JP3072246B2 - 磁気研磨装置 - Google Patents

磁気研磨装置

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JP3072246B2
JP3072246B2 JP13527995A JP13527995A JP3072246B2 JP 3072246 B2 JP3072246 B2 JP 3072246B2 JP 13527995 A JP13527995 A JP 13527995A JP 13527995 A JP13527995 A JP 13527995A JP 3072246 B2 JP3072246 B2 JP 3072246B2
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magnetic
polishing
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威雄 中川
正博 安斎
伸宏 吉岡
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Panasonic Electric Works Co Ltd
RIKEN Institute of Physical and Chemical Research
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RIKEN Institute of Physical and Chemical Research
Matsushita Electric Works Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は磁気研磨装置、殊にフー
プ状の金属薄板のような長尺薄物材料の研磨に好適に使
用することができる磁気研磨装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】磁気研磨装置としては、従来より特開昭
61−244457号公報や特開平5−8169号公報
に示されたものがある。前者は磁化される鉄芯の中央よ
り磁性流体と研磨粒とを混合した研磨流体を供給して磁
気研磨を行うものであり、後者は液状の研磨材と強磁性
物質粒子との混合物を供給して磁気研磨を行う。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、磁性材と研磨
材または研磨液を混合して供給する上記のような磁気研
磨装置では、研磨材あるいは磁性材の摩耗等による寿命
時に両方とも交換しなくてはならず、ランニングコスト
が高くつくという問題を有しているほか、加工対象やそ
の仕上げ品質に応じて磁性材粒子径あるいは研磨材粒度
を変更しようとしても、混合しなおさなくてはならない
ことから、容易に応ずることができない。直径が10nm
程度のマグネタイト(Fe2 3 )などの磁性体をステ
アリン酸でコーティングした後、水や油に分散させた液
体状の物質である磁性流体を用いたものでは、磁性体が
非常に小さいために、研磨対象物のばり取りには利用で
きないという問題もある。
【0004】さらには、プレス加工を行った後の金属フ
ープ材料のプレスばり取りや電気かみそりの刃の表面研
磨及びばり取り等に磁気研磨加工を有効に利用できると
考えられているが、このような長尺薄物材料を磁気研磨
加工するにあたっては、次のような点が問題となる。ま
ず、研磨対象であるワークが長尺物である場合、研磨材
及び磁性材を間欠的に加工を止めて供給していたのでは
加工効率が低くなることから、研磨材及び磁性材を連続
的に供給して連続加工できるようにしておかなくてはな
らない。また、ワークが磁性材料の場合、磁性材がワー
クに付着することによって、後加工工程においてワーク
に変形や圧痕などが発生しないようにしなくてはならな
い。さらに、ワークが長尺薄物材料である時、ワークは
撓んだり歪んだりしやすく、このような撓みや歪みがワ
ークに生じた場合、良好な磁気研磨加工を行うことがで
きないことから、この点に対処しておかなくてはならな
