JP3074271B1 - 鉄道車両用外幌および外幌取付装置 - Google Patents

鉄道車両用外幌および外幌取付装置

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JP3074271B1
JP3074271B1 JP11070371A JP7037199A JP3074271B1 JP 3074271 B1 JP3074271 B1 JP 3074271B1 JP 11070371 A JP11070371 A JP 11070371A JP 7037199 A JP7037199 A JP 7037199A JP 3074271 B1 JP3074271 B1 JP 3074271B1
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Abstract

【要約】 【課題】 多種類のサイズや形状のものを用意する必要
がなく、各種鉄道車両の連結間隔に対応させることがで
き、簡易な構成で重量増加を抑制しつつ容易に脱着可能
な鉄道車両用外幌および外幌取付装置を提供する。 【解決手段】 断面略U字形状で所定の高さを有する外
幌本体7と、この外幌本体7の先端部Pから外幌本体7
と同一高さで連結する相手方の車両連結面に向けて突出
するように設けられるガイド部8とにより一体に形成さ
れ、ガイド部8に所定間隔に上端部から下端部まで直線
状の突起11を形成する。前記ガイド部8を突起11に
沿って切断してその幅を調整して、外幌取付装置5を介
して脱着可能に各車両連結面4端部に装着し、連結部3
の間隔に関わらず常に対向するガイド部8の先端部を人
間の通らない程度の間隔に設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉄道車両の連結部
に取り付けられる鉄道車両用外幌およびその外幌を車両
連結面端部に脱着可能に取付ける外幌取付装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、鉄道車両の連結部に形成される空
間に、乗降客がプラットホームから転落するのを防止す
る鉄道車両用外幌として種々のものが提案されている。
例えば、実公平7−51965号公報においては、車両
連結面端部に車体底面側に所定間隔を残し、所定高さに
渡って対向して取付けられ、先端に向かってテーパを付
けるようにしたU字状に曲げられた所定幅のシート状弾
性体からなり、このシート状弾性体の先端中心が車両連
結面の外方へ偏倚し、車両連結面の内側が曲線状、外側
が直線状に構成された鉄道車両外幌が提案されている。
この外幌は、車両の左右に各一対ずつ取付けられ各対の
外幌は先端側に人間が簡単に通れない程度の間隔を置い
て対向するように配置されている。
【0003】また、特開平7−2103号公報において
は、シート弾性体を2つに折返した形状で、その内部が
充填材とばね板と空気層とで構成されている外幌が互い
に隙間無く対向するように配置されたものが提案されて
いる。
【0004】その他、特開平7−30070号公報,特
開平9−286329号公報,特開平10−59175
号公報,特開平11−48969号公報および特開平1
1−59414号公報等において種々の形状の鉄道車両
用外幌が提案されている。いずれの構造も対をなす鉄道
車両用外幌同士が前述と同様に先端側に人間が通れない
程度の間隔をおいて対向もしくは先端側を接触させて対
向させるように配置されている。
【0005】一方、前述のような外幌の車両に対する取
付構造としては、前記シート弾性体の両端部を折り曲げ
て、押え板等を介してボルトなどにより車両連結面に直
接螺合固定するようにしたものが最も一般的である。し
かし、この取付構造では、車両連結面へ外幌の取付けも
しくは取外し作業を行なうのにその作業が極めて困難で
あるという問題点がある。このような問題点を解決する
ために、特開平10−157618号公報においては、
外幌の高さと略同一高さで車両連結面に固定されるスラ
イド案内枠と、前記外幌基部に固定されて前記スライド
案内枠に係合しつつ、上下にスライド動作できるスライ
ド金具とからなり、前記スライド金具は外幌の上下方向
