JP3072317B2 - 移動式クレーンの安全装置 - Google Patents

移動式クレーンの安全装置

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JP3072317B2 JP4088093A JP8809392A JP3072317B2 JP 3072317 B2 JP3072317 B2 JP 3072317B2 JP 4088093 A JP4088093 A JP 4088093A JP 8809392 A JP8809392 A JP 8809392A JP 3072317 B2 JP3072317 B2 JP 3072317B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、移動式クレーンの安全
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】移動式クレーンは図2に示すごとく、複
数の張り出し自在なアウトリガ1〜4を備えた車輌5上
に旋回自在に旋回台6を搭載し、この旋回台6に伸縮自
在なブーム7を起伏自在に取り付けて構成している。こ
の種の移動式クレーンにおいて、ブーム7に作用可能な
負荷の限界値は、移動式クレーンの作業姿勢によって変
動するものであるため、従来の移動式クレーンには、ブ
ーム7に作用する実際負荷が限界値を越えようとしたと
きに移動式クレーンの動作を規制する安全装置が取り付
けられており、クレーン作業時の安全を確保している。
【0003】この安全装置を、図3に基づいて説明す
る。図3において、1a,2a,3a,4aは、各アウ
トリガにそれぞれ取り付けられて対応するアウトリガ1
〜4の張り出し量に応答する電気信号を出力するアウト
リガ張り出し量検出手段であってここではポテンショメ
ータで構成している。8は、上記各ポテンショメータ1
a〜4aからの電気信号を受け取り、これらの電気信号
から該当するアウトリガの張り出し量が複数に区画した
どの張り出し領域にあるかを検出する領域検出手段であ
る。この領域検出手段8により検出される張り出し領域
としては、例えば各アウトリガ1〜4毎に、最大、中
間、最小をもっている。この場合、最大張り出し領域
は、最大張り出し位置とこの位置から50ミリ縮小した
位置間の領域として設定しており、最小張り出し領域
は、最小張り出し位置と当該位置から50ミリ伸長した
位置間の領域として設定している。また、中間張り出し
領域は、上記最大張り出し領域と中間張り出し領域の間
の領域に設定している。9は旋回台6の旋回角度を検出
する旋回角度検出手段、10はブーム7の長さを検出す
るブーム長検出手段、11はブーム7の起伏角度を検出
するブーム起伏角度検出手段、12はブーム7に作用す
る実際負荷を検出する実際負荷検出手段である。この実
際負荷検出手段12により検出される実際負荷として
は、ブーム7を起伏駆動する起伏シリンダ7aに作用す
る負荷またはブーム7に吊下される吊り荷の重量が用い
られる。検出する実際負荷が起伏シリンダ7aに作用す
る負荷の場合、実際負荷検出手段12は起伏シリンダ7
aに取り付けたロードセルが用いられ、検出する実際負
荷が吊り荷の重量である場合には、実際負荷検出手段1
2は適宜の荷重検出手段が用いられる。
【0004】13は、領域検出手段8、旋回角度検出手
段9、ブーム長検出手段10およびブーム起伏角度検出
手段11からの検出信号に対応する移動式クレーンの作
業姿勢において、ブーム7に作用可能な負荷の限界値を
算出すると共に、この算出に係る負荷の限界値と前記実
際負荷検出手段12からの実際負荷を対比し、後者の値
が前者の値に達すると作業限界信号を出力する演算部で
ある。14は、演算部13からの上記限界作業状態信号
を受け取り移動式クレーンの動作を規制する規制手段で
ある。この規制手段14により規制される動作として
は、ブーム7に作用可能な負荷の限界値が減少する如き
動作であり、具体的には、ブーム7の伸長、ブーム7の
倒伏、上記限界値が減少する方向への旋回台6の旋回で
ある。
【0005】移動式クレーンのブームに作用する負荷の
限界値は、移動式クレーンの作業姿勢、即ち、各アウト
リガ1〜4の張り出し領域、ブーム長さ、ブーム起伏角
度、および旋回台6の旋回角度を関数とする移動式クレ
ーンの作業姿勢によって定まるものであるから、上記の
如く構成した安全装置により移動式クレーンのクレーン
作業時の安全が確保できるのである。なお、アウトリガ
1〜4の張り出し長さを検出するポテンショメータ1a
〜4aの出力を領域検出手段8により処理した結果を、
