JP3074850U - 放送信号予約記録装置およびビデオデッキ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 外部入力端子の切替操作を行った上で、予約
設定操作を行わなければならないため、複数の予約設定
操作を行う場合には、予約設定操作ごとに外部入力端子
の切替操作を行わなければならず、操作性が良くなかっ
た。 【解決手段】 マイコン１１は、ガイドチャンネル設定
モードにて所定の選択操作を受け付けると、この選択操
作に基づいて上記映像信号および音声信号の入力切り替
えを行う。その後、録画予約モードにてＧコードの入力
操作を受け付けると、このＧコードを解読して対応する
チャンネル番号をガイドチャンネルに関連づけつつ、録
画予約を行わせるだけで良いため、外部機器にて受信さ
れた放送信号について記録予約を行う際の操作性を向上
させることが可能となる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、放送信号予約記録装置およびビデオデッキに関し、特に、外部機器 にて受信された放送信号について記録予約を行うことの可能な放送信号予約記録 装置およびビデオデッキに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来より、放送信号予約記録装置に切替可能な複数の外部入力端子が設けられ ている場合には、所望の外部機器が接続された外部入力端子への切替操作によっ て外部入力端子の切替設定を行い、所望の録画開始日時、録画終了日時および受 信チャンネルなどを予約設定するための操作を行っていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上述した従来の放送信号予約記録装置においては、外部入力端子の切替操作を 行った上で、予約設定操作を行わなければならないため、複数の予約設定操作を 行う場合には、予約設定操作ごとに外部入力端子の切替操作を行わなければなら ず、操作性が良くなかった。 なお、従来の放送信号予約記録装置としては、特開平６−７６４１０号公報に 開示された放送信号予約記録装置が知られているが、この放送信号予約記録装置 は、自身が備える二台のチューナにより受信される放送信号に基づく録画予約の 制御を行うものにすぎず、外部入力端子の切替を伴うものではない。 本考案は、上記課題にかんがみてなされたもので、外部機器にて受信された放 送信号について記録予約を行う際の操作性を向上させることの可能な放送信号予 約記録装置およびビデオデッキの提供を目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するため、請求項１にかかる考案は、外部機器にて受信された 放送信号を入力する放送信号入力手段と、この入力された放送信号を記録する放 送信号記録手段と、所定の予約情報の入力を受け付ける予約情報受付手段と、こ の受け付けられた予約情報が上記外部機器に該当するとき、上記放送信号入力手 段に同外部機器からの放送信号を入力させるとともに、上記信号記録手段に同放 送信号の記録予約を行わせる予約制御手段とを具備する構成としてある。 上記のように構成した請求項１にかかる考案においては、予約情報受付手段が 所定の予約情報の入力を受け付けると、予約制御手段は、この受け付けられた予 約情報が外部機器に該当するものであるとき、上記放送信号入力手段に同外部機 器からの放送信号を入力させ、上記信号記録手段に同放送信号の記録予約を行わ せる。

【０００５】 このため、上記放送信号入力手段における入力切り替えと、上記信号記録手段 における記録予約とを個別に行う必要がなく、上記受け付けられた予約情報に基 づいて一括処理される。 上記放送信号入力手段は、外部機器にて受信された放送信号を入力するもので あれば良く、構成の一例として、請求項２にかかる考案は、上記請求項１に記載 の放送信号予約記録装置において、上記放送信号入力手段は、複数の外部機器に て受信された放送信号を個別に入力し、上記予約制御手段は、上記予約情報受付 手段にて受け付けられた予約情報がいずれかの外部機器に該当するとき、上記放 送信号入力手段に同該当する外部機器からの放送信号を入力させる構成としてあ る。

