JP3073192B2 - 食品の選別コンベア - Google Patents

食品の選別コンベア

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JP3073192B2 JP10356953A JP35695398A JP3073192B2 JP 3073192 B2 JP3073192 B2 JP 3073192B2 JP 10356953 A JP10356953 A JP 10356953A JP 35695398 A JP35695398 A JP 35695398A JP 3073192 B2 JP3073192 B2 JP 3073192B2
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能久 岡本
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は煮干しやその他の食品
の選別コンベアに関するもので、特に、食品の中から夾
雑物を取り除いたり、サイズ別に分別したりする用途に
好適な選別コンベアに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の選別コンベアではコンベ
アベルトとして、家庭の窓に使用される網戸用の網と同
様の合成樹脂製のネットを用い、これを帯状にして両縁
を溶着したりテープを取り付けて補強したものが使用さ
れている。そして、そのコンベアベルト上に被選別食品
を載せて移送しつゝ、コンベアベルトの下面から送風し
て比重選別(あるいは風選)することが行われている。
また、そこではコンベアベルトに付着した被選別食品を
払い落とすため、選別コンベアの下面に回転するブラシ
車を接触させて、コンベアベルトから払い落とすことが
行われている(例えば、特開平10−139131号公
報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、合成樹
脂の網をコンベアベルトに使用しようとすると、そこに
作用する引張り力のため網が解け、網目の大きさが経時
変化したり、場所によって網目が大きかったり小さかっ
たりし選別精度を低下させる不具合があった。また、選
別コンベアに付着した被選別食品を払い落とすためのブ
ラシの選定が難しく、被選別食品がコンベアベルトに挟
まった状態で再び選別位置へ移動するなど、選別精度を
低下させる原因を作っていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記した課題は、駆動ロ
ーラと従動ローラとの間に合成樹脂の網からなるコンベ
アベルトを捲回し、コンベアベルトの戻り側に位置して
回転ブラシを設けると共に、その回転ブラシを前記コン
ベアベルトを構成する合成樹脂の網と略同じ太さの素線
と略同じ大きさの網目を持つ網材によって構成すること
によって解決される。また、前記回転ブラシは回転軸の
周りにコンベアベルトと同じ材料で作られた網を放射状
に植設させることが好ましい。そして、前記回転ブラシ
を構成する網は、縦横の素線が互いに融着されるのがよ
い。さらに、前記回転ブラシを構成する網の遊端は直線
的に切断され基端には網目の間に接着材を含浸させた強
化部を形成するのが好ましい。
【0005】
【作用】移送の際にコンベアベルトの網目に詰まった被
選別食品はコンベアベルトが戻り側に至ったとき、回転
ブラシによって払い落とされる。回転ブラシの刷毛は回
転軸に取り付けられた網の一部が払い落とし用の繊維と
して使用されるので、回転ブラシの軸に取り付けられる
根部の剛性が高く、かつ、コンベアベルトに接する部分
の剛性が低いものとなる。コンベアベルトをなす網と回
転ブラシは略同一の網で作られているので、コンベアベ
ルトをなす網の目の間隔と回転ブラシをなす払い落とし
用の繊維の間隔とが略等しくなることから、払い落とし
用の繊維として使用される回転ブラシの素線がコンベア
ベルトの網目へ入り易くなる。回転ブラシを構成する網
は、縦横の素線が互いに融着されており、先端部の素線
の突出長さが比較的短いため、素線が細いにも拘わらず
比較的大きい剛性が与えられる。また、網を構成する縦
横の素線が互いに分離することがなく、コンベアベルト
と回転ブラシとの摺擦によっても、網は変形や損壊する
こなく原形が保持される。
【0006】
【発明の実施の形態】図1中、10は本願発明の実施で
ある食品の選別コンベアである。選別コンベア10は支
持台11の上に支持されたフレーム12に駆動ローラ1
3と従動ローラ14とを回転可能に支持し、両ローラ1
3、14の間にコンベアベルト15を捲回して構成され
ている。16は減速機付きの第1電動機であり、チェー
ン17を介して前記駆動ローラ13を駆動する。18は
供給コンベアであり、前記コンベアベルト15上へ煮干
し魚、あるいは穀類など夾雑物を除去すべき被選別食品
Fを供給するべく設けられている。19は選別コンベア
10の終端に設けられた製品受け箱であり、選別を終え
た被選別食品Fを受けるべく設けられている。20はコ
ンベアベルト15の下面を摺擦する回転ブラシであり、
チェーン21を介して駆動される。図2は回転ブラシ2
0が減速機付きの第2電動機22により駆動される実施
例である。
【0007】前記コンベアベルト15は合成樹脂(ポリ
エステル)の網によって作られている。図7で示すよう
に、コンベアベルト15は直径が0.3mm程度の細い
素線15aを縦横に組み合わせ、図8で示すように、そ
れらの交点を加熱圧縮して相互に粘着させ、素線の径よ
りやゝ大きい1.2mm程度の網の目(400メッシュ
/平方インチ)を作ってある。
【0008】前記回転ブラシ20はコンベアベルト15
の戻り側、すなわち、駆動ローラ13と従動ローラ14
との下側を結ぶ部分へ刷毛の先端が当たる位置に配置さ
れている。また、回転ブラシ20は回転軸23とその回
転軸23へ着脱可能に取り付けられた刷毛部材25によ
って構成されている。回転軸23は図4で示すように、
外面が平行に削除されて断面形状が略小判形をなし、そ
の平坦な面に前記刷毛部材25がボルト24によって着
脱可能に取り付けられている。
【0009】刷毛部材25は回転軸23へ2枚が対称に
