JPH10262887A - 床クリーナー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】汚れ捕集用不織布製シートの交換の手間を省く
ことができ、作業性の良い床クリーナーを提供する。 【解決手段】柄２の先端に取り付けられ下端が開口する
本体部１の内部には本体部１の一端部において不織布製
シート５を紙管６に巻いてなるロール７を脱着自在に支
持する支持軸８が水平軸芯の周りで回転自在に設けられ
ており、また本体部１の他端部において前記ロール７か
ら繰り出された不織布製シート５を巻き取る紙管９を脱
着自在に支持するための支持軸１０が水平軸芯の周りで
回転自在に設けられており、前記不織布製シート５を巻
き取る紙管９とこの紙管９を支持する支持軸１０とを係
合させるとともにこの支持軸１０を回転操作させるハン
ドル２６を設け、前記本体部１の一端部側の紙管６と他
端部側の紙管９との間で張られた不織布製シート５が本
体部１の下端開口部よりやや下側に位置するように構成
した。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、床面の掃除を簡単
に行なえ、シート交換を容易に行なえるようにした床ク
リーナーに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来から床清掃用具としてモップが多く
使用されている。モップは柄の先端に本体部を取り付
け、この本体部の底面に不織布製シートなどの汚れ捕集
具が脱着自在に取り付けられている。ところが、このモ
ップは１枚の汚れ捕集用シートを用い、このシートの一
方の面を使用して床面の汚れを捕集すると次に他の面を
使用して床面の汚れを捕集するというものであり、シー
トの両面を使用し終えるとその都度シートを交換するこ
とが必要となり、広いスペースを掃除する場合には交換
する頻度が多くなり、作業性が非常に悪いものであっ
た。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような課
題を解決するもので、汚れ捕集用不織布製シートの交換
の手間を省くことができ、作業性の良い床クリーナーを
提供することを目的とするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明は、柄の先端に取り付けられ下端が開口する本
体部の内部には本体部の一端部において不織布製シート
を管体に巻いてなるロールを脱着自在に支持する支持軸
が水平軸芯の周りで回転自在に設けられており、また本
体部の他端部において前記ロールから繰り出された不織
布製シートを巻き取る管体を脱着自在に支持するための
支持軸が水平軸芯の周りで回転自在に設けられており、
前記不織布製シートを巻き取る管体とこの管体を支持す
る支持軸とを係合させるとともにこの支持軸を回転操作
させるハンドルを設け、前記本体部の一端部側の管体と
他端部側の管体との間で張られた不織布製シートが本体
部の下端開口部よりやや下側に位置するように構成され
てなることを要旨とするものである。

【０００５】この構成により、汚れ捕集用不織布製シー
トはロールから繰り出されて使用され、汚れ捕集効果が
なくなったシート部分は巻き取り用管体に順番に巻き取
られ、前記従来のように汚れたシートを１枚づつ取り替
える場合に比べて次の取り替え時期まで長く使用するこ
とができ、作業性の良い床クリーナーを提供することが
できる。

【０００６】

【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態につ
いて、図面に基づいて説明する。図１〜図４において、
１は柄２の先端に取り付けられた本体部で、この本体部
１は下端が開口する横方向に長く、縦方向に短い（低
い）ボックス状に構成されている。具体的には本体部１
は柄２の先端と結合される上板部３と、この上板部３の
下面に結合される高さの低い角筒状の側板部４とから構
成され、平面形状が長方形を呈している。前記本体部１
の内部には本体部１の長さ方向一端部において不織布製
シート５を紙管６に巻いてなるロール７を支持する支持
軸８が水平軸芯の周りで回転自在に設けられており、ま
た本体部１の長さ方向他端部において前記ロール７から
繰り出された不織布製シート５を巻き取る紙管９を支持
するための支持軸10が水平軸芯の周りで回転自在に設け
られている。前記不織布製シート５は、ポリエステル、
ポリアミド、ポリオレフィンなどの合成樹脂材料を用い
て、例えばスパンボンド法により製造されたものが好適
に用いられる。また、不織布製シート５は綿などの天然
繊維やレーヨンなどの再生繊維からなる吸水性を有する
素材からなるものでも良い。