に適宜間隔で形成された複数個の係合体部にて構成さ
れ、前記スライド案内枠は係合体部の係合を離脱させる
ための複数個の離脱穴と係合体部に係合すべく離脱穴に
隣接して設けた係合枠部とから構成された外幌取付装置
が提案され、この構成によって外幌の取付け取り外しが
容易に行えるようにされている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、通常、
鉄道車両の連結部の間隔は各電鉄会社や車両の種類によ
って設定されていてそれら車両毎に大きく異なるため、
前述されている各従来例の外幌構造では、互いに対向す
る外幌の先端部を人間の通れない間隔もしくは隙間の無
いように配置させるには、車両の連結間隔に応じてサイ
ズや形状の異なる外幌を多種類用意する必要があり、コ
ストアップが避けられないという問題点がある。
【0007】また、実公平7−51965号公報に記載
の外幌においては、急曲線通過時に耐えられるように先
端部を肉薄にして柔構造とされているが、このような構
造のシート状弾性体に人間の転落を防止する程度の強度
を保持させるためには、シート状弾性体の基部を肉厚に
したり、前記特開平7−2103号公報に記載されるよ
うに内部基部側に充填材を注入するなどの必要があり、
車両連結部の重量増加を招くとともに外幌の製造工程が
複雑化し、コスト高になってしまうという問題点があ
る。
【0008】一方、前記特開平10−157618号に
記載の外幌取付装置の場合、前記スライド案内枠は係合
体部の離脱穴と係合枠部とが形成されている複雑な形状
であるとともに、外幌本体と略同程度の高さとされてい
るためスライド案内枠の大型化を免れず、このようなス
ライド案内枠を対向する車両連結面の各端部に固定する
のでは連結部の重量増加を招くだけでなくコスト高にな
ってしまうという問題点がある。
【0009】本発明は、このような問題点を解消するた
めになされたもので、多種類のサイズや形状のものを用
意する必要がなく、各種鉄道車両の連結間隔に対応させ
ることができ、簡易な構成で重量増加を抑制しつつ容易
に脱着可能な鉄道車両用外幌および外幌取付装置を提供
することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段および作用・効果】前述さ
れた目的を達成するために、第発明による鉄道車両用
外幌は、鉄道車両の連結部で互いに対向する各車両連結
面端部に取り付けられる鉄道車両用外幌において、可撓
性材料からなり、所定の高さを有して一端側に設けられ
開口部が車両連結面端部に向けて配置されるととも
に、他端側の先端部が連結する相手方の車両連結面端部
に向けて配置され、外側部が略平板状に形成されてな
外幌本体と、この外幌本体の先端部からその外幌本体と
同一の高さで、かつその外幌本体の外側面と略面一にな
るように、連結する相手方の車両連結面端部に向けて突
され略平板状のガイド部とが一体に形成されてな
り、このガイド部に複数本の直線状の突起が上端部から
下端部まで互いに所定間隔を隔てて一体に配設されてい
ることを特徴とするものである。
【0011】発明においては、外幌本体の一端側に設
けられる開口部が車両連結面端部に向けて配置されると
ともに、この外幌本体の他端側の先端部から突出するよ
うに一体に形成されているガイド部の先端部が連結する
相手方の車両連結面に向けて配置されて、互いに対向す
る各車両連結面端部に取り付けられている。このように
取り付けられた際に、互いに対向する各ガイド部の先端
部同士が人間を通さない程度の間隔に設定もしくは接触
するように、前記ガイド部の幅が調整され。このガイ
ド部の幅調整は、上端部から下端部まで互いに所定間隔
隔てて直線状に配設されている複数本の突起のうち、
連結部の間隔に応じて任意の突起を選択し、その突起に
沿ってガイド部を一直線状に切断することにより行われ
る。
【0012】発明によれば、多種類の形状およびサイ
ズのものを用いることなく各電鉄企業の車両の種類によ
って異なる連結部の間隔の全てに適応させることができ
る、すなわち連結部間隔が大きい場合であってもガイド
部の先端側の間隔を常に人間が通れない間隔に設定して
車両連結部への人間の転落を確実に防止することがで
