JP3074267U

JP3074267U - クリーナ

Info

Publication number: JP3074267U
Application number: JP2000004339U
Authority: JP
Inventors: 勲佐藤
Original assignee: 勲佐藤
Priority date: 2000-06-22
Filing date: 2000-06-22
Publication date: 2000-12-26
Anticipated expiration: 2006-06-22

Abstract

(57)【要約】【課題】拭取り材料を余すことなく両面使用でき、し
かも手を汚さずに容易に汚れた部分を新しい部分に変更
することができるクリーナを提供する。【解決手段】（ａ）外面に第１の作業面および第２の
作業面を有し、当該第１の作業面および第２の作業面の
それぞれの前後の端部にスリットが形成された、中空の
本体１と、（ｂ）該本体１内部に回転自在に設けられた
支持軸２と、（ｃ）該本体１内部に回転自在に設けら
れ、端部に本体１外部に突出するハンドルが固着された
巻取り軸３と、（ｄ）帯状の拭取り材料４とからなり、
拭取り材料４が、本体１の内部および外部を略Ｓまたは
Ｚ字状に延びるように配設されてなるクリーナ。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案はクリーナに関する。さらに詳しくは拭取り材料を余すことなく両面使用でき、しかも手を汚さずに容易に汚れた部分を新しい部分に変更することができるクリーナに関する。

【０００２】

【従来の技術および考案が解決しようとする課題】

従来より、床面や窓などを拭き掃除するために、拭取り材料が取り換え可能なワイパーやモップなどの清掃器具が用いられている。従来の拭取り材料は、ワイパー頭部の床との接触面（作業面）を覆う程度の大きさの矩形の布材が用いられ、ワイパー頭部の切欠またはフックに係合されていた。

【０００３】しかし、従来のワイパーでは、清掃作業により拭取り材料が汚れたときに、手でワイパー頭部から拭取り材料を外し、そののち裏返しにしたり、または新しいものと交換する作業を必要としており、手間がかかるとともに手が汚れるという問題がある。しかも、拭取り材料を裏返して使用したとしても、拭取り材料の約半分を使用できずに無駄にしている。

【０００４】また、ワイパー頭部の外面に、無端ベルト状の拭取り材料を摺動自在に取り付け、作業面上の拭取り材料の汚れた部分をずらすことにより新しい部分に変更することができる態様も考えられる。しかし、この場合、床面に接触できるのは、拭取り材料の一方の面に限定されるという問題がある。

【０００５】本考案はかかる問題を解消するためになされたものであり、拭取り材料を余すことなく両面使用でき、しかも手を汚さずに容易に汚れた部分を新しい部分に変更することができるクリーナを提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本考案のクリーナは、（ａ）外面に第１の作業面および第２の作業面を有し、当該第１の作業面および第２の作業面のそれぞれの前後の端部にスリットが形成された、中空の本体と、（ｂ）該本体内部に回転自在に設けられた支持軸と、（ｃ）該本体内部に回転自在に設けられ、端部に本体外部に突出するハンドルが固着された巻取り軸と、（ｄ）帯状の拭取り材料とからなり、前記帯状の拭取り材料の後端が、前記支持軸に巻き取られ、かつ前記拭取り材料が、前記本体の第１作業面の後端のスリットを通して本体外部に出て、当該拭取り材料の一方の面が外方を向くように、第１作業面に沿って延び、さらに、前記拭取り材料が、第１作業面の前端のスリットを通して本体内部に入って、本体内部を経由して前記本体の第２作業面後端のスリットを通して本体外部に出て、当該拭取り材料の他方の面が外方を向くように、第２作業面に沿って延び、さらに、前記拭取り材料が、第２作業面の前端のスリットを通して本体内部に入り、前記拭取り材料の先端が、前記巻取り軸に巻き取られてなることを特徴とする。

【０００７】前記本体が略三角柱形状を呈してなるのが好ましい。

【０００８】前記本体が偏平な略直方体形状を呈してなるのが好ましい。

【０００９】さらに前記支持軸を所定量だけ回転させて確実に停止させるためのラチェット機構が設けられてなるのが好ましい。

【００１０】前記支持軸にハンドルを備えてなるのが好ましい。

【００１１】前記支持軸および／または巻取り軸に巻き取られた拭取り材料の量を視認するためののぞき孔が前記本体の側壁に形成されてなるのが好ましい。

【００１２】

【考案の実施の形態】

つぎに図面を参照しながら本考案のクリーナをさらに詳細に説明する。図１は本考案のクリーナの一実施の形態を示す第１および第２作業面が見える向きからの概観斜視図、図２は図１のクリーナの本体背面における柄の連結部分の概略斜視図、図３は図１のクリーナの縦断面図、図４は図１の拭取り材料の展開図、図５は図１の拭取り材料の詰替え作業を説明するための斜視説明図、図６は本考案のクリーナの他の実施の形態を示す概観斜視図、図７は図６のクリーナのラチェット機構の部分拡大図、図８は図６のクリーナの縦断面図および図９〜１０は図８の補助ローラを省略した構造を示す要部拡大断面図である。