【０００６】 上記のように構成した請求項２にかかる考案においては、上記予約制御手段は 、上記予約情報受付手段にて受け付けられた予約情報が上記放送信号入力手段に 対して放送信号を個別に入力するいずれかの外部機器に該当するものであるとき 、上記放送信号入力手段に同該当する外部機器からの放送信号を入力させる。 従って、複数の外部機器から放送信号が入力され得る状況においても、上記予 約情報に対応した放送信号が入力されるように、上記放送信号入力手段における 入力切り替えが行われる。

【０００７】 なお、上記放送信号記録手段は、上記放送信号入力手段にて入力された放送信 号を記録するものであれば良く、磁気記録媒体への記録を行うものであっても良 いし、光記録媒体への記録を行うものであっても良い。すなわち、本考案は、上 記予約情報に基づいて上述した入力切り替えを行うことができれば良いとの観点 から、上記放送信号の記録形態が限定されるものではない。 上記予約情報受付手段は、所定の予約情報の入力を受け付けるものであれば良 く、例えば、当該放送信号予約記録装置に設けられた操作パネルにおけるキー操 作を受け付けるものであっても良いし、リモコン送信機からキー操作に基づいて 送信される赤外線信号を受け付けるものであっても良い。

【０００８】 上記予約制御手段は、上記予約情報受付手段にて受け付けられた予約情報が上 記外部機器に該当するとき、上記放送信号入力手段に同外部機器からの放送信号 を入力させるとともに、上記信号記録手段に同放送信号の記録予約を行わせるも のであれば良く、構成の一例として、請求項３にかかる考案は、上記請求項１ま たは請求項２のいずれかに記載の放送信号予約記録装置において、上記予約制御 手段は、上記予約情報受付手段にて受け付けられた予約情報に対応するチャンネ ル番号に基づいて上記外部機器に該当するか否かを判別する構成としてある。 上記のように構成した請求項３にかかる考案においては、上記予約情報受付手 段にて予約情報が受け付けられると、上記予約制御手段は、この受け付けられた 予約情報に対応するチャンネル番号を取得し、この取得されたチャンネル番号に 基づいて上記外部機器に該当するか否かを判別する。 例えば、地上波放送、ケーブル放送および衛星放送がある場合には、各放送に よって割り当てられるチャンネル番号の範囲があらかじめ決められているため、 チャンネル番号に該当する放送を受信可能な機器を上記該当する外部機器として 判別する。この場合には、上記予約情報に対応するチャンネル番号を取得するだ けで容易に上記外部機器が該当する機器であるのかを判別することができるため 、上記予約制御手段における制御手順を簡素化する点で有用となる。

【０００９】 また、上記放送信号入力手段の別の構成例として、請求項４にかかる考案は、 上記請求項１〜請求項３のいずれかに記載の放送信号予約記録装置において、上 記放送信号を受信する放送信号受信手段を備え、上記放送信号入力手段は、上記 外部機器または放送信号受信手段にて受信された放送信号を入力し、上記予約制 御手段は、上記予約情報受付手段にて受け付けられた予約情報に該当する外部機 器または放送信号受信手段を特定し、上記放送信号入力手段に同特定された外部 機器または放送信号受信手段からの放送信号を入力させる構成としてある。 上記のように構成した請求項４にかかる考案においては、当該放送信号予約記 録装置が備えた放送信号受信手段による放送信号の受信が可能である。このため 、上記放送信号入力手段は、上記外部機器または放送信号受信手段にて受信され たいずれかの放送信号を入力する。

【００１０】 すると、上記予約制御手段は、上記予約情報受付手段にて受け付けられた予約 情報に該当する外部機器または放送信号受信手段を特定し、上記放送信号入力手 段における入力切り替えにより、同特定された外部機器または放送信号受信手段 からの放送信号を入力させる。 従って、外部機器にて受信される放送信号に関する入力切り替えのみに限定さ れず、当該放送信号予約記録装置にて受信される放送信号も含めた入力切り替え が行われる点で有用となる。

