JP3074516U

JP3074516U - ミトン型手袋

Info

Publication number: JP3074516U
Application number: JP2000001648U
Authority: JP
Inventors: 光實堀井
Original assignee: 光實堀井
Priority date: 2000-02-15
Filing date: 2000-02-15
Publication date: 2001-01-19
Anticipated expiration: 2006-02-15

Abstract

(57)【要約】【目的】ミトン型手袋のうち、手掌面の親指の位置が横
向きのもの及び下向きのものについて、その親指を４本
の指に沿って立ち上げる方法について考案し、物を挟み
やすい・つかみやすい・握りやすい等の機能を有するミ
トン型手袋を提供するものである。【構成】親指部の手甲側の幅を手掌側に比べて狭くし、
折れ線等にミシン目を入れて特定の位置で親指部を４本
の指に沿って立ち上がらせる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、ミトン型手袋に関し、食器洗浄・加熱器における食器つかみ・体の摩擦・その他、物を挟む・つかむ・握るなどの作業に利用される。

【０００２】

【従来の技術】

従来は、ミトン型手袋のうち手掌面の親指上向型、図１（イ）が使用されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ミトン型手袋のうちの手掌面の親指上向型は、図１（ト）が示すように、親指を内側に曲げて物を挟むとき、折れ線は垂直方向となり、親指は手の甲の方向に引張られて挟みづらい。また、手の掌側と甲側の縫い目は手の掌側にずれ込むので縫い目から破損しやすい。従って食器を洗うときは食器は挟みづらく、加熱器内の食器を出し入れするときは両手で支えるしかない。

【０００４】本考案は、従来の技術の有するこのような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、物を挟みやすい・つかみやすい・握りやすい等の機能を有するミトン型手袋を提供しようとするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記の目的を達するために、図１（ロ）に示す手掌面の親指が横向きのもの及び図１（ハ）に示す手掌面の親指が下方向（中央）のものについては、実用新案登録第３０４０３５１号において、その形および縫合の仕方について説明されており、また実用新案登録第３０５３６４６号において、図１（ハ）に示す手掌面の親指下向きのものの親指を上向きにする方法について説明されている。本案においては、手掌面の親指が横向きのものについて、その親指を４本の指に沿って立ち上げる方法について、また親指をより確実に立ち上げる方法につき考案した。

【０００６】手掌面の親指が横向きのものについては、図２（ハ）に示す親指部の手甲側の布のなな目方向の（手相の生命線に沿う方向）幅を、親指の手掌面の同様ななな目方向の幅、図２（イ）、よりも１０〜５０パーセント狭くして縫い合わせることにより親指部を立ち上らせる。この場合、狭くする割合を大きくすればするほど、親指部は４本の指に近づく。

【０００７】あるいは図３に示すように、親指の手甲側の布の中央に沿って縦方向に０〜３センチメートルのひだをつける。そしてそのひだの量は０から始まって、なな目折れ線のあたりで最大とする。

【０００８】図４に示すように、手掌面の親指が横方向に突出するミトン型手袋（イ）及び親指が下方に突出するミトン型手袋（ハ）において、手掌面を構成する布の折れ線（親指横型については手相の生命線に沿ったなな目方向、親指下向き型については水平な横方向）に沿ってミシン目を入れ、また手掌面の頂点から垂直下方にミシン目を入れて、その線と折れ線との交点から親指の先端の中央に向ってミシン目を入れる。こうすることによって折れ目が決まり、弓形底辺が三角形を形成して親指部が４本の指部に沿って確実に立ち上る。

【０００９】

【作用】

上記の方法により親指部は４本の指に沿って確実に立ち上がることが出来る。

【００１０】

【実施例】

手掌面の構成は、厚さ１０ミリメートルのウレタンフォームシートの上に同形のナイロンメッシュの布を乗せ、縦方向及び折れ線方向にミシン目を入れて押えた。また手甲面にはポリエステルメッシュの布を使用し、４本の指の甲面には横方向に伸びる織目になるよう、また親指の甲面には折れ線方向に伸びないよう織目を配置した。次に親指横型のものについては、親指部の折れ線の長さ１４センチメートルのものを、親指の甲側を縫いつけて８センチメートルに縫い合わせた。また、ひだをつける方法によっても、ひだの最大値を３センチメートルとした。次に親指下向のものについては、手掌面の親指つけ根で１２センチメートルの幅のものを、甲側シートを縫いつけて７センチメートルに仕上げた。それらの結果、それぞれの親指部は良好な立ち上りを得た。

