JP3311099B2 - 内燃機関のアイドル回転速度制御方法及びその装置 - Google Patents

内燃機関のアイドル回転速度制御方法及びその装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガソリンエンジンなど
内燃機関のアイドル回転速度制御(ISC:Idle Speed
Control)方法及びその装置に関し、特に、機関のトル
クに見合った点火時期補正を行うことにより内燃エンジ
ンの回転落ち、吹き上がりを抑制する内燃機関のアイド
ル回転速度制御方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、スロットルと内燃エンジンとを
接続する吸気管の途中には、各気筒の吸気管に吸入空気
を分配するコレクタ(サージタンク)が設けられてい
る。コレクタ内にある空気量が多いと、アクセルを踏ん
だり、戻したりしたときのショックが小さくなり運転性
(運転フィーリング)は良好になる。逆に、コレクタ内
の空気が少量だと、空気が急に入ったり抜けたりするの
で運転性が悪化する。
【0003】吸入空気量は、ホットワイヤー式等の空気
流量計(エアフロメータ)により計測され、その計測値
を基にして適切な噴射燃料量が計算されている。ところ
が、前記コレクタ内の空気量はエアフロメータによる測
定の対象から除外されている。そのため、アクセル(ス
ロットル)が開かれコレクタ内にある空気が一挙に内燃
エンジン内に導入されると、その余分な空気量の導入に
より空気量と燃料量の適正比率のバランスが崩れ、回転
数が目標回転数に達しないで低下してしまう、いわゆる
回転落ちが発生する。
【0004】一方、アイドリング時(スロットルが全
閉)におけるアイドリング回転数を維持するために、ス
ロットルバルブにバイパスして配設された通路に流れる
補助空気量を制御することにより、常に一定のアイドル
回転数を維持可能としたアイドル・スピード・コントロ
ール(ISC)バルブが設けられる場合が多くみられ
る。前述したようなアクセルを開いた状態でエンジンの
回転落ちが発生した場合に、ISCバルブによる補助空
気によってこれを防止しようとしても間に合わず、回転
落ちが発生する。
【0005】逆に、ISCバルブが開いた状態でアクセ
ルを戻すと、ISCバルブが開いた分の補助空気量が入
るので、エンジンの回転数が落ちる方向であるにもかか
わらず吹き上がってしまう。すなわち、エンジンの回転
落ちを防止するためにISCバルブで補助したことが、
却って、アクセルを戻したときに吹き上がりを起こす原
因となっていた。
【0006】図1は、そのような従来のアイドル回転速
度制御を示す図である。図1において、エンジンにかか
る負荷のON,OFFでエンジンの回転落ち又は吹き上
がりが発生するので、これらの不具合を抑制するために
ISCを用いて制御していた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
如き従来のアイドル回転速度制御では、図1からも明ら
かなように、吸入空気量の増大による負荷によりエンジ
ン回転数Neが落ち込もうとする。そのため、ISCバ
ルブを開いて補助空気を導入してエンジン回転数Neの
回転落ちを防ごうとするが、行程遅れやスロットル弁の
下流に空気容量があるために、斜線で示した部分Aだけ
ISCバルブの開き(スロットル弁をバイパスする空気
流量)が不足し、エンジン回転数Neは落ち込んでしま
う。他方、アクセルを戻し負荷がなくなった場合には、
ISCバルブが完全に閉じるまでは遅れを生じ、スロッ
トル弁をバイパスする空気流量が過多となるので、IS
Cの開きが斜線部分A’だけ過多となりエンジン回転数
Neが吹き上がってしまうという問題点があった。
【0008】本発明は、このような従来のアイドル回転
速度制御の問題に鑑みてなされたもので、その目的は、
特に、ISCによる補助空気制御のみならず、点火時期
の進角又は遅角制御を行うことにより、エンジンの回転
落ち及び吹き上がりを可及的に抑制することのできるア
イドル回転速度制御方法及びその装置を提供することで
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成すべ
く、本発明のアイドル回転速度制御方法及び回転速度制
御装置は、基本的には、内燃機関のアイドル運転におい
て、無負荷時に前記内燃機関に供給される空気流量と負
荷時に前記内燃機関に供給される空気流量との変化量を
算出し、該変化量から前記内燃機関に付与される各負荷
の必要トルクを推定し、該トルクに応じて予め定められ
たマップにより点火時期補正量を算出するとともに、
本点火時期を前記点火時期補正量にて補正することを特
徴としている。
