例の構成と同様である。但し、電圧
変動把握機能35及び判断制御機能36の機能構成が異
なっている。すなわち、電圧変動把握機能35は、バッ
テリー25からエアーフローセンサ3に印加される電圧
を計測する印加電圧計測機能により行われる。また、判
断制御機能36は、時間計測機能と、予め定められた電
圧に達したことが計測させると、時間計測機能に時間計
測を開始させる計測開始指示機能と、予め定められた時
間が経過したと計測されると、エアーフローセンサ3が
正常か否かの判断を開始するよう指示する判断開始指示
機能とを有している。
【0023】図5に示すように、スタータスイッチ24
がONになると、スタータ26が駆動するため、バッテ
リー25の電圧が一時的に変動する。従って、エアーフ
ローセンサ3に印加される電圧も変動する。その結果、
空気流量に変動がない場合でも、エアーフローセンサ3
からの出力電圧が変動してしまう。そこで、本実施例で
は、スタータスイッチ24がONになった後、バッテリ
ー25の電圧が予め定められた電圧になってから所定時
間経過した後に、判定処理を実行するようにしている。
【0024】具体的には、図12に示すように、イグニ
ッションスイッチ23のON及びスタータスイッチ24
のONが検出されると(ステップ21,22)、印加電
圧計測機能により、印加電圧の計測が開始される。そし
て、印加電圧が予め定めた電圧以上になったことが計測
されると(ステップ23)、計測開始指示機能からの指
示により、時間計測機能が作動する(ステップ24)。
時間計測され、この時間が予め定められた時間に達する
と(ステップ25)、判断開始指示機能により、判断機
能37に対して判断を開始するよう指示される(ステッ
プ26)。判断機能37は、この指示を受けると、エア
ーフローセンサ3からの出力電圧が予め定めた電圧範囲
であるか否かにより、正常か否かについて判断する(ス
テップ27)。
【0025】次に、本発明に係る第3の実施例につい
て、図6を用いて説明する。本実施例は、図6に示すよ
うに、イグニッションスイッチ23及びスタータスイッ
チ24がONになり、バッテリー電圧が所定電圧になっ
てから、異常判定の実行を開始するものである。すなわ
ち、第2の実施例における所定時間の経過(ステップ2
5)を待たずに、異常判定の実行を開始するものであ
る。したがって、基本的な構成は、第2の実施例と同様
であるが、判断制御機能36には、時間計測機能及び計
測開始指示機能を有していない。
【0026】なお、本実施例では、バッテリー電圧が所
定電圧になってからの時間経過を待たずに、異常判定の
実行を開始しているので、第2の実施例よりも所定電圧
を高めに設定しておかなければならないことは言うまで
もない。また、本実施例及び第2の実施例では、なんら
かの原因、例えば、クーラが起動した場合等によりバッ
テリー電圧が低下したときでも、エンジン7が駆動中で
あれば、いつでも対応することができる。
【0027】次に、本発明に係る第4の実施例につい
て、図7及び図13を用いて説明する。本実施例は、図
7に示すように、イグニッションONでスタータOFF
になったときから所定時間後に、異常判定の実行を開始
するものである。このため、本実施例は、電圧変動把握
機能35がスタータスイッチ24がONからOFFにな
ったことを検出するスタータOFF検出機能を有してい
る以外、第1の実施例の構成と同様である。
【0028】具体的な動作としては、図13に示すよう
に、スタータOFF検出機能により、イグニッションO
Nの状態で、スタータONの状態からOFFの状態にな
ったことが検出されると(ステップ41,42)、計測
開始指示機能からの指示により、時間計測機能が作動す
る(ステップ43)。時間計測され、この時間が予め定
められた時間に達すると(ステップ44)、判断開始指
示機能により、判断機能37に対して判断を開始するよ
う指示される(ステップ45)。判断機能37は、この
指示を受けると、エアーフローセンサ3からの出力電圧
が予め定めた電圧範囲であるか否かにより、正常か否か
について判断する(ステップ46)。
【0029】次に、本発明に係る第5の実施例について
説明する。本実施例は、図8に示すように、イグニッシ
ョンONでスタータOFFになると、異常判定の実行を
開始するものである。
【0030】通常、運転者は、エンジン7が完全に始動
したことを確認してから、スタータスイッチ24をOF
Fにする。このため、図4に示すように、スタータスイ
ッチ24がOFFになるときは、エンジン7が始動して
おり、バッテリー25への充電が開始されているので、
バッテリー25の電圧は安定した状態になりつつある。
すなわち、本実施例は、バッテリー25の電圧が安定し
た状態になりつつあるときに、異常判定の実行を開始す
るものである。従って、本実施例は、第4の実施例のよ
うに、スタータスイッチ24がOFFになってから所定
時間経過した後に、異常判定の実行を開始するものに比
べて、エアーフローセンサ3の出力電圧に対する判断基
準電圧値を高く設定しなければならないことは否めな
い。
【0031】次に、本発明に係る第6の実施例につい
て、図9及び図14を用いて説明する。本実施例は、以
上の実施例のように、バッテリー25の電圧変動を契機
として異常判定の制御を行うものではなく、エンジン回
転数を契機として異常判定の制御を行うものである。す
なわち、本実施例は、図9に示すように、エンジン回転
数が予め定められた回転数を超えてから所定時間経過後
