JP3072952U - フィルム窓付き葉書 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 フィルムを両面側から見ることができる従来
なかったフィルム窓付き葉書で、しかも定型サイズの葉
書として使用することができるし、区分機による区分処
理の際に折れたり、破れたりすることがない。 【解決手段】 用紙本体１は折り目１Ａから一側を表紙
部２、他側を裏紙部３としたものからなり、二つ折りし
て表紙部２と裏紙部３を貼着することにより、定型サイ
ズの葉書を形成するように裁断してある。葉書に開口窓
７を構成すべく表紙部２と裏紙部３には開口７Ａ、７Ａ
が形成してある。用紙本体１には開口窓７を閉塞するよ
うに絵柄入りのフィルム８が貼着してある。また、表紙
部２と裏紙部３との間には、上端縁に沿うようにテープ
状補強片９が挟着してある。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、定型サイズの葉書で、かつフィルム窓を有していても郵便番号区分 機による区分けが可能に構成したフィルム窓付き葉書に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、葉書に絵柄を表したものとしては、グラビア印刷やシルクスクリーン印 刷の手段により絵柄を印刷した絵葉書や、葉書サイズの印画紙に焼き付け手段に より写真をプリントした写真葉書が知られている。また、近年は所謂パソコンと プリンターにより作成した絵柄入り葉書も普及している。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来の絵葉書は印刷手段がグラビア印刷やスクリーン印刷であるために、写真 を葉書に表しても一面側からしか見ることができないという欠点があるし、大量 印刷する場合に効率が悪いという欠点がある。また、例えば雪の結晶を写した写 真のように光りを透かすと奇麗に見ることができるような透視フィルムを郵送す る場合、定型外郵便物として扱われるという欠点がある。

【０００４】 本考案は上述した従来技術の諸欠点に鑑みなされたもので、葉書の両面側から フィルムの絵柄を楽しむことができる従来にないフィルム入り葉書で、しかも定 型サイズの葉書として使用することができ、かつ区分機による区分処理に対応す ることができるフィルム窓付き葉書を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上述した課題を解決するために構成された本考案の手段は、二つ折りして貼着 することにより定型サイズの葉書を形成する一葉の葉書台紙の一側を表紙部、他 側を裏紙部とし、該表紙部と裏紙部の各々に衝合した状態で前記葉書台紙に開口 窓を構成する開口を形成し、前記開口窓を閉塞するように前記葉書台紙にフィル ムを貼着したものからなる。

【０００６】 そして、前記表紙部と裏紙部との間の折り目に位置して前記葉書台紙には表面 側に切込みを形成するとよい。

【０００７】 また、前記切込みの深さは、前記用紙本体の紙厚の２分の１〜４分の１にする とよい。

【０００８】 更に、前記表紙部と裏紙部との間には、前記葉書の上縁に沿うようにテープ状 補強片を介装するとよい。

【０００９】

【考案の実施の形態】

以下、本考案の実施の形態を図面に基づき詳述する。図において、１は葉書Ａ を構成する用紙本体を示し、該用紙本体１は約０，３５ｍｍの紙厚からなる用紙 の幅方向中心を折り目１Ａとして一側が表紙部２、他側が裏紙部３になっており 、用紙本体１の表面１Ｂには折り目１Ａに位置して約０，１ｍｍの切込み４が形 成してある。そして、用紙本体１は該切込み４で表面１Ｂ側を山折りし、表紙部 ２と裏紙部３を衝合することにより定型サイズの葉書になるように裁断してある 。また、表紙部２の外面２Ａには上端側に位置して郵便番号記入枠５及び切手貼 付枠６が印刷してあり、裏紙部３の外面３Ａ（但し図示せず。）には記入用下線 が印刷してある。

【００１０】 ７は葉書Ａの下半分に設けた開口窓で、該開口窓７は表紙部２及び裏紙部３に 開口７Ａ、７Ａを形成し、表紙部２及び裏紙部３を貼着することにより構成して ある。８は前記開口部７を閉塞する絵柄入りフィルムで、該絵柄入りフィルム８ は裏紙部３の内面３Ｂに貼着してある。なお、絵柄入りフィルム８は表紙部２の 内面２Ｂに貼着してもよいものである。更に、９は葉書Ａの上端側に強度性を持 たせるための紙からなるテープ状補強片で、該テープ状補強片９は裏紙部３の上 端に沿って内面３Ｂに貼着してある。

