JP3074884B2 - エンジンの潤滑装置 - Google Patents

エンジンの潤滑装置

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JP3074884B2
JP3074884B2 JP03353722A JP35372291A JP3074884B2 JP 3074884 B2 JP3074884 B2 JP 3074884B2 JP 03353722 A JP03353722 A JP 03353722A JP 35372291 A JP35372291 A JP 35372291A JP 3074884 B2 JP3074884 B2 JP 3074884B2
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    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01MLUBRICATING OF MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; LUBRICATING INTERNAL COMBUSTION ENGINES; CRANKCASE VENTILATING
    • F01M9/00Lubrication means having pertinent characteristics not provided for in, or of interest apart from, groups F01M1/00 - F01M7/00
    • F01M9/10Lubrication of valve gear or auxiliaries
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H7/00Gearings for conveying rotary motion by endless flexible members
    • F16H7/08Means for varying tension of belts, ropes, or chains
    • F16H2007/0802Actuators for final output members
    • F16H2007/0812Fluid pressure

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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Lubrication Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はエンジンの潤滑装置に
係り、特にエンジンの各部に潤滑油を供給する潤滑油用
供給通路を設けるとともに、この潤滑油用供給通路によ
り潤滑油をアジャスタに供給し動力伝達手段に張力を与
えてカムタイミングを保持するエンジンの潤滑装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】車両のエンジンにおいては、シリンダを
直列に配設したエンジン、シリンダを対向して配設した
エンジン、また、各バンクシリンダをV字形状に配設し
たV型エンジン等がある。
【0003】このV型エンジンは、V字形状のシリンダ
ブロックの第1、第2シリンダバンクに第1、第2シリ
ンダヘッドを載置し、また、シリンダブロックの下部に
は該シリンダブロックと共働してクランク軸を支持する
ベアリングキャップを取付けて構成されているものがあ
る。
【0004】また、V型エンジンにあっては、エアコン
コンプレッサやパワステポンプ等の補機を設置するため
に、シリンダブロックには、取付用ブラケットとして補
機用ブラケットを取付けたり、エンジンを車体に支持す
るマウンティングブラケット等を付設している。
【0005】エンジンの潤滑装置としては、実開昭62
−154206号公報に開示されるものがある。この公
報に開示されるエンジンのカムシャフト駆動部構造は、
中間アイドラと、この中間アイドラにクランクシャフト
の回転を伝達する第1巻掛伝動部材と、中間アイドラの
回転をカムシャフトに伝達する第2巻掛伝動部材と、こ
の第2巻掛伝動部材のゆるみ側に配置された油圧式オー
トテンショナとがエンジンの一端部に備えられてなるカ
ムシャフトと駆動部において、中間アイドラがエンジン
の幅方向中心より第2巻掛伝動部材のゆるみ側にオフセ
ットして配置され、且つ油圧式オートテンショナがシリ
ンダヘッドの側壁に支承されているととともに、油圧式
オートテンショナにオイルを導くオイル通路がシリンダ
ヘッド内に穿設され且つ通路の一端部がカムシャフトの
下方に設けられたオイルギャラリに連通されている。
