JP3072289B1 - 移動通信システム - Google Patents

移動通信システム

Info

Publication number
JP3072289B1
JP3072289B1 JP3234299A JP3234299A JP3072289B1 JP 3072289 B1 JP3072289 B1 JP 3072289B1 JP 3234299 A JP3234299 A JP 3234299A JP 3234299 A JP3234299 A JP 3234299A JP 3072289 B1 JP3072289 B1 JP 3072289B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mobile
base station
speed
speed class
moving speed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP3234299A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000232671A (ja
Inventor
準輝 品川
岳彦 小林
Original Assignee
株式会社ワイ・アール・ピー移動通信基盤技術研究所
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社ワイ・アール・ピー移動通信基盤技術研究所 filed Critical 株式会社ワイ・アール・ピー移動通信基盤技術研究所
Priority to JP3234299A priority Critical patent/JP3072289B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3072289B1 publication Critical patent/JP3072289B1/ja
Publication of JP2000232671A publication Critical patent/JP2000232671A/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

【要約】 【課題】 移動速度の違いによる強制切断率の差を少な
くする。 【解決手段】 移動機130のハンドオフ制御を行う
際、移動機の移動速度に応じて低速クラスと高速クラス
に分類し、基地局別に設けられた低速クラス管理データ
104あるいは高速クラス管理データ105に登録す
る。待ち合わせ先の基地局110_2の回線が空いた際
には、高速クラス管理データ105に登録されている移
動機に対して、回線を優先的に割り当てることにより、
高速に移動する移動機の強制切断率を低下させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は交換機と基地局と移
動機とで構成される移動通信システムにおいて、通信中
に移動機が移動したことに伴い、無線ゾーンを変更する
際の通信回線の切り替えを行うハンドオフ制御に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来の自動車電話や携帯電話といった移
動通信システムにおいては、通信中に移動機が移動した
ことに伴い無線ゾーンを変更する際、移動先の無線ゾー
ンに空き回線が無かった場合には、通信中であっても強
制的に回線が切断されてしまっていた。強制切断された
場合は、通信を継続するためには再度接続動作を行わな
ければならず、サービス性が悪いものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような、移動先の
無線ゾーンに空き回線が無い場合の強制切断を少なくす
る簡単な方法として、移動先の無線ゾーンが判明した時
点で回線の切替要求を行い、移動先ゾーンに空き回線が
無かった場合は、回線が空くまで待ち合わせる方法が考
えられる。しかしながら、この方法では、移動機の移動
速度が速いほど、移動先の無線ゾーンの通信回線が空く
以前に通信を継続できないエリアに移動してしまい、そ
の結果、回線が強制切断されてしまう割合が多くなって
しまうことになる。すなわち、移動速度の遅い移動機は
強制切断される割合が低くなり、高速移動している移動
機は強制切断される割合が高くなるため、移動速度の違
いによりサービス性に差が出てしまうという問題点が生
じることになる。
【0004】そこで、本発明は以上の事情に鑑み、通信
中に移動機が移動したことに伴い無線ゾーンを変更する
際に、移動先の無線ゾーンに空き回線が無かった場合で
も、強制切断されてしまう割合を少なくすると共に、移
動速度の違いによって強制切断率が変わることによるサ
ービス性の差を少なくするようにした移動通信システム
を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の移動通信システムは、複数の無線ゾーン内
を移動すると共に、移動速度を検知する手段を有する移
