JP2789970B2 - 車両の空気密度判定装置 - Google Patents

車両の空気密度判定装置

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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両の空気密度判定装置
に係り、特にスロットル開度等から基準吸入空気量を計
算し、実際の吸入空気量と比較することで空気密度を判
定する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両に搭載されている内燃機関の吸入空
気量は、空気密度に依存し、同じスロットル開度でも高
地の大気圧の低い所では空気密度が小さく吸入空気量が
少なくなり、内燃機関の出力が低下してしまう。そこ
で、従来より機関回転数とスロットル開度でマップを参
照して基準吸入空気量を算出し、この基準吸入空気量と
エアフローメータから求めた実際の吸入空気量とを比較
して空気密度を判定するようにした車両の空気密度判定
装置が知られている(特開平3−185250号公
報)。
【0003】なお、空気密度は大気圧だけでなく、大気
温(吸気温)によっても変化する。すなわち、内燃機関
で発生した熱により吸気管が暖められると、吸入空気は
機関燃焼室へ流入する途中で吸気管を介して加熱されて
膨脹するため、続いて吸入される空気が膨脹分吸入され
なくなる。
【0004】従って、従来装置では、吸気温を吸気温セ
ンサにより検出し、検出した吸気温も加味して空気密度
の判定を行なっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記の従来
の空気密度判定装置では、吸気温センサが必要であるた
め、装置が若干高価になってしまう。また、従来は暖機
状態にある内燃機関の始動時には、大気温と機関燃焼室
へ流入される吸入空気温とが大きく異なるにも拘らず、
冷間始動時と同様にして空気密度の学習値の更新を行な
っていたため、空気密度の判定結果の信頼性が乏しく、
始動性に悪影響を与えている。
【0006】本発明は上記の点に鑑みなされたもので、
冷間始動時に大なるゲインで空気密度の学習値の更新を
行なうことにより、上記の課題を解決した車両の空気密
度判定装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、図1の原理構成図に示すように、内燃機関1
0の吸気通路11に設けられたスロットルバルブ12の
スロットル開度を含む吸気通路11の開度と機関回転数
とから算出手段13により基準吸入空気量を算出し、エ
アフローメータ14の出力信号に基づいて得た実際の吸
入空気量と上記基準吸入空気量とを判定手段15により
比較して空気密度の学習値の更新を行なう装置におい
て、前記内燃機関の冷間始動を検出する冷間始動検出手
段16と制御手段17とを有するようにしたものであ
る。ここで、上記制御手段17は冷間始動の検出時は該
冷間始動以外のときよりも判定手段15による空気密度
の学習値の更新幅を大に変更制御する。
【0008】
【作用】本発明では吸気温が大気温にほぼ等しい冷間始
動時には、空気密度の学習値として適正な値が得られる
よう吸気通路11の開度と機関回転数とに基づいて算出
された基準吸入空気量を用いた空気密度の学習値の更新
を、冷間始動時に更新幅を大にして積極的に学習する。
これにより、吸気温センサを用いなくとも、より正確な
空気密度の判定ができる。
【0009】
【実施例】図2は本発明の一実施例のシステム構成図を
示す。本実施例は内燃機関10として多気筒火花点火式
内燃機関(エンジン)に適用した例で、図2には任意の
二気筒の構造断面等を示しており、後述するマイクロコ
ンピュータ21によってシステム各部が制御される。
【0010】図2において、エンジンブロック22内に
図中、上下方向に往復運動するピストン23a,23b
が収納され、また燃焼室24a,24bが吸気弁26
a,26bを介してインテークマニホルド25a,25
bに連通される一方、排気弁27a,27bを介してエ
キゾーストマニホルド28a,28bに連通されてい
る。また、燃焼室24a,24bにプラグギャップが突
出するように点火プラグ29a,29bが設けられてい
る。
【0011】インテークマニホルド25a,25bの上
