JP3074239U - 電飾装置を備えた走行車輪 - Google Patents

電飾装置を備えた走行車輪

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JP3074239U JP2000004305U JP2000004305U JP3074239U JP 3074239 U JP3074239 U JP 3074239U JP 2000004305 U JP2000004305 U JP 2000004305U JP 2000004305 U JP2000004305 U JP 2000004305U JP 3074239 U JP3074239 U JP 3074239U
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Abstract

(57)【要約】 【課題】走行車輪に電飾用の発光体と発電コイルを設
け、走行機体側には、車輪回転時における発電コイルの
回転軌跡に臨むマグネットを設けて、機体の走行に伴っ
て発電コイルに発生した電流で発光体を発光させるよう
にした電飾装置を備えた走行車輪であって、機体を走行
させれば、自動的に発光体が点灯して、走行経費の節減
と生産コストの低減を図ることができ、しかも取付構造
の簡単な電飾装置を備えた走行車輪を提供しようとする
ものである。 【解決手段】走行車輪1の外側面の一半部に、複数の発
光体10を走行車輪1の軸心に対して等角度の間隔で同
心状に配置すると共に、走行車輪1の内側面には、2箇
の発電コイル11を走行車輪1の直径上に軸心を挟んで
配置し、また、発電コイル11の回転軌跡に臨むマグネ
ット14を、ブレーキ装置の固定部材、例えばディスク
ブレーキのキャリパを利用しを利用して取付けることが
できるようにした。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、自動車等の走行車輛に装備される電飾装置を備えた走行車輪に係り 、詳しくは機体の走行時には、発光体が自動的に点灯して機体の側面を照明する と共に、機体の外観を良好にすることができる取付構造の簡単な電飾装置を備え た走行車輪に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
乗用車あるいはトラック等のような走行車輛は、夜間の走行時においては、前 照灯を点灯することで機体の前部を照明でき、またテールランプを点灯すること で後続の車輛に警告を与えることができるが、機体の側面は一般に照明がなく暗 いので、他の車輛からは車輪の位置を確認することができず、安全性の点で問題 があった。
【0003】 そこで最近は、夜間の走行時における機体の外観を良好にすると同時に機体の 側面を明るくするため、車輪のホイル部分に豆電球のような発光体を装着できる ようにしたものが提案されている。
【0004】 ところが、このような発光体を走行車輪に取付けるには、機体側に設けた電源 と、この電源から発光体に電気を送る配線とが必要となるが、発光体を取付けた 走行車輪は、機体の走行中、高速で回転するものであるため、機体側の電源から 回転する発光体までの配線中に、例えば車輪の回転に伴って摺動するリング状の 接点等が必要となるので、発光体の全体構造が複雑になって取付操作が面倒にな り、しかもコスト高を招くという問題がある。
【0005】 また、上記のような問題をなくすため、リチューム電池等のような小型のボタ ン電池を車輪側に取付けて車輪と共に回転させることにより、発光体と電源との 取付を簡単にしたものがある。
【0006】 ところが、発光体と電源の取付が簡単になっても、小型のボタン電池は、比較 的高価なものであるため、トラックのように長時間連続走行する場合には、多数 の電池を短時間で消費して走行経費が高額になるという別の問題がある。