JP2002048538A - 照明付き水管式水平器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 土木及び建築並びに機械設置作業時等の水
平基準確認作業に於て、暗所でも明所と遜色なく確認作
業ができる、水管式水平器の提供を主たる目的とする。 【構成】 水管式水平器の水管近傍に光源を配設し、
水平器の任意個所にスイッチを設け、水平器本体に内蔵
した電池と各々部品を直列回路に結線するよう構成し
た、照明付き水管式水平器。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】［産業上の利用分野］本発明は土木、建
設、機械設置等の作業における、水平面の確認作業に使
用する水平器に関する。

【０００２】［従来の技術］従来暗い作業場において水
平面の確認作業をする場合、補助電灯を作業現場迄引き
込んだり、懐中電灯で水平器の表示部を照らして確認作
業を行っていた。

【０００３】［発明が解決しようとする課題］上記従来
例のように補助電灯を引き込む場合、作業現場と電源供
給接続部が離れていると非常に長い配線を必要とするば
かりか、現場作業に支障を来さず配線する事は至難の技
であり、又、現場が濡れていたり雨水の掛かる所では感
電事故に発展する危険性がある。

【０００４】又、懐中電灯で照射しながら水平確認作業
をする場合、常に両手を必要とし、水平調整作業や奥ま
った狭いスペースでの作業には至難の技を要し、場合に
よっては２人係での作業となる欠点があった。

【０００５】そこで、本発明は、上記従来例が有する各
問題を解決するために、水平器の水管部に光源を組込む
よう構成した、照明付き水管式水平器を提供せんとする
物で有る。

【０００６】［課題を解決するための手段］上記従来技
術が有する問題点を解決することを課題として、本発明
は水管式水平器の水管近傍に光源を、水平器本体の所定
位置にスイッチを各々配設し、水平器本体に内蔵した電
池とスイッチ及び光源を直列に接続するよう、構成した
ことを請求項１とするものである。

【０００７】又、水管式水平器の水管を円柱形状とし、
その端面部に対応する位置に光源を配設し、光源の光を
水管に導光する事により、水管全体が発光する様、構成
したことを請求項２とするもので有る。

【０００８】又、水管式水平器の水管の側面の下方部に
光源を配設し、水管の下面より照射する様、構成したこ
とを請求項３とするものである。

【０００９】又、これらの水管式水平器の光源に、ＬＥ
Ｄランプを使用したことを請求項４とするものである。

【００１０】また、これらの水管式水平器の光源に、小
型フィラメントランプを使用したことを請求項５とする
ものである。

【００１１】［作 用］本発明は上述したように、水管
式水平器の水管部に照明用の光源を設けることにより、
暗い作業場においても水平器の表示部が光源で照射さ
れ、容易に水平確認する事が出来、著しく作業効率の向
上が計れる。

【００１２】［実施例］以下本発明を図面に示す実施例
に基ずいて説明する。図１は本発明の照明付き水管式水
平器の斜視図である。（１）は本発明の水管式水平器の
本体ケースで有り、（２）は水平器の水管を示す。
（３）は水管を照射する光源の供給電源を開閉するスイ
ッチである。

【００１３】図２は本発明の回路の構成図である。スイ
ッチ（３）と光源（４）と電池（５）で基本構成されて
おり、各部品は直列に結線されている。光源（４）には
小型フィラメント球やＬＥＤ等の小電力の小型発光体が
使用される。光源（４）にＬＥＤを使用する場合に限り
電流制限素子（６）をＬＥＤと直列に接続する必要があ
る。電流制限素子（６）にはカーボン抵抗や定電流ダイ
オードが使用される。スイッチ（３）は光源（４）の点
灯操作用で、プッシュＯＮ型スイッチを使用する。電池
（５）には乾電池又は、リチューム電池等の１次電池が
使用される。

【００１４】図３は実施例１の断面図を示す図である。
実施例１は本発明の請求項２に基ずく実施例で、本体ケ
ース（１）の上部中央には水管（２）の気泡の状態が確
認できる長穴と、スイッチ（３）の操作用ボタンの穴が
形成されている。水管（２）は傾斜に従って水管（２）
内の気泡の位置が移動するよう構成されている。水管
（２）は透明な円柱形状をし、内部には微小な気体を含
んだ液体が充填されており、液漏れしないよう完全密封
されている。そして、この水管（２）の端面部は均一に
光を拡散する様に、半透明な梨地または砂打ち処理が施
されている。