【0006】また、実開昭58−60046号公報に開
示されるものがある。この公報に開示される内燃機関の
油圧式チエーンテンショナー装置は、オイルポンプから
の吐出油を、メインギャラリからクランク系統へ導くも
のと、シリンダヘッド側の動弁系統へ導くものとに分流
した内燃機関において、動弁系統への潤滑油路に設けた
給油量を規制するオリフィスの上流から分岐路を形成
し、タイミングチエーンの張力を油圧に応動するピスト
ンで調整するチエーンテンショナーに、分岐路を介して
油圧を導くようにしている。
【0007】更に、実開昭61−80308号公報に開
示されるものがある。この公報に開示されるエンジンの
駆動力伝達用チエーンの潤滑装置は、シリンダブロック
のシリンダ列方向にオイルを圧送するオイルギャラリが
設けられ、シリンダブロックの端部にエンジン動力をエ
ンジンに付属する補機類等に伝達するチエーン駆動装置
が配設され、チエーン駆動装置のチエーンの移動ライン
の近傍のシリンダブロック端面にオイルギャラリの一端
が開口しており、開口部には、オイル噴出用の噴出口が
設けられたプラグが嵌合しており、噴出口から噴出した
オイルによってチエーンを潤滑している。
【0008】更にまた、実開昭62−69010号公報
に開示されるものがある。この公報に開示されるエンジ
ンの潤滑装置は、エンジン出力軸の回転を複数のプーリ
に伝達するチエーンを備えたエンジンの潤滑装置におい
て、チエーンの動きを規制するチエーンガイドを、固定
部材を介してシリンダブロックに取付け、固定部材にシ
リンダブロック内のオイル通路と連通する油路を形成
し、この油路に連通してチエーンにオイルを供給すべく
オイル吐出口を固定部材に形成している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のエン
ジンの潤滑装置においては、図6に示す如く、V型のエ
ンジン102のシリンダブロック104の第1、第2シ
リンダバンク106−1、106−2に第1、第2シリ
ンダヘッド108−1、108−2を夫々載置し、第1
シリンダヘッド108−1内に第1カム軸152−1を
配設するとともに、第2シリンダヘッド108−2内に
は第2カム軸152−2を配設している。
【0010】そして、第1、第2カム軸152−1、1
52−2の前面側の端部に第1、第2スプロケット15
4−1、154−2を夫々配設し、クランク軸116の
前面側の端部にもスプロケット156を配設し、第1、
第2スプロケット154−1、154−2及びスプロケ
ット156を動力伝達手段たるチエン160により連絡
している。
【0011】前記V型のエンジン102の前面にアジャ
スタ166を設け、このアジャスタ166によってテン
ショナ162をチエン160に常時の張力を与えるべく
押圧し、正確なカムタイミングを保持している。
【0012】つまり、前記アジャスタ166には、図示
しないオイルポンプからシリンダブロック104のメイ
ンギャラリ170を経て潤滑油の一部が供給され、この
潤滑油の油圧によってテンショナ162の押圧力を確保
している。
【0013】このとき、アジャスタ166に供給される
潤滑油の油圧は、前記シリンダブロック104内のメイ
ンギャラリ170の油圧と同等である。
【0014】しかし、V型のエンジンのエンジン回転数
が上昇して最大となると、オイルポンプによって油圧も
最大の4〜6〓/〓2 となるものである。また、低温始
動後の冷機時には、更に油圧が上昇し、6〜8〓/〓2
となる。
【0015】この結果、高油圧がアジャスタに加えられ
ると、テンショナの押圧力が増大してチエンの張力が過
大となり、テンショナとチエンとの摺動部位における摩
擦抵抗が大となって摩擦熱が上昇し、摺動部材(図6の
符号184参照)が摩耗し、終には摺動部材が破損する
という惧れがあり、摺動部材の使用寿命が短くなり、経
済的に不利であるとともに、カムタイミングがズレる惧
れも有り、実用上不利であるという不都合がある。
【0016】また、前記アジャスタに高油圧が加わるの
を回避する方策として、アジャスタ本体への供給孔部を
小とする、あるいはバイパス通路を設けて潤滑油を逃が
し、油圧を低下させる等が考えられるが、構成が複雑と
なることによって加工性が悪く、アジャスタのコストも
増加し、経済的に不利であるという不都合がある。
【0017】更に、上述した実開昭62−154206
号公報のものにおいては、オイルギャラリよりも上方位
置にアジャスタを配設していることにより、潤滑油中の
エアがオイルギャラリに流入した際に、アジャスタにも
エアが供給され、アジャスタ内のプランジャの許容範囲
が大、つまりスポンジ状態となってアジャスタによる張
力付与が困難となり、十分な機能を発揮させることがで
きないという不都合がある。
【0018】