流側はサージタンク30を介して各気筒共通に吸気管3
1に連通されている。この吸気管31内にはスロットル
バルブ33(前記スロットルバルブ12に相当)、エア
フローメータ32(前記エアフローメータ14に相当)
が夫々設けられている。スロットルバルブ33はアクセ
ルペダルに連動してスロットル開度が調整される構成と
されており、またそのスロットル開度はスロットルポジ
ションセンサ34により検出される構成とされている。
【0012】また、スロットルバルブ33を迂回し、か
つ、スロットルバルブ33の上流側と下流側とを連通す
るバイパス通路36が設けられ、そのバイパス通路36
の途中に例えばソレノイドによって開弁度が制御される
アイドル・スピード・コントロール・バルブ(ISC
V)37が取付けられている。
【0013】38a,38bは燃料噴射弁で、インテー
クマニホルド25a,25bを通る空気流中に、後述の
マイクロコンピュータ21の指示に従い、燃料を噴射す
る。また、酸素濃度検出センサ(O2 センサ)39a,
39bはエキゾーストマニホルド28a,28bを一部
貫通突出するように設けられ、三元触媒43に入る前の
排気ガス中の酸素濃度を検出する。40は水温センサ
で、エンジンブロック22を貫通して一部がウォータジ
ャケット内に突出するように設けられており、エンジン
冷却水の水温を検出する。
【0014】また、41はディストリビュータで、エン
ジンクランクシャフトの基準位置検出信号を発生する気
筒判別センサと、エンジン回転数信号を例えば30°C
A毎に発生する回転角センサ(図3に42で示す)とを
有している。なお、エキゾーストマニホルド28a,2
8bの下流側には三元触媒43が設けられている。
【0015】マイクロコンピュータ21は前記した算出
手段13,判定手段15,冷間始動検出手段16及び制
御手段17をソフトウェア処理により実現する制御装置
で、図3に示す如き公知のハードウェア構成を有してい
る。同図中、図2と同一構成部分には同一符号を付し、
その説明を省略する。図3において、マイクロコンピュ
ータ21は中央処理装置(CPU)50,処理プログラ
ムを格納したリード・オンリ・メモリ(ROM)51,
作業領域として使用されるランダム・アクセス・メモリ
(RAM)52,エンジン停止後もデータを保持するバ
ックアップRAM53,マルチプレクサ付きインタフェ
ース回路54,A/Dコンバータ56及び入出力インタ
フェース回路55などから構成されており、それらはバ
ス57を介して接続されている。
【0016】入力インタフェース回路54はエアフロー
メータ32からの吸入空気量検出信号、スロットルポジ
ションセンサ34からの検出信号、O2 センサ39a,
39bからの酸素濃度検出信号、水温センサ40からの
検出信号などからなる並列入力信号を順次切換えて取り
込み、それを時系列的に合成して直列信号として単一の
A/Dコンバータ56に入力してアナログ・ディジタル
変換させ、バス57へ順次送出させる。
【0017】入出力インタフェース回路55はスロット
ルポジションセンサ34からの検出信号、回転角センサ
42からの信号、スタータ信号44などが並列に入力さ
れて、夫々信号処理を施してバス57を介してCPU5
0へ入力する一方、バス57から入力された各信号を夫
々信号処理して燃料噴射弁38a,38b,ISCV3
7へ選択的に送出してそれらを制御する。
【0018】次に算出手段13,判定手段15,冷間始
動検出手段16及び制御手段17を実現する大気圧補正
値算出ルーチンについて説明する。図4は大気圧補正値
KPA算出ルーチンの一実施例のフローチャートを示
す。この大気圧補正値KPA算出ルーチンが所定周期で
起動されると、CPU50はまずスタータ信号44が入
力されているか否かにより、始動時であるか否か判定す
る(ステップ101)。始動中(スタータ信号44入力
中)のときは水温センサ40の出力水温検出信号に基づ
き、エンジン冷却水温が所定値以下の冷却時であるか否
か判定される(ステップ102)。
【0019】上記のステップ101及び102の両条件
をすべて満足するとき、すなわち冷間始動時には、後述
の空気密度の学習値である大気圧補正値KPAの更新幅
αを通常時の3倍の値に変更する(ステップ103)。
これは始動時は短期間であるので、学習速度を上げるた
