JP3073445U - チェーンネックレス - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 チェーンペンダントの装着中の位置ずれを防
止する。本考案は、ペンダントヘッドを、チェーン上を
摺動自在に、しかもみだりにその位置が変化しないよう
に装着しようとするものである。 【解決手段】 ペンダントヘッド１０あるいはその吊り
下げ金具に、弾性体によって作られたＯ型あるいはＣ型
の係止子２１、２２を収容保持する保持部１１、１２を
形成した。この係止子は、ペンダントヘッドあるいはそ
の吊り下げ金具に力を加えることにより、その弾性変形
によって、チェーン３１上を摺動し、力が加えられない
ときは、その弾性によってチェーンに係合してペンダン
トヘッドの位置を保持する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は装着中にペンダントヘッドの位置がみだりに移動することのないネッ クレス、特にチェーンネックレスに関する。

【０００２】

【従来の技術】

ペンダントヘッドを吊下するネックレスは、貴金属等のチェーンに、ペンダン トヘッドの吊り下げ金具を挿通し、クラスプを頚の後など、目立たないところで 係合して装着するのが一般である。 しかし、このようなネックレスにおいては、ペンダントヘッドはチェーン上を 自由に移動できる構造であるため、装着中にその位置がずれ、それに伴ってクラ スプが胸の前に回り込むことが避けられず、つねに注意して位置をなおすことが 必要であった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、ペンダントヘッドを、チェーン上を摺動自在に、しかもみだりにそ の位置が変化しないように装着しようとするものである。 ペンダントヘッドの位置がチェーン上で安定すれば、一般にはペンダントヘッ ドの重量はチェーンより大きいので、チェーンの位置、すなわちクラスプの位置 も安定することとなる。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記の目的を達成するため、本考案においては、ペンダントヘッドあるいはそ の吊り下げ金具に、弾性体によって作られたＯ型あるいはＣ型の係止子を収容保 持する保持部を形成したものである。 この係止子は、ペンダントヘッドあるいはその吊り下げ金具に力を加えること により、その弾性変形によって、チェーン上を摺動し、力が加えられないときは 、その弾性によってチェーンに係合してペンダントヘッドの位置を保持する。

【０００５】

【考案の実施の形態】

以下、実施の形態によって本考案をより具体的に説明する。 図１はボールチェーン３に装着した保持部１を示し、同図（ａ）は平面図、（ ｂ）は係合状態を示す断面図である。図示しないペンダントヘッドは、保持部１ に固着されている。 保持部１はその側壁にチェーン３を挿通する開口１’を有すると共に、内部に は係止子として弾性体製のＯリング２を収容、保持している。図示の状態では、 Ｏリング２はチェーン上、ボールの中間位置で縮径してその位置を保持している 。 この状態で、Ｏリング保持部１を右あるいは左に押しあるいは引けば、Ｏリン グ２は拡径してボウルを乗り越えて加えられた力の方向に摺動し、力を加えるの を止めれば、その位置で係合、位置保持をする。

【０００６】 図２は２ウェイペンダントヘッドを示し、その保持部１１、１２は上記実施の 態様と同じ構成の保持部１を２つ組み合わせた構造であり、同図（ａ）は正面図 、（ｂ）は裏面図である。 この実施の態様においては、ペンダントヘッド１０は宝石、貴石などを組み入 れたヘッドの裏側に、直接保持部１１、１２を配設しており、２つのＯリング２ １と２２は、拡径時の干渉を防ぐため互いにずらした配置となっている。しかし 、チェーンの挿通口を離して配置しても良い場合は、必ずしもずらす必要はない 。 この保持部１１のみの斜視図を図３に示す。

【０００７】 この実施の態様においては、チェーン３１にはクラスプは設けず、１本のチェ ーンの両端をそれぞれＯリング保持部１１、１２を挿通し、図２（ａ）に示すよ うにループを形成し、ループを頭からかぶるようにして装着することが出来る。 図中、４１、４２はチェーンの両端に付けた抜け防止のためのキャップであり 、着脱自在にされていることが望ましい。 この場合、クラスプの位置ずれが起こる心配はないが、ペンダントヘッドの重 さによってチェーンの装着位置がずれる恐れがないことは同じである。 また、チェーンの左右端の保持部１１、１２からの引出量を適宜の長さに調節 することによって、チェーンが形成するループの大きさ、すなわちネックレスの 長短を自由に変えることが出来る。この引出部は、キャップ４１、４２と共に身 体の動きと共にゆれ、ペンダントヘッドと同様、アイキャッチャーとして働き、 従来にはない装身効果を得ることが出来る。

【０００８】 上記の説明においては、理解をしやすいようにチェーンはボールチェーンとし て説明したが、Ｏリングの位置保持は、チェーン上を移動する場合には変形を生 じなければならないことによっている。従って、たとえば金属環を繋いだ形式の チェーンでも、１つの環から隣の環に移動するにはＯリングは変形しなければな らず、移動ための力が加えられない状態ではこの変形は生じないので、当然にそ の位置を保持することになる。従って、通常使用されるほとんどのチェーンにお いては、同様に位置保持効果を有するものである。ループタイなどのような紐に ついても同様の効果を得ることは出来るが、耐久性の点から見れば、金属チェー ンであることが望ましい。 また、上記の第２の実施態様のように、ペンダントヘッドの裏側に直接Ｏリン グ保持部を配設したタイプにおいては、保持部が人の目に触れるのを防止するた め、裏板を取り付けて保持部を覆うのが好ましい。この装着は、ビス止め、螺着 など、適宜の方法によることが出来る。

【０００９】

【考案の効果】

本考案のチェーンネックレスは、上記のように、力を加えない状態ではその位 置を保持し、移動させるときには容易に好みの位置に移動させることが出きるの で、ネックレスの思わぬ位置ずれが生じるのを防止できるだけでなく、クラスプ を不必要とし、ネックレスの長さを自由に調節出来るなど、従来見られなかった 機能をネックレスに与えることが出来た。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のチェーンネックレスの１実施の態様を
示す平面図、および断面図である。

【図２】本考案のチェーンネックレスの他の実施の態様
を示す平面図、および裏面図である。

【図３】上記他の実施の態様のＯリング保持部の構造を
示す斜視図である。

【符号の説明】

１ Ｏリング保持部 ２ Ｏリング ３ チェーン １０ ペンダント
ヘッド １１，１２ Ｏリング保持部 ２１，２２ Ｏリ
ング ３１ チェーン ４１，４２ 抜け
防止キャップ

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ペンダントヘッドあるいはその吊り下げ
   金具に、弾性体によって作られた係止子を収容保持する
   保持部を形成し、その弾性変形によって、チェーン上を
   摺動し、あるいは係合してペンダントヘッドの位置を保
   持することを特徴とするチェーンネックレス
2. 【請求項２】 上記係止子の保持部が、ペンダントヘッ
   ドの裏面に直接に配設されていることを特徴とする請求
   項１のチェーンネックレス
3. 【請求項３】 上記ペンダントヘッドに配設されている
   係止子の保持部は、実質的に２つの係止子保持部からな
   ることを特徴とする請求項１あるいは２のチェーンネッ
   クレス
4. 【請求項４】 チェーンはその両端が係止子保持部にそ
   れぞれ挿通、係合されて、ループチェーンとされている
   ことを特徴とする請求項３のチェーンネックレス
5. 【請求項５】 上記チェーンの両端には、抜け止め防止
   のキャップが取外し自在等に配設されていることを特徴
   とする請求項３のチェーンネックレス