JP3073949B2 - 車速検出機構 - Google Patents
車速検出機構Info
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- General Details Of Gearings (AREA)
- Arrangement And Driving Of Transmission Devices (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の車速を検出
するための車速検出機構に関し、詳しくはエンジンから
車輪に回転を伝達する軸の回転を検出するセンサ(受信
部)を小型化するとともに取り付けを容易にしうる車速
検出機構に関する。
するための車速検出機構に関し、詳しくはエンジンから
車輪に回転を伝達する軸の回転を検出するセンサ(受信
部)を小型化するとともに取り付けを容易にしうる車速
検出機構に関する。
【0002】
【従来の技術】自動四輪車や自動二輪車等には、通常そ
の車速を検出するための車速検出機構が備わっている。
の車速を検出するための車速検出機構が備わっている。
【0003】この車速検出機構には電気式のものと機械
式のものが知られている。これらの一般的な検出機構
は、エンジンから出力される動力を車輪へ伝達するため
の駆動軸、すなわち、トランスミッションの出力軸、プ
ロペラシャフト、車軸など(以下、これらすべてを駆動
軸ともいう)のうちのいずれかにその回転を出力するた
めの検出用回転体が配設され、該回転体の回転信号を受
信するための回転受信部材とを備えている。そして、回
転受信部材から回転信号が運転席側の車速表示手段へ送
られる。
式のものが知られている。これらの一般的な検出機構
は、エンジンから出力される動力を車輪へ伝達するため
の駆動軸、すなわち、トランスミッションの出力軸、プ
ロペラシャフト、車軸など(以下、これらすべてを駆動
軸ともいう)のうちのいずれかにその回転を出力するた
めの検出用回転体が配設され、該回転体の回転信号を受
信するための回転受信部材とを備えている。そして、回
転受信部材から回転信号が運転席側の車速表示手段へ送
られる。
【0004】そのうち、機械式のものは前記回転体がギ
ヤであり、前記回転受信部材が前記ギヤと噛合する他の
ギヤを備えたケーブルまたはロッドであり、このケーブ
ル等が車速伝達機構を兼ねることとなる。この方式の車
速伝達機構は電気的な表示等不要で比較的単純な車両に
使用される。
ヤであり、前記回転受信部材が前記ギヤと噛合する他の
ギヤを備えたケーブルまたはロッドであり、このケーブ
ル等が車速伝達機構を兼ねることとなる。この方式の車
速伝達機構は電気的な表示等不要で比較的単純な車両に
使用される。
【0005】一方、電気式車速検出機構は特開平8−2
62049号公報にも示されるように、一般には前記回
転体としては電気式専用のセンサーロータが用いられ、
回転受信部材としては、前記回転体に対向するように配
置され、且つ回転体の回転数を電気的なパルスとして検
出、発信することができるパルス発生用受信部材(以
下、センサという)が用いられる。そして、かかるセン
サからの信号は車速伝達機構としての導電線によって車
速表示手段へ送られる。
62049号公報にも示されるように、一般には前記回
転体としては電気式専用のセンサーロータが用いられ、
回転受信部材としては、前記回転体に対向するように配
置され、且つ回転体の回転数を電気的なパルスとして検
出、発信することができるパルス発生用受信部材(以
下、センサという)が用いられる。そして、かかるセン
サからの信号は車速伝達機構としての導電線によって車
速表示手段へ送られる。
【0006】この電気式車速検出機構にあっては、機械
式車速検出機構に比べて前記車速伝達機構をより小型
化、簡素化、配設容易化でき、さらに、電気的な表示が
可能である等の利点がある。
式車速検出機構に比べて前記車速伝達機構をより小型
化、簡素化、配設容易化でき、さらに、電気的な表示が
可能である等の利点がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、電気式車速検
出機構の場合、センサーロータは駆動軸の外周や端部に
固設されたものであり、このセンサーロータから直接に
回転信号を受けるため、センサを駆動軸に近接させた状
態で保持する必要があり、センサーが大型化したり、そ
の保持機構が複雑化する。又、センサーが駆動軸を取り
囲むケース内に取り付けられた場合は、特に耐熱性、耐
油性、金属摩耗粉対策等を必要とする。
出機構の場合、センサーロータは駆動軸の外周や端部に