【００１１】 上記請求項４を適用した場合における上記予約制御手段の構成例として、請求 項５にかかる考案は、上記請求項４に記載の放送信号予約記録装置において、上 記予約制御手段は、上記予約情報受付手段にて受け付けられた予約情報に対応す るチャンネル番号に基づいて、同予約情報に該当する外部機器または放送信号受 信手段を特定する構成としてある。 上記のように構成した請求項５にかかる考案においては、上記請求項３の場合 と同様に、上記予約情報受付手段にて予約情報が受け付けられると、上記予約制 御手段は、この受け付けられた予約情報に対応するチャンネル番号を取得する。 すると、当該請求項５の場合には、この取得されたチャンネル番号に基づいて 、上記予約情報に該当する外部機器または放送信号受信手段を特定する。従って 、上記予約情報に対応するチャンネル番号を取得するだけで、自機に備えられた 放送信号受信手段も含め、同予約情報に該当する受信機器が特定される。

【００１２】 ところで、当該放送信号予約記録装置の具体的な適用例として、請求項６にか かる考案は、複数の外部機器にて受信された放送信号に基づく映像信号および音 声信号を個別に入力する外部入力端子と、上記放送信号を受信して同受信した放 送信号に基づく映像信号および音声信号を出力するチューナと、上記映像信号お よび音声信号をビデオテープに記録させるビデオＩＣと、対応チャンネル設定モ ードにて所定の選択操作を受け付けると、この選択操作に基づいて上記映像信号 および音声信号の入力切り替えを行い、録画予約モードにて録画予約コードの入 力操作を受け付けると、この録画予約コードを解読して対応するチャンネル番号 を対応チャンネルに関連づけつつ、録画予約を行わせるマイコンとを備える構成 としてある。 すなわち、当該放送信号予約記録装置は、上記具体的な構成を有するビデオデ ッキとしても有効である。

【００１３】

【考案の効果】

以上説明したように本考案は、外部機器にて受信された放送信号について記録 予約を行う際の操作性を向上させることの可能な放送信号予約記録装置を提供す ることができる。 また、請求項２にかかる考案によれば、複数の外部機器にて受信された放送信 号が入力され得る状況においても効率良く入力切り替えを行うことができる。 さらに、請求項３にかかる考案によれば、予約制御手段における制御処理を簡 素化することができる。

【００１４】 さらに、請求項４にかかる考案によれば、自機にて受信される放送信号も含め て効率良く入力切り替えを行うことができる。 さらに、請求項５にかかる考案によれば、自機にて受信される放送信号も含め た入力切り替えを行う場合であっても、予約制御手段における制御処理の簡素化 を図ることができる。 さらに、請求項６にかかる考案によれば、外部機器にて受信された放送信号に ついて記録予約を行う際の操作性を向上させることの可能なビデオデッキを提供 することができる。

【００１５】

【考案の実施の形態】

以下、図面にもとづいて本考案の実施形態を説明する。 図１は、本考案の一実施形態にかかるビデオデッキに各種外部機器を接続した 際の外観を斜視図により示している。 ビデオデッキ１０の背面側には、２１ピンケーブルＡ，Ｂをそれぞれ接続可能 な外部入力端子１０ａ，１０ｂが設けられており、また、前面側には、通信ケー ブルＣが接続されたＲＣＡジャックを差し込み可能な外部入力端子１０ｃが設け られている。

【００１６】 外部入力端子１０ａに接続された２１ピンケーブルＡの他端には、テレビジョ ン受信機２０が接続され、外部入力端子１０ｂに接続された２１ピンケーブルＢ の他端には、ＢＳ放送受信機３０が接続される。 このため、テレビジョン受信機２０にて受信された放送信号に基づく映像信号 および音声信号は、２１ピンケーブルＡを介してビデオデッキ１０に入力され、 ＢＳ放送受信機３０にて受信された放送信号に基づく映像信号および音声信号は 、２１ピンケーブルＢを介してビデオデッキ１０に入力される。