動機と、前記複数の無線ゾーンの各々の無線ゾーンを管
理する複数の前記基地局と、該複数の基地局を収容して
いると共に、前記移動機と端末との接続制御を行う交換
機とを備え、前記移動機が通信中において、無線ゾーン
の切り替えを行うハンドオフ制御が行われる際に、前記
交換機が、切り替え先の基地局の通信回線に空きが無い
と判断した場合は、前記移動機から前記基地局に通知し
前記移動速度を検知する手段から得た移動速度情報
、あらかじめ基地局別に定められた速度閾値とを比較
することにより、基地局別に設けられた低速クラスと高
速クラスの該当する移動速度クラスに当該移動機を登録
し、前記基地局の通信回線に空きが生じた場合、当該基
地局における高速クラスに登録されている移動機を優先
して選択し、選択された移動機に対するハンドオフ制御
を行うようにしている。
【0006】また、上記本発明の移動通信システムにお
いて、前記交換機に、基地局別に設けられている低速ク
ラスに登録されている移動機の数と、高速クラスに登録
されている移動機の数を、それぞれ計数する手段を設
け、各移動速度クラスに登録されている移動機数に応じ
て、基地局別に定められた速度閾値を変更するようにし
てもよい。さらに、上記本発明の移動通信システムにお
いて、交換機にて、ハンドオフ制御を待ち合わせている
移動機を管理する際、前記高速クラスあるいは低速クラ
スに登録された時間を管理する機能を具備させ、前記基
地局の通信回線に空きが生じた場合、当該基地局におけ
る移動速度クラスの優先度と、前記登録された時間に基
づいてハンドオフ制御を行う移動機の移動速度クラスを
決定するようにしてもよい。
【0007】このような本発明によれば、ハンドオフ処
理時に移動速度の速い移動機は優先して接続されるよう
にしたので、移動速度が速い移動機に対して待ち合わせ
処理が行われても、移動速度が速い移動機が強制切断さ
れてしまう割合を少なくすることができる。このため、
移動速度の違いによる強制切断率が変わることによるサ
ービス性の差を少なくすることができる。また、移動機
の移動速度の各速度クラスでの待ち合わせている移動機
数に応じて移動速度閾値を変更することができるので、
低速で移動している移動機に対する通信中の強制切断率
が大きく低下することを防止することができる。さら
に、待ち合わせ処理中に回線が空いた場合、各速度クラ
スでの待合せ時間をもとに移動機を選択する速度クラス
を決定できるようにしても、低速で移動している移動機
の通信中の強制切断率の大きな低下を防止することがで
きる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の移動通信システムの実施
の形態の一構成例を図1に示す図であり、図1を参照し
ながら、本発明の移動通信システムを説明する。図1に
おいて、100は交換機であり、複数の基地局110_
1,110_2,110_3・・・を収容し、移動機1
30と、交換機100に通信回線160で接続されてい
る端末140との接続制御等を行っている。交換機10
0内に設けられているスイッチ101は、制御部102
の制御により通信回線間の接続を行うスイッチである。
交換機100内に設けられている制御部102は、交換
機の行う動作の各種制御をしている制御部である。
【0009】制御部102は、各種の情報を記憶する記
憶場所を有しており、その記憶場所には、例えば、移動
速度閾値データ103、低速クラス管理データ104、
高速クラス管理データ105、移動速度閾値データテー
ブル106等が格納されている。この移動速度閾値デー
タ103について説明すると、ハンドオフ制御の要求が
あった際に、切り替え先の基地局の通信回線に空きが無
かった場合は、通信回線が空くまで待つ待ち合わせが行
われる。この際に、本発明の移動通信システムでは、移
動機から送られた移動速度情報を基に、低速クラスと高
速クラスに分類して当該移動機の登録を行うようにして
おり、移動速度閾値データ103は低速クラスと高速ク
ラスに分類する際の基準値として用いられている。な
お、移動速度閾値データ103は、基地局別の移動速度
閾値から構成されている。
【0010】低速クラス管理データ104は、移動機の
移動速度が移動速度閾値データ103以下であるとし
て、低速クラスに分類されたハンドオフ制御を待ち合わ
せている移動機を登録して管理する低速クラス管理デー
タである。また、高速クラス管理データ105は、移動
機の移動速度が移動速度閾値データ103を超えるとし
て、高速クラスに分類されたハンドオフ制御を待ち合わ
せている移動機を登録して管理する高速クラス管理デー
タである。さらに、移動速度閾値データテーブル106
は、各基地局の無線ゾーンの大きさや回線数等に対応し
てあらかじめ定められた移動速度閾値を、低速クラスと
高速クラスにそれぞれ登録されている移動機数の差に対
応して変更した、移動機数の差(a,b,・・・d)毎
の複数の移動速度閾値を、基地局別に配列して構成され
ている。
【0011】複数の基地局110_1〜110_nは、
複数の無線ゾーン120_1〜120_nのそれぞれを