固設されたものであり、このセンサーロータから直接に
回転信号を受けるため、センサを駆動軸に近接させた状
態で保持する必要があり、センサーが大型化したり、そ
の保持機構が複雑化する。又、センサーが駆動軸を取り
囲むケース内に取り付けられた場合は、特に耐熱性、耐
油性、金属摩耗粉対策等を必要とする。
【0008】本発明はかかる課題を解決するためになさ
れたものであり、センサの取り付け位置を被検出体たる
駆動軸から離間させることにより、センサの小型化を容
易にするとともに、センサの保持機構をも簡素化し、そ
れによってセンサの取り付けをも容易にしうると共に、
耐油性、耐熱性、耐金属摩耗粉性に有利な車速検出機構
を提供することを目的としている。
れたものであり、センサの取り付け位置を被検出体たる
駆動軸から離間させることにより、センサの小型化を容
易にするとともに、センサの保持機構をも簡素化し、そ
れによってセンサの取り付けをも容易にしうると共に、
耐油性、耐熱性、耐金属摩耗粉性に有利な車速検出機構
を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の車速検出機構は、ギヤケースで覆われる傘歯
車機構を介して車軸が駆動される車両の車速を検出する
車速検出機構であって、前記車軸に固設されるネジギヤ
と、その基端側に前記ネジギヤに噛合するように設けら
れたピニオンギヤを備え長手方向に沿った軸の回りに回
転する回転部材と、前記回転部材の先端側を蓋状に覆う
ように樹脂によって形成されており、前記回転部材を回
転自在に支持する軸受部が一体に設けられ、前記ギヤケ
ースに取り付けられる取り付け部材と、を有し、前記回
転部材は、該回転部材が収納される前記ギヤケースの内
部に設けられた軸受部によって基端側の端部が回転自在
に支持され、先端側の端部にスリットにより構成された
発信部が設けられており、前記基端側の端部から先端側
の端部までが一体に形成されてなり、 前記取り付け部材
には、前記発信部に対向する側面位置に、前記樹脂によ
って発信部と隔てられた受信部が一体に設けられてお
り、前記受信部が、前記回転部材の回転に伴って前記発
信部の発信信号を繰り返し受信することにより回転数を
検出するように構成されてなり、不整地走行車両に取り
付けられる、車速検出機構である。
に本発明の車速検出機構は、ギヤケースで覆われる傘歯
車機構を介して車軸が駆動される車両の車速を検出する
車速検出機構であって、前記車軸に固設されるネジギヤ
と、その基端側に前記ネジギヤに噛合するように設けら
れたピニオンギヤを備え長手方向に沿った軸の回りに回
転する回転部材と、前記回転部材の先端側を蓋状に覆う
ように樹脂によって形成されており、前記回転部材を回
転自在に支持する軸受部が一体に設けられ、前記ギヤケ
ースに取り付けられる取り付け部材と、を有し、前記回
転部材は、該回転部材が収納される前記ギヤケースの内
部に設けられた軸受部によって基端側の端部が回転自在
に支持され、先端側の端部にスリットにより構成された
発信部が設けられており、前記基端側の端部から先端側
の端部までが一体に形成されてなり、 前記取り付け部材
には、前記発信部に対向する側面位置に、前記樹脂によ
って発信部と隔てられた受信部が一体に設けられてお
り、前記受信部が、前記回転部材の回転に伴って前記発
信部の発信信号を繰り返し受信することにより回転数を
検出するように構成されてなり、不整地走行車両に取り
付けられる、車速検出機構である。
【0010】上記回転部材を備えた本発明の車速検出機
構は、車軸とともに回転する前記ネジギヤから、前記回
転部材にその基端側に設けられたピニオンギヤを介して
車軸の回転が伝達される。そして、この回転部材の先端
側、つまり、車軸から離間した位置に設けられる発信部
から、該発信部に対向して設けられた前記受信部によっ
て回転部材の回転が電気的なパルスとして検出される。
回転部材はある長さを有しているので、車軸の回転(車
速)を車軸から離間した位置で検出することになる。し
かも、回転体は小型化(小径化)が容易であるため、発
信部を小型化することができる。
構は、車軸とともに回転する前記ネジギヤから、前記回
転部材にその基端側に設けられたピニオンギヤを介して
車軸の回転が伝達される。そして、この回転部材の先端
側、つまり、車軸から離間した位置に設けられる発信部
から、該発信部に対向して設けられた前記受信部によっ
て回転部材の回転が電気的なパルスとして検出される。
回転部材はある長さを有しているので、車軸の回転(車
速)を車軸から離間した位置で検出することになる。し
かも、回転体は小型化(小径化)が容易であるため、発