に判定処理を開始するものである。結局、本実施例は、
エンジン回転数がある回転数になれば、バッテリー25
の電圧もある程度安定するであろうと想定して、異常判
定制御を行うものであるから、間接的にバッテリー25
の電圧変動を把握していることになり、以上の実施例と
本質的に大差がない。
【0032】コントロールユニット15は、エアーフロ
ーセンサ3が正常であるか否かを判断する判断機能と、
時間を計測する時間計測機能、クランク角センサ16a
から得られるエンジン回転数が予め定められたエンジン
回転数になると、時間計測を開始させる計測開始指示機
能と、予め定められた時間が経過したことが計測される
と、判断機能に対して判断を開始するよう指示する判断
制御機能とを有している。
【0033】図14のフローチャートに示すように、ク
ランク角センサ16aから得られるエンジン回転数が予
め定められたエンジン回転数になると(ステップ6
1)、計測開始指示機能が時間計測機能に対して計測を
開始させる(ステップ62)。時間計測され、この時間
が予め定められた時間に達すると(ステップ63)、判
制御機能により、判断機能に対して判断を開始するよう
指示される(ステップ64)。判断機能は、この指示を
受けると、エアーフローセンサ3からの出力電圧が予め
定めた電圧範囲であるか否かにより、正常か否かについ
て判断する(ステップ65)。
【0034】次に、本発明に係る第7の実施例について
説明する。本実施例は、図10に示すように、クランク
角センサ16aから得られるエンジン回転数が予め定め
られたエンジン回転数になると、直ちに、エアーフロー
センサ3が正常であるか否かの判断を開始するものであ
る。すなわち、第6の実施例における時間計測処理を省
いたものである。従って、本実施例において、予め定め
ておくエンジン回転数は、第6の実施例において、定め
ておくエンジン回転数よりも高い値に設定しておく必要
がある。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、熱式空気流量計が空気
流量に対応しない出力値を出力する際には、熱式空気流
量計の異常判断を実行しないので、異常判断の基準とな
る熱式空気流量計の出力レベル範囲を狭めることがで
き、異常判定能力を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施例のエンジン回りの構成を示
す説明図である。
【図2】本発明に係る実施例の異常判断装置の回路ブロ
ック図である。
【図3】本発明に係る実施例の異常判断装置の機能ブロ
ック図である。
【図4】本発明に係る第1の実施例の装置の信号波形図
である。
【図5】本発明に係る第2の実施例の装置の信号波形図
である。
【図6】本発明に係る第3の実施例の装置の信号波形図
である。
【図7】本発明に係る第4の実施例の装置の信号波形図
である。
【図8】本発明に係る第5の実施例の装置の信号波形図
である。
【図9】本発明に係る第6の実施例の装置の信号波形図
である。
【図10】本発明に係る第7の実施例の装置の信号波形
図である。
【図11】本発明に係る第1の実施例の異常判断装置の
動作を示すフローチャートである。
【図12】本発明に係る第2の実施例の異常判断装置の
動作を示すフローチャートである。
【図13】本発明に係る第4の実施例の異常判断装置の
動作を示すフローチャートである。
【図14】本発明に係る第6の実施例の異常判断装置の
動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
3…熱線式エアーフローメータ、4…吸気ダクト、5…
スロットルチャンバ、5a…スロットルバルブ、7…エ
ンジン、10…フューエルポンプ、13…インジェク
タ、15…コントロールユニット、16…ディストリビ
ュータ、16a…クランク角センサ、17…イグニッシ
ョンコイル、18…スロットル開度センサ、19…パワ
ートランジスタ、20…O2センサ、21…水温セン
サ、22a…ISCバルブ、23…イグニッションスイ
ッチ、23…スタータスイッチ、25…バッテリー、2
6…スタータ、31…CPU、32…EP−ROM、3
3…RAM、35…電圧変動把握機能、36…判断制御
機能、37…判断機能、40…モニター。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き 審査官 森口 正治 (56)参考文献 実開 昭64−25722(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01F 1/68 - 1/699

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジンを始動させるスタータと、該エン
    ジンが吸い込む吸入空気流量を測定する熱式空気流量計
    と、少なくとも該スタータと該熱式空気流量計とに電圧
    を印加する電源と、該熱式空気流量計と該電源とを接続
    する回線を開閉するイグニッションスイッチと、該スタ
    ータと該電源とを接続する回線を開閉するスタータスイ
    ッチとを備えている車両に設けられ、 前記熱式空気流量計が正常であるか異常であるかを判断
    する熱式空気流量計の異常判断装置において、 前記熱式空気流量計からの出力が予め定められた出力レ
    ベル範囲内であるか否かにより、該熱式空気流量計が正
    常であるか異常であるかを判断する判断手段と、 前記電源から前記熱式空気流量計に印加される電圧変動