【００１３】図１〜３に示されるクリーナは、中空の本体１と、支持軸２と、巻取り軸３と、帯状の拭取り材料４と、柄５とから構成されている。

【００１４】本体１は、段ボール、厚紙、合成樹脂などで作製され、略三角形の断面形状を呈しており、２つの周面において、同じ面積の第１の作業面６および第２の作業面７を有している。さらに、本体１の外面には、第１の作業面６の前後端において、スリット８、９が形成され、第２の作業面の前端には、前記第１の作業面６と共通のスリット８が形成され、後端にはスリット１０が形成されている。また、本体１の背面１３は、拭取り材料４のロールを詰め替えることができるように開けることができるが、通常使用時においてはネジ１７により閉止されている。

【００１５】支持軸２は、本体１の内部に、本体１の幅方向に沿って回転自在に設けられている。支持軸２の両端は、本体１の両端の側壁１１に回転自在に支持されている。支持軸２には、前記帯状の拭取り材料４の後端を巻き取る芯１２が取り付けられている。

【００１６】巻取り軸３は、本体１内部に、本体１の幅方向に沿って回転自在に設けられ、一方の端部に本体１の外部に突出するハンドル３ａが一体成形などにより固着されている。巻取り軸３の両端は、本体１の両端の側壁１１に回転自在に支持されている。巻取り軸３は、ハンドル３ａを回転することにより、前記帯状の拭取り材料４の先端を巻き取ることができるようになっている。

【００１７】柄５は、図２に示されるように、本体１の背面１３の取付部１４にネジ１５などにより、前後方向などに首振りできるように固着されている。また、柄５の先端には、手で持つためのグリップ５ａが設けられている。

【００１８】帯状の拭取り材料４は、不織布、織布その他の布材や紙などにより作製されたものである。拭取り材料４の後端は、前記支持軸２に巻き取られ、本体１の内部および外部を略Ｚ字状に延び、最後に拭取り材料４の先端が、巻取り軸３に巻き取られている。具体的には、拭取り材料４は、支持軸２を始点として、本体１の第１作業面６後端のスリット９を通して本体１の外部に出て、拭取り材料４の一方の面Ａが外方を向くように、第１作業面６に沿って延びている。さらに、拭取り材料４は、第１作業面６前端のスリット８を通して本体１内部に入り、本体１内部を経由して本体１の第２作業面７後端のスリット１０を通して本体１外部に出て、拭取り材料４の他方の面Ｂが外方を向くように、第２作業面７に沿って延びている。さらに、拭取り材料４は、第２作業面７前端の前記スリット８を通して本体１内部に入り、終点である巻取り軸３に巻き取られる。

【００１９】なお、本実施の形態では、拭取り材料４が本体１内部を円滑に進行することができるように前記支持軸２と巻取り軸３とのあいだの位置に補助ローラ１６が回転自在に設けられている。

【００２０】帯状の拭取り材料４は、前記芯１２に巻き取られた状態で保存されているが、展開すれば、図４に示されるように、拭取りを行なう布の部分を、前記第１作業面６および第２作業面７の面積を１区分としてＡ₁〜Ａ_nのｎ個の部分を有している。先頭のＡ₁の先端には、Ａ₁と同じ面積の台紙Ｐが連結され、さらに台紙Ｐ₁ の先端には巻取り軸３に係合するための係合部Ｆが設けられている。一方、最後尾のＡ_nの後端には、Ａ_nと同じ面積の台紙Ｐが連結され、台紙Ｐ₂の後端は、前記芯１２に貼着されている。

【００２１】新しい拭取り材料４のロールを本体１にセットする場合、図５に示されるように、まず、前記ネジ１７を外して本体１の背面１３を開け、支持軸２を一度側方から引き抜き、再度本体１へ挿入することにより、拭取り材料４のロールを支持軸２に取り付ける。そののち、拭取り材料４の最先端の係合部Ｆを図３に示すように拭取り材料４が延びるように移動させ、最後に巻取り軸３のスリット３ｂに差し込むことにより係合すればよい。