【0010】また、内燃機関に対する負荷の検出が初回
の場合には、該負荷に応じて予め設定された値に基づい
て基本点火時期を補正し、前記内燃機関に対する負荷の
検出が第2回目以降の場合には、無負荷時に前記内燃機
関に供給される空気流量と負荷時に前記内燃機関に供給
される空気流量との変化量を算出し、該変化量から前記
内燃機関に付与される各負荷の必要トルクを推定し、該
トルクに応じて予め定められたマップにより点火時期補
正量を算出するとともに、基本点火時期を前記点火時期
補正量にて補正することを特徴としたものが挙げられ
る。さらに、内燃機関に対する負荷の検出が初回の場合
には、基本点火時期を各種の電気的負荷毎に応じて予め
定められた点火時期補正値の固定値にて補正することす
ることを特徴としたものが挙げられる。
【0011】
【作用】本発明によれば、各負荷時のアイドルに対する
必要トルクを測定し、それに見合った点火時期の補正量
を決定する。また、各負荷が入った時点でのアイドル時
に対する吸入空気量の増加分を算出するとともに、その
増加分から必要トルクを推定し、点火時期とトルクのテ
ーブルから点火時期の補正量を決定する。
【0012】
【実施例】以下、本発明に係る内燃機関のアイドル回転
速度制御方法及びその装置に供される空燃比制御装置の
一実施例について、図示の実施例により詳細に説明す
る。図2は本実施例のエンジンシステム図、図3はコン
トロールユニットの回路ブロック図の一例である。
【0013】図2において、エアクリーナ1のエンジン
7への吸気側には、エアクリーナ1で濾過された吸入空
気の流量を検出するエアフローセンサ(熱線式空気流量
計)3が設けられている。エアクリーナ1からの吸気系
導通路は、ダクト4、コレクタ6を介して、エンジン7
の各シリンダに接続された各吸気管8に接続されてい
る。そして、ダクト4とコレクタ6の接続部近傍には、
吸気流量を制御する絞り弁(スロットルバルブ)5aが
収容された絞り弁ボディ5が形成されている。エンジン
7が吸入すべき空気は、エアクリーナ1の入口部2から
取り入れられ、熱線式空気流量計3、ダクト4、絞り弁
ボディ5を通り、コレクタ6に入り、そして、吸気はコ
レクタ6で各吸気管8に分配され、エンジン7のシリン
ダ内に導かれるようになっている。また、絞り弁ボディ
5には絞り弁5aをバイパスするバイパス通路22が設
けられるとともに、このバイパス通路22には空気流量
を制御することによりアイドル時の回転数を制御するア
イドル・スピード・コントロール(ISC)バルブ21
が配されている。
【0014】他方、ガソリンなどの燃料は、燃料タンク
9から燃料ポンプ10により吸引、加圧された上で、燃
料ダンパ11、燃料フィルタ12を通り、各シリンダご
とに設けられている燃料噴射弁(インジェクタ)13か
ら、各吸入管8に噴射されるようになっている。また、
燃圧レギュレータ(プレッシャーレギュレータ)14
は、これらの燃料配管系に設けられ、ここを一定の圧力
に調整する。
【0015】コントロールユニット30は、各種センサ
からの信号を受け、この信号に基づいて所定の演算処理
を行い、燃料供給量制御と点火時期制御とを行うもので
ある。空気流量計3からは吸気流量を表わす信号が出力
され、コントロールユニット30に入力されるようにな
っている。また、絞り弁ボディ5には、絞り弁5aの開
度を検出するスロットルセンサ18が取付けてあり、そ
の出力もコントロールユニット30に入力されるように
なっている。
【0016】ディストリビュータ16には、クランク角
センサ(図示せず)が内蔵されており、クランク軸の回
転位置を表わす基準角信号REFと回転速度(回転数)
検出用の角度信号POSとが出力され、これらの信号も
コントロールユニット30に入力されるようになってい
る。排気管には、O2 センサ20が設けられており、実
際の空燃比が理論空燃比に対して、濃い状態か、薄い状
態かを検出している。なお、この出力信号もコントロー
ルユニット30に入力されるようになっている。
【0017】図3に示すように、コントロールユニット
30は、各種演算を実行するMPU31と、各種演算の
ためのプログラム等が格納されているROM32と、各
種データ等が格納されるRAM33と、I/O LSI
34とから構成されている。コントロールユニット30
のI/O LSI34は、前述した熱線式空気流量計
3、O2 センサ20、スロットルセンサ18の他、アイ
ドルスイッチ41、クランク角センサ、スタータスイッ
チ、水温計、バッテリー電圧計(いずれも図示略)とも
接続されている。これらセンサからの各出力信号は、I
/O LSI34においてA/D変換され、A/D変換
された各種値に基づいて、MPU31がROM32に格
納されているプログラムに従って所定の演算処理を実行