【課題を解決するための手段】そこで、この発明は、上
述不都合を除去するために、エンジンの各部に潤滑油を
供給するとともに潤滑油を潤滑油用供給通路によりアジ
ャスタに供給し動力伝達手段に張力を与えてカムタイミ
ングを保持するエンジンの潤滑装置において、前記潤滑
油用供給通路よりも上方位置にメインギャラリを設け、
潤滑油用供給通路途中に潤滑油を所定方向に噴出するジ
ェットを設けるとともにこのジェット内には潤滑油の油
圧を調整する絞り部を設けたことを特徴とする。
【0019】
【作用】上述の如く発明したことにより、エンジンの稼
働によってクランク軸が回転動作すると、動力伝達手段
によりオイルポンプが駆動されて潤滑油が潤滑油用供給
通路によりメインギャラリに圧送され、メインギャラリ
に至った潤滑油がアジャスタに至り、アジャスタの動作
によって動力伝達手段を押圧し、張力を保持するととも
に、潤滑油用供給通路に連絡する絞り部によって所定値
以上の油圧がジェットに送給され、ジェットから所定方
向に潤滑油を噴出させている。
【0020】
【実施例】以下図面に基づいてこの発明の実施例を詳細
に説明する。
【0021】図1〜図5はこの発明の実施例を示すもの
である。図2において、2はV型のエンジン、4はV字
形状のシリンダブロック、6−1、6−2は第1、第2
シリンダバンク、8−2、8−2は第1、第2シリンダ
ヘッド、10−1、10−2は第1、第2ヘッドカバ
ー、12はベアリングキャップ、14はオイルパンであ
る。即ち、エンジン2は、V字形状のシリンダブロック
4の第1、第2シリンダバンク6−1、6−2に第1、
第2シリンダヘッド8−1、8−2を載置し、この第
1、第2シリンダヘッド8−1、8−2に第1、第2ヘ
ッドカバー10−1、10−2を付設し、また、シリン
ダブロック4の下部にベアリングキャップ12を取付
け、このベアリングキャップ12の下部にオイルパン1
4を取付けて構成されている。
【0022】エンジン2の前後方向において、シリンダ
ブロック4とベアリングキャップ12とによってクラン
ク軸16が回転可能に支持されている。このクランク軸
16のシリンダブロック4の前面側のクランク軸前端部
は、クランクプーリ18を取付けるために、シリンダブ
ロック4の前端面から少許突出して設けられている。
【0023】また、エンジン2には、取付用ブラケット
として例えば図2において右側の第1補機用ブラケット
20と左側の第2補機用ブラケット22とが設けられ
る。第1補機用ブラケット20は、図2の右側において
シリンダブロック4とベアリングキャップ12との接合
部位を跨ぐように配設される。
【0024】また、前記第2補機用ブラケット22は、
図2の左側においてシリンダブロック4とベアリングキ
ャップ12との接合部位を跨ぐように配設される。
【0025】よって、シリンダブロック4とベアリング
キャップ12とは、第1、第2補機用ブラケット20、
22によって一体的に堅固に結合され、強度が向上され
るものである。
【0026】第1補機用ブラケット20には、パワステ
ポンプ24が取付けられる。このパワステポンプ24
は、パワステプーリ26を固定したパワステポンプ軸2
8が回転することによって駆動される。
【0027】また、第2補機用ブラケット22には、エ
アコンコンプレッサ30が取付けられる。このエアコン
コンプレッサ30は、コンプレッサプーリ32を固定し
たコンプレッサ軸34が回転することによって駆動され
る。
【0028】更に、前記クランクプーリ18の上方のシ
リンダブロック4には、ウォータポンプ36が付設され
ている。このウォータポンプ36は、ウォータポンプー
リ38を固定したウォータポンプ軸40が回転すること
によって駆動される。更にまた、第1、第2シリンダヘ
ッド8−1、8−2間の谷間には、オルタネータ42が
配設されている。このオルタネータ42は、オルタネー
タプーリ44を固定したオルタネータ軸46が回転する
ことによって駆動される。
【0029】前記クランクプーリ18とパワステプーリ
26とオルタネータプーリ44とには、第1駆動用ベル
ト48が巻掛けられている。また、クランクプーリ18
とコンプレッサ32とウォータポンププーリ38とに
は、第2駆動用ベルト50が巻掛けられている。
【0030】また、図3に示す如く、第1、第2シリン
ダヘッド8−1、8−2には、第1、第2カム軸52−
1、52−2が回転可能に設けられている。
【0031】この第1、第2カム軸52−1、52−2
のエンジン2の前方たる前面側の突出端部には、第1、
第2カムスプロケット54−1、54−2が同一平面内
で夫々設けられている。
【0032】そして、第1、第2カムスプロケット54
−1、54−2が同一平面内でクランク軸16の端部に
タイミングチエン用スプロケット56が固設されてい
る。また、このクランク軸16の端部には、最端部位に