い。特にワークの両面研磨を行う場合には、この支持の
点が問題となる。
【0005】本発明はこのような点に鑑み為されたもの
であり、その目的とするところは加工対象やその仕上げ
品質の変更に容易に応ずることができる上にランニング
コストを抑えることができる磁気研磨装置を提供するに
あり、他の目的とするところは長尺薄物材料であるワー
クに対して高品質な磁気研磨加工を行うことができる磁
気研磨装置を提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】しかして本発明は、研磨
対象であるワークを送る送り装置と、ワークとの対向面
が磁極となるように磁化される鉄芯と、鉄芯の磁極で吸
着される粉状乃至粒状磁性材を供給する磁性材供給装置
と、ワークと鉄芯との間に研磨液を供給する研磨液供給
装置と、上記鉄芯を回転させる鉄芯駆動装置と、研磨加
工後のワークの付着物を除去する除去装置とから成るこ
とに主たる特徴を有している。
【0007】ここにおける磁性材供給装置としては、ワ
ークを着磁する着磁機と、着磁されたワークの通過路に
配された磁性材溜まりとから成るものや、圧粉成形体と
して形成されている磁性材を、ワークと鉄芯との間に送
り込むアクチュエータ、ワークと鉄芯との間に磁性材を
送り込むスクリューコンベアを好適に用いることができ
る。
【0008】研磨液供給装置としては、鉄芯を貫通する
供給路を通じてワークと鉄芯との間に研磨液を供給する
ポンプを用いるとともに、鉄芯のワークとの対向面に供
給路の開口を中心とする放射状の通液溝を設けておくこ
とが好ましい。送り装置としては、ワークの送り側に配
されてワークの送りに制動を加える制動装置と、ワーク
の引き出し側に配されてワークを引っ張ることで鉄芯と
の対向位置におけるワークに張力を付加する引き取り装
置とからなるものを好適に用いることができる。
【0009】ワークと鉄芯との間隔を検出する検出手段
と、この検出部材の出力に基づいてワークと鉄芯との間
隔を調整する調整手段とを備えていることも好ましく、
この場合、調整手段には、ワークを挟む両側に位置する
一対の鉄芯の各磁化用のコイルのコイル電流を制御する
もの、ワークと鉄芯との間に供給する研磨液の供給圧を
制御するもの、ワークと鉄芯との2つのうちの少なくと
も一方を機械的に移動させるアクチュエータを好適に用
いることができる。
【0010】
【作用】本発明によれば、磁性材と研磨液とを夫々磁性
材供給装置と研磨液供給装置とによって個別に供給する
ために、磁性材の変更あるいは研磨液(研磨材)の変更
や交換に容易に応ずることができる。そして磁性材供給
装置として、ワークを着磁する着磁機と、着磁されたワ
ークの通過路に配された磁性材溜まりとからなるものを
用いた場合、ワークによって磁性材を加工位置に持ち込
むことができるために、磁性材の供給を簡便に行うこと
ができ、圧粉成形体として形成されている磁性材をアク
チュエータでワークと鉄芯との間に送り込むものを用い
たり、ワークと鉄芯との間に磁性材を送り込むスクリュ
ーコンベアを用いた場合には、磁性材の供給量の調節が
容易となる。
【0011】研磨液供給装置として、鉄芯を貫通する供
給路を通じてワークと鉄芯との間に研磨液を供給するポ
ンプを用いた時には、研磨面に確実に研磨液を送り込む
ことができるものであり、また鉄芯のワークとの対向面
に供給路の開口を中心とする放射状の通液溝を設けた時
には、研磨面全面に研磨液を均一に供給することができ
るものとなる。
【0012】送り装置としては、ワークの送り側に配さ
れてワークの送りに制動を加える制動装置と、ワークの
引き出し側に配されてワークを引っ張ることで鉄芯との
対向位置におけるワークに張力を付加する引き取り装置
とからなるものを好適に用いることができ、この時、ワ
ークの位置ずれが少なくなるために、研磨加工を精度良
く行うことができるものとなる。
【0013】ワークと鉄芯との間隔を検出する検出手段
と、この検出部材の出力に基づいてワークと鉄芯との間
隔を調整する調整手段とを設けたものにおいては、ワー
クの位置ずれを無くすことができるために、研磨加工精