制御している。移動機130は、この例では第1無線ゾ
ーン120_1と第2無線ゾーン120_2とが重なる
エリアにいるものとしている。移動機130には、移動
機130の移動速度を検出する移動速度情報検出部13
1が備えられている。端末140は、交換機100に通
信回線160を介して接続されて、移動機130と通信
を行っているものとする。そして、交換機100と各基
地局110_1〜110_n間は、通信回線150_1
〜150_nを介してそれぞれ接続されている。なお、
交換機100と端末140とは通信回線160により接
続されており、移動機130と基地局110_1〜11
0_nとは無線回線170_1〜170_nにより接続
されるが、図示する例では移動機130のみ示されてい
るので、移動機130と基地局110_1,110_2
とを接続する無線回線170_1,170_2のみが示
されている。なお、図示する例では移動機130はハン
ドオフ制御中とされている。
【0012】移動速度により分類したハンドオフ制御を
待ち合わせている移動機を管理している、低速クラス管
理データ104及び高速クラス管理データ105の構成
例を図2に示す。ただし、低速クラス管理データ104
と高速クラス管理データ105とは、同様の構成とされ
ているので、図2にはいずれか一方の構成しか示されて
いない。この図において、ハンドオフ待ち移動機ポイン
タ200_1〜200_nは、ハンドオフ待ち移動機デ
ータ210_1〜210_nの記憶場所を示しており、
基地局別に設けられている。ハンドオフ待ち移動機デー
タ210_1〜210_nは、ハンドオフ制御を待ち合
わせている移動機の情報であり、ハンドオフ処理を待ち
合わせている移動機を識別する移動機番号情報211、
高速/低速クラス管理データのいずれかのクラス管理デ
ータに登録された時刻を記録している登録時間情報21
2、移動機から受け取った移動速度情報を記憶している
移動速度情報213、および、移動機が通信中の基地局
の情報である通信中基地局情報214から構成されてい
る。また、ハンドオフ制御を待ち合わせている移動機数
を記憶している基地局別に設けられた記憶場所に、ハン
ドオフ待ち合わせ移動機数220_1〜220_nがそ
れぞれ記憶されている。
【0013】次に、移動速度閾値データ103の構成例
を図3に示す。この図に示すように、移動速度閾値デー
タは基地局別の移動速度閾値103_1〜103_nか
らなり、第1基地局ないし第n基地局の番号で索引する
ことができるように構成されている。また、移動速度閾
値データテーブルの構成例を図4に示す。この図に示す
ように、移動速度閾値データテーブルは列方向は第1基
地局、第2基地局、・・・、第n基地局に対応した移動
速度閾値とされ、行方向は高速クラスと低速クラスにお
ける待ち合わせ移動機数の差a、b、・・・dに対応し
て設定された移動速度閾値とされている。すなわち、待
ち合わせ移動機数と基地局番号とで所定の移動速度閾を
検索することができるようにされている。
【0014】次に、本発明の移動通信システムにおける
ハンドオフ処理シーケンスの一例を図5に示し、このシ
ーケンスの説明を図1ないし図4を参照しながら説明す
る。ただし、以下の説明は、移動機130が第1無線回
線170_1、第1基地局110_1、第1通信回線1
50_1、交換機100、通信回線160を介して端末
140と通信を行っている際に、移動機130が第2基
地局110_2の制御している第2無線ゾーン120_
2へ移動した場合のハンドオフ制御を説明するものとす
る。
【0015】第1基地局110_1が制御する第1無線
ゾーン120_1で、移動機130が移動しながら通信
を行っている最中に、第1基地局110_1からの信号
が弱くなった場合は、移動機130は、各基地局110
_1〜110_nが報知している制御用の信号をサーチ
する等の方法で、移動先の基地局を選定する。ここで
は、第1基地局110_1の第1無線ゾーン120_1
に隣接して一部重なる第2無線ゾーン120_2を制御
している第2基地局110_2を選択したとする。次い
で、移動機130は、第2基地局110_2の制御して
いる第2無線ゾーン120_2に移動したことを検出す
ると、移動機130に備えられた移動速度検出部131
から移動機130の移動速度情報を収集する。この移動
速度検出部131は、車に移動機130が搭載されてい
る場合は、車のスピードメータの情報を監視し平均の移
動速度を計数したり、GPS(Global Positioning Sys
tem)等の機器を使用して移動速度を検出したり、ある
いは、無線ゾーンの移動時間から平均的な移動速度を検
出したり、フェージングピッチを検出してその情報から
移動速度を推定する等の方法により、平均的な移動機1
30の移動速度を測定している。
【0016】ここで、移動機130は、移動機番号情
報、移動速度検出部131から収集した移動速度情報、
切り替え先基地局情報として第2基地局110_2の情
報を含んだハンドオフ要求信号301(図5参照)を通
信に使用している第1基地局110−1に送出する。な
