JP3074623B2 - 畳乾燥車 - Google Patents

畳乾燥車

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JP3074623B2
JP3074623B2 JP11004836A JP483699A JP3074623B2 JP 3074623 B2 JP3074623 B2 JP 3074623B2 JP 11004836 A JP11004836 A JP 11004836A JP 483699 A JP483699 A JP 483699A JP 3074623 B2 JP3074623 B2 JP 3074623B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、畳害虫の駆除駆除
のために、畳に適当な熱を加えながら乾燥させる作業を
車内で行える特殊自動車としての畳乾燥車に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】畳を天日に乾して、十分乾燥させるため
のスペースが取れないなど、今日の住宅環境では畳の自
然乾燥がほとんど不可能な状態にある。しかも、閉め切
った室内での暖房装置などの普及によって畳害虫、特に
ダニが畳の内部に寄生し易い状態になっている。
【0003】このような畳のダニの駆除などに従来から
薬剤が用いられている。しかし、薬剤が散布されたとし
ても、その効果が長時間に渡って維持できず、また、そ
の作用が畳の内部まで及びにくいため、ダニなどの完全
な駆除がほとんど不可能となっている。
【0004】そこで、自動車の車体上に乾燥室を設置
し、この乾燥室に多数の畳を非接触状態で保持して密閉
しながら熱風により乾燥し、この乾燥過程で熱によって
畳内の害虫、特にダニを短時間で効率よく駆除すること
が、移動作業として出来るようにした畳乾燥車が実公平
2-47432 号公報、実公平3-48894 号公報、実開昭62-156
544 号公報、実開昭63-75788号公報、実開昭62-156544
公報などが提案されていている。
【0005】このうちの実公平2-47432 号公報の畳乾燥
車を図10、図11に示すと、畳乾燥車1は、車体2上に開
閉扉4によって密閉可能な乾燥室3を設置し、この乾燥
室3の熱風取り入れ口5に熱風発生装置7を接続すると
ともに、前記乾燥室3の内部に、畳支持枠10を取り外し
可能な状態で設けている。
【0006】この畳支持枠10は、複数の逆U字形の脚枠
11の間に多数の仕切り枠12を平行な状態で配設するとと
もに、これらの脚枠11および仕切り枠12の下方に複数の
受け軸13を掛け渡し、これらの受け軸13に脚枠11および
仕切り枠12との間、および隣合う仕切り枠12との間ごと
にローラ16を回転自在に取り付けてなる。
【0007】また、前記乾燥室3は天井部分に設けられ
た熱風吸い込みダクト8および排気ダクト9により外気
に通じ、畳支持枠10は複数の脚枠11は一方の下端部分で
車輪14を有し、他方の下端部分で取り付け板15を備え
る。
【0008】畳乾燥車1はその運転によって乾燥しよう
とする畳20の近くまで移動でき、そこで、開閉扉4によ
って乾燥室3を開き、その内部の畳支持枠10に図2に示
すように複数の畳20を立て掛け状態で、しかも相互に非
接触状態で収納していく。
【0009】開閉扉4を閉じ、熱風発生装置7を作動さ
せ、乾燥室3の内部を熱風によって加熱し、熱風の熱は
それぞれの畳20に均一に行きわたり、この加熱中に畳内
部の害虫、特にダニはその熱によって完全に死滅する。
加熱後の熱は熱風吸い込みダクト8から排気ダクト9を
経て外部に排出される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この実公平2-
47432 号公報の畳乾燥車は熱風の熱を畳に行きわたらせ
て乾燥させるだけであり、畳についた悪臭までを除くこ
とはできない。むしろ、熱風で加熱する際に畳内部に浸
透して閉じ込められている臭気源を刺激し、悪臭の発生
を助長するような事態も多い。
【0011】また、着脱自在であるとはいえ、複数の逆
U字形の脚枠11の間に多数の仕切り枠12を平行な状態で
配設した畳支持枠10が乾燥室3内に大きく張り出して占
めるものであり、これが熱風の循環の邪魔となるととも
に、畳乾燥以外の乾燥作業や他の運搬作業を行う場合の