信部を小型化することができる。
【0011】このように、前記回転部材によって発信部
の小型化はもとより、回転部材の長さを調節することに
よって受信部を支持する構造を小型化できる位置まで車
軸の回転を取り出して検出することができる。従って、
受信部を支持する構造が大型化することを避けることが
できる。さらに、車軸から離間させることによって受信
部の取り付け作業も容易となる。又、耐熱性、耐油性、
耐金属摩耗粉性に対しても有利な構成とできる。また、
車速検出機構を、上記傘歯車機構を覆う既設のギヤケー
スを利用して容易に取り付けることもできる。
の小型化はもとより、回転部材の長さを調節することに
よって受信部を支持する構造を小型化できる位置まで車
軸の回転を取り出して検出することができる。従って、
受信部を支持する構造が大型化することを避けることが
できる。さらに、車軸から離間させることによって受信
部の取り付け作業も容易となる。又、耐熱性、耐油性、
耐金属摩耗粉性に対しても有利な構成とできる。また、
車速検出機構を、上記傘歯車機構を覆う既設のギヤケー
スを利用して容易に取り付けることもできる。
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】
【発明の実施の形態】図1乃至図7を参照しつつ本発明
の車速検出機構の実施の形態を説明する。
の車速検出機構の実施の形態を説明する。
【0016】ここでは、車速検出機構が設けられる車両
として騎乗型の四輪不整地走行車両(以下、「ATV」
と略する)を例にとって説明する。
として騎乗型の四輪不整地走行車両(以下、「ATV」
と略する)を例にとって説明する。
【0017】図1は車速検出機構が設けられるATV1
の斜視図であり、図2はATV1の平面図である。
の斜視図であり、図2はATV1の平面図である。
【0018】図1および図2において、Sは運転車が跨
るためのシートであり、HはATV1を操舵するための
ハンドルである。また、ATV1は、四つの車輪Wを駆
動するために、図示していないエンジンおよび変速機構
から回転力がプロペラシャフト2へと伝達され、さらに
ギヤケース4内の傘歯車機構15(図3参照)を介して
後輪の車軸3へ更に車輪へと伝達される。図中、Fは前
進方向を示している。
るためのシートであり、HはATV1を操舵するための
ハンドルである。また、ATV1は、四つの車輪Wを駆
動するために、図示していないエンジンおよび変速機構
から回転力がプロペラシャフト2へと伝達され、さらに
ギヤケース4内の傘歯車機構15(図3参照)を介して
後輪の車軸3へ更に車輪へと伝達される。図中、Fは前
進方向を示している。
【0019】そして、図4に示すように、この車速検出
機構は、駆動軸たる後輪車軸(以下、単に車軸という)
3の回転を検出するものであり、前記傘歯車機構15を
覆うギヤケース4の内部における車軸3の下方側前向き
に設けられている。
機構は、駆動軸たる後輪車軸(以下、単に車軸という)
3の回転を検出するものであり、前記傘歯車機構15を
覆うギヤケース4の内部における車軸3の下方側前向き
に設けられている。
【0020】図3は、ATV1の水平断面図の一部であ
り、プロペラシャフト2と車軸3の傘歯車機構15によ
る連結部を示している。
り、プロペラシャフト2と車軸3の傘歯車機構15によ
る連結部を示している。
【0021】プロペラシャフト2は、エンジン側より後
輪側へ回転力を伝達すべく車体の前後方向に延設されて
おり、ユニバーサルジョイント11によって連結される
二本の軸部材2a、2bから構成されており、図示しな
い変速機構の出力軸と接続されている。
輪側へ回転力を伝達すべく車体の前後方向に延設されて
おり、ユニバーサルジョイント11によって連結される
二本の軸部材2a、2bから構成されており、図示しな
い変速機構の出力軸と接続されている。
【0022】12はプロペラシャフト2を回転自在に支
持するためのボールベアリングである。
持するためのボールベアリングである。
【0023】プロペラシャフト2の後端はギヤケースに
回転自在に支持され、前記傘歯車機構15を構成する第
一ベベルギヤ5cを有する入力軸5に連結されており、
車軸3にはこの第一ベベルギヤ5cに噛合して前記傘歯
車機構15を構成する第二ベベルギヤ13が取り付けら
れている。
回転自在に支持され、前記傘歯車機構15を構成する第
一ベベルギヤ5cを有する入力軸5に連結されており、
車軸3にはこの第一ベベルギヤ5cに噛合して前記傘歯
車機構15を構成する第二ベベルギヤ13が取り付けら
れている。
【0024】なお、第二ベベルギヤ13は、詳細には車
