JP3074559B2 - エレベーターを備えた歩道橋 - Google Patents

エレベーターを備えた歩道橋

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は道路その他を横断す
るための歩道橋にエレベーターを備える技術に関するも
のであり、詳しくは車椅子の障害者や病人、あるいは歩
行が不自由な高齢者などが、より安全に且つ快適に利用
することができるエレベーター装置を備えた歩道橋の構
造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】道路横断用などの歩道橋については、来
たるべく高齢化社会への対応や充実した福祉政策の推進
および強化などの見地から、階段の昇り降りが不可能な
車椅子の障害者や病人、あるいは走行が不自由な高齢者
なども利用することができるように、支柱部に昇降用の
エレベーターを備えたものが、漸く近年になり僅かなが
らも設置されるようになってきている。
【0003】しかしながら、このような従来の昇降用エ
レベーター付き歩道橋にあっては、先ずエレベーターに
て上階まで昇り、次いで廊下部を自力で移動し、そして
他のエレベーターにて階下へ降りるようして利用するも
のであることから、車椅子の障害者や病人などの利用者
は二度もエレベーターに乗り降りしなければならないう
えに、狭くて高所にある廊下部を自力で注意深く移動し
なければならないものであった。エレベーターの乗り降
りに伴う待ち時間や操作などは必然的に多くなるほか、
特に車椅子の障害者や病人などにとってエレベーターへ
の乗り降りは、自動ドアの開閉に合わせた機敏な動作が
要求されるため神経を遣うものであり、また、狭くて高
い廊下部を自力で移動する際には恐怖感や不安感も強く
覚えるものであることから、今一つ不満が残るものとな
っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような従
来の技術や現状に着目してなされたものであり、車椅子
の障害者や病人、あるいは走行が不自由な高齢者など
が、より安全に且つ快適に利用することができるエレベ
ーターを備えた歩道橋を提供することを課題とするもの
である。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係るエレベータ
ーを備えた歩道橋は上記のような課題を解決するため
に、高架状に設けた廊下部と、この廊下部を支持する支
柱部とを少なくとも具備する歩道橋において、廊下部に
沿わせて備えたレール部材を走行経路とし、このレール
部材に昇降駆動装置を走行移動自在に懸架し、そして、
この昇降駆動装置により支柱部において吊り駕籠を昇降
するようにしたものである。また、走行経路を環状の周
回型とし、単一または複数の昇降駆動装置を走行させる
ものとするほか、更には走行経路に高低差を設けるもの
である。
【0006】尚、以上および以下の記述において「歩道
橋」とは、道蕗や通路などの横断に利用するものはもと
より、線路や河川あるいは駐車場その他のものなどを跨
ぐようにして通行するための施設や設備の類を、広く一
般的に意味する用語として用いるものである。
【0007】このような構成とした本発明のエレベータ
ーを備えた歩道橋によれば、支柱部における上下方向の
昇降のみならず、廊下部における横方向の移動も可能と
なることから、一度乗り込んだ吊り駕籠にて最終目的の
場所まで移動して道路などを横断することができる。ま
た、走行経路を環状の周回型とし、単一または複数の昇
降駆動装置を走行させるものとした場合には、十字路交
差点における四角形あるいはその他の形状とされた環状
の歩道橋において循環形式の走行運用が可能となるほ
か、走行経路に高低差を設けた場合には、立体的な三次
元形状の走行経路とすることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を以下、図面
に基づいて説明する。図1は本発明のエレベーターを備
えた歩道橋1を示すものであり、廊下部2に沿わせてレ
ール部材3を備え、このレール部材3に昇降駆動装置4
を走行移動自在に懸架し、そして、昇降駆動装置4によ