取り付けられており、コンベアベルト15をなす合成樹
脂の網と同一の網26が用いられている。図5、図6で
示すように、刷毛部材25は前記網26を略長方形に切
断し、図中、上側の縁をなす横方向の素線26aから上
方へ突出する縦方向の素線26bを払い落とし用の繊維
として作用させる。すなわち、回転ブラシ20の刷毛部
材25は縦横の素線26a、26bが絡み合った根部
と、そこから放射方向へ突出した縦方向の素線によって
構成される先端部からなっており、前記根部の剛性が高
く、先端部の剛性が低く構成されている。
【0010】よって、刷毛部材25は回転軸23から大
きく突出しているにも拘わらず全体として比較的大きな
剛性を持ち、回転ブラシ20がどの方向に回転したとき
でも刷毛部材25が垂れ下がるような不具合を回避でき
る。なお、その先端部は短いものゝ素線からなり、コン
ベアベルト15に付着した夾雑物や被選別食品Fに対し
て比較的柔らかく接触するので、コンベアベルト15の
磨耗を早めたり、夾雑物を飛散させることも回避され
る。
【0011】なお、網26の下側および側方の縁は合成
樹脂製の接着材27が塗布され、板状に固められて機械
的な強度を増すとともに、その強化された部分にボルト
24のための取付け孔28が設けられている。これによ
って、刷毛部材25は全体としの剛性を高めるととも
に、前記ボルト24に螺合させたナットを着脱すること
により、回転軸23に対して容易に取付けと取外しをす
ることができ、交換その他の保守点検が容易である。
【0012】次に、上記形態に係る選別コンベア10の
動作を説明する。まず、被選別食品Fが供給コンベア1
8からコンベアベルト15上へ所定の量が連続的に供給
される。被選別食品Fはコンベアベルト15上を移送さ
れる間に夾雑物が除去され、終端に至ったとき、製品と
して製品受け箱19の中へ落下する。前記被選別食品F
の一部は選別を受ける間に、コンベアベルト15の網の
目に入って詰まらせることがある。そのような被選別食
品Fの一部は、その部分がコンベアベルト15の戻り側
に至ると、回転ブラシ20によって擦られて排除され
る。
【0013】すなわち、回転ブラシ20の刷毛部材25
をなす縦方向の素線26bが、コンベアベルト15の網
目に入り、そこに挟まっている夾雑物や被選別食品Fを
コンベアベルト15の裏面へ押し出したり、手前側へ掻
き出したりする。刷毛部材25にそのような作用を行わ
せるため、コンベアベルト15に形成された網の目と縦
方向の素線26bの間隔が大略一致すること、および、
コンベアベルト15に形成された網の目が縦方向の素線
26bより大きいことが、上記した夾雑物の除去に有効
である。
【0014】
【発明の効果】請求項1によれば、回転ブラシの刷毛は
合成樹脂の網を用いることにより、磨耗に強く、耐久性
のすぐれたものとなる。また、刷毛となる合成樹脂の網
として素線の径や網目の大きさなど、コンベアベルトと
略同じ寸法のものを用いることにより、夾雑物を効率よ
く除去できるようになる。請求項2によれば、回転ブラ
シの刷毛として独立した毛を植毛する場合に比して植毛
が容易であり、廉価に構成できる。請求項3によれば、
回転ブラシを構成する網の素線は互いに融着され、ほぐ
れることがない。請求項4によれば、回転ブラシを構成
する網の基端には強化部が形成され、安定した強さでコ
ンベアベルトの表面を擦ることができる。などの効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の一実施例である、食品の選別コンベ
アの側面図である。
【図2】図1中のII−II断面図である。
【図3】図2の要部を拡大して示す拡大断面図である。
【図4】図2中のIV−IV断面相当の断面図である。
【図5】刷毛部材25を取り出して示す正面図である。
【図6】刷毛部材25の他の実施例を示す図5相当の正
面図である。
【図7】コンベアベルトをなす網の要部を示す外観図で
ある。
【図8】さらに、その要部を拡大して示す拡大外観図で
ある。
【符号の説明】
10・・・・選別コンベア 11・・・・支持台 12・・・・フレーム 13・・・・駆動ローラ 14・・・・従動ローラ 15・・・・コンベアベルト 16・・・・減速機付きの第1電動機 17・・・・チェーン 18・・・・供給コンベア 19・・・・製品受け箱 20・・・・回転ブラシ 21・・・・チェーン 22・・・・減速機付きの第2電動機 23・・・・回転軸 24・・・・ボルト 25・・・・刷毛部材 26・・・・網 26a・・・横方向の素線 26b・・・縦方向の素線(払い落とし用の繊維) 27・・・・接着材 28・・・・取付け孔 F・・・・被選別食品

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】駆動ローラと従動ローラとの間に合成樹脂
    の網からなるコンベアベルトを捲回し、コンベアベルト
    の戻り側に位置して回転ブラシを設けると共に、その回
    転ブラシを前記コンベアベルトを構成する合成樹脂の網
    と略同じ太さの素線と略同じ大きさの網目を持つ網材に
    よって構成してなる食品の選別コンベア。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記回転ブラシは回転
    軸の周りにコンベアベルトと同じ材料で作られた網を放
    射状に植設してなる食品の選別コンベア。
  3. 【請求項3】請求項2において、前記回転ブラシを構成
    する網は、縦横の素線が互いに融着される食品の選別コ
    ンベア。
  4. 【請求項4】請求項2において、前記回転ブラシを構成
    する網の遊端は直線的に切断され基端には網目の間に接
    着材を含浸させた強化部が形成されている食品の選別コ
    ンベア。
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CN104108545B (zh) * 2014-07-31 2017-02-01 东北大学 一种新型转接机房漏斗
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