おいて前記オルタネータ42に第1駆動用ベルト48を
介して連絡するクランクプーリ18が設けられている。
【0033】更に、前記クランク軸16よりも上方のシ
リンダブロック4に配設されるスプロケット58は、前
記第1、第2カムスプロケット54−1、54−2及び
タイミングチエン用スプロケット56と同一平面内に位
置している。
【0034】図3に示す如く、前記第1カム軸52−1
に固設された第1カムスプロケット54−1は、スプロ
ケット58と、第2カム軸52−2に固設された第2カ
ムスプロケット54−2とには、動力伝達手段、例えば
単一のタイミングチエン60が巻き掛けられている。
【0035】このタイミングチエン60は、テンショナ
62によってその張力が保持されている。
【0036】これらタイミングチエン用スプロケット5
6、タイミングチエン60、第1、第2カムスプロケッ
ト54−1、54−2、スプロケット58は、チエンカ
バー64によって包囲されている。
【0037】そして、図3に示す如く、前記タイミング
チエン60にテンショナ62を介して張力を付与するア
ジャスタ66を配設し、このアジャスタ66と図示しな
いオイルポンプとを連絡する潤滑油用供給通路68を設
ける。
【0038】このとき、前記潤滑油用供給通路68より
も上方位置にメインギャラリ70を設け、潤滑油用供給
通路68途中に潤滑油を所定方向に噴出するジェット7
2を設けるとともに、このジェット72内には潤滑油の
油圧を調整する絞り部74を設ける構成とする。
【0039】詳述すれば、図4、5に示す如く、前記エ
ンジン2にメインギャラリ70を形成し、このメインギ
ャラリ70には潤滑油中に混入したエアを取り除くべく
上方向に指向開口するエア抜き通路76の端部を接続し
て設ける。
【0040】また、前記潤滑油用供給通路68は、図示
しないオイルポンプとメインギャラリ70とを連絡する
第1潤滑油用供給通路68−1と、メインギャラリ70
から下方向に延設される第2潤滑油用供給通路68−2
と、この第2潤滑油用供給通路68−2から前記ジェッ
ト72側、つまりエンジン2の前面側に延びる第3潤滑
油用供給通路68−3と、第3潤滑油用供給通路68−
3と前記アジャスタ66とを水平に連絡する第4潤滑油
用供給通路68−4とを有している。
【0041】そして、前記第3潤滑油用供給通路68−
3に連絡するジェット72内には、アジャスタ66に送
給される潤滑油の油圧を所定値とすべく設定される小径
の孔部からなる絞り部74の一端部位を接続して設け
る。
【0042】また、この絞り部74の他端部位、つまり
エンジン2の前面側に絞り部74よりも大なる内径を有
する連絡孔部78を設け、連絡孔部78には、図1に示
す如く、ノズル80を連絡して設ける。
【0043】このノズル80は、図1に示す如く、噛み
込み部位たるクランク軸16のタイミングチエン用スプ
ロケット56とタイミングチエン60との噛合開始部位
に指向し、この指向開始部位に所定値以上の油圧となっ
た潤滑油の一部を噴出させてタイミングチエン60の潤
滑を果たすものである。
【0044】なお符号82は、前記ジェット72をエン
ジン2の前面側に固定する固定ボルトである。
【0045】次に作用について説明する。
【0046】エンジン2が稼働してクランクプーリ18
が回転すると、第1駆動用ベルト48の回転によって、
パワステポンプ24及びオルタネータ42が駆動される
とともに、第2駆動用ベルト50の回転によってエアコ
ンコンプレッサ30及びウォータポンプ36が駆動され
る。
【0047】また、前記クランク軸16の回転動作によ
ってタイミングチエン用スプロケット56が回転するこ
ととなり、タイミングチエン60を介して第1、第2カ
ムスプロケット54−1、54−2を回転させ、第1、
第2カム軸52−1、52−2を夫々回転させている。
【0048】このとき、図示しないオイルポンプもまた
駆動され、一部の潤滑油がフィルタ(図示せず)を介し
て第1潤滑油用供給通路68−1によりメインギャラリ
70に圧送される。
【0049】そして、メインギャラリ70に至った潤滑
油は、第2〜第4潤滑油用供給通路68−2、68−
3、68−4を順次経て、前記アジャスタ66に至り、
このアジャスタ66の動作によってテンショナ62を介
してタイミングチエン60を押圧し、タイミングチエン
60の張力を保持している。
【0050】このとき、前記第3潤滑油用供給通路68
−3に連絡する絞り部74によって所定値以上の油圧が
ジェット72に送給され、ジェット72のノズル80か
らクランク軸16のタイミングチエン用スプロケット5
6とタイミングチエン60との噛合開始部位に潤滑油を
噴出させている。
【0051】また、前記第1潤滑油用供給通路68−1
にエアが混入した場合には、エアと潤滑油とがメインギ