り両端の支柱部5の各々において吊り駕籠6を昇降させ
るように構成したものである。
【0009】このような機構としては図2の簡略図に示
すように、基本的に既知のトロリー型ホイストクレーン
の機構を用いることができる。即ち、レール部材3とし
ては例えばアイビームなどの鋼材が利用できるほか、こ
のアイビームに懸架する昇降駆動装置4としては例えば
電動走行式の自走型ホイストクレーンなどを利用するこ
とができる。また、吊り駕籠6や支柱部5に設ける昇降
用シャフト7および自動ドア8、9などの付帯設備、お
よび各機器類の作動制御などについては、既知のエレベ
ーター施設の構造や制御系を利用することができる。
尚、昇降用シャフト7については廊下部2に設ける横方
向の走行用シャフト10と接続する。更に、吊り駕籠6
を吊るしたワイヤーロープ15を昇降駆動装置4にて巻
き取って吊り駕籠6を上限まで引き上げた状態において
は、昇降駆動装置4が横方向へ走行移動する際に吊り駕
籠6が揺動しないように、例えば昇降駆動装置4と吊り
駕籠6の双方に結合装置などを備えて互いに強固に合体
するような構造とすることが好ましい。
【0010】図3は廊下部2の断面を示すものであり、
歩行者用の通路11と吊り駕籠6が移動する走行用シャ
フト10とは、例えば隔壁12により区分することが安
全面から好適であり、また、この隔壁12や吊り駕籠6
の側壁13および廊下部2の屋根部分14などは透明な
材料にて形成することが開放的で快適であり好ましいも
のである。
【0011】本発明のエレベーターを備えた歩道橋1は
このような構成としたことにより、一度乗り込んだ吊り
駕籠6にて最終目的の場所まで移動し道路などを横断す
ることができるものである。即ち、吊り駕籠6は先ず一
端側の支柱部5内の昇降用シャフト7内を昇降駆動装置
4にて引き上げられ上階まで昇り、次いで昇降駆動装置
4が走行移動することにより走行用シャフト10内を横
方向へ移動し、そして他端側の支柱部5内の昇降用シャ
フト7内を昇降駆動装置4にて吊り降ろされて階下まで
降りるようになっており、この一連の上下および横方向
の移動を連続して行えるものである。
【0012】図4は本発明の他の実施の形態を示すもの
であり、十字交差点に設置する平面視略四角形の歩道橋
において、名廊下部20に沿わせて備えたレール部材2
1を各支柱部22にて互いに接続して走行経路を環状の
周回型に形成し、複数の昇降駆動装置4を走行させるよ
うにして構成したエレベーターを備えた歩道橋23であ
る。吊り駕籠6は先の実施の形態と同様に各支柱部22
において昇降させるようになっており、各支柱部22で
のレール部材21同士の接続部分は、図5の簡略図に示
すように昇降駆動装置4がスムーズに走行できるように
湾曲状となっている。
【0013】このような構成とした場合には、十字路交
差点における対辺移動に加え対角移動も可能となる。ま
た、各種の付帯設備および機器類の作動制御や最終目的
地点の選択指定などには、先の実施の形態と同様に既知
のエレベーター施設の構造や制御系を利用することがで
き、更に全体を集中管理して各昇降駆動装置4の走行方
向や優先順序などを制御すれば、効率的な循環形式の走
行運用が可能となり、使用状況に適宜対応して待ち時間
も短縮できスムーズな運用が可能となる。
【0014】図6は本発明の別の実施の形態を示すもの
であり、段差のある廊下部30に沿わせてレール部材3
1を備え、走行経路に高低差を設けて構成したエレベー
ターを備えた歩道橋32である。一端の支柱部33は低
地34に立設し他端の支柱部35は線路36と車道37
を隔てた高地38に立設してあり、廊下部30は線路3
6と車道37を跨いで架設されている。低地34側の支
柱部33の高さは高架道路39の下部に位置するため必
要最小限の高さとし、また、高地38側の支柱部35の
高さは廊下部30との接合部を地面と同一レベルとした
低いものとし、吊り駕籠6は低地34側の支柱部33に
おいてのみ昇降するようになっている。
【0015】このような構成としたことにより、両端の
支柱部33と35との間に高低差が必要となり廊下部3
0に段差を設けた場合でも、一度乗り込んだ吊り駕籠6
にて最終目的の場所まで移動し線路36や車道37など