度をさらに高くすることができる。
【0014】
【実施例】以下本発明を図示の実施例に基づいて詳述す
ると、図1〜図6に示す磁気研磨装置は、フープ状の金
属薄板であるワーク9に対する磁気研磨によって、ワー
ク9の両面の研磨及びバリ取りを行うためのもので、複
数本の脚11によって支持されているベースプレート1
0上に、支持体12を介して揺動軸2,2が配設されて
おり、該揺動軸2,2によって揺動自在となっている揺
動アーム20,20上に、夫々コイル3,3が設置され
るとともに、両コイル3,3を夫々貫通している一対の
鉄芯4,4が配設されている。これら鉄芯4,4は、い
ずれも軸回りの回転が自在となるようにされたものであ
って、一端面同士を対向させており、各他端はヨーク4
5の両端に磁気的に接続されている。そして、上記揺動
軸2の延長線上には鉄芯回転駆動用のモータ5が同軸で
配設されているとともに、モータ5と上記鉄芯4とがベ
ルト50によって連結されており、モータ5の回転で鉄
芯4はその軸回りに回転を行う。
【0015】一方、ベースプレート10の下面側には図
2に示すようにモータ25とこのモータ25で回転駆動
されるカム26とが配設されており、カム26の上面側
には上記揺動アーム20の下面に設けられたカムフォロ
ア21が接している。モータ25によるカム26の回転
で、揺動アーム20は揺動軸2を中心とする揺動による
上下動を行うものであり、この時、揺動アーム20によ
って支持されている鉄芯4とコイル3並びにヨーク45
も揺動アーム20と同じ動きを行う。尚、モータ5は上
述のように揺動軸2と同軸に設置されているために、鉄
芯4の揺動がモータ5による鉄芯4の回転駆動を損なっ
てしまうことはない。
【0016】ワーク9は、送り装置7によって上記両鉄
芯4,4間の間隙に通される。ここにおける送り装置7
は、図5にも示すように、ワーク9の送り側にあって摩
擦クラッチ72によりワーク9の送り出しに制動を加え
る制動装置70と、ワーク9の引き出し側にあってゴム
ローラ73,73によりワーク9を引っ張る引き取り装
置71、そして図1に示すガイドローラ75とからな
り、ワーク9における鉄芯4,4間を通過する部分に張
力を加えておくものとなっている。ゴムローラ73を用
いるのは、滑り防止のためである。また上記制動装置7
0における摩擦クラッチ72の制動力を可変とすること
で、ワーク9に加える張力を可変としている。
【0017】磁気研磨のための磁性材Fと研磨液のう
ち、磁性材Fは磁性材供給装置8によって供給される。
この実施例で示している磁性材供給装置8は、図3にも
示すように、上記制動装置70と鉄芯4との間に位置し
てワーク9を着磁する着磁機80と、着磁されたワーク
9の通過路に配された粉状磁性材溜まり81と、鉄芯4
と引き取り装置71との間に配されてワーク9から磁気
を除去する脱磁機82とからなるもので、着磁機80に
よって着磁されたワーク9が磁性材溜まり81から粉状
の磁性材Fを吸着することにより、鉄芯4,4の対向間
隙部分に磁性材Fを持ち込むものとなっている。図6に
示すように、着磁機80を磁性材溜まり81内部に配し
てもよい。
【0018】研磨材を含む研磨液は、研磨液供給装置6
によって鉄芯4,4の対向間隙部分に送り込まれる。こ
こにおける研磨液供給装置6は、研磨液タンク65内の
研磨液を鉄芯4を貫通する供給路40を通じて送り込む
ロータリー定量ポンプ60で構成されており、研磨に使
用された後の研磨液はマグネットセパレータ66によっ
て磁性材Fが分離された後、研磨液タンク65に戻され
る。なお、鉄芯4は軸回りの回転を行うために、研磨液
配管は鉄芯4にロータリー継手61を介して接続されて
いる。また、供給路40を通じて鉄芯4の端面に至った
研磨液は、図4に示すように、鉄芯4の端面に供給路4
0の開口部を中心とする放射状で且つ外周にいくにつれ
て深さが浅くなるように形成された通液溝41と、鉄芯
4の回転による遠心力とによって、鉄芯4の端面全域に
広がるようになっている。
【0019】しかして、この磁気研磨装置においては、
モータ5,25によって、鉄芯4,4は軸回りの回転を