お、ここでは移動機130が切り替え先基地局を選択す
る移動機主導型のハンドオフ制御で説明した。これに替
えて、第1基地局110_1で移動機130の信号を監
視して、その信号が弱くなった場合、第1基地局110
_1に隣接する各基地局から移動機130の信号の監視
結果を収集し、切り替え先を決定するよう制御する基地
局主導型のハンドオフ制御を行うこともできる。この場
合は、移動機130に移動速度の送信要求を行い、移動
機130から移動速度情報を受信して、ハンドオフの制
御用情報に挿入して送るようにすればよい。
【0017】ハンドオフ要求信号301を受信した第1
基地局110_1は、受信したハンドオフ要求信号に自
局(第1基地局110_1)を識別させる基地局番号情
報を付加して生成したハンドオフ要求信号302を、交
換機100に送出する。ハンドオフ要求信号302を受
信した交換機100の制御部102は、ハンドオフ要求
信号302に含まれる切り替え先基地局情報で指定され
た基地局(ここでは第2基地局110_2)に空き回線
があるか検索する。空き回線があった場合は、ハンドオ
フ制御を実施する。空き回線がなかった場合は、第2基
地局110_2におけるハンドオフ待ち移動機データ2
10を記憶する記憶場所をメモリ上に確保する。次い
で、確保したメモリ上の記憶場所にハンドオフ待ち移動
機データ210を格納する。
【0018】すなわち、受信したハンドオフ要求信号3
02に含まれている移動機130の移動機番号を、ハン
ドオフ待ち移動機データ210の移動機番号情報211
に格納し、受信したハンドオフ要求信号302に含まれ
ている移動速度情報を、ハンドオフ待ち移動機データ2
10の移動速度情報213に格納し、受信したハンドオ
フ要求信号302に含まれている基地局番号(この場合
は、第1基地局110_1の番号)を、ハンドオフ待ち
移動機データ210の通信中基地局情報214に格納す
る。さらに、制御部102で管理している現在の時刻を
登録時間情報212に設定する。
【0019】次いで、移動速度情報213と、検索され
た第2基地局110_2の移動速度閾値103_2とを
比較し、移動速度情報213が移動速度閾値データ10
3_2より小さい場合は低速クラス管理データへ、移動
速度閾値103_2より大きい場合は高速クラス管理デ
ータへ、作成したハンドオフ待ち移動機データ210を
登録する。なお、管理データへの登録は、ハンドオフ要
求信号302に含まれる切り替え先基地局情報で指定さ
れた基地局(ここでは第2基地局110_2)に対応す
るハンドオフ待ち移動機ポインタ200_2で示される
ハンドオフ待ちデータの最後の位置に登録する。同時
に、第2基地局110_2における待ち合わせ移動機数
220_2を、1だけ増加させることで登録は終了す
る。
【0020】次いで、制御部102は待合せ表示信号3
10を、交換機100から第1基地局110_1を介し
て移動機130へ送出する。この後、第2基地局110
_2における低速クラス管理データ104の待合せ移動
機数220_2(ここではNl)と、高速クラス管理デ
ータ105の待合せ移動機数220_2(ここではNh
とする)とを収集する。そして、両クラスの待合せ移動
機数の差(Nh−Nl)を計算する。この計算により求
められた待合せ移動機数の差により、図4に示す移動速
度閾値データテーブル106の第2基地局110_2の
欄を検索し、該当する移動速度閾値を第2基地局110
_2に対応する移動速度閾値データ103_2に設定す
ることにより移動速度閾値を更新する。なお、移動速度
閾値データテーブル106は、基地局に設けられている
回線数や無線ゾーンの大きさ等に応じて基地局に応じた
移動速度閾値があらかじめ設定されている。
【0021】ここでは、移動速度クラスを低速クラスと
高速クラスの2クラスに分けて説明したが、3クラス以
上の移動速度クラスを設定し、3クラス以上設定した各
クラス対応に移動速度閾値を持たすようにして、より細
かな制御が行うようにしてもよい。この場合は、移動速
度閾値データテーブル106を複数設定したクラスに対
応させて持つようにすればよい。待合せ表示信号310
を受信した移動機130は、第1基地局110_1を介
する通信を継続しておく。なお、移動機130ではハン
ドオフを待合せていることを、待合せ表示信号310を
受信した際に、表示や音響などで利用者に知らせるよう
にしてもよい。
【0022】交換機100の制御部102は、基地局1
10を介する通信中の他の移動機の通信が終了した等
で、いずれかの基地局110の通信回線150に空きが
生じた場合(ここでは第2基地局110_2で空きが生
じたとする)、空きが生じた第2基地局110_2にお
ける優先順位の高い高速クラス管理データ105の待合
せ移動機数220_2を参照し、待合わせ中の移動機が
有るか否かを検査する。待合せている移動機があると判
断された場合、第2通信回線150_2に空きが生じた
第2基地局110_2に対応するハンドオフ待ち移動機
ポインター200_2に登録されている一番先頭の高速
クラス管理データ105中のハンドオフ待ち移動機数2