    を把握する電圧変動把握手段と、 前記電圧変動が把握されると、予め定められた条件を満
    たしたか否かを判断し、該条件を満たしたと判断した際
    に、前記判断手段に前記熱式空気流量計が正常であるか
    異常であるかの判断を開始するよう指示する判断制御手
    段と、 を備えていることを特徴とする熱式空気流量計の異常判
    断装置。
  2. 【請求項2】前記電圧変動把握手段は、 前記イグニッションスイッチがONになったことを検出
    して、該イグニッションスイッチがONになることによ
    る前記熱式空気流量計に印加される電圧の変動が生じた
    と把握するイグニッションON検出手段であることを特
    徴とする請求項1記載の熱式空気流量計の異常判断装
    置。
  3. 【請求項3】前記電圧変動把握手段は、 前記スタータスイッチがONからOFFになったことを
    検出して、前記熱式空気流量計に印加される電圧の変動
    が生じたと把握するスタータOFF検出手段であること
    を特徴とする請求項1記載の熱式空気流量計の異常判断
    装置。
  4. 【請求項4】前記判断制御手段は、 時間を計測する時間計測手段と、 前記電圧変動が把握されると、前記時間計測手段に時間
    計測を開始させる計測開始指示手段と、 前記時間計測手段により予め定められた時間が経過した
    ことが計測されると、前記条件を満たしたとして、前記
    判断手段に前記熱式空気流量計が正常であるか異常であ
    るかの判断を開始するよう指示する判断開始指示手段
    と、 を有していることを特徴とする請求項1、2又は3記載
    の熱式空気流量計の異常判断装置。
  5. 【請求項5】前記判断制御手段は、 前記スタータOFF検出手段により前記スタータスイッ
    チがOFFになったことが検出されると、前記条件を満
    たしたとして、前記判断手段に前記熱式空気流量計が正
    常であるか異常であるかの判断を開始するよう指示する
    判断開始指示手段を有していることを特徴とする請求項
    3記載の熱式空気流量計の異常判断装置。
  6. 【請求項6】前記電圧変動把握手段は、前記電源から前
    記熱式空気流量計に印加される電圧を計測する印加電圧
    計測手段であることを特徴とする請求項1記載の熱式空
    気流量計の異常判断装置。
  7. 【請求項7】前記判断制御手段は、 時間を計測する時間計測手段と、 前記印加電圧計測手段により、予め定められた電圧に達
    したことが計測されると、前記時間計測手段に時間計測
    を開始させる計測開始指示手段と、 前記時間計測手段により予め定められた時間が経過した
    ことが計測されると、 前記条件を満たしたとして、前記判断手段に前記熱式空
    気流量計が正常であるか異常であるかの判断を開始する
    よう指示する判断開始指示手段と、 を有していることを特徴とする請求項6記載の熱式空気
    流量計の異常判断装置。
  8. 【請求項8】前記判断制御手段は、 前記印加電圧計測手段が予め定められた電圧に達したこ
    とが計測されると、前記条件を満たしたとして、前記判
    断手段に前記熱式空気流量計が正常であるか異常である
    かの判断を開始するよう指示する判断開始指示手段を有
    していることを特徴とする請求項6記載の熱式空気流量
    計の異常判断装置。
  9. 【請求項9】エンジンと、該エンジンの回転数を測定す
    る回転数測定手段と、該エンジンが吸い込む吸入空気流
    量を測定する熱式空気流量計とを備えている車両に設け
    られ、 前記熱式空気流量計が正常であるか異常であるかを判断
    する熱式空気流量計の異常判断装置において、 前記熱式空気流量計からの出力が予め定められた出力レ
    ベル範囲であるか否かにより、該熱式空気流量計が正常
    である異常であるかを判断する判断手段と、 前記回転数測定手段により、予め定められた回転数に達
    したことが計測されると、前記判断手段に前記熱式空気
    流量計が正常であるか異常であるかの判断を開始するよ
    う指示する判断制御手段と、 を備えていることを特徴とする熱式空気流量計の異常判
    断装置。
  10. 【請求項10】エンジンと、該エンジンの回転数を測定
    する回転数測定手段と、該エンジンが吸い込む吸入空気
    流量を測定する熱式空気流量計とを備えている車両に設
    けられ、 前記熱式空気流量計が正常であるか異常であるかを判断
    する熱式空気流量計の異常判断装置において、 前記熱式空気流量計からの出力が予め定められた出力レ
    ベル範囲であるか否かにより、該熱式空気流量計が正常
    である異常であるかを判断する判断手段と、 時間を計測する時間計測手段と、 前記回転数測定手段により、予め定められた回転数に達
    したことが計測されると、前記時間計測手段に時間計測
    を開始させる計測開始指示手段と、 前記時間計測手段により予め定められた時間が経過した
    ことが計測されると、前記判断手段に前記熱式空気流量
    計が正常であるか異常であるかの判断を開始するよう指
    示する判断制御手段と、 を備えていることを特徴とする熱式空気流量計の異常判
    断装置。
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