軸3にスプラインを介して取り付けられるベベルギヤシ
ャフト20(その一部に後述のネジギヤ21が一体に形
成されている)の嵌着部20aの外周にスプライン結合
され、車軸3とベベルギヤシャフト20、ベベルギヤ1
3は一体に回転する。
軸3にスプラインを介して取り付けられるベベルギヤシ
ャフト20(その一部に後述のネジギヤ21が一体に形
成されている)の嵌着部20aの外周にスプライン結合
され、車軸3とベベルギヤシャフト20、ベベルギヤ1
3は一体に回転する。
【0025】また、車軸3はボールベアリング16およ
びローラベアリング17によって回転自在に前記ギヤケ
ース4によって支持されている。なお、荷重を基準に考
えればギヤケース4が車軸3によって支持されているこ
とになる。
びローラベアリング17によって回転自在に前記ギヤケ
ース4によって支持されている。なお、荷重を基準に考
えればギヤケース4が車軸3によって支持されているこ
とになる。
【0026】図4は図2におけるIV−IV線矢視図であ
り、ギヤケース4およびその一部を切り欠いて車速検出
機構の側面をも示している。また、図5は図4に示され
る車速検出機構の要部断面図である。
り、ギヤケース4およびその一部を切り欠いて車速検出
機構の側面をも示している。また、図5は図4に示され
る車速検出機構の要部断面図である。
【0027】車速検出機構は、図4および図5に示すよ
うに、前記車軸3に同軸状に固設される前記ネジギヤ2
1と、自軸Cを中心として回転しうる回転部材25と、
この回転部材25を回転自在に支持するための取り付け
部材31とを備えている。
うに、前記車軸3に同軸状に固設される前記ネジギヤ2
1と、自軸Cを中心として回転しうる回転部材25と、
この回転部材25を回転自在に支持するための取り付け
部材31とを備えている。
【0028】この回転部材25は、ギヤケース4に形成
された収納孔4aに回転自在に挿入されている。具体的
には、回転部材25の基端部はギヤケース4の内面に突
設された第二軸受部36に貫入した状態で支持されてお
り、先端部は取り付け部材31に形成された第一軸受部
35に貫入した状態で支持されている。すなわち、第一
軸受部35と第二軸受部36とを介してギヤケース4に
よって回転自在に支持されている。
された収納孔4aに回転自在に挿入されている。具体的
には、回転部材25の基端部はギヤケース4の内面に突
設された第二軸受部36に貫入した状態で支持されてお
り、先端部は取り付け部材31に形成された第一軸受部
35に貫入した状態で支持されている。すなわち、第一
軸受部35と第二軸受部36とを介してギヤケース4に
よって回転自在に支持されている。
【0029】また、この回転部材25の基端側には前記
車軸3のネジギヤ21と直交して噛合するピニオンギヤ
26が形成されており、先端側には後述の回転発信部3
2が形成されている。したがって、回転部材25は車軸
3の回転に応じて自軸C回りに回転し、回転部材25の
先端側に設けられた発信部32も軸Cを中心に一体に回
転することになる。
車軸3のネジギヤ21と直交して噛合するピニオンギヤ
26が形成されており、先端側には後述の回転発信部3
2が形成されている。したがって、回転部材25は車軸
3の回転に応じて自軸C回りに回転し、回転部材25の
先端側に設けられた発信部32も軸Cを中心に一体に回
転することになる。
【0030】取り付け部材31は前述のごとく回転部材
25を回転支持する第一軸受部35を備えるとともに、
この回転部材25の基端部を覆い且つ前記収納孔4aを
閉止する蓋部材としての機能を有している。そして、ギ
ヤケース4の収納孔4aの周縁に取り付けるためのフラ
ンジ部31aを有している。第一軸受部35にはギヤケ
ース4内の潤滑油が収納孔4aを通して外部へ漏出する
のを防止するためにOリング38が備えられている。
25を回転支持する第一軸受部35を備えるとともに、
この回転部材25の基端部を覆い且つ前記収納孔4aを
閉止する蓋部材としての機能を有している。そして、ギ
ヤケース4の収納孔4aの周縁に取り付けるためのフラ
ンジ部31aを有している。第一軸受部35にはギヤケ
ース4内の潤滑油が収納孔4aを通して外部へ漏出する
のを防止するためにOリング38が備えられている。
【0031】さらに、取り付け部材31中には回転部材
25の前記発信部32に対向する位置に受信部33が設
けられている。受信部33は前記発信部32の回転数に
対応するパルス信号を出力する。取り付け部材31のう
ち、第一軸受部35以外の部分については樹脂材により
形成されており、受信部33による発信部32の発信信