20_1を取り出す。また、高速クラス管理データ10
5に待合せている移動機が無い場合は、低速クラス管理
データ104の第2基地局110_2に対応する待合せ
移動機数220_2を参照し、待合わせ中の移動機が有
るか否かを検査する。そして、待合せている移動機が有
ると判断された場合は、第2基地局110_2に対応す
るハンドオフ待ち移動機ポインター200_2に登録さ
れている一番先頭の低速クラス管理データ104中のハ
ンドオフ待ち移動機データ210_1を取り出す。さら
に、待合せている移動機がなかった場合は上記処理を終
了する。
【0023】ここでは、上記処理の結果、移動機130
のデータが設定されたハンドオフ待ち移動機データ21
0が取り出されたものとして以後の動作を説明する。移
動機130のデータが設定されたハンドオフ待ち移動機
データ210を取り出した制御部102は、第2通信回
線150_2に空きが生じた第2基地局110_2に対
して接続制御信号320を送出して、無線機を動作させ
第2通信回線150_2を介して移動機130と交換機
100間の通信路を作成するように指示する。さらに、
移動機130が通信中の端末140と第2基地局110
_2を介して接続されるように、第2通信回線150_
2と端末140とをスイッチ101を制御して接続す
る。これにより、端末140からの通信は、交換機10
0、第2通信回線150_2を介して第2基地局110
_2の第2無線回線170_2から移動機130へ向け
て伝送されるようになる。
【0024】その後、制御部102は、ハンドオフ待ち
移動機データ210に設定されている移動機番号211
(ここでは移動機130の移動機番号が設定されてい
る)に、使用する無線回線番号(ここでは、第2無線回
線170_2の番号)を設定したハンドオフ制御信号3
30を作成する。作成されたハンドオフ制御信号330
は、ハンドオフ待ち移動機データ210に設定されてい
る通信中基地局情報214(ここでは、第1基地局11
0_1の番号が格納されている)が示す第1基地局11
0_1に送信される。ハンドオフ制御信号330を受信
した第1基地局110_1は、ハンドオフ制御信号33
0に設定されている移動機130にハンドオフ制御信号
330を送る。
【0025】第1基地局110_1からハンドオフ制御
信号330を受信した移動機130は、第1無線回線1
70_1からハンドオフ制御信号330に設定された第
2無線回線170_2に切り替える。これにより、移動
機130と端末140は新しい第2基地局110_2を
介して通信が可能になる。そして、無線回線を切り替え
た移動機130は、ハンドオフ完了信号340を第2基
地局110_2に送る。このハンドオフ完了信号340
を受信した第2基地局110_2は、交換機100にハ
ンドオフ完了信号340を転送する。なお、移動機13
0はハンドオフ制御信号330を受け取るとすぐに、第
1無線回線170_1から第2無線回線170_2に切
り替えてハンドオフ完了信号340を送るのではなく、
通信状態の良い方の無線回線に切り替えて使う方法や、
両方の無線回線を合成受信することで無線回線の通信品
質を上げる方法を行うようにしてもよい。さらに、しば
らくの間は両方の無線回線を使って通信を行い、通信が
安定してからハンドオフ完了信号340を送るようにす
ることもできる。
【0026】ハンドオフ完了信号340を受信した交換
機100は、第1基地局110_1に接続開放信号35
0を送り、移動機130との間の通信に使用していた第
1無線回線170_1の接続を切断する指示をすると共
に、スイッチ101を制御して第1通信回線150_1
と通信回線160との接続を開放する。以上のハンドオ
フ制御により、移動機130は第2無線ゾーン120_
2に移動しても第2基地局110_2を介して端末14
0と通信を継続することができる。また、このハンドオ
フ制御により第1基地局110_1の第1通信回線15
0_1が空くため、交換機100の制御部102は、第
1基地局110_1における高速クラス管理データ10
5、低速クラス管理データ104に待合わせ中の移動機
があるか否かを検出し、上記したハンドオフ制御を繰り
返し実行する。
【0027】上記の説明では、ハンドオフを待ち合わせ
ている移動機を選択する際に、低速クラス管理データ1
04に登録されている移動機より高速クラス管理データ
105に登録されている移動機を優先すると共に、各ク
ラス内においては登録された時刻が早い移動機を優先し
て選択していた。本発明はこれに限らず、次のようにし
てハンドオフを待ち合わせている移動機を選択するよう
にしてもよい。上記した図1に示す例と同様の例におい
て、第2通信回線150_2に空きが生じた場合は、当
該第2通信回線150_2に対応する第2基地局110
_2における高速クラス管理データ105、及び、低速
クラス管理データ104の各々の先頭のハンドオフ待ち
移動機データ210_1の登録時間情報212を取り出
す。制御部102は、取り出された各クラスの登録時間
情報212と現在時間とに基づいて、登録されてからの
