JP3073419B2 - 放熱構造 - Google Patents

放熱構造

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JP3073419B2
JP3073419B2 JP07016333A JP1633395A JP3073419B2 JP 3073419 B2 JP3073419 B2 JP 3073419B2 JP 07016333 A JP07016333 A JP 07016333A JP 1633395 A JP1633395 A JP 1633395A JP 3073419 B2 JP3073419 B2 JP 3073419B2
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  • Cooling Or The Like Of Electrical Apparatus (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は電子部品等の発熱体の
放熱構造に係わり、特に、放熱器の形状に関する。
【0002】
【従来の技術】電子機器等の従来の放熱構造の例を図4
に示す。図4(a)に示す1は発熱体を含む被放熱部材
であり、放熱板2が密着されている。被放熱部材1から
放熱板2に熱が伝わり放熱板2の表面から熱が放散され
る。このような放熱構造では、放熱板2の形状が直方体
であるため表面積が小さく十分な放熱効果が得られない
という欠点があった。
【0003】図4(b)に示す従来の放熱構造では、放
熱板2の表面にフィン2a,2aを一体に形成してお
り、図4(a)に示すものより放熱面積を大きくするこ
とができる。しかしながら、フィンを含めた放熱板の寸
法が大きくなり、放熱板の設置スペースからの制限を受
けることがあった。
【0004】図4(c)に示す従来の放熱構造は図4
(a)に示す放熱板の厚みを薄くしたものであり、放熱
板の寸法を小さくすることができるが、放熱板が薄いた
め被放熱部材1からフィン2a,2a…に熱を伝える部
分の熱抵抗が大きくなり十分な放熱効果が得られないと
いう欠点があった。
【0005】図5は上記各放熱板が用いられた被放熱部
材1を角度θだけ傾けて設置した場合を示す。この場
合、放熱板やフィンの表面が傾くため上昇する空気の流
れがスムーズでなくなり十分な放熱効果が得られないと
いう問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この発明は上記した点
に鑑みてなされたものであって、その目的とするところ
は、放熱板の表面積を大きくすることにより十分な放熱
効果が得られる放熱構造を提供することにある。
【0007】さらに、この発明の目的は放熱板にフィン
を設けた場合にフィンを含めた放熱板の寸法があまり大
きくならず、しかもフィンに熱を伝える部分の熱抵抗を
小さくすることができる放熱構造を提供することであ
る。
【0008】そして、この発明の目的は、上記目的を達
成する放熱構造において、被放熱部材が傾斜して設置さ
れる場合に放熱板やフィンの表面に沿って空気がスムー
ズに流れ、十分な放熱効果が得られる放熱構造を提供す
ることである。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明の放熱構造は、
被放熱部材に密着させる放熱板の厚さを下部から上部に
向けて薄くなるようにし、前記放熱板の表面と被放熱部
材密着面との角度を、被放熱部材設置状態における放熱
板密着面が垂直面となす角度と一致させ、前記設置状態
において放熱板の表面が垂直となるように構成したもの
である。
【0010】さらに、この発明の放熱構造は、被放熱部
材に密着させる放熱板の厚さを下部から上部に向けて薄
くなるようにすると共に前記放熱板の表面に上下方向に
延びるフィンを形成し前記フィンの張出し寸法が下部か
ら上部に向けて大きくなるように構成し、前記放熱板の
表面と被放熱部材密着面との角度を、被放熱部材設置状
態における放熱板密着面が垂直面となす角度と一致さ
せ、前記設置状態において放熱板の表面が垂直となるよ
うに構成したものである。
【0011】
【作用】この発明の放熱構造によれば、放熱板の表面が
傾斜しているため、放熱表面積を大きくすることがで
き、従来のものに比べて大きい放熱効果が得られる。ま
た、放熱板にフィンを設ける場合も、放熱板全体は薄く
ないのでフィンを含めた放熱板の寸法をあまり大きくす
ることなく、フィンに熱を伝える部分の熱抵抗を小さく
することができる。