号の受信に支障がないようにされている。なお、第一軸
受部35は、かかる樹脂材にインサートされており、取
り付け部材31に一体となるように組み込まれている。
25の前記発信部32に対向する位置に受信部33が設
けられている。受信部33は前記発信部32の回転数に
対応するパルス信号を出力する。取り付け部材31のう
ち、第一軸受部35以外の部分については樹脂材により
形成されており、受信部33による発信部32の発信信
号の受信に支障がないようにされている。なお、第一軸
受部35は、かかる樹脂材にインサートされており、取
り付け部材31に一体となるように組み込まれている。
【0032】図6は、図5におけるVI−VI線矢視断面図
であり、回転部材25の発信部32と取り付け部材31
の受信部33が示されている。前記回転部材25は発信
部32を含めて磁性体の材料によって形成されており、
発信部32は直交する二方向のスリット32aが回転部
材25の先端部に設けられることによって形成されてい
る。
であり、回転部材25の発信部32と取り付け部材31
の受信部33が示されている。前記回転部材25は発信
部32を含めて磁性体の材料によって形成されており、
発信部32は直交する二方向のスリット32aが回転部
材25の先端部に設けられることによって形成されてい
る。
【0033】受信部33は磁石34を有する検出用ピッ
クアップを備えており、発信部32に対して磁界を作用
させる。そして、受信部33は発信部32が回転するこ
とに伴う磁界の変化を受信信号として繰り返し受信する
のであり、かかる受信信号に基づき受信部33より出力
されるパルス信号は回転部材25の回転数に対応してい
る。
クアップを備えており、発信部32に対して磁界を作用
させる。そして、受信部33は発信部32が回転するこ
とに伴う磁界の変化を受信信号として繰り返し受信する
のであり、かかる受信信号に基づき受信部33より出力
されるパルス信号は回転部材25の回転数に対応してい
る。
【0034】この車速検出機構にあっては、上記構成に
よって車軸3の回転がネジギヤ21とピニオンギヤ26
とを介して回転部材25へと伝達させることにより、車
軸3の回転を回転部材25により車軸3から離間した位
置に取り出して検出するようにされている。即ち、ピニ
オンギヤ26が設けられる基端側と発信部32が設けら
れる先端側とは回転部材25において所定距離離れてい
るので、車軸3の回転は車軸3に固設されるネジギヤ2
1より一定距離だけ離れた位置へと取り出され検出され
ることになる。
よって車軸3の回転がネジギヤ21とピニオンギヤ26
とを介して回転部材25へと伝達させることにより、車
軸3の回転を回転部材25により車軸3から離間した位
置に取り出して検出するようにされている。即ち、ピニ
オンギヤ26が設けられる基端側と発信部32が設けら
れる先端側とは回転部材25において所定距離離れてい
るので、車軸3の回転は車軸3に固設されるネジギヤ2
1より一定距離だけ離れた位置へと取り出され検出され
ることになる。
【0035】さらに、この回転部材25の基端部は車軸
に比較して大幅に小径化しているので前記受信部33を
小型化できる。しかも、これにより、従来の電気式車速
検出機構のような受信部を支持する構造の大型化を避
け、車速検出機構の構造を小型化することができる。
に比較して大幅に小径化しているので前記受信部33を
小型化できる。しかも、これにより、従来の電気式車速
検出機構のような受信部を支持する構造の大型化を避
け、車速検出機構の構造を小型化することができる。
【0036】即ち、従来技術のような、発信部を車軸等
そのものに設けることに伴ってかかる発信部に近接して
受信部を設ける必要性から受信部を支持する構造が大型
化するということを避け、車速検出機構の構造を小型化
することができる。
そのものに設けることに伴ってかかる発信部に近接して
受信部を設ける必要性から受信部を支持する構造が大型
化するということを避け、車速検出機構の構造を小型化
することができる。
【0037】
【0038】そして、本実施の形態のごとく車速検出機
構を車軸3に取り付けることにより、既設のギヤケース
(プロペラシャフトと車軸との連結用の傘歯車機構のギ
ヤケース)を利用することができ、しかも、車輪に近い
部分の回転を検出するので正確な車速が検出できるとい
う利点がある。
構を車軸3に取り付けることにより、既設のギヤケース
(プロペラシャフトと車軸との連結用の傘歯車機構のギ
ヤケース)を利用することができ、しかも、車輪に近い
部分の回転を検出するので正確な車速が検出できるとい
う利点がある。
【0039】さらに、この車速検出機構を前記ギヤケー