ャラリ70に圧送された際に、エアのみがエア抜き通路
76によって効率良く除去されるものである。
【0052】これにより、前記アジャスタ66に供給さ
れる潤滑油の油圧を一定とすることができ、カムタイミ
ングを適正状態に保持し得るとともに、過圧されないこ
とによってアジャスタ66のテンショナ62の使用寿命
を長くし得る。
【0053】また、前記ジェット72内に絞り部74を
設けるのみで実現できることにより、構成が簡略であ
り、製作が容易で、コストを低廉とし得て、経済的に有
利であるとともに、内径の異なる絞り部を有するジェッ
トと交換すれば、油圧を簡単に設定変更することがで
き、油圧調整が容易となり、実用上有利である。
【0054】更に、前記メインギャラリ70に潤滑油中
に混入したエアを取り除くべく上方向に指向開口するエ
ア抜き通路76の端部を接続して設けたことにより、ア
ジャスタ66へのエアの送給を確実に防止することがで
き、アジャスタ66の動作においてスポンジ状態が発生
せず、動作が確実となり、使い勝手を向上し得る。
【0055】
【発明の効果】以上詳細に説明した如くこの発明によれ
ば、潤滑油を潤滑油用供給通路によりアジャスタに供給
し動力伝達手段に張力を与えてカムタイミングを保持す
るエンジンの潤滑装置の潤滑油用供給通路よりも上方位
置にメインギャラリを設け、潤滑油用供給通路途中に潤
滑油を所定方向に噴出するジェットを設けるとともに、
ジェット内に潤滑油の油圧を調整する絞り部を設けたの
で、前記アジャスタに供給される潤滑油の油圧を一定と
することができ、カムタイミングを適正状態に保持し得
るとともに、過圧されないことによってアジャスタの使
用寿命を長くし得るものである。また、前記ジェット内
に絞り部を設けるのみで実現できることにより、構成が
簡略であり、製作が容易で、コストを低廉とし得て、経
済的に有利であるとともに、内径の異なる絞り部を有す
るジェットと交換すれば、油圧を簡単に設定変更し得
て、油圧調整が容易となり、実用上有利である。更に、
前記メインギャラリに潤滑油中に混入したエアを取り除
くべく上方向に指向開口するエア抜き通路の端部を接続
して設ける構成とすれば、アジャスタへのエアの送給を
確実に防止し得て、アジャスタの動作においてスポンジ
状態が発生せず、動作が確実となり、使い勝手を向上し
得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示すジエットの要部拡大正
面図である。
【図2】V型のエンジンの概略正面図である。
【図3】エンジンの潤滑装置の動弁駆動系を示す説明図
である。
【図4】図3のIV−IV線によるジェットの要部拡大
断面図である。
【図5】潤滑油の供給通路を示す概略拡大図である。
【図6】この発明の従来技術を示すエンジンの潤滑装置
の動弁駆動系の説明図である。
【符号の説明】
2 V型のエンジン 4 シリンダブロック 6−1 第1シリンダバンク 6−2 第2シリンダバンク 8−1 第1シリンダヘッド 8−2 第2シリンダヘッド 10−1 第1ヘッドカバー 10−2 第2ヘッドカバー 14 オイルパン 16 クランク軸 18 クランクプーリ 24 パワステポンプ 30 エアコンコンプレッサ 36 ウォータポンプ 42 オルタネータ 48 第1駆動用ベルト 50 第2駆動用ベルト 52−1 第1カム軸 52−2 第2カム軸 54−1 第1カムスプロケット 54−2 第2カムスプロケット 56 タイミングチエン用スプロケット 58 スプロケット 60 タイミングチエン 62 テンショナ 66 アジャスタ 68 潤滑油用供給通路 68−1 第1潤滑油用供給通路 68−2 第2潤滑油用供給通路 68−3 第3潤滑油用供給通路 68−4 第4潤滑油用供給通路 70 メインギャラリ 72 ジェット 74 絞り部 76 エア抜き通路 78 連絡孔部 80 ノズル

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンの各部に潤滑油を供給するとと
    もに潤滑油を潤滑油用供給通路によりアジャスタに供給
    し動力伝達手段に張力を与えてカムタイミングを保持す
    るエンジンの潤滑装置において、前記潤滑油用供給通路
    よりも上方位置にメインギャラリを設け、潤滑油用供給
    通路途中に潤滑油を所定方向に噴出するジェットを設け
    るとともにこのジェット内には潤滑油の油圧を調整する
    絞り部を設けたことを特徴とするエンジンの潤滑装置。
JP03353722A 1991-12-18 1991-12-18 エンジンの潤滑装置 Expired - Fee Related JP3074884B2 (ja)

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