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、上記のような実情に鑑み、これらの課題を解決すべく創案されたも のであって、発光体の点灯により機体の側面を明くすると同時に走行車輪の外観 を良好にできるものでありながら、殊更高価な電池等を使用することなく、機体 を走行させれば自動的に発光体が点灯するようにして、走行経費の節減と生産コ ストの低減を図ることができる取付構造の簡単な電飾装置を備えた走行車輪を提 供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、本考案が講じた技術的手段は、走行車輪に電飾用 の発光体と発電コイルを設け、走行機体側には、車輪回転時における発電コイル の回転軌跡に臨むマグネットを設けて、機体の走行に伴って発電コイルに発生し た電流で発光体を発光させるようにした電飾装置を備えた走行車輪であって、上 記走行車輪の外側面の一半部に、複数の発光体を走行車輪の軸心に対して等角度 の間隔で同心状に配置すると共に、走行車輪の内側面には、2箇の発電コイルを 走行車輪の直径上に軸心を挟んで配置したことを特徴とし、また、上記発電コイ ルの回転軌跡に臨むマグネットは、ブレーキ装置の固定部材を利用して取付けた ことを特徴とするものである。
【0009】
【考案の実施の形態】
次に、本考案の実施の形態を添付した一実施例の図面に基いて詳細に説明する 。まず図1、図2において、1は自動車等のアクスルシャフトに装着される走行 車輪、2は上記走行車輪1のホイールであって、該ホイール2は、中央のディス ク部3と、その外周に形成したリム部4とで構成されており、リム部4にはタイ ヤ5が組み込まれている。
【0010】 上記ホイール2の内面側には、ディスク式ブレーキ装置を構成する円盤状のブ レーキディスク6が装着されている。また、7はブレーキキャリパであって、該 ブレーキキャリパ7がアクスルハウジングに取付けたハブ8に、2本のボルト9 、9によって固定されており、マスタシリンダから送られたブレーキ液で作動す るピストンが上記ブレーキキャリパ7内のパッドをブレーキディスク6に圧着し て制動力を発生させるようになっている。
【0011】 そして走行車輪1には、電飾用の発光体10が外側面の一半部に4箇所設けら れている。すなわち走行車輪1の外側となるホイール2の半円部分には、その周 縁に形成したリム部4の内周面に、4個の発光体10が走行車輪1の軸心に対し て45度の間隔で同一円周上に配置されている。 上記発光体10としては発光 ダイオード(LED)が使用されている。
【0012】 11は上記発光体10に連結される発電コイル11であって、該発電コイル1 1は走行車輪1の内側となるリム部4の内周面に2箇設けられているが、上記2 箇の発電コイル11は、走行車輪1の直径上にその軸心を挟んで対向状に配置さ れている。 そして上記発光体10は、ホイール2の内径形状に合わせて配置し た配線12によって、図3の回路Aで示すように2個の発電コイル11に対して 並列状に連結されている。なお上記発電コイル11には、交流を直流に変換する 整流子が付設されている。13は配線12の止め金具である。
【0013】 14は上記発電コイル11の回転軌跡に臨むマグネットであって、該マグネッ ト14は略T形に形成したプレート15に複数のマグネットブロック16を固定 して構成されている。なお本実施例のものは3個のマグネットブロック16を固 定したものである。17はT形プレート15の脚部15aに形成した長穴状の取 付穴である。また上記マグネット14の磁力は1500ガウス程度のものが適当 である。
【0014】 そして上記マグネット14は、ホイール2の内側にあるブレーキ装置の固定部 材であるブレーキキャリパ7を利用して装着されている。すなわちブレーキキャ リパ7を固定する2本のボルト9、9のうち、下側のボルト9を取り外し、プレ ート15の取付穴17に挿通してブレーキキャリパ7とともにハブ8に共締め固 定されている。そして、このマグネット14が、走行車輪1とともに回転する前 記発電コイル11の回転軌跡に臨むようになっていて、機体の走行時には、回転 する発電コイル11が2箇所にある対向するマグネット14の位置を通過する度 に、発電コイル11に誘導電流が発生して発光体10を発光させるようになって いる。またプレート15の取付穴17を長穴状とすることで、異なる径の車輪で も、これにあわせてマグネット14の固定位置が調節可能となっている。
【0015】 なお、上記実施例では、マグネット14を、ディスク式ブレーキ装置のブレー キキャリパ7を利用して装着したものについて説明したが、ドラム式ブレーキ装 置の場合には、機体側に固定されるバックプレートを利用して取付ければよい。
【0016】 上記のように構成したので、機体を走行させれば、発電コイル11に発生した 誘導電流が発光体10を発光させるので、夜間の走行時でも、機体の側面を明る く照明し、他の車輛は直ちに車輪の位置を確認できるので、側面からの衝突事故 等を未然に防止して交通安全の向上を図ることができる。