【００１７】 また、外部入力端子１０ｃに差し込まれるＲＣＡジャックに接続された通信ケ ーブルＣの他端には、ビデオデッキ４０が接続されるため、ビデオデッキ４０に て受信された放送信号に基づく映像信号および音声信号は、通信ケーブルＣを介 してビデオデッキ１０に入力される。 従って、外部機器にて受信された放送信号を入力する外部入力端子１０ａ〜１ ０ｃは、本考案にいう放送信号入力手段を構成する。 一方、ビデオデッキ１０の背面側には、２１ピンケーブルＤを接続可能な外部 出力端子１０ｄが設けられており、２１ピンケーブルＤの他端には、テレビジョ ン受信機５０が接続される。このため、ビデオデッキ１０にてビデオテープを再 生して得られたビデオ信号やＯＳＤ表示信号などは、２１ピンケーブルＤを介し てテレビジョン受信機５０に出力される。

【００１８】 図２は、ビデオデッキ１０とＢＳ放送受信機３０との主要構成をブロック図に より示している。 ビデオデッキ１０には、所定のプログラム実行環境を有するマイコン１１が備 えられており、このマイコン１１には、チューナ１２およびビデオＩＣ１３が接 続されている。 本考案にいう放送信号受信手段としてのチューナ１２は、マイコン１１から指 示された受信周波数に基づいて対応するテレビジョン放送をアンテナ１２ａにて 受信して放送信号を出力する。

【００１９】 ビデオＩＣ１３は、チューナ１２から出力された放送信号に基づく映像信号お よび音声信号、もしくは、外部入力端子１０ａ〜１０ｃに入力された映像信号お よび音声信号に基づいて信号処理を施し、テープメカ１４が駆動させるビデオテ ープに対してビデオヘッド１５によりビデオ信号の記録させる。この意味で、ビ デオＩＣ１３、テープメカ１４およびビデオヘッド１５は、本考案にいう放送信 号記録手段を構成する。 また、ビデオＩＣ１３は、マイコン１１がテープメカ１４にビデオテープを駆 動させる際、ビデオヘッド１５によりビデオテープから読み出されたビデオ信号 に基づいて信号処理を施す。

【００２０】 なお、ビデオＩＣ１３には、図示しないＯＳＤ回路が備えられており、このＯ ＳＤ回路は、映像信号に対してチャンネル番号やビデオ再生時間などに関するＯ ＳＤ表示信号を生成する。 マイコン１１には、リモコン受信回路１１ａが備えられており、リモコン送信 機６０から送信される赤外線信号を受光し、この受光した赤外線信号に基づいて 各デバイスに対する制御信号の出力などの各種制御を実行する。また、マイコン １１には、タイマ回路１１ｂも備えられており、録画予約などが行われると、タ イマ回路１１ｂにて保持する日時情報に基づき、テープメカ１４に対する駆動制 御などを実行する。ここで、録画予約に関する赤外線信号を受け付けるリモコン 受信回路１１ａは、本考案にいう予約情報受付手段を構成する。

【００２１】 ビデオＩＣ１３には、上述した外部入力端子１０ａ〜１０ｃが接続されており 、図１に示すように、各ケーブルを介してテレビジョン受信機２０、ＢＳ放送受 信機３０およびビデオデッキ４０がそれぞれに接続される。 例えば、外部入力端子１０ｂには、２１ピンケーブルＢを介してＢＳ放送受信 機３０に接続されるため、ＢＳ放送受信機３０にて放送信号が受信される場合、 この受信された放送信号に基づく映像信号および音声信号が外部入力端子１０ｂ を介してビデオＩＣ１３に入力される。 一方、ビデオＩＣ１３には、上述した外部出力端子１０ｄも接続されており、 図１に示すように、２１ピンケーブルＤを介してテレビジョン受信機５０に接続 される。