障害となる。
【0012】本発明の目的は前記従来例の不都合を解消
し、畳を効果的に乾燥させ、害虫、特にダニの駆除が完
全に行えるとともに、悪臭を取り除くことができ、しか
も、乾燥室内部は常に広い空間を確保できる畳乾燥車を
提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するため、第1に、開閉扉で密閉可能な乾燥室を車体に
形成し、熱風発生装置をこの乾燥室の熱風噴射口に接続
し、乾燥室床部には畳誘導用のローラを配設した畳乾燥
車において、消臭塗料を塗布した多孔形状の金属板を、
乾燥室内に設ける溝レールに端部を挿入して着脱自在に
配設したこと、第2に、消臭塗料は、(a)アルミノケ
イ酸塩と、(b)酸化剤とを含有し、塗膜中の顔料容積
濃度(アルミノケイ酸塩と酸化剤を含む)が20%〜40%
であることを要旨とするものである。
【0014】第3に、乾燥室の熱風噴射口は乾燥室床部
に開口し、この熱風噴射口と熱風発生装置との間に遠赤
外線発生用のセラミックを配設すること、第4に、乾燥
室床部には開閉扉から奥に向かい、低い仕切り板を間隔
を存して並列させて畳誘導溝を形成し、畳誘導用のロー
ラはこの畳誘導溝内に複数個を適宜に間隔を存して配設
するとともに、畳誘導溝の先端部が近接する壁面のある
程度の高さ位置から、畳端の支持体を前記仕切り板と同
幅で並べて突設すること、第5に熱風噴射口は畳誘導溝
の列の途中を横切るように開口すること、第6に、車体
屋根部に畳キャリー枠を設けることを要旨とするもので
ある。
【0015】請求項1記載の本発明によれば、熱風発生
装置からの熱風を乾燥室に送り込んで、熱風の熱が畳に
均一に行き渡ることで、畳が乾燥し、畳内部の害虫、特
に、ダニがその熱により完全に死滅するとともに、熱風
は乾燥室内を循環し、その後外へ排出されるが、循環中
に畳から発生される悪臭は板に塗布した消臭塗料で消臭
され、乾燥後の畳は悪臭のとれたものとなる。
【0016】さらに、消臭塗料を塗布する板は金属板で
あるので高温になる乾燥室内でも十分耐えることがで
き、しかも多孔形状とすることで消臭塗料が塗布される
表面積をより多くして、消臭効果を高めることができ
【0017】請求項2記載の本発明によれば、前記作用
に加えて、消臭塗料として各種悪臭に対して優れた消臭
効果を発揮し、しかも消臭速度が速く、持続性に優れた
ものを選定したものである。この消臭塗料によれば、平
衡吸着に至るまで物理吸着が非常に速い速度で進行し、
続いて化学反応が起こると考えられる。すなわち、
(a)成分のアルミノケイ酸塩と、(b)成分の酸化剤
とを組み合わせることにより、比表面の大きなアルミノ
ケイ酸塩への悪臭の吸着の速さと、吸着した悪臭の酸化
剤による化学反応とが相乗的に作用し、一層効果的に消
臭する。
【0018】さらに、塗膜中の顔料容積濃度を適正な範
囲に制御することにより、消臭基剤が塗膜中においてバ
インダー樹脂に隠蔽されることなく、効果的に消臭し、
また、吸着、化学反応によって捕らえられた悪臭は、も
はや臭気となって再放出されることがなくなり、物理吸
着による消臭の欠点である臭気の脱離が抑えられ、消臭
効果が持続する。
【0019】請求項記載の本発明によれば、遠赤外線
発生用のセラミックから発生する遠赤外線が熱風噴射口
から乾燥室に吹き出す熱風に含まれ、これが畳に浸透す
ることで、乾燥作用を畳の奥まで迅速に施すことができ
る。
【0020】請求項記載の本発明によれば、開閉扉を
開いて乾燥室に設置される畳は、横向きに立てた状態
で、畳誘導溝を滑らし、そのまま先端を支持体間に差し
入れれば、この畳誘導溝と支持体で保持され、しかも、
畳同士は仕切り板および支持体で間隔を保持されて、相
互に非接触で立て並び、その間には熱風が通過する空間
が確保される。また、畳誘導溝を構成する仕切り板や壁
面から突設する支持体は乾燥室内に大きく張り出すこと
がないので、畳を入れない状態の乾燥室は大きな空間を
確保できる。
【0021】請求項記載の本発明によれば、乾燥室床
部に開口する乾燥室の熱風噴射口は、間隔を存して並ぶ
畳の下方から熱風を吹き上げて畳を乾燥させ、しかも熱
風噴射口は畳誘導溝の列の途中を横切るように開口する
ので、脇等に小さく開口する場合に比べてまんべんなく
畳の表面に均一に吹き付けることができる。
【0022】請求項記載の本発明によれば、車体屋根