【００１１】 そして、上述した如く表紙部２と裏紙部３に開口７Ａ、７Ａを形成し、絵柄入 りフィルム８及びテープ状補強片９を貼着した用紙本体１は折り目１Ａから二つ 折し、表紙部２の内面２Ｂと裏紙部３の内面３Ｂを両面粘着テープを用いて貼着 することにより、フィルム窓付き葉書Ａが構成してある。なお、表紙部２と裏紙 部３を貼着する手段として糊を用いてもよいが、粘着テープを用いることにより 作業工程を削減することができる。

【００１２】 そして、区分機により葉書Ａを分別する場合葉書Ａの上端から区分機に通すが 、葉書Ａの上端側にテープ状補強片９を貼着することにより、区分機の送りベル トに挟持されても葉書Ａが折り曲げられたり、破れたりするのを確実に防止する ことができる。

【００１３】 なお、本実施の形態では葉書Ａに設けた開口窓７の形状を横長矩形状にしたが 、楕円形、ハート形、星形等適宜の形状にしてもよいものである。

【００１４】 また、テープ補強片は葉書Ａの上端側に限られるものではなく、用紙本体１の 厚さを考慮して左、右端側や下端側に設けても良いものである。

【００１５】

【考案の効果】

本考案は以上詳述した如く構成したから、下記の諸効果を奏する。 （１）開口部を設けてフィルムを入れたフィルム窓付き葉書に構成したから、フ ィルムの図柄を葉書の両面側から楽しむことができるし、従来の絵葉書や写真葉 書にはない様々な利用の仕方や楽しみ方ができる。 （２）表紙部と裏紙部の折り目には用紙本体の表面側から切込みを形成したから 、葉書に折り曲げによる割れが形成されることがなく、商品としての品質を高め ることができる。 （３）切込みはの深さは、用紙本体の紙厚に応じてその２分の１〜４分の１に設 定したことにより、葉書のための強度性を得ることができるし、表紙部と裏紙部 を折り目から折り曲げる作業を容易に、また正確に行なうことができる。 （４）表紙部と裏紙部との間に上端縁に沿うようにテープ状補強片を介装したか ら、区分機に通した場合にも葉書が折れたり、破れたりする事態を防止できる。 （５）フィルムには透視フィルムを用いることにより、従来の絵葉書や写真葉書 では得られない風景、ポートレート等の写真を両面側から楽しむことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施の形態に係るフィルム窓付き葉書
の外観斜視図である。

【図２】フィルム窓付き葉書の展開図である。

【符号の説明】

１ 用紙本体 １Ａ 折り目 ２ 表紙部 ３ 裏紙部 ４ 切込み ７ 開口窓 ７Ａ 開口 ８ フィルム ９ テープ状補強片

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 折り目から一側を表紙部、他側を裏紙部
   とし、二つ折りして該表紙部と裏紙部を貼着することに
   より定型サイズの葉書を形成するように裁断した用紙本
   体と、前記葉書に開口窓を構成すべく前記表紙部と裏紙
   部の各々に形成した開口と、前記開口窓を閉塞するよう
   に前記用紙本体に貼着したフィルムとから構成してなる
   フィルム窓付き葉書。
2. 【請求項２】 前記表紙部と裏紙部との間の折り目に位
   置して前記用紙本体の表面側に切込みが形成してあるこ
   とを特徴とする請求項１記載のフィルム窓付き葉書。
3. 【請求項３】 前記切込みの深さは、前記用紙本体の紙
   厚に応じてその２分の１〜４分の１としてあることを特
   徴とする請求項２記載のフィルム窓付き葉書。
4. 【請求項４】 前記表紙部と裏紙部との間には、上端縁
   に沿うようにテープ状補強片を介装してあることを特徴
   とする請求項１記載のフィルム窓付き葉書。
5. 【請求項５】 前記フィルムにはオフセット印刷により
   絵柄が表してあることを特徴とする請求項１記載のフィ
   ルム窓付き葉書。