行うとともに、揺動軸2を中心とする上下方向の揺動を
行うものであり、またコイル3,3への直流電流の通電
により、両鉄芯4,4の対向面は互いに異極となるよう
に、つまりは互いに引き合うように励磁される。一方、
送り装置7によって鉄芯4,4の対向面間のギャップを
通るように送られるワーク9は、着磁機80によって着
磁された後、磁性材溜まり81を通ることで粉状の磁性
材Fを吸着し、この磁性材Fを鉄芯4,4間のギャップ
に持ち込むものであり、ここに至った磁性材Fは、より
強い磁力を持つ鉄芯4,4側に吸着される。この時、鉄
芯4が回転及び揺動を行っているために、鉄芯4,4に
吸着された磁性材Fは、ワーク9両面に圧力をもって接
する磁性材ブラシを構成する。そして、研磨液供給装置
6で両鉄芯4,4の供給路40,40を通じて送り込ま
れて粉状の磁性材Fの隙間に入った研磨液(研磨材)
が、鉄芯4,4間のギャップを通過するワーク9の表裏
両面を研磨し、ワーク9にばりが存在する時はこれを磁
性材Fによる作用とともに除去する。粉状の磁性材Fは
ワーク9の表面の凹凸に倣って形を変えながら動くため
に、そして送り装置7によって鉄芯4,4間を走行する
ワーク9は、前述のように張力が加えられている上にガ
イドローラ75で位置規制されているために、鉄芯4,
4間の所定位置を通るものであり、従って表面研磨やば
り取りはワーク9両面に対して確実に且つ均一になされ
る。
【0020】また、研磨量は鉄芯4の回転数や揺動速
度、コイル3への供給電流(磁力)、ワーク9の送り速
度や張力、鉄芯4,4間のギャップ寸法、磁性材Fや研
磨液の供給量等の制御により、任意に且つ微妙に調整す
ることができる。なお、磁性材Fの供給量については、
着磁機80によるワーク9への着磁力や着磁面積、着磁
タイミング(間欠的に着磁する)等を変えることによっ
て制御する。磁性材Fや研磨液における研磨材の粒径
は、加工対象や求める面粗さ等の必要加工品質に応じて
適当な大きさを選択するが、加工条件の目安としては、
次の条件 磁性材粒子(鉄粉)径:0.05〜0.5mm、研磨材粒
度:#1000〜#10000、鉄芯−ワーク間距離:
1〜4mm、鉄芯回転数:500〜2000rpm、鉄芯揺
動サイクル:1〜5sec/cycle、磁束密度:0.5〜
1.7T、ワーク送り速度:50〜500mm/min、ワー
ク・テンション:1〜10kgf/cm(幅あたり)、磁性材
供給量:0.5〜5g/min、研磨液流量:50〜500c
c/minを用いることができる。
【0021】研磨された後のワーク9は、脱磁機82に
よって脱磁された後、洗浄液を吐出する洗浄ノズル94
と回転ブラシ95とを備えた洗浄機93で洗浄されるこ
とで、付着していた磁性材Fや研磨材等が落とされた
後、外部へと送り出される。洗浄ノズル94から吐出さ
れた洗浄液は、図2に示す洗浄液タンク95にフィルタ
ー97を介して回収され、ポンプ96によって再度洗浄
ノズル94へと送り出される。
【0022】ところで、連続加工を行う場合、ワーク9
と鉄芯4との間に存在する磁性材Fの量が一定でない
と、研磨量や表面粗さにばらつきが生じるが、ワーク9
が鉄系の磁性材料の時には、ワーク9に磁性材Fが付着
して持ち出されてしまうことから、連続的に磁性材Fを
追加供給する必要があり、上記実施例ではワーク9を一
旦着磁してワーク9に吸着させることで磁性材Fの供給
を行っていたが、ワーク9が磁性材料ではない場合な
ど、この方法を採用することはできない。また、ワーク
9が磁性材料であっても、磁性材溜まり81内における
粉状磁性材Fの状態によっては、安定した磁性材Fの供
給ができない場合がある。
【0023】図7はこのような点に鑑みた磁性材供給装
置8を示しており、ここでは鉄粉からなる磁性材Fを一
旦金型及びプレス等を用いて圧粉成形して棒状としたも
のを、鉄芯4内にアルミニウム製パイプ85を介して収
めてアクチュエータ83による押し出しで鉄芯4とワー
ク9との間に供給するようにしている。図中84はピス
トン、86は軸受である。上記アクチュエータ83とし
ては、ピストン84の位置制御が可能なもの、たとえば