部に設けた畳キャリー枠で、畳等を運搬することがで
き、屋根部を有効に活用することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、図面について本発明の実施
例を詳細に説明する。図1は本発明の畳乾燥車の1実施
形態を示す平面図、図2は同上背面図で、前記従来例を
示す図10、図11と同一構成要素には同一参照符号を付し
たものである。
【0024】すなわち、畳乾燥車1は、車体2に開閉扉
4によって密閉可能な乾燥室3を設置し、この乾燥室3
の熱風取り入れ口5に熱風発生装置7を接続する。
【0025】本実施形態は車体2がワンボックスカータ
イプの場合で、乾燥室3はこの車体2の内部に設置し、
車体2の屋根部にその周囲を囲むような畳キャリー枠17
を設けた。
【0026】図4、図5はこのような畳乾燥車1の車体
2の左右の側面図で、車体2内で乾燥室3の外部には左
右の脇に大小のスペース18a,18bを、および運転席に
近い前側にスペース18cを確保し、スペース18aには前
記熱風発生装置7を設置した。この熱風発生装置7は燃
焼バーナー7aとこれが接続する燃焼ボックス7bおよ
び灯油等の燃料タンク7cからなる。
【0027】また、スペース8cはこれは車体2の左右
の引き戸を開けるとすぐあらわれる部分であるが、その
うちの左右の半分程度を使用して棚21を設け、その下側
に発電機22を置き、また、上段に掃除機23を置くように
した。図中24はこの棚21の上部近くに設置した制御盤ボ
ックスである。
【0028】スペース18cの他の半分およびこれにつな
がるスペース18bは作業もしくは器具の設置場所として
利用できる。
【0029】前記熱風発生装置7の燃焼ボックス7bに
接続する熱風噴射口25は乾燥室3の床部に乾燥室3を横
切るような横長矩形のものとして開口するが、図6に示
すようにこれら熱風噴射口25と燃焼ボックス7b間を接
続する送気ダクト26は車体2の床部分に設け、末広がり
の扇状として、その内部を湾曲する整流板27で複数の湾
曲する誘導路28を形成するように仕切った。
【0030】また、前記送気ダクト26内で熱風噴射口25
の近くに円柱形状の遠赤外線発生用セラミック29を千鳥
状に配列して設けた。
【0031】乾燥室3の内部では、床部に開閉扉4から
奥に向かい、低い仕切り板30を畳の厚さ幅より僅かに大
きい間隔を存して並列させて畳誘導溝31を形成し、この
畳誘導溝31に畳誘導用のローラ16を適宜に間隔を存して
複数個配設する。このようにして低い仕切り板30,30と
ローラ16とで畳誘導レールが形成され、床部にはこの畳
誘導レールが複数(図示では7列)並列される。
【0032】なお、前記熱風噴射口25はこの畳誘導溝31
の列の途中を直角に横切るように仕切り板30の下に開口
する。また、開口内には乾燥室3の後方に向けて昇る傾
斜板25aを設けた。
【0033】このような畳誘導溝31に対応して、畳誘導
溝31の先端部が近接する壁面のある程度の高さ位置か
ら、畳端の支持体33を前記仕切り板30と同幅で並べて突
設した。該畳端の支持体33は図7に示すように一例とし
てステンレス製のU字形のパイプを横向きに設けて形成
し、着脱自在として取り外せるものとした。この取り外
しは個々の畳端の支持体33で行う場合の他、ベースを設
けてベース毎に行うことも可能である。
【0034】乾燥室3の壁面または天井面に、消臭塗料
を塗布した板34を配設した。この板34はスポンジ等の可
撓性ものでもよいが、本実施形態では金属製の板とし
た。また、固定した板としてもよいが、図3に示すよう
に溝レール35を取り付け、この溝レール35に端部を挿入
して着脱自在に配設するステンレス等の金属板であると
する。しかもこの金属板は孔開き板、網板またはスリッ
ト板等の多孔形状の金属板による。
【0035】この消臭塗料を塗布した板34に塗布する消
臭塗料は、(a)アルミノケイ酸塩と、(b)酸化剤と
を含有し、塗膜中の顔料容積濃度(アルミノケイ酸塩と
酸化剤を含む)が20%〜40%のものである。
【0036】さらに詳しくは、(a)アルミノケイ酸塩
が、酸化物として表した3成分組成比が、以下の値を
するものが好ましい。 SiO:5〜80モル%, 好ましくは25〜70モル% MOn/ :5〜65モル%, 好ましくは15〜60モル% Al:1〜60モル%, 好ましくは1〜45モル% (Mは、亜鉛、銅、銀、コバルト、ニッケル、鉄、チタ