めである。また、始動時に後述の大気圧補正値KPAを
高速に学習するのには、始動直後は前回の大気圧補正値
KPAがバックアップRAM53から読み出されて始動
時燃料噴射量TAUSTの算出に用いられるため、前回
の大気温と今回の大気温が大きく異なるときは大気圧補
正値KPAが不適当な値となり、始動時のドライバビリ
ティや始動性を損うからである。
【0020】更に、冷間始動時に学習速度を上げるの
は、暖機時に始動されたときには、機関燃焼室へ流入さ
れる吸入空気が吸気管などに加熱されて大気温より高温
となるが、冷間始動時は機関燃焼室へ流入される吸入空
気の温度が大気温と略等しく、適切な空気密度の学習値
(KPA)が得られるから、冷間始動時以外よりもより
積極的に学習を行なうためである。
【0021】他方、上記のステップ101及び102の
両条件の少なくとも一方が満足されないとき、すなわち
冷間始動以外のときには、大気圧補正値KPAの更新幅
αをαに設定した後(ステップ104)、吸気通路の開
度TAが所定値βより大であるか否か判定する(ステッ
プ105)。ここで、吸気通路の開度TAはスロットル
ポジションセンサ33により検出されたスロットル開度
と、ISCV37の開度のスロットル開度に換算したと
きの相当分との和であり、前者の方が後者より十分大な
る割合を占める。
【0022】上記の所定値βは車両が渋滞等で吸気通路
の開度TAが小さくされているか否かを識別するしきい
値である。ステップ105でTA>βと判定されたとき
は後述のように大気圧補正値KPAの更新を行なうが、
TA≦βのときは渋滞等の場合で、内燃機関が暖機され
ていて吸入空気温が高温状態となっており、この状態で
急加速等が行なわれると急激に吸気温が下がり、信頼性
のある大気圧補正値KPAを算出することができないた
め、このルーチンを直ちに終了する(ステップ11
1)。
【0023】ステップ103によりKPAの更新幅αを
3倍に変更した後、またはステップ105でTA>βと
判定されたときは、ステップ106へ進み、回転角セン
サ42の出力信号により検出された機関回転数NEと吸
気通路の開度TAとにより、予めROM51に格納され
ている図5に示す如きマップを参照して標準状態での吸
入空気量(基準吸入空気量)GNTABを算出する(ス
テップ106)。
【0024】ここで、上記の吸気通路の開度TAは前述
したように、スロットル開度と、ISCV37の開度を
スロットル開度に換算したときの相当分との和であり、
後者のISCV37の開度は水温センサ40により検出
されたエンジン冷却水温と、アイドル時の機関回転数N
Eを目標回転数に制御するアイドル・スピード・コント
ロール・システムによるフィードバック補正量と、その
他電気負荷のオン/オフなどによって決定される。
【0025】従って、吸気通路の開度TAはエンジン冷
却水温に対応して決定されるから、吸気温に対応して変
化する。よって吸気温センサを用いなくとも吸気温に対
応した開度TAと、機関回転数NEとにより基準吸入空
気量GNTABを算出することができる。
【0026】続いて、エアフローメータ32の出力信号
に基づき実際の1回転当りの吸入空気量(単位g/re
v)GNAFMの算出と、補正基準吸入空気量GNT
A’の算出とが行なわれる(ステップ107)。
【0027】ここで、上記の1回転当りの吸入空気量G
NAFMは、エアフローメータ32の出力信号VG(単
位V)から図6に示す如きマップを参照して空気量GA
(単位g/sec)を求め、このGAと機関回転数NE
(単位rpm)とに基づき次式のようになまし処理して
算出される。
【0028】 {(n−1)×GNAFMOLD ’+GNAFM’}/n=GNAFM (1) ただし、 GNAFM’=GA×60/NE (2) またnは32又は64などの整数、GNAFMOLD ’は
前回のこのルーチン起動時のGNAFM’の値である。
【0029】また、補正基準吸入空気量GNTA’は次
式により算出される。
【0030】 GNTA’=GNTAB×KPA×ΔGNEGR (3) ただし、上式中KPAは気圧/標準大気圧(760mm
Hg)を意味する大気圧補正値である。
【0031】続いて、上記の1回転当りの吸入空気量G
NAFMと補正基準吸入空気量GNTA’とを大小比較
し(ステップ108)、その比較結果に応じて大気圧補
正値KPAを更新する。すなわちGNAFM>GNT
A’のときは降坂走行時に相当し、大気圧補正値KPA
が小さい値であるのでKPAに所定値αを加算して(ス
テップ109)バックアップRAM53に記憶後、この
ルーチンを終了する。他方、GNAFM≦GNTA’の
ときは登坂走行時等に相当し、大気圧補正値KPAが反
映される補正基準吸入空気量GNTA’が大きい値とな
っているので、大気圧補正値KPAから所定値αを減算
し(ステップ110)、バックアップRAM53に記憶
後、このルーチンを終了する。
【0032】このように、本実施例によれば、補正基準
吸入空気量GNTA’と実際の1回転当りの吸入空気量
GNAFMとが等しくなるように、大気圧補正値KPA
が更新される。
【0033】このようにして得られた大気圧補正値KP
Aは車両の空気密度の学習値であり、例えば図7に示す
フローチャートにより始動時の燃料噴射時間TAUST
及びGN最大ガード値GNMAXに反映される。同図に
示すルーチンが起動されると、まず始動時であるか否か
スタータ信号により判定される(ステップ201)。始
動時のときは水温センサ40の出力信号に基づき検出さ
れた機関冷却水温THWに応じてマップを参照して始動
時燃料噴射時間のベースマップ値TAUSTBを算出
し、更にこのTAUSTBと機関回転数NEとバッテリ
電圧VBとにより公知の所定の計算式で始動時燃料噴射
時間TAUSTを算出する(ステップ202)。
【0034】続いて、前記した如くステップ109又は
110で更新された大気圧補正値KPAが読み込まれ
(ステップ203)、この大気圧補正値KPAと前記始
動時燃料噴射時間TAUSTとの乗算により始動時燃料
噴射時間TAUSTの補正値が得られる(ステップ20
4)。すなわち、始動時はクランキング回転数が低く、
エアフローメータ32の出力信号も安定していないので
燃料噴射時間は空気量及びエンジン回転数により算出せ
ずに始動時燃料噴射時間TAUSTを上記の如くマップ
に基づいてオープンループで計算しているが、空気密度
が低いと空気密度が高いときと同じ始動時燃料噴射時間
TAUSTでは機関燃焼室24a,24bへの吸入混合
気の空燃比がリッチとなり、始動性の悪化等をもたらす
ので、ステップ204で大気圧補正値KPAをTAUS
Tに反映させる。これにより、高地でも空燃比が目標空
燃比近傍となる始動時燃料噴射時間TAUSTが得られ
る。
【0035】一方、ステップ201で始動時でないと判
定されたときは、ステップ205に進み、前記(1)式
及び(2)式と同様にしてエアフローメータ32の出力
信号VGに基づき1回転当りの吸入空気量GNAFMが
計算される。続いて、前記した大気圧補正値KPAを読
み込み(ステップ206)、GN最大ガード値GNMA
Xに反映させる(ステップ207)。
【0036】すなわち、ステップ207では最大ガード
のベースマップ値GNMAXBを、機関回転数NEでマ
ップを参照することにより算出し、更にそのベースマッ
プ値GNMAXBに上記の大気圧補正値KPAを乗算す
る。ここで、エアフローメータ32の検出吸入空気量は
エアクリーナからの吸入空気量だけでなく、吸気工程中
のピストン運動によって生じる負圧波により吸気弁26
a,26bより逆流してくる空気量もあり、エアフロー
メータ32の検出吸入空気量が実際の吸入空気量よりも
大なる値を示すことがある。
【0037】しかし、機関回転数NEに対応する吸入空
気量GNの上限値は予めわかっているため、上記のベー
スマップ値GNMAXBを機関回転数NEに応じて算出
することにより、エアフローメータ32の検出吸入空気
量の誤検出を補償しているわけであるが、高地では空気
密度が低く平地と同じ値では同じ吸入空気体積量でも吸
入空気重量が小さく、後述のステップ211で算出され
る燃料噴射時間TAUが必要とする値よりも大になり、
空燃比がリッチとなってしまう。そこで、ステップ20
7で前記最大ガード値のベースマップ値GNMAXBに
大気圧補正値KPAを反映させるのである。
【0038】続いて、ステップ208では上記の最大ガ
ード値GNMAXとステップ205で算出した実際の1
回転当りの吸入空気量GNAFMとを大小比較し、GN
AFMがGNMAXより小さいときはそのGNAFMを
GNに代入し(ステップ209)、他方GNAFMがG