待ち合わせ時間(待ち合わせ時間=現在時間−登録時
間)を算出する。ここでは、低速クラス管理データ10
5から取り出された登録時間情報212に基づく待ち合
わせ時間を「低速クラス待ち合わせ時間」と表し、高速
クラス管理データ104から取り出された登録時間情報
212に基づく待ち合わせ時間を「高速クラス待ち合わ
せ時間」と表すものとする。
【0028】さらに、制御部102において、高速クラ
ス管理データ105及び低速クラス管理データ104に
重み付けを行う係数Kh、Kl(なお、ここでは、Kh
>Kl)をあらかじめ設定しておく。この係数Kh、K
lは、基地局の回線数や無線ゾーンの大きさにより基地
局別に設定しておくようにしてもよい。そして、高速ク
ラスの待ち合わせ時間に係数Khを乗算すると共に、低
速クラスの待ち合わせ時間に係数Klを乗算し、乗算し
た両結果を比較する。そして、比較結果が係数Kh×高
速クラスの待合せ時間>係数Kl×低速クラスの待合せ
時間の場合は、高速クラスに登録されている移動機を選
択し、そうでない場合は低速クラスに登録されている移
動機を選択する。移動機を選択した後の処理は、上記し
たとおりのハンドオフ動作とされる。このようにして移
動機を選択した場合は、優先度の低くされている低速の
移動機であっても、その待ち合わせ時間が大きくなれば
選択されるようになるため、低速の移動機の通信中の強
制切断率の大きな低下を防止することができる。
【0029】なお、上記の説明では係数を2つ使って説
明したが、片方の係数を1として1つの係数Kを用いて
演算するようにしてもよい。例えば、係数Kl=1とし
て係数K=Kh/Klとすれば、係数K×高速クラスの
待ち合わせ時間と低速クラス待ち合わせ時間とを比較す
ればよいことになる。また、いずれか一方の移動速度の
管理データのみにしか移動機が登録されていない場合
は、移動機の登録されている管理データの移動機を処理
対象として選択すればよい。さらに、移動速度のクラス
を高速クラスと低速クラスの2クラス以上に細かく複数
設定するようにして、より高速なクラスを優先して処理
するようにすれば、より細かなハンドオフ制御を行うこ
とができる。さらにまた、複数設定した移動速度のクラ
ス対応に設定された移動速度閾値に対応させて係数を複
数用意して、係数×クラスの待合せ時間、を計算し、一
番大きいものを選ぶことにより、ハンドオフを行う移動
機を選択するようにしてもよい。また、係数を各移動速
度のクラスで待合せている移動機数に応じて変化させ
て、より細かなハンドオフ制御を行うようにしてもよ
い。
【0030】
【発明の効果】本発明の移動通信システムは以上のよう
に構成されているので、ハンドオフ処理時に移動速度の
速い移動機は優先して接続されるようにしたので、移動
速度が速い移動機に対して待ち合わせ処理が行われて
も、移動速度が速い移動機が強制切断されてしまう割合
を少なくすることができる。このため、移動速度の違い
による強制切断率が変わることによるサービス性の差を
少なくすることができる。また、移動機の移動速度の各
速度クラスでの待ち合わせている移動機数に応じて移動
速度閾値を変更することができるので、低速で移動して
いる移動機に対する通信中の強制切断率が大きく低下す
ることを防止することができる。さらに、待ち合わせ処
理中に回線が空いた場合、各速度クラスでの待合せ時間
をもとに移動機を選択する速度クラスを決定できるよう
にしても、低速で移動している移動機の通信中の強制切
断率の大きな低下を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の移動通信システムの実施の形態の構成
例を示す図である。
【図2】本発明の移動通信システムにおける、ハンドオ
フ制御を待ち合わせている移動機を管理している、低速
クラス管理データ及び高速クラス管理データの構成例を
示す図表である。
【図3】本発明の移動通信システムにおける、移動速度
閾値のデータ構成例を示す図表である。
【図4】本発明の移動通信システムにおける、速度閾値
データテーブルの構成例を示す図表である。
【図5】本発明の移動通信システムにおける、ハンドオ
フ処理シーケンスの一例を示す図である。
【符号の説明】
100 交換機、101 スイッチ、103 移動速度
閾値、104 低速クラス管理データ、105 高速デ
ータ管理データ、110 基地局、120 無線ゾー
ン、130 移動機、131 移動速度検出部、140
端末、150 通信回線、160 通信回線、200
ハンドオフ待ち移動機ポインタ、210 ハンドオフ待
ち移動機データ、211 移動機番号、212 登録時
間、213移動速度、220 待ち合わせ移動機数、3
00 ハンドオフ要求信号、301ハンドオフ要求信
号、310 待合せ表示信号、320 接続制御信号、
330 ハンドオフ制御信号、340 ハンドオフ完了
信号、350 接続開放信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 7/24 - 7/26 H04Q 7/04 - 7/38