き、連結部間隔が小さい場合であっても車両の曲線通過
時にガイド部の先端等が車両連結面に干渉するのを防止
することができるという効果を奏する。このように、一
形状一サイズのもので多種類の連結部間隔に適応させる
ことができるため、コストを大幅に低減させることがで
きるまた、ガイド部に一直線状に設けられる突起によ
そのガイド部を直線状に容易に切断できるためガイ
ド部の幅調整に要する手間を軽減させることができる。
【0013】次に、第2発明は、前記第1発明におい
て、前記外幌本体の互いに対向する外側部と内側部の各
内壁間に、これら内壁同士を連結する鉛直向きの板
状の補強部一体に設けたものである。この補強部によ
れば、重量増加を抑制しつつ、前記内壁同士を連結す
る鉛直向きすなわち人間の転落方向にかかる負荷に対し
て強度を確保でき、外幌の強度不足による人間の転落を
防止することができるという効果を奏する。
【0014】さらに、第3発明は、前記第2発明におい
て、前記補強部に、上端面から下端面に連通する孔
なくとも1つ設けたものである。こうすることにより、
前記内壁同士を連結する鉛直向き以外の方向に加わる
負荷に対して撓みやすく、例えば車両の曲線通過時には
変形しやすくなる
【0015】次に、発明による外幌取付装置は、
記第1発明〜第3発明のいずれかに記載の鉄道車両用外
幌を鉄道車両の連結部で互いに対向する各車両連結面端
部に取付ける外幌取付装置であって、前記鉄道車両用外
幌の車両連結面に対向する外幌本体の開口部内の少なく
とも上部位置および下部位置に固定され、円筒状のスラ
イド部を有する取付具と、この取付具に対向するように
前記車両連結面端部に固定される支持具とよりなり、こ
の支持具が前記スライド部の外径よりやや大きい内径を
有し外幌側を開口部とする断面略C字形状でかつ前記ス
ライド部と略同一の長さを有する係合部と、この係合部
の下方位置に外幌側に向けて突設される板状の下動阻止
部と、前記係合部の上方位置に外幌側に向けて脱着自在
に突設される上動阻止部とを備えていることを特徴とす
るものである。
【0016】発明においては、取付具が鉄道車両用外
幌の車両連結面に対向する外幌本体の開口部内の少なく
とも上部位置および下部位置に固設され、支持具が各取
付具に対向する車両連結面位置に固設されて構成されて
いる。前記鉄道車両用外幌は、前記取付具のスライド部
を係合部に上方から下方に差し込むように嵌挿させ、ス
ライド部の下端面を下動阻止部に当接させた後、前記係
合部の上方の上動阻止部を外幌側に向けて突出するよう
に装着することにより、車両連結面へ取り付けられる。
一方、前記車両連結面に取り付けられた鉄道車両用外幌
は、前記上動阻止部を取外した後、外幌を持ち上げるよ
うにしてスライド部を前記係合部に対して下方から上方
に引き抜くようにして取り外される。
【0017】発明によれば、極めて簡易な構成で
結部の重量増加を抑制しつつコストを大幅に低減させる
ことができ、外幌の取付け取外し作業も極めて容易に行
うことができるという効果を奏する。
【0018】
【発明の実施の形態】次に、本発明による鉄道車両用外
幌の具体的な実施の形態につき、図面を参照しつつ説明
する。
【0019】図1には、本発明の一実施例に係る鉄道車
両用外幌の外観図(a)およびその平面図(b)が示さ
れており、図2には図1のA−A線拡大断面図が示され
ている。
【0020】本実施例の鉄道車両用外幌(以下、外幌と
いう)1は、鉄道車両(以下、車両という)2の連結部
3で互いに対向する車両連結面4の各端部にそれぞれ外
幌取付装置5を介して脱着自在に取り付けられており、
可撓性材料で一体に形成されている。なお、本実施例に
おいては、可撓性材料としてゴムと樹脂とからなる複合
材料が用いられ、その硬度は約92〜93度とされてい
る。
【0021】前記外幌1は、所定の高さ(本実施例では
1m)を有して全体として断面略U字形状で、一端側に
設けられる開口部6が車両連結面4端部に向けて配置さ
れるとともに、他端側の先端部Pが連結する相手方の車
両連結面端部に向けて配置される外幌本体7と、この外
幌本体7の先端部Pからその外幌本体7と同一高さで連
結する相手方の車両連結面端部に向けて突出するように