する。この演算結果として算定された各種の制御信号
は、I/O LSI34を介して、燃料噴射弁13、1
3、…や点火コイル17、17に出力され、燃料供給量
制御と点火時期制御とが遂行される。
【0018】次に、本発明のアイドル回転速度制御方法
及びその装置について説明する。図4は本発明一実施例
に係わる点火時期補正方法を示す図であり、本発明の概
略の一例を示すものである。本発明は、図4に示すよう
に、負荷のON(OFF)が入力されたとき、点火時期
を意図的に進角(遅角)させることによりトルクの立上
り(立下がり)を操作することにより、エンジンの回転
変動を小さくすることができる。すなわち、本発明の一
実施例は、点火時期を進角させれば不足のトルク分を補
うことができ、逆に、点火時期を遅角させると余分のト
ルク分をなくすことができるので、エンジンの回転変動
を可及的に抑制するものである(詳細は後述する)。
【0019】図5は負荷が入力されたときの吸入空気量
QaとトルクTとをマップ化した関係図であり、また、
図6はトルクTと点火時期ADVとをマップ化した関係
図である。図5に示された如くに、トルク推定手段とし
てのマップにより吸入空気量Qaが増加するに伴い、ト
ルクTが増加する。図5のマップにより、アイドル(無
負荷)時の空気量QaIDに対するトルクTIDを推定して
求め、図6のマップによりTIDに対する点火時期補正量
ADVIDを求めて、内燃エンジンに作用する負荷がON
したときに、基本点火時期に補正を行う。この図6に示
されたマップは、基本点火時期に補正すべき点火時期補
正量を算出する点火時期補正手段である。
【0020】また、ある負荷の負荷時における吸入空気
量Qai i =1、2、3、…)に対するトルクTi
i =1、2、3、…)、つまりQaIDからQai へのQ
aの増加分に相応したトルクTの増加分をTIDに加算し
た値を算出する。そして、図6により、Ti に対する点
火時期補正量ADVi を求めて、これを基本点火時期に
補正して点火時期ADVを進角させる。このようにし
て、トルクTの増加分に相応する点火時期補正量を基本
点火時期計算値に加算することにより補正を行う。な
お、図6において、ADV1 、ADV2 は、図4におけ
る点火時期の補正の進角開始時(負荷がON時点)、及
び、例えば第2回目の点火時期における点火時期補正量
を示す。すなわち、最初、図5から求められたトルクT
1 に対する点火時期補正量ADV1 が補正されると、エ
ンジンの回転落ちが防止できる。ところが、点火時期が
そのままであり、かつアクセル開度を一定とすると、そ
の後は進角補正の反作用としてエンジン回転が上昇し過
ぎるので、その変動を防止するために点火時期を徐々に
減少させなければならない(図4及び6のADV2 を参
照)。
【0021】図7は本発明の他の実施例に係わるもの
で、各負荷のON、OFFに応じた点火時期補正値を示
したものである。本図示例は、各負荷に応じた点火時期
補正値を固定値としてテーブルで持っていて、負荷のO
N,OFFによって基本点火時期に補正値を加えるもの
である。すなわち、図7において、電気負荷はライト、
ウィンカ等による負荷、A/C負荷はエアコンによる負
荷、P/Sはパワステアリングによる負荷、及び、ヒー
タファンによる負荷のそれぞれのON、OFFに対して
なされる各補正値A1 〜D1 、及びA2 〜D2 の一例が
示されている。例えば、ライトの点灯により電気負荷が
ONとなったときに、点火時期の計算値に2°だけ加算
して進角させるとともに、消灯によりOFFとなったと
きには2°だけ減算して遅角させるように点火時期を制
御するものである。
【0022】次に、本発明についてフローチャートを用
いて更に説明を行う。まず、図8、9により、負荷がO
Nされる場合における点火時期の進角補正について説明
する。図8は負荷ON時にISC ON Dutyの変化
量からQaの変化量を求め、Qaの変化量からトルクの
推定を行い点火時期補正量を求める方法を示したもので
ある。図8において、アイドルスイッチによりアイドル
(IDLE)状態を検出し、図5によりアイドリング時
のQaIDを読み込む。そのとき、電気負荷、A/C負荷
等の負荷の検出を行う。まず、初回であれば、各負荷に
応じた値を図7から検索して補正を行い、終了する。2
回目以降であれば、ISC ON Dutyの単位時間当
たりの変化量が所定値Aより小さい場合に、負荷状態で
のQaRLを読み込む。次に、QaRL−QaID=Qa1
よりQa1 を求めて、図5によりトルクT1 を推定す
る。そして、図6からT1 に対しての点火時期ADVの
進角補正量を求め格納する。
【0023】図9は、負荷ON後t1 sec経過したら
Qaの変化量を求め、Qaの変化量からトルクの推定を
行い点火時期補正量を求める方法を示したものである。
