JP3074933B2 - 合金化制御装置 - Google Patents

合金化制御装置

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JP3074933B2
JP3074933B2 JP04124920A JP12492092A JP3074933B2 JP 3074933 B2 JP3074933 B2 JP 3074933B2 JP 04124920 A JP04124920 A JP 04124920A JP 12492092 A JP12492092 A JP 12492092A JP 3074933 B2 JP3074933 B2 JP 3074933B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばストリップの溶
融連続亜鉛鍍金ラインにおける合金化制御装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図4は溶融連続亜鉛鍍金ラインに適用し
た合金化制御装置の構成図である。溶融亜鉛ポット1に
はストリップ2が連続的に浸透されて亜鉛コーティング
が行われている。このストリップ2は溶融亜鉛ポット1
から引上げられるが、この場合、ストリップ2に対する
亜鉛の付着量がワイピング装置3により調整される。こ
の溶融亜鉛ポット1から引上げられたストリップ2は、
合金化炉4に送られて再加熱される。
【0003】この合金化炉4はガス燃焼炉から成り、通
過するストリップ2を加熱する。この合金化炉4におけ
る高温の燃焼廃ガスは、合金化炉4と連通する保熱炉5
を通り、廃ガスダクト6から排出される。従って、スト
リップ2は、合金化炉4により再加熱され、続いて保熱
炉5において高温の燃焼廃ガスにより保熱され、この加
熱により鉄−亜鉛の合金化処理が行われる。この後、ス
トリップ2は冷却装置7に送られて冷却される。
【0004】この冷却処理されたストリップ2は合金化
測定装置8により合金化の測定が行われ、この測定結果
が燃焼制御装置9にフィードバックされる。この燃焼制
御装置9は合金化の測定結果に基づいて合金化炉4にお
ける燃焼量を制御する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記装
置では高価な合金化測定装置8が必要となり、そのうえ
合金化測定装置8は合金化炉4から離れた位置に配置し
なければならず、合金化の測定結果に遅れが生じる。
又、合金化炉4は燃焼ガスの増減に伴って燃焼廃ガス量
が大きく変動するため、合金化炉4の燃焼を適正に制御
することは困難となっている。
【0006】一方、ストリップ2の温度(以下、ストリ
ップ板温と称する)を放射温度計により測定し、このス
トリップ板温に基づいて合金化炉4の燃焼制御を行うこ
とが考えられるが、ストリップ2は保熱炉5の内部及び
保熱炉5を出た後も燃焼廃ガスの熱の影響により合金化
が進む。このため、ストリップ2の表面の放射率は大き
く変化し、放射温度計によりストリップ板温を測定する
ことは困難となっている。
【0007】そこで本発明は、ストリップ板温を測定で
きて合金化の進行状況を判定し、合金化炉による再加熱
を適切に制御して最適な合金化度を得ることができる合
金化制御装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、表面処理槽に
おいて連続的に表面処理されたストリップを加熱する誘
導加熱式合金化炉と、この誘導加熱式合金化炉により加
熱されたストリップに対する保熱を行う電熱式の保熱炉
と、この保熱炉から出されたストリップを冷却する冷却
装置と、誘導加熱式合金化炉から出されたストリップの
温度を測定する第1温度計と、保熱炉から出されたスト
リップの温度を測定する第2温度計と、第1温度計の測
定温度に基づいてストリップ板温が所定のストリップ板
温になるように誘導加熱式合金化炉に対する電力投入量
を制御する合金化炉制御手段と、第2温度計の測定温度
に基づいてストリップ板温が所定のストリップ板温にな
るように保熱炉に対する電力投入量を制御する保熱炉制
御手段とを備えて上記目的を達成しようとする合金化制
御装置である。
【0009】
【作用】このような手段を備えたことにより、表面処理
槽において連続的に表面処理されたストリップは、誘導
加熱式合金化炉において加熱され、続いて保熱炉により
保熱され、次に冷却装置により冷却される。このとき、
誘導加熱式合金化炉から出たストリップ板温が第1温度
計により測定され、これと共に保熱炉から出されたスト
リップ板温が第2温度計により測定される。そうして、
第1温度計の測定温度に基づいて合金化炉制御手段によ
りストリップ板温が所定のストリップ板温になるように
誘導加熱式合金化炉に対する電力投入量が制御され、第
2温度計の測定温度に基づいて保熱炉制御手段によりス