モータシリンダーを好適に使用することができる。ワー
ク9の送り速度や加工状態に応じてピストン84の移動
速度を制御しながら磁性材Fの圧粉成形体を徐々に送り
出すことで、ギャップに磁性材Fを供給するわけであ
る。ピストン84がストロークエンドに到達して、磁性
材Fがなくなれば、ピストン84を後退限度位置まで後
退させて、新しい磁性材Fの圧粉成形体をパイプ85内
に装填する。研磨液は鉄芯4とワーク9との間の隙間の
上方に配した研磨液ノズル62から供給している。な
お、図において、+を○で囲んだ記号は、ワーク9の送
り方向が紙面と直交する方向であり且つ奥に向かって送
っていることを示す。
【0024】図8に示すように、磁性材Fの圧粉成形体
をワーク9と鉄芯4との隙間に下方からアクチュエータ
83で送り込むようにしてもよい。研磨液は第1実施例
の場合と同様に、鉄芯4を貫通する供給路40を通じて
供給している。粉状磁性材Fをそのまま供給する場合に
は、図9に示すように、非磁性体からなるシリンダー内
に非磁性体からなるスクリューを配したスクリューコン
ベア87を鉄芯4内に配置して、ホッパ88から投入し
た粉状磁性体Fを、スクリューの回転速度を制御しなが
ら徐々に送り出すようにすることができる。図10に示
すように、鉄芯4とワーク9との隙間の上方に、粉体微
量切り出しポンプ89を配して、先端のノズルより所要
量の磁性材Fを落下させて供給するようにしてもよい。
この場合、ワーク9の両側に均一に磁性材Fを供給する
ために、上記ポンプ89はワーク9上方に互いに干渉し
ないように2個設置したり、1個のポンプ89をワーク
9を中心として両側に周期的にスライド移動するように
するとよい。鉄芯4の端面に面取りを施しているのは、
磁束がより集中して落下してきた磁性材Fがワーク9と
鉄芯4との隙間にうまく入るようにするためである。
【0025】図11に示すように、ワーク9の下方に磁
性材溜まり8bを設けるとともに、ワーク9と磁性材溜
まり8bとの間に弱く着磁された円盤8aを配置し、モ
ータ8cで回転駆動される円盤8aで磁性材溜まり8b
内の磁性材Fを円盤8aが鉄芯4,4間のワーク9が通
るギャップへと供給するようにしてもよい。円盤8aに
吸着された磁性材Fが円盤8aの回転で上記ギャップに
達した時に、より強い磁力を有する鉄芯4,4側に移る
ようにしたわけである。円盤8aの回転数の制御によ
り、磁性材Fの供給量の調整を行うことができる。な
お、ここにおける円盤8aは、磁性材溜まり8bの内底
面とワーク9下面との間隔よりもやや小さい直径のもの
とするとともに、幅は鉄芯4,4間のギャップよりもや
や小さい程度とする。
【0026】次に、ワーク9と鉄芯4との間隔を検出す
る検出手段と、この検出部材の出力に基づいてワーク9
と鉄芯4との間隔を調整する調整手段とについて説明す
る。長尺で薄物のワーク9に両面研磨を行う場合、ワー
ク9に剛性がなく、加えるに両面研磨を行う関係上、ワ
ーク9を鉄芯4,4間の通過部においては空中支持しな
くてはならないことから、鉄芯4,4間のギャップ中央
にワーク9を位置させておくことは、磁性材Fが加える
圧力もあって困難であり、そしてワーク9のわずかな位
置ずれとこれに伴う両面での磁性材Fの量の差、ワーク
9の歪み等は、ワーク9の表裏両面の研磨量や表面粗さ
にばらつきを生じさせてしまう。
【0027】前述の送り装置7によってワーク9に張力
を加えるとともにワーク9を挟持するガイドローラ75
を設置することは、この点に対処したものであって、ワ
ーク9と鉄芯4との間隔を所定値に保つとともにいずれ
かの鉄芯4側に片寄ることがないようにするために設け
たものであるが、上記検出手段及び調整手段は、ワーク
9の位置ずれをより確実に防ぐためのものである。
【0028】ワーク9と鉄芯4との間隔を検出する検出
手段としては、例えば、渦電流検知方式の非接触変位セ
ンサーやプランジャー式の接触変位センサー等のセンサ
ーSa,Sb,Sc,Sdとこれらの出力を処理する検
知部Sとからなるものを用いる。ここで、センサーS
a,Sbは鉄芯4の前後位置で且つワーク9の表面側に
