JP3072737U - 金属製可撓管 - Google Patents

金属製可撓管

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JP3072737U
JP3072737U JP2000002689U JP2000002689U JP3072737U JP 3072737 U JP3072737 U JP 3072737U JP 2000002689 U JP2000002689 U JP 2000002689U JP 2000002689 U JP2000002689 U JP 2000002689U JP 3072737 U JP3072737 U JP 3072737U
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JP2000002689U
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Inventor
清司 林田
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株式会社テクノフレックス
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 襞付け加工工程中で迅速に形成可能であり、
また負荷が最も集中しやすい部分の強度を向上させ、か
つ施工時の変形による恒常的な負荷を生じさせず、全体
として製造コスト低減及び耐久性向上を実現させること
ができる金属製可撓管を提供する。 【構成】 山部12と谷部14を交互に繰り返して形成
され終端部22を継手金具24を介して被接続体Pとシ
ール接続される金属製可撓管10であって、端部の谷部
14fに接続され隣接する山部12fと略同一径で延長
された直管部16と、直管部16の端部16aを拡大方
向に直角状に折り曲げ、その先端26をシール接続側に
折り返してシール接続端28を形成してなる金属製可撓
管10から構成される。継手金具24を山部12の外側
に配置させて、直管部16を拘束しつつ鍔部18を被接
続体Pに押圧する作業が容易に行え、鍔部18が心ズレ
された状態で固定してしまうのを防止できる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、流体を送る各種の管類において、配管の方向を変えたり、振動を吸 収させたりするために用いる金属製可撓管に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般的に上下水道やガスなどを送ったり油圧によって動力を伝達させるのに用 いられる金属製の硬い管類の配管において、適宜に配管の方向を変えたり、振動 や膨張収縮を吸収させるために金属製可撓管が配管途中に設けられる。金属製可 撓管は周壁面において長手方向に沿って山部と谷部を交互に繰り返して形成され た中空円筒形状の襞付き管であり、終端部に設けられた鍔部の端部側面をシール 面として対象物に密着固定されて使用される。この金属製可撓管は、長い直管を 素材管としてこれの筒内側または外側から荷重を加えて所要間隔ごとに山部を膨 出させて長く連続した襞管を形成し、これを所要の長さに切断してその終端部に 鍔部を形成している。従来、この鍔部を形成させる方法として、図4に示すよう に、山部と谷部が形成された襞管の終端部を引き伸ばして直管部に戻し(a)、 この直管部を継手金具に挿入させた状態で先側に膨出部を形成し(b)、この膨 出部を密着状に潰して鍔部を形成(c)する方法が知られている。これに対し、 特公平8−18089号公報は、前記の方法で製造した金属製可撓管では鍔部の 付根に直管部が存在するためにこの部分の可撓性が失われるのを防止すべく、図 5に示すような端部に位置する膨出部を他の膨出部よりも大径に形成し且つ該膨 出部の内壁を互いに密着させたフレキシブルチューブを提案している。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
襞管に変形が作用するとき、固定部分に隣接する端末の谷部が最初に変形を受 け、変形は隣合う山部や谷部に順次伝えられる。このため繰返しの変形を受ける とき、襞管材料の疲労による破壊は固定部に隣接する端末の谷部に生じる傾向が ある。また、襞管の薄肉円筒において山部直径での円筒よりも円筒の径が小さい 谷部直径での円筒は断面係数が小さく、変形を受けやすいことから山部に比べ谷 部は大きく変形する。このため、疲労破壊の生じにくい柔軟な金属製可撓管を得 るためには、襞管の谷部や山部を変形が吸収しやすい均一な形状にするとともに 襞管部の第1折曲部の剛性を高くして、この部分の変形量を小さくすることが有 利となる。しかしながら、図4に示すような従来から知られている山部と谷部を 引き伸ばして直管部から鍔部を立ち上げた金属製可撓管では、直管部の径が隣接 接続する他の谷部の径と同一なため鍔部に最も近い折曲部である第1折曲部の径 が谷部の径と同等になっており、よって第1折曲部の断面係数は山部直径のそれ に比べ小さく、この部分が変形しやすいことから疲労強度が劣るものであった。 また、直管部の形成と鍔部の形成は加工ラインを移動しなければ行なえず製造に 時間とコストのかかるものであった。さらに、特公平8−18089号公報で提 案されたフレキシブルチューブでも、図6に示すように第1折曲部は谷部の径と 同等なため同様に不利であった。また、同公報で提案されたフレキシブルチュー ブでは、鍔部の付根が谷部になっているため、被接続体内径が襞管内径と同程度 のとき、被接続体をパッキンを介して流体の漏れ止めのため鍔部に押圧した場合 、襞管の谷部分はパッキンの弾力で変形し、予測しがたい破損を生じるおそれが あった。さらに鍔部の付根が谷部になっているため鍔部を径方向に拘束する力が 弱く図6に示すように継手金具を装着させた場合、鍔部の心がチューブの心とず れ易く、この形のまま継手金具を締め込むと心ずれした状態のまま固定されるお それがあった。鍔部が心ずれされて固定された場合、第1折曲部に恒常的な負荷 が生じ寿命を縮めてしまうおそれがあった。