【００２２】 ところで、本実施形態にかかるビデオデッキ１０では、リモコン送信機６０に おけるＧコードの入力操作に基づいて録画予約が行われる。このとき、マイコン １１は、入力されたＧコードを解読して録画開始日時、録画終了日時および受信 チャンネルを取得し、この取得された受信チャンネルについてはガイドチャンネ ルへの関連づけを行う。なお、ここにいうＧコードとガイドチャンネルとは、本 考案にいう予約情報を構成し、また、本考案にいう録画予約コードと対応チャン ネルとをそれぞれに構成する。 図３は、ガイドチャンネルを設定する際のマイコン１１における処理手順をフ ローチャートにより示している。

【００２３】 リモコン受信回路１１ａにおいて、ガイドチャンネル設定モードを選択する旨 の赤外線信号が受信されると（ステップＳ１００）、マイコン１１は、ガイドチ ャンネル設定モードへ移行し、図４に示すようなＯＳＤ表示を行うためのＯＳＤ 表示信号を生成して外部入力端子１０ａへ出力させる旨の制御信号をビデオＩＣ １３に出力する（ステップＳ１１０）。 同図に示すＯＳＤ表示画面では、「ＭＡＮＵＡＬ」が選択されると、Ｇコード に対応するチャンネル番号をデコードした際、図５に示すように、所望のガイド チャンネルに割り当て、「ＡＶ１〜３」が選択されると、Ｇコードに対応するチ ャンネル番号をデコードした際、ＡＶ１〜３にそれぞれ割り当てる。

【００２４】 すなわち、「ＡＶ１〜３」が選択された場合には、入力端子として外部入力端 子１０ａ〜１０ｃへそれぞれ切り替えることができ、各入力端子から入力される 映像信号および音声信号について録画予約が行われる。 従って、例えば、「ＡＶ２」が選択された後、確定キーが押し下げられた旨の 赤外線信号がリモコン受信回路１１ａにて受信されると（ステップＳ１２０）、 マイコン１１は、映像信号および音声信号の入力端子として外部入力端子１０ｂ への切替を行うとともに（ステップＳ１３０）、図６に示すようなＯＳＤ表示に 切り替える旨の制御信号をビデオＩＣ１３へ出力する（ステップＳ１４０）。

【００２５】 そして、ガイドチャンネル設定モードを終了する旨の赤外線信号がリモコン受 信回路１１ａにて受信されると（ステップＳ１５０）、通常モードへ復帰する。 ここで、録画予約設定を行う旨の赤外線信号がリモコン受信回路１１ａにて受 信されると、マイコン１１は、図７に示すように、録画予約モードへ移行し（ス テップＳ２００）、ビデオＩＣ１３に対して録画予約設定画面を表示するための ＯＳＤ表示信号を生成して外部出力端子１０ｄへ出力させる旨の制御信号を出力 する（ステップＳ２１０）。

【００２６】 リモコン受信回路１１ａにてＧコードに対応する赤外線信号が受信されると（ ステップＳ２２０）、マイコン１１は、Ｇコードを解読して対応するチャンネル 番号をガイドチャンネルに関連づけるだけで良い。 例えば、上述したように、ガイドチャンネル設定モードにて「ＡＶ２」が選択 され、映像信号および音声信号の入力端子として外部入力端子１０ｂへ切り替え られている場合には、Ｇコードに対応するチャンネル番号をＡＶ２に関連づける だけで良い。従って、Ｇコードを入力するごとに入力端子の切替操作を行う必要 がなく、操作性を向上させることが可能な点で有用となる。

【００２７】 このとき、マイコン１１は、Ｇコードの解読によって得られた録画開始日時、 録画終了日時および受信チャンネルに基づいて、図８に示すようなＯＳＤ表示を 行うためのＯＳＤ表示信号を生成して外部出力端子１０ｄから出力する旨の制御 信号をビデオＩＣ１３に出力するとともに（ステップＳ２３０）、これらの得ら れた録画開始日時、録画終了日時および受信チャンネルを図示しないＲＡＭなど に記録する（ステップＳ２４０）。 そして、録画予約モードを終了する旨の赤外線信号がリモコン受信回路１１ａ にて受信されると（ステップＳ２５０）、通常モードへ復帰する。