図9において、初回におけるフローは図8と同様であ
る。2回目以降において、負荷状態となった時点からt
1 sec経過後のQaRLを読み込み、図5からQaRL
QaID=Qa3 によりQa3 を求め、それを所定のアド
レスに格納する。そして、図5からトルクT3 を推定す
るとともに、図6から点火時期の進角補正量を算出する
とともに格納を行う。
【0024】次に、図10、11により、負荷がOFF
される場合における点火時期の遅角補正について説明す
る。図10は、負荷OFF時にISC ON Dutyの
変化量からQaの変化量を求め、Qaの変化量からトル
クの推定を行い点火時期補正量を求める方法を示したも
のである。本図示例は、基本的には図8のフローとほぼ
同様に行われる。図10において、まず、負荷の検出が
ONからOFFへ切換えられたことを識別し、初回であ
れば、図8と同様に、各負荷に応じた値を図7から検索
して補正を行い、終了する。2回目以降であれば、IS
C ON Dutyの単位時間当たりの変化量が所定値B
より大きい場合に、負荷状態でのQaRLを読み込む。次
に、QaRL−QaID=Qa2 によりQa2 を求めて、図
5によりトルクT2 を推定する。そして、図6からT2
に対しての点火時期ADVの遅角補正量を求め格納す
る。
【0025】図11は、負荷OFF後T2 sec経過し
たらQaの変化量を求め、Qaの変化量からトルクの推
定を行い点火時期補正量を求める方法を示したものであ
る。本図示例は、基本的には図9のフローとほぼ同様に
行われる。初回におけるフローは図10と同様である。
2回目以降において、負荷状態となった時点からt2
ec経過後のQaRLを読み込み、図5からQaRL−Qa
ID=Qa4 によりQa 4 を求め、それを所定のアドレス
に格納する。そして、図5からトルクT4 を推定すると
ともに、図6から点火時期の遅角補正量を算出するとと
もに格納を行う。
【0026】図12は、各負荷を検出し補正した後の処
理方法を示したものである。まず、図8において格納さ
れた点火時期の補正量を読み込む。次に、負荷検出後の
ISC ON Dutyの単位時間当たりの変化量が所定
値Aより大きい場合に、アイドリング時のQaID’を読
み込む。そして、QaRL−QaID’=Qa1’によりQ
1’を求めて所定のアドレスに格納し、図6により点
火時期補正量を算出し、その値を格納する。
【0027】図13は、図7で示したように、各負荷に
対する点火時期の補正量が予め定められており、各負荷
がON,OFFする度に、当該補正量を基本点火時期に
加え補正を行うようにしたものである。まず、吸入空気
量Qaを読み込み、負荷のON状態か否かを検出する。
負荷のON状態が検出されなければ終了する。負荷のO
N状態が検出されれば、Qaの増加量を検索し、図7の
表により点火時期の補正量を検索し、これを格納する。
次に、負荷のOFF状態か否かが検出され、検出されな
ければ終了する。負荷のOFF状態が検出されれば、Q
aの減少量が検出され、図7の表により点火時期の補正
量を検索してこれを格納する。
【0028】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明は、前記各実施例に限定されるものではなく、特許請
求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の
設計変更を行うことができる。たとえば、吸入空気量Q
aの変化によるトルク変動と対応した点火時期の補正量
を学習することにより、各負荷がONしたときのQaの
増加量により点火時期を補正するようにしてもよい。図
7の例によれば、電気負荷がONのときには、最初に基
本点火時期に2°だけ進角させ、徐々にその進角補正量
を小さくすればよい。
【0029】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、ISCによる補助空気制御のみならず、点火
時期の進角又は遅角制御を行うことにより、エンジンの
回転落ち及び吹き上がりを可及的に抑制することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のアイドル回転速度制御を示す図。
【図2】本発明の一実施例に係わる内燃機関アイドル回
転速度制御装置のエンジンシステムの一例を示す構成
図。
【図3】図2のエンジンシステムに供されるコントロー
ルユニットのブロック図。
【図4】本発明一実施例による点火時期補正方法を示す
図。
【図5】負荷が入力されたときの吸入空気量とトルクの
関係を示す図。
【図6】トルクと点火時期との関係を示す図。
【図7】本発明の他の実施例に係わるもので、各負荷に
応じた点火時期補正値を示したを示す図。