【００２２】図３のようにセットされた拭取り材料４は、図４および表１に示されるように、セット直後では、第１作業面６には、拭取り材料４の一方の面Ａの第１番目の部分Ａ₁が配設され、第２作業面７には先頭の台紙Ｐが配設されている。部分Ａ₁ によって拭き掃除をし、汚れたときには前記支持軸３のハンドル３ａを回転させて、拭取り材料４を送り出す。

【００２３】

【表１】

【００２４】１回目の送出しをしたとき、拭取り材料４の部分Ａ₁は、本体１の内部で反転して裏面の１番目の部分Ｂ₁が第２作業面７に配設される。そして、新しい部分Ａ₂が第１作業面６に配設される。これにより、部分Ｂ₁およびＡ₂の両方を拭き掃除に用いることができる。

【００２５】以下同様にして、拭取り材料４のほぼ全長にわたって両面を用いて拭き掃除を行なうことができる。しかも、拭取り材料４の送出しのときには、ハンドル３ａを回転するだけでよいため、操作が容易であり、手を汚さずに操作ができる。しかも、拭取り材料４が長い帯状体をロール巻にしたものであるため、広い場所の拭き掃除が可能になる。

【００２６】以上の図１〜５に示されるクリーナは、三角形断面形状を呈しているが、本考案はこれに限定されるものではなく、その他の断面形状も採用することができる。たとえば、図６〜８に示されるように、本体１が偏平な略直方体形状を呈するクリーナであってもよい。

【００２７】この図６〜８に示されるクリ−ナは、中空の本体２１と、支持軸２２と、巻取り軸２３と、帯状の拭取り材料２４と、巻取り軸２３などに取り付けられた柄３８とから構成されている。

【００２８】本体２１は、偏平な略直方体状を呈しているため、ベッド下などの狭い場所などの拭き掃除に適している。しかも、前記図１〜５のクリーナと同様に、拭取り材料２４が長い帯状体をロール巻にしたものであるため、広い場所の拭き掃除が可能になる。また、本体１の上部および下部には、同じ面積の第１の作業面２６および第２の作業面２７を有している。さらに、本体２１の外面には、上側の第１の作業面２６の後端および前端において、スリット２８、２９が形成され、下側の第２の作業面２７の後端および前端において、スリット３０、３１が形成されている。また、本体２１の前面３２は、ネジ４１を外すことによって開閉することができ、拭取り材料２４のロール巻の交換ができるようになっている。

【００２９】支持軸２２および巻取り軸２３は、本体２１の内部に、本体２１の幅方向に沿って回転自在に設けられ、それぞれ本体２１の両端の側壁２５に回転自在に支持されている。巻取り軸２３の一方の端部には、巻取り軸２３を回転させて拭取り材料２４を送り出すためのハンドル２３ａが本体２１の外部に突設されている。

【００３０】また、図６に示されるように、支持軸２２の一方の端部にも、ハンドル２２が本体２１の外部に突設されていれば、支持軸２２を手動で逆回転させることにより、拭取り材料２４のたるみをなくすことができる。

【００３１】帯状の拭取り材料２４は、不織布、織布その他の布材や紙などにより作製されたものである。拭取り材料２４の後端は、前記支持軸２２に巻き取られ、本体２１の内部および外部を略Ｓ字状に延び、最後に拭取り材料２４の先端が、巻取り軸２３に巻き取られている。具体的には、拭取り材料２４は、支持軸２２を始点として、本体２１の第１作業面２６後端のスリット２８を通して本体２１の外部に出て、拭取り材料２４の一方の面Ａが外方を向くように、第１作業面２６に沿って延びている。さらに、拭取り材料２４は、第１作業面２６前端のスリット２９を通して本体１内部に入り、本体２１内部を経由して本体２１の第２作業面７後端のスリット３０を通して本体２１外部に出て、拭取り材料２４の他方の面Ｂが外方を向くように、第２作業面２７に沿って延びている。さらに、拭取り材料２４は、第２作業面２７前端の前記スリット３１を通して本体２１内部に入り、終点である巻取り軸２３に巻き取られる。