【0004】 本考案は上記従来の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、襞付け加 工工程中で迅速に形成可能であり、また負荷が最も集中しやすい部分の強度を向 上させ、かつ施工時の変形による恒常的な負荷を生じさせず、全体として製造コ スト低減及び耐久性向上を実現させることができる金属製可撓管を提供すること である。
【0005】
【課題を解決するための手段】 上記目的を達成するために本考案は、山部12と谷部14を交互に繰り返して 形成され終端部22を継手金具24を介して被接続体Pとシール接続される金属 製可撓管10であって、端部の谷部14fに接続され隣接する山部12fと略同 一径で延長された直管部16と、直管部16の端部16aを拡大方向に直角状に 折り曲げ、その先端26をシール接続側に折り返してシール接続端28を形成し てなる金属製可撓管10から構成される。
【0006】
【考案の実施の形態】
本考案の金属製可撓管は山部と谷部を交互に繰り返して形成され終端部を継手 金具を介して被接続体とシール接続される金属製可撓管であって、端部の谷部に 接続され隣接する山部と略同一径で延長された直管部と、直管部の端部を拡大方 向に直角状に折り曲げ、その先端をシール接続側に密着状に折り返してシール接 続端を形成してなる金属製可撓管から構成される。継手金具は底部に金属製可撓 管を挿通させる孔が開口された袋ナット状のユニオン継手金具でもよいし、ドー ナツ円盤状のフランジ板金具でもよい。また、直管部の径は山部と略同一ならば やや大径でも小径でもよく、直管部は外側を型規制し内側から押圧形成すること で外径を精度良く形成できるので、山部より微小に大径にして接続金具とのガタ を少なくしてもよい。また、シール接続端にゴムやアスベストを素材とするパッ キンリングを接着してもよい。
【0007】
【実施例】
以下、添付図面に基づき、本考案の好適な実施例について説明する。図1ない し図3に示すように本考案の金属製可撓管10は、山部12と谷部14を交互に 繰り返して形成され終端部を継手金具を介して被接続体Pとシール接続される金 属製可撓管10である。
【0008】 本実施例の金属製可撓管10は薄いステンレス鋼を素材として一体に形成され た中空円筒管である。金属製可撓管10は、周壁面に山部12と谷部14を交互 に繰り返して形成された襞管部20と、襞管部に連続して一体に形成され一面側 がシール接続端になされる鍔部18と、襞管部の終端部であり鍔部の付根となる 部分に直管部16とを備えている。
【0009】 襞管部20は周壁面が連続襞状に形成された中空円筒管である。山部12は襞 の膨出部であり、山部12の間に挟まれた部分が谷部14になっている。山部1 2と谷部14は滑らかに連続する断面円弧形状に形成されている。襞管部20は 金属製可撓管10に要求される変形量に合わせて適宜の長さに設定される。
【0010】 直管部16は襞管部20の最端部の谷部14fに接続され長手方向内側に隣接 する山部12fと略同一径で直管状に延長されている。本実施例では山部12f と谷部14fの径は長手方向でさらに内側に続く山部12...、谷部14... と略同一径に形成されている。端部の谷部14fから山部形成方向であって隣接 する山部12fと略同一径となる位置まで立ち上がる立ち上り部43が設けられ 、この立ち上り部43から第1折曲部44で管の長手方向に沿うように折り曲げ られ、そのままの径で直管状に延長されて直管部16が形成されている。
【0011】 この直管部16の管長手方向長さを所要長さに設定し、その先端部をさらに拡 大方向外側に折り曲げて適宜の拡大位置で断面ヘアピン状に半径方向内側に折り 返し、半径方向外側端を袋折して密着させ2重壁ドーナツ状円盤に形成して鍔部 18を形成している。2重壁のシール接続側の壁の外面がシール接続端28とな る。図2に示すように鍔部18が金属製可撓管10の終端部22として継手金具 24を介して被接続体Pとシール接続される。
【0012】 図2、図3は本実施例の金属製可撓管10を用いて被接続体Pと接続させる際 の構造を示しており、図において襞管部20の直外面にブレード30が管全体を 被覆するように配置されるとともに、金属製可撓管10と被接続体Pとの接続部 分であって、金属製可撓管10の終端部22近傍にスリーブ32が配置されて施 工される。
【0013】 ブレード30は極めて薄い金属帯を鹿の子状に編成した柔軟に曲りかつ強靭な 網状筒であり、襞管部20を被覆して外部の打撃などから保護する。スリーブ3 2は断面L形の円環部材であり、横筒部32aと、この一端側にL形に接続され たドーナツ形状の円盤部32bを有する。
【0014】 スリーブ32の横筒部32aの内径は山部12、直管部16の外周面よりわず かに大径に形成されており、その内壁面が直管部16と2つの山部12f、12 の頂上に略接触あるいは近接して配置されている。ブレード30の端はスリーブ の横筒部32aの外周に被せられており、このブレード30の端を挟み込むよう に外側にリング36がカシメ固定されている。