限界値の算出のために使用しているが、これは、上記限
界値算出にあたっての演算処理に必要な基礎データ量
(これらのデータは予め演算部13内に記憶しておく必
要がある)を少なくし、安全装置自体の簡略化を図るた
めである。安全装置は、この目的のために領域検出手段
8を用いたものが多用されている。
【0006】このような安全装置を備えた移動式クレー
ンは、各アウトリガ1〜4を適宜張り出し設置して安定
性を高めた上で、旋回台6を旋回、ブーム7を伸縮およ
び起伏、ウインチ(図示せず)を駆動して、ブーム7の
先端部に吊り荷を吊下してクレーン作業をするものであ
るが、クレーン作業中の振動のためにアウリトガ1〜4
の一個または複数個の張り出し量が若干縮小することが
ある。そしてこの縮小量が、該当するアウトリガの相隣
接する二つの張り出し領域にまたがる場合、該当するア
ウトリガの領域検出手段8による検出結果は、最大張り
出し領域から中間張り出し領域に、あるいは中間張り出
し領域から最小張り出し領域に変化する。領域検出手段
8の検出結果のこのような突発的な変化は、演算部13
で演算算出される限界値の突発的な減少をもたらし、場
合によってはブームに作用する実際負荷がこの減少した
限界値を越えることになる。この場合、演算部13から
作業限界信号が出力され規制手段14が、移動式クレー
ンの動作を規制することになる。このような移動式クレ
ーンの動作の規制(停止)は何の予告もなく突然になさ
れるため、荷振れ等を発生させると共にクレーンオペレ
ータに不安感を抱かせ危険であった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】 本発明の目的は、従
来の移動式クレーン安全装置が持っていた上記の危険
性、即ち、クレーン作業中に生ずるアウトリガの縮小に
起因して突然に発生する移動式クレーンの作動の規制
(停止)の危険性を、事前に予告できる新規な安全装置
を提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】 本発明の移動式クレー
ンの安全装置は、上記の目的を達成するため従来の安全
装置に下記の構成を付加したものである。即ち、アウリ
トガの張り出し量に応答する電気信号を出力する各アウ
リトガの張り出し量検出手段1a〜4aからの電気信号
が、領域検出手段8が異なる領域を検出する境界レベル
近傍になったことを検出する境界近傍検出手段と、この
境界近傍検出手段の検出結果で作動する警報手段を取り
付けたことを特徴とする。
【0009】
【作用】 以上の如く構成した本発明の移動式クレー
ンの安全装置は、クレーン作業中に当該クレーン作業に
伴う振動に起因してアウトリガが微小量縮小して、この
縮小量が、領域検出手段8が異なる領域を検出する境界
レベル近傍になったことを、境界近傍検出手段が検出
し、この検出結果で前記警報手段が作動してクレーンオ
ペレータに、移動式クレーンの作動が突然に停止する危
険性のあることを事前に警告するのである。
【0010】
【実施例】 以下本発明の移動式クレーンの安全装
置の実施例を、図1に基づいて説明する。本考案の安全
装置は、上述したように従来の安全装置に一部構成を付
加して構成したものであるので、従来例の説明において
用いた符号は、以下の説明においても同義のものとして
援用する。図1において、15は境界近傍検出手段であ
って、この境界近傍検出手段15は、各ポテンショメー
タ1a〜4aからの電気信号を受け取り、この受け取っ
た電気信号のレベルが、前記領域検出手段8が異なる領
域を検出する境界レベルの近傍になったことを検出する
ものである。境界近傍検出手段15の機能をより具体的
に説明すると次の通りである。
【0011】 いま、アウトリガ1の張り出し量に
応答する電気信号を発生するポテンショメータ1aが、 a)アウトリガ1が最大張り出し領域にあるときは、V
1以上の電圧信号を出力し、 b)アウトリガ1が中間張り出し領域にあるときは、V
2以上でV1よりも低い電圧信号を出力し、 c)アウトリガ1が最小張り出し領域にあるときは、V
3以上でV2よりも低い電圧信号を出力する。よう設定
されているとすると、上記V1,V2,V3が、領域検
出手段8が異なる領域を検出する境界レベルに該当す
る。境界近傍検出手段15は、ポテンショメータ1aか
らの電気信号(電圧信号)が、この境界レベルの電圧V
1,V2,V3に対してそれぞれΔVの範囲内になった
時を検出してするようになっている。このΔVの値は、
アウトリガ1の張り出し量が20ミリ変動した時に変動
するポテンショメータ1aの電圧に設定してある。アウ
トリガ2〜4についても同様に設定している。