【図8】負荷ON時ISC ON Dutyの変化量から
補正量を求めるフローチャートを示す図。
【図9】負荷ON後ある時間経過したら補正量を求める
フローチャートを示す図。
【図10】負荷OFF時ISC ON Dutyの変化量
から補正量を求めるフローチャートを示す図。
【図11】負荷OFF後ある時間経過したら補正量を求
めるフローチャートを示す図。
【図12】補正した後の処理のフローチャートを示す
図。
【図13】各負荷に対する補正量のフローチャートを示
す図。
【符号の説明】
3…熱線式空気流量計、5…絞り弁ボディ、6…コレク
タ、7…エンジン、21…アイドル回転数制御弁、22
…バイパス通路、30…コントロールユニット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI F02D 45/00 376 F02P 5/15 E (72)発明者 板倉 富彌 茨城県勝田市大字高場2520番地 株式会 社 日立製作所 自動車機器事業部内 審査官 所村 陽一 (56)参考文献 特開 平3−172577(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02P 5/15 F02D 41/16 F02D 43/00 301 F02D 45/00 366 F02D 45/00 376

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関のアイドル運転において、無負
    荷時に前記内燃機関に供給される空気流量と負荷時に前
    記内燃機関に供給される空気流量との変化量を算出し、
    該変化量から前記内燃機関に付与される各負荷の必要ト
    ルクを推定し、該トルクに応じて予め定められたマップ
    により点火時期補正量を算出するとともに、基本点火時
    期を前記点火時期補正量にて補正することを特徴とする
    内燃機関のアイドル回転速度制御方法。
  2. 【請求項2】 前記負荷又は無負荷を検出した時点から
    所定時間経過後に前記空気流量の変化量を求め、該空気
    流量の変化量から前記必要トルクの推定を行うようにし
    たことを特徴とする請求項1記載の内燃機関のアイドル
    回転速度制御方法。
  3. 【請求項3】 内燃機関に対する負荷の検出が初回の場
    合には、該負荷に応じて予め設定された値に基づいて基
    本点火時期を補正し、前記内燃機関に対する負荷の検出
    が第2回目以降の場合には、無負荷時に前記内燃機関に
    供給される空気流量と負荷時に前記内燃機関に供給され
    る空気流量との変化量を算出し、該変化量から前記内燃
    機関に付与される各負荷の必要トルクを推定し、該トル
    クに応じて予め定められたマップにより点火時期補正量
    を算出するとともに、基本点火時期を前記点火時期補正
    量にて補正することを特徴とする内燃機関のアイドル回
    転速度制御方法。
  4. 【請求項4】 内燃機関のアイドル運転において、無負
    荷時に前記内燃機関に供給される空気流量と負荷時に前
    記内燃機関に供給される空気流量との変化量を算出する
    手段と、該変化量から前記内燃機関に付与される各負荷
    の必要トルクを推定するトルク推定手段と、該トルク推
    定手段から得られた推定トルクに応じて基本点火時期に
    補正すべき点火時期補正量を算出する点火時期算出手段
    と、基本点火時期を前記算出された点火時期補正量にて
    補正する手段と、を備えたことを特徴とする内燃機関の
    アイドル回転速度制御装置。
  5. 【請求項5】 前記トルク推定手段は、前記負荷又は無
    負荷を検出した時点から所定時間経過後に算出された前
    記空気流量の変化量に応じて前記必要トルクの推定を行
    う手段であることを特徴とする請求項4記載の内燃機関
    のアイドル回転速度制御装置。
  6. 【請求項6】 内燃機関のアイドル運転において、該内
    燃機関に対する負荷の検出が初回の場合には、基本点火
    時期を各種の電気的負荷毎に応じて予め定められた点火
    時期補正値の固定値にて補正することを特徴とする内燃
    機関のアイドル回転速度制御方法。
  7. 【請求項7】 内燃機関のアイドル運転において、該内
    燃機関に対する負荷の検出が初回の場合には、基本点火
    時期を各種の電気的負荷毎に応じて予め定められた点火
    時期補正値の固定値にて補正する手段を備えたことを特
    徴とする内燃機関のアイドル回転速度制御装置。
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