【０００７】ところで、前記本体部１の長さ方向一端部
における支持軸８は図２にも示すように、本体部１の長
さ方向に沿う一方の側板11の内面に形成された凹部12に
一端が嵌入する軸体13と、本体部１の長さ方向に沿う他
方の側板14の内面に形成された凹部15に一端が嵌入する
軸体16とを備え、前記軸体13の他端を前記軸体16の他端
筒部16ａ内に嵌入させ、筒部16ａ内に設けたコイルばね
17の弾性により軸体13と軸体16が軸芯方向に互いに離れ
る方向に付勢されている。そして、かかる構成の支持軸
８の軸体13の一端および軸体16の一端をコイルばね17の
付勢力に抗して前記凹部12および凹部15に嵌入させるこ
とにより、軸体13の一端および軸体16の一端は凹部12お
よび凹部15から使用中に勝手に抜け外れることがないよ
うに構成されている。なお、前記軸体13の一端近傍部お
よび軸体16の一端近傍部には本体部１の長さ方向に沿う
側板11および14の内面に近接する鍔部18および19が一体
的に設けられ、軸体13の一端近傍部に位置する鍔部18の
外面には一方の側板11の内面に当接する摩擦材20が装着
されている。

【０００８】次に、前記本体部１の長さ方向他端部にお
ける支持軸10は図３にも示すように、本体部１の長さ方
向に沿う一方の側板11の内面に形成された凹部21に一端
が嵌入する軸体22と、本体部１の長さ方向に沿う他方の
側板14に形成された貫通孔23に一端が嵌入する軸体24と
を備え、前記軸体22の他端を前記軸体24の他端筒部24ａ
内に嵌入させ、筒部24ａ内に設けたコイルばね25の弾性
により軸体22と軸体24が軸芯方向に互いに離れる方向に
付勢されている。また、前記他方の側板14の外面には支
持軸10を水平軸芯の周りで回転させるハンドル26が設け
られている。27はハンドル26の外面に突設したつまみ部
である。このハンドル26は前記支持軸10の軸体24と脱着
自在になっている。詳しくは、前記軸体24の一端は前記
他方の側板14の貫通孔23を貫通する角型の軸部24ｂを一
体に備え、この角型の軸部24ｂを前記ハンドル26の中心
の角型の孔部26ａに嵌入係止させ、孔部26ａから突出す
る軸部24ｂの先端の小孔24ｃに抜け止め用のピン28を差
し込み、軸部24ｂからハンドル26が抜け外れないように
構成されている。そして、かかる構成の支持軸８からハ
ンドル26を外した状態で、軸体22の一端および軸体24の
一端をコイルばね25の付勢力に抗して前記凹部21および
貫通孔23に嵌入させることにより、軸体22の一端および
軸体24の一端は凹部21および貫通孔23から勝手に抜け外
れることがないように構成されている。なお、前記軸体
22の一端近傍部および軸体24の一端近傍部には本体部１
の長さ方向に沿う側板11および14の内面に近接する鍔部
29および30が一体的に設けられ、軸体22の一端近傍部に
位置する鍔部29の外面には一方の側板11の内面に当接す
る摩擦材31が装着されている。

【０００９】次に、本体部１の長さ方向一端部において
支持軸８に支持されたロール７から繰り出された不織布
製シート５の先端は前記支持軸10に支持された紙管９に
粘着テープなどで止められ、紙管６と紙管９との間で張
られた不織布製シート５が前記本体部１の下端開口部よ
りやや下側に位置するようにガイド用のローラー32，33
にて案内されている。なお、図面では示されていない
が、支持軸10に対して紙管９は係合部でもって係合し、
前記ハンドル26の回転が支持軸10を介して紙管９に伝わ
るように構成されている。また、支持軸８に対して紙管
６も係合部でもって係合している。