おけるワーク9までの距離a,bを、センサーSc,S
dは鉄芯4の前後位置で且つワーク9の裏面側における
ワーク9までの距離c,dを検出するものとする。
【0029】そして、図12における調整手段であると
ころの制御回路Cは、図13に示すように、センサーS
a,Sb,Sc,Sd及び検知部Sによって得られた値
a,b,c,dから、一方の鉄芯4とワーク9との間隔
A(A=(a+b)/2)と、他方の鉄芯4とワーク9
との間隔B(B=(c+d)/2)を演算するととも
に、ワーク9の片寄り度合いG(G=A−B)を演算
し、この値Gの絶対値が所定値(たとえば0.2mm)以
上である時には、どちらの鉄芯4側に片寄っているかに
応じて、一方の鉄芯4に巻回されたコイル3に流す電流
を大きくするとともに、他方の鉄芯4に巻回されたコイ
ル3に流す電流を小さくする。ワーク9の位置に応じた
コイル電流値の制御によって、鉄芯4に働く磁力を変え
て、ワーク9が両鉄芯4,4間のギャップ中央にくるよ
うに自動調整を行うわけである。図12中のVはコイル
3用の直流電源である。
【0030】コイル電流に代えて、図14及び図15に
示すように、各鉄芯4を貫通する供給路40を通じてワ
ーク9の両面に送り込む研磨液の供給圧を調整すること
で、ワーク9が両鉄芯4,4間のギャップ中央にくるよ
うにしてもよい。図中63は研磨液供給用で且つ吐出圧
が可変となっている可変ポンプである。ワーク9と鉄芯
4との間隔を検出する手段及び制御部の演算方法は上述
の方法と同様に行うが、ワーク9がどちらの鉄芯4に片
寄っているかに応じて、一方の可変ポンプ63のモータ
の回転数を上げ、結果として送る研磨液の圧力及び流量
を大きくするとともに、他方の可変ポンプ63より送る
研磨液の圧力及び流量を研磨不足にならない程度に小さ
くして、ワーク9が両鉄芯4,4間のギャップ中央にく
るように調整する。
【0031】図16及び図17に示すように、ガイドロ
ーラ75をアクチュエータ76に取り付けてアクチュエ
ータ76でガイドローラ75の位置を調整したり、図1
8及び図19に示すように、鉄芯4及びコイル3の位置
をアクチュエータ45で調整することで、ワーク9が両
鉄芯4,4間のギャップ中央にくるようにしてもよい。
【0032】前者においても、ワーク9と鉄芯4との間
隔を検出する手段及び制御部の演算方法は上述の方法と
同様に行うが、ワーク9がどちらの鉄芯4側に片寄って
いるかに応じて、鉄心4,4の前後位置で且つワーク9
の異なる面に接するガイドローラ75の位置を2つのア
クチュエータ76,76によって調整することで、強制
的にワーク9の位置を変えて、ワーク9が両鉄芯4,4
間のギャップ中央にくるように調整する。
【0033】後者においては、ワーク9がどちらの鉄芯
側4に片寄っているかに応じて、一方のアクチュエータ
45上に取り付けられたコイル3をワーク9側に前進さ
せるとともに、他方のアクチュエータ45上に取り付け
られたコイル3をワーク9側より後退させて、ワーク9
が両鉄芯4,4間のギャップ中央に来るように調整す
る。
【0034】なお、図示例ではアクチュエータ45,7
6として、いずれもサーボモータでボールねじを回転さ
せてスライダを駆動する微小位置調節可能なものを用い
ている。また、アクチュエータ45,76を一つにし
て、その上に2つのガイドローラ75またはコイル3を
載せるようにしてもよい。以上の調整動作は、いずれか
一つのものを単独で用いるほか、組み合わせて用いても
よい。
【0035】図20は上記のようなワーク9と鉄芯4と
の間隔調整である変位センサリングを含む磁気研磨工程
の動作説明図である。
【0036】
【発明の効果】以上のように本発明においては、研磨対
象であるワークを送る送り装置と、ワークとの対向面が
磁極となるように磁化される鉄芯と、鉄芯の磁極で吸着
される粉状乃至粒状磁性材を供給する磁性材供給装置
と、ワークと鉄芯との間に研磨液を供給する研磨液供給
装置とを備えて、磁性材と研磨液とを夫々磁性材供給装
置と研磨液供給装置とによって個別に供給するために、
磁性材の変更あるいは研磨液(研磨材)の変更や交換に