【００２８】 なお、マイコン１１にて上述した録画予約設定が行われる場合には、ＢＳ放送 受信機３０においても同じ録画予約日時に放送信号を受信させるための受信予約 設定が行われている。 このため、実際に録画予約された日時になった場合には、ＢＳ放送受信機３０ にて受信された放送信号が外部入力端子１０ｂから入力され、マイコン１１およ びビデオＩＣ１３からの制御信号に基づいてそれぞれ駆動するテープメカ１４お よびビデオヘッド１５により、この外部入力端子１０ｂから入力された放送信号 がビデオテープに記録される。 以上のように、ガイドチャンネル設定とＧコードによる録画予約設定とを制御 するマイコン１１は、本考案にいう予約制御手段を構成する。

【００２９】 本実施形態では、Ｇコードを解読して得られたチャンネル番号をガイドチャン ネルに関連づけることにより、ビデオＩＣ１３への信号入力切替を行っているが 、かかる構成は一例にすぎないため、図７におけるステップＳ２２０とＳ２３０ との間に図９に示す手順を加えることで、Ｇコードを解読して得られたチャンネ ル番号に基づく信号入力切替を併用し、マイコン１１における処理効率を向上さ せることも可能である。 すなわち、ビデオデッキ１０、テレビジョン受信機２０およびＢＳ放送受信機 ３０にて、地上波放送、ケーブル放送およびＢＳ放送がそれぞれに受信される場 合、各放送に応じて割り当てられるチャンネル番号の範囲が決められている。

【００３０】 このため、例えば、Ｇコードを解読して得られたチャンネル番号が２６２チャ ンネルであれば（ステップＳ３００）、地上波放送やケーブル放送では割り当て られるはずのないチャンネル番号であるため、マイコン１１は、ＢＳ放送の録画 予約に関するＧコードであると判別し、ビデオＩＣ１３への入力端子を外部入力 端子１０ｂに切り替える（ステップＳ３１０，Ｓ３２０）。 すると、Ｇコードの解読により得られたチャンネル番号だけで切り替えられる べき入力端子が明らかになる場合には、マイコン１１における処理効率の向上が 実現される。なお、チャンネル番号だけで切り替えられるべき入力端子が明らか にならない場合には、上述した本実施形態にかかる手順に従ってガイドチャンネ ルとの関連づけを行えば良い（ステップＳ３３０）。

【００３１】 次に、本実施形態にかかるビデオデッキ１０において、ガイドチャンネルを設 定し、Ｇコードによる録画予約を行う場合の手順について説明する。 利用者がリモコン送信機６０にてガイドチャンネル設定モードを選択すると、 リモコン受信回路１１ａは、この選択操作に基づく赤外線信号を受信する。マイ コン１１は、ガイドチャンネル設定モードへ移行し、ＯＳＤ表示信号を生成して 外部出力端子１０ｄへ出力させる旨の制御信号をビデオＩＣ１３に出力する。

【００３２】 すると、制御信号を受け取ったビデオＩＣ１３がＯＳＤ表示信号を生成して外 部出力端子１０ｄに出力するため、２１ピンケーブルＤを介してＯＳＤ表示信号 を受け取ったテレビジョン受信機５０は、ＯＳＤ表示信号に基づいて画面表示を 行う。 このとき、テレビジョン受信機５０における画面表示に基づき、利用者がリモ コン送信機６０にて選択操作を行うと、リモコン受信回路１１ａは、この選択操 作に基づく赤外線信号を受信するため、マイコン１１は、この選択操作に基づい て入力端子の切り替えを行うとともに、ＯＳＤ表示信号を切り替える旨の制御信 号をビデオＩＣ１３に出力する。