【００１１】

【考案の効果】

本考案は、上記のとおり構成されているので、次に記載する効果を奏する。

【００１２】親指部が手掌部に沿って位置することができるので、手の自然な形が形成され、手や指に対する圧迫感がなく、手や指の出し入れが容易になり、形が立体的で安定する。

【００１３】手掌面の親指横向型（折れ線なな目型）については、折れ線の長さが長いので、物に接する距離が長く、物を挟む・つかむ・握る等の作業が最もやりやすいことが判った。また親指が開くため、平面作業も十分行うことが出来た。しかし左右別々の形になる。

【００１４】手掌面の親指下向型（折れ線水平型）については、物を挟む・つかむ・握る等の作業はやり易いが、平面作業にはやゝ難があった。しかし両手共通の便がある。

【００１５】安価に製造することが出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】ミトン型手袋を手掌面の親指の位置により３分
類し、それぞれの折れ線と、折れ線を境として親指を立
ち上げた平面図。

【図２】手掌面の親指が横向きの場合の（イ）手掌面
（ロ）４本の指の甲側（ハ）親指の甲側（ニ）縫い合わ
せた平面図。

【図３】手掌面の親指が横向きの場合の、親指の甲側に
ひだをつけた平面図。

【図４】ミシン目をそれぞれの位置に入れた平面図。

【符号の説明】

ａ：親指部ｂ：４本指部１点破線：折れ線点線：ミシン目

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【手続補正書】

【提出日】平成１２年５月８日（２０００．５．８）

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】実用新案登録請求の範囲

【補正方法】変更

【補正内容】

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項２】手掌面の親指が横方向に突出し折れ線が
なな目方向であるミトン型手袋及び親指が下方向に突出
し折れ線は知能線や感情線に沿った水平方向であるミト
ン型手袋において、手掌面を構成する布の折れ線に沿っ
てミシン目を入れ、また手掌面の頂点から垂直下方にミ
シン目を入れ、その垂直な線と折れ線との交点から親指
の先端の中央に向ってミシン目を入れることにより、立
ち上った親指部の弓形底辺が三角形になるようにして、
親指が４本の指に沿って容易に立ち上がるようにしたこ
とを特徴とするミトン型手袋。 ─────────────────────────────────────────────────────

【手続補正書】

【提出日】平成１２年８月２日（２０００．８．２）

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】実用新案登録請求の範囲

【補正方法】変更

【補正内容】

【実用新案登録請求の範囲】

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】手掌面の親指が横方向に突出するミトン
型手袋において、親指の折れ線をなな目方向（手相の生
命線に沿った方向）のほぼ直線とし、親指の手甲側の布
の幅を親指の手掌側の布の幅に比べて、なな目方向で１
０〜５０パーセント狭くして両者を縫合することによ
り、あるいは親指の手甲側布の中央に沿って、縦方向に
０から始まって、親指のつけ根（なな目折れ線の近辺）
で最大となる０〜３センチメートルのひだを付けること
等により、手袋の親指が４本の指に沿って容易に立ち上
がるようにしたことを特徴とするミトン型手袋。
【請求項２】手掌面の親指が横方向に突出するミトン
型手袋（折れ線なな目方向）及び親指が下方向（中央方
向）に突出するミトン型手袋（折れ線は知能線や感情線
に沿った水平方向）において、手掌面を構成する布の折
れ線に沿ってミシン目を入れ、また手掌面の頂点から垂
直下方にミシン目を入れ、その垂直な線と折れ線との交
点から親指の先端の中央に向ってミシン目を入れること
により、立ち上った親指部の弓形底辺が三角形になるよ
うにして、親指が４本の指に沿って容易に立ち上がるよ
うにしたことを特徴とするミトン型手袋。