容易に応ずることができるものであり、従って加工対象
やその仕上げ品質に応じた研磨を容易に行うことができ
るとともに、ランニングコストを低くすることができる
ものである。また、鉄芯を回転させる鉄芯駆動装置を備
えていることから、回転磁性材ブラシを構成することが
でき、このためにワークのばり取りに有効であるほか、
研磨加工後のワークの付着物を除去する除去装置を備え
ていることから、ワークが磁性材料からなる場合でも、
ワークに磁性材が付着したまま後工程に送られてしまっ
て変形や圧痕が発生してしまうことを防ぐことができ
る。
【0037】しかも上記磁性材供給装置として、ワーク
を着磁する着磁機と、着磁されたワークの通過路に配さ
れた磁性材溜まりとからなるものを用いた時には、ワー
クによって磁性材を加工位置に持ち込むことができるた
めに、磁性材の供給を簡便に行うことができるとともに
設備費の低減を図ることができ、圧粉成形体として形成
されている磁性材をアクチュエータでワークと鉄芯との
間に送り込むものを用いたり、ワークと鉄芯との間に磁
性材を送り込むスクリューコンベアを用いた場合には、
磁性材の供給量の細かな調節が可能となるとともに仕上
げ品質の安定化が容易となる。
【0038】研磨液供給装置として、鉄芯を貫通する供
給路を通じてワークと鉄芯との間に研磨液を供給するポ
ンプを用いた時には、研磨面に確実に研磨液を送り込む
ことができ、特に鉄芯のワークとの対向面に供給路の開
口を中心とする放射状の通液溝を設けた場合、研磨面全
面に研磨液を均一に供給することができることから、仕
上げ品質をさらに高くすることができる。
【0039】送り装置として、ワークの送り側に配され
てワークの送りに制動を加える制動装置と、ワークの引
き出し側に配されてワークを引っ張ることで鉄芯との対
向位置におけるワークに張力を付加する引き取り装置と
からなるものを用いた時には、加工圧力に対するワーク
の位置ずれが少なくなるために、研磨加工精度及び安定
度を高くすることができる。
【0040】ワークと鉄芯との間隔を検出する検出手段
と、この検出部材の出力に基づいてワークと鉄芯との間
隔を調整する調整手段とを設けたものでは、ワークの位
置ずれを無くすことができるために、加工むらやひずみ
等の研磨不良が発生せず、研磨加工精度をさらに高くす
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明一実施例の破断平面図である。
【図2】同上の破断正面図である。
【図3】同上の磁性材供給装置を示す平面図である。
【図4】同上の鉄芯を示すもので、(a)は正面図、(b)は
縦断面図である。
【図5】同上の送り装置を示す平面図である。
【図6】磁性材供給装置の他例を示す平面図である。
【図7】磁性材供給装置及び研磨液供給装置の他の実施
例を示す断面図である。
【図8】磁性材供給装置の別の実施例を示す断面図であ
る。
【図9】磁性材供給装置及び研磨液供給装置の更に他の
実施例を示す断面図である。
【図10】磁性材供給装置の更に別の実施例を示す側面
図である。
【図11】磁性材供給装置の異なる実施例を示す側面図
である。
【図12】制御機構の一実施例を示す概略図である。
【図13】同上の制御のフローチャートである。
【図14】制御機構の他の実施例を示す概略図である。
【図15】同上の制御のフローチャートである。
【図16】制御機構の別の実施例を示す概略図である。
【図17】同上の制御のフローチャートである。
【図18】制御機構の更に他の実施例を示す概略図であ
る。
【図19】同上の制御のフローチャートである。
【図20】本発明装置による研磨動作の説明図である。
【符号の説明】
F 磁性材 4 鉄芯 6 研磨液供給装置 7 送り装置 8 磁性材供給装置 9 ワーク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉岡 伸宏 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工 株式会社内 (56)参考文献 特開 昭52−61894(JP,A) 特開 平3−202267(JP,A) 特開 昭64−58476(JP,A) 特開 昭61−244457(JP,A) 特開 平5−8169(JP,A) 実開 昭62−78258(JP,U) 特公 平4−16312(JP,B2) 川島悦哉、外2名「磁石を用いたバリ 取り」、1994年度精密工学会春季大会学 術講演会講演論文集第3分冊、精密工学 会、平成6年3月5日、第861−862頁 安斎正博、外2名「研磨材スラリーと 磁化した鉄粉ブラシによる金型材の研 磨」型技術者会議’93講演論文集、型技 術協会、平成5年6月22日、第136−137 頁 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B24B 37/00

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 研磨対象であるワークを送る送り装置
    と、ワークとの対向面が磁極となるように磁化される鉄
    芯と、鉄芯の磁極で吸着される粉状乃至粒状磁性材を供
    給する磁性材供給装置と、ワークと鉄芯との間に研磨液
    を供給する研磨液供給装置と、上記鉄芯を回転させる鉄
    芯駆動装置と、研磨加工後のワークの付着物を除去する
    除去装置とから成ることを特徴とする磁気研磨装置。
  2. 【請求項2】 磁性材供給装置は、ワークを着磁する着
    磁機と、着磁されたワークの通過路に配された磁性材溜
    まりとから成ることを特徴とする請求項1記載の磁気研
    磨装置。
  3. 【請求項3】 磁性材供給装置は、圧粉成形体として形
    成されている磁性材を、ワークと鉄芯との間に送り込む
    アクチュエータであることを特徴とする請求項1記載の
    磁気研磨装置。
  4. 【請求項4】 磁性材供給装置は、磁性材をワークと鉄
    芯との間に送り込むスクリューコンベアであることを特
    徴とする請求項1記載の磁気研磨装置。
  5. 【請求項5】 研磨液供給装置は、鉄芯を貫通する供給
    路を通じてワークと鉄芯との間に研磨液を供給するポン
    プであり、鉄芯のワークとの対向面には供給路の開口を
    中心とする放射状の通液溝が設けられていることを特徴
    とする請求項1記載の磁気研磨装置。
  6. 【請求項6】 送り装置は、ワークの送り側に配されて
    ワークの送りに制動を加える制動装置と、ワークの引き
    出し側に配されてワークを引っ張ることで鉄芯との対向
    位置におけるワークに張力を付加する引き取り装置とか
    らなることを特徴とする請求項1記載の磁気研磨装置。
  7. 【請求項7】 ワークと鉄芯との間隔を検出する検出手
    段と、この検出部材の出力に基づいてワークと鉄芯との
    間隔を調整する調整手段とを備えていることを特徴とす
    る請求項1または6記載の磁気研磨装置。
  8. 【請求項8】 調整手段は、ワークを挟む両側に位置す
    る一対の鉄芯の各磁化用のコイルのコイル電流を制御す
    るものであることを特徴とする請求項7記載の磁気研磨
    装置。
  9. 【請求項9】 調整手段は、ワークと鉄芯との間に供給
    する研磨液の供給圧を制御するものであることを特徴と
    する請求項7記載の磁気研磨装置。
  10. 【請求項10】 調整手段は、ワークと鉄芯との2つの
    うちの少なくとも一方を機械的に移動させるアクチュエ
    ータであることを特徴とする請求項7記載の磁気研磨装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
安斎正博、外2名「研磨材スラリーと磁化した鉄粉ブラシによる金型材の研磨」型技術者会議’93講演論文集、型技術協会、平成5年6月22日、第136−137頁
川島悦哉、外2名「磁石を用いたバリ取り」、1994年度精密工学会春季大会学術講演会講演論文集第3分冊、精密工学会、平成6年3月5日、第861−862頁

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