【００３２】なお、本実施の形態では、拭取り材料２４が本体２１内部を円滑に進行することができるようにスリット２８〜３１の近傍にそれぞれ補助ローラ３６が回転自在に設けられているが、本考案はこれに限定されるものではなく、図９〜１０に示されるように、たとえば前記本体２１の第１作業面２６の縁部において、円筒状の巻込み部３９（図９参照）または部分的に円弧状部分を有する巻綴じ部４０（図１０参照）を形成してもよい。

【００３３】また、図７に示されるように、支持軸２２を所定量だけ回転させて確実に停止させるために、支持軸に固着されたラチェット歯車３４と、当該ラチェット歯車３４に噛み合う本体１の側壁２５に設けられた爪３５と、当該爪３５をラチェット歯車３４に向かって押圧する圧縮コイルバネ３７とからなるラチェット機構が設けられているのが好ましい。なお、前記支持軸２２のハンドル２２ａを用いて支持軸２２を逆回転させる場合には、ラチェット機構の爪３５をラチェット歯車３４から引き離せばよい。

【００３４】また、図示されていないが、支持軸２２および／または巻取り軸２３に巻き取られた拭取り材料２４の量を視認するためののぞき孔を本体２１の側壁２５に形成したり、または拭取り材料のロールの巻が終わる部分にカラーサインを付けることで拭取り材料２４の残量を容易に視認することができる。

【００３５】

【考案の効果】

本考案によれば、拭取り材料を余すことなく両面使用でき、しかも手を汚さずに容易に汚れた部分を新しい部分に変更することができる。

【００３６】しかも、拭取り材料が長い帯状体をロール巻にしたものなので、広い場所でも一度に拭き掃除を行なうことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のクリーナの一実施の形態を示す第１お
よび第２作業面が見える向きからの概観斜視図である。

【図２】図１のクリーナの本体背面における柄の連結部
分の概略斜視図である。

【図３】図１のクリーナの縦断面図である。

【図４】図１の拭取り材料の展開図である。

【図５】図１の拭取り材料の詰替え作業を説明するため
の斜視説明図である。

【図６】本考案のクリーナの他の実施の形態を示す概観
斜視図である。

【図７】図６のクリーナのラチェット機構の部分拡大図
である。

【図８】図６のクリーナの縦断面図である。

【図９】図８の補助ローラを省略した構造の一例を示す
要部拡大断面図である。

【図１０】図８の補助ローラを省略した構造の他の例を
示す要部拡大断面図である。

【符号の説明】

１、２１本体２、２２支持軸３、２３巻取り軸４、２４拭取り材料５、３８柄

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【手続補正書】

【提出日】平成１２年７月１２日（２０００．７．１
２）

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】実用新案登録請求の範囲

【補正方法】変更

【補正内容】

【実用新案登録請求の範囲】

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】（ａ）外面に第１の作業面および第２の
作業面を有し、当該第１の作業面および第２の作業面の
それぞれの前後の端部にスリットが形成された、中空の
本体と、（ｂ）該本体内部に回転自在に設けられた支持
軸と、（ｃ）該本体内部に回転自在に設けられ、端部に
本体外部に突出するハンドルが固着された巻取り軸と、
（ｄ）帯状の拭取り材料とからなり、前記帯状の拭取り
材料の後端が、前記支持軸に巻き取られ、かつ前記拭取
り材料が、前記本体の第１作業面の後端のスリットを通
して本体外部に出て、当該拭取り材料の一方の面が外方
を向くように、第１作業面に沿って延び、さらに、前記
拭取り材料が、第１作業面の前端のスリットを通して本
体内部に入って、本体内部を経由して前記本体の第２作
業面後端のスリットを通して本体外部に出て、当該拭取
り材料の他方の面が外方を向くように、第２作業面に沿
って延び、さらに、前記拭取り材料が、第２作業面の前
端のスリットを通して本体内部に入り、前記拭取り材料
の先端が、前記巻取り軸に巻き取られてなるクリーナ。
【請求項２】前記本体が略三角柱形状を呈してなる請
求項１記載のクリーナ。
【請求項３】前記本体が偏平な略直方体形状を呈して
なる請求項１３記載のクリーナ。
【請求項４】さらに前記支持軸を所定量だけ回転させ
て確実に停止させるためのラチェット機構が設けられて
なる請求項１、２または３記載のクリーナ。
【請求項５】前記支持軸にハンドルを備えてなる請求
項１、２または３記載のクリーナ。
【請求項６】前記支持軸および／または巻取り軸に巻
き取られた拭取り材料の量を視認するためののぞき孔が
前記本体の側壁に形成されてなる請求項１、２、３、４
または５記載のクリーナ。