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の無線ゾーン内を移動すると共に、
    移動速度を検知する手段を有する移動機と、 前記複数の無線ゾーンの各々の無線ゾーンを管理する複
    数の前記基地局と、 該複数の基地局を収容していると共に、前記移動機と端
    末との接続制御を行う交換機とを備え、 前記移動機が通信中において、無線ゾーンの切り替えを
    行うハンドオフ制御が行われる際に、前記交換機が、切
    り替え先の基地局の通信回線に空きが無いと判断した場
    合は、前記移動機から前記基地局に通知した前記移動速
    度を検知する手段から得た移動速度情報、あらかじめ
    基地局別に定められた速度閾値とを比較することによ
    、基地局別に設けられた低速クラスと高速クラスの該
    当する移動速度クラスに当該移動機を登録し、 前記基地局の通信回線に空きが生じた場合、当該基地局
    における高速クラスに登録されている移動機を優先して
    選択し、選択された移動機に対するハンドオフ制御を行
    うことを特徴とする移動通信システム。
  2. 【請求項2】 前記交換機に、基地局別に設けられてい
    る低速クラスに登録されている移動機の数と、高速クラ
    スに登録されている移動機の数を、それぞれ計数する手
    段を設け、各移動速度クラスに登録されている移動機数
    に応じて、基地局別に定められた速度閾値を変更するよ
    うにしたことを特徴とする前記請求項1記載の移動通信
    システム。
  3. 【請求項3】 交換機にて、ハンドオフ制御を待ち合わ
    せている移動機を管理する際、前記高速クラスあるいは
    低速クラスに登録された時間を管理する機能を具備さ
    せ、前記基地局の通信回線に空きが生じた場合、当該基
    地局における移動速度クラスの優先度と、前記登録され
    た時間に基づいてハンドオフ制御を行う移動機の移動速
    度クラスを決定するようにしたことを特徴とする前記請
    求項1記載の移動通信システム。
JP3234299A 1999-02-10 1999-02-10 移動通信システム Expired - Fee Related JP3072289B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3234299A JP3072289B1 (ja) 1999-02-10 1999-02-10 移動通信システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3234299A JP3072289B1 (ja) 1999-02-10 1999-02-10 移動通信システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP3072289B1 true JP3072289B1 (ja) 2000-07-31
JP2000232671A JP2000232671A (ja) 2000-08-22