【0012】さらに、被放熱部材を傾斜させて設置する
場合に放熱板の表面を垂直とすることができるので、放
熱板やフィンの表面に沿って空気がスムーズに流れ、十
分な放熱効果が得られる。
【0013】
【実施例】この発明の実施例である放熱構造を図面に基
づいて説明する。図1はこの発明の第1の実施例である
放熱構造を示す。図に示すように被放熱部材1に密着す
る放熱板2の密着面と反対側の表面は角度θだけ傾斜し
ており、放熱板2は下から上に向けて薄くなっている。
【0014】この傾斜面に沿って空気がながれ熱が放散
される。このように熱を放散する表面の面積を大きくす
ることができ、従来のものに比べ放熱効果を高めること
ができる。
【0015】図2はこの発明の第2の実施例である放熱
構造を示す。この実施例では図1に示す放熱板2の表面
にフィン2a,2a…が形成されている。フィン2a,
2a…の張出し寸法は下から上に向けて大きくなってい
る。このようにすることでフィンを含めた放熱板の寸法
をあまり大きくすることなく、フィンに熱を伝える部分
の熱抵抗を小さくすることができる。
【0016】図3は図2に示す放熱構造において、被放
熱部材1を角度θだけ傾斜させて設置した状態を示す。
この場合放熱板2の放熱表面は垂直となり、空気はスム
ーズに上方に流れ十分な放熱効果が得られる。図1に示
す放熱構造において、被放熱部材1を角度θだけ傾斜さ
せて設置した場合も同様に空気の流れがスムーズであり
十分な放熱効果が得られる。
【0017】実施例は以上のように構成されているが、
発明はこれに限られず、例えば、放熱板に厚さが一定と
なる部分を設けてもよい。
【0018】さらに、放熱板の放熱表面を上下方向に対
して傾斜させると共に左右方向に対しても傾斜させるこ
とができる。また、隣同士のフィンの先端を連結してフ
ィンを補強しさらに放熱面積を大きくすることもでき
る。
【0019】
【発明の効果】この発明の放熱構造によれば、放熱板の
表面が傾斜しているため、放熱表面積を大きくすること
ができ、従来のものに比べて大きい放熱効果が得られ
る。また、放熱板にフィンを設ける場合も、放熱板全体
は薄くないのでフィンを含めた放熱板の寸法をあまり大
きくすることなく、フィンに熱を伝える部分の熱抵抗を
小さくすることができる。
【0020】さらに、被放熱部材を傾斜させて設置する
場合に放熱板の表面を垂直とすることができるので、放
熱板やフィンの表面に沿って空気がスムーズに流れ、十
分な放熱効果が得られる。また、フィンの張出し寸法が
下から上に向って大きくなっているので、フィンの張出
し側に障害物があっても空気の流路を塞ぐことを防止す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例を示す斜視図である。
【図2】この発明の第2の実施例を示す斜視図である。
【図3】この発明の第2の実施例が適用された装置の設
置状態を示す側面図である。
【図4】従来の放熱構造の例を示す斜視図である。
【図5】同放熱構造の用いられた装置の設置状態の例を
示す側面図である。
【符号の説明】
1 被放熱部材 2 放熱板 2a フィン

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被放熱部材に密着させる放熱板の厚さを
    下部から上部に向けて薄くなるようにし、前記放熱板の
    表面と被放熱部材密着面との角度を、被放熱部材設置状
    態における放熱板密着面が垂直面となす角度と一致さ
    せ、前記設置状態において放熱板の表面が垂直となるよ
    うに構成した放熱構造。
  2. 【請求項2】 被放熱部材に密着させる放熱板の厚さを
    下部から上部に向けて薄くなるようにすると共に前記放
    熱板の表面に上下方向に延びるフィンを形成し前記フィ
    ンの張出し寸法が下部から上部に向けて大きくなるよう
    に構成し、前記放熱板の表面と被放熱部材密着面との角
    度を、被放熱部材設置状態における放熱板密着面が垂直
    面となす角度と一致させ、前記設置状態において放熱板
    の表面が垂直となるように構成した放熱構造。
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KR100627260B1 (ko) * 2003-10-29 2006-09-22 삼성에스디아이 주식회사 플라즈마 디스플레이 장치
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