【００１５】この水管（２）は本体ケース（１）の長穴
部で水管（２）の気泡の作動状態が確認できる位置に固
定されている。次に光源（４）は光軸を水管（２）の中
心線近傍で且つ、出来る限り水管（２）の端面に接近し
た位置に固定する。水管（２）の一方端には反射板
（９）を配設し導光効率の向上を計る。又、光源（４）
は水管（２）の両端面に配設して導光効率を向上するこ
とも出来る。又、スイッチ（３）は本体ケース（１）の
所定位置に固定される。光源（４）とスイッチ（３）は
本体ケース（１）に内蔵された電池（５）と直列のルー
プ回路に成るよう配線（８）される。

【００１６】スイッチ（３）をＯＮにすると光源（４）
が点灯し、光源（４）の光は水管（２）の端面で拡散
し、水管（２）内に導光される。更に、水管（２）を貫
通した光は反射板（９）で反射され、水管（２）全体が
発光する。よって、暗所でも何の方向からでも水管
（２）内の気泡を確認することが出来、無指向性の水管
式水平器の製作が可能となる。

【００１７】図４は実施例２の断面図を示す図である。
実施例２は本発明の請求項３に基ずずく実施例で、本体
ケース（１）の上部中央には水管（２）の状態が確認で
きる長穴と、スイッチ（３）の操作用の穴が形成されて
いる。この点は実施例１と同じである。水管（２）は構
造的には実施例１と同じであるが、外観は透明なカプセ
ル形状の場合も有る。この水管（２）を実施例１と同様
に、本体ケース（１）の所定位置に固定されている。

【００１８】そして、水管（２）の下面には光源（４）
の光を拡散する拡散板（７）が配設され、この拡散板
（７）に効率よく光が照射する位置に光源（４）が固定
されている。又、スイッチ（３）は実施例１と同様に本
体ケース（１）の所定位置に固定されている。光源
（４）とスイッチ（３）は本体ケース（１）内に内蔵さ
れた電池（５）と直列のループ回路に配線（８）され
る。

【００１９】スイッチ（３）をＯＮにすると光源（４）
が点灯し、光源（４）の光が拡散板（７）で拡散され水
管（２）の下面より均一光で照射されることにより、暗
所でも水管式水平器の上方向からは鮮明に水管（２）内
の気泡位置の確認が可能となる水管式水平器の製作が可
能となる。

【００２０】［発明の効果］本発明は上述したように、
暗所での水平確認作業及び水平調整作業時、照明等の事
前準備を必要とせず、片手で確認作業が出来るため作業
効率の大幅向上が可能と成るばかりか、作業の安全性の
向上にも成る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の照明付き水管式水平器の斜視図であ
る。

【図２】本発明の回路構成図を示す。

【図３】本発明の実施例１の断面図を示す。

【図４】本発明の実施例２の断面図を示す。

【符号の説明】

１．本体ケース ２．水管 ３．スイッチ ４．光源 ５．電池 ６．電流制限素子 ７．拡散板 ８．配線 ９．反射板

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】水管式水平器の水管部近傍に光源を配設
   し、光源と電池とスイッチを直列に接続するように構成
   したことを特徴とする、照明付き水管式水平器。
2. 【請求項２】上記請求項１記載の水管を円柱形状とし、
   その端面部に対応する位置に光源を配設し、光源の光を
   水管に導光する様、構成したことを特徴とする、照明付
   き水管式水平器。
3. 【請求項３】上記請求項１記載の水管の側面部に光源を
   配設するよう構成したことを特徴とする、照明付き水管
   式水平器。
4. 【請求項４】上記請求項１〜３のいずれか１項に記載の
   光源に、ＬＥＤランプを使用したことを特徴とする、照
   明付き水管式水平器。
5. 【請求項５】上記請求項１〜３のいずれか１項に記載の
   光源に、小型フィラメントランプを使用したことを特徴
   とする、照明付き水管式水平器。