Family

ID=12356298

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3234299A Expired - Fee Related JP3072289B1 (ja) 1999-02-10 1999-02-10 移動通信システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3072289B1 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6993332B2 (en) * 2002-06-05 2006-01-31 Nokia Corporation Method of performing handover by using different handover parameters for different traffic and user classes in a communication network
JP4811596B2 (ja) 2005-01-19 2011-11-09 日本電気株式会社 無線通信装置およびアンテナ指向性・無線リソース割り当て方法
JP2007129593A (ja) * 2005-11-04 2007-05-24 Ntt Docomo Inc データ転送方法及び基地局
KR100684080B1 (ko) 2005-11-30 2007-02-16 (재)대구경북과학기술연구원 무선 통신 시스템의 트래픽 증대를 위한 채널 할당 방법
JP4839876B2 (ja) * 2006-02-16 2011-12-21 パナソニック電工株式会社 緊急通報装置、及び緊急通報方法
WO2008129639A1 (ja) * 2007-04-12 2008-10-30 Fujitsu Limited 無線端末および無線基地局

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000232671A (ja) 2000-08-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7076269B2 (en) Radio communication system for notifying incommunicable state, and device and method used for the system
US9474103B2 (en) Portable information terminal, a control method for a portable information terminal, a program of a method of controlling a personal information terminal and a recording medium having recorded therein a program of a method of controlling a personal information terminal
US6111864A (en) Hand-off method and apparatus in CDMA cellular system
EP1471665A1 (en) A combined long and short distance wireless communication system and its method
JP3127957B2 (ja) 移動通信システムにおける位置登録方法
JP2006191455A (ja) 無線移動通信方法、無線移動通信システム、基地局制御装置及び無線移動端末
US6496492B1 (en) Hand off control for reducing rate of occurrence of forced disconnection of communication
JP2001197548A (ja) 移動体通信システム
JP3072289B1 (ja) 移動通信システム
CN112073999B (zh) 通信终端、车载终端及其网络切换方法
CN101801083B (zh) 提高无线定位网络中ap无线接入效率的方法及设备
JPH0575532A (ja) デイジタル移動電話システム
JP2946492B2 (ja) セルラ移動通信方式
CN102802237B (zh) 数据转发控制方法以及无线集中控制设备
US7949350B2 (en) Mobile communication system for providing area information together with control information
JPH0918927A (ja) 無線セル選択方法
JP3522722B2 (ja) 複数移動無線通信システム間での待受け移行制御をする無線基地局制御装置および制御方法
JP2006005502A (ja) 移動通信システムおよびその通信方法
JP2000278324A (ja) データ通信システム、データ通信方法およびデータ通信装置
JP2003009209A (ja) 移動通信システム、交換機、及びハンドオフ制御方法
JP2002374552A (ja) 通信制御装置および通信制御方法
JP2996848B2 (ja) Mcaシステム
US20020126665A1 (en) Wireless lan system and method for the same
JP3001546B1 (ja) 移動機のチャネル走査システム及びその方法並びにその制御プログラムを記録した記録媒体
JP2878207B2 (ja) 移動通信システム

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20000516

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090526

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090526

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100526

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110526

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110526

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120526

Year of fee payment: 12

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees