JP3075190U - 水準センサー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】本考案は、水準器を使った水平・鉛直確認作業
を耳で確認することができ、電気的に信号を取出すこと
もできることを最も主要な特徴とする。 【解決手段】水準器内部に光源を設け、気泡が入った湾
曲透明管両端に光半導体素子を設ける。図１はこの方法
による水準センサーの実装形態を示すための説明図であ
って、本体内部の部品構成を表す図である。図１で、１
は水準器本体、２は湾曲透明管、３は気泡、４は光源、
５は光半導体素子、６は比較器、７はブザーである。湾
曲透明管内部の気泡に反射する光線を利用したことによ
り、全体の構成が簡単であることを特徴としている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、建築や機器据付けでの水準器を使用した水平確認作業などにおける 、水準センサーに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

一般の水準器は、水準器本体を対象物に密着させた後、目視により、液体を入 れ両端を封止した湾曲透明管内の気泡の位置が管中央の目印に合うことで、水平 または鉛直を確認できる。

【０００３】 しかし、十分な照明が得られない、または水平調整作業に手を取られた状態で は目視確認が困難になる、という欠点があった。

【０００４】 また、目視確認以外は確認方法がない、などの問題があった。

【０００５】 この改善策として、水準器の内部に光源を設け、水準器の湾曲透明管を照明し 、その光線の一部が透明管内の気泡により反射することを利用して、気泡の位置 を電気的に捉える方法がある。図１はこの方法による水準センサーの実装形態を 示すための説明図であって、水準器内部の構成を表している。図１で、２は湾曲 透明管、３は気泡、４は光源、５は光半導体素子、６は比較器である。

【０００６】

【考案が解決しようとする課題】

解決しようとする問題点は、目視確認以外には透明管内気泡の位置確認ができ ないことである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

本考案は、水準器の内部に光源を設け、その光線が水準器の構成部品である湾 曲透明管内液体の気泡により反射する光線を利用して気泡の位置を確認できるよ うにしたことを最も主要な特徴とする。

【０００８】

【考案の実施の形態】

光源にはＬＥＤ（発光ダイオード）または米粒球を使用し、湾曲透明管両端に フォトトランジスタなどの光半導体素子を設け、その電気的出力を比較すること で実現した。

【０００９】

【実施例】

図１は、本考案装置の１実施例の内部構成を示した図である。

【００１０】 光源４は電力消費が小さく寿命が長いＬＥＤが適しており、電源としては一般 に入手しやすい乾電池あるいはボタン電池を使用する。通常はスイッチにより電 気回路は絶たれており、電池を消耗しない。作業時に必要なときのみスイッチを 入りにし、光源４を点灯する。

【００１１】 光源４の光は湾曲透明管２を通過しながら該管内の気泡３によりその一部が反 射し、両端の光半導体素子５に到達する。図中の矢印点線が反射光線を表す。

【００１２】 前記両端に到達した光線の量を光半導体素子５の出力により電気的に比較する ことで気泡３の位置が中央からずれているかどうか、またどちらにずれているか がわかる。

【００１３】 比較器６の結果はブザー７を設けることにより音響に変換され、気泡の位置を 耳で確認することができる。また、ブザー以外にも光源とは別に設けたＬＥＤの 点灯により表示するなど発展が可能である。

【００１４】

【考案の効果】

以上説明したように本考案の照明つき水準器は、照明が十分でない建築現場や 連続では目視しにくい機器据付け作業などで水平または鉛直合せが音により行え るばかりでなく、外部に電気信号を取出して制御に利用することも可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の構成を示した図である。

【符号の説明】

１ 水準器本体 ２ 湾曲透明管 ３ 気泡 ４ 光源 ５ 光半導体素子 ６ 比較器 ７ ブザー

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 水準器の内部に光源を設け、その光線が
   水準器の構成部品である気泡入り液体が入った湾曲透明
   管を通過する際、その気泡により反射する光線を利用し
   て気泡の位置を知ることができるようにした、水準セン
   サー。