スに取り付けることは、機械式車速検出機構からの変更
が容易であるという利点もある。このことについて、以
下に図7に基づいて説明する。
スに取り付けることは、機械式車速検出機構からの変更
が容易であるという利点もある。このことについて、以
下に図7に基づいて説明する。
【0040】図7は、車軸3に取り付けられた従来の機
械式車速検出機構を本実施の形態の車速検出機構に取り
替えるときの状況を示す図である。
械式車速検出機構を本実施の形態の車速検出機構に取り
替えるときの状況を示す図である。
【0041】図7において、40は機械式車速検出機構
の回転部材である。
の回転部材である。
【0042】ギヤケース4は、回転部材40が、その基
端部40aが第二軸受部36に貫入し、その基端側のピ
ニオンギヤ41がネジギヤ21に直交して噛合するよう
に取り付けられていたものである。なお、回転部材40
の先端側には車速伝達機構としての機械式ケーブル50
が接続されている。
端部40aが第二軸受部36に貫入し、その基端側のピ
ニオンギヤ41がネジギヤ21に直交して噛合するよう
に取り付けられていたものである。なお、回転部材40
の先端側には車速伝達機構としての機械式ケーブル50
が接続されている。
【0043】まず、回転部材40をギヤケース4の収納
孔4aより取り外す。
孔4aより取り外す。
【0044】次に、回転部材25をその先端側が第一軸
受部35により支持されるように取り付け部材31に貫
入させ、回転部材25と取り付け部材31とを予め組み
立てておく。
受部35により支持されるように取り付け部材31に貫
入させ、回転部材25と取り付け部材31とを予め組み
立てておく。
【0045】そして、回転部材25の基端部25aを第
二軸受部36に貫入させ、ピニオンギヤ26をネジギヤ
21に噛合するように収納孔4aに収納する。そして、
フランジ部31aを収納孔4aの入り口周縁4bに接合
させるように取り付け部材31をギヤケース4に取り付
けてボルト60により固定すると、車速検出機構の取り
替えが完了する。
二軸受部36に貫入させ、ピニオンギヤ26をネジギヤ
21に噛合するように収納孔4aに収納する。そして、
フランジ部31aを収納孔4aの入り口周縁4bに接合
させるように取り付け部材31をギヤケース4に取り付
けてボルト60により固定すると、車速検出機構の取り
替えが完了する。
【0046】このようにして本発明の車速検出機構への
取り替えを行えるので、従来の電気式車速検出機構に比
べて機械式車速検出機構との交換を容易に行える。即
ち、従来の電気式車速検出機構のように、センサロータ
等の回転体を設けるために該回転体を固設しようとする
車軸3等の駆動軸の周辺の機構を分解する等の煩雑な作
業を不要にできる。
取り替えを行えるので、従来の電気式車速検出機構に比
べて機械式車速検出機構との交換を容易に行える。即
ち、従来の電気式車速検出機構のように、センサロータ
等の回転体を設けるために該回転体を固設しようとする
車軸3等の駆動軸の周辺の機構を分解する等の煩雑な作
業を不要にできる。
【0047】
【発明の効果】以上のように、本発明によると、車速検
出機構を構造的に小型化できるという効果があり、ま
た、受信部の取り付け作業を容易にできるという効果を
奏する。また、車速検出機構を、既設のギヤケースを利
用して容易に取り付けることができるという効果があ
る。
出機構を構造的に小型化できるという効果があり、ま
た、受信部の取り付け作業を容易にできるという効果を
奏する。また、車速検出機構を、既設のギヤケースを利
用して容易に取り付けることができるという効果があ
る。
【0048】請求項2記載の発明によると、回転部材を
支持し易いという効果がある。
支持し易いという効果がある。
【0049】請求項3記載の発明によると、車軸の回転
より車速を検出できるので、より正確に車速を検出する
ことができるという効果を奏する。
より車速を検出できるので、より正確に車速を検出する
ことができるという効果を奏する。
【0050】請求項4記載の発明は、機械式車速検出機
構との交換を煩雑な作業を伴わず容易に行え、また、既
設のギヤケースを利用して容易に取り付けることができ
るという効果がある。
構との交換を煩雑な作業を伴わず容易に行え、また、既
設のギヤケースを利用して容易に取り付けることができ
るという効果がある。
【図1】車速検出機構が設けられるATVの斜視図であ
る。
る。
【図2】ATVの平面図である。
【図3】ATVの車軸の位置における水平断面図であ
る。
る。
【図4】図2のIV−IV線矢視図である。
【図5】図4に示される車速検出機構の部分拡大図であ