【0017】 また、機体を走行させれば、走行車輪1に設けた発電コイル11に誘導電流が 自動的に発生して発光体10を発光させるので、別に電池等を備けたものに比べ て、走行経費の節減を図ることができる。
【0018】 また、発電コイル11に誘導電流を発生させるマグネット14は、ブレーキキ ャリパ7の固定ボルト9を利用して装着できるので、発光体全体の取付構造を簡 単にすることができる。
【0019】 そして、走行車輪1の一半部に設けた4個の発光体10は、走行車輪1が半回 転する度に、走行車輪1の直径上に設けた2箇の発電コイル11がマグネット1 4の位置を通過して発光するので、走行車輪1の回転に伴って4個の発光体10 が均一に発光してムラの無いリング状の外観を呈することができる。したがって 4個の発光体10を走行車輪1の一半部に設けるのみの簡単な構成にすることが できる。なお上記発光体10は4個に限定されるものではないが、通常の走行車 輪では、実際に取付ける上で4個とするのが適当である。
【0020】
【考案の効果】
これを要するに本考案は、走行車輪に電飾用の発光体と発電コイルを設け、走 行機体側には、車輪回転時における発電コイルの回転軌跡に臨むマグネットを設 けて、機体の走行に伴って発電コイルに発生した電流で発光体を発光させるよう にした電飾装置を備えた走行車輪であって、上記走行車輪の外側面の一半部に、 複数の発光体を走行車輪の軸心に対して等角度の間隔で同心状に配置すると共に 、走行車輪の内側面には、2箇の発電コイルを走行車輪の直径上に軸心を挟んで 配置したことから、機体を走行させれば、走行車輪の回転に伴って走行車輪に設 けた発電コイルがグネットの位置を通過する度に、発電コイルに誘導電流が発生 するので、殊更電池等の電源を使用することなく、発光体を自動的に発光させる ことができる。このため夜間走行時でも、機体の側部を明るくして、交通の安全 を図ることができる。
【0021】 また、走行車輪の外側一半部に設けた複数の発光体は、走行車輪の半回転ごと に発電コイルが交互にマグネットの位置を通過して発光するので、機体の走行に 伴って複数の発光体が均一に発光してムラの無いリング状の外観を呈して、優れ た電飾効果を奏することができる。
【0022】 そして、発電コイルの回転軌跡に臨むマグネットを、ブレーキ装置の固定部材 、例えばディスクブレーキのキャリパを利用して取付けたので、発電コイルに電 流を発生させるマグネットを簡単に取付けることができて、取付構造の簡単な電 飾装置として生産コストの低減を図ることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】走行車輪のホイール表面側からの斜視図であ
る。
【図2】同上ホイール裏面側からの斜視図である。
【図3】発光体と発電コイルを連結する回路図である。
【符号の説明】
1 走行車輪 2 ホイール 3 ディスク部 4 リム部 5 タイヤ 6 ブレーキディスク 7 ブレーキキャリパ 8 ハブ 9 ボルト 10 発光体 11 発電コイル 12 配線 13 止め金具 14 マグネット 15 プレート 16 マグネットブロック 17 取付穴

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】走行車輪に電飾用の発光体と発電コイルを
    設け、走行機体側には、車輪回転時における発電コイル
    の回転軌跡に臨むマグネットを設けて、機体の走行に伴
    って発電コイルに発生した電流で発光体を発光させるよ
    うにした電飾装置を備えた走行車輪であって、上記走行
    車輪の外側面の一半部に、複数の発光体を走行車輪の軸
    心に対して等角度の間隔で同心状に配置すると共に、走
    行車輪の内側面には、2箇の発電コイルを走行車輪の直
    径上に軸心を挟んで配置したことを特徴とする電飾装置
    を備えた走行車輪。
  2. 【請求項2】上記発電コイルの回転軌跡に臨むマグネッ
    トは、ブレーキ装置の固定部材を利用して取付けたこと
    を特徴とする請求項1記載の電飾装置を備えた走行車
    輪。
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