【００３３】 制御信号を受け取ったビデオＩＣ１３がＯＳＤ表示信号を切り替えて外部出力 端子１０ｄに出力するため、２１ピンケーブルＤを介してＯＳＤ表示信号を受け 取ったテレビジョン受信機５０は、ＯＳＤ表示信号に基づいて画面表示を行う。 そして、利用者がリモコン送信機６０にてガイドチャンネル設定モードを終了 するための操作を行うと、リモコン受信回路１１ａは、この操作に基づく赤外線 信号を受信し、マイコン１１は、通常モードへ復帰する。

【００３４】 ここで、利用者がリモコン送信機６０にて録画予約モードを選択すると、リモ コン受信回路１１ａは、この選択操作に基づく赤外線信号を受信し、マイコン１ １は、録画予約モードへ移行し、ＯＳＤ表示信号を生成して外部出力端子１０ｄ へ出力させる旨の制御信号をビデオＩＣ１３に出力する。 すると、制御信号を受け取ったビデオＩＣ１３がＯＳＤ表示信号を生成して外 部出力端子１０ｄに出力するため、２１ピンケーブルＤを介してＯＳＤ表示信号 を受け取ったテレビジョン受信機５０は、ＯＳＤ表示信号に基づいて画面表示を 行う。

【００３５】 このとき、テレビジョン受信機５０における画面表示に基づき、利用者がリモ コン送信機６０にてＧコードの入力操作を行うと、リモコン受信回路１１ａは、 この入力操作に基づく赤外線信号を受信するため、マイコン１１は、この入力操 作に基づくＧコードを解読して対応するチャンネル番号をガイドチャンネルに関 連づける。 マイコン１１は、Ｇコードの解読によって得られた録画開始日時、録画終了日 時および受信チャンネルに基づいて、ＯＳＤ表示を行うためのＯＳＤ表示信号を 生成して外部出力端子１０ｄから出力する旨の制御信号をビデオＩＣ１３に出力 するとともに、これらの得られた録画開始日時、録画終了日時および受信チャン ネルをＲＡＭなどに記録する。

【００３６】 上記制御信号を受け取ったビデオＩＣ１３は、ＯＳＤ表示信号を切り替えて外 部出力端子１０ｄに出力し、２１ピンケーブルＤを介してＯＳＤ表示信号を受け 取ったテレビジョン受信機５０は、ＯＳＤ表示信号に基づいて画面表示を行う。 そして、利用者がリモコン送信機６０にて録画予約設定モードを終了するため の操作を行うと、リモコン受信回路１１ａは、この操作に基づく赤外線信号を受 信し、マイコン１１は、通常モードへ復帰する。 このように、マイコン１１は、ガイドチャンネル設定モードにて所定の選択操 作を受け付けると、この選択操作に基づいて上記映像信号および音声信号の入力 切り替えを行う。その後、録画予約モードにてＧコードの入力操作を受け付ける と、このＧコードを解読して対応するチャンネル番号をガイドチャンネルに関連 づけつつ、録画予約を行わせるだけで良いため、外部機器にて受信された放送信 号について記録予約を行う際の操作性を向上させることが可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本実施形態にかかるビデオデッキに各種外部機
器を接続した際の外観を示す斜視図である。