【００１０】上記構成において、床面の掃除を行なう場
合は、柄２を持って本体部１の下端開口部よりやや下側
に位置するように張られた不織布製シート５を床面に当
てがい、床面の上で床クリーナーを移動させる。これに
より、床面の汚れを不織布製シート５が捕集し、床面の
掃除を行なうことができる。不織布製シート５が汚れて
捕集効果がなくなると、前記ハンドル26を回して汚れた
不織布製シート５を紙管９に巻き取れば良く、この操作
を繰り返すことにより１本のロール７で広範囲に亘って
掃除を行なうことができる。なお、床面の上で床クリー
ナーを移動させると、不織布製シート５と床面との摩擦
により前記紙管６，９が支持軸８，10と一体に回転する
方向に力が掛かるが、前述のように支持軸８の鍔部18の
外面に一方の側板11の内面に当接する摩擦材20が装着さ
れており、また支持軸10の鍔部29の外面に一方の側板11
の内面に当接する摩擦材31が装着されていることから、
不織布製シート５と床面との間に摩擦が生じても、紙管
６，９が支持軸８，10と一体に回転するようなことはな
い。

【００１１】前記ロール７の不織布製シート５を使い終
わると、紙管６と不織布製シート５との連結部を外し、
紙管９に巻き取られた汚れた不織布製シート５を捨て
て、新しいロール７に取り替える必要がある。その場
合、前記支持軸８および10の長さを前記コイルばね17お
よび25の付勢力に抗して縮めて、支持軸８および10を本
体部１から外し、支持軸８に新しいロール７の紙管６を
嵌めて本体部１に取り付け、また支持軸10に巻き取り用
の紙管９を嵌めて本体部１に取り付け、新しいロール７
から繰り出された不織布製シート５の先端をこの紙管９
に粘着テープなどで止めれば良い。

【００１２】ところで、汚れた不織布製シート５を巻き
取るための紙管９は、不織布製シート５が全て繰り出さ
れた後の紙管６を捨てずに支持軸10側に移動させて用い
るようにしても良く、あるいは汚れた不織布製シート５
の巻き取り専用の紙管を用意するようにしても良い。ま
た、紙管６，９の代わりに合成樹脂などで作られた管体
を用いても良い。

【００１３】

【発明の効果】以上のように本発明によれば、汚れ捕集
用不織布製シートはロールから繰り出されて使用され、
汚れ捕集効果がなくなったシート部分は巻き取り用管体
に順番に巻き取られ、前記従来のように汚れたシートを
１枚づつ取り替える場合に比べて次の取り替え時期まで
長く使用することができ、作業性の良い床クリーナーを
提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施の形態における床クリーナーの
斜視図である。

【図２】図１のＸ−Ｘ断面図である。

【図３】図１のＹ−Ｙ断面図である。

【図４】同床クリーナーの側面図である。

【符号の説明】

１ 本体部 ２ 柄 ５ 不織布製シート ６ 紙管 ７ ロール ８ 支持軸 ９ 紙管 １０ 支持軸 １１ 一方の側板 １２ 凹部 １３ 軸体 １４ 他方の側板 １５ 凹部 １６ 軸体 １６ａ 筒部 １７ コイルばね １８ 鍔部 １９ 鍔部 ２０ 摩擦材 ２１ 凹部 ２２ 軸体 ２３ 貫通孔 ２４ 軸体 ２４ａ 筒部 ２４ｂ 軸部 ２４ｃ 小孔 ２５ コイルばね ２６ ハンドル ２６ａ 孔部 ２７ つまみ部 ２８ ピン ２９ 鍔部 ３０ 鍔部 ３１ 摩擦材 ３２ ローラー ３３ ローラー

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 柄の先端に取り付けられ下端が開口する
   本体部の内部には本体部の一端部において不織布製シー
   トを管体に巻いてなるロールを脱着自在に支持する支持
   軸が水平軸芯の周りで回転自在に設けられており、また
   本体部の他端部において前記ロールから繰り出された不
   織布製シートを巻き取る管体を脱着自在に支持するため
   の支持軸が水平軸芯の周りで回転自在に設けられてお
   り、前記不織布製シートを巻き取る管体とこの管体を支
   持する支持軸とを係合させるとともにこの支持軸を回転
   操作させるハンドルを設け、前記本体部の一端部側の管
   体と他端部側の管体との間で張られた不織布製シートが
   本体部の下端開口部よりやや下側に位置するように構成
   されてなることを特徴とする床クリーナー。