NMAX以上のときはGNAFMの値が大き過ぎるので
最大ガード値GNMAXをGNに代入する(ステップ2
10)。
【0039】このようにして、1回転当りの吸入空気量
GNAFMは最大ガード値GNMAXでガード処理され
てGNとされた後、ステップ211で燃料の噴射時間T
AUの計算に用いられる。すなわち、上記の1回転当り
の吸入空気量GNから基本燃料噴射時間TPを算出し、
この基本燃料噴射時間をO2 センサ39a,39bによ
り検出した排気ガス中の酸素濃度や各種増量値で補正し
て燃料噴射時間TAUを算出する。
【0040】始動時は前記ステップ204で算出された
始動時燃料噴射時間TAUSTが、また始動後は上記ス
テップ211で算出された燃料噴射時間TAUが図3に
示したマイクロコンピュータ21の入出力インタフェー
ス回路55内のダウンカウンタにセットされ(ステップ
212)、燃料噴射弁38a,38bにこのセットされ
たTAUST又はTAUの時間、燃料噴射を開始させた
後、このルーチンを終了する。
【0041】このようにして、始動時は大気圧補正値K
PAで補正された燃料噴射時間TAUSTの燃料噴射に
より空燃比が目標空燃比付近にオープンループ制御さ
れ、また始動後は大気圧補正値KPAで補正された燃料
噴射時間TAUの燃料噴射により空燃比が目標空燃比に
フィードバック制御される。
【0042】このように、本実施例によれば、空気密度
の学習値である大気圧補正値KPAは、吸気温が大気温
に略等しい冷間始動時に学習速度を通常の3倍にして積
極的に学習して求められ、冷間始動以外の状態では吸気
温の急変をなるべく学習値に取り込まないように学習速
度を遅くするようにしているため、始動直後のレーシン
グ、急加速等の吸気温急変時にも適切に空気密度の判定
ができ、吸気温センサを用いることなく始動性やドライ
バビリティを向上することができる。
【0043】
【発明の効果】上述の如く、本発明によれば、吸気温セ
ンサを不要にできるため、装置を安価に構成することが
でき、また冷間始動時に空気密度の学習値の更新幅を、
冷間始動以外の時よりも大にしたため正確な空気密度の
判定ができ、空気密度判定の信頼性向上に寄与するとこ
ろ大である等の特長を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理構成図である。
【図2】本発明の一実施例のシステム構成図である。
【図3】図2中のマイクロコンピュータのハードウェア
構成である。
【図4】本発明の要部の大気圧補正値算出ルーチンの一
実施例を示すフローチャートである。
【図5】図4中のGNTAB算出用マップを示す図であ
る。
【図6】図4中のGNAFM算出に用いるGA算出用マ
ップを示す図である。
【図7】燃料噴射時間の概略計算ルーチンを示すフロー
チャートである。
【符号の説明】
10 内燃機関 11 吸気通路 12,33 スロットルバルブ 14,32 エアフローメータ 15 判定手段 16 冷間始動検出手段 17 制御手段 21 マイクロコンピュータ 34 スロットルポジションセンサ 37 アイドル・スピード・コントロール・バルブ(I
SCV) 38a,38b 燃料噴射弁 40 水温センサ 42 回転角センサ 50 中央処理装置(CPU)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F02D 45/00 F02D 41/04 F02D 41/06

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の吸気通路に設けられたスロッ
    トルバルブのスロットル開度を含む吸気通路の開度と機
    関回転数とから算出手段により基準吸入空気量を算出
    し、エアフローメータの出力信号に基づいて得た実際の
    吸入空気量と上記基準吸入空気量とを判定手段により比
    較して空気密度の学習値の更新を行なう装置において、 前記内燃機関の冷間始動を検出する冷間始動検出手段
    と、 前記冷間始動の検出時は該冷間始動以外のときよりも前
    記判定手段による空気密度の学習値の更新幅を大に変更
    制御する制御手段とを有することを特徴とする車両の空
    気密度判定装置。
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