ン、バリウム、スズおよびジルコニウムから選ばれる少
なくとも一種の金属を、nは金属の原子価を表す) (a)成分のアルミノケイ酸塩は、白色ないしは淡色の
粉体として得られ、上記組成比に相当する量の水溶性ケ
イ酸塩、水溶性金属塩さらに水溶性アルミニウム塩およ
び/または水溶性アルミン酸塩を水の存在下に反応さ
せ、必要により得られる沈殿を水の存在下に加熱するこ
とにより製造される。 (b)成分の酸化剤としては、過炭酸塩、過硫酸ナトリ
ウム、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム、モノ過硫
酸カリウム等の過硫酸塩、過酸化水素、ジペルオキシド
デカンジ酸、過フタル酸アグネシウム等の有機過酸およ
びその塩が好適である。
【0037】消臭剤の能力を十分に活用するためには、
塗膜化された場合にそのバインダーにより消臭剤が隠蔽
されることなく、機能が発揮される必要がある。このた
めには、消臭剤が常に外気とポーラスな塗膜状態で接触
させる必要があり、塗膜中の顔料容積濃度を20%〜4
5%とすることが好ましく、さらに好ましくは35%〜
42%とする。顔料容積濃度とは、(a),(b)成分
のアルミノケイ酸塩を含めた塗膜中の顔料分の容積)/
(全体の塗膜容積)である。顔料容積濃度が20%未満
では、前記のごとく消臭剤がバインダーにより隠蔽され
効果が薄くなり、一方、45%より多くなると実用的な
面で使用に耐えない塗膜の脆化があり好ましくない。
【0038】(a)アルミノケイ酸塩と(b)酸化剤と
は、重量比で(a)/(b)=1/99〜99.9/
0.1、より好ましくは50/50〜99.5/0.5
の範囲で共存せしめることが好適である。バインダー樹
脂としては、ウレタン系樹脂、アクリル系樹脂、酢酸ビ
ニル系樹脂等が好適であるが、その他の各種塗料に用い
られる樹脂はいずれも単独あるいは混合して使用でき
る。溶媒または分散媒としては、アルコール、ケトン、
エステル、エーテル、脂肪族炭化水素、芳香族炭化水
素、その他の有機溶媒、またはそれらの混合溶媒が使用
できるが、特に限定されない。
【0039】このような消臭塗料の板への塗布は刷毛お
よびローラー塗、またはスプレー塗のいずれでも可能で
ある。
【0040】乾燥室3の排気口36は本実施形態では畳端
の支持体33を設けた壁面にその上方に形成し、ここに排
気ファン36aを設置するとともに、排気ダクト37bを介
して車体2の屋根部に形成した排気口38に連通させる。
なお、発電機22の上方にも排気ダクト37aを立ち上げ、
外に排気を導く。
【0041】次に使用法について説明する。畳乾燥車1
はその運転によって乾燥しようとする畳の近くまで移動
できる。
【0042】開閉扉4によって乾燥室3を開き、畳20を
横向きに立て、下端を畳誘導溝31に係合させながらすべ
らせ、先端を畳端の支持体33間に差し入れるまで押し入
れれば、畳20はこれら畳誘導溝31と畳端の支持体33とで
支えられて乾燥室3内に収まり、しかも畳誘導溝31は低
い仕切り板30で区画されているので、並列する畳20同士
は接触することはない。
【0043】熱風発生装置7で発生する熱風は、送気ダ
クト26の整流板27でその流速に勢いを付けられながら、
遠赤外線発生用セラミック29を加熱して遠赤外線を発生
させ、熱風噴射口25から吹き出す。この遠赤外線を含ん
だ熱風は熱風噴射口25が傾斜板25aを設けていることか
ら、乾燥室3の後方へより多く吹き出され、しかも熱風
噴射口25が畳誘導溝31の列の途中を直角に横切るように
仕切り板30の下に開口していることから並列する畳20の
すべてに均一に吹き付けられる。
【0044】前記遠赤外線を含んだ熱風は畳20間の隙間
を上昇して乾燥室3内を循環し、畳20について一様な乾
燥および加熱を行い、この加熱中に畳の内部の害虫、特
にダニを死滅させる。また、消臭塗料を塗布した板34に
触れ、畳20の悪臭を消す。
【0045】加熱後の熱風は排気口36から排気ダクト37
bに入り、排気口38から車外に捨てられる。
【0046】また、畳20を乾燥させる前または後に掃除
機23を用いて畳20を清掃することができ、その電源は発
電機22を駆動してここから得る。なお、この発電機22は
前記熱風発生装置7の燃焼バーナー7aの駆動や排気フ
ァン36aの駆動の電源としても用いる。