設けられる板状のガイド部8とにより構成されている。
この外幌本体7は、先端部Pの中心位置が車両連結面4
の外方へ偏倚され、内側部9が断面略く字形状にされ、
外側部10が略平板状に形成されており、前記ガイド部
8と外側部10とは略面一になるように構成されてい
る。
【0022】前記ガイド部8の内側面8aには、その上
端面から下端面まで直線状の突起11が所定間隔(本実
施例では10mm)で形成されている。これら突起11
により、ガイド部8の幅調整を行うに際して、一直線に
切断しやすくされている。また、前記先端部Pは前記外
側部10に対して略鉛直方向にやや平面状とされ、例え
ば長期間の使用等により先端部Pとガイド部8との間に
亀裂が生じないようにされている。
【0023】また、前記外幌本体7の互いに対向する内
壁間すなわち前記内側部9と外側部10との間には、先
端部P側に複数(本実施例では2枚)の板状の補強部1
2が、車両連結面4側に外幌取付装置5を固定する1つ
の板状の固定部13がそれぞれ内側部9と外側部10と
を連結する鉛直向きに一体に設けられている。前記補強
部12の作用により、人間の転落方向すなわち内側部9
と外側部10とを連結する鉛直方向に強度が確保され
る。また、前記補強部12には、上端面から下端面に向
けて上下方向に連通する複数の孔14が略等間隔に形成
されている。これら補強部12の内部に複数の孔14設
けられているのは、内側部9と外側部10とを連結する
鉛直方向以外の方向からの負荷がかかった際に撓みやす
くして内側部9および外側部10にかかる負荷を低減さ
せるためである。
【0024】前記外幌取付装置5は、前記外幌本体7の
上端部付近および下端部付近に固定される取付具15
と、この取付具15に対向するように前記車両連結面4
端部に固定される支持具16とにより構成されている。
なお、前記支持具16は、外幌1を車両連結面4に取り
付ける際にその下端面がプラットホームより上方となる
ように、車両連結面4に固定されている。
【0025】前記取付具15は、台座17上に円筒状の
スライド部18が溶接されてなり、前記固定部13の車
両連結面4側に配置され、先端部P側に配置される押え
板19とにより固定部13を挟み付けるようにして、前
記台座17と押え板19とをボルト20およびナット2
1により締め付けて固定されている。
【0026】前記支持具16は、台座22上に開口部2
3が先端部P側に向けられた断面略C字形状で、前記ス
ライド部18と略同一長さの係合部24が溶接されてな
り、この台座22がボルト25により車両連結面4に締
め付けられて固定されている。この台座22の下端部
は、両端が切欠かれ中央部が先端部P側に折り曲げられ
ており、この折り曲げられた部分が前記スライド部18
の下動を阻止する底板26(本発明における下動阻止部
材に相当する。)となる。また、車両連結面4端部の上
部位置に取り付けられる支持具16の台座22上部に
は、前記スライド部18の上動を阻止するボルト(本発
明における上動阻止部材に相当する。)27が先端部P
方向に向けて突出するように、ダブルナット28によっ
て脱着可能に取り付けられている。なお、図3には、外
幌取付装置5の上方斜視図が示されている。
【0027】本実施例においては、車両連結面4から外
幌本体7の先端部Pまでの長さが各種連結部3間隔の最
短距離の略半分(本実施例では約210mm)となるよ
うに形成され、前記車両連結面4からガイド部8の先端
部までの長さが各種連結部3間隔の最長距離の略半分の
長さ(本実施例では約360mm)となるように形成さ
れている。また、外幌1は、空洞断面が前記外幌1の断
面と同形状の型枠内に可撓性材料を通すように形成され
た後、前記高さ間隔に切断して形成される。
【0028】このように構成される鉄道車両用外幌1
は、固定部13に固定されている各取付具15のスライ
ド部18を車両連結面4に固定されている各支持具16
の係合部24内に上方から下方に差し込むように嵌挿さ
せ、スライド部18の下端面を底板26に当接させ、そ
の後、前記支持具16のボルト27をダブルナット28
で先端部P側に突出させるように前記台座22に締結さ
せることにより、車両連結面4の各端部に取付けられ