る。
る。
【図6】図5のVI−VI線矢視断面図である。
【図7】機械式車速検出機構より取り替える状況を示す
図である。
図である。
1 不整地走行車両(ATV) 2 プロペラシャフト 3 車軸 4 ギヤケース 5 入力軸 11 ユニバーサルジョイント 12 ボールベアリング 13 ベベルギヤ 15 傘歯車機構 16 ボールベアリング 17 ローラーベアリング 20 ベベルギヤシャフト 21 ネジギヤ 25 回転部材 26 ピニオンギヤ 31 取り付け部材 31a フランジ部 32 発信部 33 受信部 34 磁石 35 第一軸受部 36 第二軸受部 40 (機械式車速検出機構の)回転部材 41 ピニオンギヤ 50 機械式ケーブル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−204160(JP,A) 特開 平4−329367(JP,A) 実開 昭55−141071(JP,U) 実開 昭49−129576(JP,U) 実開 平1−167662(JP,U) 実開 昭63−78273(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01P 3/488 B62J 39/00 G01P 1/02 - 1/04
Claims (1)
- 【請求項1】 ギヤケースで覆われる傘歯車機構を介し
て車軸が駆動される車両の車速を検出する車速検出機構
であって、 前記車軸に固設されるネジギヤと、 その基端側に前記ネジギヤに噛合するように設けられた
ピニオンギヤを備え長手方向に沿った軸の回りに回転す
る回転部材と、 前記回転部材の先端側を蓋状に覆うように樹脂によって
形成されており、前記回転部材を回転自在に支持する軸
受部が一体に設けられ、前記ギヤケースに取り付けられ
る取り付け部材と、を有し、 前記回転部材は、該回転部材が収納される前記ギヤケー
スの内部に設けられた軸受部によって基端側の端部が回
転自在に支持され、先端側の端部にスリットにより構成
された発信部が設けられており、前記基端側の端部から
先端側の端部までが一体に形成されてなり、 前記取り付け部材には、前記発信部に対向する側面位置
に、前記樹脂によって発信部と隔てられた受信部が一体
に設けられており、 前記受信部が、前記回転部材の回転に伴って前記発信部
の発信信号を繰り返し受信することにより回転数を検出
するように構成されてなり、不整地走行車両に取り付け
られることを特徴とする、車速検出機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09354886A JP3073949B2 (ja) | 1997-12-24 | 1997-12-24 | 車速検出機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09354886A JP3073949B2 (ja) | 1997-12-24 | 1997-12-24 | 車速検出機構 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11183499A JPH11183499A (ja) | 1999-07-09 |
JP3073949B2 true JP3073949B2 (ja) | 2000-08-07 |
Family
ID=18440579
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP09354886A Expired - Fee Related JP3073949B2 (ja) | 1997-12-24 | 1997-12-24 | 車速検出機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3073949B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6694836B2 (en) | 2001-01-24 | 2004-02-24 | Kawasaki Jukogyo Kabushiki Kaisha | All-terrain vehicle |
-
1997
- 1997-12-24 JP JP09354886A patent/JP3073949B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11183499A (ja) | 1999-07-09 |
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