を横断することができる。尚、上記の例のように地形や
その他の制約から走行経路に高低差を設ける以外にも、
美観や景観などへの配慮あるいはデザイン的な観点など
から適宜に意図して高低差を設けることも好ましいもの
である。また、このように走行経路に高低差を設ける場
合には、昇降駆動装置4の走行を確実にするためにレー
ル部材31と昇降駆動装置4の間に例えばラックギアと
ピニオンギアの組み合わせのような嵌合駆動機構などを
設けることが好ましい。
【0016】図7は本発明の更に別の実施の形態を示す
ものであり、十字路交差点に設置する平面視略四角形の
歩道橋において、段差を設けた各廊下部40に沿わせて
レール部材41を備え、環状の周回型とした走行経路に
高低差を設けて構成したエレベーターを備えた歩道橋4
2である。廊下部40は各建造物43、44、45を貫
通した状態となっており、各貫通部分においては図示せ
ぬ昇降シャフトを建造物内に設けて階下へ通じるものと
すると共に、昇降シャフトの上端部には直接に建造物内
に通じる出入口を設けている。尚、その他の構成などに
ついては先の実施の形態と同様に付き説明を省略する。
【0017】尚、本発明のエレベーターを備えた歩道橋
は、歩行者用の通路や階段などを備えずに吊り駕籠6の
みを昇降および走行させるように構成することも可能な
ものであり、特に車椅子の障害者や病人あるいは歩行が
不自由な高齢者などのための優先施設あるいは専用施設
とすることも好ましいものである。
【0018】
【発明の効果】本発明のエレベーターを備えた歩道橋は
以上説明してきた如き内容のものであり、車椅子の障害
者や病人、あるいは歩行が不自由な高齢者などが、より
安全に且つ快適に利用することができるものである。即
ち、支柱部における上下方向の昇降のみならず廊下部に
おける横方向の移動も可能となることにより、一度乗り
込んだ吊り駕籠にて最終目的の場所まで移動して道路な
どを横断することができる。このことにより、待ち時間
が大幅に短縮されると共に操作も極めて簡素化され、更
には狭くて高い廊下部分を自力で移動する恐怖感や不安
感からも開放され、障害者や病人あるいは歩行が不自由
な高齢者などが安全に快適に利用することができるもの
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のエレベーターを備えた歩道橋の実施の
形態を示す外観図である。
【図2】図1に示すエレベーターを備えた歩道橋の基本
構造を示す簡略図である。
【図3】図1に示すエレベーターを備えた歩道橋の廊下
部の詳細を示す断面図である。
【図4】本発明のエレベーターを備えた歩道橋の他の実
施の形態を示す外観図である。
【図5】図4に示すエレベーターを備えた歩道橋の基本
構造を示す簡略図である。
【図6】本発明のエレベーターを備えた歩道橋の別の実
施の形態を示す側面図である。
【図7】本発明のエレベーターを備えた歩道橋の更に別
の実施の形態を示す外観図である。
【符号の説明】
1、23、32、42、… エレベーターを備えた歩道
橋 2、20、30、40 … 廊下部 3、21、31 41 … レール部材 4 … 昇降駆動装置 5、22、33、35 … 支柱部 6 … 吊り駕籠

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高架状に設けた廊下部と、この廊下部を
    支持する支柱部と、を少なくとも具備する歩道橋におい
    て、 廊下部に沿わせて備えたレール部材を走行経路とし、こ
    のレール部材に昇降駆動装置を走行移動自在に懸架し、
    そして、この昇降駆動装置により支柱部において吊り駕
    籠を昇降するようにしたものであるエレベーターを備え
    た歩道橋。
  2. 【請求項2】 走行経路を環状の周回型とし、単一また
    は複数の昇降駆動装置を走行させるものである請求項1
    に記載のエレベーターを備えた歩道橋。
  3. 【請求項3】 走行経路に高低差を設けたものである請
    求項1または請求項2のいずれかに記載のエレベーター
    を備えた歩道橋。
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