【図２】ビデオデッキとＢＳ放送受信機との主要構成を
示すブロック図である。

【図３】ガイドチャンネルを設定する際のマイコンにお
ける処理手順を示すフローチャートである。

【図４】ガイドチャンネル設定モードが選択された際の
ＯＳＤ表示を示す画面例である。

【図５】ガイドチャンネルを設定する際のＯＳＤ表示を
示す画面例である。

【図６】外部入力端子を選択した際のＯＳＤ表示を示す
画面例である。

【図７】録画予約設定時のマイコンにおける処理手順を
示すフローチャートである。

【図８】録画予約モードにおけるＯＳＤ表示を示す画面
例である。

【図９】変形例にかかる録画予約設定時のマイコンにお
ける処理手順を示すフローチャートである。

【符号の説明】

１０…ビデオデッキ １０ａ〜１０ｃ…外部入力端子 １１…マイコン １１ａ…リモコン受信回路 １１ｂ…タイマ回路 １２…チューナ １２ａ…アンテナ １３…ビデオＩＣ １４…テープメカ １５…ビデオヘッド ２０…テレビジョン受信機 ３０…ＢＳ放送受信機 ４０…ビデオデッキ ５０…テレビジョン受信機 ６０…リモコン送信機 Ａ，Ｂ…２１ピンケーブル Ｃ…通信ケーブル Ｄ…２１ピンケーブル

Claims (6)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 外部機器にて受信された放送信号を入力
   する放送信号入力手段と、 この入力された放送信号を記録する放送信号記録手段
   と、 所定の予約情報の入力を受け付ける予約情報受付手段
   と、 この受け付けられた予約情報が上記外部機器に該当する
   とき、上記放送信号入力手段に同外部機器からの放送信
   号を入力させるとともに、上記信号記録手段に同放送信
   号の記録予約を行わせる予約制御手段とを具備すること
   を特徴とする放送信号予約記録装置。
2. 【請求項２】 上記請求項１に記載の放送信号予約記録
   装置において、 上記放送信号入力手段は、複数の外部機器にて受信され
   た放送信号を個別に入力し、 上記予約制御手段は、上記予約情報受付手段にて受け付
   けられた予約情報がいずれかの外部機器に該当すると
   き、上記放送信号入力手段に同該当する外部機器からの
   放送信号を入力させることを特徴とする放送信号予約記
   録装置。
3. 【請求項３】 上記請求項１または請求項２のいずれか
   に記載の放送信号予約記録装置において、 上記予約制御手段は、上記予約情報受付手段にて受け付
   けられた予約情報に対応するチャンネル番号に基づいて
   上記外部機器に該当するか否かを判別することを特徴と
   する放送信号予約記録装置。
4. 【請求項４】 上記請求項１〜請求項３のいずれかに記
   載の放送信号予約記録装置において、 上記放送信号を受信する放送信号受信手段を備え、 上記放送信号入力手段は、上記外部機器または放送信号
   受信手段にて受信された放送信号を入力し、 上記予約制御手段は、上記予約情報受付手段にて受け付
   けられた予約情報に該当する外部機器または放送信号受
   信手段を特定し、上記放送信号入力手段に同特定された
   外部機器または放送信号受信手段からの放送信号を入力
   させることを特徴とする放送信号予約記録装置。
5. 【請求項５】 上記請求項４に記載の放送信号予約記録
   装置において、 上記予約制御手段は、上記予約情報受付手段にて受け付
   けられた予約情報に対応するチャンネル番号に基づい
   て、同予約情報に該当する外部機器または放送信号受信
   手段を特定することを特徴とする放送信号予約記録装
   置。
6. 【請求項６】 複数の外部機器にて受信された放送信号
   に基づく映像信号および音声信号を個別に入力する外部
   入力端子と、 上記放送信号を受信して同受信した放送信号に基づく映
   像信号および音声信号を出力するチューナと、 上記映像信号および音声信号をビデオテープに記録させ
   るビデオＩＣと、 対応チャンネル設定モードにて所定の選択操作を受け付
   けると、この選択操作に基づいて上記映像信号および音
   声信号の入力切り替えを行い、録画予約モードにて録画
   予約コードの入力操作を受け付けると、この録画予約コ
   ードを解読して対応するチャンネル番号を対応チャンネ
   ルに関連づけつつ、録画予約を行わせるマイコンとを備
   えることを特徴とするビデオデッキ。