る。
【0029】図4(a)には、本実施例の鉄道車両用外
幌1の取付け状態を説明する説明図が示されている。前
述のように互いに対向する車両連結面4の各端部に装着
された外幌1は、対向するガイド部8の先端部間隔が人
間を通さない程度の間隔、例えば10cm程度の間隔と
なるように配置されている。前記ガイド部8は、それら
内側面8a上に形成されている突起11に沿って切断す
ることによりその幅が調整可能であり、各電鉄会社や車
両の種類によって異なる連結部3の間隔に応じて常にガ
イド部8の先端部間隔を前述の人間が通らない程度の間
隔に保つようにされている。
【0030】図4(b)には、曲線通過時の外幌1の状
態を説明する説明図が示されている。図示されるように
互いに対向する外幌1は、車両2が曲線部を通過する際
に接触して可撓性により少し変形し、ガイド部8等が車
両連結面4に干渉することがなく、車両2の走行に影響
を及ぼすことはない。なお、曲線部走行から直線部走行
に戻った際には前記各外幌1が元の形状に復元して、前
記取付け時の状態になる。
【0031】また、本実施例において、例えば連結部3
のメンテナンス等により、連結部3内で作業を行なう際
には、車両連結面4の上部位置に固定されている支持具
16の台座22上のダブルナット28を緩めてボルト2
7を取り外した後、外幌1本体2を持ち上げ、各取付具
15のスライド部18を各支持具16の係合部24から
抜き取るようにして、外幌1が車両連結面4から取り外
される。
【0032】本実施例によれば、多種類の形状およびサ
イズのものを用いることなく各電鉄会社や車両の種類に
よって異なる連結部3の間隔の全てに適応させることが
できる、すなわち連結部3の間隔が大きい場合であって
もガイド部8の先端側の間隔を常に人間が通れない間隔
に設定して連結部3に人間が転落するを確実に防止する
ことができ、連結部3の間隔が小さい場合であっても車
両2の曲線通過時にガイド部8の先端等が車両連結面4
に干渉するのを防止することができるという効果を奏す
る。このように、一形状一サイズのもので多種類の連結
部3の間隔に適応させることができるため、コストを大
幅に低減させることができるとともに、安全性および信
頼性の向上を図ることができるという効果を奏する。ま
た、ガイド部8に一直線状に設けられる突起11によ
り、直線状に容易に切断できるためガイド部8の幅調整
に係る手間を軽減させることができ、外観も優れている
という効果を奏する。さらに、製造工程が非常に簡易で
あり、製造コストも極めて低減させることができるとい
う効果を奏する。
【0033】また、本実施例によれば、外幌本体7内部
に一体に形成される補強部11により、内側部9と外側
部10とを連結する鉛直方向すなわち人間の転落方向に
かかる負荷に対して強度が確保されており、連結部3間
の重量増加を抑制しつつ、確実に人間の転落を防止する
ことができるという効果を奏する。一方、前記補強部1
1は、人間の転落方向以外の方向にかかる負荷に対して
撓みやすく、車両の曲線通過時には変形しやすい。
【0034】本実施例によれば、外幌取付装置5の構造
は非常に簡易であり製造コストの低減および重量増加の
抑制を図ることができるとともに、各車両連結面4へ外
幌本体5を取付ける作業および取り外す作業は非常に容
易であるという効果を奏する。また、前記外幌1を車両
連結面4に取り付けた際の上動を阻止するボルト27が
ダブルナット28により固着されており、このダブルナ
ット28の作用により車両走行中等の振動によりボルト
27が外れる恐れが無く、さらに取外す際にはこのダブ
ルナット28を緩めることにより簡易に取外すことがで
きるという効果を奏する。
【0035】本実施例においては、外幌1の高さが1m
程度とされ、下端面がプラットホームより上方となるよ
うに配置されているが、これに限らず、外幌1の高さが
1m以上であってもよく、さらに下端面がプラットホー
ムより下方となるように配置されていてもよい。また、
本実施例においては、2個の外幌取付装置5により車両
連結面4に装着されているが、これに限らず、外幌1の
高さに応じて任意の個数の外幌取付装置を用いることが
できる。
【0036】本実施例においては、互いに対向する外幌