トリップ板温が所定のストリップ板温になるように保熱
炉に対する電力投入量が制御される。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
して説明する。なお、図4と同一部分には同一符号を付
してその詳しい説明は省略する。
【0011】図1は溶融連続亜鉛鍍金ラインに適用した
合金化制御装置の構成図である。ストリップ2は溶融亜
鉛ポット1から引き出されるが、このストリップ2の流
れる方向には、誘導加熱式合金化炉10が配置されてい
る。この誘導加熱式合金化炉10は誘導コイル11を備
えたもので、この誘導コイル11には電力制御装置12
が接続されている。
【0012】この誘導加熱式合金化炉10には保熱炉1
3が連通して設けられている。この保熱炉13は電気加
熱によるもので、電源装置14が接続されている。そし
て、この保熱炉13の出口側には冷却装置7が配置され
ている。
【0013】一方、誘導加熱式合金化炉10と保熱炉1
3との間には第1ストリップ放射温度計15が設けら
れ、又、保熱炉13と冷却装置7との間には第2ストリ
ップ放射温度計16が設けられている。これらストリッ
プ放射温度計15、16は共にストリップ板温を測定
し、その温度信号p1、p2を出力するものである。こ
のうち、第1ストリップ放射温度計15の温度信号p1
は合金化炉制御装置17に送られ、第2ストリップ放射
温度計16の温度信号p2は保熱炉制御装置18に送ら
れている。
【0014】合金化炉制御装置17は、温度信号p1を
取り込み、ストリップ板温が所定ストリップ板温になる
ように電力制御装置12により制御して誘導加熱式合金
化炉10への電力投入量を制御する機能を有している。
【0015】保熱炉制御装置18は、温度信号p2を取
り込み、ストリップ板温が所定ストリップ温度になるよ
うに電源装置14から保熱炉13への電力投入量を制御
する機能を有している。
【0016】ところで、鉄と亜鉛との合金化の度合い
は、8〜12%程度が最良とされている。一方、合金化
炉10及び保熱炉13におけるストリップ板温Wは、例
えば図2に示すように推移するが、この場合、ストリッ
プ2が所定の走行速度内で走行し、かつストリップ2の
温度Wがその鋼種等により決まる所定の温度範囲、例え
ば510℃〜570℃の温度範囲内にあれば、合金化度
Eは8〜12%内となり、最も効率よく安定した合金化
が行われる。
【0017】図3は各鋼種A〜Dごとに決定した最適な
合金化を得るためのストリップ2の温度範囲を示してい
る。同図においてAは低炭素鋼(炭素C含有量0.01
〜0.07%)、Bは中炭素鋼(炭素C含有量0.15
〜0.20%)、Cは極低炭素鋼(炭素C含有量0.0
3%以下)にリンP添加、Dは極低炭素鋼にTiを添加
した場合である。そして、合金化度は8〜12%程度が
最良であるので、例えば鋼種Aのストリップ2の温度範
囲Tは550〜650℃となる。従って、上記合金化炉
制御装置17は、ストリップ2の走行速度、各鋼種A〜
D、亜鉛鍍金量等に応じてストリップ板温が所定のスト
リップ板温になるように電力制御装置12に対して誘導
加熱式合金化炉10への電力投入量を補正する機能を有
している。 又、保熱炉制御装置18は、ストリップ2の
走行速度、各鋼種A〜D、亜鉛鍍金量等に応じてストリ
ップ板温が所定のストリップ板温になるように電源装置
14に対して保熱炉13への電力投入量を補正する機能
を有している。次に上記の如く構成された装置の作用に
ついて説明する。
【0018】ストリップ2は所定の走行速度により溶融
亜鉛ポット1内に連続的に浸透されて亜鉛コーティング
される。このストリップ2は溶融亜鉛ポット1から引上
げられる、この際に亜鉛の付着量がワイピング装置3に
より調整される。
【0019】この溶融亜鉛ポット1から引上げられたス
トリップ2は、誘導加熱式合金化炉10に送られて再加
熱され、続いて保熱炉13において保熱される。この
後、ストリップ2は保熱炉13を出てから冷却装置7に
より冷却される。
【0020】この状態に、第1ストリップ放射温度計1
5は誘導加熱式合金化炉10を出たところのストリップ
板温を測定してその温度信号p1を出力し、これと共に
第2ストリップ放射温度計16は保熱炉13を出たとこ
ろのストリップ板温を測定してその温度信号p2を出力
する。このうち温度信号p1は合金化炉制御装置17に
送られ、温度信号p2は保熱炉制御装置18に送られ
る。
【0021】合金化炉制御装置17は、温度信号p1を
取り込み、ストリップ板温が所定ストリップ板温になる
ように電力制御装置12により誘導加熱式合金化炉10
への電力投入量が制御される。これにより、誘導加熱式
合金化炉10によるストリップ2の加熱温度が温度信号
p1に応じて変化する。
【0022】又、保熱炉制御装置18は、温度信号p2
を取り込み、ストリップ板温が所定ストリップ板温にな