【0015】 リング36の外径より大きな内径に形成された内孔34を有する継手金具24 を円盤部32bのシール接続面と反対側の壁面にあてがって円盤部32bを圧締 しつつシール接続端28を被接続体Pに圧接させてシール接続するようになって いる。
【0016】 本実施例の継手金具24は中央に内孔34が開口されたドーナツ円盤状の金属 板部材であり、円盤体の周方向位置に複数のボルト孔38が設けられている。本 実施例の接続金具の内孔34は孔径がリング36の外径よりやや大きく形成され 、内孔34の内側にわずかな遊びをもってリング36が配置された状態になって いる。ボルト孔38にはボルト40が貫通され、その先端が被接続体Pに螺合さ れて締め込まれる。
【0017】 ボルト40を締め込むことで継手金具24の一面が押圧面となって鍔部18の 背面を押圧し、鍔部18のシール接続側であるシール接続端28が被接続体Pに 押し付けられてシール接続される。また、本実施例では鍔部18のシール接続端 28と被接続体Pの間にパッキンリング42を挟んでシール性を高めている。な お、ブレード、スリーブ、リング、パッキンリングなどは必ず必要なものでは無 く、必要に応じて装着されるものである。
【0018】 本考案によれば直管部16が端部の谷部14fに接続され隣接する山部12f と略同一径で延長されているので、継手金具24を山部12の外側に配置させて 、直管部16を拘束しつつ鍔部18を被接続体Pに押圧する作業が容易に行え、 鍔部18が心ズレされた状態で固定してしまうのを防止できる。すなわち鍔部1 8の中心が襞管部20の中心と大きくずれて固定されることで谷部14fに恒常 的な負荷を生じさせたり、心ズレによって流体の圧力が損失されるのを防止でき る。
【0019】 また、本考案では鍔部18に最も近いため最初に破壊が起こる第1折曲部44 が山部12の径と略同一になっているので谷部14の位置に第1折曲部が設けら れた場合よりも断面係数が向上されて強化されている。薄肉円筒の断面係数は肉 厚が一定ならば円筒径の2乗に略比例するので、例えば山部の直径が60mm、 山部と谷部の高低差が5mm、すなわち谷部の直径が50mmであるとき、山部 の径は谷部の径の1.2倍であるが断面係数は約1.44倍になり第1折曲部4 4の耐久性が向上される。
【0020】 第1折曲部44が強化されると負荷は襞管部20の長手方向内側の山部と谷部 で負担することになるが第1折曲部44のすぐ隣りに位置する谷部14fはその 両側で直管部16と山部12fがスリーブ32に略接しているので谷部14fで 急激な変形が起こることは無く負荷が集中することが少ない。そして、変形によ る負荷はさらに長手方向内側の山部12や谷部14に分散されて吸収され全体の 耐久性が向上されることとなる。
【0021】
【考案の効果】
以上説明した様に、本考案に係る金属製可撓管によれば、山部と谷部を交互に 繰り返して形成され終端部を継手金具を介して被接続体とシール接続される金属 製可撓管であって、端部の谷部に接続され隣接する山部と略同一径で延長された 直管部と、直管部の端部を拡大方向に直角状に折り曲げ、その先端をシール接続 側に密着状に折り返してシール接続端を形成してなる金属製可撓管で構成される から、短時間に製造が可能な形状でありながら、最も負荷が掛かり易い部分を強 化でき、接続の施工時に鍔部を大きく変形させて恒常的な負荷を生じることがな く、変形による負荷を全ての山部と谷部に分散して吸収するので局部的に破壊さ れることがなく、全体として耐久性を向上させることができ、製造にかかる時間 を短縮でき、コストを低廉にできる。さらに配管の心ズレによる流体の圧力損失 も生じることがない。
【0022】
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例に係る金属製可撓管の要部拡大
断面説明図である。
【図2】同金属製可撓管と被接続体との接続状態を示す
一部省略断面説明図である。
【図3】同金属製可撓管と被接続体との接続状態を示す
一部省略拡大断面図である。
【図4】従来の金属製可撓管の側面図である。
【図5】他の従来の金属製可撓管の側面図である。
【図6】図5の金属製可撓管と被接続体との接続状態を
示す一部省略断面説明図である。
【符号の説明】
10 金属製可撓管 12、12f 山部 14、14f 谷部 16 直管部 16a 端部 22 終端部 24 継手金具 26 先端 28 シール接続端

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 山部と谷部を交互に繰り返して形成され
    終端部を継手金具を介して被接続体とシール接続される
    金属製可撓管であって、 端部の谷部に接続され隣接する山部と略同一径で延長さ
    れた直管部と、 直管部の端部を拡大方向に直角状に折り曲げ、その先端
    をシール接続側に折り返してシール接続端を形成してな
    る金属製可撓管。
JP2000002689U 2000-04-24 2000-04-24 金属製可撓管 Expired - Lifetime JP3072737U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05277014A (ja) * 1992-04-02 1993-10-26 Misawa Homes Co Ltd キッチンユニット

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05277014A (ja) * 1992-04-02 1993-10-26 Misawa Homes Co Ltd キッチンユニット

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