【0047】布団や絨毯等畳乾燥以外の使用も可能であ
り、畳端の支持体33を取り外し、専用のラック等を乾燥
室3内に設置してその作業を行う。
【0048】以上の実施形態はワンボックスカータイプ
の場合について説明したが、箱型のトラックタイプの場
合もあり、その場合は乾燥室3内を広くして図8に示す
ように収納できる畳の数を14〜17枚と多くすることも可
能で、また、さらに車幅の大きなトラックでは、図9に
示すように側方から乾燥室3内に畳を出し入れすること
も可能となる。
【0049】
【発明の効果】以上述べたように本発明の畳乾燥車は、
畳を効果的に乾燥させ、害虫、特にダニの駆除が完全に
行えるとともに、悪臭を取り除くことができ、しかも、
乾燥室内部は常に広い空間を確保できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の畳乾燥車の1実施形態を示す平面図で
ある。
【図2】本発明の畳乾燥車の1実施形態を示す背面図で
ある。
【図3】消臭塗料を塗布した板の設置状態を示す斜視図
である。
【図4】車体の右側面図である。
【図5】車体の左側面図である。
【図6】乾燥室の一部切欠いた平面図である。
【図7】乾燥室の縦断側面図である。
【図8】第2の実施形態を示す平面図である。
【図9】第3の実施形態を示す平面図である。
【図10】従来例を示す側面図である。
【図11】従来例を示す背面図である。
【符号の説明】
1…畳乾燥車 2…車体 3…乾燥室 4…開閉扉 5…熱風取り入れ口 7…熱風発生装置 8…熱風吸い込み
ダクト 7a…燃焼バーナー 7b…燃焼ボック
ス 7c…燃料タンク 8…熱風吸い込み
ダクト 9…排気ダクト 10…畳支持枠 11…脚枠 12…仕切り枠 13…受け軸 14…車軸 15…取り付け板 16…ローラ 17…畳キャリー枠 18a,18b,18c…スペース 20…畳 21…棚 22…発電機 23…掃除機 24…制御ボックス 25…熱風噴射口 25a…傾斜板 26…送気ダクト 27…整流板 28…誘導路 29…遠赤外線発生
用セラミック 30…仕切り板 31…畳誘導溝 33…畳端の支持体 34…消臭塗料を塗
布した板 35…溝レール 36…排気口 36a…排気ファン 37a,37b…排気
ダクト 38…排気口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60P 3/00 C09D 5/00 C09D 201/00 F26B 9/06 A01M 1/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開閉扉で密閉可能な乾燥室を車体に形成
    し、熱風発生装置をこの乾燥室の熱風噴射口に接続し、
    乾燥室床部には畳誘導用のローラを配設した畳乾燥車に
    おいて、消臭塗料を塗布した多孔形状の金属板を、乾燥
    室内に設ける溝レールに端部を挿入して着脱自在に配設
    したことを特徴とする畳乾燥車。
  2. 【請求項2】 消臭塗料は、(a)アルミノケイ酸塩
    と、(b)酸化剤とを含有し、塗膜中の顔料容積濃度
    (アルミノケイ酸塩と酸化剤を含む)が20%〜40%であ
    る請求項1記載の畳乾燥車。
  3. 【請求項3】 乾燥室の熱風噴射口は乾燥室床部に開口
    し、この熱風噴射口と熱風発生装置との間に遠赤外線発
    生用のセラミックを配設する請求項1または請求項2記
    載の畳乾燥車。
  4. 【請求項4】 乾燥室床部には開閉扉から奥に向かい、
    低い仕切り板を間隔を存して並列させて畳誘導溝を形成
    し、畳誘導用のローラはこの畳誘導溝内に複数個を適宜
    に間隔を存して配設するとともに、畳誘導溝の先端部が
    近接する壁面のある程度の高さ位置から、畳端の支持体
    を前記仕切り板と同幅で並べて突設する請求項1ないし
    請求項3のいずれかに記載の畳乾燥車。
  5. 【請求項5】 熱風噴射口は畳誘導溝の列の途中を横切
    るように開口する請求項1ないし請求項4のいずれかに
    記載の畳乾燥車。
  6. 【請求項6】 車体屋根部に畳キャリー枠を設ける請求
    項1ないし請求項5のいずれかに記載の畳乾燥車。
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