【0012】 上記の如く機能する境界近傍検出手段
15は、コンパレータを用いる等して構成すれば良く、
電気技術者であれば容易に具体化できるものであるから
具体的な構成については省略する。16は、境界近傍検
出手段15が、境界近傍を検出したときこの検出結果で
作動する警報手段である。この警報手段16は、ブザー
または警報灯等で構成している。
【0013】 次に作用を説明する。いま、アウト
リガ1〜4を最大張り出し領域または中間張り出し領域
に張り出してクレーン作業をしている場合に、アウトリ
ガ1〜4の一個または複数個がクレーン作業時の振動等
により縮小し、その縮小に伴い該当するポテンショメー
タの出力する電気信号(電圧信号)が、上記の境界レベ
ルの近傍に達すると、境界近傍検出手段15がこれを検
出して警報手段16を作動させるのである。従って、ク
レーンオペレータはこの警報手段の作動により、安全装
置による移動式クレーンの作動の突発的な規制の危険性
があることを事前に知ることができるのである。
【0014】なお、上記実施例では、各アウトリガ張り
出し量検出手段として各ポテンショメータ1a、2a、
3a、4aを使用したが、ロータリエンコーダ等を使用
し各アウトリガ張り出し量を検出するものであってもよ
い。
【0015】
【発明の効果】以上の如く構成した本発明の移動式クレ
ーンの安全装置は、従来の安全装置に一部構成を付加す
るだけの簡単な構成のもと、従来の安全装置がもってい
た問題点を解決できるので、クレーン作業の安全確保に
大きな効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の移動式クレーンの安全装置の説明図
【図2】 移動式クレーンの説明図
【図3】 従来の移動式クレーンの安全装置の説明図
【符号の説明】
1 アウトリガ 2 アウトリガ 3 アウトリガ 4 アウトリガ 5 車輌 6 旋回台 7 ブーム 7a 起伏シリンダ、 1a アウトリガ張り出し量検出手段(ポテンショメー
タ) 2a アウトリガ張り出し量検出手段(ポテンショメー
タ) 3a アウトリガ張り出し量検出手段(ポテンショメー
タ) 4a アウトリガ張り出し量検出手段(ポテンショメー
タ) 8 領域検出手段 9 旋回角度検出手段 10 ブーム長検出手段 11 ブーム起伏角度検出手段 12 実際負荷検出手段 13 演算部 14 規制手段 15 境界近傍検出手段 16 警報手段
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B66C 23/90 B66C 23/78 B66C 23/94 WPI/L(QUESTEL)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の張り出し自在なアウトリガを備え
    た車輌上に旋回自在に旋回台を搭載し、この旋回台に伸
    縮自在なブームを起伏自在に取り付けて、 各アウトリガ にそれぞれ取り付けられ、対応するアウト
    リガの張り出し量に応答する電気信号を出力するアウト
    リガ張り出し量検出手段、 上記各アウトリガ張り出し量検出手段からの電気信号を
    受け取り、これらの電気信号から該当するアウトリガの
    張り出し量が複数に区画したどの張り出し領域にあるか
    を検出する領域検出手段、 旋回台の旋回角度を検出する旋回角度検出手段、 ブームの長さを検出するブーム長検出手段、 ブームの起伏角度を検出するブーム起伏角度検出手段、 ブームに作用する実際負荷を検出する実際負荷検出手
    段、 上記領域検出手段、旋回角度検出手段、ブーム長検出手
    段およびブーム起伏角度検出手段からの検出信号に対応
    する移動式クレーンの作業姿勢において、ブームに作用
    可能な負荷の限界値を算出すると共に、この算出に係る
    負荷の限界値と前記実際負荷検出手段からの実際負荷を
    対比し、後者の値が前者の値に達すると作業限界信号を
    出力する演算部、 および、演算部からの上記限界作業状態信号を受け取り
    移動式クレーンの動作を規制する規制手段、 とからなる移動式クレーンの安全装置であって、 前記各アウトリガ張り出し量検出手段からの電気信号
    が、前記領域検出手段が異なる領域を検出する境界レベ
    ル近傍になったことを検出する境界近傍検出手段と、こ
    の境界近傍検出手段の検出結果で作動する警報手段を取
    り付けたことを特徴とする移動式クレーンの安全装置。
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