1の先端部間隔が人間を通さない程度の間隔として約1
0cmとされているが、これに限らず、この間隔は任意
に設定することができるとともに、前記ガイド部8の先
端部同士を接触させるようにしてもよい。
【0037】また、本実施例においては、ガイド部8の
内側面8aに所定間隔で突起11が形成されているが、
ガイド部8の外側面に形成されていてもよい。但し、前
記内側面8aに形成される方が外観上好ましい。
【0038】本実施例においては、外幌本体5の材質と
してゴムと樹脂との複合材料が用いられているが、これ
に限らず、可撓性を有する材質であればこの複合材料以
外の材料を用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一実施例に係る鉄道車両用外
幌の外観図(a)およびその平面図(b)である。
【図2】図2は、図1のA−A線断面図である。
【図3】図3は、外幌取付装置の斜視図である。
【図4】図4は、本実施例の鉄道車両用外幌の取付け状
態を説明する説明図(a)および曲線通過時の鉄道車両
用外幌の状態を説明する説明図(b)である。
【符号の説明】
1 鉄道車両用外幌 2 鉄道車両 3 連結部 4 車両連結面 5 外幌取付装置 6 開口部 7 外幌本体 8 ガイド部 9 内側部 10 外側部 11 突起 12 補強部 13 固定部 14 孔 15 取付具 16 支持具 17,22 台座 18 スライド部 19 押え板 20,25 ボルト 21 ナット 23 開口部 24 係合部 26 底板(下動阻止部材) 27 ボルト(上動阻止部材) 28 ダブルナット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B61D 17/20 - 17/22

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄道車両の連結部で互いに対向する各車
    両連結面端部に取り付けられる鉄道車両用外幌におい
    て、 可撓性材料からなり、所定の高さを有して一端側に設け
    られる開口部が車両連結面端部に向けて配置されるとと
    もに、他端側の先端部が連結する相手方の車両連結面端
    部に向けて配置され、外側部が略平板状に形成されてな
    る外幌本体と、この外幌本体の先端部からその外幌本体
    と同一の高さで、かつその外幌本体の外側面と略面一に
    なるように、連結する相手方の車両連結面端部に向けて
    突出され略平板状のガイド部とが一体に形成されてな
    り、このガイド部に複数本の直線状の突起が上端部から
    下端部まで互いに所定間隔を隔てて一体に配設されてい
    ることを特徴とする鉄道車両用外幌。
  2. 【請求項2】 前記外幌本体の互いに対向する外側部と
    内側部の各内壁間に、これら内壁同士を連結する鉛
    直向きの板状の補強部が一体に設けられる請求項1に記
    載の鉄道車両用外幌。
  3. 【請求項3】 前記補強部に、上端面から下端面に連通
    する孔が少なくとも1つ設けられる請求項2に記載の鉄
    道車両用外幌。
  4. 【請求項4】 前記請求項1〜3のいずれかに記載の
    道車両用外幌を鉄道車両の連結部で互いに対向する各車
    両連結面端部に取付ける外幌取付装置であって、 前記鉄道車両用外幌の車両連結面に対向する外幌本体の
    開口部内の少なくとも上部位置および下部位置に固定さ
    れ、円筒状のスライド部を有する取付具と、この取付具
    に対向するように前記車両連結面端部に固定される支持
    具とよりなり、この支持具が前記スライド部の外径より
    やや大きい内径を有し外幌側を開口部とする断面略C字
    形状でかつ前記スライド部と略同一の長さを有する係合
    部と、この係合部の下方位置に外幌側に向けて突設され
    る板状の下動阻止部と、前記係合部の上方位置に外幌側
    に向けて脱着自在に突設される上動阻止部とを備えてい
    ることを特徴とする外幌取付装置。
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