るように電源装置14から保熱炉13への電力投入量が
制御される。これにより、保熱炉13によるストリップ
2の加熱温度が温度信号p2に応じて変化する。
【0023】これら温度制御によりストリップ板温は、
ストリップ2が例えば鋼種Cであれば、温度範囲550
〜650℃に制御される。この結果、合金化度は8〜1
2%内に制御される。
【0024】このように上記一実施例においては、誘導
加熱式合金化炉10及び保熱炉13を用いるので、誘導
加熱式合金化炉10及び保熱炉13を出たストリップ2
の表面放射率は殆ど変化せず、各放射温度計15、16
によりストリップ板温を測定できる。しかも、これらス
トリップ板温によりストリップ2の合金化進行状況が判
定でき、かつこれらストリップ板温をフィードバックし
て誘導加熱式合金化炉10及び保熱炉13の加熱制御が
できる。又、各ストリップ板温は、誘導加熱式合金化炉
10及び保熱炉13の各出口側で測定しているので、フ
ィードバックする測定結果に遅れを生じることはない。
従って、ストリップ2を最適な合金化を得るための温度
範囲に加熱でき、合金化度を8〜12%に制御できる。
又、高価な合金化測定装置を配置することなく安価に実
現できる。
【0025】なお、本発明は上記一実施例に限定される
ものでなくその要旨を変更しない範囲で変形してもよ
い。例えば、上記一実施例では鉄−亜鉛の合金化に適用
した場合について説明したが、他の金属による合金化に
も適用できる。この場合、その金属材料に応じた合金化
度に対応した最適温度範囲に制御するように構成すれば
よい。又、ストリップ2の温度測定は放射温度計に限る
ことはない。
【0026】
【発明の効果】以上詳記したように本発明によれば、ス
トリップ板温を測定できて合金化の進行状況を判定し、
合金化炉による再加熱を適切に制御して最適な合金化度
を得ることができる合金化制御装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる合金化制御装置の一実施例を示
す構成図。
【図2】同装置におけるストリップ板温及び合金化度の
推移を示す図。
【図3】同装置におけるストリップの最適な合金化を得
るための温度範囲を示す図。
【図4】従来装置の構成図。
【符号の説明】
1…溶融亜鉛ポット、2…ストリップ、7…冷却装置、
10…誘導加熱式合金化炉、12…電力制御装置、13
…保熱炉、14…電源装置、15…第1ストリップ放射
温度計、16…第2ストリップ放射温度計、17…合金
化炉制御装置、18…保熱炉制御装置。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面処理槽において連続的に表面処理さ
    れたストリップを加熱する誘導加熱式合金化炉と、この
    誘導加熱式合金化炉により加熱された前記ストリップに
    対する保熱を行う電熱式の保熱炉と、この保熱炉から出
    された前記ストリップを冷却する冷却装置と、前記誘導
    加熱式合金化炉から出された前記ストリップの温度を測
    定する第1温度計と、前記保熱炉から出された前記スト
    リップの温度を測定する第2温度計と、前記第1温度計
    の測定温度に基づいて前記ストリップ板温が所定のスト
    リップ板温になるように前記誘導加熱式合金化炉に対す
    る電力投入量を制御する合金化炉制御手段と、前記第2
    温度計の測定温度に基づいて前記ストリップ板温が所定
    のストリップ板温になるように前記保熱炉に対する電力
    投入量を制御する保熱炉制御手段とを具備したことを特
    徴とする合金化制御装置。
JP04124920A 1992-05-18 1992-05-18 合金化制御装置 Expired - Lifetime JP3074933B2 (ja)

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JPH11172402A (ja) * 1997-12-05 1999-06-29 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 高品位亜鉛めっき鋼板の合金化装置及び加熱制御装置
JPH11167980A (ja) 1997-12-05 1999-06-22 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 誘導加熱亜鉛めっき鋼板合金化装置、高周波加熱装置、インピーダンス整合装置及びインピーダンス変換方法
WO2013030904A1 (ja) * 2011-08-26 2013-03-07 新日鐵住金株式会社 合金化位置決定方法、合金化位置決定装置及び記録媒体

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